【科学的根拠】喉の痛みにレモンは効く?はちみつの効果と正しい使い方を専門家が解説
耳鼻咽喉科疾患

【科学的根拠】喉の痛みにレモンは効く?はちみつの効果と正しい使い方を専門家が解説

喉がイガイガして飲み込むのがつらい、声がかすれてしまう、食事の味が楽しめない――。風邪やインフルエンザの初期症状として現れることが多い「喉の痛み」は、私たちの日常生活の質を著しく低下させる、非常につらく身近な悩みです。日本では毎年多くの人々が季節性の感染症に罹患しており1、喉の不快感は誰にとっても他人事ではありません。このような時、多くの方が「家にあるもので何か対策できないか」と考え、はちみつやレモンといった家庭療法を試されることでしょう。実際に、欧州で行われた調査では、多くの患者がこれらの自然な療法を利用し、その効果を実感していると報告されています2。しかし、その効果は単なる気休めなのでしょうか、それとも科学的な裏付けがあるのでしょうか。本記事では、JAPANESEHEALTH.ORG編集委員会が、単なる民間療法の紹介に留まらず、「科学的エビデンス」と「専門家の知見」に基づき、はちみつとレモンが持つ喉の痛みへの有効性と安全性を徹底的に解剖し、皆様がご自身の状況に応じて賢明なセルフケアを実践できるよう、信頼できる情報のみを包括的に提供します。

この記事の科学的根拠

本記事は、引用された特定の高権威な医学研究、学会ガイドライン、および公的機関の報告書にのみ基づいて構成されています。提示されるすべての医学的ガイダンスは、以下の情報源に由来します。

  • オックスフォード大学によるシステマティックレビューとメタアナリシス (Abuelgasim H, et al. 2020): はちみつが上気道感染症、特に咳の症状緩和に有効である可能性を示す、本記事の核となるエビデンスです。
  • コクラン共同計画によるシステマティックレビュー (Hemilä H, et al. 2013): ビタミンCが風邪の予防や治療に与える影響について、その効果と限界を正確に記述するための根拠として使用しています。
  • 日本感染症学会/日本化学療法学会 ガイドライン: 日本国内における急性咽頭炎の標準的な考え方、特にウイルス性と細菌性の違いや抗菌薬の適正使用に関する記述の基礎となっています。
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会による公式情報: 急性咽頭炎や扁桃炎など、喉の疾患に関する国内最高権威の情報源として、症状や重症化のリスク解説に用いています。
  • 厚生労働省による「抗微生物薬適正使用の手引き」: 薬剤耐性(AMR)問題の観点から、不要な抗菌薬の使用を避けるべきであるという国の指針を引用し、適切なセルフケアの重要性を裏付けています。

要点まとめ

  • はちみつは、上気道感染症の症状、特に咳を緩和するという質の高い科学的根拠が複数の研究で示されています。
  • レモンに含まれるビタミンCやクエン酸は、補助的な役割は期待できるものの、レモン単体での強力な治癒効果を示すエビデンスは限定的です。
  • レモンの強い酸は、炎症を起こした喉の粘膜を刺激する可能性があるため、使用法には注意が必要です。
  • セルフケアで最も重要なのは安全性です。特に1歳未満の乳児には、乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、はちみつは絶対に与えてはいけません
  • 息苦しさや高熱が続くなど、本記事で示す「危険なサイン」が見られる場合は、自己判断せず、直ちに医療機関を受診してください。

なぜ喉は痛くなるのか?主な原因を理解する

喉の痛みの適切な対処法を知るためには、まずその原因を理解することが重要です。一般的に「喉の痛み」として知られる急性咽頭炎は、その原因によって大きく二つに分けられます3

日本感染症学会のガイドラインによると、成人の急性咽頭炎の約80~90%は、ライノウイルス、コロナウイルス(新型コロナウイルス感染症を引き起こすものとは異なる、一般的な風邪のウイルス)、アデノウイルスといったウイルス感染が原因です4。ウイルス性の咽頭炎は、多くの場合、自身の免疫力によって数日から1週間程度で自然に治癒します。重要なのは、ウイルスに対して抗菌薬(抗生物質)は全く効果がないという点です5。不要な抗菌薬の使用は、薬剤耐性(AMR)菌という世界的な問題の一因となるため、厚生労働省も風邪に対する安易な抗菌薬の使用を避けるよう強く呼びかけています6

