参天製薬が公開する統計によれば、日本において白内障手術は最も一般的に行われる外科手術の一つであり、その件数は年間160万件を超えると報告されています45。これは、日本の年間出生数を上回る数字であり、いかに多くの人々がこの手術によって視力を取り戻しているかを示しています。この事実は、手術の安全性と信頼性の高さを物語っています。
この記事は、白内障手術を検討されている方々が抱えるであろうあらゆる疑問にお答えするため、科学的根拠に基づいた包括的なガイドとして作成されました。本稿で提供する情報は、日本眼科学会6、日本白内障屈折矯正手術学会7、米国眼科学会(AAO)8といった国内外の権威ある学術団体の公式ガイドライン、査読付き科学論文9、そして厚生労働省が公開する公的統計データ10に完全に基づいています。本稿では、手術直後から視力が安定するまでの具体的な回復過程、一度手に入れたクリアな視界がどれほど長く続くのかという持続性、ご自身の生活様式に最適な眼内レンズの選び方、そして日本の医療保険制度を賢く活用した費用負担の考え方まで、段階的に詳しく解説していきます。手術への不安を解消し、ご自身にとって最善の選択をするための一助となれば幸いです。
この記事の科学的根拠
この記事は、明示的に引用された最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下のリストには、実際に参照された情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性が含まれています。
- 日本眼科学会および日本白内障屈折矯正手術学会: 本稿における手術の適応、手技、術後管理、合併症に関する記述は、これらの学会が公開する公式ガイドラインに基づいています67。
- 米国眼科学会(AAO): 国際的な標準治療に関する記述は、AAOが発行する最新の診療ガイドライン「Cataract in the Adult Eye PPP 2021」を参考にしています8。
- The Swedish National Cataract Registerに基づく長期追跡研究: 手術後20年にわたる視力の持続性に関するデータは、学術誌『Ophthalmology』に掲載されたこの大規模な前向き研究から引用しています9。
- コクラン・レビューおよび複数のメタアナリシス: 後発白内障の予防における眼内レンズの素材やデザインの重要性に関する記述は、最も信頼性の高い科学的証拠とされるこれらの研究結果に基づいています1112。
- 厚生労働省: 手術費用および高額療養費制度に関する情報は、厚生労働省および全国健康保険協会が提供する公的な情報源に基づいています13。
要点まとめ
- 現代の白内障手術は非常に安全で、年間160万件以上が日本で行われています。その効果は半永久的に持続し、20年後も良好な視力が維持されることが科学的に証明されています。
- 術後の視力は1~3ヶ月で完全に安定します。手術直後の眩しさや色の変化は、脳が新しい視界に適応している正常な過程です。
- 眼内レンズには「単焦点」と「多焦点」があり、生活様式に合わせて選択できます。単焦点は保険適用で費用が安く、多焦点は眼鏡への依存を減らせますが、選定療養となり費用が高くなります。
- 最も一般的な合併症「後発白内障」は、最新のレンズ技術で発生率を低減でき、発症しても簡単なレーザー治療で回復可能です。
- 公的医療保険の「高額療養費制度」を活用し、両眼の手術を同月内に行うことで、自己負担額を大幅に軽減できます。
視力回復のタイムライン:手術後に何が起こるか
白内障手術後の視力回復は、多くの場合、非常にスムーズに進みますが、その過程はいくつかの段階に分かれています。手術当日から視力が安定する3ヶ月後まで、どのような変化が起こるのかを時系列で詳しく見ていきましょう14。
手術後24~48時間:「見える」感動と初期ケア
多くの患者様が、手術当日または翌日には劇的な視力の改善を実感します15。手術によって長年視界を覆っていた濁りが取り除かれるため、「世界が急に明るく、鮮やかになった」と感じる方が少なくありません16。
