敗血症
最終更新: 2026年7月 | 編集: JHO編集部(AI技術活用・公的資料に基づく)
✦ 結論から言うと
敗血症とは、感染症に対する体の防御反応が制御不能になり、感染していない臓器にまでダメージが及んで生命を脅かす状態のことで、日本集中治療医学会・日本救急医学会は「日本版敗血症診療ガイドライン」の中でこの考え方(Sepsis-3)にもとづいて敗血症を定義しています[1]。感染症・敗血症・敗血症性ショックは同じ病気の重さの異なる段階であり、特に敗血症性ショックは輸液を行っても血圧が保てず昇圧薬が必要になる、より死亡リスクの高い状態として明確に区別されています[2]。国内の分析では敗血症の死亡率はおよそ18%(2017年)、敗血症性ショックの院内死亡率は33.2%(2020年)と報告されており[3][4]、意識がおかしい・呼吸が速い・血圧が下がるといった危険なサインに気づいたら、様子を見ずすぐに医療機関を受診または救急要請することが命を守る最初の一歩です。
| 原因 | 肺炎・尿路感染症・腹腔内感染・皮膚軟部組織感染など、体のどこかの感染症に対する制御不能な生体反応から起こる[1] |
|---|---|
| 主な症状 | 発熱または低体温、悪寒戦慄、意識がもうろうとする、呼吸が速い、血圧低下、尿量減少、皮膚の変化など |
| 受診の目安 | 意識変容・呼吸数の増加・血圧低下のいずれかに気づいたら様子を見ずすぐ受診または救急要請[2] |
敗血症とは?感染症との違いと体に起こる仕組み
敗血症は、感染症そのものとは別の状態です。日本集中治療医学会・日本救急医学会による「日本版敗血症診療ガイドライン2024(J-SSCG2024)」は、国際的な定義(Sepsis-3)にもとづき、敗血症を感染症に対する生体の制御不能な反応によって生命を脅かす臓器障害が起こる状態として位置づけています[1]。つまり、肺炎や尿路感染症のように体のどこか一部にとどまっている感染症と、その感染症をきっかけに全身の臓器に影響が及んでしまう敗血症とは、区別して考える必要があります。
本来、体が細菌やウイルスに感染すると、免疫システムが炎症反応を起こして病原体を排除しようとします。ところが、この炎症反応が行き過ぎて全身に広がってしまうと、血管の壁が傷んで血液が漏れ出しやすくなったり、血液が固まりやすくなって細い血管が詰まったりすることで、肺・腎臓・肝臓・脳などの臓器に十分な血液が届かなくなります。この「感染に対する体自身の反応が、体を守るどころか傷つけてしまう」という点が、敗血症という病気を理解するうえでの最大のポイントです。
敗血症は感染症→敗血症→敗血症性ショックという3つの段階で考えると理解しやすくなります。感染症の段階では感染は体の一部にとどまっていますが、そこから全身性の臓器障害を伴う敗血症へ進み、さらに輸液を行っても血圧が維持できず昇圧薬が必要になる敗血症性ショックへと悪化することがあります[2]。この段階分けについては次の図をご覧ください。
出典:日本集中治療医学会・日本救急医学会「日本版敗血症診療ガイドライン」[1][2]
敗血症は特定の細菌やウイルスの名前ではなく、感染症をきっかけに体全体に起こる「反応」の名前だという点も、誤解されやすい部分です。原因となる感染症の種類(肺炎か尿路感染症かなど)によって症状の出方は変わりますが、「感染症+原因不明の急激な体調悪化」という組み合わせに気づくことが、早期発見の出発点になります。
体の中でこの反応が広がっていく流れをもう少し具体的に見ると、まず病原体(細菌が多いですが、ウイルスや真菌が原因のこともあります)が血液中に入り込む、あるいは局所の感染巣から炎症を起こす物質(サイトカインと呼ばれる情報伝達物質など)が全身に広がることで、血管の壁の細胞どうしのすき間が広がり、血管の中の水分が血管の外へ漏れ出しやすくなります。これにより、血管の中を巡る血液の量が実質的に減ってしまい、血圧が下がりやすくなります。同時に、血液を固める仕組みが過剰に働くことで、細い血管のあちこちに小さな血のかたまりができ、酸素や栄養を運ぶ血流がさらに滞ってしまうことがあります。これが、敗血症で肺・腎臓・肝臓・脳など複数の臓器に同時にダメージが及びやすい理由です。
原因となる病原体は、大腸菌や肺炎球菌などのグラム陰性菌・グラム陽性菌と呼ばれる細菌が多くを占めますが、真菌(カンジダなど)やウイルスが引き金になることもあります。また、病院内で治療を受けている最中に新たな感染症(点滴のカテーテル感染、人工呼吸器関連肺炎など)から敗血症を発症する「院内感染」由来のケースと、日常生活の中で感染した「市中感染」由来のケースとでは、原因菌の傾向や使用される抗菌薬の選び方が異なることがあります。どちらの場合も、早期に感染源を特定し、その感染源に応じた治療を行うという基本方針は共通しています。
敗血症と敗血症性ショックの違い:混同してはいけない2つの状態
