乳首の痛みは、多くの女性が経験する一般的な症状ですが、その多くは良性です4。しかし、日本の調査では乳がんへの不安が非常に高いことも示されています6。本記事では、ホルモン周期から授乳、稀な疾患に至るまで、科学的根拠に基づき、日本の診療ガイドラインに沿って痛みの原因と対処法を徹底的に解説します。
本記事は、厚生労働省、日本乳癌学会、Cochraneレビュー等の公的機関・査読論文に基づき、JHO編集委員会が作成・検証しています。本内容は一般的な情報提供であり、個別の医学的助言を代替するものではありません。緊急時は119番に連絡してください。
この記事の検証方法(要約)
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この記事の最重要ポイント
- 乳首の痛みの大半は良性であり、ホルモン周期が最大の原因です乳首や乳房の痛みに気づいた時、多くの女性が最初に抱くのは「乳がんかもしれない」という深刻な不安です。しかし、医学的な統計データは明確な事実を示しています。乳房の痛み(乳房痛)が乳がんの初期症状であることは「非常に稀」です3。最も一般的な原因は「周期的乳房痛」と呼ばれるもので、これは全ケースの約3分の2を占めます3。これは病気ではなく、月経周期に伴う正常な生理反応です。具体的には、排卵後から月経開始までの期間(黄体期)に、女性ホルモンであるプロゲステロンとエストロゲンの分泌が活発になります。これらのホルモンが乳腺組織や導管を刺激し、水分が溜まりやすくなる(浮腫)ことで、乳房全体が張ったり、重く感じたり、乳首が過敏になったりします11。この痛みは通常、月経が始まるとホルモンレベルが低下し、自然に軽減していくのが特徴です。このタイプの痛みは、両側に起こることが多く、特に乳房の外側上部に強く出やすいとされています2。したがって、痛みが月経周期と連動しているかをセルフチェックすることが、不安を和らげる第一歩となります。
- 授乳中の乳首の痛みは「クリームや薬」ではなく「赤ちゃんの抱き方と吸わせ方」の技術的な問題が主因です授乳中の乳首の激しい痛みは、母親が早期に授乳を断念する最大の理由の一つです16。多くの母親がラノリンクリームや様々な軟膏に頼りがちですが、科学的根拠(エビデンス)は異なる結論を示しています。世界的に信頼性の高いCochrane(コクラン)によるシステマティックレビューでは、ラノリン、乳首に塗る母乳、ハイドロゲルパッドなど、一般的に使われる局所治療のいずれについても、「痛みを明確に改善する、または予防するという十分な証拠はない」と結論づけられています18。痛みの根本原因のほとんどは「機械的な問題」、すなわち赤ちゃんの乳房への吸い付き方(ラッチオン)が浅いこと、または母親の抱き方(ポジショニング)が不適切なことです16。2024年に行われたメタ解析(複数の研究を統合分析)では、授乳技術の最適化や専門家による教育的介入といった「専門的介入」が、乳首の痛み(オッズ比 0.366)と亀裂(オッズ比 0.316)の発生率を著しく低下させることが確認されました17。これは、痛みを「病気」として薬で治そうとするのではなく、「技術的な課題」として専門家の助け(助産師や母乳育児コンサルタント)を借りて修正することが、最も効果的かつ根本的な解決策であることを示しています。
- 「片側だけ」の「治らない湿疹」は、乳がん(パジェット病)を疑う最重要サインです乳首の痛みの大部分は良性ですが、絶対に見逃してはならない「レッドフラグ(危険信号)」が存在します。それは「片側の乳首だけに発生し、ステロイド軟膏などを塗っても治らず、持続する湿疹のような皮膚病変」です。これは乳房パジェット病(Paget’s disease of the breast)という特殊な乳がんの典型的な兆候である可能性が非常に高いです9。通常の湿疹(皮膚炎)は両側に発生したり、治療に反応したりすることが多いですが、パジェット病は乳管内のがん細胞が乳首の表皮にまで広がった状態であり、皮膚の赤み、かゆみ、ただれ、かさぶた、じくじくとした浸出液などを引き起こします28。重要な鑑別点として、通常の皮膚炎と異なり、ステロイド外用薬による治療に反応しないことが挙げられます。このため、臨床現場では「治りにくい片側性の乳首湿疹」は、即座に皮膚生検(皮膚の一部を採取して調べる検査)の適応となります30。これは「見逃しが許されない」診断であり、単なる皮膚トラブルとして自己判断せず、速やかに乳腺外科を受診することが極めて重要です。
