要点まとめ
- ふくらはぎの肉離れは、単なる筋肉痛とは異なり、筋肉の線維が断裂した状態です。特に「腓腹筋」と「ヒラメ筋」の損傷が多く見られます。
- ふくらはぎの痛みが、腫れ、熱感、赤みを伴う場合は、命に関わる「深部静脈血栓症(DVT)」の可能性も。自己判断せず、速やかに医療機関を受診することが最重要です。
- 治療の基本は保存療法で、受傷直後は安静(Rest)、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)を組み合わせたRICE処置が基本となりますが、現在は「最適な負荷(Optimal Loading)」を加えたPOLICEの原則が推奨されています。
- 再発予防には、一般的なストレッチよりも、科学的根拠に基づいた「筋力トレーニング」が最も効果的であることが示されています。
ふくらはぎの肉離れとは?(下腿三頭筋損傷の医学的定義)
ふくらはぎの肉離れは、医学的には「下腿三頭筋損傷」と呼ばれます。これは、筋肉が自身の収縮力によって急激に引き伸ばされ、筋線維や筋膜が部分的に、あるいは完全に断裂してしまう状態を指します1。一般的に「筋肉痛」が運動後に現れる遅発性の痛みであるのに対し、肉離れは受傷した瞬間に「ブチッ」という断裂音を伴うような、急性の激しい痛みが特徴です2。
腓腹筋とヒラメ筋:ふくらはぎの構造と機能
ふくらはぎの筋肉、すなわち下腿三頭筋は、主に二つの筋肉から構成されています。一つは表層にある「腓腹筋(ひふくきん)」、もう一つはその深層にある「ヒラメ筋」です。腓腹筋は膝関節と足関節の二つをまたぐ「二関節筋」であり、ジャンプやダッシュなど、膝を伸ばした状態で足首を強く蹴り出す動作で主に働きます。このため、急な動きに対応しきれず損傷しやすい特徴があります3。一方、ヒラメ筋は足関節のみをまたぐ「単関節筋」で、膝を曲げた状態で足首を動かす際や、持続的に立ち続ける姿勢を支える役割を担っています。この二つの筋肉の役割と構造の違いを理解することが、後述する損傷タイプの見極めやリハビリテーションにおいて非常に重要になります。
【最重要】単なる肉離れではない危険なサイン:鑑別診断の重要性
ふくらはぎの痛みを「どうせ肉離れだろう」と軽視することは非常に危険です。なぜなら、中には緊急の対応を要する重篤な病気が隠れている可能性があるからです。特に注意すべきは「深部静脈血栓症(DVT)」です。
命に関わる可能性:深部静脈血栓症(DVT)との見分け方
深部静脈血栓症(DVT)は、足の深い部分にある静脈に血の塊(血栓)ができる病気です。この血栓が血流に乗って肺に達し、肺の血管を詰まらせると「肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)」という、命を脅かす状態を引き起こす可能性があります4。肉離れとDVTは症状が似ているため、以下の比較表を参考に、少しでも疑わしい場合は直ちに医療機関を受診してください。
項目 | ふくらはぎの肉離れ | 深部静脈血栓症(DVT) |
---|---|---|
発症のきっかけ | スポーツや急な動作など、特定のきっかけが明確なことが多い(「走ろうとした瞬間」「ジャンプした時」など)。 | 長時間同じ姿勢でいた後(飛行機、デスクワーク)、脱水、手術後など。きっかけが不明確なことも多い。 |
痛みの特徴 | 受傷した瞬間に「ブチッ」「バチッ」といった断裂音を伴う、突然の鋭い痛み。圧痛点(押して痛い場所)がはっきりしている。 | 徐々に、あるいは突然始まる持続的な痛み。ふくらはぎ全体が重く、張るような感じ。 |
見た目の変化 | 内出血(あざ)や腫れが見られることがある。受傷直後は目立たないことも。 | 片方の足全体がパンパンに腫れる(左右差が顕著)。皮膚が赤紫色になったり、熱感を持ったりする4。 |
