血中脂質を改善するための科学的飲料選択ガイド:専門家によるナチュラルドリンクの徹底分析と実践的提言
心血管疾患

血中脂質を改善するための科学的飲料選択ガイド:専門家によるナチュラルドリンクの徹底分析と実践的提言

健康診断で「脂質異常症」や「コレステロール値の異常」を指摘され、日々の食生活、特に飲み物の選択に悩まれていませんか。自覚症状がないまま静かに進行し、心筋梗塞や脳梗塞といった生命に関わる疾患の引き金となるこの状態は、多くの中高年にとって切実な問題です。本記事は、JHO編集委員会が最新かつ信頼性の高い科学的根拠を徹底的に分析し、どの飲み物が血中脂質の改善に本当に役立つのか、そして何を避けるべきなのかを、具体的かつ実践的に解説します。漠然としたイメージではなく、確かなデータに基づいた選択が、あなたの未来の健康を守るための最も賢明な第一歩となるでしょう。

本記事の科学的根拠

この記事は、ご提供いただいた研究報告書に明記されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいて作成されています。以下は、参照された主要な情報源と、本記事で提示された医学的指針との関連性です。

  • 日本動脈硬化学会(JAS): 本記事における脂質異常症の診断基準、治療の基本原則、および「The Japan Diet」として知られる食事指導に関する指針は、同学会が発行した「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」に準拠しています。
  • 厚生労働省「国民健康・栄養調査」: 日本における脂質異常症の現状、特に性別・年代別のリスク保有者の割合に関するデータは、厚生労働省による最新の公的統計に基づいています。
  • 複数のメタアナリシス論文: 緑茶、大豆、オーツ麦などの飲料が血中脂質に与える影響の評価は、個別の研究ではなく、複数のランダム化比較試験を統合・分析したメタアナリシス(『Nutrition Journal』、『The New England Journal of Medicine』掲載論文など)という、科学的信頼性が極めて高い研究手法の結果を基にしています。

要点まとめ

  • 脂質異常症は自覚症状なく動脈硬化を進行させるため、早期の対策が不可欠です。
  • 科学的根拠に基づき、LDL(悪玉)コレステロール低下に最も強く推奨されるのは「豆乳」と「緑茶」です。
  • 血中脂質を最も早く改善する効果が期待できるのは、有益なものを「足す」ことより、加糖飲料や過剰なアルコール摂取を「断つ」ことです。
  • 「トクホ」や「機能性表示食品」はあくまで補助的な手段であり、食事全体のバランスを見直すことが根本的な解決策となります。
  • 自己判断で食事療法などを開始せず、必ず医師や管理栄養士などの専門家に相談してください。

序論:なぜ「血液中の脂肪」が問題なのか?— 脂質異常症の医学的基礎知識

1. 脂質異常症とは何か?:健康診断の結果を正しく読み解く

脂質異常症とは、血液中に含まれる脂質、すなわちコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)の値が、定められた基準値から逸脱した状態を指す医学的診断名です1。この状態は、自覚症状がほとんどないため「沈黙の病」とも呼ばれますが、これを放置すると、血管の内壁に脂質が蓄積して血管が硬く、狭くなる「動脈硬化」が静かに進行します。最終的には、心筋梗塞や脳梗塞といった生命を脅かす重篤な疾患の引き金となり得るため、早期の発見と適切な管理が極めて重要です2

脂質異常症の発症には、様々な要因が関与します。過食、多量の飲酒、運動不足、喫煙といった生活習慣の乱れが主な原因として挙げられるほか、糖尿病、甲状腺機能低下症、腎疾患といった他の基礎疾患が二次的に引き起こす場合や、遺伝的素因が強く関与する家族性のものも存在します3

診断は血液検査によって行われ、特に日本動脈硬化学会(JAS)が策定した「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」では、以下の4つの主要な脂質指標とその基準値が定められています。健康診断の結果と照らし合わせ、自身の状態を正確に把握することが管理の第一歩となります4

  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール): 肝臓から全身の細胞へコレステロールを運ぶ役割を担いますが、過剰になると血管壁に蓄積し、動脈硬化の直接的な原因となります。
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール): 全身の余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す働きがあり、動脈硬化を抑制する方向に作用します。そのため、この値は低いことが問題となります。
  • トリグリセライド(中性脂肪): 主にエネルギー源として利用される脂肪ですが、過剰になると小型で悪玉化しやすいLDLコレステロールの産生を促すなど、間接的に動脈硬化を促進します。
  • non-HDLコレステロール: 総コレステロールからHDLコレステロールを引いた値で、LDLコレステロールだけでなく、トリグリセライドが豊富なリポタンパク質(レムナントなど)を含む、すべての動脈硬化惹起性リポタンパク質の総量を示します。近年、動脈硬化の危険性をより包括的に評価する指標として重要視されています5
表1:脂質異常症の診断基準(日本動脈硬化学会ガイドライン2022年版)5
脂質項目 基準値 (mg/dL) 診断名
LDLコレステロール ≥140 高LDLコレステロール血症
120−139 境界域高LDLコレステロール血症
HDLコレステロール <40 低HDLコレステロール血症
トリグリセライド(中性脂肪) ≥150 (空腹時)
≥175 (随時)
高トリグリセライド血症
non-HDLコレステロール ≥170 高non-HDLコレステロール血症
150−169 境界域高non-HDLコレステロール血症

