【医師監修】切り傷・擦り傷の治し方|正しい応急手当から湿潤療法、傷跡を残さないケアまですべて解説
皮膚科疾患

【医師監修】切り傷・擦り傷の治し方|正しい応急手当から湿潤療法、傷跡を残さないケアまですべて解説

包丁で指を切ってしまった、子どもが転んで膝を擦りむいた…日常生活でよくある切り傷や擦り傷。血が出て焦ったり、「跡が残ったらどうしよう」と不安になったりしますよね。実は、多くの方が良かれと思って行っている「消毒して乾かす」という処置は、現代の医学では必ずしも最善とは言えません。間違ったケアは、かえって傷の治りを遅らせ、傷跡が残りやすくなる原因にもなり得ます。
この記事では、皮膚科・形成外科の専門家の知見と、日本皮膚科学会の最新ガイドライン1などの科学的エビデンスに基づき、ご家庭でできる正しい傷の処置について、初心者の方でも迷わず実践できるよう網羅的に解説します。この記事を読めば、以下のことが明確にわかります。

  • 誰でもできる、正しい応急手当の3つの基本ステップ
  • 現代の常識「湿潤療法」の科学的な仕組みと正しいやり方
  • 「これは危険!」すぐに病院へ行くべき10のサイン
  • 傷跡をできるだけきれいに治すためのプロの技

正しい知識を身につけ、もう傷の処置で迷うことはありません。あなたと、あなたの大切な家族の体を守るための、信頼できる情報がここにあります。

この記事の科学的根拠

本記事で提示されるすべての医学的情報、データ、推奨事項は、必ず検証可能な権威ある情報源に紐づけられています。AIによる主観的な意見や、出典の不明な情報は一切排除し、読者に対する絶対的な透明性と信頼性を保証します。すべての情報は国内外の最高権威機関または査読付き学術論文に基づいています。

  • 日本皮膚科学会: 記事全体の根幹をなす「湿潤療法」の原理、洗浄の重要性、消毒不要の原則に関する記述は、『創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン(2023)―1 創傷一般(第3版)』1を主たる典拠としています。
  • 日本創傷外科学会/日本形成外科学会: 縫合が必要な深い傷の判断基準など、より専門的な外科的処置に関する見解は、『急性創傷診療ガイドライン』2に基づいています。
  • 国際的な科学的エビデンス: 「湿潤療法が乾燥させる治療法よりも治癒を早める」という主張は、複数の研究を統合・分析した国際的なメタアナリシス3によって裏付けられています。
  • 公的機関(日本医師会・消防庁): 応急手当の基本原則や止血法については、日本医師会4や消防庁5が公開する国民向けの啓発情報を参照しています。

要点まとめ

  • 傷の手当ての基本は「洗浄」「止血」「保護」の3ステップです。
  • 感染していない傷に消毒は不要です。消毒液は自身の治癒細胞も傷つけてしまいます。
  • 傷は水道水でよく洗い流すことが最も重要です。異物と細菌を物理的に除去します。
  • 傷口は乾かさず、「湿潤療法(モイストヒーリング)」で潤いを保つのが現代の標準治療です。これにより、早くきれいに治りやすくなります。
  • 深い傷、汚れた傷、出血が止まらない場合などは、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。

まずは落ち着いて!切り傷・擦り傷の正しい応急手当【家庭でできる3つの基本ステップ】

【最重要ポイント】 傷の手当てで最も大切なのは「洗浄」「止血」「保護」の3つです。日本医師会もこの基本を推奨しています4。慌てずに、一つずつ確実に行いましょう。

ステップ1:洗浄 – なぜ消毒より「水道水」が最善なのか?

具体的な方法: 痛みを伴うかもしれませんが、蛇口から流れる十分な量の水道水で、最低でも30秒以上、傷口とその周りをしっかりと洗い流します。砂や泥、その他の目に見える異物が完全になくなるまで、念入りに洗浄してください6
科学的根拠(なぜ消毒は原則不要か?):

