【産婦人科医監修】妊娠中に注意すべき17の感染症:お母さんと赤ちゃんを守るための完全予防ガイド
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【産婦人科医監修】妊娠中に注意すべき17の感染症:お母さんと赤ちゃんを守るための完全予防ガイド

妊娠は、新しい命を育む喜びに満ちた特別な期間です。しかし同時に、お母さんの体は免疫機能が自然に変化し、さまざまな感染症にかかりやすくなる時期でもあります1。多くの感染症はお母さん自身にとっては軽い症状で済むかもしれませんが、中にはお腹の赤ちゃんの発育に深刻な影響を及ぼす可能性があるものも存在します。この記事は、妊娠を控えている方、現在妊娠中の方、そしてそのご家族が、安心して健やかなマタニティライフを送るための羅針盤となることを目指しています。いたずらに不安を煽るのではなく、正しい知識に基づいた「予防」という、最も効果的で力強い対策を皆様が実践できるよう、具体的で信頼性の高い情報を提供します。本稿で提供する情報は、厚生労働省、国立感染症研究所、日本産科婦人科学会といった日本の公的機関や学会の最新指針に加え、米国疾病予防管理センター(CDC)や世界保健機関(WHO)などの国際的な知見にも基づいています2。さらに、実際に感染症を経験された方々の「生の声」を届ける患者会(例:先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」)が発信する、実生活に即した貴重な経験や予防策も参考にしています3。この記事を通じて、妊娠中の感染症に関する疑問や不安を解消し、お母さんと赤ちゃん、両方の健康を守るための一助となれば幸いです。

この記事の科学的根拠

この記事は、提供された研究報告書に明示的に引用されている、最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下の一覧は、実際に参照された情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性を示したものです。

  • 厚生労働省 (MHLW): この記事におけるリステリア症などの食中毒予防4や、ジカウイルス感染症5を含む様々な感染症対策に関する公式な注意喚起は、国民の健康を司る同省の情報に基づいています。
  • 国立感染症研究所 (NIID): 先天性風しん症候群6や梅毒7など、各感染症の疫学データ、病原体の特性、予防法に関する詳細な科学的情報は、日本の感染症研究の最高機関である同研究所の公表資料を根拠としています。
  • 日本産科婦人科学会 (JSOG) / 日本産婦人科医会: 妊婦健診の項目8、各疾患の管理方針、ワクチン接種に関する推奨9など、産婦人科医療の標準となる指針は、同学会が発行する診療ガイドラインに基づいています。
  • 米国疾病予防管理センター (CDC): B群溶血性連鎖球菌(GBS)の普遍的スクリーニング10やトキソプラズマの予防法11など、国際的な標準として広く採用されている多くの予防策は、世界の公衆衛生を主導する同センターの指針を参考にしています。
  • 世界保健機関 (WHO): ジカウイルス感染症の流行地域への渡航に関する勧告12など、世界規模での感染症対策に関する指針は、国連の専門機関である同機関の情報に基づいています。
  • 先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」: サイトメガロウイルス(CMV)の具体的な予防策13など、臨床データだけでは伝えきれない実生活に即した知見や当事者の視点は、同会の発信する貴重な情報を参考にしています。

要点まとめ

  • 妊娠中は免疫機能の変化により、様々な感染症にかかりやすくなります。一部の感染症は、お母さんには軽症でも、お腹の赤ちゃんに重い影響を与える可能性があります。
  • トキソプラズマ症リステリア症は、主に食事から感染します。肉類の十分な加熱、生ハムやナチュラルチーズなど特定の食品を避けることが最も重要です。
  • 風しん水痘(みずぼうそう)は、ワクチンで予防できる最も重要な感染症です。妊娠中はワクチンを接種できないため、妊娠前の接種が不可欠です。
  • サイトメガロウイルス(CMV)は、上の子のお世話などを通じて感染することが多いです。子どもの唾液や尿に触れた後の丁寧な手洗いが、最善の予防策です。
  • 梅毒やクラミジアなどの性感染症は、妊婦健診で発見・治療が可能です。パートナーとの同時治療と安全な性交渉が基本です。
  • B型肝炎やHIVのように、妊娠中に感染が判明しても、適切な医療介入によって母子感染のリスクを劇的に下げられる病気もあります。
  • 感染症予防は、妊婦さん一人だけの問題ではありません。パートナーや家族の協力(ワクチン接種、家事の分担など)が、赤ちゃんを守るための鍵となります。

TORCH(トーチ)症候群とは何か?

