【医師監修】妊娠中のおりものの変化:正常なサインと注意すべき異常を全解説
妊娠

【医師監修】妊娠中のおりものの変化:正常なサインと注意すべき異常を全解説

妊娠は、女性の体に数多くの変化をもたらす、奇跡的でダイナミックな期間です。その中でも、多くの妊婦さんが経験し、時に不安を感じる変化の一つが「おりもの(帯下)」の量や性状の変化です。しかし、このおりものの変化は、単なる不快な症状ではなく、妊娠が順調に進行していることを示すサインであり、また、時には注意が必要な体の状態を知らせてくれる、非常に重要な健康のバロメーターなのです1。おりものには、膣内を適切な湿度に保ち、潤滑にする役割があります3。さらに重要なのは、その「自浄作用」です。健康な女性の膣内は、乳酸菌(ラクトバチルス属)の働きによって弱酸性に保たれており、この酸性の環境が外部からの細菌の侵入や増殖を防いでいます3。妊娠すると、女性ホルモン、特にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が劇的に増加します6。このホルモンの増加が、おりものの量を増やし、妊娠期間中、子宮や赤ちゃんを感染から守るための防御機能を強化するのです8。したがって、おりものの量が増えること自体は、多くの場合、妊娠が順調に進んでいる証であり、心配する必要はありません1。しかし、ここには一つの重要な側面が存在します。妊娠中に体を守るために働くこのホルモン環境の変化は、同時に特定の感染症に対する脆弱性も生み出します。エストロゲンの増加は、膣の細胞内にグリコーゲンという物質を増やす作用があります4。このグリコーゲンは、膣内を健康に保つ善玉菌である乳酸菌の栄養源となり、乳酸菌が乳酸を産生することで膣内の酸性環境が維持されます4。これは非常に優れた防御メカニズムです。一方で、このグリコーゲンが豊富な環境は、カンジダという真菌(カビの一種)にとっても格好の栄養源となります14。これが、妊娠中にカンジダ腟炎(いわゆる「膣カンジダ症」)にかかりやすくなる主な理由です11。このように、妊娠中のおりものの変化は、体の「守り」と「リスク」の絶妙なバランスの上に成り立っています。このバランスを理解することが、妊娠期間を安心して過ごすための第一歩です。本稿では、日本産科婦人科学会(JSOG)や米国産科婦人科学会(ACOG)、英国国民保健サービス(NHS)などの国内外の専門機関の見解に基づき、妊娠中のおりものについて、包括的かつ医学的に正確な情報を提供します。妊娠初期・中期・後期の各トリメスターにおける正常な変化から、注意すべき異常のサイン、そして具体的なセルフケアや受診のタイミングまでを詳細に解説することで、妊婦さんがご自身の体の変化を正しく理解し、不要な不安を解消し、自信を持ってマタニティライフを送るための一助となることを目指します。

この記事の科学的根拠

この記事は、明示的に引用された最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下のリストには、実際に参照された情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性が含まれています。

  • 日本産科婦人科学会 (JSOG): 本記事における日本の標準的な診療ガイドライン、特にクラミジア検査、B群溶血性レンサ球菌(GBS)検査、および各種感染症の治療法に関する指針は、同学会の『産婦人科診療ガイドライン』に基づいています2342
  • 米国産科婦人科学会 (ACOG): 妊娠中の感染症(トリコモナス症など)の治療に関する推奨事項は、ACOGの診療公報を参考にしています38
  • 米国疾病予防管理センター (CDC): 性感染症(トリコモナス症など)の治療ガイドラインに関する情報は、CDCの指針に基づいています4445
  • 英国国民保健サービス (NHS): 妊娠中の正常なおりものの変化や一般的な症状に関する説明は、NHSが提供する公的な医療情報を参照しています8
  • 米国予防医学専門委員会 (USPSTF): 妊娠中の無症候性細菌性腟症のスクリーニングに関する議論は、USPSTFの勧告声明を根拠としています30

要点まとめ

  • 妊娠によるホルモン変化でおりものの量が増えるのは、多くの場合、赤ちゃんを感染から守るための正常な生理現象です。
  • おりものの色(黄、緑、灰色)、におい(生臭い、悪臭)、性状(カッテージチーズ状、泡状)、外陰部のかゆみは、治療が必要な感染症のサインかもしれません。
  • 水のような液体が持続的に流れ出る「破水」の疑いや、月経のような「異常出血」は、直ちに医療機関への連絡が必要です。
  • カンジダ腟炎や細菌性腟症は妊娠中に起こりやすい感染症で、特に細菌性腟症は早産のリスクを高めるため注意が必要です。
  • 妊婦健診で実施されるクラミジアやGBS検査は、症状のないリスクから赤ちゃんを守るために非常に重要です。異常を感じたら、ためらわずに医師に相談しましょう。

