アルブチンの美白効果を徹底解説!皮膚科医が教えるα・βの違いと安全な使い方
皮膚科疾患

アルブチンの美白効果を徹底解説!皮膚科医が教えるα・βの違いと安全な使い方

アルブチンは、今日のスキンケア市場で最も注目されている美白成分の一つです。その起源はコケモモやウワウルシといった植物の葉に含まれる天然由来の化合物にあります1。しかし、その人気と共に、アルブチンの「美白効果」に関する多くの誤解も広まっています。本記事では、JHO編集委員会が最新の研究報告と専門家の知見を基に、アルブチンの真実、α体とβ体の決定的な違い、安全性、そして効果を最大化する使い方まで、包括的かつ深く掘り下げて解説します。この記事を読むことで、消費者が抱える疑問や不安を解消し、科学的根拠に基づいた賢明な製品選びができるようになることを目指します。

この記事の科学的根拠

この記事は、ご提供いただいた研究報告書に明示的に引用されている、最高品質の医学的根拠にのみ基づいて作成されています。以下は、参照された情報源とその医学的指導との関連性をまとめたものです。

  • わかさの秘密: 本記事におけるアルブチンの天然由来成分としての起源に関する記述は、同サイトの情報に基づいています1
  • ONEcosme: アルブチンの効果が「シミを消す」のではなく「予防」であるという核心的な定義、および日本の法規制(医薬部外品)に関する解説は、同サイトの分析を引用しています2
  • 美的.com: アルブチンとハイドロキノンの作用および安全性の比較に関する記述は、同サイトの専門的な解説を基にしています3
  • 米国国立医学図書館(PMC): アルブチンがチロシナーゼ酵素の働きを阻害する科学的機序、および発がん性の懸念に関する安全性評価の根拠として、複数の学術論文を参照しています4, 7
  • TRUE DESIGN CLINIC: α-アルブチンとβ-アルブチンの法的な位置づけ(化粧品 vs. 医薬部外品)の違いに関する解説は、同クリニックの医療情報に基づいています5
  • 欧州委員会 消費者安全科学委員会(SCCS): 化粧品に配合されるアルブチンの安全性、特にハイドロキノン放出の懸念に対する国際的な評価基準として、公式見解を引用しています13

この記事の要点

  • アルブチンの主な役割は、既存のシミを「消す」ことではなく、将来のシミを「予防する」ことにあります。
  • 日本の厚生労働省が美白効果を公式に認めているのは「β-アルブチン」を配合した「医薬部外品」のみです。
  • 「α-アルブチン」は一部の研究でβ-アルブチンより高い効果が示唆されていますが、日本では法的に「化粧品」扱いとなり、「美白」効果は謳えません。
  • アルブチンは体内でハイドロキノンに分解される可能性がゼロではないため、安全性への配慮から妊娠中・授乳中の使用は推奨されません。

アルブチンとは?誤解されがちな「美白効果」の真実

アルブチンは、コケモモ(lingonberry)、ウワウルシ(bearberry)、梨といった植物の葉に含まれる天然由来の化合物です1。これらの植物が高山などの厳しい環境で自生している事実は、アルブチンが持つ保護能力を示唆しています。しかし、その人気と共に、アルブチンの「美白効果」に関する多くの誤解も広まっています。

最大の誤解:アルブチンは今あるシミを消せる?

多くの消費者が抱く最大の誤解は、「アルブチン配合の製品を使えば、既存のシミやそばかすが消える」という期待です。しかし、科学的な観点から見ると、これは正確ではありません。
結論から言うと、アルブチンの主な役割は、将来的に発生する可能性のあるシミやそばかすを「予防」することにあります2。日本の厚生労働省(MHLW)が「美白有効成分」として認める効果の定義は、厳密には「メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ」ことであり、「既にできてしまったシミを消す」ことではないのです2。この点を理解することは、製品に過度な期待を抱かず、現実的なスキンケア計画を立てる上で非常に重要です。

