【科学的根拠に基づく】乳房生検のすべて:乳がん診断における最も重要な検査を専門医が徹底解説
がん・腫瘍疾患

【科学的根拠に基づく】乳房生検のすべて:乳がん診断における最も重要な検査を専門医が徹底解説

乳房にしこりを見つけたり、乳がん検診で「要精密検査」との結果を受け取ったりしたとき、多くの人が大きな不安に駆られることでしょう。そして、医師から「乳房生検(にゅうぼうせいけん)」という精密検査を勧められた場合、その不安はさらに増すかもしれません4。しかし、乳房生検は、あなたの乳房の状態を正確に把握し、適切な次の一歩を踏み出すために不可欠な、そして非常に重要な検査です。この記事では、JHO(JAPANESEHEALTH.ORG)編集部が、乳房生検に関するあらゆる疑問や不安に、科学的根拠に基づいて徹底的にお答えします。

監修:

  • 佐治 重衡 先生 (福島県立医科大学医学部 腫瘍内科学講座 教授 / 日本乳癌学会 診療ガイドライン委員会 委員長)1
  • 高山 伸 先生 (国立がん研究センター中央病院 乳腺外科 部長)2
  • 大野 真司 先生 (公益財団法人がん研究会 がん研有明病院 乳腺センター長)3

この記事の科学的根拠

この記事は、乳房生検について不安や疑問を抱える方々のために、最新の医学的知見と日本の診療ガイドラインに基づき、信頼できる情報を提供することを目的としています。情報の正確性を担保するため、乳がん診療の第一線で活躍される複数の専門医に監修を依頼しています。本記事の内容は、個人の意見ではなく、以下の権威ある情報源に基づいています。

  • 日本乳癌学会 診療ガイドライン: 生検の種類、適応、手順に関する記述は、日本の乳がん診療における専門家の総意である本ガイドラインに準拠しています1
  • 国立がん研究センターおよび厚生労働省の公的データ: 日本における乳がん検診の受診率やがん発見率などの統計データは、これらの公的機関が発表した信頼性の高い情報に基づいています65455
  • 国際的な臨床研究論文: 針生検の診断精度に関する記述は、複数の研究結果を統合・分析したメタアナリシスなど、科学的根拠として最も信頼性の高い研究手法によって裏付けられています2331

要点まとめ

  • 乳房生検は、画像検査で見つかった病変が良性か悪性(がん)かを判断するための唯一の確定診断方法です10
  • 生検を勧められても、過度に心配する必要はありません。実際に乳房生検を受けた女性のうち、約80%は乳がんではない(良性である)と診断されます10
  • 検査は局所麻酔のもとで行われるため、検査中の鋭い痛みはほとんどありません。検査後の不快感も通常は軽度です11
  • 医学的に必要と判断された場合、生検にかかる費用は公的医療保険が適用されます38
  • 生検結果は、がんの有無だけでなく、がんの性質(サブタイプ)も明らかにし、その後の最適な治療方針を決定するための最も重要な情報となります26

なぜ乳房生検が必要なのでしょうか?

乳房生検が必要となる背景には、大きく分けて二つのケースがあります。一つは、ご自身で乳房のしこり、痛み、乳頭からの分泌物といった何らかの症状に気づき、医療機関を受診するケースです4。もう一つは、症状は特にないものの、自治体や職場で受けた乳がん検診(主にマンモグラフィ検査)で、がんの疑いがある所見が見つかったケースです6
どちらの場合も、最初のステップとしてマンモグラフィや超音波(エコー)検査といった画像検査が行われます7。これらの画像検査は、乳房内に疑わしい病変があるかどうか、その大きさや形状、位置などを確認するために非常に有用です。しかし、画像検査だけでは、その病変が良性なのか悪性(がん)なのかを100%確定することはできません9
ここで、非常に重要な事実をお伝えします。乳房生検を勧められたからといって、必ずしも乳がんと診断されるわけではありません。患者エンパワーメントネットワークが提供する情報によると、乳房生検を受けた女性のうち、約80%は乳がんではない(良性である)というデータがあります10。この事実は、検査を待つ間の大きな不安を和らげる一助となるでしょう。生検は、がんである可能性を調べる検査であると同時に、がんではないことを証明するための検査でもあるのです。このプロセスは、不確かな状態から抜け出し、安心を得るための論理的な次の一歩と捉えることができます。

