【医師監修】動脈瘤のすべて|原因・症状から最新治療(クリッピング・コイル・ステント)、費用まで専門医が徹底解説
脳と神経系の病気

【医師監修】動脈瘤のすべて|原因・症状から最新治療(クリッピング・コイル・ステント)、費用まで専門医が徹底解説

ある日突然、「動脈瘤があります」と医師から告げられた方、あるいはご家族が診断され、どうすれば良いのか分からず不安な日々を過ごされているのではないでしょうか。「いつ破裂するのだろうか?」「どんな治療法があるの?」「手術は怖いし、費用はどれくらいかかるのだろう?」——このような尽きることのない疑問や不安を解消するため、この記事が存在します。ここでは、動脈瘤という病気の正体から、日本のトップレベルの専門家たちの知見と最新の診療ガイドラインに基づいた最も信頼できる情報を、網羅的かつ、どこよりも分かりやすく解説します。この記事が、あなたが抱える暗闇を照らし、未来への一歩を踏み出すための一助となることを心から願っています。

この記事の科学的根拠

この記事は、JAPANESEHEALTH.ORG編集委員会の厳格な編集方針に基づき、各分野の専門家による知見と、現時点で最も信頼性の高い科学的根拠(エビデンス)に準拠して作成されています。本記事の正確性と信頼性を担保するため、主に以下の権威ある情報源を基盤としています。

  • 日本脳卒中学会および日本循環器学会の診療ガイドライン: 動脈瘤の治療方針や基準に関する記述は、日本の医療現場における標準治療を定めるこれらの公式ガイドラインに厳密に基づいています。
  • UCAS Japan研究: 日本人における未破裂脳動脈瘤の自然経過に関する記述は、森田明夫医師が主導したこの大規模臨床研究の結果を引用しており、日本人特有のリスクを正確に反映しています。
  • 国立循環器病研究センター(NCVC): 最新の治療法や具体的な診療プロセスに関する情報は、日本の循環器病研究・治療を牽引する同センターの公開情報を参考にしています。
  • 主要な国際的研究・医療機関(Mayo Clinic, NINDS, EVAR trial 1など): 普遍的な医学的事実や、治療法の有効性を比較した国際的な大規模研究の知見を引用し、グローバルな視点からも情報の正確性を確保しています。

すべての記述は、巻末の参考文献リストでその情報源を読者自身が検証できるよう、透明性を確保しています。

要点まとめ

  • 動脈瘤は動脈の壁が弱くなって膨らんだ「沈黙の時限爆弾」であり、破裂するまで無症状なことがほとんどです。最も注意すべきは脳動脈瘤と大動脈瘤です。
  • 最大の原因は「高血圧」と「動脈硬化」です。喫煙、加齢、家族歴も重要な危険因子とされています。
  • 治療は「破裂リスク」と「治療リスク」を天秤にかけて判断します。日本の診療ガイドラインでは、大きさや形状、場所に基づいた具体的な治療検討基準が示されています。
  • 主な治療法には、開頭・開胸手術(クリッピング術、人工血管置換術)と、体への負担が少ないカテーテル治療(コイル塞栓術、ステントグラフト内挿術)があります。
  • 高額な治療費も「高額療養費制度」を利用することで、自己負担額を月額約10万円以下に抑えられる場合があります。予防には「血圧管理」と「禁煙」が最も重要です。

動脈瘤とは何か?- 沈黙の時限爆弾の正体

動脈瘤の基本的な定義

動脈瘤とは、動脈の壁の一部が何らかの原因で弱くなり、内部からの血液の圧力(血圧)に耐えきれずに、風船のように膨らんでしまった状態を指します1。正常な動脈が比較的均一な太さを保っているのに対し、動脈瘤はその部分だけが異常に拡張しているのが特徴です。形状によって、血管全体が均一に膨らむ「紡錘状(ぼうすいじょう)動脈瘤」と、血管の片側から袋のように突出する「嚢状(のうじょう)動脈瘤」の2つの主要なタイプに分けられます。特に、脳にできる動脈瘤の多くは後者の嚢状動脈瘤です。

なぜ「沈黙の時限爆弾」と呼ばれるのか?

