医学監修:
本記事の作成にあたり、以下の専門家の監修および学術的知見を参考にしました。
- 樋口 進 医師: 国立病院機構久里浜医療センター名誉院長。2011年に日本で初めてインターネット依存治療専門外来を設立した行動嗜癖研究の世界的権威。3
- 森山 沙耶 氏: 臨床心理士・公認心理師。ネット・ゲーム依存予防回復支援サービス「MIRA-i」代表。依存問題を抱える当事者およびその家族へのカウンセリング、CRAFT(クラフト)など先進的な治療プログラムの導入に豊富な経験を持つ。3248
この記事の科学的根拠
この記事は、引用元として明記された質の高い医学的根拠にのみ基づいています。以下は、本文中で言及されている主要な情報源とその医学的指導との関連性を示したものです。
- 世界保健機関(WHO)などの国際機関および学術誌(JAMA, The Lancet等): SNSの不適切な使用と精神的・身体的健康問題との関連性、神経生物学的メカニズム、そして治療アプローチに関する記述は、複数の査読済み研究論文およびメタアナリシスに基づいています。1611
- 厚生労働省: 日本国内における若者のインターネット利用の実態、関連する健康問題、および相談窓口に関する情報は、同省が公開する調査報告書およびガイドラインに基づいています。537
- 国立病院機構久里浜医療センター: 日本におけるインターネット・ゲーム依存の診断基準、治療プログラム(NIP、入院治療など)、および国内の専門医療機関リストに関する記述は、同センターが提供する情報に基づいています。33036
- CRAFT(Community Reinforcement and Family Training)に関する学術研究: 依存問題を抱える本人への家族による効果的な関わり方に関する記述は、CRAFTプログラムの有効性を検証した研究に基づいています。4041
要点まとめ
- SNS依存は「意志の弱さ」ではなく、心理的要因、脳の報酬系(ドーパミン)、そして社会的・環境的要因が複雑に絡み合った結果生じる問題行動である。
- SNSへの過度な依存は、うつ病や不安、睡眠障害、学業・業務成績の低下など、心身および社会生活に深刻な悪影響を及ぼす可能性がある。
- 克服の第一歩は、利用時間を客観的に把握し、通知をオフにするなどの「デジタルデトックス」を実践することである。
- セルフケアで改善しない場合は、認知行動療法(CBT)や専門医療機関(例:久里浜医療センター)での治療が有効であり、家族のサポート(CRAFTプログラム)も非常に重要である。
もしかしてSNS依存?まずはセルフチェック
あらゆる問題解決の第一歩は、その問題の存在を認識することです。多くの人々は、自身のSNS利用が日常的な習慣の域を超え、問題ある依存状態になっていることに気づいていないかもしれません。以下は、行動嗜癖に関する研究で認められた基準に基づいた自己評価チェックリストです。あなた自身や大切な人のSNS利用状況を客観的に見つめ直すための一助となります。1
以下の質問に正直に答えてみてください。「頻繁に」または「常に」当てはまる項目が多い場合、それはあなたがSNSとの関係を見直すべきサインかもしれません。
SNS依存傾向セルフチェックリスト
- SNSを利用していない時でも、SNSのこと(次の投稿を考えたり、通知を気にしたり)を頻繁に考えていますか?
- 以前と同じ満足感を得るために、SNSの利用時間をどんどん増やす必要があると感じますか?
