はじめに

緑内障は、一般的にゆっくりと進行する目の疾患であり、視野が徐々に狭くなります。突然気づくのではなく、進行が非常にゆっくりなため、初期の段階では自覚されにくいことが特徴です。視野が狭くなるプロセスは個々人で異なり、眼圧の管理と定期的な診察を通してその進行を遅らせることが期待されています。

この記事では、緑内障の視野障害について、その進行速度や個人差、そして適切な対策について詳しく解説します。

視野障害と進行速度

視野障害のメカニズム

緑内障では、視野障害が進行する理由は、眼圧が視神経を圧迫し続けることで視神経の機能が低下してしまうからです。視野の一部が欠損するという症状が現れるまでに時間がかかり、一度進行するとなかなか元には戻りません。

治療による進行の違い

緑内障の治療を行った場合と行わなかった場合の進行速度は明らかに異なります。治療を受けることで進行速度を遅らせることができますが、治療しないと視野欠損が虚しい程に進行し、最終的には失明のリスクも高まります。

地場達也先生が示す通り、視野障害を進行させないためには眼圧の管理が必要であり、早期に治療を始めることが重要です。

進行速度の個人差

緑内障の進行速度は個々人によって異なり、一概にどの程度の期間で視野がどれほど失われるかは断定できません。個々の眼圧、視神経の状態、その他の健康状態が進行速度に影響を与えます。そのため、定期的な眼科検査が必要となります。

実例と予測

以下の図は、40歳で緑内障を発症した場合の生涯にわたる視野障害の進行予測を示しています。

(イメージ図 - 地場達也先生からの提供資料)

この図では、未治療の場合は70歳のときに日常生活に支障をきたす予測となりますが、早期治療を行った場合は視野障害の進行が遅れ、それほど日常生活に支障を感じることなく過ごせるとされています。早期の発見と治療がいかに重要かがわかります。

視野障害とは?

視野検査の重要性

視野障害の程度や進行を把握するためには、視野検査が必要となります。視野計によって光感度が低下している部分を検出し、視野がどの程度欠損しているかを測定します。

地場達也先生の提供資料で示される通り、固視点から30度の範囲で視野検査が行われ、黒い部分は光感度がゼロ、灰色の部分は低下していることを示しています。

両目で視野障害を補正

片目で視野障害があっても、普段は両目で物を見ているため、片目の視野障害部分をもう片目が補います。そのため、片目に視野障害がある場合でも、日常生活で気づかないことが多いのが緑内障の特徴です。

早期発見のためのチェック方法

日常生活で早期に視野障害を発見するための方法として、片目での見え方チェックがあります。片目ずつ見え方を確認すると視野の異常に気づくことができる場合があります。特に40歳以上では、定期的に片目ずつのチェックを行うことをお勧めします。

視野障害の進行速度の個人差

個別の治療方針

視野障害の進行速度は、患者ごとに異なるため、眼科医は各個人の視野検査の結果や症状に応じて治療方針を決定します。個別の治療が必要であり、点眼薬や手術による眼圧管理が行われます。

点眼薬と手術

点眼薬治療は視野障害の進行を遅らせるために重要な役割を果たしますが、限界もあります。点眼薬が効果を十分に発揮しない場合は、手術が検討されます。

手術に対しては慎重さが求められますが、進行を防ぐためにはタイミングを逃さずに行うことが重要です。手術に積極的に取り組むことで、視野障害の進行を遅らせることができます。

まとめ

緑内障は進行がゆっくりなため初期には気づきにくいですが、早期発見と毎日のチェック、適切な治療によって進行を遅らせることが可能です。眼圧の管理や定期的な視野検査を怠らず、早期発見に努めることが大切です。視野障害が進行しても一度破壊された視神経は元に戻らないため、早期に対策を講じることで、健康的な生活を維持することが求められます。

専門的な助言

この記事の作成に基づいた主要な参考文献:
– 地場達也先生の提供資料
– 厚生労働省調査データ
– 専門的な眼科医の論文

それでは、親しい友人に伝えるような気持ちで、緑内障に対する早期検査と治療をお勧めします。

参考文献