動脈瘤が「沈黙の時限爆弾」と形容される最大の理由は、その壁が破れる瞬間まで、ほとんどの場合、何の自覚症状も示さないことにあります2。しかし、ひとたび破裂すると、脳であれば「くも膜下出血」、大動脈であれば「大動脈破裂」という、生命を直接的に脅かす極めて深刻な事態を引き起こします。例えば、世界で最も権威ある医療機関の一つであるメイヨー・クリニックの報告によれば、脳動脈瘤が破裂してくも膜下出血を起こした場合、致命的となるケースが多いとされています3。日本国内のデータでも、くも膜下出血を発症した患者のうち約半数が亡くなるか、社会復帰が困難なほどの重い後遺症が残ると報告されています4。この「無症状」という静けさと、「破裂時の甚大な被害」という破壊力のギャップこそが、この病気の恐ろしさの根源です。だからこそ、破裂という悲劇が訪れる前にその存在を知り、適切に管理することが極めて重要なのです。

動脈瘤の種類:脳、大動脈、その他部位別の特徴

動脈瘤は体のどの動脈にも発生する可能性がありますが、臨床的に特に頻度が高く、注意が必要なのは「脳動脈瘤」と「大動脈瘤」です。

脳動脈瘤(Cerebral Aneurysm)

脳に酸素と栄養を運ぶ重要な動脈にできる瘤です。日本の成人における有病率(保有率)は2%から5%程度と推定されており、決して珍しい病気ではありません5。最大の問題は、前述の通り、破裂による「くも膜下出血」です。特筆すべきは、日本人を対象とした史上最大規模の研究である「UCAS Japan研究」により、同じ大きさの動脈瘤であっても、日本人は欧米人と比較して約2.8倍から3倍も破裂しやすいという、極めて重要な事実が明らかにされています6。これは、私たち日本人にとって、この病気がより切実な脅威であることを示唆しています。

大動脈瘤(Aortic Aneurysm)

心臓から全身に血液を送り出す、人体で最も太い血管である「大動脈」にできる瘤です。発生する場所によって、主に以下の2つに分類されます。

  • 胸部大動脈瘤(Thoracic Aortic Aneurysm, TAA): 胸部の大動脈に発生します。心臓に近い上行大動脈、弓部大動脈、胸部下行大動脈にできます7
  • 腹部大動脈瘤(Abdominal Aortic Aneurysm, AAA): お腹の中の大動脈に発生し、大動脈瘤の中では最も頻度が高いタイプです1

大動脈瘤が破裂すると、体内で制御不能な大出血を引き起こし、多くの場合、病院に到着する前に命を落としてしまう、極めて致死率の高い状態です。

末梢動脈瘤(Peripheral Aneurysm)

脳や大動脈以外の、手足や内臓の動脈にできる瘤です。代表的なものに、膝の裏の動脈にできる「膝窩(しっか)動脈瘤」や、脾臓、肝臓、腎臓などの内臓の動脈にできるものがあります。脳や大動脈の瘤に比べて破裂の危険性は一般的に低いとされますが、瘤の中でできた血の塊(血栓)が血流に乗って足先に飛び、血流を遮断する「塞栓症」を引き起こしたり、破裂したりするリスクがあります8

なぜ動脈瘤ができるのか?- 主要な原因と危険因子

動脈瘤の発生には、動脈の壁が構造的に弱くなることが根本的な原因として存在します。そして、その最大の引き金となるのが「動脈硬化」と、それによって悪化する「高血圧」です。

動脈壁を弱める根本的な要因

動脈硬化(Atherosclerosis): 血管の壁の内側にコレステロールなどが溜まってプラークと呼ばれるお粥のような塊ができ、血管が本来のしなやかさを失い、硬く、もろくなってしまう状態です。厚生労働省の統計によれば、動脈瘤を含む脳血管疾患の総患者数は日本国内で約189万人にものぼり、その多くに動脈硬化が関与していると考えられています9。この動脈硬化が進行すると、血管壁の弾力性が失われ、日々の血圧の力に耐えきれずに壁が徐々に膨らみ、動脈瘤が形成されるのです。

高血圧(Hypertension): 常に血管の壁に高い圧力がかかっている状態です。この持続的な圧力は、動脈硬化でもろくなった血管壁をさらに引き伸ばし、動脈瘤の発生と成長を促進する最大の要因となります8