ただし、手術直後はいくつかの生理的な変化が伴います。米国メイヨー・クリニックの情報によれば、手術のために使用した点眼薬で瞳孔が広がっているため、視界が少しぼやけて感じることがあります17。また、軽い異物感やかゆみを感じることもありますが、これらは正常な反応です17。この時期に最も重要なのは、日本眼科学会のガイドラインにも示されている通り、医師の指示に従い、処方された抗菌薬と抗炎症薬の点眼を欠かさず行い、目をこすったり押したりしないことです6。多くの場合、手術翌日には経過観察のための診察があり、専門家による複数の報告によれば、身体に大きな負担のかからない事務作業であれば、この翌日から復帰することが可能です1819。
手術後1週間:日常生活への復帰と注意点
手術後1週間は、視力がさらに改善していく一方で、いくつかの特有の見え方に慣れていく期間です。この時期の感覚の変化は、身体の物理的な治癒だけでなく、脳が新しい、より質の高い視覚情報に適応していく「神経順応」の過程でもあります。例えば、白内障によって長年遮られていた光が、透明な眼内レンズを通して一気に目に入るようになるため、以前より光を眩しく感じること(羞明)があります18。これは異常ではなく、むしろ濁りがなくなったことの証明です。同様に、加齢によって黄色味を帯びていた水晶体が透明なレンズに置き換わることで、青色の光が網膜に届きやすくなり、一時的に視界全体が青みがかって見えること(シアノプシア)があります20。これらの現象は、脳が新しい色のバランスに慣れるにつれて、通常3ヶ月程度で自然に気にならなくなると報告されています15。
この期間中は、日本白内障屈折矯正手術学会の指針に基づき、感染予防のために日常生活においていくつかの注意が必要です7。洗顔や洗髪の際は、目に水が入らないように細心の注意を払い、顔は目の周りを避けてタオルで拭き、髪は美容院などで上を向いた姿勢で洗ってもらうのが安全です7。また、重い物を持つ、激しい運動をするなど、目に圧力がかかる行為は避けるべきですが、軽い散歩や家事程度であれば問題ありません7。自動車の運転に関しては、多くの医療機関で、視界が安定し、新しい見え方に慣れるまで約1週間は控えるよう指導されています15。
手術後1~3ヶ月:視力の安定と最終的な見え方
専門家の報告によると、手術後1ヶ月から3ヶ月かけて、視力は完全に安定期に入ります14。この時期には、手術による微細な炎症が完全に収まり、眼内レンズも最終的な位置に固定されます。この安定期は、新しい眼鏡を作成するのに最適なタイミングです。手術前に使っていた眼鏡は、ほとんどの場合、度数が合わなくなるためです1621。手術直後に急いで眼鏡を作ると、その後の視力の微妙な変化によって度数がずれてしまう可能性があるため、1~3ヶ月待つことが推奨されています16。医師の指示に従い、点眼薬もこの期間中に徐々に減らしていき、最終的には不要となります19。1ヶ月が経過すれば、温泉やパーマ、激しい運動など、ほとんどの日常生活の制限も解除されることが一般的です1622。
新しい視界の持続性:生涯にわたるクリアな視力
白内障手術を検討する上で最も重要な関心事の一つは、「この良好な視力は、一体どのくらい続くのか?」という点でしょう。結論から言えば、手術による視力回復効果は、多くの場合、生涯にわたって持続します。その理由は、眼内レンズ自体の優れた耐久性と、長期的な臨床研究によって裏付けられた確かな科学的根拠にあります。
眼内レンズの耐久性:生涯を共にするパートナー
手術で目の中に挿入される眼内レンズは、患者の生涯にわたって機能し続けることを前提に設計されています23。レンズの素材には、アクリル樹脂やシリコンといった、生体適合性が非常に高く、体内で変質や劣化を起こしにくいものが使用されています20。外気に触れるコンタクトレンズとは異なり、眼内レンズは眼球内部の安定した環境に置かれるため、物理的な摩耗や化学的な変化の心配がほとんどありません24。実際に、眼内コンタクトレンズ(ICL)のような類似の素材を用いたレンズでは、40~50年という長期にわたる耐久性が示されており24、これは人生の大部分をカバーする期間です。したがって、一度挿入された眼内レンズは、特別なことがない限り交換する必要はなく、「半永久的」な視力矯正器具と言えます25。
長期的な視機能の質:20年間の追跡調査が示す科学的根拠