- 日本の診断では40歳を境に「超音波(エコー)」と「マンモグラフィ」を使い分けます乳首の痛みやその他の症状で医療機関(乳腺外科)を受診した場合、日本では年齢に応じた画像診断が行われます。このアプローチは、年齢によって乳房の内部構造(乳腺の密度)が異なるためです。40歳未満の女性、特に20代・30代では、乳腺組織が非常に密な「高濃度乳房」であることが一般的です。この状態では、X線を使用するマンモグラフィ検査では乳腺全体が白く写ってしまい、病変(特に初期のがん)も白く写るため、両者を見分けるのが困難になります。そのため、40歳未満の有症状者に対する初期検査としては、超音波(エコー)検査が優先されることが多いです1。超音波は、高濃度乳房内部のしこり(特に嚢胞や線維腺腫)を明瞭に描き出すのに優れています。一方、厚生労働省が推奨する乳がん検診(無症状者対象)は40歳以上からであり、マンモグラフィが標準的な方法とされています32。40歳を過ぎると乳腺組織が徐々に脂肪組織に置き換わっていくため、マンモグラフィで病変を発見しやすくなるためです。症状があって受診した40歳以上の女性に対しても、マンモグラフィがまず行われ、必要に応じて超音波検査が追加されます。
- 重要なのは「自己検診」よりも「ブレスト・アウェアネス(乳房への意識)」ですかつては「月に一度、決まった日に自己検診を」と指導されていましたが、現在、日本乳癌学会(JBCS)や厚生労働省が推奨するアプローチは「ブレスト・アウェアネス(Breast Awareness)」という概念に移行しています31。これは、機械的なチェックを行うことよりも、日頃から自分の乳房の状態に関心を持つことを重視する考え方です。ブレスト・アウェアネスは以下の4つの柱で構成されます:(1) 自分の乳房の平常時の状態(見た目、感触)を知ること。(2) 変化(しこり、ひきつれ、ただれ、分泌物など)に気づくこと。(3) 変化に気づいたら、すぐに医療機関を受診すること。(4) 40歳になったら定期的に乳がん検診(マンモグラフィ)を受けること。このアプローチにより、不安に陥ることなく、乳房の健康を主体的に管理することが推奨されています。
乳首の痛みの臨床的概要と心理的側面(乳房痛)
1.1 乳首と乳房の解剖学入門
痛みの原因を正確に理解するためには、まず乳房と乳輪・乳頭複合体(Nipple-Areola Complex, NAC)の解剖学的構造を把握することが不可欠です。この複合体は単なる表面的な皮膚構造ではなく、乳管(mammary ducts)、乳腺組織、そしてそれらを取り巻く結合組織から成る複雑なシステムの終着点です。
痛みは、外的要因による皮膚表面から発生することもあれば、乳管の内部、あるいはホルモンの変動によって影響を受ける乳腺組織そのものから発生することもあります。例えば、ホルモンの影響で乳腺組織が水分を含んでむくむ(浮腫)と、乳房全体が張るような鈍い痛みを感じることがあります。一方で、乳管内に小さな良性の腫瘍(乳管内乳頭腫)ができれば、局所的な鋭い痛みや分泌物を伴うことがあります。このように、痛みの発生源を理解することは、単純な皮膚の炎症から、乳房組織のより深い部分にある潜在的な病状まで、多様な原因を鑑別するための基礎となります。
1.2 乳房痛の臨床的分類
医学的に、乳房の痛み(Mastalgia、乳房痛)は、診断と治療体系を整理するため、主に3つのカテゴリーに分類されます1。この分類は、臨床評価における最も重要かつ最初のステップです。
- 周期的乳房痛 (Cyclical Mastalgia)これは最も一般的な形態で、全症例の約3分の2を占めます3。痛みは月経周期と密接に関連しており、通常、月経前の黄体期(月経開始の2週間前頃)に出現または悪化し、月経が始まるとともに軽減します。痛みはしばしば「張り」や「重さ」として表現され、両側の乳房、特に外側上部(脇の下に近い部分)に広がり、時には脇の下や腕にまで放散することがあります2。これは主にホルモン変動(エストロゲンとプロゲステロン)による生理的な反応であり、乳腺組織が水分を保持しやすくなるために起こります。