2. 日本における脂質異常症の現状:見過ごされている危険性

厚生労働省が毎年実施している国民健康・栄養調査の最新データ(令和5年版)は、日本人の脂質プロファイルが決して楽観視できない状況にあることを示しています。特に、血清総コレステロール値が危険域とされる240 mg/dL以上の者の割合は、男性が10.1%であるのに対し、女性は23.1%に達しており、特に中年期以降の女性において顕著な健康課題となっています6

このデータから、専門家として二つの重要な点を読み解く必要があります。

第一に、「診断された患者数」と「危険性を抱える人口」との間には、極めて大きな隔たりが存在するということです。日本動脈硬化学会の推計によれば、医療機関で脂質異常症と診断されている総患者数は約220.5万人とされています7。しかし、国民健康・栄養調査の結果8に基づくと、診断基準を超える危険性保有者は、実際には数千万人規模に上ると考えられます。この隔たりは、自覚症状がないために医療機関を受診せず、動脈硬化の危険性を抱えたまま日常生活を送っている膨大な「予備群」の存在を強く示唆しています。飲み物という日常的なアプローチは、薬物療法が必要となる前の、この広大な予備群にとって、極めて実践的かつ重要な予防戦略となり得るのです。

第二に、診断基準そのものが進化しているという事実です。「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」における最も注目すべき改訂の一つは、新たに「随時(食後)採血」におけるトリグリセライドの基準値(175 mg/dL以上)が設けられた点です5。これは、私たちの身体が1日の大半を「空腹時」ではなく「食後」の状態で過ごしており、食後の急激な脂質上昇(特に中性脂肪)が、空腹時の値と同様に、あるいはそれ以上に動脈硬化の危険性と強く関連することが明らかになったためです。糖質を多く含む甘い飲み物が、食後のトリグリセライド値を急激に上昇させること9を考慮すると、日常的な飲料の選択が、これまで以上に直接的な健康管理に繋がることをこの改訂は示しており、本稿の主題の重要性を一層際立たせています。

3. 治療の原則:なぜ「飲み物」が重要なのか

脂質異常症の治療方針は、日本動脈硬化学会の指針によって明確に定められています。心筋梗塞や脳梗塞などの既往歴がない「一次予防」の段階では、治療の根幹は薬物療法ではなく、まず徹底した「生活習慣の改善」に置かれます4。その具体的な柱は、食事療法、運動療法、禁煙、そして節酒です7

この中でも、食事療法は治療の基盤であり、飲み物(飲料)はその中核をなす極めて重要な要素です。なぜなら、飲料は固形の食事以上に、毎日、しばしば無意識のうちに大量に摂取されるからです。甘い清涼飲料水やアルコール飲料を日常的に摂取する習慣は、中性脂肪やコレステロール値を悪化させる主要な要因の一つです10。逆に、科学的根拠に基づいて血中脂質を改善する効果が期待できる飲料を積極的に選択することは、生活習慣改善の中でも特に取り組みやすく、かつ持続可能なアプローチと言えます。本稿は、そのための科学的かつ実践的な指針を提供することを目的としています。

第1部:科学的根拠に基づく血中脂質改善飲料の徹底評価

血中脂質の改善を謳う飲料は数多く存在しますが、その効果は玉石混交です。ここでは、科学的根拠の信頼性が特に高いとされる「メタアナリシス(複数の質の高い臨床研究を統計的に統合・分析する手法)」の結果に基づき、主要な自然由来飲料の有効性を厳格に評価します。

1.1. 緑茶:カテキンの力と最高水準の科学的根拠

緑茶の摂取が血中脂質プロファイルを改善することは、数多くの質の高い研究によって裏付けられており、自然由来飲料の中では最も強固な科学的根拠を持つ選択肢の一つです。

複数のメタアナリシスが、緑茶の日常的な摂取が総コレステロールおよびLDLコレステロールを有意に低下させることを一貫して報告しています11, 12。例えば、2020年に学術誌『Nutrition Journal』に掲載された、31件のランダム化比較試験(対象者合計3321人)を統合した大規模なメタアナリシスでは、緑茶を摂取した群は対照群と比較して、LDLコレステロールが平均で4.55 mg/dL、総コレステロールが平均で4.66 mg/dL有意に低下したことが示されました13。一方で、HDLコレステロールや中性脂肪に対する一貫した効果は認められませんでした。

この作用の主役は、緑茶に豊富に含まれるポリフェノールの一種である「カテキン」、特に「ガレート型カテキン」であると考えられています14。食事から摂取されたコレステロールは、小腸で吸収される際に「ミセル」と呼ばれる微小な粒子に取り込まれる必要があります。茶カテキンは、このミセルへのコレステロールの取り込みを物理的に阻害し、吸収されなかったコレステロールが体外へ排出されるのを促進することで、血中コレステロール値を低下させると考えられています15