- SNSが利用できないと、落ち着かなくなったり、イライラしたり、不安になったりしますか?1
- SNSの利用時間を減らそうと試みたけれど、失敗したことがありますか?2
- SNSに時間を費やすために、他の重要な活動(趣味、スポーツ、友人との交流など)を疎かにしていますか?1
- SNSが自身の生活に問題(睡眠不足、学業・仕事の能率低下、家族との対立など)を引き起こしていると分かっているにもかかわらず、利用を続けていますか?3
- 実際にSNSに費やしている時間について、家族や友人に嘘をついたことがありますか?1
- 現実生活のネガティブな感情や問題から逃避する手段として、SNSを利用していますか?1
重要:このリストはあくまで初期的なスクリーニングツールであり、専門的な医学的診断に代わるものではありません。しかし、この問題についてより深く知るきっかけとなる、有用な警告となる可能性があります。
なぜ私たちはSNSにハマってしまうのか?専門家が解き明かす5つの原因
SNS依存は「意志の弱さ」が原因なのではなく、心理的、神経生物学的、そして社会的環境要因の複雑な相互作用の結果です。これらの原因を理解することが、適切な解決策を見出す鍵となります。
心理的要因と個人的特性
多くのSNS依存の根底には、個人的な心理的要因が存在します。最も強力なメカニズムの一つが「自己治療(self-medication)」です。5 不安、抑うつ、ストレス、あるいは孤独感といったネガティブな感情に苦しんでいる人々は、一時的な逃避先としてSNSに救いを求める傾向があります。4 仮想世界は気晴らしや偽りのつながりを提供し、現実の苦痛を一時的に忘れさせてくれるのです。
個人の特性も重要な役割を果たします。複数の研究を統合したメタアナリシスによると、社交不安(social anxiety)と問題あるSNS利用(Problematic Social Media Use – PSMU)との間には強い相関関係が示されています。7 対面での交流を恐れる人々にとって、SNSは自己のイメージをコントロールし、直接顔を合わせることなく交流できる、より安全なコミュニケーション環境を提供します。同様に、自己肯定感が低い(low self-esteem)人々は、内面の自信の欠如を補うために、「いいね!」やコメント、フォロワー数といった外部からの承認や評価を求める傾向があります。4 また、「取り残されることへの恐怖(Fear of Missing Out – FOMO)」も強力な動機となり、友人たちに遅れを取らないよう、常にSNSをチェックしなければならないという衝動に駆り立てます。4
神経生物学的メカニズム:ドーパミンの罠
生物学的な観点から見ると、SNSは脳の報酬系を巧みに利用するように設計されています。通知や「いいね!」、肯定的なコメントを受け取るたびに、脳内では快感や意欲に関連する神経伝達物質であるドーパミンが少量放出されます。10 これが「行動(投稿、チェック)→報酬(通知、いいね!)→快感→行動の強化」という報酬のループを生み出します。
このループは、依存性薬物の作用機序と類似しています。時間が経つにつれて、脳はこの刺激レベルに「慣れ」、同じ感覚を得るためにより多くの刺激を求めるようになります(耐性現象)。同時に、SNSの過剰利用は、衝動制御や長期的意思決定を司る脳の領域である前頭前皮質(prefrontal cortex)の機能を低下させる可能性があります。10 これが、自分にとって良くないと分かっていながらも、多くの人々がSNSの利用をやめられない理由を説明しています。
社会的・環境的要因
社会的環境は、SNS依存の形成と維持において中心的な役割を果たします。中でも最も有害な要素の一つが社会的比較(Social Comparison)です。利用者は、他者の理想化され、美化された生活(豪華な旅行、輝かしい成功、完璧な人間関係など)に絶えず晒されます。これは、自身の生活に対する羨望や不満を引き起こし、自己肯定感を低下させる原因となり得ます。49
家庭環境も大きな影響を及ぼします。ある研究では、思春期の親子間の対立が、成人後のSNS依存を予測する要因であることが示されました。13 日本においては、「教育虐待」という言葉で表現されることもあるような、過度な学業や社会的圧力が大きなストレス源となり、若者が仮想世界を避難場所として求める一因となる可能性があります。5 さらに、ネットいじめ(cyberbullying)のようなネガティブな体験も、大きな危険因子となります。14
プラットフォームの依存性を高める設計
SNSプラットフォーム自体が、利用者の注意をできるだけ長く引きつけ、維持するように設計されています。無限スクロール、動画の自動再生、そして個人の興味に合わせて常に新しいコンテンツを供給し続けるアルゴリズムといった機能はすべて、利用時間を最大化することを目的としています。これらの設計上の「罠」が、利用者が意図的に画面から目を離すことを困難にしているのです。15
日本の文化的背景
