【科学的根拠に基づく】食道がんは治せるのか?ステージ・生存率から免疫療法まで最新治療を完全ガイド
がん・腫瘍疾患

【科学的根拠に基づく】食道がんは治せるのか?ステージ・生存率から免疫療法まで最新治療を完全ガイド

「食道がんは治せるのか?」この記事にたどり着いたあなたは、ご自身あるいは大切なご家族が食道がんと診断され、計り知れない不安と向き合っておられることでしょう。先の見えない暗闇の中で、一条の光を求めるように、信頼できる情報を探しておられるのではないでしょうか。この記事は、そのようなあなたのために、現在の日本における食道がん治療の「すべて」を、科学的根拠に基づいて、どこよりも正確に、そして分かりやすく解説することを目指しています。JapaneseHealth.org編集委員会は、日本食道学会が発行する最新の「食道癌診療ガイドライン 2022年版」123や国立がん研究センターの公表データ4など、最も信頼性の高い情報源に基づき、あなたの疑問や不安に一つひとつ丁寧にお答えします。食道がんの治療は、ここ数年で大きく進歩しました。この記事が、あなたがご自身の病気を正しく理解し、希望を持って、納得のいく治療を選択するための一助となることを心から願っています。

この記事の科学的根拠

この記事は、引用元として明記された、最高品質の医学的エビデンスにのみ基づいています。以下に、本稿で提示される医学的指導の根拠となった主要な情報源とその関連性を示します。

  • 日本食道学会「食道癌診療ガイドライン 2022年版」: 本記事におけるステージ別の標準治療、各治療法(内視鏡、手術、放射線、薬物療法)の選択基準に関する記述は、日本の食道がん診療における最高権威の指針である本ガイドラインに完全準拠しています123
  • 国立がん研究センターがん情報サービス: 日本における食道がんの罹患率、死亡率、生存率などの統計データ、および各治療法の概要や公的支援制度に関する情報は、同センターが公開する最新の公的データに基づいています4101324
  • JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)による臨床試験: ステージIに対する化学放射線療法の位置づけ(JCOG0502試験)6や、進行がんに対する術前化学療法の有効性など、日本の標準治療を確立した重要な国内臨床試験の結果を詳細に分析し、解説の根拠としています5
  • 国際共同臨床試験(KEYNOTE-590、CheckMate-648、ATTRACTION-3): ペムブロリズマブ(キイトルーダ)やニボルマブ(オプジーボ)といった免疫チェックポイント阻害薬の有効性に関する記述は、世界的な治療方針を大きく変えたこれらの大規模臨床試験の公表データに依拠しています783839

要点まとめ

  • 食道がんは、ステージ0やIといった早期に発見すれば、9割以上が根治を目指せる病気です。治療の鍵は早期発見にあります。
  • 日本の食道がんの約86%は「扁平上皮がん」で、その主な危険因子は「飲酒」と「喫煙」です。特に、お酒で顔が赤くなる体質の人はリスクが高いとされています1113
  • 治療法はがんの進行度(ステージ)に基づいて決定され、内視鏡治療、外科手術、放射線治療、薬物療法が4つの柱となります。進行がんではこれらを組み合わせた「集学的治療」が行われます3
  • 近年、「免疫チェックポイント阻害薬」(オプジーボ、キイトルーダなど)が登場し、進行・再発がんの治療成績が大きく向上しています78
  • 治療費の負担を軽減する「高額療養費制度」9や、あらゆる悩みを相談できる「がん相談支援センター」10など、治療を支える日本の公的制度を賢く活用することが重要です。

まず知るべき、日本の食道がんの「基本」

日本の食道がんは欧米と違う?「扁平上皮がん」が大多数という事実

食道がんは、食道の粘膜から発生する悪性腫瘍です。発生部位により頸部、胸部、腹部食道がんに分類されます11。しかし、日本の患者様が知るべき最も重要な特徴は、がん細胞の種類(組織型)が欧米と大きく異なる点です。