「敗血症」と「敗血症性ショック」は、しばしば同じ意味で使われてしまいますが、ガイドライン上は明確に異なる状態として区別されています。敗血症性ショックは、敗血症の中でも十分な輸液を行ってもなお血圧を維持できず、昇圧薬(血圧を上げる薬)の投与が必要で、かつ血液中の乳酸値が高い状態が続くものとされ、敗血症全体の中でも特に死亡リスクが高い状態です[2]。
| 項目 | 敗血症 | 敗血症性ショック |
|---|---|---|
| 状態の定義 | 感染症に対する制御不能な生体反応により、生命を脅かす臓器障害が起こっている状態[1] | 敗血症のうち、輸液を行っても血圧が維持できず昇圧薬が必要で、かつ乳酸値の上昇が続く状態[2] |
| 循環の状態 | ショックの基準は満たしていない | 循環不全(血圧が保てない)を伴う[2] |
| 治療の場 | 重症度に応じて一般病棟または集中治療室 | 集中治療室(ICU)での全身管理が必要になることが多い |
| 死亡率の目安 | 国内推定でおよそ18%(2017年)[3] | 院内死亡率33.2%(2020年)[4] |
見分けるカギ:敗血症の患者が輸液を受けても血圧が上がらず、昇圧薬が必要になった時点で「敗血症性ショック」へ進んだと判断されます。この判断は医療機関での血圧測定・血液検査(乳酸値)にもとづくものであり、自宅で自己判断できるものではありません。
敗血症性ショックは「敗血症がさらに悪化した特別なタイプ」であって、別の病気ではありません。この区別を正しく理解しておくことは、「敗血症=すぐ危険」「敗血症性ショック=もっと危険」という単純な言い換えを避け、自分や家族の状態について医師から説明を受ける際に、今どちらの段階にあるのかを正確に把握する助けになります。
危険なサイン:時間との闘いで見逃せない変化
敗血症は進行が速く、気づいてから治療開始までの時間が予後を左右する病気です。次のようなサインは、感染症にかかっている人(またはその疑いがある人)に急に現れた場合、様子を見ずすぐに医療機関へ相談すべき変化とされています。
| サイン | 具体的な様子 |
|---|---|
| 意識の変化 | いつもと様子が違う、もうろうとしている、呼びかけへの反応が鈍い[2] |
| 呼吸の変化 | 呼吸が速い、息苦しそうにしている[2] |
| 血圧・循環の変化 | 血圧が下がる、手足が冷たく湿っている、脈が速い[2] |
| 体温の変化 | 高熱、または逆に体温が下がる(低体温) |
| 悪寒戦慄 | ふるえを伴う強い寒気 |
| 尿量の変化 | おしっこの量が明らかに減る |
| 皮膚の変化 | 皮膚がまだらになる、青白くなる |
高齢者・乳幼児・免疫が低下している人(がん治療中、ステロイドなどの免疫を抑える薬を使っている人など)では、発熱がはっきり出ない、逆に体温が下がる、いつもより元気がない・食欲がない、といった非典型的な出方をすることがあり、家族や周囲が「なんとなくおかしい」と感じる変化そのものが重要なサインになり得ます。「高齢だから」「持病があるから」と自己判断で様子を見続けず、感染症にかかっている・かかった疑いがある人に上記のような変化が急に現れた場合は、早めに医療機関へ相談することが勧められます。
これらのサインは1つだけでも当てはまれば安全というわけではなく、複数のサインが重なるほど、また症状の進行が速いほど、緊急性が高いと考えられます。次の項目で紹介するqSOFAは、こうした危険なサインを医療者が短時間で評価するための道具として使われています。
周囲にいる家族や介護者が気づきやすいポイントとしては、「いつもならできる受け答えができない」「呼びかけへの反応が急に鈍くなった」「顔色や唇の色が悪い」「手足が冷たく、じっとり湿っている」といった変化があります。特に高齢者施設や在宅介護の現場では、本人が症状をうまく訴えられないことも多いため、普段の様子をよく知る人が「なんとなくいつもと違う」と感じる直感そのものが、重要な早期発見のきっかけになります。この「いつもと違う」という感覚を軽視せず、体温・脈拍・呼吸の様子を確認したうえで、迷ったら医療機関や救急相談窓口に相談することが勧められます。地域によっては、救急車を呼ぶべきか迷った際に相談できる救急電話相談の窓口(多くの地域で#7119など)が設けられており、こうした窓口を活用することも、様子見と受診の判断に迷ったときの選択肢の一つになります。
症状の進行スピードにも注意が必要です。敗血症は、朝は軽い発熱程度だったのが夕方には意識がもうろうとするところまで、数時間単位で急激に悪化することがあります。「昨日より今日、今より1時間後の方が悪くなっている」という変化のスピードそのものが、緊急性の高さを示すサインになります。逆に、発熱はあるものの受け答えがしっかりしていて、水分もとれ、尿量も保たれているようであれば、緊急性はやや低いと考えられますが、その場合でも症状が長引く・悪化する場合は早めの受診が必要です。
原因:どんな感染症が敗血症につながるのか