妊娠中の感染症を語る上で、しばしば「TORCH(トーチ)症候群」という言葉が使われます。これは、妊娠中にお母さんから赤ちゃんへ感染(母子感染)し、胎児に重篤な影響を及ぼす可能性のある代表的な感染症の頭文字をまとめた総称です14。この概念を理解することは、妊娠中の感染症危険性を体系的に把握する上で役立ちます。

  • T – Toxoplasmosis (トキソプラズマ症)
  • O – Others (その他、のちに詳述)
  • R – Rubella (風しん)
  • C – Cytomegalovirus (サイトメガロウイルス)
  • H – Herpes Simplex Virus (単純ヘルペスウイルス)

元々、”O”(Others)には主に梅毒が含まれていましたが、近年ではその解釈が広がり、水痘(みずぼうそう)、伝染性紅斑(りんご病)、B型肝炎、HIV、ジカウイルス感染症など、母子感染の危険性管理において同様に重要な他の多くの感染症もこの枠組みで語られることがあります15。本記事では、この古典的かつ拡大されたTORCH症候群の概念に基づき、特に注意すべき感染症を網羅的に解説していきます。

注意すべき17の主要感染症:各論

1. トキソプラズマ症 (Toxoplasmosis)

どんな病気?

トキソプラズマという名前の原虫によって引き起こされる感染症です。健康な成人が感染しても、多くは無症状か軽い風邪のような症状で済みますが、妊娠中に初めて感染すると、胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに感染し、深刻な影響を及ぼすことがあります16

どうやって感染する?

主な感染経路は経口感染です17

  • 食肉: 加熱が不十分な豚肉、牛肉、羊肉、鹿肉、鶏肉などを食べること18。特に、生ハム、馬刺し、ユッケ、レアステーキなどが危険因子となります19
  • 猫の糞便: トキソプラズマに感染した猫の糞便中に排出された卵(オーシスト)が、土や水を汚染します。庭いじりや砂場遊びなどで汚染された土に触れた手で、知らずに口に運んでしまうことで感染します3
  • その他: 汚染された生水や、よく洗っていない野菜・果物も感染源となり得ます17

赤ちゃんへの影響は?

お母さんの症状はほとんどない一方で、胎児への影響は深刻です。流産や死産の原因となるほか、「先天性トキソプラズマ症」として、水頭症(脳に水がたまる)、網膜脈絡膜炎(視力障害)、脳内石灰化、精神運動発達遅滞などの重い障害を持って生まれる可能性があります3

どうすれば予防できる?

トキソプラズマ症は、日常生活での少しの注意で予防が可能です。

  • 食事管理: 食肉は中心部まで十分に加熱してください。米国疾病予防管理センター(CDC)は、肉の種類に応じた安全な内部温度(例:豚肉やひき肉は摂氏71度以上)を推奨しています18。生野菜や果物は食べる前によく洗い17、生の肉を扱った後の手や調理器具は熱いお湯と石鹸でしっかり洗浄してください18
  • 衛生管理: 庭いじりや畑仕事、砂場遊びなど、土に触れる際は必ず手袋を着用し、作業後は石鹸で丁寧に手を洗いましょう17
  • ペットとの関わり: 猫のトイレの処理は、可能であれば妊娠していない家族にお願いしましょう。やむを得ず自分で行う場合は、使い捨ての手袋を着用し、処理後は徹底的に手洗いしてください。トイレの砂は毎日交換することが効果的です17

検査と治療は?

妊婦健診の必須項目ではありませんが、希望により抗体検査を受けられます。近年は、初期検査に含める医療機関も増えています20。感染が強く疑われる場合、胎児への感染危険性を約60%低下させるとされる「スピラマイシン」という抗菌薬による内服治療が行われます16

2. 風しん (Rubella)

どんな病気?

