【医師監修】子どもの「痔」?それは誤解かも。便秘が原因の肛門トラブル完全ガイド
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【医師監修】子どもの「痔」?それは誤解かも。便秘が原因の肛門トラブル完全ガイド

「うちの子、もしかして痔?」。お子様のおしりからの出血や痛みを訴える様子を見て、多くの保護者様がそのように心配されます。しかし、JAPANESEHEALTH.ORG編集委員会が最新の臨床研究と専門家の知見を分析した結果、子ども、特に幼児期と思春期前の年代において、大人のような「痔核(じかく)」、いわゆる「いぼ痔」を発症することは極めて稀であることが明らかになっています12。保護者様が「痔」と考える症状のほとんどは、実は他の、より一般的な肛門周辺のトラブルが原因です。これらの問題の根底には、見過ごされがちな「小児の慢性的な便秘」という共通の課題が存在します。日本の小児外科医や肛門科医の臨床報告によると、子どもに見られる肛門のトラブルは、便秘によって引き起こされる硬い便が直接的な原因となることが大半です34。本稿では、保護者様の不安を解消し、正確な知識に基づいた適切な対応を支援するため、子どもの肛門トラブルに関する包括的かつ信頼性の高い情報を提供します。子どもの「おしりの問題」の本当の原因を理解し、根本的な解決策である便秘管理、そして家庭でできる具体的なケア方法まで、専門的な知見を分かりやすく解説していきます。

この記事の科学的根拠

この記事は、提供された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下に示すリストには、実際に参照された情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性が含まれています。

  • 日本小児栄養消化器肝臓学会・日本小児消化管機能研究会: この記事における慢性機能性便秘症の診断、治療、および管理に関する指導(薬物療法、食事・行動療法を含む)は、同学会らが発行した「小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン」に基づいています910
  • 日本トイレ研究所: 小学生における便秘の有病率、学校での排便を避ける行動、および保護者の認識に関する統計データは、同研究所が実施した大規模調査の結果を引用しています12。これにより、問題の社会的重要性が裏付けられています。
  • Anorectal Complaints: Hemorrhoids, Fissures, Abscesses, Fistulae (PMC, NCBI): 子どもの肛門疾患(痔、裂肛、膿瘍、痔瘻)に関する国際的な臨床的見解、特に成人との違いや治療アプローチに関する記述は、米国国立医学図書館に収載されているこのレビュー論文の知見に基づいています1
  • 日本の臨床医による専門家解説: 東京ベイ・浦安市川医療センター2、大阪肛門科診療所5、きたやま胃腸肛門クリニック16など、日本の小児外科・肛門科を専門とする複数の医療機関から公開されている臨床情報に基づき、日本国内の実情に即した症状(裂肛、見張りいぼ、乳児痔瘻など)の解説や治療法(漢方薬の使用など)を構成しています。

要点まとめ

  • 子ども、特に幼児における「痔(いぼ痔)」は非常に稀です。保護者が「痔」と考える症状のほとんどは、硬い便による「切れ痔(裂肛)」が原因です。
  • 子どもの肛門トラブルの根本原因は、ほぼすべて「慢性的な便秘」です。日本国内の調査では、小学生の約3人に1人が便秘またはそのリスクを抱えていると報告されています12
  • 治療の基本は、手術ではなく「便秘の管理」です。薬物療法や生活習慣の改善を通じて、痛みのない排便習慣を確立することが最も重要です。
  • 子どもの肛門疾患の治療モデルは、成人とは逆です。局所的な処置よりも、便秘という全身的な問題を解決することが優先されます。手術が必要になるケースはほとんどありません。
  • 保護者が子どもの排便状況を正確に観察し記録すること(排便日誌、ブリストル便形状スケールなど)が、的確な診断と治療への近道となります。

第1部: 「子どもの痔」という誤解と、その背後にある真実

このセクションでは、まず保護者様が抱きがちな誤解を解き、問題の本当の姿を疫学データに基づいて明らかにします。焦点は稀な「痔」から、より根本的で広範囲にわたる問題、すなわち小児の便秘へと移行します。