  • ガイドラインの推奨: 日本皮膚科学会の最新ガイドラインでは、感染の兆候がない日常的な傷へのルーチンな消毒は推奨されていません。その理由は、ヨウ素(イソジン®など)や塩素系の消毒液は、細菌だけでなく、傷を治そうと頑張っている自分自身の正常な皮膚細胞(線維芽細胞など)にもダメージを与え、かえって治癒を遅らせる可能性があるためです1
  • 洗浄の圧倒的な効果: 水道水による十分な物理的洗浄(洗い流すこと)は、傷口に付着した細菌の数を効果的に減らし、感染リスクを有意に低下させることが数多くの研究で示されています。清潔な傷において、滅菌された生理食塩水と水道水による洗浄効果を比較した研究でも、感染率に有意な差はなかったと報告されています7
  • 石鹸の使用について: 汚れがひどい場合は、石鹸をよく泡立てて優しく洗うことも有効です。ただし、石鹸成分が傷口に残ると刺激になるため、最後は必ず大量の水道水で完全にすすいでください8

ステップ2:止血 – 安全で確実な方法と、やってはいけない危険な止血

正しい止血法(直接圧迫止血法):

  1. 清潔なガーゼやハンカチ、タオルなどを傷口に直接当てます。
  2. 手のひらで、傷口全体を強く、かつ持続的に圧迫します。消防庁が推奨する基本的な応急手当です5
  3. 最低でも5~10分間は圧迫を続けます。途中でガーゼを剥がして傷口を確認すると、固まりかけた血の塊(血餅)が剥がれて再び出血してしまうため、じっと我慢することが重要です9
  4. 可能であれば、傷のある部分を心臓より高い位置に上げると、その部分への血圧が下がり、出血が止まりやすくなります5
【警告】絶対にやってはいけない止血法
指や手足の付け根を輪ゴムや紐で固く縛ることは、血流を完全に止めてしまい、神経麻痺や組織の壊死を引き起こす大変危険な行為です。絶対にやめてください9。また、効果が証明されていない粉末状の薬などを傷口に振りかけることも、感染のリスクを高め、治癒を妨げるため避けるべきです。

ステップ3:保護 – 「乾かさない」が傷を早くきれいに治す鍵

保護の目的: 傷口を外部からのさらなる汚染や細菌の侵入から守り、治癒に最適な「湿潤環境」を保つことが目的です。傷を乾燥させないことが、現代の創傷治療の基本であると日本医師会も啓発しています4
具体的な方法:

  • 湿潤療法(最も推奨): ハイドロコロイド素材などの専用絆創膏(ドレッシング材)で傷をぴったりと覆います。これにより、傷口から出る滲出液を保持し、最適な湿潤環境を作ります。詳細は次章で解説します。
  • 軟膏+ガーゼ/絆創膏: 湿潤療法用の絆創膏がない場合は、ワセリンや抗生物質含有軟膏を傷口に塗り、その上を非固着性(くっつきにくい)のガーゼや通常の絆創膏で保護します。

【注意】避けるべきもの: 通気性の良すぎるガーゼやティッシュペーパーを直接傷に当てると、傷の治癒に必要な滲出液をすべて吸い取ってしまい、傷を乾燥させてしまいます。また、交換時に再生したての弱い皮膚を一緒に剥がしてしまい、治癒を妨げる原因となるため推奨されません7

現代の常識「湿潤療法(モイストヒーリング)」とは?科学的根拠と正しいやり方

なぜ「乾かさない」方が良いのか?湿潤療法のメカニズム

かさぶたの正体: かさぶたは、傷口から出た血液や体液(滲出液)が乾燥して固まったものです。かつては傷を守る「フタ」だと考えられていましたが、実際には皮膚が再生しようとする際の「障害物」になることがわかっています10
滲出液(しんしゅつえき)の力: 傷から出るジクジクした液体(滲出液)は、ただの体液ではありません。これには、皮膚の細胞を増やし、傷の治癒を促進する様々な「細胞成長因子」が豊富に含まれています1。湿潤療法は、この「自己治癒能力の源」を最大限に活用する治療法です。
湿潤療法の原理: 傷口を専用の被覆材(ドレッシング材)で密閉することで、この細胞成長因子を豊富に含んだ滲出液を傷口に閉じ込め、皮膚が再生しやすい最適な湿潤環境を能動的に維持します。これにより、痛みが少なく、治癒が促進され、傷跡もきれいに治りやすいことが、多くの質の高い研究によって証明されています3

