この記事の科学的根拠と編集体制
本記事は、日本皮膚科学会が公表した「皮膚真菌症診療ガイドライン2019」3や、白癬に関する公的機関・学会・査読付き論文の情報をもとに、Japanese Health(JHO)編集部が日本の生活者向けにわかりやすく整理したものです。JHO編集委員会の方針に従い、以下のような信頼できる情報源を重視しています。
- 日本皮膚科学会: 白癬の診断、治療(外用薬・内服薬の選択基準)や再発予防に関する推奨の多くは、同学会による「皮膚真菌症診療ガイドライン2019」3に基づいています。
- 大規模疫学調査「Foot Check 2023」: 日本人における足白癬・爪白癬の有病率に関する最新のデータは、この調査結果1を引用しています。
- 世界保健機関(WHO)などの国際機関: 白癬菌の感染様式や国際的な呼称(Ringworm)に関する説明は、WHOや海外の公的機関が提供する情報12を参考にしています。
JHO編集部では、公的機関・医学会・査読付き論文などの一次情報を原則とし、生活者が日常のケアに活かしやすい形で紹介することを重視しています。編集体制については、JHO(JapaneseHealth.org)編集委員会のページもあわせてご覧ください。
要点まとめ
- 水虫の正体は「白癬菌」というカビの一種で、足や爪だけでなく体のさまざまな部位に感染します。感染成立までには時間がかかるため、入浴や足洗いの習慣が予防に直結します6。
- かゆみのない「角質増殖型」水虫は、自覚しにくく放置されがちです。自己判断に頼らず、皮膚科で顕微鏡検査(KOH法)などの検査を受けて診断してもらうことが大切です5。
- 治療の鍵は「症状がなくなってからも続けること」です。見た目が良くなっても菌が残っていることがあるため、医療機関で指示された期間(タイプに応じて数ヶ月程度)は外用薬を継続する必要があります34。
- 爪水虫は足水虫の再発源になりやすく、市販薬では治せません41。日本皮膚科学会の指針では、内服薬を中心とする専門的な治療が優先されます2。
- 家庭内感染を防ぐには、バスマットやスリッパ、タオルの共用を避け、家族で水虫が疑われる場合は、できるだけ同時に治療を始めることが重要です15。
足の指の間がふやけてかゆい、かかとがガサガサしてひび割れる、家族にも同じような症状が出ている――こうした「もしかして水虫かも」という不安は、とてもよくある相談です。症状が一時的に軽くなると「もう治ったかもしれない」と感じて外用薬をやめてしまい、そのたびに再発を繰り返すうちに、「水虫は一生治らない病気だ」と思い込んでしまう方も少なくありません。しかし医学的には、水虫(足白癬・爪白癬)は原因がはっきりしている感染症であり、正しく診断し、十分な期間きちんと治療を続ければ、多くの場合コントロールが可能です。
このボックスでは、日本の皮膚真菌症診療ガイドラインに沿った考え方をベースに、「なぜ治らないように感じてしまうのか」「どうすれば再発のループから抜け出せるのか」を順番に整理します。白癬の全体像や皮膚疾患全般の位置づけを広く知りたい場合は、まずはサイトの総合ページである皮膚科疾患ガイド:症状・原因・治療・予防を専門家がわかりやすく解説を参照すると、皮膚の病気全体の中で足白癬・爪白癬がどのような位置づけにあるかがイメージしやすくなります。ここでは特に足や爪に関わる白癬に焦点をしぼり、今日から行動に移しやすいポイントだけを整理してお伝えします。
水虫が長引きやすい背景には、大きく3つの要素があります。1つめは、白癬菌の性質や再発の仕組みをよく理解しないまま、その場しのぎの対処を繰り返してしまうことです。白癬のメカニズムと再発を防ぐ考え方は、水虫・たむし、再発させない最終結論でも詳しく整理されています。2つめは、足のむれやかゆみが、白癬によるものなのか、汗や湿疹など別の原因によるものなのかが混同されやすく、最初の治療の選択からずれてしまうことです。足まわりのかゆみの原因を切り分けるには、足のかゆみ、放置は危険?のような整理記事がヒントになります。3つめは、目で見えている部分だけに薬を塗ってしまい、足裏全体や両足、爪など「感染の土台」になっている部位が手つかずのまま残ってしまうことです。