1.1. 誤解の構造:なぜ子どもの「痔」は稀なのか

臨床現場において、保護者様が「うちの子は痔ではないか」と心配して医療機関を受診されても、実際の診断が「痔核」となることはほとんどありません。国際的な医学研究でも、小児における痔核の有病率は「極めて低い」とされ、「通常、別の診断がなされる」と報告されています1。日本の臨床現場でもこの事実は確認されており、子どもが内痔核を発症することはあっても、成人のように手術が必要となるケースは稀です2。痔核は、長年にわたる慢性的な負担が原因で組織が変化して形成されるため、人生の早い段階にある子どもでは発症しにくいのです3
実際には、最も一般的な診断は、硬い便によって肛門の皮膚が裂ける「裂肛(れっこう)」(一般的に「切れ痔」として知られています)や、その慢性化によってできる皮膚のたるみである「見張りいぼ」、そして乳児期の男の子に特有の「乳児痔瘻(にゅうじじろう)」です1。したがって、信頼できる医療情報を提供する本稿の最初の役割は、この用語の誤解を優しく解きほぐすことです。お子様が抱えているのは「おしりの問題」ではありますが、それは大人の「痔」とは異なる可能性が高いということを理解することが、適切なケアへの第一歩となります。

1.2. 静かなる流行:根本原因としての小児便秘

子どもの肛門トラブルの大部分は、慢性的な機能性便秘の直接的な結果です。この問題の規模を日本国内のデータで理解することは、その公衆衛生上の重要性を認識する上で不可欠です。多くの臨床報告が、便秘と子どもの肛門トラブルを直接関連付けています。便秘による硬い便は裂肛を引き起こし2、排便時の過度ないきみは、稀な痔核や直腸脱の一因となり得ます2
日本の医療における権威ある指針である「小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン」は、この問題に対する医学的枠組みを定めています9。さらに、日本トイレ研究所が実施した大規模な調査は、この問題が単発的なものではなく、広範囲にわたる公衆衛生上の課題であることを示す衝撃的な統計を明らかにしました12

表1: 日本の小学生における便秘および関連行動の有病率(データ統合)

指標 統計値 情報源
便秘状態にある子ども(Rome III基準) 16.6%(6人に1人) 12
便秘の「リスクあり」と見なされる子ども 20.7% 12
便秘またはリスクありの子どもの合計 37.3%(約3人に1人) 12
学校で排便を我慢する子ども(「ほとんどしない」「全くしない」) 51.3% 12
学校での排便をからかわれた経験がある子ども 13.3% 12
子どもが便秘であることに気づいていない保護者 37.6% 12

このデータはいくつかの重要な事実を明らかにします。第一に、小学生の3分の1以上が便秘またはそのリスクを抱えているという事実は、これが数百万人の子どもたちに影響を与える重大な問題であることを示しています。第二に、保護者の37.6%が子どもの便秘に気づいていないという数字は、知識のギャップを浮き彫りにし、教育の急務を物語っています。そして最も重要なのは、学校での排便回避やからかいに関するデータです。これは、問題が単なる生理的なものではなく、心理的、文化的、環境的な側面を強く持つことを証明しています。排便を我慢する行動は、便をさらに硬く、痛みを伴うものにし、恐怖からさらに我慢するという悪循環を生み出します2。したがって、効果的な予防と治療戦略は、食事内容だけでなく、子どもの心理状態や、家庭・学校といった環境にも目を向ける必要があるのです。

第2部: 主な症状と鑑別診断:保護者のための正確な見分け方ガイド

このセクションでは、保護者様が実際に観察できる視覚的なサインや症状に焦点を当て、それぞれの状態を臨床的な正確さを保ちつつ、分かりやすい言葉で解説します。

2.1. 裂肛(れっこう)/切れ痔(きれじ):最も一般的な原因

説明: 硬く太い便が通過する際に、肛門の薄く繊細な粘膜(上皮)が裂けてできる小さな傷です2。これは、子どもの直腸出血と排便時痛の最も一般的な原因です16
保護者様が注意すべき主な症状:

  • 排便時の痛み: お子様が泣き叫んだり、いきんだり、痛みを訴える表情を見せたりします8
  • 鮮血の付着: 便に混じるのではなく、便の表面や拭いたトイレットペーパーに鮮やかな赤い血が付着します2
  • 排便を我慢する行動: 痛みを恐れて意図的にトイレを避けるようになります。足を交差させたり、お尻を固く締めたりする行動が見られます9。この行動が、便秘をさらに悪化させる悪循環を生み出します2

好発時期と性差: この状態は特に女児に多く見られ2、離乳食が始まる生後6~7ヶ月頃やトイレトレーニングの時期に頻繁に現れます4

2.2. 見張りいぼ(みはりいぼ)/スキンタッグ

説明: 慢性的な裂肛の外側にできる、小さく柔らかい皮膚のたるみです。これは痔核ではなく、裂肛が何度も繰り返されることによってできる「傷跡」のようなものです2
保護者様への重要情報:

  • 見張りいぼの存在は、単なる良性の皮膚のたるみではありません。これは、お子様の便秘と裂肛が一時的なものではなく、慢性的な状態であることを示す物理的なサインです4。より長期的で計画的な管理が必要であることを意味します。
  • 通常、痛みはなく、それ自体の切除手術は必要ありません2
  • 根本原因である便秘と裂肛が治療されると、自然に小さくなったり消失したりすることが多いです2
  • 裂肛と同様に女児に多く、肛門の前方(12時の方向)にできやすいとされています2

2.3. 肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)と乳児痔瘻(にゅうじじろう)

説明: 肛門周囲膿瘍は、肛門の近くにできる赤く腫れた痛みを伴う塊で、細菌感染による「おでき」です2。これが進行すると、肛門の内側から皮膚までトンネルができてしまう乳児痔瘻になることがあります。
保護者様への重要情報:

  • 対象年齢と性別: この状態は、生後1歳未満の男児乳児に圧倒的に多く発症します(男女比は9:1以上)2。この顕著な性差は、診断の強力な手がかりとなります。女児の裂肛・見張りいぼに対し、男児乳児の肛門周囲の腫れは、ほぼ確実に肛門周囲膿瘍・乳児痔瘻を疑います16
  • 成人との大きな違い: 成人の痔瘻がほぼ全例で手術を必要とするのに対し、乳児痔瘻は1~2歳になる頃には非常に高い確率で自然治癒します1。これは保護者様にとって非常に心強い情報です。
  • 症状: 肛門の横に赤く、触ると柔らかいしこりができます。赤ちゃんが不機嫌になったり、熱を出したりすることもあります16。自然に、あるいは医療機関での処置によって膿が出ることがあります1

2.4. 真の痔核(じかく):子どもには稀な状態

説明: 成人と同様に、肛門管内の静脈叢(クッション部分)がうっ血して腫れる状態です。内痔核と外痔核があります28
なぜ子どもには稀なのか:

  • 子どもの肛門管を支える組織は、成人に比べて弾力性があり強固です28
  • 痔核は通常、長年にわたる慢性的な排便時のいきみが原因であり、子どもはその期間を経ていません3
  • 非常に稀ですが、青年期や、門脈圧亢進症など特定の医学的リスクを持つ子どもでは起こり得ます29。しかし、一般的な幼児のおしりのトラブルの主な原因とは考えられません。

症状(もし発症した場合): 排便時に柔らかい紫色のしこりが現れ、時に出血を伴います2。子どもの場合、内痔核が脱出するよりは、外痔核が腫れる形で見られることが多いです30

2.5. その他の重要な鑑別診断

  • 直腸脱(ちょくちょうだつ): 骨盤底の筋肉が弱く、いきみが原因で直腸の粘膜が肛門から脱出する状態です。赤いリング状の塊のように見えます。これも便秘を管理することで自然に治ることが多く、手術は稀です2
  • 大腸ポリープ: 稀ですが、出血の原因となったり、肛門から脱出したりすることがあります。子どものポリープは成人のものと異なり、悪性であることはほぼなく、簡単な切除で治療できます2

第3部: 管理の根幹:小児便秘治療の深掘り

このセクションは、本稿の「治療」に関する助言の中核をなし、根本原因に焦点を当てます。ここでは、日本の権威ある臨床診療ガイドラインに大きく依拠します。

3.1. 「小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン」の基本原則

治療の核心目標: 「便秘でない状態」を達成し、維持すること。これは具体的には、便失禁などの合併症なく、週に3回以上の痛みのない排便ができる状態と定義されています9
不可欠な第一歩:便塞栓(べんそくせん)の解除: 維持療法を成功させる前に、直腸に詰まっている硬い便の塊(便塞栓)をまず取り除く必要があります。この「ディスインパクション(便塞栓の解除)ファースト」の原則は、交渉の余地がありません。便塞栓が解消されないまま維持療法(薬や食事改善)を始めても、効果は得られません。保護者様はこの点を理解できず、子どもが詰まった状態で食事療法を試み、失敗と失望を経験しがちです。本稿ではこの概念を「交通渋滞を解消するには、まず障害物を取り除かなければならない」というように明確に説明する必要があります。