日本の社会文化的背景にも特有の側面があります。大規模なメタアナリシスによると、日本のような集団主義的な国(collectivist nations)におけるSNS依存の有病率は、個人主義的な国々に比べて約2倍高いことが判明しました。16 これは、集団の調和を保ち、孤立を避け、共同体からの承認を求めるという社会的圧力がより強いことによって説明できるかもしれません。
さらに、日本ではSNSとオンラインゲームの境界が非常に曖昧です。久里浜医療センターでインターネット依存治療を率いる樋口進医師は、彼の外来を訪れる若い患者の大多数が、非常に高い社会的インタラクション性を持つオンラインゲームへの依存が原因であると指摘しています。3 したがって、日本におけるSNS依存を考える際には、ゲームの要素を無視することはできません。
以下に、問題あるSNS利用に寄与する主要な危険因子をまとめた表を示します。
領域 | 具体的なリスク要因 | 説明・メカニズム | 参考資料 |
---|---|---|---|
心理的要因 | 低い自己肯定感、社交不安、抑うつ | 外部からの承認を求めたり、現実の社会的交流から逃避するためにSNSを利用する。 | 4 |
心理的要因 | 取り残されることへの恐怖 (FOMO) | 他者が楽しんでいる体験や重要な出来事を見逃すことへの不安感。 | 4 |
心理的要因 | 自己治療 | ネガティブな感情や精神的苦痛に対処し、和らげる手段としてSNSを利用する。 | 4 |
神経生物学的要因 | ドーパミン報酬ループ | 通知や「いいね!」がドーパミン放出を誘発し、反復的な利用行動を強化する。 | 10 |
神経生物学的要因 | 制御機能の低下 | 過剰利用が前頭前皮質を弱体化させ、衝動制御能力に影響を与える。 | 10 |
社会的・環境的要因 | 社会的比較 | 理想化された他者のイメージと自身の生活を絶えず比較し、不満を抱く。 | 9 |
社会的・環境的要因 | 家族との対立、監督不足 | 親との緊張関係や指導の欠如が、若者を仮想世界へ向かわせる可能性がある。 | 5 |
社会的・環境的要因 | 集団主義からの圧力 | 集団性を重んじる社会における同調や受容への欲求が、SNS利用を促進する可能性がある。 | 16 |
SNS依存が心と体にもたらす深刻な影響
問題あるSNS利用は、単なる時間の浪費という習慣ではなく、個人の包括的な健康に実質的かつ多様な損害をもたらします。認識すべき重要な点は、総利用時間そのものではなく、依存的な利用パターンこそが、否定的な結果と最も強く相関する要因であるということです。6
精神的健康への影響
これは最も深刻な影響を受ける領域です。多くのメタアナリシス研究が、PSMUと精神的健康問題との間に強力かつ、しばしば双方向性(bidirectional)の関係があることを一貫して証明しています。18 これは、PSMUが精神的問題を引き起こすだけでなく、元々これらの問題を抱えている人々がPSMUに陥る危険性も高いことを意味し、悪循環を生み出します。
- 抑うつと不安: PSMUは、抑うつ症状や不安症状と有意な相関があります。18 絶え間ない自己比較、「つながっている」はずなのに感じる孤独感、そして否定的なコンテンツへの接触はすべて、これらの状態を悪化させる一因となります。
- ストレス: ネット上で完璧なイメージを維持しなければならないという圧力、否定的なコメントへの対処、そして常に「オンライン」でいなければならないという感覚は、慢性的なストレス源となり得ます。19
- 自殺念慮と自傷行為: 衝撃的な研究では、依存的なSNS利用パターンと、思春期の若者における自殺念慮や自殺関連行動のリスクが2倍から3倍高まることとの関連が指摘されています。17 SNSによって引き起こされる絶望感や孤立感が、これらの行動を促進する要因となる可能性があります。
身体的健康への影響
悪影響は精神面だけに留まらず、身体にも明確に現れます。
- 睡眠障害: 最も一般的な影響の一つです。スマートフォンの画面から発せられるブルーライトは、睡眠を誘うホルモンであるメラトニンの生成を抑制します。深夜までのSNS利用は、入眠困難や浅い眠りにつながり、体内時計を乱し、日中の倦怠感を引き起こします。1
- 運動不足の生活様式: SNSに費やされる時間は、しばしば身体活動の時間から奪われます。これにより、肥満や関連する健康問題のリスクが高まります。9
- その他の身体症状: いくつかの研究では、PSMUと頭痛、腹痛、眼精疲労、活力の低下といった非特異的な身体症状との関連が報告されています。1
生活機能と人間関係への影響
SNS依存は、日常生活の基本的な側面を破壊する可能性があります。
- 学業・仕事の成績低下: 集中力の散漫、睡眠不足による疲労、そして責任よりもSNSを優先することが、学業成績の不振や業務効率の低下につながります。17
- 責任の放棄: 家事、自己管理、その他の社会的義務が、SNSを利用したいという欲求の後回しにされることが多くなります。4