「確定診断」のための唯一の検査

画像検査で「がんの疑い」と判定された後、その正体を明らかにするための最終的な答えを出すのが乳房生検です。乳房生検は、疑わしい部分の組織や細胞を直接採取し、それを病理医(びょうりい)という専門の医師が顕微鏡で詳細に観察する検査です10
この病理検査(びょうりけんさ)こそが、良性か悪性かを最終的に判断する「確定診断(かくていしんだん)」を下すための唯一の方法です10。マンモグラフィや超音波検査が「影」を見つける検査だとすれば、生検は「影の正体」を突き止める検査と言えます。この確定診断がなければ、その後の治療方針を立てることはできません。したがって、乳房生検は乳がん診療において、避けては通れない最も重要なステップなのです9

乳房生検の種類を理解する

乳房生検にはいくつかの種類があり、病変の性質や大きさ、位置などに応じて、医師が最適な方法を選択します。検査の選択は、診断の確実性と患者さんの身体的負担(侵襲)のバランスを考慮して慎重に行われます。基本的には、より負担の少ない方法で十分な情報が得られると判断されればその方法が選ばれ、より確実な診断が必要な場合には、少し負担が大きくても多くの組織を採取できる方法が選択されます。

検査の全体像:細胞診と組織診の違い

乳房から検体を採取して調べる病理検査は、採取するものの違いによって「細胞診」と「組織診」の2つに大別されます16

  • 細胞診 (Saibōshin – Cytology)
    細胞診は、注射器に取り付けた細い針を病変に刺し、個々の細胞を吸い取って調べる検査です7。採取するのは細胞単位なので、患者さんの身体への負担は非常に少ないのが特徴です。主に、しこりが液体で満たされた「嚢胞(のうほう)」なのか、細胞の塊である「固形腫瘤(こけいしゅりゅう)」なのかを区別したり、固形腫瘤の細胞に悪性の顔つきが見られるかを確認したりする目的で行われます10。しかし、採取できるのが個々の細胞だけなので、がん細胞の周りの組織との関係性(例えば、がんが周囲に広がっているか=浸潤しているか)までは判断できないという限界があります9
  • 組織診 (Soshikishin – Histology/Biopsy)
    組織診は、細胞診で用いる針よりも太い専用の針を使い、病変の一部を組織のかたまり(ブロック)として採取する検査です13。一般的に「生検(せいけん)」という言葉は、この組織診を指すことが多いです19。組織を採取するため、細胞の顔つきだけでなく、細胞同士の並び方や構造(組織構築)も観察できます。これにより、より正確な診断が可能となり、がんの場合にはその性質(サブタイプなど)を詳しく調べることもできます。細胞診よりも身体への負担はやや大きくなりますが、得られる情報量が格段に多いため、現在では乳がんが疑われる場合の標準的な精密検査と位置づけられています9

各生検方法の詳細な比較

それでは、具体的な生検の手法について、それぞれの特徴を比較しながら見ていきましょう。医師は、患者さん一人ひとりの病変の状態に合わせて、これらの手法の中から最も適切と考えられるものを選択します。以下の表は、各手法の概要、特徴、そしてどのような場合に用いられるかをまとめたものです。