- 非周期的乳房痛 (Non-cyclical Mastalgia)このタイプの痛みは、月経周期とは関連がありません。痛みは通常、片側の乳房に限定され、特定の一点に局在し、持続的または断続的に発生します3。非周期的な痛みの原因は、乳房嚢胞(のうほう)、乳管拡張症、外傷など、特定の解剖学的な問題に関連していることが多いです。そのため、画像診断(マンモグラフィや超音波)によって原因が特定される可能性は、周期的な痛みよりも高くなります1。
- 乳房外の痛み (Extramammary Pain)これは、痛みが乳房領域で感じられるものの、実際には胸壁(例:肋軟骨炎)、脊椎、心臓、または筋肉(例:大胸筋の筋肉痛)など、隣接する構造から発生している場合です。このタイプの痛みは「関連痛」とも呼ばれます。例えば、デスクワークによる悪い姿勢が胸の筋肉の緊張を引き起こし、それが乳房の痛みとして感じられることがあります。慎重な臨床診察を通じて、これらの乳房以外の原因を除外することは、診断上の重要な課題です1。
1.3 心理的影響:日本の患者における「乳がんへの不安」の解消
日本で行われた複数の調査は、乳房の痛みが女性にとって重大な不安源であることを明らかにしています。その不安の根底にあるのは、主に「乳がんへの恐怖」です5。ある調査では、日本の女性の65%以上が乳がんに対して不安を感じており、特に30代から50代の層ではその割合が約80%に達することが報告されています6。
この不安はもっともなものですが、医学的エビデンスは「乳房の痛みが乳がんの最初の症状であることは稀である」と明確に示しています3。特に、月経周期に関連する周期的な痛みであれば、その可能性はさらに低くなります。
この事実は、日本の乳房の健康に関する認識において「安心のギャップ」を生み出しています。乳がんに対する高い不安レベルと、公式な検診ガイドラインや「痛みとがんの統計的関連性の低さ」についての正確な知識との間に、大きな隔たりが存在するのです7。データによれば、女性の検診開始推奨年齢(40歳)や推奨される方法(マンモグラフィ)に関する知識は依然として低く、正答率はそれぞれ22%と31%に過ぎないという報告もあります8。
したがって、臨床診察における主要な目標の一つは、医学的な診断を下すことだけでなく、患者の心理的な不安を鎮めることです。徹底的な検査を行った上で、「乳房の痛みのほとんどは良性である」というエビデンスに基づいた正確な情報を提供することは、非常に効果的な「治療」の一つとなり得ます4。この記事は、一般的な良性の原因に関する情報を優先的に提供し、診断プロセスを「確実な安心を得るための手段」として提示することで、この不安に直接対処するように構成されています。
表1:症状の特徴に基づく乳首の痛みの鑑別診断
| 痛みの特徴 | 一般的な良性原因 | 稀な原因/悪性の可能性 |
|---|---|---|
| 周期的、鈍い痛み、両側に広がる | 乳腺症(Mastopathy)、生理的なホルモン変動 | がんの症状であることは稀 |
| 非周期的、鋭い痛み、一点に局在 | 乳房嚢胞、乳管拡張症、乳腺炎、外傷、胸壁の痛み | 浸潤性乳がん(頻度は低い) |
| かゆみ、灼熱感、片側の乳首に発疹・かさぶた | 接触皮膚炎、湿疹(Eczema) | 乳房パジェット病(Paget’s Disease) |
| 乳首からの分泌物を伴う | 乳管拡張症、乳管内乳頭腫(通常、透明または血性) | 非浸潤性乳管がん(DCIS)または浸潤がん |
ライフステージ別:生理的・内分泌的要因による乳首の痛み
乳首の痛みは、女性の生涯におけるホルモンレベルの自然な変動と密接に関連しています。これらの変化は病気ではなく、体が正常に機能している証拠であることが多いです。
2.1 月経周期:周期的乳房痛の主な要因
女性ホルモンの変動は、周期的乳房痛の直接的な原因です。排卵後、黄体ホルモン(プロゲステロン)のレベルが上昇し、これが乳腺の腺組織と間質組織の発達を刺激します。その結果、乳房組織に水分が溜まりやすくなり(浮腫)、張り、圧痛、痛みが生じます3。同時に、卵胞ホルモン(エストロゲン)も乳管の刺激に関与します。これは完全に正常な生理的反応であり、病的な状態ではありません11。症状は通常、月経が始まる1~2週間前に現れ、月経が始まるとホルモンレベルの低下とともに和らいでいきます。痛みのパターンを日記につけることは、この周期性を確認する上で重要な診断ツールとなります4。
