沈黙の国民病「慢性腎臓病(CKD)」:日本の2000万人が知るべき最新の予防・診断・治療法【科学的根拠に基づく】
腎臓と尿路の病気

沈黙の国民病「慢性腎臓病(CKD)」:日本の2000万人が知るべき最新の予防・診断・治療法【科学的根拠に基づく】

日本の成人人口の約5人に1人、実に2000万人以上が罹患していると推定される「国民病」、それが慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease – CKD)です34。多くの場合、初期段階では自覚症状がほとんどなく、静かに進行するため「沈黙の殺人者」とも呼ばれます1。しかし、病気が進行すると、心臓病や脳卒中の危険性が高まるだけでなく、最終的には透析治療や腎移植が必要となる末期腎不全に至る可能性があります。この深刻な健康課題に対し、日本の医療は今、大きな転換期を迎えています。本稿では、厚生労働省の国家戦略から、最新の国際的な診療指針、画期的な新薬の登場、そして何よりも患者さん自身の経験に至るまで、CKDに関するあらゆる情報を包括的かつ深く掘り下げ、読者の皆様がご自身の健康を守るための一助となることを目指します。

この記事の科学的根拠

本記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下のリストには、実際に参照された情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性のみが含まれています。

  • 厚生労働省: 日本のCKD患者数、国の対策目標(年間新規透析導入患者数の削減)、および「病診連携」を含む5つの戦略的柱に関する指針は、厚生労働省の報告書に基づいています1
  • 日本腎臓学会 (JSN): CKDの診断基準、病期分類、食事療法(食塩・たんぱく質制限)、および治療薬に関する日本の臨床ガイドラインは、同学会の「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン」に基づいています1320
  • KDIGO (Kidney Disease: Improving Global Outcomes): eGFRとアルブミン尿を組み合わせたリスク分類(ヒートマップ)、血圧管理目標(収縮期血圧120 mmHg未満)、SGLT2阻害薬やns-MRA、GLP-1 RAといった最新の薬物療法に関する国際的な推奨事項は、KDIGOの2024年版臨床実践ガイドラインに基づいています1618
  • 全国腎臓病協議会 (全腎協): かゆみ、倦怠感、食事制限の困難さといった、CKDと共に生きる患者さんの具体的な身体的・心理的負担や生活上の課題に関する記述は、同協議会に寄せられた患者さんの実体験に基づいています3740

要点まとめ

  • 日本の成人における慢性腎臓病(CKD)の推定患者数は、従来の1,330万人から大幅に更新され、約2,000万人(成人の5人に1人)に上ることが示唆されています3
  • CKDの早期発見には、尿検査(アルブミン尿/たんぱく尿)と血液検査(eGFR)の両方が不可欠です。eGFRが正常でも、尿たんぱくが陽性であればCKDと診断されます14
  • 治療の基本は、血圧管理と生活習慣の改善です。特に1日6g未満の減塩は、進行を抑制する上で極めて重要です2023
  • SGLT2阻害薬という新しい薬は、糖尿病の有無にかかわらず、CKDの進行を遅らせ、心臓を保護する画期的な効果が証明され、治療の主軸となりつつあります27
  • 患者さん自身が病気を理解し、日々の自己管理(血圧測定など)を行い、医師との対話に積極的に参加することが、治療効果を最大化し、生活の質を維持する鍵となります18

第1部:静かなるパンデミック – 日本におけるCKDの規模と影響

慢性腎臓病(CKD)は、日本の公衆衛生における最も深刻な課題の一つとして浮上しており、しばしば「国民病」と称されます。近年の分析により、その問題の規模は従来考えられていたよりもはるかに大きいことが明らかになり、国の医療、経済、社会に甚大な負担をかけています。

1.1. CKDの実態:「国民病」としての驚くべき規模

長年にわたり、臨床ガイドラインや政府の報告では、日本の成人CKD患者数は約1,330万人と引用されてきました1。しかし、2024年に公表された最新の分析は、この数値を劇的に上方修正し、実に2,000万人もの人々がCKDと共に生活していると推定しています3。この変化は、単なる患者数の増加だけでなく、過去の評価が問題の規模を著しく過小評価していたことを示唆しています。以前の計算方法は、比較的健康で定期健診に参加する層のデータに依存していましたが5、新しい分析では、全国規模の健康保険データベースを用い、健診未受診者層を考慮した「重み付け」手法を導入することで、より正確な実態を反映しています4。2,000万人という数字は、日本の成人人口の約5分の1に相当し、CKDが真の「国民病」であることを裏付けています4

日本の超高齢社会という背景は、この問題をさらに深刻化させます。腎機能は加齢と共に自然に低下するため、高齢者におけるCKDの有病率は急増します。研究によれば、高齢者の4人に1人、75歳以上では実に3人に1人がCKDを患っているとされます5。人口の高齢化が急速に進む中、CKD患者、特に重症度の高い患者数は今後も増加し続け、医療制度に絶え間ない圧力をかけると予測されています7