この「予防」という特性は、同じく美白効果で知られるハイドロキノンとの決定的な違いを生みます。ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれ、メラニン色素を生成する細胞(メラノサイト)そのものに働きかけて既存のシミを薄くする強力な作用を持ちますが、その分、肌への刺激も強いことで知られています3。一方、アルブチンはより穏やかに、シミの根本原因にアプローチする成分と言えるでしょう。


【図解】アルブチンがシミを予防する科学的な仕組み

アルブチンがどのようにしてシミを予防するのかを理解するためには、まずシミが形成されるプロセスを知る必要があります。この科学的な機序を理解することで、アルブチンがスキンケアにおいてなぜ有効なのかが明確になります。

シミができるプロセス

シミの形成は、肌が外的刺激、特に紫外線にさらされることから始まります。

  1. 紫外線の照射: 肌が紫外線を浴びると、肌細胞を守るために防御反応が起こり、活性酸素が発生します2
  2. メラノサイトの活性化: 活性酸素は、肌の奥深くにある色素細胞「メラノサイト」に対して、「メラニンを作れ」という指令を出します。
  3. チロシナーゼの活性化: この指令を受け取ったメラノサイト内で、メラニン生成の鍵を握る酵素「チロシナーゼ」が活性化します3
  4. メラニンの生成: 活性化したチロシナーゼは、アミノ酸の一種である「チロシン」を酸化させ、段階的に黒色のメラニン色素へと変化させます。このプロセスは、チロシン + チロシナーゼ酵素 → ドーパ → ドーパキノン → メラニンという流れで進行します2
  5. 色素沈着: 生成されたメラニンが過剰に蓄積し、肌のターンオーバー(新陳代謝)によって正常に排出されない場合に、目に見える「シミ」として現れます。

アルブチンの役割:チロシナーゼの働きをブロック

アルブチンの作用機序の核心は、このメラニン生成プロセスの最も初期段階、すなわちチロシナーゼの活性化を阻害することにあります。
チロシンとチロシナーゼの関係は、よく「鍵と鍵穴」に例えられます。チロシンという「鍵」が、チロシナーゼという「鍵穴」にぴったりはまることで、メラニン生成のドアが開かれます3
ここでアルブチンが登場します。アルブチンは、本来の「鍵」であるチロシンと非常によく似た構造を持っています。そのため、チロシンよりも先にチロシナーゼの「鍵穴」に結合することができるのです2。鍵穴がアルブチンによって塞がれてしまうと、本来の鍵であるチロシンは結合できなくなり、結果としてチロシナーゼは活性化されません。
このようにして、アルブチンはメラニンが作られる化学反応の最初のステップを効果的にブロックし、シミやそばかすの発生を根本から「予防」するのです4


α-アルブチン vs. β-アルブチン:皮膚科医が解説する決定的違い

アルブチンについて語る上で避けて通れないのが、α-アルブチンとβ-アルブチンという二つの異性体(同じ化学式でも構造が異なる分子)の存在です。市場には両方の成分を含む製品が存在し、消費者を混乱させがちです。ここでは、科学的根拠と日本の法規制の両面から、この二つの決定的な違いを専門家の視点で徹底的に解説します。

効果は本当に10倍?科学的証拠のウラを読む

二つのアルブチンを比較する際、最も頻繁に引用されるのが「α-アルブチンはβ-アルブチンの10倍効果が高い」という主張です。この情報は多くの美容媒体や製品の宣伝資料で広く見受けられます5
この通説の根拠となっているのは、主に特定の条件下で行われたin vitro(試験管内)での研究結果です。例えば、ある研究では、ヒトのチロシナーゼに対する50%阻害濃度(IC50)を比較したところ、α-アルブチンの値がβ-アルブチンよりも約9倍低い、つまりより少ない濃度で高い効果を発揮したことが示されています6。この種のデータが、「10倍効果が高い」という分かりやすいメッセージとして広まったと考えられます。