その他の症状 | 筋肉を伸ばしたり、力を入れたりすると痛みが強くなる。 | 歩行時の痛み。足の甲を押すと痛む(ホーマンズ徴候)。息切れや胸の痛みがあれば、肺塞栓症のサインであり、極めて危険。 |
診断には超音波(エコー)検査が極めて有効で、血管内の血栓の有無を安全に確認することができます5。これらのサインを見逃さず、迅速に行動することが何よりも大切です。
その他の鑑別疾患(坐骨神経痛、ベーカー嚢腫破裂など)
その他にも、腰からの神経が原因で起こる「坐骨神経痛」や、膝の裏にある液体の袋(嚢腫)が破裂する「ベーカー嚢腫破裂」なども、ふくらはぎに痛みを引き起こすことがあります4。これらの病気も、それぞれ治療法が異なるため、専門医による正確な診断が不可欠です。
肉離れの症状と原因
主な自覚症状:「ブチッ」という断裂音、痛み、腫れ、内出血
肉離れの典型的な症状は、受傷した瞬間に起こる出来事によって特徴づけられます。多くの患者が、筋肉が断裂する瞬間に「ブチッ」や「バチッ」という音を聞いたり、誰かに蹴られたような衝撃を感じたと表現します6。その後、以下のような症状が現れます。
- 激しい痛み:損傷した筋肉に力を入れたり、ストレッチしたりすると激痛が走る。重症の場合は、安静にしていても痛む。
- 圧痛:損傷部を指で押すと、限局した強い痛みがある。
- 腫れ(腫脹):内出血や炎症により、ふくらはぎが腫れる。
- 内出血(皮下出血斑):数日後に、損傷部から離れた足首やくるぶしの周りに青紫色のあざが現れることがある。これは重力によって血液が下に移動するためです。
- 機能障害:痛みのためにつま先立ちができなくなったり、歩行が困難になったりする。
肉離れが起こる主な原因とリスク因子
肉離れは、筋肉が柔軟性を失っている状態で、急激な負荷がかかったときに発生しやすくなります。主な原因は、ダッシュ、ジャンプ、急な方向転換など、筋肉の急激な収縮と伸張が同時に起こる動作です。しかし、なぜ同じ動きをしても肉離れを起こす人と起こさない人がいるのでしょうか。科学的な研究により、いくつかの明確なリスク因子が特定されています。
最大の危険因子は「年齢」と「過去の受傷歴」です。 英国スポーツ医学雑誌(The BMJ)に掲載された系統的レビューによると、加齢に伴う筋組織の柔軟性低下と、過去に同じ部位の肉離れを経験していることが、将来の再発を予測する最も強力な因子であることが示されています7。その他のリスク因子としては、以下のようなものが挙げられます。
- 筋肉の疲労:疲労が蓄積すると、筋肉の調整能力が低下し、損傷しやすくなる。
- ウォーミングアップ不足:筋肉が冷えて硬い状態で急に動くと、損傷のリスクが高まる。
- 柔軟性の低下:日常的に筋肉の柔軟性が低い状態であること。
- 筋力バランスの不均衡:例えば、太もも前後の筋力バランスが悪いと、ふくらはぎにかかる負担が増えることがある。
日本のプロサッカーチームを対象とした調査でも、肉離れが最も多い傷害の一つであることが報告されており8、スポーツ選手から一般の愛好家まで、幅広い層で起こりうる身近な怪我と言えます。
あなたの肉離れはどのタイプ?症状と重症度の自己チェック
肉離れの重症度や損傷した筋肉のタイプを理解することは、適切な治療とリハビリ計画を立てる上で非常に重要です。
伝統的な重症度分類(I度、II度、III度)
一般的に、肉離れの重症度は以下の3段階に分類されます。これは日本スポーツ整形外科学会(JSOA)なども用いている分類です9。
- I度(軽症):筋線維の微小な損傷。痛みはあるが、歩行は可能。圧痛は限局的。
- II度(中等症):筋線維の部分断裂。圧痛点が明確で、自力での歩行が困難になることがある。内出血を伴うことが多い。