最初の一歩として意識したいのは、「菌が触れてから定着するまでの時間に洗って乾かす」「症状がある側だけでなく両足をまとめて治す」「角質が厚いところほど念入りに塗る」という3点です。角質が厚くなっている、白っぽくはがれるといったタイプでは、乾燥や加齢との区別が難しく、角質ケアや保湿との組み合わせが必要になることもあります。こうしたケースでは、その手の皮むけの原因と治療で説明されている「まずは皮膚のバリアを整える」という考え方が役立ちます。また、入浴直後は皮膚がふやけて菌が入りやすい状態になっているため、タオルで足指の間までしっかり水分を取る、熱すぎるシャワーを避けるなど、お風呂上がりの痒みの正しいケアに近い生活調整も組み合わせると、外用薬の効果が安定しやすくなります。
次の段階では、「見えている症状だけでなく、感染源になりやすい部位や環境も一緒に整える」ことが大切です。足指に湿疹のようなかゆみがある場合、白癬以外の皮膚疾患が混ざっていることも少なくありません。指先の症状の切り分けには、その指のかゆみの見分け方のような整理記事を参考にしつつ、実際の白癬が疑われる部位については、先ほどの水虫・たむし、再発させない最終結論に書かれている「足全体に塗る」「症状が消えても一定期間続ける」というポイントを意識してみてください。あわせて、家の床やバスマット、スリッパの共有の見直しも行うと、家庭内での「行ったり来たり」の感染がぐっと減りやすくなります。
注意したいのは、「たぶん水虫だろう」と自己判断して短期間だけ市販薬を使い、その後は様子を見る、というパターンです。また、見た目が乾燥に似ているからといって保湿剤だけで済ませてしまうと、白癬菌が背景にあった場合に診断が遅れることがあります。症状が足の裏以外にも広がる、片手だけの皮むけが強い、毎年同じ季節にぶり返す、といった場合には、足のかゆみの原因を網羅的に整理している足のかゆみ、放置は危険?なども参考にしつつ、一度立ち止まってパターンを振り返るとよいでしょう。合っていない薬を塗り続けると、かえって症状が分かりにくくなり、適切な診断のタイミングを逃してしまうことがあります。
水虫は、「少し面倒でも、同じケアをコツコツ続けた人」から順番に卒業していく病気です。感染のルートを断つ、足全体に広めに塗る、症状が落ち着いてからも一定期間は続ける、家族と一緒に取り組む――こうしたポイントを押さえれば、「治らない病気」というイメージは少しずつ変わっていきます。毎日のケアを習慣化しながら、これまで繰り返してきた足トラブルに、少しずつ終止符を打っていきましょう。
水虫(白癬)とは?— 正しい知識が完治への第一歩
水虫の正体「白癬菌」
一般に「水虫」と呼ばれるこの病気の正体は、「白癬菌(はくせんきん)」というカビ(真菌)の一種です6。医学的には「白癬」と総称され、皮膚の表面に感染する「表在性皮膚真菌症」に分類されます3。英語では「Ringworm」と呼ばれますが、これは皮膚に現れる症状が輪のように見えることがあるためで、実際に虫が原因というわけではありません8。白癬菌は、皮膚の最も外側にある「角質層(かくしつそう)」や、毛、爪を構成するタンパク質「ケラチン」を栄養源として増殖します3。菌はケラチナーゼといった酵素を産生し、ケラチンを分解しながら組織の中に侵入していきます13。この性質により、感染はケラチンが豊富な部位に限定されます。