しかし、科学の世界は常に単純ではありません。García-Molinaらの研究をはじめ、学術論文を深く読み解くと、この主張に疑問を投げかける、あるいは少なくともその複雑さを示す研究結果が複数存在します7

  • 科学的な反論と複雑さ: ある動力学研究(kinetic study)では、驚くべきことに、チロシナーゼ酵素はα-アルブチンよりもβ-アルブチンに対してより高い親和性(結合しやすさ)を持つことが報告されています8。これは、「α-アルブチンの方が効果的」という単純な見方とは矛盾します。
  • また、マウスのメラノーマ細胞(がん細胞の一種)を用いた別の実験では、β-アルブチンの方がα-アルブチンよりもメラニン生成を効果的に抑制したという結果も出ています9

これらの結果の不一致が示唆するのは、アルブチンの効果は実験条件に大きく左右されるということです。使用される酵素の由来(ヒトか、キノコか、マウスか)、実験方法、細胞の種類などによって、どちらの異性体が優位に働くかは変わりうるのです7。したがって、専門家の視点から見ると、「10倍」という数字は、特定の条件下での一側面に過ぎず、絶対的な真実として捉えるべきではありません。

日本の法律が定める最大の違い:医薬部外品 vs. 化粧品

科学的な効果の議論以上に、日本の消費者にとって実用上、最も重要な違いは法規制上の扱いの差です。この点は、製品選びの決定的な指針となります。

  • β-アルブチン (表示名:アルブチン): こちらは、資生堂によって開発され、1989年に日本の厚生労働省から「美白有効成分」として正式に承認された、歴史ある成分です2。この承認により、β-アルブチンを規定量配合した製品は「医薬部外品」として販売することが許可されます。「医薬部外品」のラベルが付いた製品は、「メラニンの生成を抑え、シミ、ソバカスを防ぐ」という効果効能を製品包装や広告で公式にうたうことができるのです5
  • α-アルブチン: 一方、α-アルブチンは、その高い効果が報告されているにもかかわらず、現時点では厚生労働省から「美白有効成分」としての承認を受けていません5。そのため、α-アルブチンを配合した製品は、法的には「化粧品」に分類されます。「化粧品」は、「医薬部外品」のような具体的な効果効能の表示が法律で厳しく制限されています。つまり、「シミを防ぐ」といった直接的な美白効果をうたうことはできません。

消費者にとっての結論: 日本国内で、政府(厚生労働省)に認められた「美白」効果を確実に求めるのであれば、製品に「医薬部外品」と表示され、有効成分として「アルブチン」(これはβ-アルブチンを指します)が記載されている製品を選ぶことが最も賢明な選択です。

α-アルブチンとβ-アルブチンの比較表
比較項目 α-アルブチン β-アルブチン
開発の歴史 江崎グリコ、2002年(比較的新しい) 資生堂、1989年(元祖)2
チロシナーゼ阻害効果 一部のin vitro研究でより高いとされる 研究条件により異なる結果が報告
日本の法的位置づけ 化粧品 医薬部外品有効成分5
「美白」効果の表示 有効成分としては不可 医薬部外品として許可10
コスト 比較的高価な傾向 比較的安価な傾向2
成分表示名 通常「α-アルブチン」と明記 通常「アルブチン」と記載2

アルブチンの安全性と副作用:使う前に知っておくべきこと

アルブチンは一般的に安全性の高い成分とされていますが、どのようなスキンケア成分にも潜在的な危険性は存在します。ここでは、アルブチンの安全性、特にハイドロキノンとの比較、考えられる副作用、そして最も注意すべき使用上の禁忌について、透明性をもって解説します。

ハイドロキノンとの比較

アルブチンは、しばしば「ハイドロキノン誘導体」と呼ばれ、ハイドロキノンにブドウ糖が結合した構造をしています11。この構造的な違いが、作用の穏やかさと安全性の高さにつながっています。ハイドロキノンは非常に高い美白効果を持つ一方で、肌への刺激が強く、接触皮膚炎や炎症、長期使用による外因性組織黒皮症(ochronosis)という稀な副作用の危険性が懸念されています3。これに対し、アルブチンは作用が穏やかであるため、これらの危険性が大幅に低いとされ、より多くの人が安心して長期間使用できる代替成分として位置づけられています3