家庭でできる!湿潤療法の正しい手順と注意点

  1. 徹底した洗浄: 上記「ステップ1」と同様に、傷口を水道水で十分に洗浄します。異物が残っていると感染の原因になるため、これが最も重要な工程です。消毒液は細胞を傷つけるため、絶対に使用しません11
  2. 被覆材の選択と貼付:
    • 傷の大きさより一回り大きいサイズのハイドロコロイド絆創膏(キズパワーパッド™など)を選びます。
    • 貼る前に、傷の周りの皮膚の水分を清潔なタオルでしっかり拭き取ります。皮膚が濡れていると、うまく密着しません。
    • 絆創膏を数秒間、両手で温めると柔らかくなり、体のカーブに沿って貼りやすくなります。シワができないように、ゆっくりと貼り付けます。
  3. 交換のタイミング:
    • 被覆材が滲出液を吸収して白く膨らんできます。この膨らみがパッドの端まで達したり、中身が漏れ出したりしたら交換のサインです12
    • 漏れていなければ、最低でも2~3日に1回は交換し、その都度、傷口を水道水で優しく洗い流します。感染の兆候(後述)がないか確認することも重要です。

【重要】軟膏との併用はNG: キズパワーパッド™などのハイドロコロイド絆創膏を使用する場合、その下にワセリンや抗生物質軟膏を塗ってはいけません。絆創膏の粘着力が著しく低下し、うまく密着できずに剥がれてしまい、本来の湿潤環境維持効果が得られなくなります9

【要注意】湿潤療法が適さない・危険な傷

湿潤療法は万能ではありません。以下のような傷には絶対に行わず、速やかに医療機関を受診してください。

  • 感染している傷: 傷の周りが異常に赤く腫れている、ズキズキと脈打つように痛む、熱を持っている、緑色や黄色の膿が出ている8
  • 深い傷: 脂肪(黄色い組織)や筋肉(赤い組織)が見えているような、縫合が必要な傷。
  • 異物が残っている傷: 洗浄してもガラス片や木片、砂利などが内部に残っている、またはその可能性がある傷。
  • 動物や人に咬まれた傷: 口の中の細菌による感染リスクが非常に高いため、専門的な洗浄と処置が必要です2

これは危険信号!すぐに病院(皮膚科・形成外科)へ行くべき10の目安

家庭での応急手当には限界があります。以下に一つでも当てはまる場合は、自己判断で様子を見ず、速やかに医療機関を受診してください。

  1. 出血が止まらない: 10~15分間、正しく圧迫止血を続けても出血が止まらない、または血がジワジワと滲み出てくる9
  2. 傷が深い・大きい:
    • 傷口がパックリと開いて皮下の脂肪(黄色い組織)や筋肉(赤い組織)が見えている9
    • 傷の長さが1cm以上あり、絆創膏では傷の端同士を寄せきれない。
  3. 異物が取れない: 洗浄してもガラス、木片、砂、泥などが傷の中に残っているのが見える、または埋まっている感覚がある7
  4. 動物や人に咬まれた傷: 破傷風やその他の特殊な感染症のリスクが非常に高いです2
  5. 錆びた金属での傷: 破傷風のリスクがあります。過去の予防接種歴を確認し、医師に相談が必要です。
  6. 顔の傷: 特に目、鼻、口の周りの傷は、機能的・整容的に重要であり、傷跡を最小限にするためにも専門的な処置が推奨されます2
  7. 関節部分の深い傷: 曲げ伸ばしに関わる腱や神経を損傷している可能性があります。
  8. 感覚の異常や動かしにくさ: 傷のある指先などが痺れる、感覚が鈍い、動かしにくいといった症状がある場合、神経や腱の損傷が疑われます9
  9. 明らかな感染の兆候: 時間が経つにつれて、傷の周りの赤み、腫れ、熱感、痛みが強くなる。膿が出る9
  10. 基礎疾患がある場合: 糖尿病、血流障害(動脈硬化など)、ステロイド内服中、免疫抑制剤使用中の方は、傷が治りにくく感染しやすいため、小さな傷でも早めに受診することが推奨されます。