第1部:正常なおりものの変化——妊娠期間別に見る「順調なサイン」

妊娠期間を通じて、おりものの状態は変化し続けます。それは、赤ちゃんを育むために体がダイナミックに変化している証拠です。ここでは、妊娠の各段階で見られる正常なおりものの特徴と、それに伴う一般的な現象について解説します。

1-1. 妊娠初期(〜13週):妊娠成立を告げる最初の変化

妊娠初期は、体が新しい生命の存在に適応し始める、最も劇的な変化の時期です。おりものの変化は、その最も早いサインの一つとして現れることがあります。

正常な特徴

妊娠に気づくきっかけとして、おりものの量の増加を挙げる人は少なくありません。この変化は、早い人では生理予定日の前後、つまり妊娠4週頃から現れ始めます10。これは、受精卵が子宮内膜に着床し、女性ホルモンの分泌が活発になることで、子宮頸管からの分泌液が増加するためです10
この時期の正常なおりものは、以下のような特徴を持ちます。

  • : 普段よりも量が増える1
  • 性状: 水っぽく、サラサラしていることが多い10。人によっては、少し粘り気を感じることもあります3
  • : 無色透明、または乳白色やクリーム色1。下着に付着して時間が経つと、少し黄色っぽく見えることもありますが、鮮やかな黄色でなければ通常は問題ありません3
  • におい: ほとんど無臭か、ヨーグルトのような少し甘酸っぱいにおいがすることがあります2

これらの変化は、赤ちゃんを守るために膣内を清潔に保とうとする体の自然な働きであり、妊娠が順調に始まったサインと捉えることができます10

よくある気がかり:着床出血

妊娠のごく初期に、おりものに少量の血液が混じり、ピンク色や茶色に見えることがあります17。これは「着床出血」と呼ばれ、受精卵が子宮内膜に根を下ろす際に、内膜がわずかに傷つくことで起こる現象です1。着床出血は、全ての妊婦に起こるわけではありませんが、正常な妊娠経過の一部です。
着床出血は、通常の月経や異常な出血とは異なり、一般的に以下のような特徴があります。

  • : ごく少量で、ナプキンが軽く汚れる程度。
  • 期間: 1〜2日程度で自然に止まることが多い18
  • 痛み: 強い腹痛を伴わない1

ただし、出血が見られた場合は自己判断せず、産婦人科医に相談することが重要です。

よくある気がかり:絨毛膜下血腫

妊娠初期の出血の原因として、胎盤が形成される過程で子宮内膜との間に血の塊(血腫)ができる「絨毛膜下血腫」も考えられます1。この場合、安静が必要となることがあります。着床出血か他の原因による出血かを正確に判断するためにも、妊娠初期に出血が見られた際には、必ずかかりつけの医療機関に連絡し、指示を仰ぎましょう1

1-2. 妊娠中期(14〜27週):安定期におけるおりものの状態

妊娠中期は、つわりが落ち着き、多くの妊婦さんが心身ともに安定した「安定期」を迎える時期です。この時期も、おりものは引き続き重要な役割を果たしています。

正常な特徴

妊娠初期から増加したおりものの量は、中期に入ってもそのまま続くか、さらに少し増える傾向があります。その特徴は初期と大きく変わらず、水っぽく、色は透明から乳白色、クリーム色をしています1。これは、高レベルに維持されたエストロゲンが、引き続き膣の自浄作用を高め、子宮を感染から守っている証拠です8

安定期だからこその注意点

この時期は体調が安定するため、つい油断しがちですが、実は膣内環境は感染症に対して脆弱な状態が続いています。序章で述べたように、エストロゲンの影響で膣内のグリコーゲン濃度が高い状態が維持されるため、カンジダ菌が増殖しやすい環境は依然として存在します。実際、妊娠中のカンジダ腟炎は妊娠中期に最も発症しやすいとの報告もあります19
したがって、この「安定期」は、「何も問題が起こらない時期」ではなく、「体調が良いからこそ、体の小さなサインに気づきやすい時期」と捉えることが重要です。おりものの色やにおい、かゆみの有無など、日々の変化に注意を払う習慣を続けることが、トラブルの早期発見につながります1。この時期の注意深い観察が、次のセクションで詳述する感染症の予防と早期対応の鍵となります。