- III度(重症):筋肉の完全断裂。陥凹(へこみ)を触知できることがあり、自力での起立や歩行は不可能。手術が必要となる場合もある。
【専門的視点】腓腹筋損傷 vs. ヒラメ筋損傷:症状と予後の違い
より専門的な視点では、腓腹筋とヒラメ筋のどちらを損傷したかを見分けることが重要です。なぜなら、両者は症状の現れ方や回復過程が異なるためです3。臨床的には、膝の角度を変えながらストレッチすることで鑑別します。
項目 | 腓腹筋損傷 (テニスレッグ) | ヒラメ筋損傷 |
---|---|---|
主な受傷機転 | ジャンプ、ダッシュなど膝を伸ばした状態での急激な足首の動き。 | 膝を曲げた状態での踏み込み、持続的な負荷。 |
痛みが強まる動作 | 膝を伸ばした状態で足首を背屈(つま先を上げる)させると痛みが強い。 | 膝を曲げた状態で足首を背屈させると痛みが強い。 |
症状の特徴 | 痛みが急激で激しいことが多い。内出血や腫れも顕著。 | 痛みが比較的鈍く、じわじわと現れることも。診断が見逃されやすい10。 |
ヒラメ筋損傷は、症状が非典型的であるため「過小評価されている傷害」とも言われ、診断が遅れるケースがあるため注意が必要です10。
予後を左右するMRI診断:腱実質部損傷の重要性(東京2020五輪のデータより)
最終的な重症度とスポーツ復帰までの期間を正確に予測するためには、MRI検査が極めて有用です。特に重要なのは、筋肉からアキレス腱へと移行する部分、すなわち「腱実質部」への損傷が及んでいるかどうかです。
この点に関して、東京医科歯科大学(TMDU)が東京2020オリンピックの出場選手を対象に行った研究は、非常に示唆に富むデータを提供しています。この研究では、MRIで肉離れと診断された59例を分析した結果、損傷が腱実質部にまで及んでいた選手は、そうでない選手に比べて、競技を棄権する確率が著しく高い(75%が競技を完遂できず)ことが明らかになりました1112。これは、トップアスリートの世界において、腱への損傷がいかに予後を左右するかを物語っています。
また、日本のスポーツ科学の権威である国立スポーツ科学センター(JISS)の奥脇透医師らによる研究では、MRI所見に基づいて肉離れを分類し、競技復帰までの期間を具体的に示しています。例えば、筋膜間の血腫にとどまる軽度な損傷(Type I)では平均1.5週で復帰できるのに対し、腱まで損傷が及ぶ重度のもの(Type III)では平均20週を要すると報告されています13。このように、MRIは治療方針の決定と正確な復帰時期の予測に不可欠な情報をもたらします。
医療機関での診断と検査
ふくらはぎの肉離れが疑われる場合、整形外科(せいけいげか)を受診するのが一般的です。診断は以下の手順で進められます。
- 問診:いつ、どこで、何をしていて痛めたか、断裂音はあったか、過去の怪我の有無などを詳しく聞かれます。
- 視診・触診:腫れ、内出血、陥凹の有無、圧痛点の位置を確認します。また、アキレス腱断裂を除外するためのトンプソン・テスト(ふくらはぎを握った際に足首が動くかを見る検査)などが行われます5。
- 画像検査:
- 超音波(エコー)検査:手軽に行える検査で、筋線維の断裂や血腫(血の塊)の有無をリアルタイムで確認できます。DVTの鑑別にも有用です。
- MRI検査:筋肉や腱の損傷範囲、重症度を最も詳細に評価できる検査です。前述の通り、予後予測や治療方針決定に極めて重要な情報を提供します5。
日本では、これらの検査は通常、健康保険の適用となります。
肉離れの治療法:急性期から回復期まで
肉離れの治療は、ほとんどの場合、手術を必要としない「保存療法」が中心となります。
受傷直後の応急処置:RICEを超える「POLICE」の原則
受傷直後(急性期)の対応が、その後の回復を大きく左右します。従来、「RICE処置」が基本とされてきました。