ここで、「わずか4.5 mg/dL程度の低下では、臨床的な意味は小さいのではないか」という疑問が生じるかもしれません。しかし、この数値は医学的に見て非常に重要な意味を持ちます。ある大規模な疫学研究では、血清コレステロール値が1%低下すると、心血管疾患の発症危険性が3%減少すると報告されています14。仮に、LDLコレステロール値が140 mg/dLの人がこの効果によって4.5 mg/dL低下させたとすると、これは約3.2%の低下に相当し、長期的には心血管疾患の危険性を約10%低減させる効果に繋がる可能性があります。これは、病気を「早く」治す魔法の弾丸ではありませんが、日々の習慣がもたらす着実な健康への投資であり、非薬物療法として極めて価値のある効果と言えるのです。

1.2. 大豆飲料(豆乳):最も強力な脂質低下作用を持つ植物性たんぱく質

大豆およびその加工品である豆乳は、血中脂質、特にLDLコレステロールと中性脂肪を低下させる効果に関して、極めて強力かつ長年にわたる科学的根拠が蓄積されている食品です。

大豆たんぱく質の摂取が総コレステロール、LDLコレステロール、さらにはトリグリセライドを有意に低下させることは、1990年代から今日に至るまで、数々のメタアナリシスによって繰り返し確認されています16, 17。その中でも画期的とされるのが、1995年に世界で最も権威ある医学雑誌の一つである『The New England Journal of Medicine』に発表されたメタアナリシスです。この研究では、38の臨床試験を統合し、1日に平均47gの大豆たんぱく質(市販の調整豆乳に換算して約700mlから1Lに相当)を摂取することで、LDLコレステロールが21.7 mg/dL、総コレステロールが23.2 mg/dL、そしてトリグリセライドが13.3 mg/dLも低下するという、非常に顕著な効果が示されました16。この強力な効果は、特にもともとのコレステロール値が高い人において、より大きく現れる傾向があることも報告されています16

その作用機序は、肝臓と腸管の連携にあります。大豆たんぱく質は消化管内で、コレステロールを原料として肝臓で作られる「胆汁酸」と結合し、その体外への排泄を促進します。体は失われた胆汁酸を補充しようと、肝臓での胆汁酸の再生産を活発化させます。その原料となるコレステロールを血液中から確保するため、肝臓はLDL受容体を介して血中のLDLコレステロールを盛んに取り込みます。この一連の流れの結果として、血中のLDLコレステロール値が効果的に低下するのです18

ここで、現代栄養学における極めて重要な考え方が浮かび上がります。それは、「食品全体」と「単離成分」の比較です。複数の研究が、大豆に含まれるイソフラボンだけを抽出したサプリメントでは脂質低下効果が限定的であり、「無傷の大豆たんぱく質」として、つまり食品全体として摂取することが重要であると結論付けています19。これは、食品に含まれる様々な栄養素や生理活性物質が、単独で働くのではなく、互いに複雑に相互作用し、相乗効果を生み出していることを示唆しています。したがって、血中脂質改善を目的とする場合、特定の成分を謳った栄養補助食品に頼るよりも、「豆乳」という食品そのものを日常に取り入れることが、より賢明で効果的な選択であると言えるでしょう。

1.3. オーツ麦飲料(オーツミルク):β-グルカンの物理的な吸着力

近年、植物性ミルクとして注目を集めるオーツミルクもまた、血中コレステロールを低下させる確かな科学的根拠を持つ飲料です。その主役は、オーツ麦に豊富に含まれる水溶性食物繊維「β-グルカン」です。

オーツ麦由来のβ-グルカンを摂取することが、総コレステロールおよびLDLコレステロールを効果的に低下させることは、数多くのメタアナリシスによって確固として示されています20。例えば、高コレステロール血症の成人927人を対象とした13の臨床試験を統合した2022年のメタアナリシスでは、β-グルカンの摂取によってLDLコレステロールが平均で0.27 mmol/L低下したと報告されています21。これは、日本で一般的に用いられる単位に換算すると、約10.4 mg/dLの低下に相当する、臨床的に意義のある数値です22

β-グルカンの作用機序の最大の特徴は、その化学的な性質だけでなく、「物理的な性質」にあります。β-グルカンは水に溶けると粘性の高いゲル状、つまりネバネバした状態になります23。このゲルが消化管内をゆっくりと移動する過程で、コレステロールそのものや、コレステロールの原料となる胆汁酸を物理的に絡め取り、体内への吸収を阻害します。そして、そのまま便として体外へ排泄させることで、結果的に血中コレステロール値を低下させるのです20

この作用機序は、製品選択において重要な示唆を与えます。研究では、β-グルカンの効果はその「分子量」や「溶解性」に大きく依存し、それがゲルの「粘性」を決定すると指摘されています20。これは、製品の「加工度」が効果を左右する可能性を意味します。過度に精製・加工され、β-グルカンが低分子化してしまい、本来の粘性が失われている製品では、期待されるコレステロール低下作用が得られない可能性があります。したがって、オーツミルクを選ぶ際には、単に「オーツ麦使用」という表示だけでなく、栄養成分表示で食物繊維の含有量を確認し、製品にある程度の「とろみ」が感じられるような、より自然な状態に近いものを選ぶことが、効果を最大化する上で賢明な戦略と言えるでしょう。