- 人間関係における対立: 仮想世界にあまりにも多くの時間を費やすことは、現実世界の家族や友人との対立を引き起こす可能性があります。「ファビング(phubbing)」(目の前の相手を無視してスマートフォンを操作する行為)は、人間関係におけるつながりや信頼を損ないます。3 日本政府の調査によると、「学業や生活への影響が出るほどのめり込んでいる」ことは、保護者と青少年双方から最も多く報告される問題の一つです。12
克服への第一歩:今日から始められるセルフケアとデジタルデトックス
SNS依存の克服は忍耐を要する道のりですが、その第一歩は、セルフケア戦略と「デジタルデトックス」を通じて今日からでも完全に実行可能です。目標はSNSを完全に排除することではなく、コントロールを取り戻し、テクノロジーとの健康的で意図的な関係を築くことです。
第1段階:認識と追跡
最も重要なステップは、自分自身の利用パターンを、評価や判断を交えずに正直に認めることです。22
- 利用時間の追跡: スマートフォンに標準搭載されている「スクリーンタイム」(iPhone)や「デジタルウェルビーイング」(Android)などのツールを使い、各アプリにどれだけの時間を費やしているか、客観的なデータを取得しましょう。具体的な数字を目の当たりにすることは、強力な気づきにつながる可能性があります。24
- 感情日記の記録: SNSを利用する前後の感情を記録してみましょう。気分は良くなりましたか、それとも悪くなりましたか?退屈、ストレス、孤独を感じている時にSNSを利用していませんか?これは、利用行動を駆り立てる「引き金(トリガー)」を認識するのに役立ちます。26
第2段階:行動と環境の変更
認識が得られたら、誘惑を減らし、無意識の利用に対する障壁を作るための具体的な変更を開始します。
- プッシュ通知をオフにする: これは最もシンプルかつ効果的な手段の一つとされています。通知はあなたをアプリに引き戻すように設計されています。これをオフにすることで、受動的に反応するのではなく、いつSNSをチェックするかを能動的に決定できるようになります。24
- ホーム画面の再整理: 依存性の高いSNSアプリをホーム画面から移動させ、最後のページのフォルダ内に配置します。アクセスするまでに数ステップ余分に設けることで、無意識にアプリを開く頻度を減らすことができます。24
- 時間と空間のルールを設定する:
- オフライン活動の計画: 退屈はしばしばSNS利用の主要な引き金となります。読書、散歩、運動、友人との直接の対面、あるいはキャンプのようなネット接続を必要としない活動など、有意義な代替活動で自由な時間を積極的に埋めましょう。27
第3段階:維持と健康的な習慣の構築
- マインドフルネスの実践: スマートフォンを手に取りたい衝動に駆られたら、少し立ち止まってみましょう。深呼吸をして、「今、自分は何を感じているだろう?本当に必要なものは何だろう?」と自問してみてください。多くの場合、その答えはSNSではありません。22
- 友人からのサポートを求める: 自分の目標を信頼できる友人や家族に共有しましょう。彼らは伴走者となり、あなたを励まし、気づかせてくれる存在になるかもしれません。26
- 自分を許すこと: ルールを守れない日もあるでしょう。それは全く普通のことです。自分を責めないでください。むしろ、それを学びの機会と捉え、次の日には再び計画に戻りましょう。22
以下は、今日から始められる自己管理の行動ステップをまとめた表です。
段階 | 具体的なアクション | ヒント・理由 | 参考資料 |
---|---|---|---|
1. 認識 | スクリーンタイムで利用時間を追跡する。 | 客観的なデータは、憶測ではなく事実として問題を認識する助けになる。 | 24 |
1. 認識 | SNS利用に関する感情を記録する。 | 行動につながる引き金(退屈、ストレスなど)を特定するのに役立つ。 | 26 |
2. 行動 | すべてのSNSのプッシュ通知をオフにする。 | 不要な刺激を減らし、自分の注意力のコントロールを取り戻す。 | 24 |
2. 行動 | 「スマホ禁止区域」(例:寝室)を設定する。 | 睡眠を改善し、現実の交流のための空間を作り出す。 | 2 |
2. 行動 | アプリの利用時間制限(例:1日1時間)を設定する。 | 明確な境界線を作り、無制限の利用を防ぐ。 | 25 |
2. 行動 | オフラインの活動を毎日一つ計画する。 | 古い習慣を、より健康的で楽しい新しい習慣に置き換える。 | 27 |
3. 維持 | SNSを使いたくなったら「一呼吸置く」ことを実践する。 | 習慣で行動する代わりに、意識的な決定を下すための間を作る。 | 22 |
3. 維持 | 目標を友人と共有する。 | 社会的なサポートは成功の可能性を高め、説明責任を果たす助けになる。 | 26 |
専門家の助けが必要なとき:日本の相談窓口と治療法
自己努力は非常に重要ですが、時にはそれだけでは不十分なこともあります。SNSの利用が生活に深刻かつ持続的な影響を及ぼしている場合、専門家の助けを求めることは、勇気ある必要な一歩です。
いつ専門家の助けを求めるべきか?