日本でみられる白癬の原因菌の多くは、Trichophyton rubrum(トリコフィトン・ルブルム)とTrichophyton interdigitale(トリコフィトン・インターディジターレ、旧T. mentagrophytesの一部)という2種類の菌によって引き起こされています3。これらの菌はカビの仲間であり、「高温多湿」の環境を好みます6。日本の気候、とくに梅雨から夏にかけての季節や、通気性の悪い靴を長時間履く生活習慣は、白癬菌にとって増殖しやすい条件がそろいやすい環境といえます6。
感染の仕組みと経路
白癬菌は、感染している人や動物との直接的な皮膚接触、あるいは菌が付着した物を介した間接的な接触によって感染します8。日本人の生活環境では、家庭内のバスマットやスリッパ、床などが代表的な感染源です6。スポーツジムや温泉、プールなど、多くの人が裸足で利用する施設の床や脱衣所のマットも、一般的な感染経路とされています16。
感染が成立するまでには、いくつかのステップがあります。まず、感染者から剥がれ落ちた皮膚の垢(アカ)に含まれる白癬菌が、健康な皮膚に付着します17。ただし、付着した時点ではすぐに感染が成立するわけではありません。菌が角質層に入り込んで増え始めるには、目に見えないほどの小さな傷や、皮膚のバリア機能の低下などが関わります17。
ここで重要なのが、「感染が成立するまでの時間」です。白癬菌が皮膚に付着してから角質層に侵入し、感染が確立するまでには、一般的に24時間程度以上かかるとされています6。この点は、予防を考えるうえで非常に大切です。たとえ外出先で白癬菌が足に付着しても、24時間以内に足をしっかり洗い、指の間まで乾かすことで、感染のリスクを下げられる可能性が高くなります。この「24時間ルール」は、「ジムや温泉に行ってはいけない」と過度に回避するのではなく、「利用後にきちんと足を洗う」という現実的な対策が有効であることを示しています。
また、白癬菌は剥がれ落ちた垢の中で長期間生き続けることがあり、一部の報告では数ヶ月から1年以上生存する可能性も指摘されています17。家庭内に感染者がいる場合には、床やカーペットをこまめに掃除し、菌の温床となるような環境を減らすことが、家族への感染や自分自身の再感染の予防につながります。
症状から見分ける水虫の種類 — 足・爪・体
白癬は、感染する部位によって呼び名が変わり、症状の出方も異なります。最も頻度の高い足白癬から、治療が長期になりやすい爪白癬、そして体の他の部位にできる白癬まで、それぞれの特徴を知っておくと、早めの受診や適切な相談につながります。
足白癬(水虫):代表的な3つのタイプ
足白癬は、症状の現れ方によって主に3つの臨床型に分類されます3。
- 趾間型(しかんがた): 最も頻度が高いタイプで、とくに湿気がこもりやすい第4趾(薬指)と第5趾(小指)の間に起こりやすいとされています4。皮膚が白くふやけてジュクジュクする(湿潤型)、あるいはカサカサと皮がむける(乾燥型)といった変化がみられます19。強いかゆみを伴うことが多く、とくに湿潤型では日常生活に支障をきたすほどの不快感につながる場合もあります6。
- 小水疱型(しょうすいほうがた): 足の裏(土踏まず付近)や足の側面などに、かゆみを伴う小さな水ぶくれ(水疱)が多数みられるタイプです6。水ぶくれが破れると、皮がむけたように見えます。梅雨時など高温多湿の季節に悪化しやすいとされています4。
- 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた): かかとを中心に足の裏全体の皮膚が厚く、硬くなってカサカサするタイプです4。冬場には乾燥が強まり、ひび割れ(亀裂)が生じて痛みを伴うこともあります19。このタイプはかゆみがほとんどないか、あっても軽度なことが多いため、単なる乾燥や加齢による変化だと思い込まれ、水虫と気づかれないまま長期間放置されやすい点が特徴です5。
これらの特徴をまとめた表が以下です。ご自身の症状と照らし合わせることで、受診時の説明がしやすくなります。