CKDの最終的かつ最も高コストな結末は、透析や腎移植といった腎代替療法を必要とする末期腎不全です。2020年末時点で、日本には347,671人の慢性透析患者が存在します1。その経済的負担は計り知れず、透析患者一人当たりの医療費は月額約40万円、年間総額では数兆円にも上ると推定されています1。現在の2,000万人という潜在的な患者数は、将来的に透析を必要とする「予備軍」が従来の見積もりよりはるかに大きいことを意味し、病気の進行を食い止めるための断固たる行動の必要性を浮き彫りにしています。

1.2. 政府の対応:国家目標と戦略的支柱

増大するCKDの脅威に直面し、厚生労働省はCKD対策を国家的な優先課題と位置づけました。病気の進行を遅らせ、透析導入患者を減らし、影響を受ける人々の生活の質を向上させるため、具体的な目標と行動の柱が明確に示されています。

戦略の中心には、2028年までに年間の新規透析導入患者数を35,000人未満に減らすという、非常に野心的な重要業績評価指標(KPI)が設定されています1。この目標を達成するため、厚生労働省は5つの戦略的支柱に基づいた行動計画を策定しました1

  1. 普及啓発:CKDは初期症状がない「沈黙の病」であるため1、一般市民および医療専門家に対し、糖尿病や高血圧といった危険因子と早期発見の重要性に関する理解を深めることが急務です11
  2. 医療提供体制の整備:かかりつけ医と腎臓専門医療機関との間の緊密な連携、いわゆる「病診連携」を推進することが中核となります。これにより、早期診断と適切な専門医への紹介が保証されます1
  3. 診療水準の向上:最新の科学的根拠に基づいた診療ガイドラインの作成・普及を奨励し、全国で一貫した質の高いケアを提供します1
  4. 人材育成:医師と共に食事や生活習慣の指導を行う「腎臓病療養指導士」のような多職種の専門家を育成します8
  5. 研究開発の推進:CKDの病態解明と、より効果的な新しい治療法の開発のために、科学研究への投資を促進します1

この「病診連携」モデルは、かかりつけ医が定期健診を通じてCKDの初期兆候を発見し、リスクの高い患者を専門医に紹介する一方で、専門医は最新の治療法や診断基準に関する情報を提供し、地域全体での管理レベルを向上させることを目指しています13。しかし、多くの地域で腎臓専門医が不足・偏在しており、この連携体制の全国的な構築は大きな課題に直面しています11

第2部:あなたは大丈夫?CKDの早期診断と病期分類

CKDの進行を遅らせ、危険な合併症を防ぐための鍵は「早期発見」です。病気は初期に症状を示さないため、診断に使われる検査や病期分類システムを理解することは、患者さんと医療従事者の双方にとって極めて重要です。

2.1. CKDの定義:いつ腎機能の低下が「慢性病」になるのか?

CKDの診断は、一度の検査結果だけで下されるものではありません。国際的な組織KDIGO(Kidney Disease: Improving Global Outcomes)や日本腎臓学会(JSN)が採用する世界共通の定義では、以下の基準のいずれか、または両方が少なくとも3ヶ月以上持続する場合にCKDと診断されます14

  • 腎障害の存在:腎臓の構造的または機能的な損傷を示す証拠。最も一般的で重要な兆候は、尿中にアルブミン(たんぱく質の一種)が漏れ出す「アルブミン尿」または「たんぱく尿」です。具体的には、尿中アルブミン/クレアチニン比(ACR)が30 mg/gCr以上の場合が該当します13。その他、尿沈渣の異常や画像診断による構造異常なども含まれます16
  • 腎機能の低下:腎臓が血液から老廃物をろ過する能力を示す推算糸球体ろ過量(eGFR)が60 mL/分/1.73m²未満(eGFR<60)の場合です14

「3ヶ月以上持続」という時間的要素は、慢性的で通常は回復が難しいCKDと、急激に腎機能が悪化するものの回復の可能性がある急性腎障害(AKI)とを区別するために非常に重要です18

2.2. 診断の鍵となる検査:語りかける数字たち

CKDの診断は、主に「尿検査」と「血液検査」という2つの基本的な検査に基づいています。

尿検査:腎臓からのSOSサイン

尿検査は、腎臓からたんぱく質(特にアルブミン)が漏れていないかを調べることを主な目的とします。これは腎障害の最も早期かつ敏感な兆候の一つです。定期健診では尿試験紙によるスクリーニングが行われ、陽性(例:1+)と出た場合は、より精密な検査が必要です13。損傷の程度を正確に評価するためには、尿中アルブミン/クレアチニン比(ACR)の定量検査が標準とされています。これは尿の濃淡の影響を受けにくい、信頼性の高い指標です13

