この記事のキーポイント
- 脊椎固定術は多くの患者さんの生活の質を改善する有効な治療法ですが、合併症のリスクも伴います。本記事では、日本の公的データと世界の最新研究に基づき、考えられる全てのリスクとその対策を網羅的に解説します。
- 日本の全国調査によると、脊椎手術における全体の合併症発生率は約10.4%と報告されています4。しかし、リスク因子を理解し、適切な術後ケアとリハビリを行うことで、これらのリスクは管理可能です。
- 術後回復の鍵は「安静と活動の適切なバランス」です。特に骨の癒合が進む術後3ヶ月間は、医師の指示に従った動作制限を守ることが長期的な成功に不可欠です。
- 本記事は、日本整形外科学会および日本脊椎脊髄病学会の診療ガイドラインを参照し、最高の信頼性をもって作成されています3。
第1部:脊椎固定術の基本と目的を理解する
1.1. どのような場合に脊椎固定術が必要となるのか?
脊椎固定術は、脊椎の「不安定性」を取り除き、神経への圧迫を根本的に解消することで、痛みや麻痺を改善する治療法です。具体的には、椎骨(背骨の骨)をスクリューやロッドなどの金属(インプラント)で固定し、自身の骨(自家骨)や人工骨を移植して、複数の椎骨を一つの固まりとして癒合(ゆごう)させます。これにより、異常な動きをする脊椎を安定させ、神経の圧迫が再発するのを防ぎます5。日本整形外科学会(JOA)と日本脊椎脊髄病学会(JSSR)のガイドラインでは、保存療法(薬物療法やリハビリ)で十分な効果が得られず、日常生活に著しい支障をきたしている場合に手術が推奨されています3。主な適応疾患には以下のようなものがあります。
- 腰部脊柱管狭窄症:加齢などにより脊髄神経が通る「脊柱管」が狭くなり、神経が圧迫される疾患。特に、脊椎の不安定性を伴う場合や、除圧術だけでは再発リスクが高いと判断された場合に固定術が選択されます1。
- 腰椎すべり症:椎骨が前後にずれることで脊柱管が狭くなり、神経を圧迫する疾患。不安定性が強く、痛みや麻痺の原因となっている場合に適応となります。
- 椎間板ヘルニア:椎間板の一部が飛び出し神経を圧迫する疾患ですが、多くは除圧術で対応可能です。しかし、ヘルニアが複数箇所に及ぶ場合や、脊椎の不安定性が顕著な場合に固定術が検討されることがあります。
- 脊椎骨折・脱臼:外傷による脊椎の損傷で、神経麻痺を伴う場合や強い不安定性が残る場合に、脊椎を再建し安定させる目的で行われます。
第2部:【全リスト】脊椎固定術の合併症とリスク因子:データで知る日本の現実と世界の科学
合併症に関する正しい知識は、過度な不安を和らげ、万が一の異常を早期に発見するための「武器」となります。まず、日本の大規模調査である日本脊椎脊髄病学会(JSSR)の2011年全国調査(対象31,380例)によると、脊椎手術全体における合併症の総発生率は10.4%と報告されています4。これは、約10人に1人の割合で何らかの合併症が起こることを示しますが、その多くは一時的なものであったり、適切に対処可能なものです。ここでは、起こりうる合併症を時期別に分類し、その症状、発生率、対処法について科学的データに基づき詳しく解説します。
2.1. 手術中・術後早期に起こりうる合併症(術後~数週間)
手術中から退院後まもなくの期間は、特に注意深い観察が必要な時期です。以下に、主な早期合併症を挙げます。
- 神経・硬膜の損傷:手術操作中に、脊髄や神経根を傷つけてしまう可能性があり、術後に新たな痛みや麻痺、しびれが生じることがあります。JSSRの全国調査では、神経合併症の発生率は1.4%でした4。また、神経を包む硬膜という袋状の膜が損傷し、内部の脳脊髄液が漏れ出す「硬膜損傷」も起こりえます。発生率は2.1%で4、術後に激しい頭痛(特に起き上がると悪化する)や吐き気を引き起こすことがあります6。多くは数日間の安静で自然に治癒しますが、稀に修復のための再手術が必要となる場合があります。
- 術後血腫(けっしゅ):手術部位に出血した血液が溜まり、血の塊(血腫)となって神経を圧迫することがあります。これにより、足の麻痺が進行したり、排尿・排便障害が起こったりした場合は、血腫を取り除くための緊急再手術が必要となる、重大な合併症です1。
- 深部静脈血栓症(DVT)/肺塞栓症(PTE):長時間の手術や術後の安静により、足の静脈に血栓(血の塊)ができるのが深部静脈血栓症(DVT)です。この血栓が血流に乗って肺の血管に詰まると、胸の痛みや呼吸困難を引き起こす致死的な肺塞栓症(PTE)となります。予防のために、術中から弾性ストッキングを着用したり、術後早期から足を動かしたり、ベッドから離れて歩行練習(早期離床)を行うことが極めて重要です7。血液検査でのD-dimer(ディーダイマー)値の上昇は、血栓症を発見する重要な指標となります6。