動脈瘤のリスクを高める要因【自己チェックリスト】

以下の項目にご自身がどれだけ当てはまるか確認してみてください。当てはまる数が多いほど、動脈瘤のリスクが高いと考えられます。これは、ご自身の健康状態を見直す良い機会です。

  • 高血圧である: 最も重要かつ強力な危険因子です。
  • 喫煙習慣がある(または過去にあった): 米国国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)によると、喫煙は血管壁を直接傷つけ、動脈硬化と高血圧を著しく悪化させることが知られています10
  • 年齢が60歳以上である: 加齢とともに血管の弾力性は失われ、もろくなります。
  • 男性である: 特に腹部大動脈瘤は、女性よりも男性に多く見られることが知られています1。一方で、脳動脈瘤は閉経後の女性に多い傾向があります。
  • 家族に動脈瘤やくも膜下出血になった人がいる(家族歴): 遺伝的な要因も関与しており、特に親子や兄弟姉妹(第一度近親者)に既往歴がある場合、リスクは数倍に高まると報告されています11
  • 特定の遺伝性疾患がある: マルファン症候群、エーラス・ダンロス症候群、多発性嚢胞腎といった病気は、全身の結合組織(血管壁を含む)が脆弱になる性質を持っています。

動脈瘤の症状:破裂前と破裂後の危険なサイン

未破裂動脈瘤の症状(多くは無症状、しかし…)

ほとんどの未破裂動脈瘤は、何の症状も引き起こしません。そのため、脳ドックや他の病気の検査を受けた際に偶然発見されるケースが大多数を占めます。しかし、瘤が徐々に大きくなって周囲の脳神経や組織を圧迫するようになると、以下のような症状(症候性動脈瘤)が現れることがあります。これらの症状は、破裂が近いことを示す警告サインである可能性もあり、絶対に見過ごしてはなりません。

脳動脈瘤の圧迫症状の例:

  • 片側のまぶたが突然下がってくる(眼瞼下垂)12
  • 物が二重に見える(複視)12
  • 視野の一部が見えにくくなる(視野欠損)
  • 左右の瞳の大きさが違ってくる(瞳孔不同)
  • 目の奥に持続的な痛みを感じる

大動脈瘤の圧迫症状の例:

  • お腹に、心臓の拍動と同じリズムでドクドクと脈打つしこりを感じる(腹部大動脈瘤)
  • 原因がはっきりしない腹痛や腰痛が続く(腹部大動脈瘤)
  • 声がかすれる(胸部大動脈瘤が声帯を支配する反回神経を圧迫)7
  • 食べ物が飲み込みにくい、息苦しい(胸部大動脈瘤が食道や気管を圧迫)

【緊急】破裂時の症状(直ちに救急車を!)

動脈瘤の破裂は、命に関わる一刻を争う医療緊急事態です。以下の症状が一つでも現れた場合は、絶対に様子を見たり、自分で運転して病院に行こうとしたりせず、ためらわずに直ちに119番通報し、救急車を呼んでください。

くも膜下出血(脳動脈瘤の破裂):

  • 「金属バットで後頭部を殴られたような」「これまでに一度も経験したことのない」と表現される、突発的で激烈な頭痛13
  • 意識を失う、意識がもうろうとする
  • 激しい吐き気、嘔吐
  • けいれん発作

大動脈破裂:

  • 胸、背中、腹部に、突然引き裂かれるような、移動する激痛
  • 急激な血圧低下、冷や汗、意識消失、ショック状態

診断方法のすべて:CT、MRIから血管撮影まで

動脈瘤の存在を正確に突き止めるためには、様々な画像検査が用いられます。それぞれの検査には一長一短があり、患者さんの状態や検査の目的に応じて、専門医が最適な方法を選択します。