考えられる副作用

アルブチンは低刺激性で知られていますが、副作用が全くないわけではありません。特に高濃度の製品を使用した場合や、肌が敏感な状態にある場合には、以下のような反応が稀に起こる可能性があります。

  • 肌への刺激: 赤み、かゆみ、ヒリヒリ感12
  • 乾燥: 一部の人では、アルブチンの使用により肌の乾燥を感じることがあります12

これらの危険性を最小限に抑えるため、新しい製品を顔全体に使用する前には、必ず腕の内側などで事前に試す(パッチテスト)ことが強く推奨されます3。これにより、自身の肌がその製品に対してアレルギー反応や強い刺激反応を示さないかを確認できます。

ハイドロキノン放出の懸念について

アルブチンがハイドロキノンの前駆体であることから、理論上、肌の上や体内で分解されてハイドロキノンを放出するのではないかという懸念が存在します4。この問題に対し、欧州委員会の消費者安全科学委員会(SCCS)などの国際的な規制機関が詳細な評価を行っています。その結論として、化粧品に配合されるα-アルブチン(フェイスクリームで最大2%まで)およびβ-アルブチン(フェイスクリームで最大7%まで)は、最終製品に含まれる遊離ハイドロキノンの量が極めて低い水準に管理されている限り、消費者の使用において安全であるとされています13。これは、化粧品製造者が厳格な品質管理の下で製造していることを前提としており、信頼できるブランドの製品を選ぶことの重要性を示唆しています。

【最重要】妊娠中・授乳中の使用について

アルブチンは体内でハイドロキノンに分解される可能性があるため、妊娠中および授乳中の女性の使用は一般的に推奨されていません。胎児や乳児への潜在的な影響に関するデータが不十分であり、安全性が確立されていないためです14, 15, 16
美白ケアを希望する場合でも、この期間中は安全性を最優先し、アルブチン配合製品の使用は避けるべきです。代替として、ナイアシンアミドやビタミンC誘導体など、妊娠中・授乳中でも安全に使用できるとされる成分を選ぶか、必ず産婦人科医または皮膚科医に相談してください。


アルブチンの効果を最大化する使い方

アルブチンは正しく使用することで、そのシミ予防効果を最大限に引き出すことができます。ここでは、日々のスキンケアに取り入れる際の具体的な要点を紹介します。

紫外線対策は必須

これは最も重要な要点です。アルブチンがメラニンの生成を抑制する一方で、その生成の引き金となる紫外線を無防備に浴びていては、効果は半減してしまいます17。アルブチンはあくまで防御策の一つであり、根本原因である紫外線への対策が不可欠です。季節や天候に関わらず、毎日、十分な防御指数を持つ日焼け止めを使用することを習慣にしましょう。

他の美白成分との組み合わせ

アルブチンは、異なる機序で作用する他の美白成分と組み合わせることで、相乗効果が期待できます。多角的な取り組みにより、より包括的なシミ対策が可能になります。

  • ビタミンC誘導体: ビタミンC誘導体には、メラニン生成抑制作用に加え、できてしまったメラニンを還元(色を薄くする)する働きがあります17。攻めと守りの両面から働きかける、非常に相性の良い組み合わせです。
  • トラネキサム酸: トラネキサム酸は、メラノサイトを活性化させる情報伝達物質「プラスミン」の働きを阻害します。アルブチンが酵素の働きを直接ブロックするのに対し、トラネキサム酸はそれより前の「指令」の段階で作用するため、異なる角度からの取り組みが可能となり、特に肝斑が気になる場合に有効とされています18
  • ナイアシンアミド: ナイアシンアミドは、生成されたメラニンがメラノサイトから表皮細胞へ受け渡されるのを阻害する働きがあります19。アルブチンがメラニンの「製造工場」を止めるのに対し、ナイアシンアミドは完成した製品の「出荷」を妨げるような役割を果たします。