  • 便塞栓のサイン: 腹痛、腹部に触れる便の塊、便失禁、いきんでも出ない、最後の排便から5日以上経過しているなど9
  • 治療(便塞栓の解除): 医師の監督のもと、ポリエチレングリコール製剤などの経口下剤や、浣腸・坐薬などの直腸刺激療法を用いて行われます9

3.2. 薬物療法:日本における安全で効果的な使用法

核心的なメッセージ: 薬は依存を生むものではなく、痛みと便秘の悪循環を断ち切り、腸が正常な機能を取り戻すために必要な医療ツールです。治療はしばしば長期間にわたります。データによれば、薬の早期中止は再発を招きやすく、約50%の子どもが2年以内に薬を中止できますが、約25%は青年期まで薬が必要になる可能性があるとされています9。この統計は、保護者様の期待を適切に管理する上で非常に重要です。
多くの保護者様は「自然な」解決策を好み、薬の使用にためらいを感じるかもしれません。この記事では、ガイドラインの権威性を利用し、薬物療法が生活習慣改善の「失敗」ではなく、子どもの身体と心が痛みを伴う排便のトラウマから回復するために必要な「医学的な橋渡し」であることを巧みに説明する必要があります。

表2: 日本の小児便秘治療で用いられる主要な薬剤(ガイドライン準拠)

薬剤の種類 具体的な薬剤名(一般名/商品名例) 作用機序 保護者様への臨床的ポイント
浸透圧性下剤(第一選択) ポリエチレングリコール(例:モビコール®) 腸管内の水分を増やし、便を軟らかくする。 「これは安全で標準的な第一選択薬です。刺激性ではなく、体に優しく作用します。毎日規則的に使用することが鍵です。」9
浸透圧性下剤 酸化マグネシウム 同じく水分で便を軟らかくする。 「古くからある選択肢ですが、用量の調整が重要です。子どもによっては飲みにくい場合があります。」5
刺激性下剤 ピコスルファートナトリウム(例:ラキソベロン®) 腸の動き(蠕動運動)を直接刺激する。 「浸透圧性下剤で効果が不十分な場合に使用します。医師の指示に従って使用してください。」5
漢方薬 乙字湯(おつじとう) 肛門疾患に対する伝統的な処方。 「肛門近くの硬い便や切れ痔によく用いられます。漢方を好む方への良い選択肢です。」9
漢方薬 大建中湯(だいけんちゅうとう)、小建中湯(しょうけんちゅうとう) 全般的な腸の調整。 「腸の動きや全体的な機能を改善するために使用されることがあります。」9

3.3. 生活習慣・食事・行動への介入

  • 行動修正:
    • トイレ習慣の確立: 体の自然な反射(胃・大腸反射)を利用するため、毎食後、特に朝食後に5~10分間トイレに座ることを奨励します15
    • ポジティブな強化: 排便に失敗しても決して叱らないでください。頑張ってトイレに座れたことを褒める、ご褒美シールを貼るなど、トイレに対する不安を軽減します5
    • 正しい姿勢: 足が床や足台にしっかりと着き、膝が少し持ち上がる姿勢をとることで、効果的にいきむことができます。
  • 食事指導:
    • バランスを重視: 慢性便秘に対し、食物繊維や水分を大量に摂取することだけが治療法であるという証拠は限定的です。ガイドラインは、バランスの取れた通常の食事を推奨しています15。特定の「スーパーフード」の効果を過度に約束することは避けるべきです。
    • 現実的な食材の提案: ごぼう、わかめ、きのこ類などの食物繊維が豊富な日本の食材や、納豆や味噌などの発酵食品を食事に取り入れることを勧めます9
    • プロバイオティクスとプレバイオティクス: ヨーグルトなどのプロバイオティクスや、バナナや豆類、オリゴ糖などのプレバイオティクスが腸内環境に良い影響を与える可能性について言及します38

第4部: 個別の肛門疾患に対する的を絞った治療法

このセクションでは、便秘管理の基本原則を具体的な症状に応用し、保存的治療の重要性を強調します。小児の治療モデルは成人とは逆転しています。成人では症状のある肛門疾患は外科的介入につながることが多いですが、小児では、症状は根本的な全身の問題(便秘)を積極的に治療すべきサインであり、局所の治療は可能な限り保存的に行われます。

4.1. 裂肛(切れ痔)と見張りいぼの管理

主要な治療法: 治療の土台は、第3部で詳述した積極的かつ長期的な便秘管理です2。便が常に軟らかくなれば、裂肛は自然に治癒します。
局所療法(軟膏):