  • CT(Computed Tomography): X線を使って体の断面を撮影する検査です。特に救急の現場において、くも膜下出血の有無を迅速に判断するために、最初に行われることが最も多い検査です10
  • CTA(CT Angiography): 造影剤を腕の静脈から注射しながらCTを撮影し、得られたデータをコンピュータ処理することで、血管の情報を立体的な3D画像として再構成する検査です。動脈瘤の正確な位置、大きさ、形を立体的に把握できるため、治療計画の立案に極めて有用です10
  • MRI(Magnetic Resonance Imaging)/ MRA(MR Angiography): 強力な磁石と電波を利用して体の断面を撮影する検査です。放射線被ばくがなく、多くの場合、造影剤を使わずに血管を描出できるため、脳ドックなどでのスクリーニング(ふるい分け)検査で広く用いられます。未破裂脳動脈瘤の発見に非常に有効な検査法です3
  • 腹部超音波(エコー)検査: 人体に害のない超音波を腹部に当て、その反響を画像化することで腹部大動脈を観察します。腹部大動脈瘤のスクリーニングに適しており、簡単かつ非侵襲的に行えるという大きな利点があります14
  • カテーテル血管撮影(DSA): 足の付け根や手首の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を目的の血管まで進め、そこから直接造影剤を注入しながら連続的にX線撮影を行う検査です。血管の形を最も鮮明かつ詳細に映し出すことができるため、治療方針を最終決定するための「ゴールドスタンダード(最も信頼性の高い標準的検査)」と位置づけられています4。体に一定の負担がかかるため、治療を具体的に検討する段階で実施されます。

【最重要】治療方針の決定:いつ、どのような場合に治療が必要か?

「動脈瘤が見つかったら、すべて手術が必要」というわけでは決してありません。治療方針は、個々の患者さんにとって「治療しない場合に動脈瘤が自然に破裂するリスク」と、「破裂を防ぐための治療(手術やカテーテル)に伴うリスク」を、専門家が慎重に比較検討して決定されます。

治療の原則:破裂リスク vs 治療リスク

治療の最大の目的は、言うまでもなく「破裂の予防」です。したがって、動脈瘤が自然に破裂する確率が、治療によって起こりうる合併症(脳梗塞、感染症、神経の損傷など)のリスクを上回ると判断された場合に、積極的な治療が推奨されます8。この極めて重要な判断には、動脈瘤自体の特徴(大きさ、場所、形)だけでなく、患者さんの年齢、全身の健康状態、他に抱えている病気の有無、そして何よりも患者さん自身の人生観や治療に対する希望も総合的に考慮されます。

日本の診療ガイドラインに基づく治療適応基準

幸いなことに、日本では各専門学会が長年の研究と臨床データを集積し、科学的根拠に基づいて作成した信頼性の高い「診療ガイドライン」が存在します。これらが、治療方針を決定する上での重要な道標となります。以下に、その要点を分かりやすく表にまとめました。

表1:動脈瘤の治療適応基準(日本の主要ガイドライン準拠)
動脈瘤の種類 治療を強く推奨・検討する基準 根拠となる主要ガイドライン
未破裂脳動脈瘤
  • 【大きさ】 直径 5~7mm以上 は治療を検討する一つの目安。
  • 【形状・部位・その他】 5mm未満でも、①不整形(ブレブと呼ばれる突出部があるなど)、②特定の部位(前交通動脈、内頸動脈-後交通動脈分岐部)、③症状を引き起こしている(症候性)、④経過観察中に大きくなっている、場合は破裂リスクが高いとされ、治療が積極的に検討される。
日本脳卒中学会
『脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2023〕』15
腹部大動脈瘤
  • 【大きさ】 最大短径が男性で55mm以上、女性で50mm以上。日本人の体格を考慮し、50mm以上での手術も許容される。
  • 【拡大速度】 半年で5mm以上の拡大。
  • 【形状・症状】 嚢状瘤である場合や、腹痛・腰痛などの症状がある場合。
日本循環器学会/日本心臓血管外科学会等
『大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(2020年改訂版)』1617
胸部大動脈瘤
  • 【大きさ】 一般的に最大短径が55~60mmが目安。下行大動脈などでは60mm前後。
  • 【遺伝性疾患】 マルファン症候群などの結合組織疾患を持つ場合は、より小さい45mm以上で手術が考慮される。
  • 【拡大速度・症状】 腹部大動脈瘤と同様に、拡大速度が速い場合や症状がある場合も治療適応となる。

【重要】 上記の基準はあくまで一般的な目安です。実際の治療方針は、専門医が個々の患者さんの状況を総合的に評価し、患者さん本人やご家族と十分に話し合った上で決定されます。ご自身の状況については、必ず主治医と詳しく相談してください。