1.4. トマトジュース:リコピンの役割と科学的根拠の解釈

トマトジュースと、その特徴的な赤い色素成分である「リコピン」の血中脂質への影響については、現時点での科学的根拠は一貫性を欠いており、解釈には慎重さが求められます。

一部のメタアナリシスでは、トマト製品やリコピンの栄養補助食品摂取が、LDLコレステロールを有意に低下させたと報告されています。例えば、2017年のメタアナリシスでは、LDLコレステロールが0.22 mmol/L(約8.5 mg/dL)低下したという結果が示されました24。しかし、その後のより新しいメタアナリシスでは、血中脂質に対する有意な効果は認められなかったとする報告もあり、介入研究における結論は定まっていません25

一方で、数万人規模の集団を長期間追跡する「疫学研究」に目を向けると、異なる景色が見えてきます。これらの研究では、トマトやリコピンの摂取量、あるいは血中リコピン濃度が高い人々は、そうでない人々と比較して、脳卒中や心血管疾患による死亡の危険性が有意に低いという結果が一貫して示されています26

介入研究(脂質値への直接効果)では結果が分かれるのに、観察研究(病気の発症危険性)では明確な利益が示される。この一見矛盾した状況は、何を意味するのでしょうか。専門家の視点からは、トマトやリコピンの真の価値は、LDLコレステロールの「量」を劇的に減らすことにあるのではなく、その「質」を改善することにある可能性が示唆されます。動脈硬化の真の引き金となるのは、単なるLDLコレステロールではなく、活性酸素によって酸化され、毒性を帯びた「酸化LDLコレステロール」です。リコピンは、ビタミンEの約10倍とも言われる、生体内で最も強力な抗酸化物質の一つであり27、この酸化LDLの生成を抑制する働きが期待されます9。つまり、トマトジュースは、健康診断の「数値」を直接的に下げる効果は限定的かもしれないものの、血管の健康を内側から守り、動脈硬化の根本的なプロセスを抑制することで、長期的な心血管疾患の予防に貢献する可能性を秘めているのです。これは、単に数値を追い求めるのではなく、より本質的な健康を目指す上で重要な視点と言えます。

1.5. 注意すべき飲料:ザクロジュースの事例から学ぶ「科学的根拠を見極める力」

「スーパーフード」として市場で高い人気を誇るザクロジュースは、その抗酸化物質の含有量が赤ワインや緑茶をも上回るとされ、様々な健康効果が期待されています28。しかし、こと血中脂質の改善に関しては、その華やかなイメージと実際の科学的根拠との間には、大きな隔たりが存在します。

複数のランダム化比較試験の結果を統合したメタアナリシスを複数検証したところ、その結論は一貫しています。ザクロジュースの摂取は、総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロールといった主要な脂質プロファイルに対して、統計的に有意な改善効果をもたらさなかったのです29, 30

このザクロジュースの事例は、「健康によさそう」という漠然としたイメージと、厳格な臨床試験によって得られる科学的根拠とを、冷静に区別する必要があることを示す典型例です。専門家として、消費者には「科学的根拠を見極める力」すなわち、科学的根拠の質と信頼性を正しく見極める能力を身につけることを強く推奨します。特定の成分を強調する宣伝文句や、単一の研究結果に一喜一憂するのではなく、本稿で紹介しているような、複数の質の高い研究を統合したメタアナリシスのような、より客観的で信頼性の高い情報源を判断の基軸に据えることが重要です。この視点を持つことで、消費者は溢れる健康情報に惑わされることなく、自身にとって真に有益な選択を、主体的かつ賢明に行うことができるようになるでしょう。

表2:主要自然由来飲料の血中脂質への影響:メタアナリシス結果の要約
飲料 主要関与成分 LDLコレステロールへの影響(平均低下量) 科学的根拠の水準 備考
緑茶 茶カテキン 4.55 mg/dL13 複数のメタアナリシスで一貫した結果。HDL/中性脂肪への影響は限定的。
豆乳 大豆たんぱく質 21.7 mg/dL16 強力な低下作用。高コレステロール血症者で特に効果が大きい。
オーツミルク β-グルカン 約 10.4 mg/dL22 中〜高 確かな科学的根拠。製品の品質(粘性)が効果を左右する可能性あり。
トマトジュース リコピン 約 8.5 mg/dL24 不定 介入研究では結果が不確定。抗酸化作用による長期的な血管保護効果に期待。

第2部:実践の手引き:効果的な飲み物の選び方と絶対避けるべきもの

科学的根拠を理解した上で、次に重要となるのは、それを日常生活にどう落とし込むかという実践的な視点です。ここでは、市販製品の賢い選び方から、改善効果を最大化するための食事全体の考え方までを具体的に解説します。