風しんウイルスによって引き起こされる、発熱と発疹を特徴とする感染症です。成人がかかると症状が重くなることがありますが、妊婦にとって最大の脅威は、胎児への影響です。特に妊娠初期の感染は、取り返しのつかない事態を引き起こす可能性があります2

赤ちゃんへの影響は?

妊娠20週頃までに、特に免疫のない妊婦が風しんに感染すると、ウイルスが胎盤を通じて胎児に感染し、「先天性風しん症候群(CRS)」の赤ちゃんが生まれる可能性があります2。CRSの三大症状は、先天性心疾患、難聴、白内障です6。感染した時期が早いほどCRSの発生頻度は高く、妊娠1ヶ月で感染した場合は50%以上と報告されています6

どうすれば予防できる?

ワクチン接種が、唯一かつ最も確実な予防法です。

  • 妊娠前の対策: 風しんワクチンは生ワクチンのため、妊娠中は接種できません2。妊娠を希望する女性は、妊娠前に抗体価を検査し、免疫が不十分な場合はワクチン(通常は麻しん風しん混合ワクチン:MRワクチン)を接種しておくことが極めて重要です。接種後は2ヶ月間の避妊が必要です21
  • パートナー・家族の協力: 妊婦本人だけでなく、同居するパートナーや家族が風しんにかかり、家庭内にウイルスを持ち込むことが感染の大きな原因となります。パートナーや家族もワクチンを接種することが、お母さんと赤ちゃんを守る社会的な責任と言えます2

検査と治療は?

日本の妊婦健診では、妊娠初期にすべての妊婦さんに対して風しん抗体検査が行われます22。先天性風しん症候群そのものに対する根本的な治療法はないため、予防がすべてとなります6

3. サイトメガロウイルス(CMV)感染症 (Cytomegalovirus)

どんな病気?

サイトメガロウイルス(CMV)はありふれたウイルスで、多くが乳幼児期に感染します。妊娠中に初感染したり、ウイルスが再活性化したりすると、胎児に感染して障害を引き起こすことがあります。先天性感染症の中では最も頻度が高く、日本では年間約1,000人の赤ちゃんが何らかの症状を持って生まれると推定されています3

どうやって感染する?

感染者の唾液や尿などの体液との接触で感染します19。特に、既にCMVに感染していることが多い幼い子どもとの濃厚な接触が、妊婦の主な感染機会となります(食事の世話、おむつ替え、キスなど)。

赤ちゃんへの影響は?

胎児に感染した場合、出生時に症状がなくても、成長過程で難聴(最も多い後遺症)、精神運動発達遅滞、視力障害などが明らかになる「遅発性」の症状が出ることが大きな特徴です23

どうすれば予防できる?

CMVには予防ワクチンがありません。そのため、日常生活での基本的な衛生対策が最も重要です。患者会「トーチの会」などは、具体的な予防策「妊娠中の母子感染を防ぐための11か条」などを提唱しています24

  • 手洗いの徹底: 子ども(特に上の子)のおむつ替えの後、食事の世話の後、よだれや鼻水を拭いた後などは、流水と石鹸で20秒以上かけて丁寧に手を洗いましょう。
  • 食器・タオルの共有を避ける: 子どもと同じ箸、スプーン、コップ、歯ブラシ、タオルなどを使うのはやめましょう25
  • 食べ物・飲み物の共有を避ける: 子どもの食べ残しや飲み残しには、ウイルスが含まれている可能性があります。これらを口にするのは避けましょう26

検査と治療は?