眼内レンズの物理的な耐久性に加え、手術後の視機能が長期にわたってどれほど維持されるかについても、信頼性の高い科学的データが存在します。特に、スウェーデンで行われた大規模な住民ベースの前向き研究は、白内障手術の長期的な有効性を力強く証明しています。この研究では、白内障手術を受けた患者を20年間にわたって追跡調査しました9。その結果、手術20年後においても、矯正視力の中央値は術直後の1.0からわずかに低下した1.0弱に留まっており、非常に良好な視力が維持されていることが示されました。さらに重要なのは、患者自身が感じる「見え方の質」です。同じ研究で、視機能に関する質問票(VF-14)を用いて主観的な満足度を評価したところ、20年後でも72%の患者が視機能の低下をほとんど感じておらず、実に55%の患者は主観的な視機能の低下が全く見られませんでした9。15年後の追跡調査でも同様の良好な結果が報告されています26。
これらの長期的な科学的根拠は、白内障手術が単なる一時的な治療ではなく、生涯にわたるクリアな視界と高い生活の質を提供する、非常に価値のある医療であることを明確に示しています。手術から数十年後に視力低下が起こる場合、その主な原因は眼内レンズの劣化ではなく、加齢黄斑変性など、網膜や視神経といった「レンズ以外の部分」に生じる別の加齢性疾患であることが多いのです26。したがって、手術後も定期的な眼科検診を受け、眼全体の健康状態をチェックし続けることが、生涯にわたる良好な視力を維持する鍵となります。
評価項目 | 術後4ヶ月 | 術後15年26 | 術後20年9 |
---|---|---|---|
矯正遠距離視力(CDVA)中央値 | 1.0 | 0.8 | 0.9 |
主観的視機能の低下がない患者の割合 | (基準) | 54% | 55% |
注:視力は一般的なスネレン視力に換算して表示。データ出典926。
手術の核心:眼内レンズ(IOL)の技術を深く知る
白内障手術の成功は、濁った水晶体を取り除く手技そのものだけでなく、その代わりに挿入される眼内レンズの選択に大きく左右されます。現代のレンズ技術は目覚ましく進歩しており、患者一人ひとりの生活様式や視覚的なニーズに合わせた、多種多様な選択肢が提供されています。レンズの選択は、単なる製品選びではなく、術後の見え方を決定づける重要な医療判断です27。
レンズの種類:あなたの生活様式に最適な「ピント」を選ぶ
眼内レンズは、その焦点の合わせ方によって、大きく3つのタイプに分類されます28。
単焦点眼内レンズ
機能:遠方、中間、近方のいずれか一つの距離にだけピントが合うように設計されています。通常は、遠くにピントを合わせることが多いです17。
長所:日本の健康保険が全面的に適用されるため、費用負担が最も少ないです2930。ピントが合った距離では、コントラストが非常に高く、クリアで質の高い見え方が得られます。多焦点レンズ特有のハロー・グレア(光のにじみや輪)といった現象もありません31。
短所:ピントを合わせた距離以外を見るためには、眼鏡が必要になります。例えば、遠くにピントを合わせた場合、読書やスマートフォンの操作には老眼鏡が必須です17。
多焦点眼内レンズ
機能:レンズに複数の焦点を持たせることで、様々な距離にピントが合うように設計されています。これにより、眼鏡への依存度を大幅に減らすことができます32。2焦点、3焦点、焦点深度拡張型など、様々なタイプがあります33。
長所:日本白内障屈折矯正手術学会の報告によれば、活動的な方や、日常生活で眼鏡のかけ外しを煩わしいと感じる方にとって、非常に高い満足度をもたらします34。
短所:光を複数の焦点に振り分ける構造上、夜間に街灯や車のヘッドライトを見ると、光の周りに輪がかかったり(ハロー)、光がにじんで見えたり(グレア)することがあります32。また、単焦点レンズと比較して、見え方の鮮明さ(コントラスト感度)がわずかに低下する可能性があります35。日本眼科学会は、精密な作業を職業とする方や、夜間の運転が多い方、網膜疾患など他の眼の病気がある方には適さない場合があると注意を促しています31。費用は保険適用外の部分が大きくなります(詳細は第5章で解説)。
乱視矯正眼内レンズ(トーリックIOL)
機能:白内障だけでなく、角膜の歪みによって生じる「乱視」も同時に矯正することができるレンズです20。乱視が強い方が通常のレンズを入れると、白内障は治っても乱視による視界のぼやけや二重に見える感じが残ってしまいます。トーリックIOLは、このような患者様が裸眼でもシャープな視界を得るために不可欠です。複数の研究をまとめたメタアナリシスによると、このレンズは、眼内で正しい角度に固定されるための「回転安定性」がレンズの性能を左右します363738。