  • 症状(痛み)の緩和と患部の保護のために使用されます2
  • 日本では、医師が成人用の痔疾用剤であるボラザG軟膏やステロイド軟膏を短期的に処方することがあります40
  • 非ステロイド性のボラギノールM軟膏なども市販されていますが、幼児に使用する前には医師に相談することが賢明です42
  • 記事では、軟膏は症状を和らげる助けにはなるものの、根本的な問題を治すものではないことを強調すべきです。

衛生管理: 排便後は温水で優しく洗浄することが重要です。坐浴(おしりをぬるま湯につける)は症状を和らげるのに役立ちます44
外科手術: 繰り返しになりますが、子どもの裂肛や見張りいぼに対する外科手術は、ほぼ必要ありません2

4.2. 乳児の肛門周囲膿瘍・痔瘻の管理

主要な治療法: 保存的な「経過観察(Wait and See)」。これが成人治療とは全く逆の、中心的なメッセージです。
管理のステップ:

  • 衛生管理: おむつを頻繁に交換し、患部を清潔で乾燥した状態に保ちます2
  • 温罨法(おんあんぽう)/温浴: 温かいタオルで軽く温めたり、お風呂で温めたりすることで、自然に膿が排出されるのを促し、不快感を和らげることができます1
  • 抗生物質: 著しい炎症がある場合、医師によって処方されることがあります1
  • 漢方薬: 近年、日本では炎症を抑え、再発を防ぐ目的で十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などが用いられ、切開を避けられるケースが増えています41
  • 切開排膿: 大きな膿瘍や痛みが強く発熱を伴うなど、必要な場合にのみ行われます。これは、切開が持続的な痔瘻を形成するわずかなリスクを伴うためです2

4.3. 子どもの痔核と直腸脱の管理

主要な治療法: ここでも、根本原因である便秘といきみの治療に焦点を当てます2
症状の緩和: 坐浴、衛生管理、そして不快感を和らげるための局所用クリームが有効です2
直腸脱の場合: 脱出した組織が自然に戻らない場合、保護者様が優しく押し戻す方法を指導されることがあります。組織の色が暗くなったり、戻せなくなったりした場合は、速やかな医療機関の受診が必要です2
外科手術: 保存的な管理に反応しない、持続的で重度な、または複雑な症例のために留保されます1

第5部: 予防、保護者へのガイダンス、および行動喚起

この最終セクションでは、保護者様が実践できる具体的な予防戦略と、いつ、どのように助けを求めるべきかについての明確な指針を提供します。

5.1. 発達段階に応じた積極的な予防策

核心的なメッセージ: 最善の治療は予防です。保護者様は、子どもの人生における重要な発達段階でのリスクを予測し、軽減することができます。特定のリスクが高い発達段階を特定すること15は、予防が単なる食事の問題ではなく、これらの移行期に伴う心理的ストレス要因の管理であることを意味します。
リスクが高い時期と戦略15

  • 離乳食期(りにゅうしょくき): 母乳やミルクから固形食への移行は、便を硬くすることがあります。食物繊維と水分を徐々に導入します。
  • トイレトレーニング期: これは大きなストレス源になり得ます。子どもが便秘をしている場合は、トレーニングを一時中断するよう助言すべきです。常に前向きで、プレッシャーをかけないアプローチを保ちます5。この時期の心理を理解し、なぜプレッシャーが逆効果(恐怖心と便の我慢を生む)なのかを説明することが重要です。
  • 入園・入学期: 生活習慣の変化や、学校のトイレに対する潜在的な恐怖が主な引き金となります。学校のトイレについて子どもと話し合い、我慢しないように励ますことが大切です12

5.2. 保護者のための明確な指針:いつ、どこで医療機関を受診すべきか

医療機関を受診すべき「イエローフラッグ」9

  • 自然に治らない排便時の痛み
  • 肛門からのあらゆる出血
  • 意図的に排便を我慢する行動
  • トイレトレーニングが完了した子どもの便失禁
  • 目に見えるしこりや腫れ

日本の医療システムの利用法:

  • 最初の受診先:小児科(しょうにか)。 ほとんどの単純な便秘や裂肛の問題については、かかりつけの小児科医が適切な最初の相談相手です46
  • 小児外科(しょうにげか)や肛門科(こうもんか)を受診するタイミング: 問題が長引く場合、膿瘍や痔瘻が疑われる場合、直腸脱がある場合、または小児科医から専門的な診察を勧められた場合に受診を検討します47