手法 日本語名 概要と目的 麻酔 所要時間 (目安) 主な対象 診断精度
穿刺吸引細胞診 (FNA) せんしきゅういんさいぼうしん 注射に使われるような細い針で細胞や液体を吸引する。身体への負担が最も少ない7 通常は不要16 約10分16 しこりが液体で満たされた嚢胞かどうかの鑑別、リンパ節の評価など10 限定的。がんの有無の推定は可能だが、浸潤の有無など詳細な性質の判断は困難9
コア針生検 (CNB) コアはりせいけん 細胞診より太い中空の針で、組織を細い棒状(コア)に複数回採取する。乳がんが疑われる場合の標準的な方法10 局所麻酔が必要16 約15分~30分17 触診や画像検査で確認できる固形のしこり14 高い。組織構造を評価でき、確定診断に有用23
吸引式乳房組織生検 (VAB) きゅういんしきにゅうぼうそしきせいけん 吸引力を利用して組織を吸い込みながら、CNBよりさらに太い針でより多くの組織を採取する。マンモトーム生検とも呼ばれる9 局所麻酔が必要13 約15分~30分17 マンモグラフィでしか見えない微細な石灰化や、非常に小さい病変13 非常に高い。多くの組織を採取できるため、より確実な診断が可能13
外科的生検 げかてきせいけん 小さな手術で、疑わしい部分の組織全体または一部を切除して調べる。最も侵襲が大きいが、最も多くの情報が得られる10 局所麻酔または全身麻酔12 手術による 針生検では診断が確定しなかった場合や、病変の位置的に針生検が困難な場合13 最も確実。病変全体を評価できるため、診断のゴールドスタンダード13

この表からわかるように、検査方法の選択は単純なものではなく、診断の確実性と患者さんの負担との間のトレードオフを考慮した、専門的な判断に基づいています。例えば、明らかな嚢胞であればFNAで十分ですが、固形のしこりであれば組織構造を見るためにCNBが選択されます。さらに、マンモグラフィでしか見えない微細な石灰化を確実に捉えるためには、より多くの組織を採取できるVABが必要となります14。このように、病変の特性に応じて検査法を使い分けること自体が、質の高い医療の証なのです。

精度を高める画像ガイド技術

現代の乳房生検は、医師の勘や手の感覚だけに頼って行われることはほとんどありません。病変の位置を正確に特定し、確実に組織を採取するために、画像で針先を確認しながら行う「画像ガイド下生検」が標準となっています29。これにより、検査の精度と安全性が飛躍的に向上しました。

  • 超音波ガイド下 (Ultrasound-Guided): 最も一般的に用いられる方法です。超音波(エコー)装置を使い、リアルタイムで乳房内部の様子や針の位置をモニターしながら生検を行います7。超音波で見えるしこりに対して行われ、患者さんは仰向けに寝た楽な姿勢で検査を受けられる利点があります29
  • ステレオガイド下/マンモグラフィガイド下 (Stereotactic/Mammogram-Guided): 超音波では見えにくい、あるいは見えない病変、特に「微細石灰化」に対して用いられる方法です21。異なる角度から撮影した2枚のマンモグラフィ画像を用いて、コンピュータが病変の正確な3次元座標を割り出します。その座標めがけて針を進めることで、目に見えない小さな病変でも正確に捉えることができます15。検査中は、専用のベッドにうつ伏せになるか、座った姿勢で乳房を固定する必要があります21
  • MRIガイド下 (MRI-Guided): マンモグラフィや超音波でも確認できず、MRI検査でのみ指摘された病変に対して行われる、より専門的な方法です29。MRI装置の中で、うつ伏せの姿勢で検査を行います。実施できる施設は限られており、他のガイド法に比べて時間もかかりますが、MRIでしか見つからないがんを発見するためには不可欠な技術です31

生検当日の流れとアフターケア

乳房生検を受けるにあたり、「具体的にどんなことをするのだろう」「痛いのかな」「終わった後はどうすればいいの?」といった疑問や不安は尽きないものです。ここでは、検査当日の準備から検査後のセルフケアまで、一連の流れを具体的に解説し、皆様の不安を少しでも和らげることを目指します。