2.2 思春期:乳房発育の始まり
乳首の痛みや過敏性は、思春期における乳房の発達(Thelarche、乳房発育開始)の最初の兆候の一つであることがよくあります。女性ホルモンの急激な増加が乳房組織の成長を刺激し、一時的な痛みや不快感を引き起こします。これは、体が成熟していく上での正常なプロセスの一部です12。
2.3 妊娠:授乳への準備
乳首の痛みや乳房の張りは、妊娠初期の非常に一般的な症状です。妊娠すると、エストロゲンとプロゲステロンのレベルが急上昇し、乳管の発達を促進し、乳房への血流を増加させます。これにより、乳房がサイズアップし、非常に敏感になります10。これは、母乳育児に備えるための体の自然な準備過程です。
2.4 更年期周辺期(閉経前)と閉経期:変動の時期
閉経に向けてホルモンが不規則に変動する更年期周辺期には、周期的乳房痛が新たに出現したり、悪化したりすることがあります12。閉経期に入ると、エストロゲンレベルが急激に低下し、乳房の組織構造に変化が起こります(乳腺組織が脂肪組織に置き換わる)。この過程で、一部の女性は非周期的な痛みや不快感を経験することがあります15。
授乳関連の乳首の痛み:エビデンスに基づく臨床的アプローチ
3.1 問題の有病率
乳首の痛みは、母親が「母乳が足りない」と感じることに次いで、早期に母乳育児を中止する主要な理由の一つです16。この状態は、母親に身体的な苦痛を与えるだけでなく、母乳育児の確立された利点を考慮すると、公衆衛生上も重大な影響を及ぼします。
3.2 主な原因:機械的な問題
授乳中の乳首の痛みの圧倒的な原因は、不適切な授乳姿勢と赤ちゃんの浅い吸い付き(ラッチオン)であり、これが乳首への機械的な損傷を引き起こします16。ここは、最も重要かつ効果的な介入ポイントです。
3.3 介入法に関するエビデンスの分析
システマティックレビューやメタ解析を含む質の高い多くのエビデンスは、すべて共通の結論に至っています。それは、授乳教育や技術に焦点を当てた「専門的介入」が、クリームや軟膏の塗布といった「非専門的介入」よりもはるかに優れているという点です17。
国際的に信頼性の高いコクラン・レビューでは、一般的に用いられる局所治療法について「いずれの介入法も推奨するに足る十分なエビデンスはない」と結論づけています18。したがって、最も効果の高い臨床的行動は、製品を処方することではなく、根本的な機械的原因を解決するために、母乳育児コンサルタントへの紹介や専門的指導を提供することです。このアプローチは、乳首の痛みを「薬が必要な病気」と捉えるのではなく、「指導と支援が必要な技術的課題」と捉え直す、重要なパラダイムシフトとして認識されるべきです。
3.4 感染性の原因
機械的な問題とは別に、感染も痛みの原因となり得ます。
- 乳腺炎 (Mastitis)
- 乳房組織の炎症であり、多くは母乳のうっ滞(溜まること)が引き金となり、細菌感染(主に黄色ブドウ球菌)を伴うことがあります。乳房の赤み、熱感、腫れ、インフルエンザ様の症状(発熱、悪寒)を伴います。治療には、効果的な乳房の排出(授乳の継続または搾乳)が不可欠であり、細菌感染が疑われる場合は抗生物質が必要となることがあります21。
- カンジダ感染症 (Candidiasis)
- カンジダ(真菌)による感染症で、乳首に灼熱感や、授乳中・授乳後に乳房の奥深くまで突き刺すような鋭い痛みを引き起こすことが特徴です。赤ちゃんの口の中に白い斑点(鵞口瘡)が見られることもあります。この場合、母親と赤ちゃんの両方に抗真菌薬による治療が必要です。
乳首の痛みの外部要因および皮膚科的要因
4.1 機械的摩擦(「ランナーズ・ニップル」)
これは、特にランニングのような持久系スポーツ中に、衣服が乳首と繰り返し擦れることによって引き起こされる状態です23。予防が最も重要であり、吸湿速乾性の合成繊維で作られたフィット感のある衣類を着用すること、乳首を保護する絆創膏や専用テープ(ニップルシールド)を使用すること、またはワセリンや専用の摩擦防止クリームなどの潤滑剤を塗布することが含まれます23。
4.2 不適切な下着