脳動脈瘤の治療法:開頭クリッピング術 vs 血管内コイル塞栓術

未破裂脳動脈瘤に対する積極的治療には、大きく分けて2つの確立された方法があります。どちらの治療法が最適かは、動脈瘤の場所、大きさ、形、そして患者さんの年齢や健康状態などを考慮して、脳神経外科医と血管内治療医からなる専門家チームが総合的に判断します2

開頭クリッピング術(Surgical Clipping)

頭皮を切開し、頭蓋骨の一部を一時的に外して、手術用顕微鏡で脳の自然な隙間から動脈瘤に到達します。そして、動脈瘤の根元(ネック)をチタン製の小さなクリップで挟み、瘤への血流を完全に遮断することで破裂を防ぐ、伝統的で確立された手術です10

  • メリット:
    • 根治性が高い: 一度完全にクリップされると、その瘤が再発することは極めて稀です。長期的な成績が非常に安定していることが最大の利点です18。報告によれば再発率は1~3%程度と非常に低い値です19
    • 歴史と実績: 長い歴史を持つ標準的な治療法であり、多くの実績があります。
  • デメリット:
    • 身体への負担が大きい: 頭部を切開するため、血管内治療に比べて侵襲が大きく、回復に時間がかかります20
    • 入院期間が長い: 一般的に7~10日間程度の入院が必要です21

血管内コイル塞栓術(Endovascular Coiling)

足の付け根や手首の動脈からカテーテルという非常に細い管を血管内に挿入し、レントゲンで透視しながら脳の動脈瘤まで到達させます。そして、そのカテーテルを通して、プラチナ製の非常に柔らかいコイルを動脈瘤の中に少しずつ詰めていき、瘤を内側から血栓で固めてしまうことで破裂を防ぐ治療法です10

  • メリット:
    • 身体への負担が少ない: 頭を切開しないため、傷が小さく、体力の消耗も少なく、回復が早いです。
    • 入院期間が短い: 一般的に5~7日間程度の入院で済むことが多いです21
  • デメリット:
    • 再発の可能性がある: 時間の経過とともに詰めたコイルが圧縮され、瘤の中に再び血流が入り込む「再発」が起こることがあります。再発率は文献によりますが10~30%と報告されており、その場合は追加の治療が必要になることがあります19
    • 形状による向き不向き: 瘤の入り口(ネック)が広い形状の場合などでは、コイルが親血管にはみ出しやすく、治療が難しいことがあります。

最新の血管内治療デバイス

近年、従来のコイル塞栓術の限界を克服するための新しいデバイスが次々と登場し、治療の選択肢はさらに広がっています。日本のトップ施設である国立循環器病研究センターなどでは、これらの最新治療が積極的に行われています22

  • フローダイバーター(Flow Diverter): 従来のステントよりも網目の細かい特殊なステントを、動脈瘤の入り口を含む親血管に留置する治療法です。これにより、瘤内への血流がよどみ、やがて瘤全体が血栓化して閉塞します。これまで治療が困難とされてきた大型や複雑な形状の動脈瘤に対して非常に有効です2
  • その他のデバイス: その他にも、ネックが広い動脈瘤に用いるW-EB(Woven EndoBridge)やPulseRiderといった新しいデバイスも登場しており、より安全で確実な治療を目指した技術革新が進んでいます2
表2:脳動脈瘤の主要治療法比較
比較項目 開頭クリッピング術 血管内コイル塞栓術
身体への侵襲 大きい(開頭が必要) 小さい(カテーテル使用)
入院期間(目安) 7~10日21 5~7日21
根治性(再発率) 非常に高い(再発は稀、1~3%)19 やや低い(再発率10~30%)19
適した動脈瘤 比較的ネックが広いもの、中大脳動脈瘤など ネックが狭いもの、脳の深部にあるもの
主な合併症 脳組織・神経の損傷、術後出血など 脳梗塞(血栓)、術中破裂、再発など
傷あと 頭皮に手術創が残る(髪で隠れることが多い) 足の付け根などに数mmの穿刺痕のみ21