一律のCMV抗体検査は妊婦健診の標準項目にはなっていません22。妊娠中の母体や胎児に対する確立された治療法はありませんが、先天性CMV感染症と診断された新生児に抗ウイルス薬を投与することで、将来の聴力障害の悪化を防ぐ効果があることがわかってきています27

4. 性器ヘルペスウイルス感染症 (Genital Herpes)

単純ヘルペスウイルス(HSV)による性感染症で、一度感染すると体内に潜伏し再発を繰り返します。最も懸念されるのは分娩時の産道感染で、赤ちゃんが「新生児ヘルペス」を発症すると、脳炎などを起こし命に関わることや重い後遺症を残すことがあります20。予防にはパートナーとの安全な性交渉が重要です。分娩時に活動性の病変がある場合は、赤ちゃんへの感染を防ぐため、計画的に帝王切開での分娩が選択されるのが一般的です23。治療には抗ウイルス薬が用いられ、妊娠中でも安全に使用できるとされています。

5. 梅毒 (Syphilis)

近年、日本で再び感染が急拡大している性感染症です7。治療を受けない場合、流産、死産、または「先天梅毒」の赤ちゃんが生まれる危険性が非常に高くなります7。先天梅毒は骨や神経、視力、聴力に重い障害を残します。日本の妊婦健診では全妊婦に検査が行われ28、早期発見とペニシリン系の抗菌薬による治療で、胎児への感染をほぼ防ぐことができます。パートナーの同時治療が絶対条件です28

6. B型肝炎 (Hepatitis B)

B型肝炎ウイルス(HBV)による肝臓の感染症です。母子感染した赤ちゃんは高率でキャリア(ウイルスが体内に留まり続ける状態)となり、将来、肝硬変や肝がんへ進行する危険性を生涯抱えることになります29。日本の妊婦健診では全妊婦に検査が行われます22。母親がキャリアであっても、出生後の赤ちゃんに抗HBs人免疫グロブリン(HBIG)とB型肝炎ワクチンを接種する母子感染予防策により、90%以上の確率で感染を防ぐことができます29

7. C型肝炎 (Hepatitis C)

C型肝炎ウイルス(HCV)による肝臓の感染症で、持続感染すると肝硬変や肝がんの原因となります。母子感染の確率は約5~10%とされています。現在、妊娠中の母子感染を確実に防ぐ方法は確立されていません。近年、飲み薬による治療法が確立しましたが、妊娠中の安全性は未確立のため、治療は出産・授乳終了後となります30。妊婦健診での検査が重要です22

8. HIV感染症/エイズ (HIV/AIDS)

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫機能を低下させる病気です。適切な予防策を講じない場合、母子感染率は15~45%にも上ります23。しかし、妊娠中からの抗HIV薬の内服、計画的な帝王切開、人工栄養(粉ミルク)の3つの対策を組み合わせることで、母子感染の危険性を0.5%以下にまで劇的に下げることができます2。妊婦健診での早期発見が予防の第一歩です。

9. HTLV-1 (ヒトT細胞白血病ウイルス1型)

成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)などの原因となるウイルスです。主な感染経路は母乳を介した母子感染です2。感染しても約95%は生涯発症しませんが、キャリアとなり、数十年後に数%がATLなどを発症する危険性があります。妊婦健診で検査を行い22、キャリアと判明した場合は、人工栄養(粉ミルク)で育てることで母子感染をほぼ防ぐことができます。

10. 水痘(みずぼうそう) (Varicella/Chickenpox)

大人がかかると重症化しやすく、妊婦では肺炎のリスクが高まります31。妊娠初期に感染すると稀に「先天性水痘症候群」(四肢の異常など)、分娩直前に感染すると重症の「周産期水痘」を赤ちゃんが発症する危険性があります21。風しんと同様、妊娠前のワクチン接種が最も重要です。ワクチンは生ワクチンのため妊娠中は接種できず、接種後2ヶ月の避妊が必要です21

11. 伝染性紅斑(りんご病) (Parvovirus B19)

「りんご病」として知られるウイルス感染症です。免疫のない妊婦が妊娠初期に感染すると、ウイルスが胎児に感染して重い貧血を起こし、「胎児水腫」や流産・死産に至ることがあります32。ワクチンはなく、流行期の飛沫・接触感染対策(手洗いなど)が予防の基本です33。胎児に重度の貧血が認められた場合、「胎児輸血」という治療が行われることがあります32

12. リステリア症 (Listeriosis)

リステリア菌による食中毒で、妊婦は一般成人の10~20倍感染しやすいとされています34。冷蔵庫内の低温でも増殖できるのが特徴で、流産、死産、新生児の重篤な感染症の原因となります。予防は「避けるべき食品を知ること」と「十分な加熱」です。加熱殺菌されていないナチュラルチーズ、生ハム、パテ、スモークサーモンなどは避けましょう4