2.1. 「トクホ」と「機能性表示食品」の賢い活用法

日本の市場には、健康効果の表示が許可された食品が流通しており、これらを正しく理解し活用することは、賢い製品選択の助けとなります。

  • 特定保健用食品(トクホ): 国(消費者庁)が製品ごとに有効性と安全性を個別に審査し、表示を許可した食品です。「おなかの調子を整える」「コレステロールが高めの方に適する」といった具体的な表示が許可されており、科学的根拠の信頼性が最も高い分類と言えます31
  • 機能性表示食品: 事業者の責任において、科学的根拠に関する情報を消費者庁に届け出た食品です。トクホと異なり国の審査はありませんが、一定の科学的根拠に基づいて機能性が表示されています32

コレステロール対策を目的としたトクホ製品には、主に以下のような関与成分が利用されています。これらの作用機序を理解することは、製品の特性を見極める上で役立ちます。

表3:コレステロール対策「トクホ」の主要関与成分と作用機序
関与成分 作用機序 表示許可の例
植物ステロール/エステル コレステロールと構造が酷似しており、小腸でのコレステロールの吸収を競合的に阻害する18 「本品はコレステロールの吸収を抑制する働きのある植物性ステロールを配合…」33
茶カテキン 食事由来のコレステロールが吸収される過程(ミセル化)を阻害し、吸収を抑制する34 「本品は、コレステロールの吸収を抑制する茶カテキンの働きにより、血清コレステロール特にLDL(悪玉)コレステロールを低下させる…」
大豆たんぱく質 消化管内で胆汁酸と結合し、その体外排泄を促進。結果として肝臓でのコレステロール消費を促す18 「血清コレステロールを低下させる働きがある大豆たんぱく質を摂取するのに適した…」
キトサン カニの甲羅などから作られる食物繊維。胆汁酸を物理的に吸着し、体外へ排泄する31 「コレステロールの吸収を抑え、血清コレステロールを低下させる働きのあるキトサンを配合…」

トクホ製品は、「1日1本」や「食事の際に」といった摂取方法が明確に示されており、手軽に始められるという大きな利点があります31。これを、複雑な食事改善全体の第一歩、つまり生活習慣を見直すための「きっかけ」や「橋渡し」として活用するのが賢明なアプローチです。一つの成功体験が、より広範な食生活改善への意欲に繋がります。ただし、これらの製品に依存するのではなく、あくまで食事全体を見直す補助的な道具と位置づけることが肝要です。また、一部の成分(特にイオン交換樹脂に類似した作用を持つもの)は、特定の医薬品との相互作用や、脂溶性ビタミン(A, D, E, K)の吸収を阻害する可能性も指摘されているため、薬を服用中の方や長期的に利用する際は注意が必要です18

2.2. 最も「早く」効果を出す方法:避けるべき飲み物のリスト

血中脂質の改善において、何か有益なものを「足す(加える)」こと以上に、有害なものを「引く(やめる)」ことの方が、より迅速かつ劇的な効果をもたらす場合があります。特に、健康診断でトリグリセライド(中性脂肪)の高値を指摘された方は、以下の飲料を日常生活から徹底的に排除するだけで、数週間という比較的短期間で数値が大幅に改善することも少なくありません。

利用者の「早く減らしたい」という切実なニーズに対して、科学的かつ最も誠実な回答は、実はこの「回避」のリストにあります。緑茶や豆乳といった有益な飲料の効果が臨床データとして明確に現れるまでには、数週間から数ヶ月の継続が必要です。しかし、糖質の過剰摂取を断つことによるトリグリセライド値の低下は、それに比べてはるかに速やかに起こり得ます。これは、生活習慣改善における最優先事項と捉えるべきです。

絶対に避けるべき飲み物リスト:

  • 加糖飲料全般
    • 具体例: 市販のジュース、コーラなどの炭酸飲料、スポーツドリンク、加糖の缶コーヒー、甘いカフェオレやミルクティーなど。
    • 理由: これらの飲料に多用されている「果糖ブドウ糖液糖」や砂糖は、体内で速やかに吸収され、特に肝臓での中性脂肪の合成を強力に促進します。これらは「液体状の糖質」であり、満腹感を得にくいため、無意識のうちに大量の糖質と熱量を摂取してしまう元凶となります9
  • アルコール飲料(過剰摂取)
    • 理由: アルコールそのものが1gあたり7kcalと高エネルギーであることに加え、体内での代謝過程で肝臓における中性脂肪の合成を活発にします。また、飲酒に伴い、揚げ物や味の濃い高熱量のつまみを摂取しがちになることも、脂質プロファイルを悪化させる一因です。日本動脈硬化学会は、動脈硬化予防の観点から、1日のアルコール摂取量を純エタノール換算で25g以下に抑えることを推奨しています。これは、ビール中瓶1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、ワイングラス2杯(240ml)程度に相当します7

2.3. 飲み物を食事全体に組み込む:「The Japan Diet」の視点

どんなに優れた効果を持つ飲料も、それ単体で健康が完結するわけではありません。血中脂質の根本的な改善には、飲み物の選択を、より大きな食事全体の文脈の中で捉え直すことが不可欠です。その指針となるのが、日本動脈硬化学会が推奨する健康的な日本食の型、「The Japan Diet」です35