1-3. 妊娠後期(28週〜):出産に向けた体の準備

妊娠後期に入ると、体は出産に向けて最終準備を始めます。おりものにも、その準備を反映した顕著な変化が現れます。

正常な特徴

出産が近づくにつれて、おりものの量はさらに増加する傾向があります2。そして、その性状も変化します。

  • 性状: これまでのサラサラした状態から、より粘り気が強く、ドロッとしたゼリー状や白いのりのような塊に変化することがあります2
  • 役割: この粘り気のあるおりものは、赤ちゃんが産道をスムーズに通り抜けるための潤滑剤としての役割を果たします2

これは、エストロゲンの分泌がさらに増加し、子宮口(子宮頸管)が分娩に向けて柔らかくなるのと連動して起こる、ごく自然な体の変化です1

「おしるし」を理解する

出産予定日が近づくと、おりものに少量の血液が混じることがあります。これは「おしるし」と呼ばれ、出産が間近に迫っていることを示すサインの一つです3

  • メカニズム: おしるしは、出産準備のために子宮口が少しずつ開き始め(開大・展退)、赤ちゃんを包んでいる卵膜が子宮の壁からわずかに剥がれることで起こる出血が、子宮頸管の粘液(頸管粘液)と混ざって排出されるものです2
  • 見た目: ピンク色、茶褐色、あるいは鮮血が粘液に混じったような状態です6
  • 意味: おしるしがあったからといって、すぐに陣痛が始まるわけではありません。個人差が大きく、数時間後から数日後に陣痛が始まるのが一般的です2。慌てる必要はなく、「いよいよだな」と心と体の準備を整えるサインと受け止めましょう6

重要なのは、おしるしと危険な出血とを区別することです。おしるしは基本的に少量の出血が粘液と混ざったものですが、月経の多い日のような量や、サラサラした鮮血が続く、血の塊が混じる、強い腹痛を伴うといった場合は、後述する常位胎盤早期剥離などの危険な状態の可能性があります2。そのような場合は、すぐにかかりつけの医療機関に連絡が必要です。

第2部:注意すべきおりものの変化——見逃してはいけない「異常のサイン」

妊娠中のおりものの変化の多くは正常な生理現象ですが、中には感染症やその他の産科的異常を示す重要な警告サインも含まれます。これらのサインを早期に認識し、適切に対応することが、母体と赤ちゃんの健康を守る上で極めて重要です。

2-1. ひと目でわかる異常のサイン:色・におい・性状チェックリスト

まずは、ご自身のおりものの状態をセルフチェックするための簡単なリストです。以下のいずれかに当てはまる場合は、感染症などの可能性があるため、注意が必要です。

  • : 普段よりも濃い黄色、黄緑色1、灰色3、鮮血のような赤色、ピンク色、茶褐色(おしるしや着床出血以外の、続く出血)3
  • におい: 魚が腐ったような生臭いにおい1、腐敗臭や、普段とは違う強い悪臭3
  • 性状: ポロポロとしたカッテージチーズ状、酒粕状、豆腐のかす状の塊1、泡立っている1、明らかに膿(うみ)のようである10、水のようにサラサラしたものが、自分の意思とは関係なく流れ続ける(破水の可能性)1
  • 伴う症状: 外陰部の強いかゆみや、ヒリヒリする痛み3、排尿時の痛み8、下腹部痛やお腹の張りを伴う1

これらのサインをより分かりやすく整理するために、以下の比較表を作成しました。ご自身の状態と照らし合わせ、どのタイプの可能性があるかを確認する目安としてご活用ください。

表1:正常・異常おりもの比較一覧表
状態 におい 性状 主な随伴症状 考えられる原因
正常なおりもの 透明、乳白色、クリーム色、淡い黄色 無臭、または少し甘酸っぱい 水っぽい、サラサラ、または粘り気がある 特になし 妊娠によるホルモン変化
カンジダ腟炎 においは少ない カッテージチーズ状、酒粕状、ポロポロした塊 強いかゆみ、ヒリヒリ感 カンジダ菌の増殖
細菌性腟症 灰色がかった白、薄い黄色 魚が腐ったような生臭いにおい 水っぽく、薄く均一 かゆみは少ない(半数は無症状) 膣内細菌バランスの乱れ
トリコモナス腟炎 黄色、黄緑色 強い悪臭、腐敗臭 泡立っていることがある 強いかゆみ、痛み、排尿時痛 トリコモナス原虫(性感染症)
クラミジア・淋菌感染症 黄色っぽい、膿のよう(症状がないことも多い) 時に悪臭 水っぽい、量が増える 下腹部痛、発熱(無症状が多い) クラミジア・淋菌(性感染症)
おしるし ピンク、赤、茶褐色(粘液に混じる) 血のにおい 粘り気が強く、ゼリー状 軽い生理痛のような痛み(陣痛の前触れ) 出産準備による子宮口の変化
破水 無色透明、淡い黄色、時に薄いピンク 無臭、または特有の生臭さ 水のようにサラサラ、持続的に流れ出る お腹の張り(陣痛)を伴うことがある 卵膜の破綻