検査の前に

適切な準備をすることで、検査をスムーズかつ安全に受けることができます。事前に以下の点を確認しておきましょう。

  • 服薬状況の確認: 最も重要なのが、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬、例えばアスピリン、ワルファリンなど)を服用しているかどうかです。これらの薬は出血のリスクを高めるため、検査の数日前から一時的に休薬が必要になる場合があります16。必ず事前に医師や看護師に申告し、指示に従ってください。
  • アレルギーの有無: 薬剤(特に麻酔薬)に対するアレルギー歴がある場合は、必ず伝えてください21
  • 当日の服装: 検査後は、穿刺部を保護するためにガーゼなどを当てることがあります。そのため、ゆったりとした服装や、前開きのシャツなどが便利です。また、圧迫を助けるために、普段お使いのブラジャーを持参するよう指示されることもあります32
  • 付き添い: 局所麻酔の影響や検査後の気分を考慮し、可能であればご家族などに付き添ってもらい、車での送迎を依頼すると安心です26

検査中のこと

検査室に入ってから終わるまでの一般的な流れを知っておくことで、心の準備ができます。

  1. 体位(ポジショニング): 検査の種類に応じて、検査台に横になります。超音波ガイド下の場合は仰向けに29、ステレオガイド下の場合は専用のベッドにうつ伏せになることが多いです21
  2. 消毒と局所麻酔: 針を刺す部分の皮膚を消毒した後、局所麻酔(きょくしょますい)の注射をします。これは歯の治療で使う麻酔と同じようなもので、注射の際にチクッとした軽い痛みや、薬液が入る際のしみるような感覚がありますが、数秒で治まります。麻酔が効けば、その後の処置で鋭い痛みを感じることはほとんどありません11
  3. 組織の採取: 医師が画像で位置を確認しながら、生検針を病変に進めます。針が組織を採取する際に、「パチン」という音や「ウィーン」という機械音がすることがありますが、これは正常な作動音なので驚かないでください11。痛みではなく、押されるような圧迫感を感じることがあります11
  4. 生検マーカーの留置: 組織を採取した後、多くの場合、採取した場所を示すためにチタン製の非常に小さなマーカー(クリップ)を乳房内に留置します10。これは、もし結果が悪性であった場合に手術で切除する場所を正確に示したり、将来の画像検査で「ここは生検済みである」という目印になったりするためのものです。体内に残っても安全で、MRI検査も問題なく受けられます。もちろん、体外から触れても分からず、金属探知機に反応することもありません22
  5. 圧迫止血と保護: 針を抜いた後、出血を防ぐために穿刺部を数分間圧迫します。その後、絆創膏やガーゼで保護して検査は終了です20

検査後のセルフケアと注意点

検査後の数日間を穏やかに過ごすために、以下の点に注意してください。医療機関からの指示をまとめたチェックリストとしてご活用ください。

項目 注意点とセルフケア
痛み (Pain) 局所麻酔が切れると、軽度の痛みやズキズキする感じが出ることがあります。通常は2~3日で治まります。痛みが気になる場合は、冷たいタオルやアイスパックで冷やすと和らぎます。市販の鎮痛剤を服用することも可能です19
入浴 (Bathing) 検査当日は、出血のリスクを避けるため湯船に浸かるのは避けてください。翌日以降、傷口の状態が良ければシャワー浴は可能ですが、傷口を強くこすらないようにしましょう。湯船に浸かるのは、通常48時間以上経過してからが推奨されます19
運動 (Exercise) 検査当日は、激しい運動や重いものを持つことは避けてください。吸引式組織生検(VAB)など、より太い針を使った場合は、1週間程度は運動を控えるよう指示されることもあります17
飲酒 (Alcohol) アルコールは血行を良くし、出血しやすくなるため、検査当日の飲酒は控えてください20
創部のケア (Wound Care) 検査後に貼られた絆創膏やガーゼは、医師や看護師の指示があるまで剥がさないでください。通常は翌朝には剥がしてよいとされます20
内出血・腫れ (Bruising/Swelling) 検査部位に内出血(青あざ)や多少の腫れが生じることがありますが、これは正常な反応で、通常は1~2週間で自然に吸収されて消えていきます16
医師に連絡するべき時 以下の症状が見られる場合は、感染や血腫(血のかたまり)の可能性があるため、速やかに検査を受けた医療機関に連絡してください:38度以上の発熱、穿刺部の強い痛み・赤み・熱感、傷口からの異常な分泌物(膿など)、内出血や腫れがどんどん広がる21