「The Japan Diet」は、伝統的な日本食の長所を活かした食事様式で、以下の特徴を持ちます35

  • 積極的に摂取する食品: 魚(特にEPA・DHAが豊富な青魚)、大豆・大豆製品、野菜(緑黄色野菜を含む)、海藻、きのこ、こんにゃく、未精製穀類(玄米、麦など)。
  • 摂取を控える食品: 肉の脂身、動物性脂肪(バター、ラードなど)、鶏卵、砂糖や果糖を多く含む菓子・清涼飲料水、アルコール飲料。

この考え方を、日々の飲料選択と食事に組み込むことで、相乗効果が期待できます。

  • 普段の水分補給の基本: 日常的な水分補給は、熱量や糖質を含まない、麦茶、緑茶、ウーロン茶、水などを基本とします36。コーヒーや紅茶も無糖であれば問題ありませんが、砂糖やミルクの加えすぎには注意が必要です。
  • 食事との最適な組み合わせ: 例えば、典型的な洋風の朝食(バターを塗ったトースト、ベーコンエッグ、牛乳)を、「The Japan Diet」に基づいた和食(玄米ご飯、わかめの味噌汁、焼き魚、納豆)に切り替えるとします。この時、飲み物を牛乳から「無調整豆乳」に変えるだけで、飽和脂肪酸の摂取を減らしつつ、良質な大豆たんぱく質、イソフラボン、食物繊維、ミネラルを同時に、かつバランス良く摂取することができます20。このように、食事と飲料を一体として考えることで、脂質改善効果は最大化されます。
  • 牛乳・乳製品との付き合い方: 牛乳は良質なカルシウム源ですが、飽和脂肪酸も含まれています。脂質異常症が気になる場合は、1日にコップ1杯(約200ml)程度を目安とし、摂りすぎには注意が必要です。料理などで多用する場合は、飽和脂肪酸の少ない低脂肪乳や無脂肪乳を選択するなどの工夫が有効です36

よくある質問

これらの飲料はどのくらいの期間飲み続ければ効果が期待できますか?

血中脂質の改善は、数日で劇的な変化が現れるものではなく、長期的な取り組みが必要です。本稿で紹介したメタアナリシスの多くは、数週間から数ヶ月の継続的な摂取に基づいています13, 16。まずは3ヶ月程度を目安に、日々の習慣として取り入れてみてください。ただし、最も早く効果を実感したい場合は、有益な飲料を加えること以上に、加糖飲料や過度なアルコール摂取を即座にやめることが重要です。

コレステロールを下げる「トクホ」製品だけで対策は十分ですか?

特定保健用食品(トクホ)は、科学的根拠に基づき特定の保健目的が期待できる食品であり、手軽に始められる利点があります31。しかし、それだけに頼るのではなく、あくまで食事全体のバランスを見直し、生活習慣を改善するための「補助的な道具」と位置づけることが極めて重要です。根本的な解決には、本稿で紹介した「The Japan Diet」のような、総合的な食事改善が不可欠です35

すでに脂質異常症の薬を飲んでいますが、これらの飲み物を併用しても安全ですか?

これは非常に重要な点です。すでに脂質異常症の治療薬(スタチン系薬剤など)を服用中の方が、自己判断で食事内容を大きく変更したり、特定の健康食品やトクホ製品を併用したりすることは、薬の効果に予期せぬ影響を与え、危険を伴う可能性があります。食事療法や健康食品の利用を検討する際は、絶対に自己判断せず、必ず処方を受けている主治医や薬剤師、管理栄養士に相談し、その指導のもとで行ってください7

結論

1. 専門家からの最終提言 — 持続可能な健康への道筋

本稿では、血中脂質を改善するための飲料選択について、最新の科学的根拠に基づき、多角的な分析と実践的な提言を行いました。最後に、専門家としての最終的な見解と、持続可能な健康管理への道筋を提示します。

  • 最も強く推奨:豆乳(大豆たんぱく質)、緑茶(カテキン)。これらはLDLコレステロール等に対する明確かつ一貫した低下作用が証明されており、最も信頼性の高い選択肢です。
  • 推奨:オーツミルク(β-グルカン)。確かな科学的根拠が存在しますが、製品の品質が効果を左右する可能性があります。
  • 条件付きで推奨:トマトジュース(リコピン)。脂質値への直接効果は不確定ですが、強力な抗酸化作用による長期的な心血管保護効果が期待できます。
  • 脂質低下目的では推奨しない:ザクロジュース。健康イメージとは裏腹に、血中脂質を改善する科学的根拠は乏しいのが現状です。

2. 「早く」という期待への医学的回答

血中脂質の管理は、短距離走ではなく、数ヶ月から数年、あるいは生涯にわたる長期的な取り組みです。特定の飲料を飲むだけで数日で劇的に数値が改善するような、魔法の弾丸や特効薬は存在しません。しかし、本稿で紹介した科学的根拠のある飲料を日々の習慣として着実に取り入れ、同時に有害な飲料を断固として避けることで、数ヶ月単位での着実な改善は十分に期待できます。もし、最も「早い」効果を実感したいのであれば、その答えは、有益なものを加えること以上に、「加糖飲料」と「過剰なアルコール」を今日の生活から完全に排除することです。これが、科学に基づいた最も誠実かつ効果的な回答です。