この表はあくまで目安です。いずれかの異常サインに気づいた場合は、自己判断せずに速やかに産婦人科を受診してください。

2-2. 感染症のシグナル:原因別の詳細解説と胎児への影響

妊娠中は免疫機能が自然に抑制されるため、普段なら問題にならない常在菌が増殖したり、感染症にかかりやすくなったりします2。ここでは、おりものの異常から考えられる主な感染症について、その原因、リスク、治療法を詳しく解説します。

A) カンジダ腟炎

  • 症状: 最も特徴的なのは、ヨーグルトやカッテージチーズ、酒粕にたとえられる、白くポロポロとしたおりものです1。これに、我慢できないほどの強いかゆみや、外陰部のヒリヒリとした痛み、赤みを伴います3。においは、通常きつくありません8
  • 原因: カンジダ菌は、健康な女性の膣内にも存在する常在菌(真菌)の一種です2。しかし、妊娠によって引き起こされる特有の体内環境が、その増殖を促します。具体的には、①高レベルのエストロゲンが膣上皮細胞のグリコーゲンを増加させ、カンジダ菌の栄養源となること4、②赤ちゃんを異物と認識しないように免疫力が抑制されること2、という二つの要因が重なることで発症しやすくなります。これは性感染症ではありません16
  • リスク: カンジダ腟炎自体が、直接的に早産や流産を引き起こすことは稀で、妊娠の経過に大きな危険を及ぼすことは少ないとされています。しかし、放置すると、出産時に赤ちゃんが産道を通る際に感染し、新生児の口腔カンジダ症(鵞口瘡:がこうそう)や、おむつかぶれの一因となることがあります21。また、母体にとっても強い不快感を伴います。
  • 診断と治療: 医師が症状と診察所見を確認し、おりものを顕微鏡で調べるか、培養検査を行うことで診断します23。治療には、抗真菌薬の膣錠やクリーム(クロトリマゾール、ミコナゾールなど)が用いられます15。妊娠中は、短い期間の治療では再発しやすいため、通常7日間程度の治療が推奨されます25。ここで極めて重要なのは、経口抗真菌薬(飲み薬)であるフルコナゾールは、特に妊娠初期において、流産や先天異常のリスクをわずかに高める可能性が指摘されているため、原則として使用を避けるべきであるという点です19。日本産科婦人科学会のガイドラインでも、妊婦へのフルコナゾール投与は禁忌とされています23。必ず医師の診断のもと、妊娠中でも安全な局所療法(膣錠やクリーム)で治療を受けることが大切です。

B) 細菌性腟症

  • 症状: 灰色がかった白色の、水っぽくサラサラしたおりものが特徴です17。そして、アミン臭と呼ばれる、魚が腐ったような独特の強い生臭いにおいを放ちます1。このにおいは、性交後に強くなることがあります31。カンジダのような強いかゆみは伴わないことが多いですが、最も注意すべき点は、感染している女性の約半数が無症状であることです13
  • 原因: 膣内の細菌バランスが崩れ、善玉菌である乳酸菌が減少し、代わりにガードネレラ菌などの複数の嫌気性菌(酸素を嫌う細菌)が異常に増殖した状態です2。原因は完全には解明されていませんが、頻繁な膣洗浄、複数の性的パートナー、ストレスなどが危険因子とされています34
  • リスク: 細菌性腟症は、妊娠において最も警戒すべき膣の感染症の一つです。増殖した細菌が膣から子宮頸管、子宮内へと上行し、赤ちゃんを包む卵膜に炎症(絨毛膜羊膜炎)を引き起こすことがあります13。この炎症が引き金となり、前期破水、切迫早産、早産、そして出産後の子宮内膜炎といった、深刻な産科合併症の危険性を有意に高めることが知られています1
  • 診断と治療: 診察では、アムゼル(Amsel)の診断基準(おりものの性状、pH、アミン臭、顕微鏡でのクルーセル(clue cell)の確認)が用いられますが、より客観的な診断法として、日本ではグラム染色によるNugentスコアが標準とされています23。治療には、メトロニダゾールやクリンダマイシンといった抗生物質が、経口薬または膣錠・クリームとして処方されます2
  • 治療に関する専門家の間での議論: ここで、専門的ながら非常に重要な点に触れておきます。それは、「症状のない(無症候性の)細菌性腟症を治療すべきか」という点について、世界中の専門家の間で見解が完全には一致していないということです。米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、早産の危険性が低い一般の妊婦に対して、症状がない場合に細菌性腟症のスクリーニング検査を行い、治療することの純粋な利益は証明されていないとして、定型的なスクリーニングを推奨していません30。いくつかの研究では、抗生物質による治療が早産率を低下させなかったという報告もあります40。一方で、特に「過去に早産の経験がある」といった高危険群の妊婦においては、治療が早産の危険性を低減させる可能性を示唆する研究も存在します32。日本の『産婦人科診療ガイドライン』では、より積極的な立場をとり、症状の有無にかかわらず治療を考慮すること、特に早産既往のある妊婦では積極的に治療を考慮することが推奨されています42。この専門家の間での見解の相違は、細菌性腟症と早産の関係が非常に複雑であることを示しています。したがって、妊婦さん自身がこの状況を理解し、「自分にとって最適な治療方針は何か」を主治医とよく話し合って決めることが何よりも重要です。ご自身の健康状態や既往歴を正確に伝え、医師との共同作業のもとで治療方針を決定することが、最善の結果につながります。