- Rest(安静):患部を動かさない。
- Ice(冷却):氷嚢などで15~20分冷やす。
- Compression(圧迫):弾性包帯などで軽く圧迫する。
- Elevation(挙上):患部を心臓より高く上げる。
これらの処置は、内出血と腫れを最小限に抑えるために有効です6。しかし近年では、この概念をさらに発展させた「POLICEの原則」が提唱されています。
Protection(保護)、Optimal Loading(最適な負荷)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)。
ここでの重要な変化は、「Rest(完全な安静)」から「Optimal Loading(最適な負荷)」への転換です。これは、痛みのない範囲で早期に適切な負荷をかけることが、組織の修復を促し、筋力や機能の低下を防ぐ上で重要であるという考え方に基づいています。
保存療法が基本
急性期を過ぎたら、徐々にリハビリテーションへと移行します。痛みの管理に関して注意すべき点があります。国際的な診療ガイドラインであるStatPearlsによると、受傷後24~72時間は、ロキソニン®に代表される非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用は、出血のリスクを増大させる可能性があるため、慎重になるべきとされています5。痛み止めについては、必ず医師の指示に従ってください。
手術が必要となる稀なケース
筋肉が完全に断裂した場合(III度損傷)や、血腫が大きく固まってしまい(陳旧性血腫)、機能障害を引き起こしている場合など、ごく稀に手術が検討されることがあります5。
【注目の治療法】PRP療法などの再生医療の可能性
近年、アスリートを中心に注目されているのが、PRP(多血小板血漿)療法などの再生医療です。これは、患者自身の血液から血小板を多く含む成分を抽出し、損傷部位に注射することで、組織の修復を促す治療法です。まだ研究段階の部分もありますが、回復を早める可能性が期待されています14。
【完全ガイド】肉離れからのスポーツ復帰・社会復帰リハビリテーション
肉離れの治療において、リハビリテーションは再発を防ぎ、完全に元の活動レベルに戻るための最も重要な要素です。焦って復帰すると、高確率で再発を招きます。以下の段階的なプログラムを、医師や理学療法士の指導のもとで進めることが理想的です。
- 第1段階(急性期):痛みと炎症のコントロール。POLICE処置を行い、痛みのない範囲での足関節の運動(ROMエクササイズ)を開始する。
- 第2段階(亜急性期):関節可動域の回復。痛みが引いてきたら、体重をかけない状態でのストレッチや、軽い負荷での筋力トレーニングを開始する。
- 第3段階(回復期):基本的な筋力の強化。徐々に体重をかけた状態でのトレーニング(例:両足でのカーフレイズ)へと移行する。
- 第4段階(機能的回復期):機能的な筋力と協調性の向上。片足でのカーフレイズ、軽いジョギング、ジャンプ動作などを導入する。
- 第5段階(スポーツ復帰期):競技特有の動作のトレーニング。ダッシュ、カッティング、方向転換など、実際のスポーツに近い動きを行い、再発しないことを確認してから完全復帰となる1。
腓腹筋とヒラメ筋で異なるストレッチと筋力強化法
リハビリでは、損傷した筋肉を正確にターゲットにすることが効果を高めます。前述の通り、膝の角度によって腓腹筋とヒラメ筋への負荷が変わることを利用します3。
- 腓腹筋のトレーニング:膝を伸ばした状態で行う。例:スタンディング・カーフレイズ(立った状態でのかかと上げ)。
- ヒラメ筋のトレーニング:膝を曲げた状態で行う。例:シーテッド・カーフレイズ(座った状態でのかかと上げ)。
