本記事の根拠となる情報源
本記事の信頼性は、利用可能な最も強力な科学的根拠に基づいています。記事全体で直接引用されている主要な情報源および権威機関は、参考文献リストに明記されている以下のカテゴリーから構成されています:
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- 日本の主要な学会(例:日本食道学会)が発行する公式診療ガイドライン
- 日本の公的がん研究・情報機関(例:国立がん研究センター)が提供する患者向け情報
- 国際的に認知されたがんセンター(例:メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター)が公開する栄養指導
-医学論文データベース(例:PubMed)に掲載された査読付き学術論文(システマティック・レビュー、メタアナリシスを含む)
要点まとめ
- 食道がんの治療において栄養は、体力維持、治療効果の向上、副作用の軽減、回復促進のために極めて重要です。
- 食事の困難は、腫瘍による物理的な狭窄と、手術・化学療法・放射線治療の副作用によって引き起こされます。
- 治療段階(治療前、手術後、化学・放射線治療中)に応じて、食事の形態や内容を段階的に調整する「食事ロードマップ」が推奨されます。
- 手術後の食事は「清澄流動食」から始め、「全流動食」「軟菜食」へと慎重に進めます。日本食(おかゆ、茶碗蒸し等)の活用が有効です。
- 嚥下困難、吐き気、味覚変化などの副作用には、調理法や食品選択の工夫で対処できます。
- ダンピング症候群や逆流性食道炎は手術後の特有な課題であり、食事の回数、量、内容の調整による管理が鍵となります。
- 食事に関する決定は、必ず主治医、看護師、管理栄養士などの専門家チームと相談しながら行うことが不可欠です。
はじめに:食道がんと栄養の密接な関係
食道がんは、日本において決して稀ではない疾患です。国立がん研究センターの最新の統計によると、2021年には日本全国で26,075人が新たに食道がんと診断されました24。このがんと闘う上で、治療そのものと並んで極めて重要な役割を果たすのが「栄養」です。適切な栄養摂取は、治療に耐えるための体力を維持し、治療によるダメージからの回復を助け、さらには生活の質(QOL)を保つための基盤となります。多くの患者さんが「食べること」の重要性を理解している一方で、病気や治療の影響で、その「食べること」が最も困難な課題の一つとなるのが食道がんの現実です。本ガイドでは、患者さんとそのご家族が、この複雑な課題を乗り越えるための一助となるよう、科学的根拠に基づいた詳細な情報を提供します。
なぜ食道がんでは「食べること」が難しくなるのか?
食道がん患者さんが食事に困難を感じる理由は、主に二つあります。第一に、食道内にできた腫瘍が物理的に大きくなることで、食べ物の通り道が狭くなる「狭窄」です。これにより、固形物がつかえたり、飲み込みにくくなったりします1。第二に、治療に伴う副作用です。手術は食道の構造そのものを変え、化学療法や放射線治療は、吐き気、口内炎、味覚の変化、喉の痛みといった、食欲を著しく低下させる様々な症状を引き起こす可能性があります37。これらの要因が複雑に絡み合い、患者さんから食べる喜びや意欲を奪ってしまうことがあるのです。
治療段階別・食事療法の進め方【完全ロードマップ】
食道がんの食事療法は、画一的なものではありません。患者さんの状態は治療の段階によって大きく変化するため、食事もそれに合わせて柔軟に変えていく必要があります。ここでは、患者さんの治療の旅路に沿った「食事のロードマップ」を提示します。
1. 治療前:手術や治療に備えるための栄養
治療開始前の栄養状態は、その後の経過に大きく影響します。特に食道がん患者さんは、診断時にはすでに体重が減少していることが少なくありません。日本の研究でも、術前の低栄養状態が合併症のリスク因子となることが指摘されています51。そのため、この時期の目標は、これから始まる過酷な治療に耐えうる体力を最大限に蓄えることです。米国国立がん研究所(NCI)やメモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(MSKCC)などの国際的な機関は、高カロリー・高タンパク質の食事を推奨しています322。具体的には、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などを積極的に取り入れ、間食も上手に利用して、体重と筋力の維持に努めることが重要です。重度の栄養不良のリスクがある場合には、胃ろう(腹壁から胃へ直接栄養を送るためのチューブ)の造設が検討されることもあります51。
2. 手術後:回復を支える段階的食事プラン
食道がんの手術は、消化管の構造を大きく変えるため、術後の食事は非常に慎重に進める必要があります。MSKCCが提唱するような段階的な食事プランは、安全な回復を支える上で非常に有効です2。