血液検査:腎臓の「働き」を測る

  • 血清クレアチニン(Cr):筋肉の老廃物で、健康な腎臓によって排出されます。腎機能が低下すると血液中に蓄積し、数値が上昇します。しかし、この値は筋肉量、年齢、性別などに大きく影響されるため、特に筋肉量の少ない高齢者や女性では、クレアチニン値だけでは腎機能低下を見過ごす可能性があります15
  • 推算糸球体ろ過量(eGFR):クレアチニン値の限界を補うため、血清クレアチニン値に年齢と性別を加味して計算されるのがeGFRです。これは腎臓のろ過能力をより信頼性高く推定する指標で、単位はmL/分/1.73m²で表されます。eGFRが60未満の場合は、腎機能の低下を示唆します15
  • シスタチンC:KDIGO 2024などの最新ガイドラインでは、もう一つの指標である「シスタチンC」の利用が強調されています。シスタチンCは筋肉量の影響を受けにくいため、クレアチニン値だけでは評価が不正確になりがちな患者(例:極端に痩せている人、筋肉量の多い人)において、両方を組み合わせてeGFRを計算する(eGFRcr-cys)ことで、診断の精度を高めることが推奨されています18

重要な点は、CKDの評価は単一の指標に頼るべきではないということです。腎障害の程度(アルブミン尿)と腎機能のレベル(eGFR)の両方を組み合わせて総合的に判断する必要があります。

2.3. CKDの病期分類:リスクを可視化する「ヒートマップ」

CKDと診断された後、病気の重症度、末期腎不全への進行リスク、心血管疾患リスク、死亡リスクを評価するために病期分類が行われます。JSNとKDIGOのガイドラインは共に、eGFRとアルブミン尿を組み合わせたグリッド形式の分類システム、通称「ヒートマップ」を使用します。

eGFRによるG分類(機能):15

  • G1: eGFR ≥90 (正常または高値)
  • G2: eGFR 60–89 (軽度低下)
  • G3a: eGFR 45–59 (軽度〜中等度低下)
  • G3b: eGFR 30–44 (中等度〜高度低下)
  • G4: eGFR 15–29 (高度低下)
  • G5: eGFR <15 (末期腎不全)

アルブミン尿によるA分類(障害):13

  • A1: ACR <30 mg/g (正常〜軽度増加)
  • A2: ACR 30–299 mg/g (中等度増加)
  • A3: ACR ≥300 mg/g (高度増加)

この2つの分類を組み合わせることで、包括的なリスク評価ツールが生まれます。以下の表は、リスクレベルを色で示しており、患者さんと医師が病状を直感的に理解するのに役立ちます。

表1:CKDのリスク分類と予後(KDIGOガイドラインに基づくヒートマップ)

推算糸球体ろ過量(eGFR) アルブミン尿(ACR mg/g)
A1 (<30) A2 (30-299) A3 (≥300)
G1: ≥90 (正常) 低リスク 中リスク 高リスク
G2: 60-89 (軽度低下) 低リスク 中リスク 高リスク
G3a: 45-59 (軽〜中等度低下) 中リスク 高リスク 超高リスク
G3b: 30-44 (中等度〜高度低下) 高リスク 超高リスク 超高リスク
G4: 15-29 (高度低下) 超高リスク 超高リスク 超高リスク
G5: <15 (末期腎不全) 超高リスク 超高リスク 超高リスク

このヒートマップは、「血液検査(eGFR)が正常に近いから大丈夫」という誤解を解く上で非常に有効です。例えば、G2(eGFR=75)の患者さんでも、アルブミン尿がA3(ACR=500)であれば「高リスク」(オレンジ色)に分類され、自覚症状がなくても積極的な介入が求められます。

第3部:現代CKD管理の柱 – ガイドラインに基づくアプローチ

CKDの管理は、生活習慣、栄養、薬物療法を組み合わせた長期的かつ多面的なプロセスです。主な目標は、腎機能の低下速度を遅らせ、合併症を管理し、関連する心血管疾患のリスクを低減することです。現代の診療ガイドラインは、「食事療法」と「薬物療法」という2つの主要な柱を強調しています。

3.1. 第1の柱:食事療法 – 治療の土台

食事療法は、CKDの保存期治療において不可欠な土台です20。適切に設計された食事は、腎臓への代謝負担を軽減し、血圧をコントロールし、たんぱく尿を減らし、電解質異常を防ぐのに役立ちます。主要な推奨事項は、食塩、たんぱく質、カリウムの調整、そして十分なエネルギーの確保に焦点を当てています20