3. 最も重要な助言:自己判断せず、専門家へ相談を

本稿は、皆様が自身の健康状態を深く理解し、賢明な行動を起こすための一助となることを目指して作成されました。しかし、これは一般的な情報提供であり、個別の医学的助言に代わるものではありません。

健康診断で脂質異常を指摘された方は、決して自己判断で対処しようとせず、必ず医療機関を受診してください。日本動脈硬化学会は、脂質異常症や動脈硬化の診療を専門とする「動脈硬化専門医」のリストをウェブサイトで公開しています37。かかりつけ医に相談の上、必要であれば内分泌・代謝内科や循環器内科の専門医を紹介してもらうことが望ましいでしょう38

特に、すでに脂質異常症の治療薬を服用中の方が、自己判断で食事内容を大きく変更したり、特定のトクホ製品を併用したりすることは、薬の効果に予期せぬ影響を与え、危険を伴う可能性があります39。食事療法や健康食品の利用については、必ず主治医や薬剤師、管理栄養士に相談し、その指導のもとで行ってください7。あなたの健康状態、併存する他の疾患、服用中の薬剤、そして個々の生活様式を総合的に評価し、あなたにとって最適な治療方針を決定するのは、あなた自身と医療専門家との緊密な連携による共同作業です。この報告書が、そのための有益な対話の資料として活用されることを、専門家として心から願っています。

免責事項本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスを構成するものではありません。健康に関する懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