フェーズ1:清澄流動食 (Clear Liquid Diet)
手術直後、消化管がまだ安静を必要とする時期に開始される食事です。その目的は、消化管に負担をかけずに水分を補給することにあります。名前の通り「透明で透き通った液体」のみが許可されます。具体的には、具のないコンソメスープ、薄いお茶、リンゴジュース、ゼラチンなどが挙げられます2。
フェーズ2:全流動食 (Full Liquid Diet)
消化管の回復が進むと、次のステップとして全流動食へ移行します。ここでは、清澄流動食よりも栄養価が高く、少しとろみのある液体が中心となります。ポタージュスープ、ヨーグルト、牛乳、経腸栄養剤などがこれにあたります。この段階から、本格的な栄養補給が始まります2。
フェーズ3:軟菜食 (Soft Diet)
この段階は、固形食への復帰に向けた最も重要なステップです。食べ物は「スプーンで簡単につぶせるくらいの柔らかさ」が目安となります。国立がん研究センター(NCCJ)は、日本の食文化に合わせた具体的な食品例を挙げています1。
- 推奨される食品:おかゆ、よく煮込んだうどん、茶碗蒸し、豆腐、ひき肉のあんかけ、白身魚の煮付け、ポテトサラダ、熟したバナナなど。
- 避けるべき食品:海苔、こんにゃく、きのこ類、ごぼうなどの繊維が多い野菜、脂身の多い肉、硬いパン、生の果物など。これらは消化が悪く、つかえの原因となりやすいため注意が必要です12。
3. 化学療法・放射線治療中:副作用を和らげる食事
化学療法や放射線治療は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えるため、様々な副作用が現れます。食事の工夫は、これらの副作用を管理し、治療を継続するために不可欠です。患者さんが直面する具体的な症状ごとに対処法を見ていきましょう。
【症状別】つらい副作用を乗り越える食事の具体的な工夫
患者さんが食事のことで悩むとき、それは「何を食べればよいか」という漠然とした問いではなく、「このつらい症状をどうにかしたい」という切実な願いであることが多いです。ここでは、症状別の具体的な解決策をNCIやMSKCCの情報に基づいて解説します3211。
飲み込みにくい・喉が痛い (嚥下困難・咽頭痛)
放射線治療などで食道や喉に炎症が起きると、飲み込む際に痛みを感じたり、食べ物がつかえたりします。
- 食感の工夫:食べ物は柔らかく調理し、細かく刻むかミキサーにかける。
- 水分の追加:パサパサした食べ物は、だし汁やソース、あんかけで湿らせる。
- とろみ剤の活用:飲み物が気管に入りやすい(誤嚥しやすい)場合は、市販のとろみ剤を活用して安全に水分補給をする。
- 刺激物の回避:香辛料の効いたもの、酸味の強いもの(酢の物、柑橘類)、極端に熱い・冷たいものは避けましょう1。
吐き気・嘔吐
化学療法の代表的な副作用の一つです。
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- 食事の回数:一度にたくさん食べず、1日5〜6回の少量頻回食にする。
- 匂い対策:匂いの強い食べ物は避け、調理中は換気を良くする。冷たい食べ物は匂いが少ない傾向がある。
–食品の選択:クラッカーやトースト、おかゆなど、口当たりがさっぱりして消化の良い炭水化物を中心に。ショウガは吐き気を和らげる効果が期待できるとされています11。
- 脂っこいものの回避:揚げ物や脂肪分の多い食事は胃に負担をかけるため避ける。
味覚・嗅覚の変化 (メタリック味、甘すぎるなど)
食べ物の味が変わってしまうのも、つらい副作用です。「金属のような味がする」「何を食べても甘ったるい」など、変化は様々です。
- 金属味対策:金属製の食器を避け、プラスチックや木製のカトラリーを使ってみる。レモンやライムなどの酸味を加えると味がはっきりすることがある。
- 味が薄い場合:ハーブやスパイス、だしを効かせて風味を豊かにする。
- 口内ケア:食事の前に口をゆすぐと、味覚がリフレッシュされることがある32。
口の渇き・口内炎
唾液の分泌が減ったり、口の中に炎症が起きたりすると、食事が苦痛になります。
- 潤いを保つ:こまめに水分を摂る。シュガーレスの飴やガムを噛むと唾液の分泌が促される。
- 食事の工夫:ソースやグレービーをたっぷり使って食べ物を湿らせる。スープやシチューなども良い選択肢。
- 刺激物の回避:アルコールを含むマウスウォッシュや、酸味・塩分の強い食品は口内炎を悪化させるため避ける32。
手術後特有の課題:ダンピング症候群と逆流性食道炎の管理
食道切除術後は、胃の構造や機能が変化するため、特有の合併症が起こることがあります。中でも「ダンピング症候群」と「逆流性食道炎」は、食事管理が非常に重要となる症状です。
早期・後期ダンピング症候群の対策