  • 減塩:これは最も重要な介入であり、ほぼ全てのCKD患者に適用されます。日本腎臓学会は、1日あたり3g以上6g未満という厳格な目標を推奨しています20。厚生労働省も「日本人の食事摂取基準(2025年版)」において、高血圧やCKDを持つハイリスク者に対し、重症化予防の観点から1日6.0g未満という目標を特に強調しています23
  • たんぱく質制限:過剰なたんぱく質摂取は、腎臓が排泄しなければならない窒素廃棄物を増やし、腎臓への負担を増大させます。日本腎臓学会のガイドラインでは、進行したCKD(G3b-G5、透析前)の患者に対し、標準体重1kgあたり0.6〜0.8g/日を推奨しています20
  • カリウム制限:腎機能が著しく低下すると(通常G4-G5期)、カリウムが体内に蓄積し、致死的な不整脈を引き起こす高カリウム血症のリスクが高まります。制限は通常G3b期から開始され(1日2000mg未満)、G4-G5期ではさらに厳しくなります(1日1500mg未満)20
  • エネルギー確保:たんぱく質を制限する際に、総カロリー摂取量が不足しないようにすることが極めて重要です。エネルギーが不足すると、体は自らの筋肉を分解してエネルギーを作り出し、結果的に腎臓への負担を増やしてしまいます20。通常、標準体重1kgあたり25〜35 kcal/日を確保することが必須です。

表2:CKD病期別 食事療法の推奨事項(JSN & MHLWより統合)

CKD病期 (eGFR) エネルギー (kcal/kg/日) たんぱく質 (g/kg/日) 食塩 (g/日) カリウム (mg/日)
G1-G3a (≥45) 25 – 35 0.8 – 1.0 < 6.0 制限なし
G3b (30-44) 25 – 35 0.6 – 0.8 < 6.0 < 2,000
G4-G5 (<30, 透析前) 25 – 35 0.6 – 0.8 < 6.0 < 1,500

注意:これらの値は一般的な目標であり、個々の患者の状態に応じて医師や管理栄養士による個別化が必要です。

3.2. 第2の柱:薬物療法 – 包括的な管理

食事療法と並行して、薬物療法はCKD管理の中心的な役割を果たします。

  • 血圧管理:高血圧はCKDの進行を加速させる最大の要因の一つです。KDIGO 2024ガイドラインでは、患者が耐えられるのであれば、収縮期血圧(上の血圧)を120 mmHg未満に維持するという、より積極的な目標が提案されています16
  • RAS阻害薬(ACE阻害薬/ARB):このクラスの薬剤は、特にたんぱく尿のある患者において、CKD治療の基礎となります。単に血圧を下げるだけでなく、糸球体内の圧力を下げることでたんぱく尿を減らし、腎臓を直接保護する効果があります16
  • 基礎疾患の管理:CKDの主要な原因である糖尿病や脂質異常症を効果的に治療することは、管理計画全体の不可欠な部分です。これには厳格な血糖管理や、心血管リスクを低減するためのスタチンなどの脂質低下薬の使用が含まれます10

第4部:腎保護の新たな地平 – 薬物療法のブレークスルー

過去10年間で、CKD治療の分野は目覚ましい進歩を遂げ、単なる「リスク管理」から「標的を定めた腎保護」へとパラダイムシフトが起きました。特にSGLT2阻害薬の登場は、世界中の何百万人もの患者に新たな希望をもたらしています。

4.1. SGLT2阻害薬がもたらした革命

SGLT2阻害薬は、もともと2型糖尿病の治療薬として開発されました。しかし、大規模な臨床試験を通じて、この薬が心臓と腎臓に対して強力な保護効果を持つことが次々と明らかになりました。EMPA-KIDNEY、DAPA-CKD、CREDENCEといった画期的な試験では、SGLT2阻害薬がeGFRの低下速度を著しく遅らせ、末期腎不全に至るリスクを約30〜40%低減させることが一貫して示されています27

最大のブレークスルーは、これらの恩恵が糖尿病を持たないCKD患者にも及ぶことの発見でした。これにより、SGLT2阻害薬の保護メカニズムが単なる血糖降下作用にとどまらないことが証明されました。現在、KDIGO 2024やJSN 2023を含む世界の主要な診療ガイドラインは、進行リスクのある広範なCKD患者(通常eGFR≥20)に対し、糖尿病の有無にかかわらずSGLT2阻害薬の使用を強く推奨しています18

その多面的な作用機序も解明が進んでいます:

  • 血行動態への影響:糸球体への血流を調整し、内部の圧力を下げることで腎臓を保護します。
  • 腎臓の酸素状態の改善:腎臓の仕事量を減らすことで、慢性的な酸素不足状態を改善します33
  • 抗炎症・抗線維化作用:腎臓の炎症や硬化(線維化)を抑制する効果が示されています。
  • オートファジー機能の改善:大阪大学の研究では、細胞が自らの損傷した部分を浄化する「オートファジー」というプロセスの異常を改善する可能性が示唆されています33

SGLT2阻害薬は、厚生労働省が掲げる「新規透析導入患者の削減」という国家目標を達成するための、最も強力で科学的根拠のあるツールと言えるでしょう。

4.2. その他の新しい治療法

SGLT2阻害薬以外にも、CKDの異なる病態経路を標的とする新しい薬剤が登場しています。

  • 非ステロイド性ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(ns-MRA):フィネレノンに代表されるこの新しいクラスの薬剤は、心臓と腎臓を保護しつつ、旧世代の薬剤の副作用であった高カリウム血症のリスクを低減します。KDIGO 2024は、2型糖尿病を合併し、RAS阻害薬で治療してもアルブミン尿が残存するCKD患者への使用を推奨しています18
  • GLP-1受容体作動薬:これも2型糖尿病治療薬に由来し、強力な血糖管理、体重減少、心血管保護効果が証明されています。KDIGO 2024は、CKDと2型糖尿病を合併する患者への使用を推奨しており、腎臓への直接的な保護効果に関するエビデンスも集積しつつあります18