一方で、残りの約10~20%は細菌感染が原因であり、その代表格が「A群β溶血性連鎖球菌」、通称溶連菌です4。溶連菌感染症は、高熱(38.5℃以上)、咳を伴わない強い喉の痛み、扁桃腺に見られる白い膿(滲出物)などが特徴です7。この場合は抗菌薬による適切な治療が必要となり、放置するとリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった重篤な合併症を引き起こす可能性があります。その他、声の酷使、アレルギー、空気が乾燥している環境、あるいは胃酸が食道へ逆流する胃食道逆流症(GERD)なども喉の痛みを引き起こす原因となり得ます8

「はちみつレモン」は喉の痛みに本当に有効?科学的エビデンスを徹底解剖

それでは、古くから親しまれている「はちみつレモン」は、これらの喉の痛みに対して科学的に見てどの程度の効果が期待できるのでしょうか。はちみつとレモン、それぞれの成分が持つ働きを、エビデンスの強さに注目しながら客観的に解説します。

【最重要】はちみつの効果:科学が証明した症状緩和作用

はちみつは、単なる「おばあちゃんの知恵」や気休めではありません。近年の研究、特に質の高い臨床試験のデータを統合した分析により、その有効性が科学的に裏付けられつつあります。

本記事が科学的根拠の中核として参照するのは、2020年に権威ある英国医師会雑誌(BMJ)系の学術誌『BMJ Evidence-Based Medicine』に掲載された、オックスフォード大学の研究者らによるシステマティックレビューとメタアナリシスです91011。この研究は、過去に行われた14の質の高い臨床試験(合計1761人の患者が対象)のデータを統合し、統計的に分析したものです。その結論として、「はちみつは、上気道感染症の症状、特に咳の頻度と重症度の両方を改善する上で、通常のケア(市販の咳止め薬や鎮痛薬など)と比較して、統計的に有意に優れた効果を示す可能性がある」と報告されています9

では、なぜはちみつがこのような効果を示すと考えられるのでしょうか。その作用機序には、いくつかの仮説があります。

  • 粘膜保護・保湿作用: はちみつ特有の高い粘性が、炎症を起こした喉の粘膜を物理的に覆い、乾燥や外部の刺激から保護する「バリア」として機能します。これにより、痛みが和らぎ、咳を引き起こす刺激が減少すると考えられています12
  • 抗菌・抗炎症作用: はちみつには過酸化水素を生成する作用や、メチルグリオキサールなどの成分が含まれており、これらが細菌の増殖を抑える働き(抗菌作用)や、炎症を鎮める作用(抗炎症作用)を持つことが研究で示唆されています12

これらの作用が複合的に働くことで、はちみつは喉の不快な症状を和らげる上で、科学的にも有望な選択肢であると言えます。

レモンの役割:ビタミンCとクエン酸に期待されること

一方で、レモンの効果についてはどうでしょうか。レモン単体が喉の痛みを直接的に治癒するという強力なエビデンスは、残念ながらはちみつほど確立されていません。しかし、含有成分からいくつかの補助的な役割が期待できます。重要なのは、過度な期待を抱かず、客観的な事実に基づいてその役割を理解することです。

ビタミンCの真実

「風邪にはビタミンC」というイメージが広く浸透していますが、科学的な見解はより複雑です。信頼性が極めて高いとされるコクラン共同計画が2013年に行った大規模なレビューによると、以下の点が明らかになっています1314

  • ビタミンCを日常的に摂取しても、一般の人が風邪をひく頻度自体を減らす効果は認められませんでした15
  • しかし、風邪をひいてしまった後の罹患期間を、成人で平均8%、子供で平均14%短縮するという、ささやかではあるものの統計的に一貫した効果が示されています13

つまり、ビタミンCは風邪の特効薬ではありませんが、回復を少しだけ助ける「サポーター」のような役割は期待できるかもしれません。

クエン酸の働き

レモンの特徴的な酸味の主成分であるクエン酸には、唾液の分泌を促す作用があります16。唾液は、口腔内や喉を潤して乾燥を防ぎ、細菌やウイルスを洗い流す自浄作用を持っているため、唾液の分泌が活発になることは喉の健康にとって有益です。東洋医学の考え方では、酸味と甘味を組み合わせることで体液を生み出す「生津(しょうしん)作用」があるとされており17、はちみつの甘味とレモンの酸味の組み合わせは、理にかなっているとも言えるでしょう。