ダンピング症候群とは、食べ物が胃から小腸へ急速に流れ込むことによって起こる一連の症状です。NCCJの情報によると、食後30分以内に起こる「早期ダンピング症候群」(腹痛、動悸、めまいなど)と、食後2〜3時間で起こる「後期ダンピング症候群」(冷や汗、倦怠感などの低血糖症状)があります9。
- 食事の基本:1回の食事量を減らし、回数を増やす(1日5〜6回)。よく噛んでゆっくり食べる。
- 水分と固形物の分離:食事中や食後すぐに水分を摂ると食べ物が流れやすくなるため、水分は食事の30〜60分前後に摂るように心がける37。
- 糖分の制限:特に砂糖やジュースなどの単純糖質は、症状を誘発しやすいため厳しく制限する。
- 栄養バランス:タンパク質や適度な脂質、食物繊維を含む複合炭水化物を中心とした食事を心がける。
逆流性食道炎の対策
手術によって胃の入り口(噴門)の逆流防止機能が失われるため、胃の内容物が食道へ逆流しやすくなります。これにより、胸やけや咳などの症状が起こります。
- 食後の姿勢:食後すぐには横にならない。最低でも2〜3時間は上体を起こしておく。
- 就寝時の工夫:上半身を高くして眠る(枕やクッション、ベッドの角度調整など)。
- 食事内容:脂肪分の多い食事、チョコレート、柑橘類、炭酸飲料など、逆流を悪化させやすい食品を避ける42。
- 服装:腹部を締め付けるような服装は避ける。
退院後・長期的な食生活のポイント
治療が一通り終わり、社会復帰を目指す段階では、目標が「体重減少を防ぐ」ことから「健康的な食生活で再発を防ぎ、長く元気に過ごす」ことへとシフトします。世界がん研究基金(WCRF)や米国がん研究協会(AICR)などがん予防研究の権威機関は、治療後の食生活についてエビデンスに基づいた提言を行っています2346。複数の研究を統合したアンブレラ・レビューでは、野菜や果物、全粒穀物の摂取が食道がんのリスクを低減させる可能性が示唆されています19。一方で、アルコールや加工肉・赤肉の過剰摂取はリスクを高めることがほぼ確実視されています。バランスの取れた食事を基本とし、適度な運動を組み合わせることが、長期的な健康維持につながります。
【付録】高カロリー・高タンパク質食品リストと栄養補助食品の活用
治療中で食欲がなく、少しでも効率よく栄養を摂りたいときのために、高カロリー・高タンパク質な食品のリストが役立ちます。MSKCCのリストを参考に、日本の食生活に合わせた例を追加します2。
食品カテゴリー | 具体的な食品例 | 日本で利用しやすい工夫 |
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乳製品 | 全乳、ギリシャヨーグルト、チーズ、カッテージチーズ、アイスクリーム | 高タンパクヨーグルト(Oikos, Partheno 등)、クリームシチュー、グラタン |
タンパク質源 | 鶏肉(もも肉)、卵、魚(特に脂ののった魚)、ひき肉、豆腐 | 卵とじ、そぼろあんかけ、ツナマヨネーズ、豆腐ハンバーグ |
脂質 | アボカド、ナッツバター、オリーブオイル、バター、マヨネーズ | ごま和え、ピーナッツバターを塗ったパン、料理にオイルをプラス |
炭水化物 | パスタ、米、パン、じゃがいも、さつまいも | おかゆ、マッシュポテト、パン粥、大学芋 |
どうしても食事から十分な栄養が摂れない場合は、医師や管理栄養士に相談の上で、経口栄養補助食品(ONS)を活用することも有効な手段です。
結論:専門家と相談しながら、自分に合った食事を見つけましょう
食道がんの食事療法は、複雑で困難な道のりです。本ガイドでは、治療の各段階における食事の進め方や副作用への対処法について、科学的根拠に基づいて詳細に解説しました。しかし、最も重要なことは、これらの情報が一般的な指針であるということです。一人ひとりの患者さんの状態、治療内容、合併症の有無、そして好みは異なります。したがって、あなたにとって最適な食事プランは、必ず主治医、看護師、そして食事の専門家である管理栄養士と密に連携を取りながら、個別化していく必要があります。このガイドが、専門家との対話をより実りあるものにし、患者さんとご家族が前向きに食事に取り組むための一助となることを心から願っています。
よくある質問 (FAQ)
アルコールやタバコは本当にやめなければいけませんか?
サプリメントは摂ったほうが良いですか?
慎重になる必要があります。特定のビタミンやミネラルが不足していると医師に診断された場合を除き、自己判断で高用量のサプリメントを摂取することは推奨されません。世界がん研究基金(WCRF)/米国がん研究協会(AICR)は、がん予防のためにはサプリメントに頼るのではなく、栄養ニーズを食事から満たすことを強く推奨しています23。一部のサプリメントは、高用量で摂取すると体に害を及ぼす可能性や、化学療法の効果を妨げる可能性も指摘されています。サプリメントの使用を検討している場合は、必ず事前に主治医や管理栄養士に相談してください。
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