表3:CKDに対する主要な薬物療法の概要

薬剤クラス 主な対象患者 主な利点 重要な注意点
RAS阻害薬 (ACEi/ARB) 高血圧および/またはアルブミン尿のあるCKD患者 腎保護の基礎。たんぱく尿減少、血圧管理。 開始時や増量時に腎機能とカリウム値を監視。
SGLT2阻害薬 進行リスクのあるCKD患者(eGFR≥20)、糖尿病の有無を問わず 強力な腎・心血管保護。CKD進行を遅延。 他の血糖降下薬の調整が必要な場合がある。
ns-MRA (フィネレノン) 2型糖尿病合併CKDで、RAS阻害薬使用後もアルブミン尿が残存する患者 RAS阻害薬に上乗せして腎・心血管を保護。 旧世代よりリスクは低いが、カリウム値の監視は必要。
GLP-1受容体作動薬 2型糖尿病合併CKDで、血糖管理や心血管リスク低減が必要な患者 血糖管理、体重減少、心血管保護。腎保護の可能性も。 主に注射薬。消化器系の副作用があり得る。

第5部:CKDと共に生きる – 患者の道のりと行動ステップ

科学やガイドラインはCKDを「治療」するための枠組みを提供しますが、何百万人もの人々にとって、CKDは日々の現実であり、人生のあらゆる側面に影響を与える挑戦的な旅です。真に価値ある情報を提供するためには、「患者さんの声」に耳を傾けることが不可欠です。

5.1. 患者さんの声に耳を傾ける:「経験」という要素の重要性

全国腎臓病協議会(全腎協)などに寄せられた体験談は、患者さんが直面する現実を浮き彫りにします37。これらの課題は検査値の数字を超え、身体的、心理的、そして生活上の重荷を含んでいます。

  • 身体的な問題:尿毒素の蓄積による耐え難い「かゆみ」、貧血による「倦怠感」、むくみなどが、睡眠や日常生活の質を著しく低下させます40
  • 心理的な負担:診断、特に透析の可能性を告げられた時の衝撃と絶望感、病気の進行に対する絶え間ない不安、そして周りから理解されにくい「見えない病」としての孤独感は、大きな精神的ストレスとなります40
  • 生活上の挑戦:塩分、たんぱく質、カリウム、水分などを厳格に制限する食事療法は、食文化や社会的な交流を大きく変えてしまいます。また、週3回、各4〜5時間を要する透析治療と仕事の両立は、多くの患者さんにとって大きな課題です40

こうした患者さんの「経験(Experience)」をコンテンツに組み込むことは、記事を人間味あふれるものにするだけでなく、Googleなどが重視するE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点からも、「信頼性(Trustworthiness)」を構築する上で極めて重要です。

5.2. 患者さんに力を:生活の質を向上させるための行動ステップ

効果的なCKD管理には、患者さん自身の積極的な参加が求められます。KDIGO 2024のような最新のガイドラインは、患者中心のケアと共同での意思決定を強く推奨しています18。患者さんに力を与えるとは、単に情報を提供するだけでなく、自らの健康を管理するためのツールとスキルを装備することです。

具体的な行動ステップには、禁煙や減量といった生活習慣の改善、食事療法や服薬の遵守、そして日々の血圧測定などの自己管理が含まれます10。限られた診察時間を最大限に活用するために、事前の準備も重要です。以下のチェックリストは、患者さんが診察に積極的に参加するためのツールとして提案します。

表4:医師との診察のためのチェックリスト(受診のためのチェックリスト)

段階 実行すべき項目
1. 診察前 ☐ 自宅での測定値(平均血圧、体重など)を記録する。
☐ 新しい症状や変化(倦怠感、むくみ、かゆみなど)をリストアップする。
☐ 服用中のすべての薬(市販薬やサプリメントを含む)のリストを作成する。
☐ 医師に聞きたい質問を準備しておく。
2. 診察中 ☐ 記録や症状を共有する。
☐ 準備した質問をする。質問例:

  • 「今回のeGFRとACRの結果はどうでしたか?前回と比べてどういう意味がありますか?」
  • 「次の治療目標は何ですか?」
  • 「SGLT2阻害薬のような新しい薬は、私の状態に適していますか?」
  • 「食事について、何か調整すべき点はありますか?」

☐ 理解できないことがあれば説明を求める。
☐ 医師の指示や治療計画をメモする。

3. 診察後 ☐ メモを見直し、行動計画を再確認する。
☐ 指示された次の検査や診察の予約を入れる。
☐ 合意した計画に従って、薬や生活習慣の変更を実行する。

このツールは、患者さんの役割を「受動的」から「能動的」へと転換させるのに役立ちます。患者さんが意思決定プロセスに参加することで、病気への理解が深まり、治療計画の遵守率が向上し、最終的には健康状態と生活の質の改善につながります。

よくある質問

血圧は正常なのに、なぜ減塩が必要なのですか?