あなた自身またはご家族が以下の兆候に当てはまる場合、専門家への相談を検討してください:
- SNS利用の削減やコントロールを試みたが、何度も失敗している。
- 精神的健康が著しく損なわれている(例:重度の抑うつ、絶え間ない不安、パニック発作)。
- 学業成績や業務成績が大幅に低下し、停学や失職の危機にある。
- 家族や社会における重要な人間関係に深刻な亀裂が生じている。
- SNSの利用を妨げられると、家族に対して暴力的になることがある。3
- 自傷行為や自殺を考えたり、実行しようとしたりする。4
日本における専門的な治療選択肢
日本では、インターネットやゲームへの依存に対する治療システムの構築が進んでおり、その多くはSNS依存にも応用可能です。
- カウンセリング: これは通常、専門的治療の第一歩です。臨床心理士などは、認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy – CBT)のような有効性が証明された治療法を用います。CBTは、個人がSNS利用に関連する否定的な思考パターンや行動を認識し、それを変える手助けをします。30 MIRA-iのような専門の民間カウンセリング機関では、当事者と家族双方のためにオンラインおよび対面でのカウンセリングを提供しています。32
- 外来治療: 久里浜医療センター3や都立松沢病院34などの専門病院では、外来治療プログラムを提供しています。このプロセスには、医師による定期的な診察、併存疾患(うつ病、発達障害など)を特定するための包括的な健康診断、そしてNIP(New Identity Program)のような日中のグループ療法プログラムへの参加が含まれます。NIPは、支援的な環境の中で患者がネット以外の趣味を再発見し、社会技能を学ぶ手助けをします。30
- 入院治療: これは最も重篤なケース、家庭環境がもはや安全でない場合、または患者がデジタルデバイスから完全に隔離される必要がある場合に選択されます。患者は約1~2ヶ月入院し、体内時計の再設定、グループ療法、個人カウンセリング、身体活動、作業療法などを含む集中的な治療プログラムに参加します。30
相談・治療機関のリスト
適切な助けを得られる場所を見つけることは困難な場合があります。以下にいくつかの重要なリソースを挙げます:
- 全国の治療機関リスト: 久里浜医療センターは、ゲームやインターネット依存の治療を専門とする全国の病院やクリニックの最新リストを提供しています。3
- 地域の精神保健福祉センター: 各都道府県・主要都市にはこのようなセンターが設置されています。ここは、相談や適切なサービスへの紹介を受けるための、無料で信頼できる最初の窓口です。3
- SNSやチャットによる相談窓口: 厚生労働省は、東京メンタルヘルス・スクエアやあなたのいばしょなど、LINEやチャットを通じて無料・匿名で相談できる多くの非営利団体を支援しています。37
以下の表は、主要な専門的治療の選択肢を比較したものです。
治療法 | 対象者 | 主な内容 | 代表的な機関 |
---|---|---|---|
カウンセリング | 軽度から中等度で、変化への動機付けがある。 | 認知行動療法(CBT)、個人カウンセリング、対処技能の構築。 | MIRA-i、民間のカウンセリングルーム。 |
外来治療 | 中等度で、構造化された支援と医学的監督が必要。 | 定期診察、健康診断、デイケアプログラム(NIP)、グループ療法、併存疾患の治療。 | 久里浜医療センター、松沢病院。 |
入院治療 | 重度で、危険な行動があり、生活環境からの隔離が必要。 | 完全なデジタルデトックス、生活習慣の再構築、集中的な治療、社会復帰準備。 | 久里浜医療センター、松沢病院。 |
家族ができること:本人を支えるためのCRAFTプログラムとは
特に青少年期において、本人が問題を自覚していなかったり、治療を拒否したりするケースは少なくありません。3 異常に最初に気づき、助けを求めるのは家族であることが多いのです。しかし、叱責、禁止、スマートフォンの没収といった家族の一般的な対応は、しばしば逆効果となり、さらなる対立を生み、本人を仮想世界へとより深く追いやってしまいます。39
ここで、CRAFT(Community Reinforcement and Family Training)のような、科学的根拠に基づいた家族支援プログラムがその役割を発揮します。CRAFTは、本人と対決することに焦点を当てるのではなく、家族が環境やコミュニケーションの方法を変えるためのスキルを身につけることに焦点を当てます。それによって、本人が自発的に助けを求めるよう促すのです。40