C) トリコモナス腟炎

  • 症状: 泡を含んだ、黄色や黄緑色の悪臭の強いおりものが特徴です1。腐敗臭と表現されることもあります。外陰部の強いかゆみや痛み、排尿時痛、性交時痛を伴うことが多く、非常に不快な症状が現れます3。ただし、無症状の場合もあります23
  • 原因: トリコモナス原虫という微小な寄生虫による性感染症です43。主に性交渉によって感染します。
  • リスク: 妊娠中にトリコモナス腟炎にかかると、早産や前期破水、低出生体重児の危険性が高まります43。また、HIV(エイズウイルス)の感染・伝播の危険性を高めることも知られています44。出産時に産道で赤ちゃんに感染することは稀ですが、可能性はゼロではありません43
  • 診断と治療: おりものを顕微鏡で調べて原虫を直接確認する方法や、より感度の高い培養法、PCR法などの核酸増幅検査(NAAT)で診断します23。治療には、経口抗生物質のメトロニダゾールが第一選択薬として用いられます23。性感染症であるため、再感染を防ぐために、パートナーも同時に検査・治療を受けることが不可欠です44。現在の米国疾病予防管理センター(CDC)やACOGのガイドラインでは、有症状の妊婦に対する治療の有益性が危険性を上回ると判断され、妊娠のどの時期でもメトロニダゾールの使用が認められています44。ただし、日本の添付文書では妊娠3ヶ月以内の投与は慎重であるべきとの記載もあり、この点は主治医とよく相談する必要があります23

D) クラミジア・淋菌感染症

  • 症状: これらの性感染症の最大の特徴であり、最も危険な点は、感染しても多くの女性が無症状であることです17。症状が出る場合でも、おりものが少し増える、色が黄色っぽくなる、軽い下腹部痛がある、といった軽微なものであることが多く、見過ごされがちです17
  • 原因: クラミジア・トラコマチス菌、淋菌という細菌による性感染症です。
  • リスク: 感染を放置すると、炎症が子宮頸管から骨盤内へと広がり、骨盤内炎症性疾患を引き起こす可能性があります。妊娠中に未治療のままだと、絨毛膜羊膜炎から早産や前期破水につながる危険性があります1。さらに、出産時に産道で赤ちゃんに感染すると、新生児結膜炎(失明に至る可能性もある)や新生児肺炎といった、非常に重篤な病気を引き起こす可能性があります2
  • 診断と治療: 子宮頸管を綿棒などで擦って検体を採取し、核酸増幅検査(NAAT)で診断します。これらの感染症が無症状でありながら赤ちゃんに深刻な影響を及ぼす危険性があるため、日本では、妊娠初期の妊婦健診でクラミジア検査を全妊婦に実施することが標準的な診療となっています42。これこそが、定期的な妊婦健診を受けることの極めて大きな意義の一つです。この検査は、不便な義務ではなく、赤ちゃんの健康を守るための重要な予防策なのです。陽性と診断された場合は、妊娠中でも安全に使用できる抗生物質(クラミジアにはアジスロマイシンなど)で治療します23。もちろん、パートナーの治療も必須です。