費用のこと:日本の保険制度と自己負担額

医療を受ける上で、費用は非常に重要な関心事です。特に精密検査となると、「いくらかかるのだろう」と心配になる方も少なくないでしょう。このセクションでは、乳房生検にかかる費用について、日本の公的医療保険制度の仕組みと具体的な自己負担額の目安を詳しく解説します。

保険適用の原則

乳房生検に関連する検査費用を理解する上で、最も重要な原則は「症状や医学的な必要性があるかどうか」です。

  • 保険適用(保険診療)となるケース: 乳房のしこり、痛み、乳頭からの異常分泌といった自覚症状がある場合や、乳がん検診で「要精密検査」と判定された場合など、医師が医学的に検査が必要だと判断した場合は、公的医療保険が適用されます38。この場合、患者さんが窓口で支払う自己負担額は、かかった医療費総額の1割~3割(年齢や所得による)となります。
  • 保険適用外(自費診療)となるケース: 特に症状はなく、検診でも異常を指摘されていないものの、ご自身の希望で検査を受けたい場合、例えば人間ドックのオプションとして検査を追加する場合などは、医学的な必要性が認められないため自費診療(全額自己負担)となります38

この原則を理解することは、医療費の不安を軽減する上で非常に重要です。もし乳房に気になる変化があれば、費用を心配して受診をためらうのではなく、まずは医療機関に相談することが賢明です。医師の診察によって検査の必要性が認められれば、保険診療として適切な検査を受けることができるからです。この仕組みを知らずに高額な自費診療を心配して受診を遅らせることは、万が一病気があった場合に早期発見の機会を逃すことにつながりかねません。

自己負担額の目安

それでは、実際に保険が適用された場合の自己負担額はどのくらいになるのでしょうか。以下に、一般的な3割負担の場合の費用目安を、初診から生検までの流れに沿って示します。これはあくまで目安であり、医療機関や追加の処置によって多少変動する可能性があります。

検査項目 保険適用・3割負担の場合 (目安) 保険適用・1割負担の場合 (目安) 自費診療の場合 (目安)
初診料 約860円 約290円 医療機関による
マンモグラフィ+超音波検査 約3,600円~5,100円38 約1,200円40 約11,000円~13,000円38
穿刺吸引細胞診 (FNA) 約1,100円~3,300円40 約390円40 医療機関による
コア針生検 (CNB) 約5,000円~7,740円40 約1,700円40 医療機関による
吸引式組織生検 (VAB) 約18,700円~25,000円44 約6,200円~8,300円 医療機関による

【費用例:3割負担の場合】

  • ケース1: 初診で来院し、マンモグラフィと超音波検査を受けた場合: 初診料 + 画像検査料 ≒ 約3,600円~5,100円44
  • ケース2: ケース1に加え、同日にコア針生検も実施した場合: 初診料 + 画像検査料 + 組織診料 ≒ 約11,000円~13,000円39