見えない部分の技術:レンズの「素材」と「デザイン」が重要な理由
患者様が直接目にすることはありませんが、レンズの素材や縁の形状は、術後の長期的な合併症のリスクを左右する極めて重要な要素です。特に、最も一般的な合併症である「後発白内障」の発生率に大きく関わります。
素材(疎水性アクリル vs 親水性アクリル):現代のレンズの主流はアクリル素材ですが、性質によって「疎水性」と「親水性」に大別されます。複数の臨床研究を統合・解析したメタアナリシスという信頼性の高い研究手法によって、疎水性アクリル素材のレンズは、親水性アクリルのレンズに比べて、後発白内障の発生率と、それに対するレーザー治療の必要性が有意に低いことが一貫して示されています123940。
縁のデザイン(スクエアエッジ):レンズ部分の縁の形状も、後発白内障の予防に決定的な役割を果たします。縁が角張った「スクエアエッジ」デザインは、水晶体上皮細胞がレンズの後面に回り込んで増殖するのを物理的にブロックする「壁」として機能します41。世界的に権威のあるコクラン・レビューをはじめとする多くの研究で、スクエアエッジを持つレンズは、縁が丸いラウンドエッジのレンズと比較して、後発白内障の発生を大幅に抑制することが証明されています114243。360度全周に切れ目のないスクエアエッジを持つデザインが特に効果的とされています41。
最も一般的な合併症:「後発白内障」を正しく理解する
白内障手術は非常に成功率の高い手術ですが、術後数ヶ月から数年経ってから、再び視界がかすんでくることがあります。これは「後発白内障」と呼ばれる状態で、白内障手術後の最も一般的な合併症です。しかし、これは白内障が「再発」したわけではなく、比較的簡単な処置で治療が可能です。
後発白内障とは?(白内障の再発ではない)
後発白内障の正体は、手術時に眼内レンズを固定するために残しておいた水晶体の袋(水晶体嚢)の後面が、時間とともに濁ってくる現象です7。これは、水晶体嚢に残っていた水晶体上皮細胞が増殖し、レンズの後ろ側に膜を張るように広がることで起こります44。重要なのは、一度取り除いた水晶体の濁り(白内障)が再び発生するわけではない、ということです20。症状は、元の白内障と同じように、視界のかすみ、視力低下、眩しさなどですが、原因は全く異なります745。
発生率とリスク因子
後発白内障の発生率は、報告によって幅がありますが、眼科学の専門情報サイトであるEyeWikiによれば、一般的に術後2~5年で20~50%の患者に発生するとされています46。より詳細なメタアナリシスでは、術後3年で約20%、5年で約28%というデータも示されています47。発生リスクを高める要因としては、若年であること、糖尿病やぶどう膜炎などの基礎疾患があることなどが知られています46。また、前述の通り、眼内レンズの素材(親水性)やデザイン(ラウンドエッジ)も発生率に大きく影響します12。
治療法:簡単・短時間で終わるYAGレーザー
後発白内障によって視力が低下した場合の治療法は、非常にシンプルで確立されています。それは「Nd:YAG(ネオジム・ヤグ)レーザー後嚢切開術」と呼ばれるレーザー治療です14。この治療は、外来で、点眼麻酔のみで行われます。診察台に座った状態で、YAGレーザーを濁った水晶体嚢の後面に照射し、中心部に小さな穴を開けるだけです。これにより、光の通り道が再び確保され、視力はほとんどの場合、その場ですぐに回復します。処置自体は数分で終了し、痛みもありません。一度このレーザー治療を受ければ、同じ場所が再び濁ることは通常ありません48。合併症は稀ですが、一過性の眼圧上昇などが報告されています46。
IOLの特性 | 作用機序 | PCO発生率への影響 | 科学的根拠のレベル |
---|---|---|---|
エッジデザイン(スクエア vs ラウンド) | 角張った縁が水晶体上皮細胞の物理的な移動・増殖を阻止する(バリア効果)。 | スクエアエッジはPCO発生率とレーザー治療率を有意に低下させる。 | 非常に高い(コクラン・レビュー11など) |