敗血症は特定の1つの感染症だけで起こるものではなく、体のさまざまな部位の感染症がきっかけになり得ます。日本版敗血症診療ガイドラインでは、肺炎・尿路感染症・腹腔内感染・皮膚軟部組織感染などが敗血症の主な感染源として挙げられています[1]。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| よくある感染源 | 肺炎、尿路感染症、腹腔内感染(腹膜炎・胆管炎など)、皮膚軟部組織感染(蜂窩織炎など)[1] |
| 体側のリスク因子 | 高齢、糖尿病、がん、免疫抑制状態(免疫を抑える薬の使用中、臓器移植後など) |
| 感染源が特定しにくいケース | 詳しい検査を行っても明確な感染源が特定できない例も一定数存在する |
皮膚軟部組織感染の代表例である蜂窩織炎は、皮膚の赤み・腫れ・熱感から始まり、放置すると全身に感染が広がり敗血症につながることがある病気です。尿路感染症からの敗血症については、専用記事「尿路感染症による敗血症:見過ごしてはいけない命の危険サイン」でも取り上げています。
糖尿病・慢性腎臓病(CKD)・がん・肝硬変などの持病がある人、ステロイドや免疫抑制薬を使用している人、高齢者は、感染症そのものにかかりやすいだけでなく、感染症から敗血症へ進みやすい傾向があるとされています。慢性腎臓病については関連ハブ「腎臓病(CKD)」もあわせてご参照ください。持病を複数抱えている人ほど、感染症にかかった際の体調変化を注意深く見守る必要があります。
がん患者、特に抗がん剤治療(化学療法)中の患者は、治療の副作用で白血球(特に好中球)の数が減少する「好中球減少」の状態になることがあり、この時期に発熱があると「発熱性好中球減少症」として、通常よりもさらに緊急性の高い対応(早期の抗菌薬投与)が必要になります。抗がん剤治療中の方は、治療を担当する医療機関からあらかじめ「何度以上の発熱で、どこに連絡すべきか」の説明を受けていることが多く、その指示に沿って早めに連絡・受診することが重要です。同様に、臓器移植後に免疫抑制薬を服用している方も、感染症の症状が出にくい・出ても軽く見えることがあるため、普段以上に体調の変化に注意を払う必要があります。透析を受けている方も、透析用のカテーテルやシャント(血液の出入り口)が感染の入り口になりやすく、穿刺部位の赤み・熱感・痛みなどに気づいた場合は、透析施設の医療スタッフに早めに伝えることが勧められます。
新生児・乳幼児は免疫機能がまだ未発達であることに加え、症状の訴えができないため、発見が遅れやすい年齢層です。ぐったりしている、哺乳量が急に減る、いつもと様子が違うといった変化に気づいたら、様子を見ずすぐに小児科を受診することが勧められます。
感染経路(病原体がどこから体に入るか)という視点で整理すると、肺炎は気道から、尿路感染症は尿路(腎盂・膀胱など)から、腹腔内感染は消化管や胆道・膵臓など腹部の臓器から、皮膚軟部組織感染は皮膚のわずかな傷やもともとあった皮膚炎などから、それぞれ病原体が血液中に入り込み、全身に広がっていくと考えられています。手術後や、カテーテル(点滴・尿道カテーテルなど)を長期間留置している人は、その挿入部位が感染の入り口になることもあり、医療機関では清潔操作やカテーテルの必要性の見直しによって、こうした感染源をできるだけ減らす取り組みが行われています。
診断の目安となる数値・基準:qSOFAとSOFAスコア
敗血症の診断・重症度評価には、いくつかの評価ツールが使われます。ICU以外の一般病棟や救急外来では、短時間でベッドサイドで評価できる「quick SOFA(qSOFA)」というスクリーニングツールが提唱されています[2]。
| 項目 | 基準 | 備考 |
|---|---|---|
| 意識レベル | 意識変容 | 普段と違う意識状態[2] |
| 呼吸数 | 22回/分以上 | 安静時の呼吸数[2] |
| 収縮期血圧 | 100mmHg以下 | いわゆる「上の血圧」[2] |
出典:日本外科感染症学会雑誌「日本版敗血症診療ガイドライン2020 総説:敗血症の定義と診断」(2020年)[2]
この3項目のうち2項目以上に該当する場合、敗血症の可能性を考慮し、より詳しい評価(SOFAスコアによる臓器障害の評価、血液培養、乳酸値の測定など)へ進むという考え方が示されています[2]。ただし、qSOFAはあくまでスクリーニング(ふるい分け)のための道具であり、qSOFAが2項目未満だからといって敗血症を完全に否定できるものではない点、また敗血症そのものを確定診断する基準ではない点には注意が必要です[2]。
より詳しい臓器障害の評価には「SOFA(Sequential Organ Failure Assessment)スコア」が用いられます。SOFAスコアは、呼吸・循環・肝臓・凝固(血液の固まりやすさ)・腎臓・意識(中枢神経)の6つの臓器系について、それぞれの機能低下の程度を点数化するもので、感染症が疑われる患者でこのSOFAスコアが急激に上昇した場合に敗血症と判断する、というのがSepsis-3の考え方の骨格になっています[2]。SOFAスコアの詳しい点数配分は専門的な医療従事者向けの評価表であり、一般の方が自己判断で計算するものではないため、本記事では大枠の考え方の紹介にとどめます。