| タイプ | 主な症状 | 好発部位 | かゆみの有無 | 治療期間の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 趾間型 | 指の間の皮むけ、白くふやける、ジュクジュク、赤み | 足の指の間(とくに第4・5趾間) | 強いかゆみを伴うことが多い | 2ヶ月以上3 |
| 小水疱型 | 小さな水ぶくれ、破れた後の皮むけ | 足の裏(土踏まず)、足の側面 | かゆみを伴うことが多い | 3ヶ月以上3 |
| 角質増殖型 | 足裏全体の皮膚が厚く硬くなる、カサカサ、ひび割れ | かかと、足の裏全体 | ほとんどないか、あっても軽い | 6ヶ月以上3 |
出典: 3 に基づき作成
爪白癬(爪水虫):放置が招くリスク
爪白癬は、多くの場合、治療されずに長く続いた足白癬から菌が爪に入り込むことで発症します3。爪が白っぽくまたは黄色〜褐色に濁って変色し、厚くなったり、もろくなって欠けたりするのが典型的な症状です4。爪白癬の厄介な点は、かゆみや痛みといった自覚症状が少ないことです20。そのため、「見た目の問題」にとどまると考えられてしまい、何年も対処されないままになることがあります。
しかし、治療されていない爪は、白癬菌にとって安全な「隠れ家」のような存在になります。ここに大量の菌が潜んだ状態が続くと、たとえ足の皮膚の治療をしっかり行っても、爪から再び菌が供給されることで、水虫を繰り返す原因となりやすくなります13。本人にとっては「なかなか治らない足のトラブル」として長引くだけでなく、家族など同居している人への感染源にもなり得ます。
このため、日本皮膚科学会の指針では、爪白癬を合併している足白癬の治療において、内服薬による全身治療を第一選択として強く推奨しています3。目的は、見た目を整えることだけではなく、「感染の元」となっている爪の中の菌を減らし、本人と家族を悩ませる感染の連鎖を断ち切ることにあります。とくに高齢の方では、爪白癬の頻度が高くなり、爪が厚く変形するとつまずきやすくなることから、転倒リスクとの関連も指摘されています24。糖尿病など、足の血流や感覚に影響する病気を持っている場合には、小さな傷や潰瘍が悪化するきっかけになることもあるため、早めの相談が勧められます11。
その他の白癬(ぜにたむし・いんきんたむしなど)
白癬菌は、足や爪だけでなく、体のさまざまな場所に感染します。
- 体部白癬(たいぶはくせん、通称:ぜにたむし): 顔や首、腕、体幹などに、円形または輪のような形をした赤い発疹が現れます。輪の縁がやや盛り上がり、中央部は治ったように見えてくる「中心治癒傾向」が特徴とされています3。
- 股部白癬(こぶはくせん、通称:いんきんたむし): 股の付け根などにできる白癬で、強いかゆみを伴います。とくに成人男性でよく見られるとされています6。
- 手白癬(てはくせん): 手にできる白癬です。足白癬の人が自分の足を掻くことで、片方の手だけに症状が出るケースが多いとされています6。
- 頭部白癬(とうぶはくせん、通称:しらくも): 頭皮に感染し、フケや脱毛、炎症を引き起こします。子どもに多いとされていますが、柔道やレスリングなどの格闘技を行う人の間で集団感染(T. tonsuransなどによる)が話題になることや、ペット(イヌ・ネコ)から感染(M. canisなどによる)する例も報告されています3。
水虫の診断 — 「水虫かも?」と思ったら皮膚科へ
自己判断の限界と「似た病気」との区別
「足の皮がむけているから水虫だろう」といった自己判断で、市販の水虫薬を使い始めるのは注意が必要です。足のかゆみや皮むけは、水虫以外の皮膚疾患でもよくみられる症状だからです。たとえば、汗が関係する汗疱(かんぽう)や異汗性湿疹(いかんせいしっしん)、アレルギー反応による接触皮膚炎(せっしょくひふえん)、自己免疫が関わる掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)や乾癬(かんせん)など、見た目が似ている病気も多く存在します3。