素材(疎水性 vs 親水性アクリル) | 疎水性素材は水晶体嚢への癒着性が高く、細胞の遊走スペースを減少させる。 | 疎水性アクリルはPCO発生率とレーザー治療率を有意に低下させる。 | 非常に高い(複数のメタアナリシス1239) |
患者のための費用ガイド:日本の医療保険制度を理解する
白内障手術の費用は、選択する眼内レンズの種類によって大きく異なり、日本の複雑な医療保険制度を理解することが、賢く費用を管理する上で不可欠です。ここでは、保険が適用される標準的な手術から、先進的なレンズを用いた手術まで、具体的な費用感と、自己負担を大幅に軽減できる「高額療養費制度」について詳しく解説します49。
基本となる手術:単焦点眼内レンズの場合
単焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、基本的な治療として健康保険が全面的に適用されます30。患者様が窓口で支払う自己負担額は、年齢や所得に応じて定められた負担割合(1割、2割、3割)によって決まります。一般的な片眼あたりの自己負担額の目安は以下の通りです2950。
- 1割負担の方: 約15,000円
- 2割負担の方: 約30,000円
- 3割負担の方: 約45,000円~60,000円
先進的なレンズ:多焦点眼内レンズと「選定療養」
一方、多焦点眼内レンズを用いた手術は、より快適な生活を目指すための選択的な治療と位置づけられています。2020年4月以降、これらの手術は「選定療養」という制度の対象となりました5133。「選定療養」とは、治療の基礎部分(手術手技料や診察・検査料など)は健康保険の対象としつつ、特別な付加価値部分(高性能な多焦点レンズの代金や追加検査の費用)は全額自己負担とする仕組みです2752。この制度により、患者様が支払う総額は、クリニックや選択するレンズによって異なりますが、片眼あたり約30万円から60万円以上になることが一般的です53。
必ず知っておきたい最重要制度:「高額療養費制度」
日本の医療保険制度には、家計の負担が過大にならないように、1ヶ月(月の1日から末日まで)にかかった医療費の自己負担額に上限を設ける「高額療養費制度」という非常に重要な仕組みがあります5455。この上限額を超えた分は、加入している健康保険から払い戻されます。上限額は年齢と所得によって異なりますが、白内障手術を受ける方が最も多い70歳以上の一般所得層の場合、この上限額が非常に低く設定されていることが大きなポイントです。
- 70歳以上(一般所得者): 1ヶ月の自己負担上限額は、外来のみの場合18,000円です5657。
- 70歳未満(一般所得者): 上限額は比較的高く、例えば年収約370万~770万円の方で約80,100円+αとなります55。
この制度の最大の活用法は、「両眼の手術を同じ月内に行う」ことです58。高額療養費制度は暦月単位で計算されるため、両眼の手術を同月内に済ませれば、2回分の手術費用が合算され、1ヶ月分の上限額の適用で済みます。月をまたいでしまうと、それぞれの月で上限額まで支払う必要が生じ、総負担額が大きく変わってきます。
シナリオ | 右眼の費用 | 左眼の費用 | 自己負担総額 | 解説 |
---|---|---|---|---|
制度を利用せず、月をまたいで手術 | 約30,000円 | 約30,000円 | 約60,000円 | 本来の2割負担額をそのまま支払う。 |
制度を利用し、月をまたいで手術 | 18,000円 | 18,000円 | 36,000円 | 各月で上限額18,000円が適用される。 |
制度を利用し、同月内に両眼手術 | 合計で上限額に達する | 18,000円 | 両眼の費用を合算しても、1ヶ月の上限額で済む。 |
データ出典: 全国健康保険協会5557、および複数の眼科クリニック情報5658。
執刀医とクリニックの選び方:日本で質の高い医療を見つけるためのガイド
白内障手術の最終的な成功は、執刀する医師の技術と、それを支えるクリニックの体制に大きく依存します。数多くの医療機関の中から、安心して大切な目を任せられる専門家と施設を選ぶための、客観的で実践的な基準をご紹介します59。
最も重要な資格:「日本眼科学会認定 眼科専門医」