診断のためのその他の検査としては、感染源を特定するための血液培養検査、循環不全の指標となる血液中の乳酸値の測定などが行われます。血液培養検査については、専用記事「血液培養検査のすべて」で詳しく解説しています。感染症の重症度評価の補助として使われる炎症マーカーの一種であるプロカルシトニン(PCT)検査については、「プロカルシトニン(PCT)検査のすべて」もあわせてご確認ください。
実際の診療の流れとしては、まずバイタルサイン(体温・脈拍・呼吸数・血圧・意識レベル)の測定とqSOFAによるスクリーニングが行われ、該当する場合には血液検査(血算・生化学・凝固能・乳酸値)、血液培養(できれば抗菌薬投与前に2セット採取)、感染源を探すための画像検査(胸部レントゲン・CT・尿検査など)が並行して進められます。乳酸値は、体の組織に十分な酸素が届いていないときに上昇する数値で、循環不全の程度を評価する指標として用いられ、治療の効果判定(乳酸値が下がってきているか)にも使われます。血液培養の結果が判明するまでには通常1〜2日程度かかるため、結果が出る前の段階では、疑われる感染源や患者の背景(市中感染か院内感染かなど)にもとづいて経験的に抗菌薬を選択し、結果が判明し次第、必要に応じて薬剤を見直すという流れが一般的です。
治療:時間が命を分ける——早期の抗菌薬と全身管理
敗血症の治療は「Time is Life(時間は命)」と表現されるほど、治療開始までの時間が予後を大きく左右します。日本版敗血症診療ガイドラインは、敗血症・敗血症性ショックが疑われる患者に対し、できるだけ早期に適切な抗菌薬を投与することを重視しており[1]、抗菌薬の投与が遅れるほど死亡リスクが高まる可能性が指摘されています。
治療の柱は大きく3つに整理できます。1つ目は、原因と考えられる細菌に対して効果が期待できる抗菌薬(広域抗菌薬)をできるだけ早く投与すること、2つ目は十分な輸液(点滴)によって循環血液量を確保し血圧を維持すること、3つ目は感染源そのものをコントロールすること(膿がたまっている場合はドレナージ=排膿を行う、感染した器具を抜去するなど)です[1]。これらを並行して進めながら、重症度に応じて集中治療室(ICU)での全身管理(人工呼吸管理、昇圧薬の使用、腎臓の機能を補う透析など)が行われます。
敗血症性ショックの状態になると、輸液だけでは血圧が維持できないため、血管を収縮させて血圧を上げる昇圧薬の投与が必要になります[2]。使用する薬剤の種類・量は患者の状態に応じて集中治療医が判断するもので、一般名レベルでの説明にとどめ、特定の商品名を推奨する趣旨のものではありません。
抗菌薬は、原因菌が判明する前の段階では「これだと思われる菌に幅広く効く」広域抗菌薬から開始し、血液培養などの検査結果で原因菌が判明した後は、その菌に的を絞ったより狭い範囲の抗菌薬に変更していく(デ・エスカレーション)という考え方が一般的です。これは、不必要に広域な抗菌薬を使い続けることによる薬剤耐性菌の増加を防ぐという、社会全体の医療にとっても重要な取り組みの一部です。
「早期の適切な治療で必ず治る」と言い切ることはできません。敗血症・敗血症性ショックは治療を尽くしても救命が難しい場合がある病気であり、この記事は特定の治療法が「必ず効く」「絶対に治る」と保証するものではなく、一般的な治療の考え方を紹介するものです。
輸液の管理は、単に大量の点滴を行えばよいというものではありません。輸液が不足すれば循環血液量が保てず血圧が下がったままになりますが、逆に輸液を入れすぎると肺に水分がたまる肺水腫などを引き起こすことがあるため、血圧・尿量・乳酸値の変化を見ながら必要な量を見極めていく、きめ細かい管理が求められます。感染源のコントロールとしては、たとえば腹腔内に膿がたまっている場合は外科的なドレナージ(排膿)や手術、感染した点滴カテーテルがあればその抜去、尿路の閉塞があればその解除など、感染巣そのものを取り除く・小さくする処置が、抗菌薬治療と並行して行われます。感染源のコントロールが遅れると、いくら抗菌薬を使っても十分な効果が得られないことがあるため、この2つ(適切な抗菌薬と感染源コントロール)は治療の両輪として扱われます。感染源のコントロールが技術的にすぐ行えない場合(手術のリスクが高い、他の臓器の状態が不安定であるなど)は、抗菌薬と全身管理でいったん状態を安定させたうえで、可能になった時点で感染源コントロールを行うという段階的な対応がとられることもあります。
重症例では、人工呼吸管理(呼吸の補助)、急性腎障害に対する持続的な血液浄化療法(透析の一種)、出血傾向に対する血液製剤の投与など、臓器ごとの機能を補う治療が組み合わされることがあります。どの治療をどの段階で行うかは、患者ごとの臓器障害の程度や全身状態によって集中治療医が総合的に判断します。
敗血症性ショックとの見分け方・単なる感染症との違い
「熱があるだけの感染症」「敗血症」「敗血症性ショック」の3つは、症状の見た目が似ていることがあるため混同されやすい状態です。以下の比較表は、あくまで一般的な傾向であり、実際の診断は医療機関での検査にもとづいて行われます。