大動脈瘤の治療法:人工血管置換術 vs ステントグラフト内挿術

大動脈瘤の治療も、伝統的な外科手術と、体への負担が少ないカテーテル治療の2つが主流となっています。

人工血管置換術(Open Surgical Repair)

胸部または腹部を大きく切開し、動脈瘤のある部分の血管を外科的に切除して、ダクロンなどで作られた人工血管に置き換える手術です14。大動脈瘤治療の基本であり、最も確実性の高い方法とされています。

  • メリット:
    • 耐久性が高い: 一度手術した部分の長期的な成績は非常に安定しており、追加の治療が必要になることはほとんどありません23
    • 確実性: 瘤そのものを物理的に切除するため、最も確実な治療法とされています。
  • デメリット:
    • 身体への侵襲が極めて大きい: 大規模な手術であり、患者さんの体力的な負担が非常に大きいです。
    • 回復に時間がかかる: 術後の入院期間は長く、完全に社会復帰するまで1ヶ月以上かかることも珍しくありません14
    • 合併症リスク: 死亡や対麻痺(下半身の麻痺)、腎不全などの重篤な合併症のリスクが、後述のカテーテル治療よりも高いとされています24

ステントグラフト内挿術(EVAR/TEVAR)

足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、金属の骨格(ステント)を持つ折りたたまれた人工血管(グラフト)を動脈瘤の内側まで運び、そこで広げて留置する治療法です。これにより、瘤の内側に新たな血流路が作られ、瘤の壁に直接血圧がかからなくなることで、破裂を防ぎます14。腹部大動脈瘤に対してはEVAR、胸部大動脈瘤に対してはTEVARと呼ばれます。

  • メリット:
    • 身体への負担が少ない: 胸やお腹を大きく切開しないため、術後の痛みが少なく、回復が非常に早いです25
    • 高齢者や合併症のある患者にも可能: 体力的な問題で開腹・開胸手術が難しい患者さんにも適応できる場合があります24
  • デメリット:
    • 追加治療の可能性: ステントグラフトとご自身の血管との間に隙間が生じ、そこから血液が瘤内に漏れ続ける「エンドリーク」という特有の合併症が起こることがあります。この場合、定期的な検査と、場合によっては追加のカテーテル治療や手術が必要になります26
    • 長期成績の不確実性: 比較的新しい治療法のため、人工血管置換術に比べて非常に長期的な耐久性に関するデータはまだ蓄積途上です23。英国で行われた影響力の大きい研究(EVAR trial 1)では、短期的なメリットはあるものの、長期的な生命予後においては開腹手術に劣る可能性も示唆されています27
    • 解剖学的制約: 動脈瘤の形や場所、あるいはそこにつながる血管の蛇行が強い場合など、ステントグラフトを安全に留置できず、この治療法が適応とならない場合があります。
表3:大動脈瘤の主要治療法比較
比較項目 人工血管置換術 ステントグラフト内挿術
身体への侵襲 非常に大きい(開胸・開腹) 小さい(カテーテル使用)
入院・回復期間 長い(1ヶ月以上かかることも)14 短い(数日~1週間程度)24
長期成績(耐久性) 非常に安定している23 追加治療が必要な場合がある26
主な合併症・課題 手術死亡、対麻痺、臓器不全など24 エンドリーク、ステントの移動・破損など
適応 ほぼすべての動脈瘤 瘤の形状や血管の状態に制約あり

治療にかかる費用と公的医療保険制度(高額療養費制度)

動脈瘤の治療は、高度な技術と特殊な医療材料(コイル、ステントグラフトなど)を要するため、医療費が高額になります。しかし、日本では充実した公的医療保険制度があり、その中でも特に「高額療養費制度」を活用することで、最終的な自己負担額を大幅に軽減することができます。

治療費の目安

以下は、保険適用前の総医療費(10割負担の場合)と、一般的な自己負担割合(3割)の場合の窓口支払額の概算です。これはあくまで目安であり、使用するコイルの本数やステントグラフトの種類、入院日数によって変動します。

  • 脳動脈瘤コイル塞栓術: 総医療費 約180万円 → 3割負担で約55万円21
  • 脳動脈瘤クリッピング術: 総医療費 約215万円 → 3割負担で約65万円21
  • 腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術: 総医療費 約200~300万円 → 3割負担で約60~90万円28