実際、経験豊富な皮膚科医であっても、見た目だけの判断(視診)のみで水虫かどうかを当てるのは簡単ではありません。報告によっては、視診だけでの診断の正解率が十分とはいえないことを示すデータもあり、顕微鏡検査などによる確認の大切さが指摘されています11。このことは、「自己判断だけに頼らず、必要に応じて医療機関で検査を受けること」が、遠回りに見えて実は近道であることを示しています。
皮膚科で行われる検査
皮膚科では、水虫を確実に診断するために「直接鏡検法(ちょくせつきょうけんほう)」、いわゆる「KOH法」という検査が一般的に行われます。これは、白癬を診断するうえで信頼性の高い方法とされています3。検査の流れは比較的シンプルで、痛みもほとんどありません。
まず、症状が出ている部分の角質や爪の一部を、ピンセットやスプーン状の器具などで軽くこすって採取します。それをスライドガラスにのせ、水酸化カリウム(KOH)溶液を加えて加工します。KOHは人間の皮膚細胞を溶かす一方で、真菌の細胞壁は残るため、顕微鏡で観察すると白癬菌特有の糸状の構造(菌糸)が見分けやすくなります11。この菌糸が確認されれば、白癬であると診断されます。
爪白癬が疑われる場合には、顕微鏡検査だけでは判断が難しいケースもあります。そのようなときには、白癬菌の一部に特異的な抗原を検出する迅速診断キットが用いられることもあります33。さらに、治療に反応しにくい場合や原因菌を詳しく調べる必要がある場合には、検体を専用の培地で育てる「真菌培養検査」が行われることもあります3。
水虫の治療法 — 根気よく続けて完治を目指す
治療の基本的な考え方
水虫治療の最終目標は、かゆみや皮むけといった「目に見える症状がなくなること」ではありません。角質層や爪の中に潜む白癬菌をできるだけ減らし、再発しにくい状態を保つ「真菌学的治癒」を目指すことが重要です4。この違いを理解しておくと、「症状が良くなったから治療終了」と早めに判断してしまうリスクを減らせます。
塗り薬を開始して1〜2週間もすると、かゆみなどの不快な症状はかなり楽になることが多いとされています6。しかし、その時点で菌がすべてなくなったわけではありません。症状が落ち着いた頃にも、皮膚の奥や周辺部には、まだ白癬菌が残っていることがあります。その段階で治療をやめると、生き残った菌が再び増え、再発しやすくなります4。
水虫治療は、庭の草むしりに例えられることがあります。最初に目に見える雑草(症状)を抜いたとしても、土の中の根(潜んでいる菌)をしっかり処理しないと、時間がたてばまた生えてきます。見た目が整ったあとも、一定期間は「根っこ」に働きかけるつもりで外用薬を塗り続けることが、再発を減らすうえで重要です。
足・体の水虫治療:塗り薬が基本
合併症がない足白癬や体部白癬(ぜにたむし)では、抗真菌薬の塗り薬(外用薬)が治療の基本です。日本皮膚科学会の指針でも、高い推奨度を持つ標準的な治療として位置づけられています2。効果をしっかり引き出すためには、薬の種類だけでなく、「塗り方」や「続け方」が非常に大切です。
- 1日1回、入浴後に塗る: 最新の抗真菌外用薬の多くは、1日1回の塗布でも十分な効果を発揮するとされています7。汗や汚れを洗い流し、皮膚が柔らかく清潔な状態になっている入浴後に塗ると、薬がなじみやすくなります。
- 症状がある部分+その周囲にも広めに塗る: 赤くなっている部分や皮むけの部分だけでなく、その周囲も含めて広めに塗ることが重要です3。足白癬の場合は、指の間、足の裏全体、かかと、足の側面など、足全体を一つの「治療エリア」と考えて塗るイメージが役立ちます。
- 片足だけ症状があっても両足に塗る: 見た目には片足だけ症状があるように見えても、反対側の足にも菌が潜んでいることが少なくありません。そのため、もう片方の足にも同じように塗ることが推奨されます11。