表を見ると、自費診療の場合の費用は保険診療に比べて3倍から4倍以上になることがわかります。この大きな価格差は、日本の国民皆保険制度がいかに重要であるかを示しています。繰り返しになりますが、費用に関する不安から医療機関へのアクセスをためらうことは、結果的にご自身の健康にとって大きな不利益となり得ます。気になる症状があれば、まずは専門医に相談し、保険診療の範囲で適切な診断を受けることが何よりも大切です。

検査結果の理解と次のステップ

生検を終えてから結果が出るまでの1週間から2週間は、誰にとっても落ち着かない時間です5。ようやく結果を聞く日、医師から渡される「病理レポート」には専門的な言葉が並び、戸惑うかもしれません。このセクションでは、検査結果がどのように伝えられ、それが何を意味するのか、そしてその後の流れについて解説します。

病理レポートが語ること

乳房生検で採取された組織片は、「病理医」という、組織や細胞の診断を専門とする医師のもとへ送られます12。病理医は、顕微鏡を使って組織を詳細に観察し、その診断結果を「病理診断報告書(レポート)」にまとめ、主治医に報告します。主治医は、このレポートに基づいて患者さんに結果を説明します。
レポートの最も重要な結論は、採取された組織が以下のいずれであるかという診断です13

  • 良性 (Benign): がん細胞は見つからなかった、という診断です。線維腺腫や乳腺症など、命に別状のない変化です。
  • 悪性 (Malignant): がん細胞が見つかった、という診断です。つまり、乳がんであるという確定診断になります。
  • 境界病変/異型 (Borderline/Atypical): 正常とは言えないが、明らかな悪性とも断定できない「グレーゾーン」の細胞が見つかった状態です。異型乳管過形成(ADH)などがこれにあたり、将来的にがん化するリスクが通常より高いとされるため、より慎重な経過観察や、追加の外科的生検が必要となる場合があります23

がんと診断された場合に知らされる重要な情報

もし診断が「悪性」、つまり乳がんであった場合、病理レポートには治療方針を決める上で極めて重要な、がんの「顔つき」や「性質」に関する情報が含まれています。これらは専門的な内容ですが、ご自身の病気を理解し、治療法を選択する上で大切な情報ですので、主治医から分かりやすく説明してもらいましょう。
主に以下の3つの情報が重要となります26

  1. 組織学的悪性度(グレード)(Histologic Grade): がん細胞の「顔つき」の悪さや、増殖するスピードを示す指標です。グレード1(悪性度が低い)、グレード2(中間)、グレード3(悪性度が高い)の3段階で評価されます。グレードが高いほど、がん細胞の増殖が速い傾向にあります。
  2. ホルモン受容体の状態 (Hormone Receptor Status): がん細胞の表面に、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)を受け取る「鍵穴」のようなもの(受容体)があるかどうかを調べます。受容体がある場合を「ホルモン受容体陽性(ER+、PR+)」といい、ホルモンを栄養にして増殖するタイプのがんであることを意味します。このタイプのがんには、ホルモンの働きを抑える「ホルモン療法」が有効です。
  3. HER2(ハーツー)の状態 (HER2 Status): HER2は、細胞の増殖に関わるタンパク質の一種です。がん細胞の表面にこのHER2タンパク質が過剰にある場合を「HER2陽性」と呼びます。HER2陽性のがんは増殖スピードが速い傾向にありますが、HER2の働きをピンポイントで狙い撃ちする「分子標的薬」が非常によく効きます。

これらの情報(グレード、ホルモン受容体、HER2)の組み合わせによって、乳がんはいくつかの「サブタイプ」に分類され、それぞれのサブタイプに最も効果的とされる治療法(薬物療法など)が選択されます。