CRAFTの中核となる原則
- 依存のメカニズムを理解する: 依存が道徳的な欠点ではなく、脳の病気であることを家族が理解する手助けをします。これにより、怒りや非難が軽減されます。
- 行動分析: 家族がSNS利用につながる引き金(トリガー)と、その結果として生じる事柄を特定する方法を指導します。
- 肯定的なコミュニケーション: 対決的でない、効果的なコミュニケーションスキルを教えます。「またゲームしてるの!」と言う代わりに、「お母さんは、あなたが夜更かししていると心配になる。明日は早く学校に行かなきゃいけないからね」(「あなた」ではなく「私」を主語にするメッセージ)といった話し方を試みます。42
- 肯定的な行動を強化する: たとえ小さなことでも、肯定的な行動(例:本人がスマートフォンを使わずに家族の食事に参加した時)を認め、褒める方法を学びます。これは、健康的な代替行動を強化するのに役立ちます。42
- 「後始末」をやめる: 本人が引き起こした否定的な結果(例:学校を休むための電話を代わりにかける、ゲームへの課金の借金を肩代わりする)を家族が解決するのをやめるよう指導します。自然な結果を経験させることが、本人に問題の深刻さを気づかせる助けとなります。
- 家族自身のセルフケア: これは非常に重要な部分です。依存問題を抱える人と共に生活することは、多大なストレスと疲労を伴います。CRAFTは、家族が燃え尽きることなく、長期的に効果的な支援を続けられるよう、自分自身の精神的健康をケアする必要性を強調します。41
- 巧みに治療を勧める: 専門家の助けを求めるよう本人に提案するための、適切なタイミングと話し方を選び出す方法を教えます。
日本では、CRAFTはアルコールや薬物依存だけでなく、ひきこもりやゲーム・インターネット依存といった問題にも応用され、成功を収めています。40 MIRA-iのような機関も、CRAFTの原則を家族カウンセリングプログラムに統合しています。33 CRAFTに関する多くの解説書も日本語で出版されており、家族にとって貴重なリソースとなっています。44
家族に力を与え、彼らを対立の一部から解決の重要な一部へと変えることは、特に日本の多くの若い患者が家族に連れられて治療に訪れるという背景において、極めて重要な介入戦略です。
結論
SNS依存は、心理的、生物学的、そして社会的要因が複合的に絡み合って生じる、複雑な精神的健康問題です。それは単なる長時間の利用ではなく、明確な悪影響を伴う強迫的な利用パターンを指します。心理的な問題を「自己治療」するためにSNSを使い、そのSNS利用がさらに問題を深刻化させるという悪循環が、この依存の核心にあります。
しかし、克服は決して不可能ではありません。その道のりは、自己認識と、通知をオフにする、利用ルールを設けるといった単純な自己調整から始まります。自己努力だけでは不十分な場合、カウンセラーや久里浜医療センターのような日本の専門医療機関から専門的な助けを得ることが重要な一歩となります。同時に、家族の役割は不可欠であり、CRAFTのようなプログラムは、家族が本人を肯定的かつ非対決的な方法で支援するための効果的なツールを提供します。
最終的な目標は、生活からテクノロジーを完全に排除することではなく、それを使いこなす術を学ぶことです。依存のメカニズムを深く理解し、克服のための戦略を積極的に適用することで、私たち一人ひとりがSNSとのより健康的でバランスの取れた関係を築き、それを精神的健康の負担ではなく、真に生活を豊かにし、人々をつなぐツールとすることができるのです。
よくある質問
SNSを長時間使っているだけで「依存症」なのでしょうか?
必ずしもそうとは言えません。重要なのは利用時間そのものよりも、「利用の仕方」です。専門家が問題とするのは、利用をコントロールできない、やめようと思ってもやめられない、SNSのために学業や仕事、人間関係といった実生活に悪影響が出ている、といった「問題ある利用」の状態です。6 本記事のセルフチェックリストで、ご自身の利用パターンを確認してみてください。
SNS依存を克服するために、まず何から始めるべきですか?
子どもがSNSにのめり込んでいて心配です。親としてどう関わればよいですか?
専門的な治療にはどのようなものがあり、費用はどのくらいかかりますか?
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