13. B群溶血性連鎖球菌(GBS)感染症 (Group B Strep)

約10~30%の健康な女性の腟などに常在する菌です。保菌自体は問題ありませんが、分娩時に産道で赤ちゃんに感染すると、稀に新生児敗血症や髄膜炎といった命に関わる重篤な感染症を引き起こすことがあります35。妊娠後期に全妊婦を対象に検査を行い17、陽性だった場合に分娩中に母親へ抗菌薬を点滴することで、新生児の発症を効果的に予防できます35

14. ジカウイルス感染症 (Zika Virus)

主に蚊によって媒介される感染症です。妊娠中の感染は、胎児の脳の発育が著しく阻害される小頭症などの先天性障害を引き起こす可能性があります12。ワクチンや治療法はなく、予防が全てです。WHOは妊婦に対し、流行地域へ渡航しないよう勧告しています5。やむを得ず滞在する場合は徹底した防蚊対策と、パートナーが流行地域から帰国した場合は、一定期間の安全な性交渉が強く推奨されます12

15. 性器クラミジア感染症 (Chlamydia)

日本で最も報告数の多い性感染症で、自覚症状がないことがほとんどです36。流産や早産の原因となるほか、産道感染により新生児結膜炎や新生児肺炎を引き起こすことがあります20。妊婦健診で検査を行い36、妊娠中でも安全な抗菌薬で治療することで、赤ちゃんへの感染をほぼ防げます。パートナーの同時治療が必須です。

16. 尿路感染症(UTI)と無症候性細菌尿

妊娠中は尿路感染症を起こしやすくなります。特に、症状がないのに尿中に細菌が存在する「無症候性細菌尿」が問題で、放置すると急性の腎盂腎炎に進行し、早産や低出生体重児の危険性を高めます37。妊婦健診での尿検査による早期発見と、症状がなくても抗菌薬で治療することが重要です37

17. 細菌性腟症 (Bacterial Vaginosis)

腟内の善玉菌が減り、悪玉菌が増殖した「腟内フローラのバランスが崩れた状態」です。早産や前期破水の危険性を高めることが知られています38。灰白色で魚が腐ったような臭いのおりものが特徴です。治療にはメトロニダゾールなどの腟錠が主に使われます39。腟の洗いすぎはかえってバランスを崩す原因になるため、洗浄は外陰部のみにとどめましょう。

統合的予防戦略:家族みんなで取り組む行動計画

感染症予防は、決して妊婦さん一人だけの責任ではありません。パートナーや同居家族の理解と協力が、赤ちゃんを守るための最も強力な盾となります。予防を「チームプレー」と捉え、家族全員で取り組むことが不可欠です。

パートナーと家族ができること

  • ワクチン接種: パートナーが風しんや水痘の抗体を持たない場合、パートナーがワクチンを接種することが、家庭内へのウイルス持ち込みを防ぐ最も効果的な方法の一つです2
  • 性感染症の検査・治療: 梅毒やクラミジアなどは、パートナーも同時に治療しなければ再感染してしまいます。これはパートナーとしての愛情と責任の表れです20
  • 日常生活でのサポート: トキソプラズマ予防のために猫のトイレ掃除を代わる、リステリア予防のために加熱調理を行うなど、日々の協力が大きな危険性を回避します17
  • 上の子どもがいる家庭での協力: サイトメガロウイルス(CMV)予防のため、上の子との食器やタオルの共有を避け、食べ残しを妊婦さんが食べないように、家族で意識を共有することが重要です25