【注意】レモンの酸は刺激になることも(The Lemon Paradox)

レモンの効果に期待する一方で、その利用には注意が必要です。特に、炎症を起こして非常に敏感になっている喉の粘膜に対して、レモンに含まれる強い酸(クエン酸)が直接的な化学的刺激となり、かえって痛みを増強させてしまう可能性があります18。これは「レモン・パラドックス」とも言える現象です。そのため、以下の点を必ず守ってください。

  • レモン果汁を原液のまま摂取することは絶対に避けてください。
  • 必ず十分な量のお湯やはちみつで希釈して使用してください。
  • 痛みが非常に強い場合や、しみたり痛みが増すように感じたりした場合は、無理に使用せず、はちみつのみを利用するか、他の方法を検討してください。

自宅で安全に試す|はちみつレモンの実践レシピ3選

科学的根拠と注意点を理解した上で、誰でも簡単に、そして安全に実践できる具体的なレシピを3つご紹介します。

1. 基本の「ホットはちみつレモン」

最も手軽で基本的なレシピです。

  • 手順:
    1. 清潔なカップに、大さじ1杯のはちみつと、大さじ1杯のレモン果汁(市販のものでも可)を入れます。
    2. そこに、約150mlの白湯(さゆ)を注ぎ、よくかき混ぜて溶かします。
  • ポイント: 熱すぎるお湯(熱湯)は、はちみつに含まれる一部の有益な酵素やビタミンCを損なう可能性があります。そのため、少し冷ました60℃程度のぬるま湯を使うことをお勧めします18

2. さらに効果を高める「生姜入りホットはちみつレモン」

体を温める効果を加えたい場合におすすめです。

  • 手順: 上記の「基本のホットはちみつレモン」のレシピに、すりおろした生姜を小さじ半分程度加えます。
  • 根拠: 生姜には「ジンゲロール」や「ショウガオール」といった成分が含まれており、これらには抗炎症作用や血行促進作用があるとされています。体を内側から温めることで、免疫機能のサポートも期待できます8

3. 常備できる「はちみつレモンシロップ」

作り置きしておけば、いつでも手軽に利用できて便利です。

  • 手順:
    1. 煮沸消毒した清潔な瓶を用意します。
    2. 防カビ剤などが使われていない国産レモンなどをよく洗い、薄い輪切りにします。
    3. 瓶の中に、輪切りにしたレモンとはちみつを交互に、層になるように重ねて漬け込みます19
    4. 蓋をして冷蔵庫で2~3日置くと、レモンから水分が出てシロップが出来上がります。
  • 利点: 喉に不調を感じた時に、このシロップをお湯で割るだけで、すぐに「ホットはちみつレモン」が完成します。「家庭の常備薬」として非常に役立ちます。

安全なセルフケアのために:重要な注意点

はちみつレモンは手軽なセルフケアですが、安全に利用するためには絶対に守るべき重要な注意点があります。これらはご自身とご家族の健康を守るために不可欠な知識です。

【最重要警告】1歳未満の乳児にはちみつは厳禁

1歳未満の乳児がはちみつを摂取すると、「乳児ボツリヌス症」という、時に命に関わる重篤な神経系の疾患を発症する危険性があります。これは、はちみつに含まれている可能性があるボツリヌス菌の芽胞(がほう)が、腸内環境が未熟な乳児の腸内で増殖し、毒素を産生するために起こります。ボツリヌス菌の芽胞は、通常の加熱調理では死滅しません12。厚生労働省もこのリスクについて強く注意喚起しており8、1歳未満のお子様には、はちみつおよびはちみつを含む食品(お菓子や飲料など)を絶対に与えないでください。

2. 胃への負担と歯への影響(酸蝕症)

レモンの強い酸は、特に空腹時に摂取すると胃の粘膜を刺激し、胃痛や不快感の原因となることがあります。また、継続的にはちみつレモンのような酸性の飲み物を摂取することは、歯の表面のエナメル質を溶かしてしまう「酸蝕症(さんしょくしょう)」のリスクを高めます。これを防ぐため、摂取後は水で口をすすぐ、あるいはストローを使って歯に直接触れないように飲むなどの工夫が推奨されます。