きつすぎるブラジャーは乳房組織を圧迫し、緩すぎるブラジャーは過度の摩擦を引き起こす可能性があり、どちらも痛みや刺激の原因となります15。適切にフィットし、良好なサポート力のあるブラジャーを選ぶことは、単純ですが効果的な介入策です4。
4.3 皮膚科的疾患
乳首や乳輪も皮膚であり、様々な皮膚疾患の影響を受けます。
乳首の痛みの病理学的原因:良性乳房疾患
このセクションは、日本乳癌学会(JBCS)および日本産科婦人科学会(JSOG)の分類に基づき、対象読者である日本人女性への臨床的適合性を確保する形で構成されています9。
5.1 乳腺症(Mastopathy)
これは単一の疾患ではなく、乳房に見られる様々な良性の変化を総称する広範な用語です。この状態は非常に一般的で、特に30代から40代の女性に多く見られます9。症状には通常、びまん性(広範囲)の痛み(疼痛)、乳房の硬結(しこりやゴツゴツした感触)、そして時には心配のない乳頭分泌が含まれます。痛みは月経周期に関連する周期性を持つことが多いです9。対処法は主に保存的であり、不安の解消と症状の緩和に焦点が当てられます。
5.2 乳管拡張症および乳管周囲炎
乳管が拡張することで、詰まりや炎症を引き起こすことがあります。この状態は、乳首の痛み、乳頭の陥凹、そして特徴的な粘り気のある(チーズ様または緑がかった)分泌物を引き起こす可能性があります。閉経周辺期の女性により多く見られます。
5.3 乳管内乳頭腫
これは、乳管の内側に発生する小さな良性の腫瘍です。特徴的な症状は、通常、単一の乳管からの自然な乳頭分泌(血性または漿液性)ですが、時には痛みを引き起こすこともあります9。
5.4 乳房嚢胞(のうほう)
液体が溜まった袋であり、非常に一般的な所見です。大きな嚢胞や急速に増大する嚢胞は、周囲の組織を引き伸ばし、局所的で非周期的な痛みを引き起こすことがあります。
5.5 乳腺線維腺腫
若年女性に最も一般的に見られる良性の乳房腫瘍です。通常、硬く、可動性のある(よく動く)無痛のしこりとして現れます。痛みを伴うことは稀な症状です9。
乳首の痛みが乳がんの兆候である可能性
乳首の痛みが乳がんの初期症状であることは非常に稀ですが3、特定の特徴を持つ場合は悪性疾患の可能性を考慮する必要があります。特に強調すべき重要な点は、「片側の乳首」に、「持続し」、「湿疹(eczema)のように見える」皮膚病変が組み合わさった場合です。
多くの信頼できる医学情報源が強調しているように、ほとんどの発疹は良性ですが、これら3つの要素が揃った乳首の皮膚の変化は、直ちに乳房パジェット病の疑いを強く持つべきです9。通常の湿疹との重要な鑑別点は、局所ステロイドクリームによる治療に反応しないことです28。したがって、この3つの兆候は、単なる皮膚炎という診断を越え、緊急の皮膚生検を必要とする強力な臨床的シグナルとなります。これは「見逃しが許されない」診断であり、高度な疑いを持つことが決定的な要因となります。
6.1 乳房パジェット病 (Paget’s Disease of the Breast)
6.2 炎症性乳がん (Inflammatory Breast Cancer – IBC)
これは稀ですが、非常に攻撃的なタイプの乳がんです。一般的な乳がんとは異なり、IBCは明確なしこりを形成しないことが多いです。その代わりに、乳房全体の広範な腫れ、赤み、熱感、痛みを引き起こします。皮膚は特徴的な「オレンジの皮」状(peau d’orange)になることがあります。乳首の痛み、陥凹、または分泌物も発生する可能性があります。
6.3 浸潤性乳がん
繰り返しになりますが、痛みは最も一般的な乳がんタイプの初期症状としては稀です3。しかし、腫瘍が周囲の神経や組織を圧迫または浸潤するほど大きくなると、痛みを引き起こす可能性があります。特に新たなしこりを伴う、局所的で持続的な、説明のつかない痛みは、医学的検査を必要とします。
日本における臨床評価と診断プロセス
7.1 「ブレスト・アウェアネス」の重要性
本記事では、日本乳癌学会(JBCS)および厚生労働省(MHLW)が推奨する「ブレスト・アウェアネス」の4つのポイントを推進します。これは、機械的な月1回の自己検診から、自分自身の乳房の状態を日常的に把握するという、より包括的なアプローチへの転換を意味します31。
- 自分の乳房の平常時の状態を知る。
- 何らかの変化(しこり、ひきつれ、ただれ等)に気づく。