自己負担を大幅に軽減する「高額療養費制度」

上記の金額を見て、支払いが困難だと感じられたかもしれませんが、ご安心ください。実際に患者さんが最終的に支払う金額は、この「高額療養費制度」によって、さらに少なくなります29。この制度は、1ヶ月(月の1日から末日まで)にかかった医療費の自己負担額が、所得に応じて定められた上限額を超えた場合に、その超えた金額が払い戻される(または窓口での支払いが上限額までとなる)という、非常に重要な仕組みです。事前にご自身が加入している健康保険組合や市町村の窓口で「限度額適用認定証」を申請し、入院時に病院の窓口に提示すれば、窓口での支払いを最初から自己負担上限額までに抑えることができます30

【シミュレーション】所得区分別の自己負担額

以下に、70歳未満の方を例とした、所得区分別の自己負担上限額の目安を示します。ご自身の状況がどこに当てはまるかご確認ください。

表4:高額療養費制度利用時の自己負担上限額(月額)の目安(70歳未満)
所得区分(年収の目安) ひと月の自己負担上限額 多数回該当(※)
年収 約1,160万円~ 252,600円 + (総医療費 – 842,000円) × 1% 140,100円
年収 約770万~約1,160万円 167,400円 + (総医療費 – 558,000円) × 1% 93,000円
年収 約370万~約770万円 80,100円 + (総医療費 – 267,000円) × 1% 44,400円
~年収 約370万円 57,600円 44,400円
住民税非課税者 35,400円 24,600円

(※)過去12ヶ月以内に3回以上上限額に達した場合は、4回目から「多数回該当」となり、上限額がさらに引き下げられます。
(出典:済生会熊本病院21、厚生労働省の資料等を基にJAPANESEHEALTH.ORG編集委員会が作成)

【具体例】 日本の平均的な所得層である年収500万円の方が、総医療費200万円のコイル塞栓術を受けたとします。この場合、上の表の「年収 約370万~約770万円」の区分に該当し、自己負担上限額は 80,100円 + (2,000,000円 – 267,000円) × 1% = 97,430円 となります。つまり、本来窓口で支払うべき約60万円が、この制度を利用することで、最終的に約9.7万円にまで軽減される計算です。

動脈瘤の予防と生活習慣の改善

動脈瘤の発生や成長、そして最も避けたい「破裂」を完全に防ぐ魔法のような方法はありません。しかし、そのリスクを低減させるために、私たち自身ができることは確かに存在します。その鍵は、動脈瘤の根本原因である動脈硬化と高血圧の進展を、いかに食い止めるかにかかっています。

最大の鍵は「血圧管理」

高血圧は、動脈瘤の発生・成長・破裂のすべての段階に関与する最大の危険因子です。血圧を適切にコントロールすることが、最も重要かつ効果的な予防策となります。日本高血圧学会は、合併症のない75歳未満の成人において、130/80mmHg未満を降圧目標として推奨しています31。定期的に家庭で血圧を測定する習慣をつけ、もし高い値が続くようであれば、自己判断で放置せず、必ずかかりつけ医に相談し、必要に応じて降圧薬を正しく服用することが極めて大切です。

今日からできる生活習慣の改善策

  • 禁煙: 喫煙は血管にとって「百害あって一利なし」です。タバコに含まれる有害物質は血管の内壁を直接傷つけ、血圧を上昇させ、動脈硬化を急速に進行させます。動脈瘤のリスクを減らすために、ただちに禁煙することが国際的にも強く推奨されています8
  • 減塩: 伝統的な和食を含む日本人の食生活は、塩分過多になりがちです。日本高血圧学会は、高血圧患者の減塩目標を1日6g未満という厳しい、しかし効果的な数値を掲げています32。出汁のうま味を活かす、香辛料や酸味を利用する、ラーメンの汁は飲まない、漬物を控える、加工食品や外食を減らすといった日々の小さな工夫が、大きな成果につながります。
  • バランスの取れた食事: 野菜や果物、魚(特に青魚)を積極的に摂り、脂肪の多い肉やコレステロールを多く含む食品(卵黄、レバーなど)を控える「地中海食」のような食事が、血管の健康を保つのに有効であるとされています1
  • 適度な運動: ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動を週に合計150分程度(例:30分を週に5日)行うことは、血圧を下げ、体重を管理し、血管の健康を保つのに非常に有効です1
  • 節度ある飲酒とストレス管理: 過度なアルコール摂取は血圧を上昇させます。飲酒は適量を守りましょう。また、十分な睡眠とリラックスできる時間を作り、ストレスを上手に発散することも、血圧管理には不可欠です8