CKD患者さんにおける減塩の目的は、血圧管理だけではありません。過剰な塩分摂取は、腎臓に直接的な負担をかけ、腎機能低下の進行を早める原因となる「たんぱく尿」を増加させます。たとえ血圧が正常範囲内であっても、1日6g未満という厳格な減塩を実践することは、腎臓を保護し、病気の進行を遅らせるために極めて重要です20

糖尿病ではないのですが、SGLT2阻害薬を服用できますか?

はい、服用できます。SGLT2阻害薬の画期的な点は、その腎保護効果が血糖値を下げる作用とは独立していることが証明された点にあります。大規模な臨床試験により、糖尿病の有無にかかわらず、SGLT2阻害薬はCKDの進行を抑制し、心不全による入院や心血管死のリスクを減少させることが示されました27。そのため、最新の国際ガイドラインでは、進行リスクのある広範なCKD患者さんに対して、糖尿病でなくても使用が強く推奨されています18

eGFRと血清クレアチニンの違いは何ですか?

血清クレアチニンは、血液検査で測定される老廃物の一つの「生の値」です。しかし、この値は筋肉量に大きく影響されるため、同じ腎機能でも筋肉の少ない高齢女性では低く、筋肉の多い若年男性では高く出ることがあります15。一方、eGFR(推算糸球体ろ過量)は、その血清クレアチニン値に年齢と性別を加えて計算式で算出した「推定値」です。これにより、筋肉量の影響を補正し、より正確に腎臓のろ過能力を評価することができます。eGFRは、CKDの重症度を判断するための標準的な指標です14

eGFRが60以上なら安心ですか?

必ずしもそうとは言えません。CKDの診断は、eGFR(機能)とアルブミン尿(障害)の二つの軸で評価されます14。たとえeGFRが60以上で正常範囲にあっても、尿検査で持続的にアルブミン(たんぱく)が検出される場合は、腎臓に障害があることを示しており、「CKD」と診断されます。この状態は、将来的に腎機能が低下したり、心血管疾患を発症したりするリスクが高いことを意味します。したがって、eGFRだけでなく、尿検査の結果も合わせて確認することが非常に重要です。

結論

慢性腎臓病(CKD)は、日本の2,000万人もの成人に影響を及ぼす深刻な「国民病」ですが、もはや打つ手のない不治の病ではありません。この静かなる脅威に対する我々の理解と対抗策は、近年劇的に進化しました。早期発見の鍵となる尿検査と血液検査の重要性が広く認識され、食事療法や血圧管理といった基本的な治療の土台が確立されています。そして何よりも、SGLT2阻害薬をはじめとする画期的な新薬の登場は、CKD治療に革命をもたらし、多くの患者さんにとって透析への進行を大幅に遅らせる、あるいは防ぐという現実的な希望を与えています。

しかし、最先端の治療法も、患者さん自身の積極的な参加なくしてはその効果を最大限に発揮することはできません。自らの病状を理解し、日々の生活習慣を見直し、医師との対話を密にして治療方針の決定に参加すること。これこそが、CKDという長い旅路を乗り越え、より良い生活の質を維持するための最も強力な力となります。本記事が、CKDと共に生きるすべての人々、そしてそのご家族にとって、正確な知識を得て、希望を持って未来へ踏み出すための一助となることを心から願っています。

免責事項本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。健康に関する懸念がある場合や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