【市販薬・絆創膏】賢い選び方と使い方ガイド

ドラッグストアには多くの製品が並んでおり、どれを選べば良いか迷うことも多いでしょう。ここでは、傷の種類に応じた選び方を解説します。

創傷被覆材(絆創膏)の種類と選び方

表1:市販の創傷被覆材(絆創膏)の比較
種類 代表的な製品例 特徴 適した傷 注意点
ハイドロコロイド キズパワーパッド™13、ケアリーヴ™治す力など 湿潤環境を強力に維持し治癒を促進。防水性が高く、数日間貼付可能。 滲出液の少ない~中等度の浅い切り傷・擦り傷。 感染創には禁忌。軟膏との併用不可。貼る前に皮膚をしっかり乾かす必要あり。
ウレタン不織布 ケアリーヴ™(通常タイプ)など 伸縮性が非常に高く、関節部など動きの多い部位によくフィットする。通気性が良い。 動きの多い部位の軽い傷や、乾燥気味の傷の保護。 防水性は低い。湿潤環境の維持能力はハイドロコロイドに劣る。
防水フィルム バンドエイド®ウォーターブロックなど 薄くて透明なフィルムで水に強い。目立ちにくい。 水仕事や入浴時の、滲出液が少ない傷の保護。 滲出液が多いと蒸れて剥がれやすい。伸縮性はあまりない。
液体絆創膏 コロスキン®、サカムケア®など 塗って乾かすと透明な膜になり、傷を保護する。 さかむけ、あかぎれなど、絆創膏が貼りにくい部位の小さな傷。 塗る時に非常にしみる。深い傷や顔、粘膜には使えない。

出典: 各種製品情報および国際的な創傷被覆材レビュー14を基にJHO編集委員会作成

塗り薬(軟膏)の種類と選び方

  • 抗生物質含有軟膏(例:ドルマイシン軟膏®、テラマイシン軟膏®)
    • 目的: 細菌の増殖を抑え、感染を予防または治療します15
    • 使うべき時: 汚れた物(土、動物など)で怪我をした場合や、ごく軽い感染の兆候(少し赤みが強いなど)が見られる場合に短期的に使用します。
    • 注意: 漫然と長期間使用すると薬剤耐性菌のリスクがあるため、数日の使用に留めるのが原則です。感染が疑われる場合は、まず医療機関を受診すべきです。
  • ワセリン(例:プロペト®)
    • 目的: 薬剤成分を含まず、皮膚の表面に油分の膜を作ることで、皮膚を物理的に保護し、乾燥を防ぎます。湿潤環境の維持に役立ちます13
    • 使うべき時: 薬剤が不要な清潔な傷の保護や、治りかけの乾燥しやすい傷の保湿に適しています。

【薬剤師からのアドバイス】 昔から家庭の常備薬として知られる「オロナインH軟膏®」は殺菌成分を含みますが、抗生物質ではありません。また、「マキロン®」などの殺菌消毒液は、前述の通り、傷口への直接の使用は現代の創傷治療では推奨されていません。

傷跡を残さないための科学的アプローチ【皮膚科医推奨のケア】

傷が上皮化し、閉じた後も、ケアは終わりではありません。ここからの半年から1年間が、最終的な傷跡が目立つかどうかの分かれ道です16

  1. 徹底した紫外線対策(最低3~6ヶ月間)
    • 理由: 治りたてのデリケートな皮膚は、紫外線に反応してメラニン色素が過剰に生成されやすく、茶色いシミ(炎症後色素沈着)として傷跡が目立ってしまう原因になります16
    • 対策: SPF30・PA++以上の日焼け止めを毎日欠かさず塗る。または、遮光効果のある医療用テープ(エアウォールUV®など)を傷跡に直接貼る、衣服や帽子で物理的に覆うといった対策が非常に有効です。
  2. 物理的刺激からの保護(最低3~6ヶ月間)
    • 理由: 傷跡に継続的な張力(引っ張られる力)や摩擦が加わると、コラーゲン線維が過剰に作られ、傷跡が赤くミミズ腫れのように盛り上がったり(肥厚性瘢痕)、幅が広がったりする原因になります16
    • 対策: 医療用のサージカルテープ(マイクロポア™など)を、傷跡の走行に対して垂直に、皮膚が少し寄るようにテンションをかけて貼ります。数日に一度、皮膚を休ませながら交換を続けます。
  3. 十分な保湿
    • 理由: 乾燥は皮膚のバリア機能を低下させ、かゆみや微細な炎症を引き起こします。このかゆみで傷跡を掻き壊すことが、さらなる悪化につながります。
    • 対策: ヘパリン類似物質含有クリームやワセリンなど、刺激の少ない保湿剤で傷跡部分を十分に保湿し、常にしっとりとした状態を保ちます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 傷口は毎日消毒した方が良いですか?
A1. いいえ。日本皮膚科学会のガイドラインでも示されている通り、感染の兆候がない限り、消毒は傷の治りを助ける自身の細胞まで傷つけてしまうため不要です1。毎日の洗浄は、異物や細菌を物理的に洗い流す「水道水」で十分です。
Q2. かさぶたは剥がさない方が良いですか?
A2. はい。かさぶたは無理に剥がすと、その下で再生している新しい皮膚まで一緒に剥がしてしまい、治癒が遅れたり傷跡が残りやすくなったりします。自然に剥がれ落ちるのを待つのが基本です。そもそも、湿潤療法を正しく行えば、治癒の邪魔になる「かさぶた」自体が形成されにくくなります16
Q3. 傷が治る過程でかゆいのはなぜですか?
A3. 傷が治癒する過程で、新しい皮膚や神経線維が再生される刺激や、ヒスタミンというかゆみを引き起こす物質が放出されるために生じます。これは正常な治癒反応の一部ですが、強く掻き壊すと傷跡が悪化する原因になります。掻かずに冷やしたり、保湿を徹底したりして対処しましょう。

