子供のわきが、どう治す?効果的な治療法とは

脇の下から独特の悪臭を放つ「わきが」、医学的には「腋臭症」と呼ばれるこの症状は、特に思春期前後の子供に発症しやすいです。子供がわきがを発症すると、周囲の目が気になり、自尊心が傷つきやすくなるため、親としては可能な限り早く対策を講じてあげたいと考えるでしょう。この記事では、子供のわきがについて詳しく解説し、効果的な治療法をご紹介します。

わきがのメカニズム

わきがは、アポクリン汗腺から分泌される汗が原因です。人間の体には、大きく分けてエクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺があります。エクリン汗腺から分泌される汗は無色透明で、ほぼ無臭です。一方、アポクリン汗腺から分泌される汗はタンパク質や脂質を多く含み、皮膚に生息する細菌によって分解されることで独特の臭いが発生します。

また、わきがには遺伝的な要素も強く、親がわきがの場合、その子供もわきがを発症するリスクが高まります。

わきがが発症する時期

わきがの発症は思春期に多く見られます。これは性ホルモンの分泌が盛んになる時期であり、アポクリン汗腺も活発になるためです。また、思春期の子供は代謝が高く、汗をかきやすくなることから、体臭が強く感じられるようになることもあります。特に女性は男性よりも早く思春期が訪れるため、わきがを発症する年齢も若いことが多いです。

子供のわきが、本人にどう伝えるべき?

子供にわきがを指摘する際は、慎重に行う必要があります。直接的な言葉で指摘すると、子供の自尊心を傷つけてしまうことがあるため、なるべく共感を示しながら話し合うことが大切です。

例えば、親自身がわきがであった経験を共有することで、子供も打ち明けやすくなります。また、わきがという体質があることや、対策や治療法があることを説明してあげることも重要です。

自宅でできるわきが対策

生活習慣の見直し

高カロリーや高脂質の食事はわきがを悪化させる可能性があるため、食生活の見直しが必要です。動物性タンパク質を控え、植物性タンパク質や魚を中心としたバランスの取れた食事を心がけましょう。また、運動する習慣をつけることで汗の排出を促し、老廃物の減少につながります。

わきが対策グッズの使用

制汗剤や吸水パッドなどのわきが対策グッズも効果的です。制汗剤は、発汗を抑える成分や殺菌成分が含まれており、スプレータイプ・ロールオンタイプ・クリームタイプなどがあります。子供に使いやすいものを選んであげましょう。また、吸水パッドは脇汗を吸い取り、臭いの発生を防ぐ効果があります。

わきがを悪化させる間違った対策

脇の洗い過ぎ

脇を過度に洗うと皮膚が乾燥し、かえって皮脂の分泌が増えてしまい、臭いが悪化することがあります。適度な洗浄を心がけましょう。

制汗剤の使い過ぎ

制汗剤の過度な使用も、脇の乾燥を引き起こし、皮脂の分泌を増やし、臭いを悪化させる原因となります。適切な量を使用しましょう。

剃毛による脇毛処理

剃毛による脇毛処理も、皮膚に負担がかかり、アポクリン汗腺を刺激してしまうことがあります。適度な頻度で処理し、皮膚に優しい方法を選びましょう。

わきが治療は何歳からできる?

わきが治療にはさまざまな方法がありますが、成長期の子供にも適した治療法が存在します。例えば、切開を必要としない「ミラドライ」という治療法があります。これは電磁波エネルギーを利用してアポクリン汗腺の機能を停止させる方法で、子供の体への負担が少なくなります。

また、ボトックス注射も一時的にわきがの臭いを抑える効果があり、注射のみで済むため子供への負担が比較的小さいです。

信頼できる医療機関での治療

わきがを完治させるためには、信頼できる医療機関での治療が必要です。例えば、汗腺を直接取り除く切開法や、電磁波治療のミラドライ、ボトックス注射など、さまざまな治療法が用意されています。選択肢が多いため、専門医と相談しながら最適な治療法を見つけましょう。

子供が受けられるわきが治療

以下に、一般的なわきが治療法とそれぞれの特長を紹介します。

超音波+ローラークランプ法

「超音波+ローラークランプ法」は、超音波を使用してアポクリン汗腺を取り除く方法で、切開を必要としないため、子供の負担が少ないです。

ミラドライ

ミラドライは、電磁波エネルギーを使用して汗腺を停止させる方法で、切開を必要としないため、子供の負担が少ないです。

ボトックス注射

ボトックス注射は、汗腺を一時的に細くし、汗を減らす効果がありますが、効果は一時的です。

切開法

切開法は、汗腺を直接取り除くため、効果が高いですが、体への負担が大きく、傷跡が残る可能性があります。

クリニック選びのポイント

子供のわきが治療を行う際は、クリニック選びも重要です。治療実績が多く、子供の心情に寄り添ったカウンセリングを行う医師がいるクリニックを選びましょう。また、子供が痛みを感じにくいように配慮がなされているクリニックを選ぶことも大切です。

結論と推奨事項

結論

子供のわきがは早期に適切な対策を講じることで、本人の自尊心を守り、快適な生活を送ることができます。わきがの原因や対策、治療法について理解し、親子共に納得のいく治療法を選びましょう。

推奨事項

  1. 生活習慣の見直し: バランスの取れた食事と運動の習慣を心がけましょう。
  2. わきが対策グッズの活用: 制汗剤や吸水パッドを利用して、臭いを防ぎましょう。
  3. 信頼できる医療機関での治療: 専門医と相談し、最適な治療法を選びましょう。
  4. クリニック選び: 子供の心情に寄り添ったカウンセリングと痛みに配慮したクリニックを選びましょう。

子供のわきが治療は、親の適切なアプローチが鍵となります。子供の心情に寄り添ったコミュニケーションを心がけ、一緒に最適な解決策を見つけてあげてください。

参考文献

  1. Mayo Clinic – Hyperhidrosis
  2. 日本皮膚科学会 – 腋臭症 (わきが)
  3. Rohto – わきがの予防と対策