  1. 日本動脈硬化学会. 脂質異常症診療のQ&A [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.j-athero.org/jp/publications/si_qanda/
  2. 株式会社セゾン情報システムズ. 【医師監修】コレステロール値を下げる飲み物とは?選び方や効果… [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://life.saisoncard.co.jp/post/c333/
  3. 増田大作. 循環器疾患予防のための脂質異常症治療の基本. 日本循環器病予防学会誌. 2021;56(1):21-27. Available from: https://www.jacd.info/library/jjcdp/review/56-1_03_masuda.pdf
  4. 浦安やなぎ通り診療所. 脂質異常症 (動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版において) [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://urayasu-yanagi.com/blog/%E8%84%82%E8%B3%AA%E7%95%B0%E5%B8%B8%E7%97%87%EF%BC%88%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E4%B8%AD%E6%80%A7%E8%84%82%E8%82%AA%E3%81%8C%E9%AB%98%E3%81%84%E6%96%B9-2/
  5. 公益社団法人日本人間ドック学会. 動脈硬化学会が「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」を発表 特定健診・保健指導にも影響 [インターネット]. 2022. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: http://himan.jp/news/2022/000628.html
  6. 日本生活習慣病予防協会. 総コレステロール値が 240mg/dL以上は、男性 10.1%、女性 23.1%。non-HDLコレステロール平均値は、男性 139.0 mg/dL、女性 143.5 mg/dL 令和 5年(2023)「国民健康・栄養調査」の結果より [インターネット]. 2024. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://seikatsusyukanbyo.com/statistics/2024/010820.php
  7. ヴィアトリス製薬株式会社. 脂質異常症治療の基礎知識 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.viatris-e-channel.com/viatris/healthylife/pdf/UAR51N007B.pdf
  8. 厚生労働省. 令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001338334.pdf
  9. メディカルケア内科. 管理栄養士が教える!脂質異常症の食事で気を付けるべきポイント [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://mc-naika.com/news/seikatsusyuukanbyou/shishituijousyou-syokuji/
  10. こころとからだの元氣プラザ. 善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす食事方法とは [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.genkiplaza.or.jp/column_health/detail0001/
  11. Kim A, Chiu A, Barone MK, et al. Green tea intake lowers fasting serum total and LDL cholesterol in adults: a meta-analysis of 14 randomized controlled trials. J Am Diet Assoc. 2011;111(8):1179-87.
  12. Zheng XX, Xu YL, Li SH, et al. Green tea intake lowers fasting serum total and LDL cholesterol in adults: a meta-analysis of 14 randomized controlled trials. Am J Clin Nutr. 2011;94(2):601-10. doi: 10.3945/ajcn.110.010926. PMID: 21715508.
  13. Yuan F, Dong H, Zhang X, et al. Effect of green tea consumption on blood lipids: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Nutr J. 2020;19(1):48. doi: 10.1186/s12937-020-00567-3. PMID: 32434539.
  14. Onakpoya I, Spencer E, Heneghan C, Thompson M. The effect of green tea on blood pressure and lipid profile: a systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials. J Hypertens. 2014;32(8):1545-54.
  15. 株式会社伊藤園. 日本大学医学部との共同研究による茶カテキン配合飲料とコレステロール低下剤の併用試験結果について [インターネット]. 2011. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.itoen.co.jp/news/article/12592/
  16. Anderson JW, Johnstone BM, Cook-Newell ME. Meta-analysis of the effects of soy protein intake on serum lipids. N Engl J Med. 1995;333(5):276-82. doi: 10.1056/NEJM199508033330502. PMID: 7596371.
  17. Zhan S, Ho SC. Meta-analysis of the effects of soy protein containing isoflavones on the lipid profile. Am J Clin Nutr. 2005;81(2):397-408. doi: 10.1093/ajcn/81.2.397. PMID: 15699227.
  18. 一般社団法人 愛知県薬剤師会 薬事情報センター. 特定保健用食品 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.apha.jp/medicine_room/entry-3757.html
  19. Weggemans RM, Trautwein EA. Relation between soy-associated isoflavones and serum lipids in hypercholesterolemic individuals: a meta-analysis of randomized controlled trials. Eur J Clin Nutr. 2003;57(5):659-67.
  20. Consensus. Do Oats Lower Cholesterol? [Internet]. [cited 2025 Jun 25]. Available from: https://consensus.app/questions/do-oats-lower-cholesterol/
  21. Abumweis SS, Jew S, Ames NP. Effects of Oat Beta-Glucan Intake on Lipid Profiles in Hypercholesterolemic Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. ResearchGate. 2022.
  22. Abumweis SS, Jew S, Ames NP. Effects of Oat Beta-Glucan Intake on Lipid Profiles in Hypercholesterolemic Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Nutrients. 2022;14(10):2043. doi: 10.3390/nu14102043. PMID: 35631184.
  23. Joyce S, Kamil A, Fleige L, et al. The effect of oat beta-glucan on LDL-cholesterol, non-HDL-cholesterol and apoB for CVD risk reduction: a systematic review and meta-analysis of randomised-controlled trials. Br J Nutr. 2019;121(12):1313-1331.
  24. Sahebkar A, Ferri C, Giorgini P, et al. Effects of lycopene supplementation on plasma lipids: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Atherosclerosis. 2017;259:118-129. doi: 10.1016/j.atherosclerosis.2017.02.019. PMID: 28129549.
  25. Cheng HM, Koutsidis G, Lodge JK, et al. Tomato and lycopene supplementation and cardiovascular risk factors: A systematic review and meta-analysis. Atherosclerosis. 2017;257:100-108.
  26. Song B, Liu K, Gao Y, et al. Lycopene and risk of cardiovascular diseases: A meta-analysis of observational studies. Mol Nutr Food Res. 2017;61(11). doi: 10.1002/mnfr.201700262. PMID: 28799780.
  27. Mozos I, Stoian D, Caraba A, et al. Lycopene and Vascular Health. Front Pharmacol. 2018;9:521. doi: 10.3389/fphar.2018.00521. PMID: 29896068.
  28. Zarfeshany A, Asgary S, Javanmard SH. Potent health effects of pomegranate. Adv Biomed Res. 2014;3:100. doi: 10.4103/2277-9175.129371. PMID: 24778988.
  29. Sahebkar A, Simental-Mendía LE, Giorgini P, et al. Lipid profile changes after pomegranate consumption: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Phytomedicine. 2016;23(11):1103-12. doi: 10.1016/j.phymed.2016.07.001. PMID: 26857863.
  30. Hosseini B, Saedisomeolia A, Wood LG, et al. Effects of pomegranate on lipid profiles: A systematic review of randomised controlled trials. Br J Nutr. 2020;123(9):957-970. doi: 10.1017/S000711451900384X. PMID: 31987256.
  31. 株式会社MCLS. トクホの商品は体に良い?効果は?トクホマーク食品や活用方法をご紹介 [インターネット]. 2022. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/20525
  32. 独立行政法人農畜産業振興機構. 保健機能食品における 「機能性表示食品」の位置付け [インターネット]. 2023. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_002928.html
  33. キユーピー株式会社. コレステロールが高めの方に キユーピー ディフェ [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.kewpie.co.jp/defe/
  34. 内閣府消費者委員会事務局. 特定保健用食品の表示許可 制度について [インターネット]. 2011. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.cao.go.jp/consumer/history/01/kabusoshiki/tokuho/doc/110228_shiryou4.pdf
  35. 日本動脈硬化学会. 動脈硬化を知る×動脈硬化を予防する食事 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.j-athero.org/jp/wp-content/uploads/general/pdf/The_Japan_Diet.pdf
  36. 株式会社ミールタイム. 脂質異常症のQ&A 脂質異常症(第11章) [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://m-netbook.mealtime.jp/hyperlipemia/11.html
  37. 日本動脈硬化学会. 動脈硬化専門医名簿 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.j-athero.org/jp/specialist/medical_specialist/
  38. 医療法人社団佑長会 たまよせクリニック. 脂質異常症 | 中央区日本橋人形町・水天宮前の内科専門クリニック [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://tamayose-cl.jp/%E8%84%82%E8%B3%AA%E7%95%B0%E5%B8%B8%E7%97%87-%E5%8B%95%E8%84%88%E7%A1%AC%E5%8C%96
  39. 医療法人社団佑長会 たまよせクリニック. 【LDLコレステロール治療の始めどき】日本動脈硬化学会ガイドラインに基づいた判断基準を代謝専門医が丁寧に解説 [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://tamayose-cl.jp/blog/%E3%80%90ldl%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%B2%BB%E7%99%82%E3%81%AE%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%81%A9%E3%81%8D%E3%80%91%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8B%95%E8%84%88%E7%A1%AC
この記事はお役に立ちましたか?
はいいいえ