| 項目 | 局所にとどまる感染症 | 敗血症 | 敗血症性ショック |
|---|---|---|---|
| 臓器障害 | なし、または軽微 | あり(生命を脅かす程度)[1] | あり+循環不全[2] |
| 意識・呼吸・血圧 | おおむね保たれている | qSOFA該当(意識変容・頻呼吸・血圧低下のいずれか)が出やすい[2] | 輸液しても血圧が維持できない[2] |
| 治療の場 | 外来・一般病棟 | 一般病棟〜ICU | ICUでの集中管理が中心 |
見分けるカギ:「感染症の症状に加えて、意識・呼吸・血圧のいずれかにいつもと違う変化が急に出ているかどうか」が、局所の感染症と敗血症を見分ける最初の目安です。さらに輸液をしても血圧が改善しない場合は、敗血症性ショックへ進んでいる可能性があります。いずれも自己判断ではなく、医療機関での評価が必要です。
実際の臨床現場では、この3段階はきれいに区切られるものではなく、連続的に移り変わっていくものと理解されています。ある時点では局所の感染症にとどまっていた患者が、数時間後には敗血症の基準を満たし、さらにその数時間後には敗血症性ショックへ進む、ということが起こり得ます。だからこそ、一度「大丈夫」と判断された後も、症状の変化を継続的に観察し続けることが、医療機関・家族の双方にとって重要になります。
後遺症:PICS(集中治療後症候群)とその後の生活
敗血症、特に集中治療室での治療が必要になるほど重症だった場合、救命後も体力・認知機能・精神面に影響が残ることがあります。これは「PICS(Post-Intensive Care Syndrome、集中治療後症候群)」と呼ばれ、身体機能の低下(筋力低下、疲れやすさ)、認知機能の低下(記憶力・注意力の低下)、精神面の不調(不安、うつ症状、フラッシュバックなど)の3つの領域にわたって現れることがあるとされています。
PICSは敗血症に限らず重症疾患で集中治療を受けた患者全般に起こり得る概念として集中治療の領域で扱われており、退院後もリハビリテーションや生活面のサポートが必要になる場合があります。PICSの発症頻度や重症度を左右する要因についての詳細な数値(発症率など)は、今回参照した資料には明確な記載が見当たりませんでした。個々の患者でどの程度の後遺症が残るかは、もともとの重症度・年齢・持病・入院期間などによって大きく異なるため、退院後の見通しについては担当医・リハビリスタッフに個別に確認することをおすすめします。
身体機能の低下としては、長期間のベッド上安静や人工呼吸管理に伴う筋力低下(ICU-AW:ICU関連筋力低下と呼ばれることもあります)により、退院後も歩行や日常生活動作に介助が必要になることがあります。認知機能の低下は、注意力・記憶力・判断力といった側面に現れることがあり、周囲からは「以前より物忘れが増えた」「作業の段取りが悪くなった」という形で気づかれることがあります。精神面では、集中治療室での治療体験そのものが強いストレスとなり、不安・抑うつ気分・不眠、場合によっては入院中の記憶が断片的なフラッシュバックとして残るといった症状が出ることがあります。これらは本人の「気の持ちよう」の問題ではなく、重症な体験そのものが原因となり得る症状であるという理解が重要です。
PICSは患者本人だけでなく、看病にあたった家族にも心理的な負担(PICS-Fと呼ばれることがあります)が残ることが知られています。長期間の集中治療室での付き添いや、生死に関わる説明を繰り返し受けることは、家族にとっても大きなストレスです。退院・退室後も本人・家族双方が孤立せず、必要に応じてかかりつけ医や医療ソーシャルワーカー、地域の相談窓口とつながっておくことが、回復期を乗り越えるうえで役立ちます。
敗血症の初期症状から後遺症までを一通り知りたい方は、関連記事「敗血症の初期症状とは?原因から治療、後遺症(PICS)までを網羅した完全ガイド」もあわせてご確認ください。
PICSへの対応としては、急性期の治療が落ち着いた段階から、体を動かすリハビリテーション(早期離床)、栄養管理、睡眠・せん妄への配慮などを組み合わせて行っていくことが、集中治療の現場では重視されています。退院後も、体力の回復に時間がかかる、以前できていたことがすぐにはできない、といった変化に周囲が気づき、無理をさせずに回復を見守ることが大切です。
予防:感染予防と早期受診が敗血症を防ぐ土台
敗血症そのものを完全に予防する方法はありませんが、そのきっかけとなる感染症を予防すること、そして感染症にかかった際に重症化のサインを早期にとらえて受診することが、現実的な予防策になります。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 感染予防の基本 | 手洗い・うがい、体調不良時のマスク着用など、日常的な感染対策 |
| ワクチン接種 | 肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンなど、対象となるワクチンの接種を検討する |