  • 扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん: 日本の食道がんの約86%を占めます1112。食道を覆う粘膜(扁平上皮)から発生し、その主な原因は長年の飲酒や喫煙といった生活習慣です1113
  • 腺(せん)がん: 欧米では半数以上を占めるものの、日本では約7%と少数派です1112。主に胃酸の逆流によって食道粘膜が胃の粘膜のように変化する「バレット食道」から発生し、胃食道逆流症や肥満との関連が指摘されています1114

この違いの理解は、予防から治療戦略に至るまで極めて重要です。本記事では、この「日本型食道がん」である扁平上皮がんに焦点を当て、日本の皆様に真に関連性の高い情報を提供します。

統計で見る日本の食道がん:罹患率・死亡率・生存率

国立がん研究センターがん情報サービスが公表する最新の統計データは、日本の食道がんが置かれている客観的な状況を示しています4

表1: 日本における食道がんの主要統計データ(国立がん研究センターがん情報サービス等のデータを基に作成)
項目 データ 出典
年間罹患数 (2021年) 26,075例 (男性: 21,150例, 女性: 4,925例) 415
年間死亡数 (2023年) 10,750人 (男性: 8,647人, 女性: 2,103人) 4
5年相対生存率 (2009-2011年診断例) 41.5% (男性: 40.6%, 女性: 45.9%) 4
組織型比率 (日本) 扁平上皮がん: 約86%, 腺がん: 約7% 1112
好発年齢層 60歳代〜70歳代 (全体の約70%) 11

「5年相対生存率が41.5%」という数字を見て、不安に思われたかもしれません。しかし、これは発見が遅れた進行がんからごく早期のがんまで、全ての段階の患者様を含んだ過去のデータに基づく平均値です。食道がんは、早期に発見できれば治癒する可能性が非常に高い病気です。後の項で詳しく解説しますが、ステージ0やIといった早期段階で治療を受ければ、5年生存率は90%を超えると報告されています1617。この統計は、悲観するためのものではなく、いかに早期発見が重要であるかを示しているのです。

なぜ食道がんになるのか?最大の危険因子は「飲酒」と「喫煙」

日本の食道がん(扁平上皮がん)の発生には、「喫煙」と「飲酒」という二つの生活習慣が深く関与しています1113。両方の習慣を持つ人は、持たない人に比べて食道がんの発生危険度が飛躍的に高まることが科学的に証明されています18

特に重要なのが飲酒との関連です。アルコールが体内で分解される際に生じる「アセトアルデヒド」は、世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)によって発がん性が確認されている物質です。通常、このアセトアルデヒドはALDH2という酵素によって無害化されますが、日本人を含む東アジア人には、この酵素の働きが遺伝的に弱い、あるいは全くない人が約半数存在します。このような体質の人が飲酒すると、高濃度のアセトアルデヒドが体内に長時間とどまり、食道の粘膜を傷つけ、がんの危険度を高めるのです1113

お酒で顔が赤くなる人は特に注意が必要です
一般的に「お酒を飲むとすぐに顔が赤くなる」現象は、アセトアルデヒドを分解する能力が低い体質のサインです。これは単なる体質の問題ではなく、明確ながんの危険信号と認識する必要があります。

このほか、熱い飲食物を習慣的に摂取することも、食道粘膜への慢性的な物理的刺激となり、がんの危険度を高める可能性が指摘されています13。これらの危険因子を踏まえ、国立がん研究センターは科学的根拠に基づく予防法として「禁煙」と「節酒(特に顔が赤くなる人は禁酒)」を強く推奨しています19

診断から治療方針が決まるまで

見逃してはいけないサイン:初期症状から進行期の症状まで

食道がんの早期発見を難しくしている最大の要因は、初期段階では自覚症状がほとんどないことです1620。がんが静かに成長し、食道の内側が狭くなってくると、ようやく次のような症状が現れ始めます1316

  • 嚥下時の違和感: 食べ物を飲み込む際に、胸のあたりがチクチクしたり、しみるような感じがする。
  • つかえ感: 固形物が食道を通りにくく、つかえるような感覚。これは食道がんの典型的な症状です。
  • 体重減少: 食事が十分に摂れないことによる、意図しない体重の減少。
  • 胸や背中の痛み: がんが食道の壁を越えて周囲の組織に広がると生じることがあります。
  • 咳や声のかすれ(嗄声): がんが気管や声を調節する反回神経に影響を及ぼすことで起こります。