【最重要】セルフケアの限界:このような症状は医療機関へ

セルフケアはあくまで初期の軽い症状に対する補助的な手段です。特定の症状が見られる場合は、重篤な疾患が隠れている可能性があり、自己判断で様子を見ることは大変危険です。以下の表に示す「危険なサイン(レッドフラッグ・サイン)」が一つでも当てはまる場合は、セルフケアを中止し、直ちに医療機関を受診してください。これは、ご自身の安全を確保し、重症化を防ぐための最も賢明な判断です。

セルフケアの限界と医療機関受診を判断する基準
症状 考えられる重篤な状態 推奨される行動 根拠
息苦しさ、呼吸が困難、声がうまく出ない 急性喉頭蓋炎、扁桃周囲膿瘍による気道閉塞の可能性 ためらわずに直ちに救急車を要請 (119番) 12
食べ物や唾も飲み込めないほどの激しい痛み 扁桃周囲膿瘍、急性喉頭蓋炎など 夜間・休日でも救急外来を受診することを強く推奨 7
38.5℃以上の高熱が2日以上続く 細菌感染(溶連菌など)、インフルエンザ、その他の重篤な感染症 24時間以内に内科または耳鼻咽喉科を受診 12
1週間以上、痛みが改善しない、または悪化する 慢性炎症、他の潜在的疾患(腫瘍など)の可能性 耳鼻咽喉科を受診し、詳細な検査を依頼 8
喉の奥に白い膿のようなものが付着している A群溶連菌性扁桃炎の強い疑い 耳鼻咽喉科を受診(迅速検査が必要) 7
顔や首が腫れてきた、口が開きにくい 扁桃周囲膿瘍、深頸部膿瘍など 緊急で耳鼻咽喉科を受診 7

レモン以外の選択肢:日本の家庭で人気の喉ケアと市販薬

はちみつレモン以外にも、喉の痛みを和らげるための選択肢は数多く存在します。読者の皆様の選択肢を広げ、よりご自身の状況に合ったセルフケアを見つけるため、いくつかの補足情報を提供します。

日本の伝統的な家庭療法

  • 大根あめ(はちみつ大根): 大根には抗炎症作用を持つとされるイソチオシアネートなどの成分が含まれており、はちみつと組み合わせることで相乗効果が期待される、日本で古くから伝わる家庭療法です820
  • 生姜湯: 体を温め、血行を促進する効果がある生姜を用いた飲み物も、喉の不快感を和らげるのによく用いられます8
  • 緑茶うがい: 緑茶に含まれるカテキンには抗菌作用が期待されており、手軽にできるうがい法として知られています21

薬局で買える市販薬(OTC医薬品)

コラム:市販薬という選択肢

セルフケアの一環として、薬局やドラッグストアで購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)を活用することも有効な選択肢です。ただし、これらはあくまで症状を和らげる対症療法であり、原因そのものを治療するものではありません。使用の際は、ご自身の症状を薬剤師に相談し、適切な製品を選ぶことが重要です。

  • 抗炎症成分配合タイプ: 喉の炎症そのものを抑え、痛みを直接和らげることを目的とします。(例:トラネキサム酸配合の『ペラックT錠』、イブプロフェン配合の『のどぬ~る鎮痛カプセルa』など22
  • 生薬成分配合タイプ: 咳や痰といった随伴症状にもアプローチする、穏やかな作用が特徴です。(例:キキョウ末配合の『龍角散ダイレクト』、南天実エキス配合の『南天のど飴』など2223
  • 殺菌成分配合タイプ: 口腔内の細菌を殺菌・消毒し、感染の拡大を防ぐことを目的とします。(例:セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)配合の『GUMメディカルドロップ』、ポビドンヨード配合の『イソジンうがい薬』など22

よくある質問 (FAQ)

子供にはちみつレモンを使っても大丈夫ですか?

1歳以上のお子様であれば、レモン果汁やはちみつの量を大人の半分程度に減らし、薄めて少量から試すことは可能です。しかし、本記事で繰り返し強調している通り、1歳未満の乳児には、乳児ボツリヌス症という極めて重篤な疾患のリスクがあるため、はちみつは絶対に与えないでください。これはセルフケアにおける最も重要な安全規則の一つです。

喉が痛いときに避けるべき食べ物や飲み物は何ですか?