- 見ためが良くなってからも続ける: 見た目がきれいになった時点は、「ようやくスタートラインを越えたところ」と考えるとイメージしやすくなります。趾間型では目安として2ヶ月以上、小水疱型では3ヶ月以上、角質増殖型では6ヶ月以上とされることが多く3、症状が気にならなくなってからも一定期間は塗り続けることが勧められます4。
市販の水虫薬も、医療機関で水虫と診断されたうえで使い方を守れば、有効な選択肢となり得ます35。テルビナフィン、ルリコナゾール、ラノコナゾール、ミコナゾールなど、医療用と共通する成分が配合された製品が多く販売されています36。かゆみ止めや抗炎症成分が含まれているものもありますが、治療の主役はあくまで抗真菌成分であることを忘れず、使用方法や期間をしっかり守ることが重要です39。
爪水虫の治療:内服薬を中心とした長期戦
爪水虫(爪白癬)の治療方針は、足の水虫とは大きく異なります。日本皮膚科学会の診療ガイドラインでは、爪白癬に対して内服薬(飲み薬)による治療が第一選択と位置づけられており、高い推奨度を持つ標準的な治療とされています2。これは、硬い爪の内部に外用薬の成分を浸透させ、菌が潜んでいる爪床(そうしょう)まで十分な濃度の薬を届けることが難しいためです4。
内服薬は、体の内側から血流に乗って有効成分を運び、爪が伸びる部分に薬を送り届けることで、新しく生えてくる爪を健康な状態に近づけていきます。現在、日本で保険適用されている主な内服薬には、以下のようなものがあります3。
- テルビナフィン塩酸塩(商品名:ラミシール®など): 通常、1日1回の内服を6ヶ月間程度続けます。
- イトラコナゾール(商品名:イトリゾール®など): 1週間服用し、3週間休むという「パルス療法」を数サイクル繰り返す方法が知られています。
- ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物(商品名:ネイリン®): 1日1回を12週間(約3ヶ月間)内服する治療法が用いられます。
これらの内服薬は、報告によって治療成功率や期間に違いはあるものの、適切に服用すれば高い効果が期待できます43。一方で、まれに肝機能障害などの副作用が起こることもあるため、治療中は医療機関で定期的に血液検査を受け、安全面を確認しながら進めることが推奨されます3。
内服薬が使えない場合や、内服を希望しない場合には、爪専用の外用液も選択肢となります。エフィナコナゾール(商品名:クレナフィン®)やルリコナゾール(商品名:ルコナック®)といった薬剤があり、軽症〜中等症の爪白癬に用いられます3。ただし、内服薬に比べると完治する割合は低く、1年以上の長期にわたって根気よく塗り続ける必要があるとされています4。
| 治療法 | 薬剤名 | 治療期間 | 完全治癒率の目安 | 3割負担の薬剤費目安 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 内服薬 | ホスラブコナゾール(ネイリン®) | 12週間(3ヶ月) | 約59.4%43 | 約22,000円(3ヶ月分)23 | 比較的短期間で効果が期待できる。定期的な血液検査が望ましい。 |
| 内服薬 | テルビナフィン(ラミシール®) | 6ヶ月前後 | 約62〜74%43 | 約12,000円(6ヶ月分、ジェネリックではさらに安価)23 | 長い実績がある。治療期間はやや長め。定期的な血液検査が必要。 |
| 内服薬 | イトラコナゾール(イトリゾール®) | パルス療法(1週間内服+3週間休薬×複数サイクル) | 報告により異なる | 約20,000円(3サイクル分の目安)23 | 薬の飲み合わせ(併用注意・併用禁忌)に配慮が必要。 |
| 外用薬 | エフィナコナゾール(クレナフィン®) | 1年以上 | 約17〜28%43 | 約1,500円/本47 | 内服できない場合に選択される。毎日塗布が必要で、完治率は内服薬に比べて低い。 |