2-3. 緊急を要する危険なサイン:破水と異常出血

感染症のサインとは別に、一刻も早い医療介入が必要な、緊急性の高い危険なサインがあります。これらのサインを知っておくことは、母子の命を守るために不可欠です。

A) 破水

破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、中の羊水が流れ出てくる状態のことです2。陣痛が始まる前に起こる「前期破水」は、子宮内感染の危険性を高めるため、迅速な対応が必要です。しかし、多くの妊婦さんを悩ませるのが、破水と、量が増えたおりものや尿漏れとの見分けがつきにくいという問題です7。特に、卵膜の高い位置が小さく破れて羊水が少量ずつ漏れ出す「高位破水」は、判断が非常に困難です52
自己判断は危険ですが、見分けるためのポイントを以下のガイドにまとめました。

表2:破水?おりもの?尿漏れ?見分け方ガイド
項目 破水(羊水) おりもの 尿漏れ
無色透明、または淡い黄色。白い浮遊物(胎脂)が混じることや、出血が混じり薄いピンク色になることもある54 乳白色、クリーム色、透明など。 黄色っぽいことが多い54
におい 無臭、または特有の生臭いにおい(精液に似ていると表現されることもある)52。感染を示す悪臭とは異なる。 わずかに酸っぱいにおい、または無臭54 特有のアンモニア臭52
出方 自分の意思で止められない。体の動き(立ち上がる、咳をするなど)に関わらず、持続的にチョロチョロまたはドバっと流れ出る52 ダラダラと流れ続けることはない。 意識して膣や肛門を締めると止められることがある。くしゃみや咳など、お腹に力が入った時に漏れやすい54
性状 水のようにサラサラしている55 粘り気があることが多い(時期による)52 サラサラしている。

アクションプラン:この表はあくまで参考です。最も重要なことは、「破水かもしれない」と少しでも疑った場合は、自己判断で様子を見ないことです。すぐに以下の行動をとってください。

  1. 清潔なナプキンや産褥パッドをあてる(タンポンの使用は感染の危険性を高めるため厳禁)55
  2. 入浴やシャワー、ウォシュレットの使用は避ける2
  3. 直ちにかかりつけの産院に電話し、状況を説明して指示を仰ぐ。

「尿漏れだったら恥ずかしい」などとためらう必要は全くありません53。産院では、簡単な検査で破水かどうかをすぐに判断できます56。万が一破水だった場合、時間が経つほど赤ちゃんへの感染危険性が高まります。迷わず連絡することが、最善の選択です。

B) 異常出血

妊娠中の出血は、常に注意が必要なサインです。特に妊娠中期以降の出血は、母子ともに危険な状態を示している可能性があります。
おしるしとの違いを再確認:前述の通り、「おしるし」は少量の出血が粘液と混ざったものです。それに対して、以下のような出血は異常です。
危険な出血のサイン(レッドフラグ)

  • 色と量: サラサラとした鮮血が、月経の多い日のように、あるいはそれ以上に出る2
  • 持続性: 出血が止まらず、持続する。
  • : レバーのような血の塊が混じる3
  • 随伴症状: 我慢できないほどの強い腹痛、お腹が板のように硬くなる(持続的な張り)、背部痛などを伴う2

考えられる原因:このような危険な出血は、常位胎盤早期剥離(赤ちゃんが生まれる前に胎盤が子宮の壁から剥がれてしまう状態)や前置胎盤(胎盤が子宮の出口を塞いでいる状態)といった、緊急性の高い疾患の可能性があります2。これらは、大量出血を引き起こし、母子ともに命に関わる極めて危険な状態です。
アクションプラン:このような出血が見られた場合は、「様子を見よう」などとは決して考えず、ためらわずに救急車を呼ぶか、直ちに病院に向かってください2。これは、一刻を争う事態です。

第3部:専門家が教えるアクションプラン——日々のケアと受診のタイミング

おりものの変化を正しく理解したら、次に行うべきは、日々の適切なケアと、必要な時にためらわずに医療機関を受診するための具体的な行動計画です。ここでは、専門家の視点から、妊娠期間を健やかに過ごすための実践的なアドバイスを提供します。

3-1. 妊娠中のデリケートゾーン・セルフケア

妊娠中は、デリケートゾーンを清潔に保ち、感染の危険性を低減させることが重要です。しかし、「清潔」とは、洗いすぎることではありません。むしろ、洗いすぎは逆効果になることがあります。