使用の時期と用法・用量

アルブチンは「予防」の成分であるため、本格的に紫外線が強くなる春先、あるいはそれ以前の冬から使い始めるのが理想的です17。また、紫外線を浴びてしまった後も、なるべく早くアルブチン配合の製品で手入れをすることが推奨されます。メラノサイトは紫外線を浴びてから数秒で活性化し始めると言われているため、迅速な対応が効果的です17。どのような高機能な成分も、製品が推奨する用法・用量を守ることが、効果への一番の近道です17


【2025年版】専門家が選ぶアルブチン配合おすすめ製品5選

市場には数多くのアルブチン配合製品が存在しますが、ここでは皮膚科学の専門家の視点から、効果と安全性を両立した信頼できる製品を選ぶための基準を提示し、それに基づいたおすすめの5製品を紹介します。

専門家による選定基準

  1. 製品の分類: 厚生労働省によって効果が認められた「医薬部外品」であること。
  2. 有効成分の組み合わせ: アルブチンに加え、トラネキサム酸やビタミンC誘導体など、相乗効果が期待できる他の有効成分が配合されているか。
  3. 透明性と信頼性: 全成分表示が明確であり、品質管理に定評のある製造者の製品であるか。
  4. 使用感と継続しやすさ: 毎日心地よく使え、経済的に続けやすい価格帯であること。

1. くすりの健康日本堂 ホワイピュア薬用美白クリーム

特徴: 美白有効成分としてアルブチンとトラネキサム酸を二重に配合した医薬部外品のクリーム。シミ予防への多角的な取り組みが可能です。さらに、保湿成分も豊富で、「乾燥による小じわを目立たなくする」効果も実証済みです18
専門家のコメント: 「シミ生成の酵素を阻害するアルブチンと、メラノサイトの活性化を抑えるトラネキサム酸の組み合わせは、科学的に見て非常に合理的です。シミと肝斑の両方が気になる方に特に適しています。」
こんな方におすすめ: シミ予防と保湿を同時に本格的に行いたい方、肝斑の可能性が気になる方。

2. ちふれ 美白美容液 W

特徴: アルブチンと安定型ビタミンC誘導体という、2つの美白有効成分を配合した医薬部外品の美容液。信頼性の高いブランドならではの、高品質かつ手頃な価格設定が最大の魅力です。
専門家のコメント: 「美白の王道コンビを手軽に試せる製品です。シンプルな処方で、他のスキンケア品とも組み合わせやすいでしょう。美白ケアの入門編として最適です。」
こんな方におすすめ: 美白ケアを初めて始める方、費用対効果を重視する方。

3. 肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水(ライン使い推奨)

特徴: 美白有効成分としてトラネキサム酸を主軸に据えつつ、整肌保湿成分としてビタミンC誘導体やヒアルロン酸を配合。同ラインの美容液にはアルブチンが配合されており、ライン使いで効果的な手入れが可能です。
専門家のコメント: 「この化粧水は抗炎症作用を持つトラネキサム酸で肌荒れを防ぎながら美白の土台を整え、同ラインのアルブチン配合美容液を重ねることで、理想的なシミ対策が完成します。」
こんな方におすすめ: 肌荒れも防ぎながら透明感を高めたい方、総合的な美白ケアをしたい方。

4. DHC 薬用V/C美容液

特徴: こちらもアルブチンとビタミンC誘導体の二重有効成分を配合した医薬部外品。シミ・そばかすだけでなく、にきび跡の色素沈着や肌のキメが気になる方にも働きかけます。
専門家のコメント: 「ビタミンC誘導体は皮脂バランスを整える働きも期待できるため、脂性肌やにきびができやすい方のシミ予防にも適した組み合わせです。」
こんな方におすすめ: シミ・そばかすと同時に、にきび跡や毛穴も手入れしたい方。