これらの症状、特に「つかえ感」に気づいたら、決して自己判断で放置せず、速やかに消化器内科や胃腸科などの専門医療機関を受診してください。時に、がんが進行して潰瘍を形成すると一時的につかえ感が和らぐことがあり、「治った」と誤解するのは非常に危険です21

確定診断へのプロセス:食道がんを特定するための精密検査

食道がんが疑われる場合、以下の検査を段階的に進め、診断を確定し、病気の広がりを正確に評価します。

  1. 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ): 食道がんの診断において最も重要で必須の検査です。カメラで食道粘膜を直接観察し、疑わしい部分の組織を採取(生検)します。この組織を顕微鏡で調べる「病理診断」によって、がんが確定します20
  2. 上部消化管造影検査(バリウム検査): バリウムを飲んでX線撮影を行い、食道全体の形やがんの広がり、凹凸の状態を評価します。内視鏡検査を補完する役割があります13
  3. 画像診断(CT、MRI、超音波検査): がんが食道の壁のどの深さまで達しているか(深達度)、周囲のリンパ節や他の臓器(肺、肝臓など)への転移がないかを評価します。治療方針を決める上で不可欠な情報です22
  4. PET検査: 特殊な薬剤を用いて、全身への微小な転移を一度に調べる検査です。CTなどでは見つけにくい転移の発見に役立つことがあります22

治療方針を左右する「病期(ステージ)」分類の決定的重要性

食道がんの治療は、発見された時点でのがんの進行度、すなわち「病期(ステージ)」に基づいて決定されます322。ステージは、国際的な「TNM分類」という基準で、以下の3つの要素の組み合わせによって0期からIVB期まで細かく分類されます2

  • T因子 (Tumor): がんが食道の壁にどのくらい深く食い込んでいるか(深達度)。
  • N因子 (Node): 周囲のリンパ節への転移の有無と、その個数・範囲。
  • M因子 (Metastasis): 肺や肝臓など、食道から離れた臓器への転移(遠隔転移)の有無。

このステージ分類は、単なる専門的な記号ではありません。それは、根治を目指せるのか、どのような治療法が選択肢となるのか、そして治療の厳しさや予後を左右する、ご自身の病状を示す極めて重要な指標なのです。医師からの説明を深く理解し、納得して治療に臨むための土台となります。

【完全網羅】日本食道学会ガイドライン準拠・治療法大全

ここからは、日本食道学会が策定した「食道癌診療ガイドライン 2022年版」2323に基づき、現在の日本における標準的な治療法を、ステージ別に網羅的に解説します。食道がんの治療には、大きく分けて「内視鏡治療」「外科手術」「放射線治療」「薬物療法」の4つの柱があり324、進行度に応じてこれらを組み合わせる「集学的治療」が行われます252627

ステージ0期・I期:食道を温存し根治を目指す低侵襲治療

早期に発見された食道がんは、体への負担が少ない治療で根治を目指すことが可能です。

  • ステージ0期(がんが粘膜内にとどまる):

    第一選択は「内視鏡的切除術(ESD/EMR)」です324。口から入れた内視鏡で、食道の内側からがんを精密に剥ぎ取って切除する治療法(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)2829が主流です。お腹や胸に傷がつくことなく、食道を温存できるため、体への負担が非常に少なく、治療後の食事への影響も最小限に抑えられます3。ただし、切除した組織の病理検査の結果、予想よりがんが深かった場合は、リンパ節転移の危険性から、追加で外科手術や化学放射線療法が必要になることがあります222830

  • ステージI期(がんが粘膜下層までにとどまる):

    「外科手術」が標準治療とされています324。しかし、もう一つの重要な選択肢として「化学放射線療法」があります。JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)の臨床試験(JCOG0502)により、化学放射線療法が外科手術に劣らない治療成績を示すことが証明されました6。そのため、手術に耐えられない健康状態の場合や、患者様が食道の温存を強く希望する場合には、化学放射線療法も外科手術と並ぶ標準治療として提示されます。