| 外用薬 | ルリコナゾール(ルコナック®) | 1年以上 | 約15%43 | 約800円/本47 | 内服できない場合の選択肢。毎日塗布が必要で、長期的な継続が前提となる。 |
注: 費用は薬剤費のみの概算であり、別途診察料や検査料がかかります。治癒率は報告により異なります。
出典: 3, 23, 43, 47 に基づき作成
市販薬では治せない爪水虫
ここで改めて強調しておきたいのが、「現在のところ、日本で販売されている市販薬だけで爪水虫を治すことは難しい」という点です。多くの市販の水虫薬は、足の皮膚の白癬を想定して作られており、硬い爪の内部にまで十分な量の有効成分を届けることはできません41。そのため、爪の変色や肥厚がある状態で市販薬だけを塗り続けても、菌そのものには十分なダメージを与えられない可能性が高いとされています。
爪水虫については、自己判断で市販薬を塗り続けるよりも、早い段階で皮膚科を受診し、内服薬や爪専用外用薬などを含めた治療の選択肢について相談することが、結果的に近道になることが多いと考えられます。
水虫の徹底予防と再発防止策
水虫は、適切な治療で改善が期待できる一方で、「一度治ったら二度とかからない」という免疫ができるわけではありません13。治療後も、生活の中で白癬菌に接触する機会はゼロにはならないため、再感染や再発を防ぐための習慣づくりが大切です。
日常生活の基本習慣「清潔」と「乾燥」
予防の基本は、白癬菌が増えにくい環境を整えること、すなわち「清潔」と「乾燥」です。
- 毎日の足洗い: 「24時間ルール」を意識しながら、少なくとも1日1回、とくに就寝前には石けんをよく泡立てて、足の指の間まで丁寧に洗いましょう。洗い終わったら、清潔なタオルで指の間までしっかり水分を拭き取ることが大切です15。
- 靴と靴下の工夫: 靴下は吸湿性・通気性の良い素材(綿や吸湿性の高い合成繊維など)を選び、毎日取り替えましょう。靴は同じものを毎日続けて履くのではなく、複数足をローテーションして履くことで、内側がしっかり乾く時間を確保できます。長時間通気性の悪い靴を履く場合には、職場や室内でサンダルに履き替えるなど、足が蒸れすぎない工夫も役立ちます6。
家庭内・公共の場での感染対策
白癬菌は目に見えないため、「どこに菌がいるのか」を意識しづらいのが難しいところです。家庭や公共の場でできる対策を、できる範囲から取り入れてみましょう。
- 家庭内の対策: 家族の中に水虫の人がいる場合には、バスマットやスリッパ、タオルの共用はできるだけ避けます15。感染している可能性がある家族がいる場合、同じタイミングで治療を始めることで、家庭内の「うつしあい」を減らすことができます。また、床やカーペットなど、足裏が触れやすい場所はこまめに掃除機をかけるとよいでしょう15。
- ジムや温泉、プールなどの施設: 更衣室やシャワー室、プールサイドなど、素足で歩く場面では自分専用のサンダルを使い、床に直接足をつけないようにする方法が紹介されています8。また、施設から帰宅したら、なるべく早めに足を洗い、指の間までしっかり乾かす習慣をつけると安心です。
日本では温泉や公衆浴場を楽しむ文化が根づいています。過度に恐れてすべてを避ける必要はありませんが、濡れた床やバスマットが主な感染源となりうることを理解したうえで、足を洗って乾かす、タオルを共有しないなど、現実的な対策を組み合わせることが大切です16。
治療後のケアと再発予防
治療が完了し、医療機関で「落ち着いている」と判断されたあとも、予防の習慣はできるだけ続けることが推奨されます。とくに一度水虫に悩まされた経験がある方は、もともとの体質や生活環境の影響で、再び感染するリスクが相対的に高い可能性があります。毎日の足洗いや乾燥、靴や靴下の工夫を生活習慣として取り入れ、季節の変わり目や疲れがたまりやすい時期には、足の様子を少し意識して観察してみるとよいでしょう。
よくある質問
かゆくない水虫もあるのですか?