5. 無印良品 敏感肌用薬用美白美容液

特徴: 有効成分としてビタミンC誘導体を配合した、敏感肌向けの医薬部外品美容液。この製品自体にアルブチンは含まれていませんが、アルブチン配合製品と組み合わせる際の、肌にやさしい土台作りとして非常に優れています。
専門家のコメント: 「美白成分が刺激に感じることがある敏感肌の場合、まずこの製品のような低刺激なもので肌の状態を整えてから、アルブチン配合製品を試すのが安全です。」
こんな方におすすめ: 敏感肌で、美白ケアに挑戦したい方。他の美白製品と組み合わせるための、肌にやさしい美容液を探している方。


よくある質問

Q1: アルブチンに発がん性はありますか?

A: 現時点で、アルブチン自体に発がん性が認められたという信頼できる科学的報告はありません。この懸念は、構造的に関連するハイドロキノンに由来しますが、化粧品に使用されるアルブチンは安全性が確認された濃度範囲内で厳格に管理されています。欧州のSCCS(消費者安全科学委員会)のような国際的な専門機関も、規定の条件下でのアルブチンの使用は安全であると結論付けており、過度に心配する必要はないと考えられます4, 20

Q2: 効果はどのくらいで実感できますか?

A: 効果を実感できるまでの期間は、肌のターンオーバー(新陳代謝の周期)と深く関連しています。アルブチンは未来のシミを「予防」する成分であるため、目に見える変化を感じるには、肌が何度か生まれ変わる期間が必要です。一般的には、最低でも1ヶ月から3ヶ月の継続使用が推奨されます20。効果には個人差があるため、焦らずにじっくりと手入れを続けることが大切です。

Q3: α-アルブチン配合の化粧品は意味がないのですか?

A: 決して意味がないわけではありません。α-アルブチンも、β-アルブチンと同様にメラニン生成を抑制する効果が期待できる優れた成分です。ただし、日本の法律では「医薬部外品」の有効成分として承認されていないため、「シミを防ぐ」といった直接的な効果を製品に表示することに制限がある、という点が大きな違いです。保湿や肌のキメを整えるなど、他の美容目的と合わせて選ぶのは、十分に価値のある選択と言えます。

Q4: アルブチンとレチノールは併用できますか?

A: 併用は可能ですが、注意が必要です。レチノールは肌のターンオーバーを促進する過程で、A反応(赤み、皮むけなど)を引き起こす可能性があります。これら二つを同時に使用すると、肌への負担が大きくなる可能性があるため、特に敏感肌の方は、朝はアルブチン、夜はレチノールというように使用時間を分けるなど、肌の様子を見ながら慎重に使い始めることをお勧めします。


結論

本稿では、美白成分アルブチンについて、その科学的背景から実践的な使い方までを深く掘り下げてきました。最後に、賢いアルブチン選びと効果的なスキンケアのための要点をまとめます。

  • アルブチンの本質は「予防」: アルブチンは今あるシミを消す魔法の成分ではなく、未来のシミを未然に防ぐための信頼できるパートナーです。
  • 効果の保証を求めるなら「医薬部外品」: 日本国内で、政府が認めた「美白」効果を期待するなら、β-アルブチンを有効成分として配合した「医薬部外品」を選ぶのが最も確実な方法です。
  • 紫外線対策が全ての基本: どんなに優れた美白成分を使っても、日々の紫外線対策を怠ればその効果は大きく損なわれます。アルブチンと日焼け止めは、美白ケアにおける車の両輪です。
  • 安全性を最優先に: 特に、妊娠中・授乳中の方は使用を避け、安全性を第一に考えてください。新しい製品を試す際は、事前に試す(パッチテスト)ことを忘れないようにしましょう。

アルブチンは、正しく理解し、賢く選択することで、あなたの肌を透明感のある健やかな状態へと導く強力な味方となります。本稿が、そのための信頼できる指針となることを願っています。

免責事項本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的助言を構成するものではありません。健康に関する懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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