  • 正しい洗浄方法: 外陰部は、1日1回、ぬるま湯で優しく洗い流すだけで十分です16。石鹸を使用する場合は、刺激の少ない弱酸性のものを選び、ゴシゴシこすらず、泡でなでるように洗いましょう2。膣の中まで指を入れたり、シャワーで洗い流したりする必要は全くありません16
  • 絶対に避けるべきこと:膣洗浄(ビデ): 膣洗浄は、膣内を健康に保っている善玉菌(乳酸菌)まで洗い流してしまい、膣の自浄作用を破壊します13。これにより、かえって細菌性腟症などの感染症の危険性を高めることが知られています31。特別な医学的理由がない限り、妊娠中の膣洗浄は絶対に避けてください。
  • 下着の選び方: 通気性が良く、湿気を吸収しやすい綿(コットン)素材の下着を選びましょう2。湿気がこもりやすい合成繊維や、体を締め付けるタイトな下着は、デリケートゾーンの蒸れを引き起こし、カンジダ菌などの増殖を助長する可能性があります9
  • おりものシートの上手な使い方: おりものの量が多くて不快な場合は、おりものシートを使用すると快適に過ごせます。ただし、重要なのはこまめに取り替えることです2。シートを長時間つけたままにすると、湿った環境が維持され、感染の温床になりかねません。トイレに行くたびに交換するくらいの気持ちで、常に清潔な状態を保ちましょう。

3-2. いつ、何を、どう伝える? 賢い産婦人科受診ガイド

「このくらいで病院に電話していいのかな?」と迷うことは、多くの妊婦さんが経験します。しかし、妊娠中の心配事は、ためらわずに相談することが基本です。ここでは、受診のタイミングと、医師に症状を的確に伝えるためのポイントを解説します。

受診・連絡のタイミング

直ちに電話・受診(緊急!)

  • 破水が疑われるとき(水っぽいものが持続的に流れ出る)
  • 月経の多い日を超えるような出血、鮮血、強い腹痛を伴う出血があるとき

できるだけ早く受診予約(要相談)

  • おりものの色が普段と違う(黄色、緑、灰色など)
  • 魚が腐ったような、または強い悪臭がする
  • ポロポロした塊状、泡状など、性状が明らかに異常
  • 外陰部に強いかゆみや痛みがある

医師に症状を上手に伝えるための準備

診察の際に、以下のポイントを整理して伝えると、医師はより正確な診断を下しやすくなります。受診前にメモをしておくと良いでしょう。

  • いつから?: 「昨日の夜からです」「3日前から気になっています」など。
  • 色は?: 「鮮やかな黄色です」「緑がかった色をしています」など、具体的に。
  • においは?: 「生臭いにおいがします」「においは特にありません」など。
  • 量・性状は?: 「下着が濡れるくらい量が多いです」「カッテージチーズのようなポロポロした塊が出ます」など。
  • 他の症状は?: 「外陰部がとてもかゆいです」「排尿の時に少し痛みます」「下腹部が張る感じがします」など。

このように具体的に伝えることで、医師は鑑別診断(どの病気の可能性が高いかを絞り込むこと)をスムーズに進めることができます。

3-3. 妊婦健診でわかること

日本の妊婦健康診査(妊婦健診)は、母子ともに健康な妊娠期間を過ごし、安全な出産を迎えるために、非常に優れたシステムです51。おりものに関連する重要な検査も、この健診の標準的な項目として組み込まれています。

  • 妊娠初期のクラミジア検査: 多くの施設で、妊娠初期に性器クラミジア検査が行われます42。前述の通り、クラミジア感染症は無症状であることが多く、しかし放置すれば赤ちゃんに深刻な影響を及ぼす可能性があるため、この時期のスクリーニング検査は極めて重要です59
  • 妊娠後期のGBS検査: 妊娠35週から37週頃に、B群溶血性レンサ球菌(Group B Streptococcus – GBS)の検査が行われます42。GBSは多くの健康な女性の膣内や直腸に存在する常在菌で、母親自身には何の問題も引き起こしません60。しかし、分娩時に産道で赤ちゃんに感染すると、新生児に肺炎や髄膜炎、敗血症といった重篤な感染症を引き起こすことがあります61。この検査で陽性(GBSを保菌している)とわかった場合、分娩が始まったら母親に抗生物質の点滴を行うことで、赤ちゃんへの感染をほぼ確実に予防することができます42

これらの検査は、自覚症状がないうちに潜在的な危険性を発見し、予防的措置を講じるためのものです。妊婦健診を定期的に受診し、これらの重要な検査を受けることが、赤ちゃんの健康を守るための、母親にできる最も確実な行動の一つです。