はい、あります。とくに「角質増殖型」と呼ばれるタイプでは、かかとを中心に足裏全体の皮膚が厚く硬くなり、ガサガサするのが特徴ですが、かゆみがほとんどないことも多いとされています5。そのため、「乾燥しやすくなっただけ」「年齢のせい」と考え、水虫だと気づかずに長期間放置されてしまうケースも少なくありません。かゆみの有無だけでは水虫かどうかを見分けられないため、足裏のひび割れや厚みが気になる場合には、早めに皮膚科で相談することが勧められます。
市販薬で爪水虫は治りますか?
現在のところ、日本で販売されている市販薬だけで爪水虫を治したという確かな根拠は示されていません41。市販の水虫薬は主に足の皮膚の白癬を想定しており、硬い爪の内部にまで十分な量の有効成分を届けることは難しいためです。そのため、爪が白く濁る、黄〜褐色に変色する、厚くなる、欠けやすいといった症状がある場合には、「とりあえず市販薬を試す」のではなく、まず皮膚科に相談して治療方針を一緒に考えることが大切です。
症状が良くなったら、薬をやめてもいいですか?
症状が軽くなった時点で自己判断で薬をやめてしまうと、再発しやすくなります。かゆみなどの症状は、治療開始後比較的早く改善しますが、その時点で皮膚の奥にいる白癬菌がすべていなくなったとは限りません4。見た目がきれいになったあとも、医療機関で説明された期間(タイプに応じて数ヶ月程度)は、毎日外用薬を続けることが、再発を減らすうえで重要です。
温泉やジムに行くと、必ず水虫に感染しますか?
結論
水虫(白癬)は、日本で多くの人が経験するありふれた皮膚感染症ですが、「一度かかると治らない」というイメージは、最新の知見に照らすと必ずしも正しくありません。大切なのは、自己判断だけに頼らず、必要に応じて皮膚科を受診し、顕微鏡検査などで原因を確かめたうえで、自分の症状に合った治療を選ぶことです。足の水虫であれば、足全体と両足を対象に、決められた期間しっかりと外用薬を続けることが重要です。爪水虫が疑われる場合には、市販薬で対応しようとする前に、内服薬や爪専用外用薬などを含めた選択肢について、医療機関で相談することが勧められます。
また、一度改善しても再び白癬菌にさらされれば、再感染する可能性は残ります。そのため、治療と同じくらい、日々の足のケアや生活習慣の見直しが大切です。毎日の足洗いと乾燥、靴や靴下の工夫、家庭や公共の場での感染対策など、小さな取り組みを積み重ねることで、「いつも足の調子が気になる」という状態から少しずつ離れていくことができます。
足の皮むけやかゆみ、爪の変色など、気になる症状があるときは、「恥ずかしいから」「忙しいから」と後回しにせず、早めに相談してみてください。適切な診断と治療、そして日々のケアを続けることで、水虫との付き合い方は大きく変わっていきます。自分自身の足と向き合う一歩が、ご家族や身近な人の健康を守ることにもつながるはずです。
この記事は一般的な情報提供のみを目的としており、個々の症状や治療方針についての医学的な判断を代替するものではありません。健康状態に不安がある場合や、治療内容を変更・中止する前には、必ず医師などの医療専門職にご相談ください。
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