次のステップ:良性の場合と悪性の場合

生検の結果を受けて、今後の流れは大きく二つに分かれます。

  • 良性と診断された場合: 多くの場合、特別な治療は必要ありません。ただし、病変の種類によっては、念のため3ヶ月後や6ヶ月後などに再度画像検査(マンモグラフィや超音波)を行い、変化がないかを確認する「経過観察」が推奨されることがあります51
  • 悪性(乳がん)と診断された場合: ここからが、がんと向き合う治療のスタートラインです。主治医や医療チームと、今後の治療計画について詳しく話し合っていくことになります。がんの広がりをより正確に調べるために、乳房MRI検査や、他の臓器への転移がないかを確認するためのCT検査などが追加で行われることがあります7。そして、手術、薬物療法、放射線治療といった治療法の中から、先述したサブタイプや病気の進行度(ステージ)に基づいて、ご自身にとって最適な治療法を組み立てていきます。

信頼性の根拠:日本の公式ガイドラインと統計データ

JAPANESEHEALTH.ORGは、読者の皆様に最高レベルの信頼性と正確性を提供することをお約束します。この記事で提供する情報は、個人の意見や憶測ではなく、日本の医療界における専門家の総意、公的機関が発表する統計データ、そして世界的な科学的根拠という、強固な3つの柱に基づいています。このセクションでは、本記事の信頼性の源泉を明確に示します。

日本の専門家が推奨する方法

本記事で解説している乳房生検の種類、適応、手順に関する記述は、一般社団法人 日本乳癌学会(The Japanese Breast Cancer Society, JBCS)が作成・公開している「乳癌診療ガイドライン」に準拠しています1。このガイドラインは、日本国内の乳がん診療における最高の権威を持つ専門家たちが、その時点で利用可能な最も質の高い科学的根拠を吟味し、患者にとって最善と考えられる診療の指針をまとめたものです。ガイドラインでは、診断の精度と患者への身体的負担のバランスを考慮し、穿刺吸引細胞診から針生検、そして外科的生検へと至る段階的なアプローチが推奨されています16。この記事の内容は、まさにこの専門家たちのコンセンサスに基づいた、日本の標準的な医療を反映したものです。

日本における乳がん検診の現状:データで見る

個々の検査だけでなく、日本全体における乳がん検診と精密検査の現状を客観的なデータで把握することも重要です。以下に示すのは、厚生労働省や国立がん研究センターなどの公的機関が発表した、信頼性の高い統計データです。

  • 検診受診率: 2022年の国民生活基礎調査によると、厚生労働省が推奨する40~69歳の女性における乳がん検診の受診率(過去2年間)は47.4%です53。政府は、がん対策推進基本計画において受診率60%以上を目標として掲げており、まだ向上の余地がある状況です54
  • 要精密検査率: 令和元年度の地域保健・健康増進事業報告によると、乳がん検診を受けた人のうち、6.30%が「要精密検査」と判定されています55。これは約16人に1人の割合です。
  • がん発見率: 「要精密検査」と判定された人のうち、最終的に乳がんと診断される割合は約4.7%~5.3%です54。これは、要精密検査となった約20人のうち1人が実際にがんであったことを意味します。このデータは、前述の「生検を受けた人の80%はがんではない」という事実を裏付けるものであり、要精密検査の通知を受けても、過度に悲観する必要はないことを示しています。

これらのデータは、乳がん検診が多くの人々を精密検査へと導き、その中から確実にがんを発見しているという有効性を示すと同時に、精密検査が必ずしもがんの宣告を意味するわけではないという安心材料も提供してくれます。

科学的根拠:なぜこの方法が信頼できるのか

日本国内のガイドラインやデータに加え、この記事で紹介している生検手技の信頼性は、世界的な科学的コンセンサスによっても支えられています。特に、中心的な役割を担うコア針生検(CNB)や吸引式組織生検(VAB)といった針生検の診断精度については、これまで数多くの臨床研究が行われてきました。複数の研究結果を統合して分析する「システマティック・レビュー」や「メタアナリシス」といった、最も信頼性の高い研究手法によって、画像ガイド下の針生検は、97%を超える非常に高い感度(がんをがんと正しく診断する能力)を持つことが示されています23。これは、より侵襲の大きい外科的生検に匹敵する診断精度であり、針生検が外科手術に代わる、信頼性の高い標準的な診断法であることを科学的に証明しています。MRIガイド下生検についても、同様に高い技術的成功率と診断精度が報告されています31
このように、本記事は「日本の専門家の推奨」「国内の公的データ」「世界的な科学的根拠」という三位一体の信頼性の上に成り立っています。読者の皆様が安心して情報を活用し、ご自身の健康に関する最善の意思決定を下すための一助となることを願っています。