- 感染症:手術の傷口から細菌が入り込み、感染を起こすことがあります。JSSR調査での深部感染(インプラント周囲の深い部分での感染)の発生率は1.1%でした4。一方で、感染対策を徹底している専門病院では0.6%という低い発生率も報告されており8、施設選びの一つの参考情報となり得ます。糖尿病や骨粗鬆症、肥満、喫煙などの基礎疾患は感染リスクを高めることが知られています9。発熱、創部の強い痛み、腫れ、膿が出るといった症状が現れた場合は、抗生剤の投与や、場合によっては洗浄のための再手術が必要になります。
2.2. 長期的に注意すべき合併症(術後数ヶ月~数年)
術後すぐには問題とならなくても、数ヶ月から数年かけて現れ、長期的な生活の質に影響を与える可能性のある合併症もあります。特に重要なのが以下の二つです。
- 骨癒合不全(こつゆごうふぜん):移植した骨が固まらず、固定した椎骨同士が一体化しない状態を「偽関節(ぎかんせつ)」とも呼びます。骨癒合には最低でも3ヶ月から、長い場合は1年以上を要します6。この期間に、医師の指示した動作制限(特に腰を曲げる・捻る動作)を守れないと、インプラントに過度な負担がかかり、緩みや破損の原因となります。骨癒合不全が起こると、腰痛が持続したり再発したりします。喫煙は血管を収縮させて骨への血流を悪化させるため、骨癒合を阻害する最も強力なリスク因子の一つとして知られています10。
- 隣接椎間障害(りんせいついかんしょうがい):これは脊椎固定術における最も重要な長期的課題の一つです。固定された椎間は動かなくなるため、その上下の椎間板や関節に今まで以上の負担が集中してしまいます。その結果、数年後に固定部分の隣の椎間に新たな狭窄症や椎間板ヘルニア、すべり症などが生じる現象を隣接椎間障害(Adjacent Segment Disease: ASD)と呼びます11。これが、将来的な症状の再発や再手術の主な原因となります。患者さんの体験談でも、「しばらく調子が良かったのに、数年後にまた別の場所が痛くなった」といった形で言及されることがあります12。
2.3. 【科学的データで見る】合併症のリスクを高める要因(リスク因子)
合併症のリスクは、全ての患者さんで一様ではありません。年齢、持病(基礎疾患)、生活習慣、そしてどのような手術を受けるかによって、そのリスクは大きく変動します。ここでは、どのような要因が合併症のリスクと関連しているのかを、客観的な科学的データ(オッズ比など)を用いて解説します。これは、ご自身の状況を客観的に理解し、医師と治療方針を相談する上で重要な情報となります。
以下の表は、2023年に発表された胸椎および腰椎の変形矯正手術に関する複数の研究を統合・分析した国際的なメタアナリシス研究9などから、主要なリスク因子をまとめたものです。「オッズ比(OR)」とは、ある要因がない場合に比べて、ある要因がある場合に合併症が起こる確率が何倍になるかを示す指標です。
リスク因子のカテゴリ | 具体的なリスク因子 | オッズ比 (OR) / SMD | これが意味すること | 出典 |
---|---|---|---|---|
患者側の要因 | 神経系の持病がある | OR = 3.45 | 脳卒中など神経系の持病がある患者はない患者に比べ、術後早期の合併症リスクが約3.5倍高いことを示す。 | 9 |
手術前に歩行困難 | OR = 3.37 | 手術前に自力で歩けない状態の患者は、合併症リスクが約3.4倍高い。 | 9 | |
腎臓病の既往 | OR = 2.80 | 腎臓病を持つ患者は、合併症リスクが約2.8倍高い。 | 9 | |
骨粗鬆症 | OR = 1.60 | 骨が脆い骨粗鬆症の患者は、インプラント関連の問題(緩みなど)を含め、合併症リスクが約1.6倍高い。 | 9 | |
手術側の要因 | 固定範囲が骨盤に及ぶ | OR = 2.53 | 固定範囲が広く、骨盤にまで及ぶ大規模な手術は、侵襲が大きいため合併症リスクが約2.5倍高い。 | 9 |
骨切り術の併用 | OR = 1.60 | 脊椎の変形を矯正するための骨切り術を伴う手術は、リスクが約1.6倍高い。 | 9 | |
手術時間の長さ | SMD = 0.72 | 手術時間が長ければ長いほど、感染や出血などのリスクは統計的に有意に高まる。(SMDは効果量を示す指標) | 9 |