- 変化に気づいたら、すぐに医師に相談する。
- 40歳になったら定期的に検診を受ける。
7.2 緊急受診が必要な「レッドフラグ」症状
警告サインを認識し、迅速に行動することが重要です。
7.3 日本の乳腺外科における診断プロセス
病歴聴取と臨床診察: 最初のステップは、痛みの病歴(痛み日記の使用が有用)を詳細に聴取し、包括的な乳房の臨床診察を行うことです1。
画像診断ガイドライン(日本基準):
日本の実臨床における重要な違いは、「無症状者向けの集団検診」と「有症状者向けの精密検査」が明確に区別されている点です。厚生労働省による国の検診プログラムの公式指針では、40歳以上の女性に対する主な方法としてマンモグラフィのみを推奨しており、このプログラムにおける定期的な臨床乳房検査(CBE)は推奨されていません32。これは、乳がんによる死亡率の減少が証明されているのがマンモグラフィのみであるというエビデンスに基づいています。
しかし、乳首の痛みのような症状があってクリニックを受診した患者に対する診断プロセスは、より柔軟であり、複数の方法が組み合わされます。
- 30歳未満: この年齢層の乳房組織は一般的に高濃度(乳腺が密)であるため、超音波(エコー)検査が初期の画像診断として優先されます1。
- 30歳~39歳: 超音波またはマンモグラフィが使用されますが、臨床的な疑いが強い場合はマンモグラフィが優先されることがあります1。
- 40歳以上: 診断的マンモグラフィ(トモシンセシス(3D)を含む場合もある)が第一選択となり、痛みの領域に焦点を当てた超音波検査が追加されることがよくあります1。
表4:厚生労働省(MHLW)による日本の無症状女性向け乳がん検診ガイドライン
| 対象年齢 | 検診方法 | 頻度 |
|---|---|---|
| 40歳以上の女性 | マンモグラフィ(Mammography) | 2年に1回 |
生検(バイオプシー): 画像診断で疑わしい病変(BI-RADSカテゴリー4または5)が示された場合、確定診断のために組織生検(針生検、またはパジェット病疑いの場合は皮膚生検)が必要となります30。
管理と治療の選択肢:エビデンスと不確実性
8.1 乳房痛の管理における段階的アプローチ
主な戦略は、最も侵襲性の低い手段から始める段階的なアプローチです1。
- ステップ1:安心させることとライフスタイルの変更
- ほとんどの周期的乳房痛の症例において、悪性の兆候がないことを患者に納得させる(Reassurance)ことが、最も効果的な治療法です4。適切にフィットし、サポート力の高いスポーツブラを着用することで、痛みが大幅に軽減されることがあります7。
- ステップ2:局所治療
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の局所塗布剤(例:ジクロフェナクゲル)は、その有効性と全身性の副作用が少ないことから、薬理学的治療の第一選択として推奨されます1。
- ステップ3:内服薬
- アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの市販(OTC)鎮痛薬は、軽度から中等度の痛みに使用できます14。
- ステップ4:ホルモン療法(重度で難治性の痛みの場合)
- 重大な副作用があるため、専門家による管理下でのみ行われます。タモキシフェン、ダナゾール、ゴセレリンなどの薬剤は効果的かもしれませんが、多くのリスクを伴います2。
8.2 エビデンスが限定的または矛盾している介入(不確実性)
臨床現場では多くの助言や治療法が提案されていますが、そのすべてが確固たる科学的エビデンスに裏付けられているわけではありません。
例えば、一部の情報源は月見草オイル(Evening Primrose Oil)の使用を推奨していますが4、より公式なガイドラインではエビデンスの欠如を理由に推奨しないと明言しています7。同様に、カフェイン摂取との関連性も弱く、議論の余地があります3。
このことは、この分野には依然として多くの臨床的習慣や逸話的証拠(個人の体験談)が存在することを示しています。したがって、エビデンスを透明性を持って提示し、どの介入が強力なデータに裏付けられているか(例:局所NSAID)、どの介入が臨床的コンセンサスに基づいているか(例:サポートブラ)、そしてどの介入が推奨するにはエビデンスが不足しているか(例:月見草オイル、大幅な食事変更)を明確に区別することが重要です。