よくある質問

Q1. おりものの量が増えて、下着が汚れるのが不快です。どうすればよいですか?
おりものの増加は妊娠中の正常な反応ですが、不快感はありますよね。通気性の良い綿素材の下着を着用し、おりものシートをこまめに交換することで、快適に過ごすことができます29。ただし、蒸れは感染症の原因にもなるため、清潔を保つことが大切です。膣内を洗い流すような過度な洗浄は、自浄作用を損なうため避けてください13
Q2. カンジダ腟炎は赤ちゃんに影響しますか?
カンジダ腟炎が直接的に早産や流産につながることは稀です。しかし、治療せずに放置すると、出産時に産道で赤ちゃんに感染し、新生児の口の中にカビが生える「鵞口瘡(がこうそう)」の原因になることがあります21。強いかゆみなどの症状があれば、我慢せずに医師に相談し、妊娠中でも安全な膣錠やクリームで治療を受けましょう15
Q3. 細菌性腟症はなぜ早産のリスクを高めるのですか?
細菌性腟症は、膣内の善玉菌が減り、悪玉菌が増殖した状態です2。これらの悪玉菌が子宮の方へ上っていくと、赤ちゃんを包んでいる膜に炎症(絨毛膜羊膜炎)を起こすことがあります13。この炎症が刺激となって子宮が収縮し始め、陣痛が早く来てしまったり(早産)、陣痛の前に破水してしまったり(前期破水)する危険性を高めるためです1
Q4. 「破水」と「尿漏れ」の確実な見分け方はありますか?
確実な判断は医師にしかできませんが、いくつかの違いがあります。尿漏れはアンモニア臭があり、咳やくしゃみなどお腹に力が入った時に起こりやすく、意識すれば止められることがあります5254。一方、破水による羊水は無臭か生臭いにおいで、自分の意思とは関係なく持続的にチョロチョロと流れ出ます52。しかし、特に少量の「高位破水」は見分けが困難です。「破水かもしれない」と少しでも思ったら、自己判断せず、すぐに産院に連絡してください53
Q5. パートナーも治療が必要な感染症はありますか?
はい。トリコモナス腟炎、クラミジア感染症、淋菌感染症は性感染症ですので、再感染を防ぐためにパートナーも同時に検査・治療を受けることが絶対に必要です44。ご自身の診断が出たら、必ずパートナーに伝え、一緒に医療機関を受診してもらうようにしてください。

結論

妊娠中のおりものの変化は、多くの妊婦さんが経験する自然な生理現象であり、その大部分は体が赤ちゃんを守り、育むために起こしている正常な反応です。エストロゲンというホルモンの働きによって量が増え、膣内を清潔に保ち、感染から守るという重要な役割を担っています。この基本的なメカニズムを理解することは、日々の変化に対する漠然とした不安を和らげる第一歩となります。
本稿で詳述したように、重要なのは、この「正常な変化」と、注意が必要な「異常のサイン」とを見分ける知識を持つことです。

  • 正常なサイン: 量が増え、水っぽく、色は透明〜乳白色で、においがきつくないおりものは、妊娠が順調な証です。妊娠後期には、粘り気が増したり、「おしるし」が見られたりすることもありますが、これらは出産に向けた自然な準備段階です。
  • 異常のサイン: 色(黄・緑・灰色)、におい(生臭い・悪臭)、性状(カッテージチーズ状・泡状)、そして随伴症状(強いかゆみ・痛み)に異常が見られる場合は、カンジダ腟炎や細菌性腟症といった治療が必要な感染症の可能性があります。
  • 緊急のサイン: 水のような液体が持続的に流れ出る「破水」の疑いや、月経以上の量の鮮血が出る「異常出血」は、母子の安全に関わる緊急事態です。

これらのサインを日頃から観察する習慣をつけることは、ご自身の体を管理する上で非常に強力なツールとなります。そして、異常を感じたときには、決して自己判断で放置せず、ためらわずに産婦人科医に相談してください。早期の診断と適切な治療は、多くの合併症を防ぎ、安全な妊娠継続につながります。また、妊婦健診で実施されるクラミジアやGBSといったスクリーニング検査は、症状のないリスクを発見し、赤ちゃんを未然に守るための重要な機会です。
おりものの変化を正しく理解し、ご自身の体が出すサインに耳を傾けること。それは、あなたがご自身の妊娠・出産における主体的なパートナーとなることを意味します。この知識が、あなたの不安を自信に変え、心穏やかで健やかなマタニティライフを送るための一助となることを心から願っています。

免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、専門的な医学的助言を構成するものではありません。健康に関する懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

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