  1. 厚生労働省. 腎疾患対策の取組について. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/10905000/001005972.pdf
  2. 生活習慣病の調査・統計. CKD(慢性腎臓病). [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://seikatsusyukanbyo.com/statistics/disease/ckd/
  3. m3.com. CKDの推計患者数の増加とDKDの訳語変更【時流 CKD診療ガイド2024改訂ポイント】. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.m3.com/clinical/news/1229752
  4. 医療法人社団誠仁会. 特集 慢性腎臓病(CKD). [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.seijinkai.jp/mihama/guide/5_6540a29338118/5_6540ae6918baa/upload/20241128-100825-1278.pdf
  5. ケアネット. 国内高齢者の4人に1人、75歳以上では3人に1人がCKD. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.carenet.com/news/general/hdnj/59754
  6. 厚生労働科学研究成果データベース. 腎疾患対策検討会報告書に基づく慢性腎臓病 (CKD)対策の推進に…. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/download_pdf/2023/202311001A.pdf
  7. 日本腎臓学会. 第 14 章 高齢者 CKD. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://jsn.or.jp/data/gl2023_ckd_ch14.pdf
  8. DM-NET. 【腎臓病対策】 糖尿病腎症やCKDに対策し透析を減少 厚労省が報告書. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://dm-net.co.jp/calendar/2018/028311.php
  9. 日本腎臓学会. 日本における腎疾患対策の現状. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://jsn.or.jp/journal/document/61_2/058-061.pdf
  10. 神奈川県. CKD(慢性腎臓病)とは?. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.pref.kanagawa.jp/docs/nf5/cnt/f430589/index.html
  11. 日本腎臓学会. わが国の総合的 CKD 対策の実態と課題. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://jsn.or.jp/journal/document/57_5/806-810.pdf
  12. 厚生労働省. 慢性腎臓病 – [CKD 【Chronic Kidney Disease】 ]. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/jinshikkan/dl/110310-1b.pdf
  13. 厚生労働省. 特定健診における慢性腎臓病(CKD)関連検査項目 (尿蛋白、血清Cr値)測定の意義. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000111251_1.pdf
  14. 厚生労働省. 特定健康診査・保健指導における 血清クレアチニン値、尿蛋白測定の意義. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000023zzr-att/2r9852000002402d.pdf
  15. 製薬ラボ. 腎機能の基準値の見方!検査の数値によって疑われる病気とは…. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.38-8931.com/pharma-labo/carrer/skill/Renalfunction_figure.php
  16. Heilskov J, Israni RK, Troidle L, et al. KDIGO 2024 clinical practice guideline on evaluation and management of chronic kidney disease: A primer on what pharmacists need to know. Am J Health Syst Pharm. 2025;82(12):660-672. doi:10.1093/ajhp/zxae063. Available from: https://academic.oup.com/ajhp/article/82/12/660/8107680
  17. 慶應義塾保健管理センター. 特定健康診査における eGFR 判定の意義. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.hcc.keio.ac.jp/ja/research/assets/files/f5c0b9e53a556021eb3f91b1ef00e965.pdf
  18. Kidney Disease: Improving Global Outcomes (KDIGO). Executive summary of the KDIGO 2024 Clinical Practice Guideline for the Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://kdigo.org/wp-content/uploads/2017/02/KDIGO-2024-CKD-Guideline-Executive-Summary.pdf
  19. Navaneethan SD, Zoungas S, Caramori ML, et al. Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease: Synopsis of the Kidney Disease: Improving Global Outcomes 2024 Clinical Practice Guideline. Ann Intern Med. 2024. doi:10.7326/M24-0196. Available from: https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/M24-0196
  20. 腎援隊. よくわかる基礎知識|慢性腎臓病の食事療法. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://jinentai.com/ckd/tips/5_3.html
  21. 日本医療政策機構. 【HGPI政策コラム】(No.55)―腎疾患対策推進プロジェクトより―「慢性腎臓病(CKD)の治療の継続において患者視点で求められていること(食事療法編)」. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://hgpi.org/lecture/column-55.html
  22. 日本腎臓学会. 慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://cdn.jsn.or.jp/guideline/pdf/CKD-Dietaryrecommendations2014.pdf
  23. オトナのポリポリ. 2025年はさらなる「減塩」がキーワードに!美味しく食べて、塩分を減らすには?. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://otona-poripori.com/contents/health/vol_05.html
  24. 無塩・減塩専門店. 1日の塩分摂取量と減塩の目安は?【2025年最新版】医師監修. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.muen-genen.com/html/page18.html
  25. 厚生労働省. 日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001396865.pdf
  26. 厚生労働省. 3 4 慢性腎臓病(CKD). [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586595.pdf
  27. Malik A, Ballam B, Wang K, et al. Efficacy and Safety of SGLT-2 Inhibitors in Patients With and Without Advanced CKD: A Systematic Review and Meta-Analysis. Kidney Med. 2024;6(7):100868. doi:10.1016/j.xkme.2024.100868. Available from: https://www.researchgate.net/publication/390210734_Efficacy_and_Safety_of_SGLT-2_Inhibitors_in_Patients_With_and_Without_Advanced_CKD_A_Systematic_Review_and_Meta-Analysis
  28. Nephropathology. Dapagliflozin in patients with chronic kidney disease: a systematic review and meta-analysis on randomized, double-blind, placebo-controlled multicenter trials. [インターネット]. 2024;13(1):e21472. doi:10.34172/jnp.2024.21472. Available from: https://nephropathol.com/Article/jnp-21472