妊娠期間を通じた予防行動計画チェックリスト

表1: 妊娠中の感染症予防策チェックリスト
カテゴリー チェック項目 関連する主な感染症
食事で気をつけること □ 肉や魚(特に豚肉、鶏肉)は、中心部まで十分に加熱する。 トキソプラズマ、リステリア
□ 生ハム、サラミ、パテ、スモークサーモンなど、加熱されていない食肉・魚介加工品は避ける。 トキソプラズマ、リステリア
□ 加熱殺菌されていないナチュラルチーズ(カマンベールなど)は避ける。 リステリア
□ 野菜や果物は、食べる前に流水でよく洗う。 トキソプラズマ
日常生活・衛生管理 □ 外出後、調理の前後、食事前、トイレの後、動物に触れた後は、石鹸で丁寧に手洗いする。 全ての感染症
□ 特に、上の子のおむつ替えや鼻水・よだれの処理をした後は、念入りに手洗いする。 サイトメガロウイルス
□ 家族間でも、食器、コップ、箸、歯ブラシ、タオルの共有は避ける。 サイトメガロウイルス
□ りんご病などが流行している時期は、不要な人混みを避ける。 伝染性紅斑、風しん、水痘
ペットとの関わり □ 猫のトイレの掃除は、可能であればパートナーに頼む。自分で行う場合は手袋を着用する。 トキソプラズマ
□ 庭いじりなど、土を触る際は必ず手袋を着用し、作業後はよく手洗いする。 トキソプラズマ
性交渉について □ パートナーに不安な症状がある場合は、必ず一緒に検査・治療を受ける。 梅毒、クラミジア、ヘルペス
□ 感染危険性を避けるため、コンドームを正しく使用する。 全ての性感染症、ジカウイルス

ワクチン接種:妊娠前・中・後の計画

ワクチンは、一部の深刻な感染症から母子を守るための最も効果的な手段です。接種のタイミングが非常に重要になります。

  • 【最重要】妊娠前に接種すべきワクチン(生ワクチン): 胎児への影響が否定できないため妊娠中は接種できません9風しん水痘(みずぼうそう)がこれにあたります。妊娠を考え始めたら、まず抗体検査を受け、免疫がなければ妊娠前に接種を済ませましょう。接種後は2ヶ月間の避妊が必要です21
  • 妊娠中に接種が推奨されるワクチン(不活化ワクチン): インフルエンザワクチン新型コロナウイルスワクチンは、妊娠中の重症化を防ぐため、また生まれてくる赤ちゃんを守る効果も期待できるため、接種が推奨されています4041
  • 産後に接種を検討するワクチン: 妊娠中の検査で風しんや水痘の抗体が低いとわかった場合、次の妊娠に備えるため、また自身が感染源にならないために、出産後早期のワクチン接種が推奨されます。授乳中でも安全に接種できます。

よくある質問

トキソプラズマが心配です。ペットの猫は手放すべきですか?

いいえ、その必要はありません。トキソプラズマの主な感染源は、加熱不十分な食肉と、感染した猫の糞便に汚染された土です。猫を飼っている場合、トイレの掃除を妊娠していない家族にお願いするか、やむを得ず自分で行う際は使い捨て手袋を着用し、処理後に徹底的に手洗いすることで感染の危険性を大幅に減らせます17。猫と触れ合った後に手を洗うことを習慣にすれば、ペットとの生活を安全に続けることができます。

上の子が保育園でりんご病をもらってきました。どうすればいいですか?

まず、かかりつけの産婦人科医に連絡し、状況を伝えて指示を仰いでください。りんご病は、発疹が出る前の風邪のような症状の時期が最も感染力が強いとされています33。ご自身の感染の有無を調べるために血液検査を行うことがあります。ワクチンや特異的な治療法はないため、家庭内での手洗いを徹底し、食器やタオルの共用を避けるなど、基本的な感染対策を続けることが重要です42。もし感染が確認された場合でも、定期的な超音波検査で赤ちゃんの状態を注意深く観察していくことになります43

妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けても安全ですか?

はい、安全であり、強く推奨されています。日本のインフルエンザワクチンは、ウイルスの感染力をなくした「不活化ワクチン」であり、妊娠中のどの時期に接種しても、お母さんや胎児に悪影響を及ぼしたという報告はありません40。むしろ、妊婦はインフルエンザに感染すると重症化しやすいため、接種による利益は非常に大きいです。また、お母さんが得た免疫は胎盤を通じて赤ちゃんにも移行し、生後数ヶ月間の赤ちゃんをインフルエンザから守る効果も期待できます。

パートナーが性感染症にかかったようです。自分に症状はないのですが、どうしたらいいですか?