喉の粘膜が炎症を起こしているときは、さらなる刺激を避けることが肝心です。具体的には、唐辛子などの香辛料を多用した辛い食べ物、炭酸飲料、酸味の強い柑橘系のジュース(薄めずに飲む場合)、極端に熱いものや冷たいもの、そして血行を促進し炎症を悪化させる可能性があるアルコール飲料は避けるべきです1821

喉の痛みを予防する最も効果的な方法は何ですか?

喉の痛みを予防する上で最も効果的で基本的なのは、感染対策と喉の保湿です。具体的には、石鹸によるこまめな手洗いや手指消毒、人混みでのマスク着用といった基本的な感染対策を徹底することです。それに加え、十分な睡眠とバランスの取れた食事で免疫力を維持し、室内の湿度を50~60%に保つ(加湿器の使用など)、そしてこまめに水分補給をして喉を常に潤しておくことが非常に重要です81224

結論:賢いセルフケアでつらい喉の痛みを乗り越えよう

この記事では、喉の痛みに対するはちみつとレモンの有効性について、科学的根拠に基づき深く掘り下げてきました。最後に、賢明なセルフケアを実践するための重要なポイントを再確認しましょう。

  1. はちみつは、上気道感染症の症状、特に咳を緩和するという質の高い科学的根拠があり、信頼できるセルフケアの選択肢です。
  2. レモンは、ビタミンCやクエン酸による補助的な役割が期待できますが、その酸による刺激には十分な注意が必要です。
  3. セルフケアにおいて最も優先されるべきは安全性です。特に1歳未満の乳児に対するはちみつの禁忌は、絶対に守らなければならない規則です。
  4. セルフケアには限界があります。本記事で示した「危険なサイン」が見られる場合は、それが重症化を防ぐための最も重要なシグナルです。決して自己判断で様子を見ることなく、ためらわずに専門の医療機関を受診してください。

ご自身の症状を正しく理解し、科学的根拠に基づいた安全なセルフケアと、適切なタイミングでの医療機関の受診を組み合わせることで、つらい喉の痛みを賢く乗り越えましょう。

免責事項本記事で提供される情報は、一般的な知識の提供を目的としたものであり、個別の医学的診断、治療、または専門的なアドバイスに代わるものではありません。ご自身の健康状態や症状に不安がある場合は、必ず医師や薬剤師などの医療専門家にご相談ください。

参考文献

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  7. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会. 咽頭炎. (参照 2025-05-11). Available from: https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=22
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  17. 薬膳料理教室 胡桃の庭. 【薬膳の効能】レモンの効能 渇きを癒し、消化を促進する! (参照 2025-05-11). Available from: https://yakuzen-school.net/archives/78854
  18. コスモウォーター. 喉が痛いときのおすすめ飲み物3選|喉の痛みの原因や避けるべき飲み物も解説. (参照 2025-05-11). Available from: https://www.cosmowater.com/life/health/health-vol39/
  19. めぐみの郷. 乾燥する季節の風邪予防に・はちみつレモン漬け. (参照 2025-05-11). Available from: https://store.meguminosato.co.jp/blogs/recipe/recipe250212
  20. ハルメク美と健康. 喉が痛い時にいい13の飲み物・食べ物&簡単レシピ! (参照 2025-05-11). Available from: https://halmek.co.jp/beauty/c/healthr/2857
  21. マイナビ転職. 喉の痛みがある時は控えたほうが良い飲み物4つ|痛みの原因も解説. (参照 2025-05-11). Available from: https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/suppli/healthcare/050/
  22. 西春内科・糖尿病内科. 喉の痛みの市販薬でよく効く商品をランキング形式で徹底比較! 2022 Nov 10. Available from: https://nishiharu-clinic.com/2022/11/10/nodoitami/
  23. ベストオイシー. 医者おすすめのど飴は?喉の痛みや咳に効きそうな人気の飴の通販ランキング. (参照 2025-05-11). Available from: https://food.biglobe.ne.jp/rankings/22239/
  24. スギ薬局. 【医師監修】喉(のど)の痛みに効果的な対処法とは?セルフケアの方法も紹介. (参照 2025-05-11). Available from: https://www.sugi-net.jp/sugi-channel/263
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