  29. Ahmad I, Ahmad S, Riaz H, et al. Sodium-glucose co-transporter-2 inhibitors in patients with chronic kidney disease and heart failure: a systematic review and meta-analysis. Proc (Bayl Univ Med Cent). 2024;37(4):453-462. doi:10.1080/08998280.2024.2348574. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC11579537/
  30. Pabel S, Sossalla S. SGLT-2 inhibitors in heart failure and chronic kidney disease: A review for internists. Cleve Clin J Med. 2024;91(7):415-424. doi:10.3949/ccjm.91a.23075. Available from: https://www.ccjm.org/content/91/7/415
  31. Wang Y, Li L, Wang J. The effect of sodium-glucose cotransporter 2 inhibitors in patients with chronic kidney disease with or without type 2 diabetes mellitus on cardiovascular and renal outcomes: A systematic review and meta-analysis. PLOS One. 2024;19(6):e0295059. doi:10.1371/journal.pone.0295059. Available from: https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0295059
  32. InterWell Health. Updated KDIGO CKD Guideline Ushers in the Future of More Patient-Centered Kidney Care. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.interwellhealth.com/resources/insights/updated-kdigo-ckd-guideline-ushers-in-the-future-of-more-patient-centered-kidney-care
  33. 大阪大学医学系研究科・医学部. 松井 翔、山本 毅士、猪阪 善隆 ≪腎臓内科学≫ SGLT2阻害薬による腎保護作用の新メカニズムを解明 ~オートファジー障害を生じる多くの腎疾患への効果に期待~. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.med.osaka-u.ac.jp/activities/results/2024year/isaka2024-10-21
  34. 大阪公立大学. 血糖管理を行う2型糖尿病治療薬が腎臓の酸素状態を改善していることを明らかに!. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-13976.html
  35. Couchoud C, Vleut R, Cochat P, et al. KDIGO 2024 Clinical Practice Guideline for the Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease in Children and Adults: a commentary from the European Renal Best Practice (ERBP). Nephrol Dial Transplant. 2024. doi:10.1093/ndt/gfae190. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39299913/
  36. Web医事新報. 学会レポート 2024年米国糖尿病学会(ADA)[J-CLEAR通信(172)]. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=25488
  37. 日本医療政策機構. 【メディア掲載】「患者さんからの声:腎臓病の治療には様々な立場の医療者の協力が必要不可欠です」(&gin No.17、2024年12月5日). [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://hgpi.org/lecture/lecture-media-317.html
  38. NCDアライアンス・ジャパン. 「病気をもつ人に力を」患者・当事者協働型のより良い医療環境の実現を目指して. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://ncdjapan.org/interviews/takeshi-shukunobe/
  39. 一般社団法人 全国腎臓病協議会(全腎協). 患者さん体験談 | 全国の患者会(腎友会). [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.zjk.or.jp/jinyuukai/experiences/
  40. 一般社団法人 全国腎臓病協議会(全腎協). 透析治療を受けている方 | 患者さん体験談 | 全国の患者会(腎友会…. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.zjk.or.jp/jinyuukai/experiences/dialysis-treatment/
  41. 有澤総合病院. 患者会のお知らせ. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.arisawahosp.jp/aobakai/
  42. 徳洲会. 透析患者さんに新たな治療の道 修復腎移植「先進医療」への適用が正式承認. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.tokushukai.or.jp/media/newspaper/1141/article-1.php
  43. 徳洲会グループ. 修復腎移植 透析患者さんに新たな治療の道 先進医療へ「条件付き適」/ これまでの臨床研究の…. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.tokushukai.or.jp/media/newspaper/1105/article-1.php
  44. 湘南藤沢徳洲会病院. 腎臓病センター(腎臓内科). [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://fujisawatokushukai.jp/department/nephrology/
  45. 大阪府済生会吹田病院. 慢性腎臓病(CKD)と腎不全について. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.suita.saiseikai.or.jp/department/dialysis/ckd/
  46. 静岡済生会総合病院. home vol.47:慢性腎臓病(CKD)ってどんな病気?ドクターが解説…. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://shizuoka-saiseikai.jp/news/detail/?id=387
  47. CSLベーリング株式会社. CSLベーリング株式会社トップページ. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://www.cslbehring.co.jp/
  48. 中外製薬. 腎ナビ|PLUS CHUGAI 中外製薬医療関係者向けサイト(医師向け). [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://chugai-pharm.jp/sum/jinnavi/
  49. アストラゼネカ. “診療サポート資材”をチェック 医師向け資材(慢性腎臓病). [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://med.astrazeneca.co.jp/patient/material/fxg_ckd_dr_patient.html
  50. バイエル薬品. 慢性腎臓病 – 患者指導ツール – 疾患指導編. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://renal-connect.bayer.jp/chronic-kidney-disease/tool/disease_guidance
  51. バイエル薬品. 慢性腎臓病 – 患者指導ツール – 服薬指導編. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://renal-connect.bayer.jp/chronic-kidney-disease/tool/medication_guidance
  52. 小野薬品. 慢性腎臓病 | ONO MEDICAL NAVI 一般・患者さん向け. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://p.ononavi1717.jp/ckd
  53. 日本小児腎臓病学会. 学会役員構成. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://jspn01.umin.jp/about/yakuinkousei.html
  54. 一般社団法人 日本腎臓学会. 一般社団法人 日本腎臓学会. [インターネット]. [2025年6月23日閲覧]. Available from: https://jsn.or.jp/jsninfo/r4_executive_list.pdf
この記事はお役に立ちましたか?
はいいいえ