ステージII期・III期:「集学的治療」で根治を目指す

がんが食道の壁の深い層に達していたり、リンパ節への転移が明確になったりしているこの段階では、複数の治療法を組み合わせる「集学的治療」が基本となります。

  • 手術が可能な場合の標準治療:

    「術前化学療法+外科手術」です3。まず抗がん剤治療を2〜3コース行い、がんを小さくし、目に見えない微小な転移を叩いてから、根治的な外科手術(食道切除およびリンパ節郭清)を行います。この方法が、手術だけを行うよりも治療成績を向上させることが、JCOGの臨床試験によって証明されています3536。近年では、小さな傷で行う「胸腔鏡・腹腔鏡下手術」や「ロボット支援下手術」といった低侵襲手術が普及し、患者様の負担軽減につながっています33132

  • 手術が困難な場合、または手術を希望しない場合:

    「根治的化学放射線療法」が標準治療となります3。手術の代わりに、根治を目指して放射線治療と化学療法を同時に行います。

ステージIV期(IVA・IVB):病状を制御し、QOL(生活の質)を保つための治療

ステージIVは、がんが遠隔臓器に転移しているか、局所で広範囲に及んでいる進行した状態です。

  • ステージIVA(遠隔転移はないが局所進行で手術不能):

    「根治的化学放射線療法」が標準治療です322。この段階でも、局所のがんを制御し、根治を目指すことが目標となります。

  • ステージIVB(遠隔転移あり):

    治療の中心は全身に効果が及ぶ「薬物療法(化学療法±免疫療法)」となります3。このステージでの治療の主目的は、がんを完全に消し去る「根治」から、がんの進行をできるだけ長く抑え、症状を和らげ、QOL(生活の質)を維持・向上させることに移行します。痛みや食事のつかえ感などに対しては、緩和的放射線治療や食道ステント留置といった緩和ケアが診断初期から積極的に併用されます222653

治療の最前線:免疫チェックポイント阻害薬の衝撃

ここ数年で食道がん治療に革命をもたらしたのが、「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれる新しいタイプの薬です2437。これは、患者様自身の免疫の力を利用してがんを攻撃させる画期的な治療法です。

免疫療法の仕組み:がん細胞にかかった「ブレーキ」を外す

がん細胞は、免疫細胞(T細胞)の表面にある「PD-1」という分子に「PD-L1」という物質を結合させ、免疫の攻撃にブレーキをかけることで生き延びています。免疫チェックポイント阻害薬は、このPD-1とPD-L1の結合を阻害し、T細胞が再びがんを攻撃できるようにブレーキを解除する働きをします24

進行・再発食道がんの標準治療を変えた科学的根拠(エビデンス)

複数の大規模な国際共同臨床試験により、ニボルマブ(製品名:オプジーボ)とペムブロリズマブ(製品名:キイトルーダ)の有効性が証明され、進行・再発食道がんの薬物療法は大きく変わりました。

ニボルマブ(オプジーボ)の主な臨床試験

  • CheckMate-648試験(一次治療): 未治療の進行・再発食道扁平上皮がんに対し、「ニボルマブ+化学療法」および「ニボルマブ+イピリムマブ(別の免疫薬)」が、従来の化学療法単独よりも全生存期間を著しく延長することを示しました8424344
  • ATTRACTION-3試験(二次治療): 化学療法が効かなくなった後の治療として、ニボルマブ単独療法が従来の化学療法よりも死亡リスクを23%低下させ、新たな標準治療となりました38394041

ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の主な臨床試験

  • KEYNOTE-590試験(一次治療): 未治療の進行・再発食道がんに対し、「ペムブロリズマブ+化学療法」が、化学療法単独よりも死亡リスクを27%低下させ、全生存期間と無増悪生存期間の両方を著しく延長しました74849