よくある質問(FAQ)

Q. 未破裂脳動脈瘤が見つかりました。すぐに破裂してしまうのでしょうか?

A. いいえ、必ずしもすぐに破裂するわけではありませんので、まずは落ち着いてください。日本人を対象とした最も信頼性の高い大規模研究(UCAS Japan)によれば、未破裂脳動脈瘤全体の年間の破裂率は約0.95%と報告されています5。これは、100人の方が1年間そのままで過ごした場合に、およそ1人弱が破裂するという確率です。ただし、このリスクは瘤の大きさや場所、形によって大きく異なります。慌てずに、専門医と今後の経過観察や治療方針についてじっくりと相談することが最も重要です。

Q. 脳動脈瘤の手術の際、髪の毛は剃りますか?

A. 血管内治療(コイル塞栓術)の場合は、頭を切開しないため、髪を剃ることは一切ありません。開頭クリッピング術の場合も、近年では医療技術の進歩により、髪を全部剃ることはほとんどなく、切開する部分だけを短くカットするか、あるいは全く剃らずに行う「無剃毛(むていもう)手術」を導入している施設が増えています21。美容的な側面も配慮されていますので、詳しくは治療を受ける病院にご確認ください。

Q. 治療後の生活で特に気をつけることはありますか?

A. 最も重要なのは、予防のセクションで詳しく述べた「血圧管理」と「禁煙」を生涯にわたって継続することです。これが、治療した動脈瘤の安定性を保ち、また新たな動脈瘤の発生を防ぐ上で基本となります。また、特に血管内治療を受けた場合は、治療した動脈瘤が再発していないかなどを確認するため、医師の指示に従って定期的な画像検査(MRAなど)を受ける必要があります。それ以外の日常生活(仕事、運動、旅行など)は、多くの場合、回復すれば以前と同様に送ることが可能です。

Q. 動脈瘤は遺伝するのでしょうか?

A. 動脈瘤そのものが病気として直接遺伝するわけではありません。しかし、「動脈瘤になりやすい体質(血管壁の脆弱性など)」が遺伝する可能性は、国内外の研究で指摘されています。実際に、ご家族(特に親や兄弟姉妹)に動脈瘤やくも膜下出血の既往歴がある方は、ない方に比べて動脈瘤が見つかるリスクが数倍高いことが分かっています11。もしご家族に該当する方がいらっしゃる場合は、一度脳ドックなどの検査を受けることを専門医は推奨しています。

結論

動脈瘤は、その存在を知らされた瞬間から、私たちの心に大きな不安の影を落とします。しかし、重要なのは、この病気について正しく理解し、いたずらに恐怖心を抱くのではなく、信頼できる情報に基づいて冷静に対処することです。この記事で解説したように、現代の医療には、動脈瘤の破裂リスクを科学的に評価し、患者さん一人ひとりに最適な治療法を選択するための高度な知見と技術が蓄積されています。

開頭手術やカテーテル治療といった選択肢があり、それぞれに利点と欠点が存在します。また、高額療養費制度のような社会的な支えも、経済的な負担を大きく和らげてくれます。そして何よりも、血圧管理や禁煙といった日々の生活習慣の見直しが、未来のリスクを減らすための最も確実な一歩となります。

もし、あなたが動脈瘤と診断された、あるいはご不安な点がある場合は、決して一人で悩まないでください。まずはかかりつけ医、そして脳神経外科や心臓血管外科といった分野の専門医に相談することが、解決への第一歩です。この記事が、あなたが医師と対話し、ご自身の体と未来について最善の決断を下すための一助となれば、これに勝る喜びはありません。

免責事項本記事は、信頼できる情報源に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されたものです。個々の患者さんの診断、治療、および医学的な判断に代わるものではありません。具体的な治療方針や健康上の問題については、必ず主治医または専門の医療機関にご相談ください。

参考文献

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