症状がなくても、すぐに産婦人科医に相談し、検査を受ける必要があります。クラミジアや梅毒などの性感染症は、女性では自覚症状がないことが非常に多いです36。放置すると赤ちゃんに深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早期発見が重要です。そして最も大切なのは、パートナーと必ず一緒に治療を受けることです。片方だけが治療しても、すぐに再感染(ピンポン感染)してしまい、意味がありません28。これは、お腹の赤ちゃんを守るための二人の共同作業です。

結論

本稿では、妊娠中に特に注意すべき17の感染症について、その危険性、影響、そして最も重要な予防策を、国内外の信頼できる情報源に基づいて詳細に解説しました。これらの情報から導き出される最も重要な結論は、「正しい知識に基づいた予防の実践が、お母さんと赤ちゃんの健康を守る最善の策である」ということです。多くの深刻な母子感染症は、妊娠前のワクチン接種、日常生活における少しの注意(手洗いや食品の加熱)、そしてパートナーとの協力によって、その危険性を大幅に低減させることが可能です。

この記事が、すべての妊婦さんとそのご家族にとって、いたずらな不安を具体的な行動へと転換させる一助となることを願います。最後に、以下の行動を推奨します。

  1. 妊婦健診を必ず受診する: 妊婦健診は、自覚症状のない感染症を発見し、早期に対応するための命綱です。スケジュール通りに必ず受診してください。
  2. ためらわずに相談する: 不安なこと、わからないことがあれば、どんな些細なことでも、かかりつけの産婦人科医や助産師に相談しましょう。専門家との対話が、あなたの不安を解消し、最適な選択へと導いてくれます。
  3. 情報を家族と共有する: この記事で得た知識を、ぜひパートナーやご家族と共有してください。感染症予防は、家族全員の協力があって初めて効果を発揮する「チームプレー」です。
  4. 未来の母親たちへ知識を繋ぐ: あなたの周りにこれから妊娠を考えている友人がいれば、ぜひ「妊娠前のワクチン接種」の重要性を伝えてあげてください。その一言が、未来の赤ちゃんの人生を守ることに繋がるかもしれません。

すべての皆様が、安心して新しい命を迎えられることを心より願っています。

免責事項この記事は情報提供を目的としたものであり、専門的な医学的助言に代わるものではありません。健康上の懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

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  19. 赤ちゃんとお母さんの感染予防~妊娠中に気をつけてほしい感染症~|葛飾区公式サイト. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www2.city.katsushika.lg.jp/kenkou/1000050/1001803/1020262.html
  20. 妊婦さんが気を付けたい病気や感染症、母子感染のリスクについて解説 – 札幌みらいクリニック. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://sapporo-mirai.jp/column/shussan/3057/
  21. 「水ぼうそう(水痘)」患者さんが増加しています。妊婦さんは要注意!. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.fuyukilc.or.jp/column/%E3%80%8C%E6%B0%B4%E3%81%BC%E3%81%86%E3%81%9D%E3%81%86%EF%BC%88%E6%B0%B4%E7%97%98%EF%BC%89%E3%80%8D%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%8C%E5%A2%97%E5%8A%A0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE/
  22. 母子感染の基礎知識 – 神戸大学医学部. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.med.kobe-u.ac.jp/cmv/pdf/report1.pdf
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  25. 【妊婦の感染症】「トーチ症候群」 毎年3000人以上が感染する「サイトメガロウイルス」を専門家が解説 – コクリコ|講談社. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/birth/F0T4O
  26. 妊娠中のママが感染すると、おなかの赤ちゃんに大きな影響が…。「サイトメガロウイルス感染症」に注意! – たまひよ. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://st.benesse.ne.jp/ninshin/content/?id=132258
  27. 「妊娠中もっと気をつけていれば…」先天性サイトメガロウイルス …. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://st.benesse.ne.jp/ninshin/content/?id=112309
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  43. 妊婦とりんご病について|大鳥居医院・無痛分娩・LDR・全病室個室・大田区の産婦人科. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://ootorii-iin.or.jp/smarts/index/61/
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