これらの運動を組み合わせることで、下腿三頭筋全体の筋力をバランス良く回復させることができます。
【科学的真実】肉離れの再発予防:ストレッチよりも重要なこと
「怪我の予防にはストレッチが大事」と広く信じられていますが、科学的な視点からは、その常識は見直されつつあります。
一般的な予防法:ウォームアップとクールダウン
運動前のウォーミングアップ(動的ストレッチや軽い有酸素運動)と、運動後のクールダウン(静的ストレッチ)は、血流を促進し、筋肉のコンディションを整える上で依然として重要です。
ストレッチの効果に関する科学的再評価
しかし、運動前の静的ストレッチが直接的に肉離れを防ぐという考えには、強力な科学的根拠がありません。信頼性の高い医学研究をレビューするコクラン共同計画の報告では、ランナーにおける下肢の軟部組織損傷の予防として、ストレッチの有効性を示す明確な証拠は見つからなかったと結論付けています15。
最も効果的な予防法:エビデンスに基づく筋力トレーニング
では、再発予防に最も効果的なのは何でしょうか。それは「筋力トレーニング」です。特に、筋肉が伸びながら力を発揮する「エキセントリック(伸張性)トレーニング」が重要とされています。ある研究のレビューでは、適切な筋力トレーニングプログラムが、スポーツにおける肉離れのリスクを少なくとも50%減少させる可能性があることが示されています16。ふくらはぎの肉離れを二度と繰り返さないためには、日々の地道な筋力強化こそが、科学的に最も信頼できる方法なのです。
よくある質問(FAQ)
痛みが引けば、すぐに運動を再開していいですか?
いいえ、それは非常に危険です。痛みは損傷の指標の一つに過ぎません。痛みが消えても、筋線維の修復や筋力は完全には回復していない可能性があります。焦って運動を再開すると、再発のリスクが非常に高くなります。前述の段階的なリハビリテーションプログラムを完了し、専門家から許可を得てから復帰することが重要です。
サポーターは効果がありますか?
はい、効果は期待できます。ふくらはぎ用のサポーターは、筋肉の無駄な振動を抑え、安定性を高めることで、痛みの軽減や安心感につながります。また、保温効果や固有受容感覚(体の位置や動きを感じる感覚)を向上させる助けにもなります。しかし、サポーターはあくまで補助的なものであり、弱くなった筋力を根本的に改善するものではありません。再発予防の基本は、やはり筋力トレーニングです17。
お風呂で温めてもいいですか?
タイミングが重要です。受傷直後の急性期(約48~72時間)は、炎症と内出血を悪化させる可能性があるため、温めるべきではありません。この時期は冷却(アイシング)が基本です。急性期を過ぎ、痛みが落ち着いてきたら(亜急性期以降)、温めることで血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎ、組織の修復を助ける効果が期待できます18。温めるか冷やすか迷った場合は、医師に相談してください。
結論
ふくらはぎの肉離れは、正しい知識を持つことで、重症化を防ぎ、適切に治療し、再発を予防することが可能な怪我です。この記事で強調した重要なポイントを再度まとめます。まず、ふくらはぎの痛みが単なる肉離れではない危険なサイン(特にDVT)を見逃さないこと。次に、受傷直後はPOLICEの原則に従い、専門医の診断を受けること。そして、回復の鍵は焦らず段階的なリハビリテーションを行うこと。最後に、再発予防の最も確実な方法は、ストレッチという常識に頼るのではなく、科学的根拠に基づいた筋力トレーニングを継続することです。あなたの健康とアクティブな生活を守るために、この情報が役立つことを心から願っています。
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