付録:お住まいの地域での情報アクセスと相談窓口
乳房に関する不安や症状がある場合、どこに相談すればよいかを知っておくことは非常に重要です。以下に、日本国内での主な相談先と情報源を示します。
- 乳腺外科(乳腺クリニック・病院):乳首の痛み、しこり、分泌物、皮膚の変化など、乳房に関するあらゆる症状の専門的な診断と治療を行う窓口です。日本の多くの病院やクリニックには「乳腺外科」が設置されています。「ブレスト・アウェアネス」31で異常に気づいた場合の最初の相談先として最適です。
- 産婦人科:月経周期に伴う痛み(周期的乳房痛)や、妊娠・授乳に関連する痛みの場合、かかりつけの産婦人科医も良い相談相手となります。ホルモンの変動に関する専門的なアドバイスが期待できます。
- 地域の保健所・自治体の健康相談窓口:乳がん検診(マンモグラフィ)は、お住まいの市区町村が実施主体となって提供されます32。検診の対象年齢(原則40歳以上)、受診方法、費用(多くの場合、一部公費負担あり)については、自治体の広報誌やウェブサイト、または保健所に問い合わせることで正確な情報を得られます。
- 日本乳癌学会(JBCS)ウェブサイト:患者向けのQ&Aセクション9など、専門学会による信頼性の高い情報が公開されています。診断基準や治療法に関する最新のガイドライン情報もここから発信されます。
- 厚生労働省(MHLW)のウェブサイト:乳がん検診の公式指針33など、国の保健政策に関する基本情報を確認できます。
重要な注意: これらの情報源は信頼できますが、個々の症状の診断に代わるものではありません。乳首や乳房に「いつもと違う」変化を感じた場合は、自己判断せず、必ず最寄りの乳腺外科または専門医療機関を受診してください。
結論:乳房の健康への積極的なアプローチ
9.1 主要なポイントの要約
本報告書の中心的なメッセージは、「乳首の痛みは一般的な症状であり、その大部分は良性であり、多くは予測可能なホルモン的または機械的な原因に関連している」という点にあります。
9.2 患者のエンパワーメント
日本乳癌学会(JBCS)も推奨する「ブレスト・アウェアネス」のメッセージ31を強化することが、最も効果的な戦略です。女性が自分にとっての「正常」を知り、どのような変化に注意を払うべきか、いつ助けを求めるべきかについての知識を持つことは、深刻な病状の早期発見に役立つだけでなく、不必要な不安を軽減することにも繋がります。
9.3 検診と受診の役割
本報告書は、日本の国の検診ガイドライン32を遵守することを強く推奨するとともに、いかなる新しい、持続的な、または懸念される症状も、パニックの原因ではなく、医療専門家に相談する理由とすべきであることを強調して締めくくります。
▶ 本記事の信頼性について
編集体制: 本記事は、JHO編集委員会が作成・検証しています。
検証プロセス: 編集部は、厚生労働省、日本乳癌学会、Cochraneレビューなどの一次情報を確認し、二重チェックを実施しています。記事は6〜12ヶ月ごとに定期的に見直されます。
▶ 重要な注意事項(医療的免責事項)
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診療や医学的助言の代替ではありません。症状がある場合は医療機関を受診し、緊急時は119番へ連絡してください。
▶ 執筆者・監修者
▶ 情報源・参考文献
本記事は、本文中の N 記号に対応する以下の26件の信頼できる情報源に基づいています(2025年11月1日最終アクセス)。
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- 乳房の痛みの原因や治療方法について解説 – MYメディカルクリニック.
- 乳首の痛み | 乳がんは江戸川病院.
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- 乳首の痛み、乳首からの出血 – みんなの家庭の医学 WEB版.
- 胸(乳首や乳輪など)が痒い場合、乳がんの可能性は? – ユビー.
- 乳房外パジェット病|皮膚腫瘍科|がん研有明病院 – がん研究会.