| 持病の管理 | 糖尿病・慢性腎臓病など、感染症にかかりやすく重症化しやすい持病のコントロール |
| 早期受診 | 感染症の症状が長引く、急に悪化する場合は様子を見ず早めに受診する |
敗血症を予防するための具体的なステップについては、関連記事「感染症から命を救う5つのステップ:敗血症を正しく知り、予防する方法」もあわせてご確認ください。糖尿病・慢性腎臓病などの持病がある方は、それぞれの持病の管理を続けることも、感染症の重症化予防の土台になります。
肺炎球菌ワクチンの接種は、特に高齢者や持病のある方で肺炎の重症化・敗血症への進行リスクを下げる目的で検討されることがあります。ワクチンの対象年齢・費用助成の制度は自治体によって異なるため、詳しくはかかりつけ医または自治体の窓口にご確認ください。予防接種を受けたからといって感染症に絶対にかからないわけではなく、感染症の予防と早期受診の両方を心がけることが重要です。
口腔ケア(歯磨き、義歯の手入れ)も、誤嚥性肺炎の予防を通じて敗血症の予防につながる意外と見落とされがちな習慣です。特に高齢者や飲み込みの機能が低下している方では、口の中の細菌が唾液とともに気管に入り込むことで肺炎を起こすことがあり、日々の口腔ケアと、食事の際の姿勢・食形態の工夫が、感染予防の一環として重要視されています。皮膚のわずかな傷や水虫などの皮膚トラブルも、放置すると蜂窩織炎を経て敗血症につながることがあるため、早めのケアを心がけることが勧められます。
脱水も見逃せない要因です。発熱や下痢・嘔吐で体の水分が失われている状態は、それ自体が血圧を下げやすくし、感染症からの回復力を弱める可能性があります。夏場の熱中症対策と同様に、こまめな水分補給を心がけること、特に高齢者では喉の渇きを感じにくくなるため、意識的に水分をとる習慣をつけることが、感染症の重症化予防の土台になります。
栄養状態の維持も予防の土台の一つです。低栄養の状態は免疫力の低下につながり、感染症にかかりやすく、かかった際にも重症化しやすくなると考えられています。特に高齢者では、加齢に伴う食欲低下・噛む力や飲み込む力の衰えなどから、気づかないうちに低栄養に陥っていることがあるため、日頃からバランスのとれた食事を心がけ、体重の変化に気を配ることも、広い意味での敗血症予防につながる生活習慣といえます。
受診・救急の目安:迷わず救急要請すべきサイン
敗血症は進行が速いため、以下の目安に沿って、様子を見ず速やかに対応することが命を守ります。
| レベル | サイン | 対応 |
|---|---|---|
| 今すぐ救急要請 | 感染症にかかっている(疑いも含む)人に、意識がもうろうとする、呼吸が速い、血圧が下がる、皮膚がまだらになるといった変化が急に現れた場合[2] | 様子を見ずすぐ119番。持病・服用中の薬をあわせて伝える |
| すぐ受診 | 発熱が続く、悪寒戦慄がある、尿量が明らかに減っている | できるだけ当日〜翌日以内に医療機関を受診 |
| 早めに相談 | 糖尿病・慢性腎臓病・免疫抑制状態など持病があり、感染症にかかった | 重症化しやすい体質のため早めにかかりつけ医へ相談 |
出典:日本版敗血症診療ガイドライン(qSOFAの考え方にもとづく)[2]
高齢者の場合:高齢者は発熱がはっきり出ない、いつもより元気がない・食欲がないだけ、といった非典型的な出方をすることがあります。高齢者の敗血症の特徴については、関連記事「高齢者の敗血症」でも詳しく解説しています。
乳幼児の場合:ぐったりしている、哺乳量が急に減る、皮膚の色がおかしいといった変化に気づいたら、様子を見ず小児科を受診してください。
救急要請時に伝えるとよいこと:119番通報の際は、症状に気づいた時刻、感染症の診断の有無(肺炎・尿路感染症など)、持病(糖尿病・慢性腎臓病・免疫抑制状態など)、服用中の薬の有無を落ち着いて伝えると、搬送先の選定や治療方針の判断がスムーズになります。可能であれば、お薬手帳や保険証、これまでの経過がわかるメモを一緒に持っていくと、救急外来での初期対応がよりスムーズになります。救急車を待つ間は、本人を安静にし、嘔吐に備えて顔を横に向けるなどの対応をしつつ、食べ物や飲み物は与えないようにしてください。
持病がある人・高齢者・免疫抑制状態にある人など、もともと敗血症のリスクが高いとされる人については、感染症にかかった際の「様子見の期間」を短く設定しておくことが安全です。たとえば「熱が出てから2〜3日は自宅で様子を見る」という一般的な感覚に頼らず、リスクが高い人では発熱の初日から医療機関に相談する、といった個別の対応方針をあらかじめかかりつけ医と相談しておくことも、重症化を防ぐ工夫の一つです。
治療の最前線:早期認識のためのしくみ
敗血症の救命率を上げるためには、医療機関側の「早期認識のしくみ」も重要とされています。多くの医療機関では、バイタルサイン(体温・脈拍・呼吸数・血圧)の変化を早期に察知して敗血症を疑うためのスクリーニング体制や、敗血症が疑われた時点で決められた手順(抗菌薬投与・血液培養・輸液など)をできるだけ早く実行する体制づくりが進められています。