まとめ:正しい知識が、あなたと家族の傷を守る

切り傷や擦り傷は、誰にでも起こりうる最も身近な怪我の一つです。しかし、その処置方法一つで、治る速さや最終的な傷跡の残り方は大きく変わります。本稿で一貫してお伝えしたかったことは、「しっかり洗浄し、乾かさずに保護する」という現代の創傷治療の基本原則を理解し、実践することの重要性です。昔ながらの「消毒して、乾かして、かさぶたを作る」という常識は、今や過去のものとなりました。
そして、少しでも不安な点や、本記事で紹介した「病院へ行くべき目安」に当てはまる場合は、決して自己判断で済ませず、ためらわずに専門医に相談してください。正しい知識と適切な判断こそが、あなたとあなたの大切な家族の体を守る最良の方法なのです。

免責事項
本記事は、医学的知識の普及を目的としており、個別の診断や治療に代わるものではありません。怪我の状態について具体的な診断・治療をご希望の場合は、必ず医療機関を受診してください。

参考文献

  1. 日本皮膚科学会 創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン策定委員会. 創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン(2023)―1 創傷一般(第3版). [インターネット]. 2023 [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/sousyou2023.pdf
  2. 日本創傷外科学会, 日本形成外科学会. 形成外科診療ガイドライン 1 急性創傷. 第2版. 東京: 金原出版; 2021.
  3. Wang S, Wang J, Wang H, Wang P. Impact of moist wound dressing on wound healing time: A meta-analysis. Int Wound J. 2023;20(8):3246-3257. doi:10.1111/iwj.14319. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37465989/
  4. 日本医師会. けがの手当(切り傷・すり傷). [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://www.med.or.jp/clinic/kega_surikizu.html
  5. 内閣官房 国民保護ポータルサイト. 怪我などに対する応急措置. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/hogo_m_07.pdf
  6. 消防庁. 擦り傷、切り傷 – 応急手当WEB講習. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://www.fdma.go.jp/relocation/kyukyukikaku/oukyu/05kobetsu/05/05_05_02.html
  7. ひまわり医院(医療法人社団双優会). 切り傷の応急処置や血がとまらない時の対処法、早く治す方法. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/incision/
  8. ひまわり医院(医療法人社団双優会). 擦り傷を早く治すには?擦り傷で病院に行く目安や処置・薬について. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/abrasion/
  9. ファストドクター. 包丁で指を切った時の病院に行く目安は?切り傷の応急処置方法も. [インターネット]. 2024 [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://fastdoctor.jp/columns/cut-your-finger
  10. どうファミリークリニック. 怪我をしたらどうする? 〜すり傷の処置の常識・非常識〜. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://doh-clinic.com/%E6%80%AA%E6%88%91%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%99%E3%82%8B%EF%BC%9F%E3%80%80%E3%80%9C%E3%81%99%E3%82%8A%E5%82%B7%E3%81%AE%E5%87%A6%E7%BD%AE%E3%81%AE%E5%B8%B8%E8%AD%98/
  11. 巣鴨千石皮ふ科. 傷・熱傷の治療に消毒薬は不要?「湿潤療法」は傷跡を残さず完治. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://sugamo-sengoku-hifu.jp/column/moist-wound-healing.html
  12. 三田市医師会. 第21回:湿潤療法のすすめ – トピックス. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://sanda-ishikai.jp/topics/021
  13. ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社. キズパワーパッド™. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: 製品ウェブサイト
  14. Dhivya S, Kasi A. Wound Dressings And Comparative Effectiveness Data. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2024 Jan-. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK470199/
  15. EPARKくすりの窓口. 膿や傷に効果的な化膿止め 9選【薬剤師解説】. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/antibioticointment-pickup/
  16. キッセイ薬品工業株式会社. 目立つ傷あとを残さないために. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://www.kissei.co.jp/patient/scar/healing/
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