日本において、眼科医の技量と知識を客観的に示す最も信頼性の高い資格が「日本眼科学会認定 眼科専門医」です60。この資格は、長年の臨床研修経験を積み、厳しい専門医認定試験に合格した医師にのみ与えられ、5年ごとの資格更新が義務付けられています。手術を検討する際は、まず担当医がこの資格を保有しているかを確認することが基本中の基本です。資格の有無は、クリニックのウェブサイトや院内の掲示で確認できるほか、日本眼科学会の公式ウェブサイトにある専門医検索システムを利用して、誰でも簡単に調べることができます60。日本には、独自の手術法を開発し、世界中の眼科医に指導を行う赤星隆幸医師のように、世界的に著名な執刀医も存在します6162。
医師とクリニックに確認すべき重要事項
資格の確認に加え、以下の点を直接質問したり、確認したりすることで、より質の高い医療機関を見極めることができます63。
- 執刀医個人の経験:「先生ご自身が執刀した症例数はどのくらいですか?」と尋ねることが重要です。医師個人の豊富な執刀経験は、様々な難症例に対応できる能力の証です64。
- 一貫した担当体制:初診から手術、術後の経過観察まで、同じ医師が一貫して担当してくれるかは、信頼関係を築く上で非常に重要です64。
- 衛生管理と感染症対策:手術を行う上で、清潔な環境は絶対条件です。手術器具の滅菌体制は万全かなど、クリニックの衛生管理に対する意識を確認しましょう60。
- 最新の設備と技術:正確な診断と安全な手術のためには、最新の医療設備が不可欠です。特に、多焦点眼内レンズや乱視矯正レンズを検討する場合には、精密な検査機器が揃っているかどうかが、術後の見え方の質に直結します65。
- 丁寧な説明と同意(インフォームド・コンセント):医師が時間をかけて、手術の利点だけでなく、危険性や様々なレンズの選択肢について、患者が納得できるまで丁寧に説明してくれるかは、そのクリニックの姿勢を判断する上で重要な指標です60。
- 長期的なアフターケア:手術後の定期的な経過観察や、万が一の合併症に迅速に対応してくれる体制が整っているかを確認しましょう60。
結論
本稿では、白内障手術に関する多角的な情報を、科学的根拠に基づいて網羅的に解説してきました。現代の白内障手術は、非常に安全で成功率が高く、その効果は半永久的に持続します。術後の回復過程も予測可能であり、1~3ヶ月で安定したクリアな視界が得られます。最も重要なのは、眼内レンズ技術の進歩により、単焦点から多焦点、乱視矯正まで、個々の生活様式に合わせた最適な視界を選択できるようになった点です。それぞれのレンズには長所と短所があるため、専門医と十分に相談し、ご自身の価値観に合った選択をすることが、満足度の高い結果を得るための鍵となります。また、日本の「高額療養費制度」を賢く活用することで、経済的な負担を軽減することも可能です。もし、あなたが白内_障による見えにくさを感じているのであれば、最初にとるべき最も重要な一歩は、信頼できる「日本眼科学会認定 眼科専門医」に相談し、ご自身の眼の状態と、どのような選択肢があるのかを正確に知ることです。そこから、あなただけのクリアな未来への道筋が見えてくるはずです。
よくある質問
白内障手術は痛いですか?
いいえ、ほとんど痛みはありません。手術は点眼麻酔で行われるため、手術中に痛みを感じることはまずありません。術後に軽い異物感や違和感を覚えることはありますが、通常は数日で治まります7。
手術後、どのくらいで運転できますか?
視力が安定し、新しい見え方に慣れるまで、通常は約1週間程度の運転を控えるよう指導されることが多いです15。ただし、回復には個人差があるため、必ず医師の許可を得てから運転を再開してください。
多焦点レンズを選べば、絶対に眼鏡は不要になりますか?
眼鏡への依存度を大幅に減らすことができますが、完全になくなるとは限りません。例えば、非常に細かい文字を読む時や、薄暗い場所での作業など、特定の状況では補助的に眼鏡が必要になる場合があります。また、夜間の光の見え方(ハロー・グレア)には慣れが必要です31。
手術後、白内障は再発しますか?
白内障そのものは再発しません。しかし、術後数ヶ月から数年後に、眼内レンズを入れた袋(水晶体嚢)が濁る「後発白内障」が起こることがあります。これは簡単なレーザー治療で視力を回復させることができ、一度治療すれば再び濁ることは稀です46。
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