よくある質問

乳房生検は痛いですか?
患者さんが最も心配されるのが「痛み」についてです。結論から言うと、局所麻酔を適切に行うため、検査中の鋭い痛みはほとんどありません11。麻酔の注射の際にチクッとした痛みはありますが、その後は麻酔が効いているため、押されるような感覚や鈍い圧迫感として感じられることがほとんどです。ただし、痛みの感じ方には個人差があります。麻酔が効きにくい体質の方や、病変が胸壁に近いなど敏感な場所にある場合は、多少の痛みを感じることもあります33。実際に、検査中に痛みを感じて麻酔を追加してもらった、あるいは検査後に痛み止めが必要だったという体験談もあります3536。もし検査中に痛みを感じた場合は、我慢せずにすぐに医師や看護師に伝えることが大切です。検査後の痛みについては、麻酔が切れた後に軽度の鈍痛やヒリヒリ感が出ることがありますが、これも通常は数日で治まり、市販の鎮痛剤で十分コントロールできる範囲です19
検査後にしこりが硬くなった気がします。大丈夫でしょうか?
生検後に、針を刺したあたりが一時的に硬くなったり、しこりのように感じられたりすることがあります。これは、生検によってできた傷を体が修復しようとする過程で起こる正常な反応です19。具体的には、針を刺したことによる微小な内出血(血腫)や、組織が治癒する過程での炎症反応が原因で、一時的に周囲より硬く感じられるのです16。この硬さやしこりのような感覚は、通常1~2週間、長い場合でも数週間で自然に吸収され、柔らかくなっていきます。もし、硬さがどんどん増してきたり、痛みが強くなったりするようなことがあれば、念のため医師に相談することをお勧めします。

結論

乳房生検は、乳がんの診断プロセスにおいて最も重要な検査です。この記事を通じて、その必要性、種類、流れ、費用、そして結果の解釈について、理解を深めていただけたことと思います。何よりも大切なことは、乳房に少しでも気になる変化を感じたら、決して一人で悩まず、ためらわずに専門の医療機関(乳腺科、乳腺外科)を受診することです。早期発見、早期診断が、より良い治療結果につながる最大の要因です。
もし、さらに詳しい情報が必要な場合や、相談先を探している場合は、以下の公的機関や専門団体のウェブサイトが信頼できる情報源となります。

  • 日本乳癌学会 (The Japanese Breast Cancer Society): 乳がんに関する最新の診療ガイドラインや専門医の情報などを提供しています。52
  • 国立がん研究センター がん情報サービス: がんに関する幅広い情報を、一般の方にも分かりやすく解説しています。6
  • 公益財団法人 日本対がん協会 (Japan Cancer Society): がん検診の推進や、がんに関する相談支援を行っています。57

あなたの不安が少しでも和らぎ、自信を持って次の一歩を踏み出せるよう、この記事がその一助となれば幸いです。

免責事項
本記事は、情報提供のみを目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。健康上の懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

  1. 委員会一覧【疫学・診断編】 | 乳癌診療ガイドライン2022年版作成委員会. 日本乳癌学会. [2025年7月3日引用]. Available from: https://jbcs.xsrv.jp/guideline/2022/about/e_committee/
  2. スタッフ | 国立がん研究センター 中央病院. [2025年7月3日引用]. Available from: https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/breast_surgery/010/index.html
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