5.3. より効果的な診察のために保護者を力づける

核心的なメッセージ: あなたはお子様のヘルスケアチームの最も重要な一員です。明確な情報提供は、より良い診断につながります。最も効果的なガイダンスは、単なる「すべきこと・すべきでないこと」のリストではなく、心配する傍観者から、力づけられた臨床観察者へと保護者を変えるツールキットです。
保護者のための行動ツール:

  • 排便日誌(はいべんにっし)をつける: 頻度、硬さ(形状)、痛み、出血の有無を記録します。これは診療ガイドラインでも強く推奨されています9
  • ブリストル便形状スケールを活用する: 曖昧な言葉ではなく、便の硬さを正確に伝えるために、このシンプルな視覚的チャート(ガイドラインにも掲載9)を紹介します。
  • 写真を撮る: しこりや脱出など、目に見える病変の場合、診察室では症状が現れないこともあるため、写真が非常に貴重な情報となり得ます2

保護者に臨床データを観察・記録する方法を教えることで、質の高い情報を提供できるようになり、それが直接的により正確で迅速な診断を可能にします。

よくある質問

質問1:1歳の子どものおしりから血が出ました。すぐに病院に行くべきですか?
はい、お子様のおしりから出血が見られた場合は、一度小児科を受診することをお勧めします。最も一般的な原因は硬い便による切れ痔(裂肛)ですが、自己判断は禁物です16。特に、出血量が多い、色が黒っぽい、腹痛や発熱を伴う、赤ちゃんがぐったりしているなどの場合は、速やかに医療機関に相談してください。多くの場合、便を軟らかくする治療で改善します。
質問2:子どもの便秘薬を長期間使うのは不安です。癖になりませんか?
そのご心配はよく分かります。しかし、「小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン」で推奨されているポリエチレングリコール製剤(モビコール®など)は、腸を直接刺激するタイプではなく、便に水分を含ませて自然に近い排便を促す薬です。これらは習慣性になりにくく、安全に長期間使用できるとされています9。治療の目的は、薬に頼ることではなく、薬の助けを借りて「痛みのない排便」を子どもに経験させ、排便への恐怖心を取り除くことです。自己判断で中断すると再発しやすいため、医師の指示に従って根気強く治療を続けることが非常に重要です。
質問3:男の子の赤ちゃんの肛門の横におできができました。これは何ですか?
生後数ヶ月の男の赤ちゃんに特有の症状として、「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」の可能性が最も高いです2。これは肛門の小さなくぼみに細菌が感染して膿がたまる状態で、しばしば「乳児痔瘻(にゅうじじろう)」に移行します。成人とは異なり、その多くは1歳頃までに自然に治癒することが知られています1。まずは小児科または小児外科を受診し、適切な診断とケア(清潔の維持、必要に応じた排膿や薬物療法)について指導を受けてください。
質問4:切れ痔に市販の軟膏を使っても良いですか?
市販の軟膏が症状を一時的に和らげることはありますが、根本原因である便秘を解決しなければ、切れ痔は繰り返されます。また、市販薬の中には子どもへの使用が推奨されていない成分が含まれている可能性もあります4243。特に乳幼児の場合、まずは医師の診察を受け、お子様の年齢や症状に適した薬を処方してもらうことが最も安全で効果的です。医師は、便秘治療薬と並行して、適切な軟膏を処方してくれます。

結論

子どもの「痔」という懸念は、保護者様にとって大きな不安の種ですが、その正体は多くの場合、治療可能な「便秘」に起因する肛門トラブルです。本稿で明らかにしたように、真の痔核は子どもには稀であり、裂肛、見張りいぼ、乳児痔瘻などが一般的な診断です。これらの問題への対処法は、成人とは根本的に異なり、外科手術ではなく、薬物療法と生活習慣の改善による長期的かつ辛抱強い便秘管理が治療の主軸となります。日本の診療ガイドラインは、安全で効果的な薬物療法を推奨しており、これを用いて「痛みのない排便」という成功体験を子どもに与え、排便への恐怖を取り除くことが不可欠です。保護者様が排便日誌やブリストル便形状スケールなどのツールを用いて子どもの状態を正確に観察し、医療チームの重要な一員として積極的に関わることが、迅速で的確な診断と治療成功への鍵となります。お子様のおしりの問題に気づいたら、ためらわずに小児科医に相談し、正しい知識を持って根本原因から解決に取り組んでいきましょう。

免責事項
この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスを構成するものではありません。健康上の懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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