この表が示すように、患者さん自身の健康状態や手術の規模が、合併症のリスクに大きく関わっています。これらのリスク因子を複数お持ちの場合でも、手術前に健康状態をできるだけ改善したり、より低侵襲な術式を選択したりすることで、リスクを管理することが可能です。例えば、最新の低侵襲手術である側方進入前方椎体間固定術(LLIF)は、背中の筋肉を大きく切開しないため、出血量が少なく回復が早いという利点がありますが、一方で大腿部の神経の一過性の麻痺が36%程度で起こるという特有の合併症も報告されています1314。ご自身の状態に最適な治療法を、主治医と十分に話し合うことが重要です。
第3部:【時期別】正しい術後ケアとリハビリテーション完全ガイド
術後の回復は、医師任せではなく、患者さん自身の正しい知識と日々の実践にかかっています。手術の成功を長期的な生活の質の向上に繋げるためには、焦らず、段階を踏んだケアとリハビリが不可欠です。ここでは、国際的なガイドラインと日本の臨床現場での実践を基に、時期別の具体的な「すべきこと」「してはいけないこと」を明確な行動計画として示します。
3.1. 入院中(術後~約2週間):安定化と基本動作習得の期間
この時期の目標は「創部の安定化」「痛みのコントロール」「合併症の早期発見」「安全な基本動作の習得」の4点です。医療スタッフの管理下で、回復の基礎を築きます。
- 疼痛管理:術後の痛みは非常に強いですが、これを我慢する必要はありません。PCA(Patient-Controlled Analgesia:自己調節鎮痛法)という、痛い時に自分で鎮痛薬を注入できる装置や、定時に飲む・注射する鎮痛薬を適切に使用します15。痛みを我慢すると、リハビリが進まなかったり、深呼吸ができずに肺炎のリスクが高まったりするため、遠慮なく医療スタッフに痛みを伝えることが大切です。
- ドレーン管理と早期離床:手術部位に溜まる血液を体外に排出するための管(ドレーン)が数日間留置されます。これが抜けると、いよいよ本格的なリハビリが始まります。医師や理学療法士の指導のもと、早ければ手術の翌日からベッドの頭を上げたり、ベッドサイドに座ったり、立ち上がったりする「離床」を開始します16。早期離床は、筋力低下の防止や深部静脈血栓症の予防に極めて重要です。
- 動作制限の徹底:この時期に最も重要なのが、固定した脊椎に負担をかけないための動作を習得することです。特に、「体を一本の丸太のように保ち、腰を捻らずに寝返り・起き上がりを行う」という「ログロール(Log Roll)」という技術は、退院後の生活でも必須となるため、入院中に必ずマスターする必要があります16。「曲げない、捻らない、重いものを持たない」という3大原則を体に叩き込みましょう。
- 装具(コルセット):術後は、脊椎を安定させ不動性を保つために、硬い素材でできた硬性コルセットを装着します17。起き上がっている時間は基本的に常に装着し、寝る時は外すのが一般的です。正しい位置に、適切な強さで装着する方法を看護師や理学療法士から指導されます。
3.2. 退院後~術後3ヶ月:骨癒合のための最重要期間
自宅での自己管理が本格的に始まる、長期的な回復を左右する最もクリティカルな期間です。この時期の目標は「骨癒合の促進」と「安全な範囲での段階的な活動性向上」に尽きます。焦りは禁物です。
- 推奨される活動:唯一推奨される運動はウォーキングです15。短時間から始め、体調に合わせて徐々に時間と距離を延ばしていきましょう。ウォーキングは全身の血流を促進し、筋力低下を防ぎ、骨癒合にも良い影響を与えます。一方で、30分以上続けて椅子に座ることは、腰への負担が大きいため避けるべきです15。
- 厳格な禁止事項:骨が固まるまでのこの期間は、以下の動作や行為を厳格に避ける必要があります。
- 動作:腰を深く曲げる(前屈)、捻る、反らす動作は絶対に避けてください。具体的には、床の物を拾う、掃除機をかける、重い鍋を持つ、靴下を履くといった日常動作です6。これらの動作は、インプラントに直接的な負荷をかけ、骨癒合不全やインプラントの破損に繋がる可能性があります。
- 医薬品:市販の痛み止めに含まれるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬:ロキソニン、イブプロフェン、ボルタレンなど)は、骨の癒合プロセスを阻害する可能性が複数の研究で指摘されています。自己判断での服用は絶対に避けてください。国際的なガイドラインでは、術後8~12週間の服用禁止が推奨されています18。痛みがある場合は、必ず医師から処方された薬(アセトアミノフェンなど)を服用してください。