こうした早期認識と早期治療の取り組みの最前線については、関連記事「敗血症治療の最前線」でも取り上げています。医療機関ごとの体制の違いによって、実際に受けられる検査・治療のスピードには差があり得ますが、患者・家族の側でできることとしては、上述の危険なサインに早く気づき、ためらわず受診・救急要請することが最も重要です。
近年は、電子カルテのバイタルサインデータを活用して敗血症の兆候を自動的に検知し、医療スタッフに警告を出す仕組み(早期警告システム)を導入する医療機関も増えてきています。また、救急外来における「敗血症バンドル」と呼ばれる、抗菌薬投与・血液培養採取・輸液開始・乳酸値測定などを決められた時間内に一括して実施する取り組みも、治療開始までの時間を短縮する目的で普及が進められています。こうした体制面の工夫は、患者一人ひとりの「気づき」を医療システム全体でも後押しする役割を果たしています。
研究の分野では、敗血症の早期診断の精度を高めるための新しいバイオマーカー(血液検査でわかる指標)の開発や、個々の患者の免疫状態に応じて治療を調整する「個別化医療」の考え方も広がりつつあります。ただし、これらはまだ研究段階のものも多く、現時点で標準治療として確立しているのは、早期の適切な抗菌薬・十分な輸液・感染源のコントロールという基本の3本柱です[1]。新しい検査・治療法の情報に接した際も、それが研究段階のものか、すでにガイドラインに採用された標準治療なのかを区別して受け止めることが大切です。
日本と世界の敗血症の実態:ガイドラインと統計の比較
敗血症の定義や診断基準(Sepsis-3、qSOFA)は国際的な合意にもとづくものであり、日本版敗血症診療ガイドラインもこの国際基準を踏まえて作成されています[1][2]。一方で、患者数・死亡率などの疫学的な数値は、集計方法や対象期間によって国内外で異なります。
| 項目 | 日本(国内研究) | 世界(Global Sepsis Alliance / WHO) |
|---|---|---|
| 患者数の推移 | 2010年に約11万人(入院患者全体の約3%)から2017年に約36万人(約5%)へ増加[3] | 世界全体で年間およそ4900万人が敗血症を発症すると推計[5] |
| 死亡数・死亡率 | 死亡率は2010年の約25%から2017年の約18%へ低下する一方、死亡数自体は2017年に年間約6万人に増加(2010年比2.3倍)[3] | 世界全体で年間およそ1100万人が敗血症により死亡すると推計され、これは世界の全死亡の20%にあたるとされる[5] |
| 敗血症性ショック | 2010〜2020年の敗血症患者のうち約14.7%が敗血症性ショックに分類され、院内死亡率は2010年の46.7%から2020年の33.2%へ改善[4] | 今回参照した資料には、世界全体での敗血症性ショックに限定した死亡率の記載は見当たりませんでした |
これらの数値は集計方法(レセプトデータか、前向き臨床研究か)や対象期間、敗血症の判定基準の細かな運用によって変わり得るため、単純に「日本は世界より高い・低い」と比較することは適切ではなく、あくまで規模感をつかむための参考値として受け止める必要があります。国内の死亡率が低下傾向にある一方で死亡数自体が増えているのは、高齢化に伴って敗血症を発症する患者数そのものが増えていることが背景にあると考えられます[3]。世界保健機関(WHO)は2017年に敗血症を世界的な保健上の優先課題と位置づけており、Global Sepsis Alliance(世界敗血症連合)は毎年9月13日を「世界敗血症デー」として、早期認識・早期治療の重要性を呼びかけています[5]。
敗血症の定義そのもの(Sepsis-3、qSOFAを含む)は国際的な合意にもとづいており、日本の医療現場も同じ土台の上で診療を行っています[1][2]。一方で、抗菌薬の選択や投与量、集中治療の体制(ICUの病床数、専門医の配置など)は国・地域の医療制度によって異なり得るため、「海外ではこう言われた」という情報に接した場合も、どちらかが誤りというより、参照している国・制度が異なる可能性がある、という視点を持つことが役立ちます。個別の治療方針については、必ず日本国内の担当医の説明を優先してください。
日本版敗血症診療ガイドラインは2012年の初版以降、複数回の改訂を経ており、直近では2024年に「J-SSCG2024」として正式版が公開されています[1]。ガイドラインが版を重ねるのは、新しい研究結果が積み重なるたびに、より効果的で害の少ない治療法へと内容が更新されていくためです。本記事執筆時点の最新版にもとづいて内容を整理していますが、医学の情報は日々更新されるため、実際の治療方針は必ず最新のガイドラインにもとづいて診療にあたる担当医の判断を優先してください。
医療費の目安
| 適用時期 | 年収の目安 | 計算式 | 100万円の場合 |
|---|---|---|---|