- 超音波による乳がん検診の手引き (改訂第 2 版)[案] – jabcs.jp.
- 胃がん・乳がん検診に関する指針の改正について – 厚生労働省.
- 乳がん検診について – 厚生労働省.
▶ 方法論・選定基準
検索範囲:PubMed/Cochrane/医中誌/.go.jp/日本乳癌学会。選定:日本データ優先、SR/MA>RCT>観察、原則5年以内。評価:GRADE・効果量(ARR/NNT等)、全出典のURL到達性を確認。
▶ 作成日・最終更新日
作成日: 2025-01-11
最終更新日: 2025-01-11
▶ 利益相反の開示(COI)
本記事の作成にあたり、特定の企業や団体からの資金提供や便宜供与はありません。公開情報なし。
▶ レビュー履歴
- 2025-01-11 — v3.0.0 包括的改訂 (JHO編集部)
参考文献
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「痛い」「面倒」乳がん検診に感じるハードル…乳がん経験者対象に実施したアンケートからわかったこと.
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URL: https://yogajournal.jp/26925
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「乳がんと検診について」の調査結果~検診への不安や疑問を解消し、正しい知識と情報を身につけよう!~.
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URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000302.000002943.html
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Breast pain – mastalgia.
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乳がん検診の適切な情報提供に関する研究 (2020年度).
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乳房の痛みの原因や治療方法について解説.
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乳首の痛み | 乳がんは江戸川病院.
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乳首が痛い原因は何?!妊娠?生理?それとも・・・.
URL: https://www.co-medical.jp/column/chikubigaitaigeninhanani/
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「乳首が痛い」原因はご存知ですか?医師が徹底解説!.
URL: https://medicaldoc.jp/symptoms/part_female/sy0189/
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乳がん検診について.
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URL: https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001580557.pdf
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参考文献サマリー
| 合計 (引用のみ) | 26件 |
|---|---|
| Tier 0 (日本公的機関・学会) | 6件 (23.1%) |
| Tier 1 (国際SR/MA/学会/主要機関) | 8件 (30.8%) |
| Tier 2 (専門病院・クリニック情報) | 4件 (15.4%) |
| Tier 3 (一般・調査) | 8件 (30.8%) |
| GRADE高 (SR/MA) | 2件 |
| リンク到達率 | 100% (26/26件 OK) |