これらの結果に基づき、現在、進行・再発食道がんの一次治療では「化学療法+免疫チェックポイント阻害薬」の併用が新たな標準治療として確立されています30。どの薬剤を選択するかは、がんの組織型、PD-L1の発現状況、患者様の全身状態などを総合的に考慮し、専門医が判断します4546475051

表2: 進行・再発食道がんに対する主要な免疫療法臨床試験の概要
試験名 対象治療ライン 治療法(主要な比較) 結果の概要(全生存期間)
ATTRACTION-3 二次治療以降 ニボルマブ vs 化学療法 ニボルマブが化学療法に対し有意に延長 (死亡リスク23%減)39
KEYNOTE-590 一次治療 ペムブロリズマブ+化学療法 vs 化学療法 ペムブロリズマブ併用群が化学療法に対し有意に延長 (死亡リスク27%減)48
CheckMate-648 一次治療 ①ニボルマブ+化学療法 vs 化学療法
②ニボルマブ+イピリムマブ vs 化学療法
①、②ともに化学療法に対し有意に延長 (死亡リスク①26%減, ②22%減)44

【重要】免疫療法の特有な副作用
免疫療法には、免疫が過剰に活性化することで正常な臓器に炎症が起きる「免疫関連有害事象(irAE)」という特有の副作用があります(間質性肺炎、大腸炎、甲状腺機能障害など)。時に重篤化することがあるため、これらの副作用に対応できる経験豊富な医療機関で治療を受けることが極めて重要です74452

治療後の人生とQOL(生活の質)の維持

5年生存率の正しい理解と「治る」という目標

「食道がんは治せるのか?」という問いに対し、改めて「はい、特に早期であれば治せる可能性は非常に高いです」と答えることができます。がん治療では「治癒」の一つの目安として「5年生存率」が用いられますが、これはあくまで過去のデータに基づく統計値であり、あなたの未来を決定するものではありません55。ステージ別の5年生存率の目安は以下の通りですが、免疫療法などの新しい治療法の効果はまだ十分に反映されておらず、治療成績は日々向上しています。

  • ステージI: 約80%以上1721
  • ステージII: 約50%〜60%1721
  • ステージIII: 約30%〜40%1721
  • ステージIV: 約10%〜15%2154

数字に一喜一憂せず、主治医と共に最善の治療に臨むことが最も重要です。

再発を防ぐための定期的な「経過観察」の重要性

治療が無事に終了しても、残念ながら再発の危険性はゼロにはなりません。特に治療後1年以内の再発が多いため56、定期的な通院と検査(CT、内視鏡など)による「経過観察」が根治を目指す上で極めて重要です2033。万が一の再発を早期に発見し、速やかに次の治療につなげることが目的です。

食事の工夫と社会復帰への道のり

食道がんの治療は、QOL(生活の質)に様々な影響を及ぼす可能性があります。これらの変化とうまく付き合っていく工夫が必要です。

  • 食事: 外科手術後は、胃の機能変化により、一度にたくさん食べられない、逆流しやすい等の問題が生じます。「1回の食事量を減らし、回数を増やす(少量頻回食)」「よく噛んでゆっくり食べる」「食後すぐに横にならない」といった工夫が有効です24。放射線治療後も飲み込みにくさが残ることがあるため、食事形態の工夫が助けになります17
  • 社会復帰: 体力の回復には個人差があるため、仕事への復帰は主治医とよく相談しながら進めましょう。事前に職場に状況を伝え、理解と協力を得ておくことがスムーズな復帰につながります33
  • 精神的ケア: 「再発するのではないか」という不安は多くの患者様が抱える悩みです。一人で抱え込まず、家族や友人、患者会、あるいは精神腫瘍医や臨床心理士といった専門家に相談することが心の支えになります。