| ~2026年7月診療分 現行 | 年収約370万~770万円(区分ウ) | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% | 87,430円 |
| 2026年8月診療分から 見直し後(第1段階) | 年収約370万~770万円(区分ウ) | 85,800円+1%(PDF原文の表記) | 約92,940円<br><small>(編集部試算)</small> |
| + 年間上限 53万円(新設) | |||
※「100万円の場合」の金額のうち、現行(~2026年7月)欄は出典PDFに記載の計算例そのものです。2026年8月欄について、出典PDFに印字されているのは「85,800+1%」という表記のみです。1%を乗じる基準額(現行の267,000円に相当する部分)と、100万円の場合の約92,940円は、PDFに印字されておらず、現行制度と同じ計算方法にもとづくJHO編集部試算です。正確な金額は加入されている健康保険組合等にご確認ください。
※ 制度は改定されることがあります。受診・手術の時期によって自己負担額が変わるため、最新の情報は
厚生労働省の高額療養費制度ページで必ずご確認ください。
出典:厚生労働省「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」(令和7年12月16日) (PDF)
|JHO確認日:2026-07-16
敗血症の治療(抗菌薬投与、輸液、集中治療室での全身管理など)は保険診療の対象で、医療費が高額になった場合は高額療養費制度の対象になり得ます。自己負担限度額は年齢や所得区分によって異なるため、加入している健康保険(協会けんぽ・組合健保・国民健康保険など)の窓口にあわせて確認することをおすすめします。
集中治療室での入院が長期にわたった場合や、後遺症(PICS)により退院後にリハビリテーションや介護が必要になった場合は、身体障害者手帳の取得や介護保険サービスの利用が選択肢になることがあります。手続きの詳細はお住まいの自治体の窓口でご確認ください。入院中から病院の医療ソーシャルワーカーに費用面・退院後の生活について相談しておくと、退院後の手続きがスムーズになります。
65歳以上で要介護状態と認定された場合は介護保険サービスを、40〜64歳の方でも特定の疾病が原因の場合は介護保険サービスを利用できることがあります。退院後に継続して服用する抗菌薬や、もともとの持病(糖尿病・慢性腎臓病など)の管理薬の費用も、長期的には家計への影響が小さくありません。ジェネリック医薬品(後発医薬品)への切り替えが可能かどうかも含め、費用面の相談は薬局の薬剤師や主治医に遠慮なく行ってよい事柄です。入院日数は、急性期治療の内容や後遺症の程度、その後リハビリテーションのために転院するかどうかによって大きく異なるため、一律の目安を示すことは適切ではありません。
よくある質問(FAQ)
敗血症とは何ですか?わかりやすく教えてください
敗血症と感染症は何が違うのですか?
敗血症の死亡率はどのくらいですか?
敗血症の初期症状にはどんなものがありますか?
敗血症は人にうつりますか?
敗血症性ショックとは何が違うのですか?
高齢者の敗血症は何が注意点ですか?
敗血症の後遺症にはどんなものがありますか?
敗血症は何科を受診すればよいですか?
敗血症は予防できますか?
qSOFAとは何ですか?自分で計算できますか?
妊娠中でも敗血症になりますか?
敗血症は再発しますか?
子どもの敗血症の症状は大人と違いますか?
敗血症に関する記事一覧
記事一覧 7件
食事・生活 1
治療・薬 5
合併症・リスク 1
敗血症性ショック以外の重症度分類(敗血症の中でのより細かい段階分け)や、原因菌ごとの敗血症の起こりやすさの違いについては、今回参照した資料には詳細な記載が見当たりませんでした。個々の患者の状態については、必ず担当医にご確認ください。
参考文献
- 日本集中治療医学会・日本救急医学会「日本版敗血症診療ガイドライン2024(J-SSCG2024)」2024年 jsicm.org/news/news241225-J-SSCG2024.html
- 日本外科感染症学会雑誌「日本版敗血症診療ガイドライン2020 総説:敗血症の定義と診断」2020年 jstage.jst.go.jp/article/gekakansen/18/3-4/18_339
- 千葉大学「ビッグデータが明らかにする日本の敗血症の実態」プレスリリース(2010〜2017年データ分析)prtimes.jp/main/html/rd/p/000000525.000015177.html
- 千葉大学研究「敗血症性ショックの全国実態」(2010〜2020年データ分析、Medical meets Technology紹介記事)sysmex-medical-meets-technology.com/17792566.html
- World Sepsis Day / Global Sepsis Alliance「Sepsis Facts」worldsepsisday.org/sepsisfacts