- 嗜好品:前述の通り、喫煙は骨癒合を著しく妨げる最大の敵です10。この期間の禁煙は、手術の成功のために必須であると考えてください。アルコールも過度な摂取は避けるべきです。
- 食事療法:骨の材料となるカルシウム(乳製品、小魚、大豆製品)やビタミンD(きのこ類、魚類)、そして筋肉の材料となる良質なタンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)をバランス良く摂取することが、回復を助けます18。また、術後の痛み止めの副作用で便秘になりやすいため、十分な水分と食物繊維(野菜、海藻、きのこ類)を摂ることも大切です。
3.3. 術後3ヶ月~1年:本格的なリハビリと社会復帰への道
術後3ヶ月頃のレントゲン検査などで骨癒合の進行が確認されると、いよいよより積極的な体力・筋力向上を目指すリハビリテーションが可能になります。この時期の目標は「体幹筋力の再建」「柔軟性の回復」「日常生活・仕事への完全復帰」です。
- 運動療法:理学療法士の指導のもと、体幹のインナーマッスル(腹横筋、多裂筋など)を安定させるためのトレーニングを開始します。プランク、バードドッグ、ヒップリフトなどが代表的な運動です1019。また、腰を動かさない期間が続くと硬くなりがちな股関節や肩甲骨周りのストレッチも重要になります。ただし、自己流で行うのは危険です。必ず専門家の指導に従ってください。
- 社会復帰の目安:仕事への復帰時期は、仕事の内容によって大きく異なります。一般的な目安は以下の通りですが、個人差が大きいため主治医とよく相談してください15。
- 事務仕事など座り仕事:術後1~2ヶ月
- 立ち仕事や軽い作業:術後2~3ヶ月
- 重量物を扱う肉体労働:術後3~6ヶ月以上、あるいは制限が必要な場合も
- 運転再開の目安:一般的には術後2~4週間以降で、強い痛みがなく、麻薬性の鎮痛薬を使用していないことが条件となります15。急ブレーキを踏めるか、長時間同じ姿勢で問題ないかなどを考慮し、主治医の許可を得てから再開しましょう。
よくある質問 (FAQ) と専門家からのアドバイス
Q1. 術後の痛みはいつまで続きますか?
術後の痛みの経過は個人差が大きいですが、一般的に手術の傷口自体の強い痛み(創部痛)は数週間で大きく改善します。しかし、手術前から続いていた神経の圧迫による痛みや痺れ(神経障害性疼痛)は、回復に時間がかかることが多く、数ヶ月から1年以上続くことも珍しくありません。また、安静期間が長かったことによる筋肉痛や、体の使い方が変わったことによる新たな痛みが出ることもあります。大切なのは、痛みの種類を自分なりに区別し(「ズキズキする創部の痛み」「ビリビリする神経の痛み」「ジンジンする筋肉の痛み」など)、それを医師や理学療法士に正確に伝えることです。対処法も異なり、創部痛にはアイシングが有効な場合がありますし、神経痛には専門の薬物療法、筋肉痛にはストレッチやマッサージが有効な場合があります。
Q2. 体に入れた金属(インプラント)は、一生そのままで大丈夫ですか? MRIは撮れますか?
はい、基本的にインプラントは、骨癒合を支えるという役割を終えた後も、特に問題がなければ体内に留置したままで、抜去する必要はありません。感染や緩み、破損といった問題が起きた場合にのみ、インプラントを抜去する手術が検討されます。また、手術前に金属アレルギーの有無を申告することは非常に重要です20。術後に使用されるインプラントの多くはチタン合金製で、MRI検査に対応しています。しかし、検査を受ける際は、必ず手術を受けたことと体内に金属があることを、検査施設の医師や技師に伝えてください。
Q3. 再手術の可能性はどのくらいありますか?
Q4. 信頼できる医師や病院はどのように探せばよいですか?
結論:手術はゴールではない。未来の生活の質を高めるためのスタート地点である
脊椎固定術は、痛みや麻痺から解放され、活動的な生活を取り戻すための非常にパワフルな治療法です。しかし、この記事で詳しく解説してきたように、手術そのものはゴールではなく、未来の生活の質を高めるための重要な「スタート地点」に過ぎません。合併症のリスクはゼロではありませんが、その多くは予防・管理が可能です。手術の成功を真の成功、すなわち長期的なQOL(生活の質)の向上へと繋げる鍵は、患者さん自身が正しい知識を持ち、医療チームと密接に連携し、そして何よりも「焦らず、着実に」術後ケアとリハビリテーションに取り組むことにあります。本記事が、その長い道のりを歩むあなたの確かな一助となることを心から願っています。
参考文献
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