知は力なり:治療を支える日本の公的支援制度

がんと闘う上で、医学的な治療だけでなく、日本の医療制度や支援システムを理解し、賢く活用することは、心身の負担を大きく軽減します。

適切な医療へのアクセス:専門病院と食道外科専門医の探し方

質の高い専門的な治療を受けるためには、病院選びが非常に重要です。以下の情報が客観的な指標として参考になります。

  • がん診療連携拠点病院: 厚生労働大臣が指定する、専門的ながん医療を提供する病院です。全国どこに住んでいても質の高い標準医療を受けられる体制(均てん化)を目指しており、病院選びの第一の目安となります5758
  • 治療実績データ: 各医療機関の手術件数などのデータが公表されていますが1859、数字だけでなく治療方針や医師との相性も考慮することが重要です。
  • 専門医制度: 日本食道学会は、食道がんの外科治療の専門家を「食道外科専門医」として認定しています。同学会のウェブサイトで名簿が公開されており、専門家を探す信頼できる方法です34

経済的負担を劇的に軽減する「高額療養費制度」の活用法

日本の公的医療保険には、医療費の自己負担が過大にならないよう、「高額療養費制度」という優れた仕組みがあります933。これは、1ヶ月の医療費の自己負担額に上限を設ける制度で、上限額は年齢や所得によって決まります。さらに便利な「限度額適用認定証」を事前に健康保険組合等に申請し、病院窓口で提示すれば、支払いを最初から自己負担限度額までに抑えることができます9。高額な治療が予想される場合は、治療開始前に必ず手続きをしましょう。

悩んだ時の万能相談窓口:「がん相談支援センター」の役割

治療、お金、仕事、心の悩みなど、がんに関するあらゆることを無料・匿名で相談できる専門の窓口が、全国の「がん診療連携拠点病院」などに設置されている「がん相談支援センター」です1060。その病院の患者でなくても、ご家族だけでも利用できます。看護師やソーシャルワーカーといった専門の相談員が対応してくれます。どこに相談してよいか分からないと一人で抱え込まず、まずは最寄りのセンターに電話をしてみてください。

よくある質問

Q1. 食道がんのステージIVだと、もう治らないのでしょうか?

A1. ステージIVの5年生存率は統計的には厳しい数字ですが5461、「治らない」と決まったわけではありません。特に近年の薬物療法の進歩は目覚ましく、がんの進行を長期間コントロールしながら、自分らしい生活を送っている患者様も増えています。このステージでの治療の目標は、多くの場合「根治」から「がんと共存しながら、QOL(生活の質)をできるだけ長く良好に保つこと」へと移行します。主治医とよく話し合い、最善の治療法を見つけていくことが大切です。

Q2. 手術後の声がれは治りますか?

A2. 食道がんの手術では、声を調節する反回神経の近くを操作するため、合併症として声がかすれる(嗄声)ことがあります。多くの患者様は3ヶ月から半年程度で自然に回復に向かいますが、回復の程度には個人差があります24。回復が不十分な場合でも、音声リハビリテーションなどの対処法がありますので、主治医や専門家にご相談ください。

Q3. 治療後、お酒やたばこは再開できますか?

A3. 飲酒と喫煙は食道がんの最大の危険因子であると同時に、咽頭や胃など別の場所に新たな がん(重複がん)が発生する危険性を著しく高めます。治療によりがんが寛解(かんかい:症状が落ち着いた状態)した後も、再発や重複がんの予防のために、禁煙・禁酒を生涯にわたって継続することが強く、強く推奨されます11

結論:希望を持って、あなたに最適な治療へ

食道がんの治療は、早期発見できれば根治の可能性が非常に高く、たとえ進行した状態で見つかったとしても、化学放射線療法や、免疫療法をはじめとする薬物療法の目覚ましい進歩により、治療の選択肢は着実に増え、治療成績も向上し続けています。最も大切なのは、不確かな情報に惑わされることなく、科学的根拠に基づいた正確な情報をご自身の状況と照らし合わせ、専門家である主治医と十分に話し合い、納得して治療に臨むことです。この記事が、あなたが暗闇の中に光を見出し、希望を持って、あなたにとって最善の治療へと歩み出すための、力強い一助となれば幸いです。

免責事項本記事は、医学的な情報の提供を目的としたものであり、専門的な医学的助言、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の健康状態や治療に関する決定を行う際には、必ず資格を有する医療専門家にご相談ください。

参考文献

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