この記事の科学的根拠
この記事は、引用元として明示された質の高い医学的エビデンスにのみ基づいています。以下に、参照された情報源とその医学的指導における関連性を記載します。
- 日本産科婦人科学会(JSOG): 本稿におけるHSGの基本的な位置づけや異常所見時の管理方針に関する記述は、日本産科婦人科学会の「産婦人科診療ガイドライン」に基づいています1314。
- 米国家生殖医療学会(ASRM): 卵管通過性評価の標準的初期検査としてのHSGの役割に関する記述は、ASRMの公式委員会見解を引用しています316。
- 欧州ヒト生殖医学会(ESHRE): 不妊症精査におけるHSGの推奨タイミングに関する記述は、ESHREのガイドラインに基づいています17。
- H2Oil試験 (N Engl J Med, 2017): 油性造影剤と水溶性造影剤の妊娠率への影響に関する比較分析は、この画期的なランダム化比較試験の結果に大きく依拠しています23。
要点まとめ
- HSGは、子宮の形状と卵管の通過性を評価するための標準的な初期診断検査です。卵管因子は女性不妊の主要な原因の一つです4。
- 診断だけでなく、検査自体が卵管内を洗い流す(フラッシング効果)ことで、特に油性造影剤を用いた場合に妊娠率を向上させる治療的効果も報告されています1223。
- 検査に伴う痛みは一般的な懸念事項ですが、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の使用や、バルーン拡張量の調整、緩やかな造影剤注入などの技術的工夫により軽減可能です12。
- HSGは、日本では2022年4月より保険適用となり、患者の自己負担は通常3割です。これにより、基本的な不妊治療への経済的アクセスが向上しました29。
- 卵管の攣縮(れんしゅく)により、実際には閉塞していないにもかかわらず閉塞しているように見える「偽陽性」の結果が出ることがあります。異常が見られた場合は、腹腔鏡などの追加検査が必要になることがあります3。
第I部:子宮卵管造影検査(HSG)の基礎知識
第1節:HSGの紹介:不妊症評価の基礎
子宮卵管造影検査(Hysterosalpingography – HSG)は、造影剤を使用する専門的なX線撮影法です。これは、子宮腔の内部の形状を観察し、両側の卵管の通過性(開存状態)を評価するために設計された画像診断ツールです1。卵管と子宮腔は、自然な受胎プロセスにおいて極めて重要な役割を果たします。卵管は受精と初期胚発生の場であり、その機能は自然妊娠に不可欠です2。一方、子宮腔内の異常は胚の着床を妨げる可能性があります。したがって、HSGはこれらの構造を評価するための標準的な初期検査と見なされています3。
HSGの主な診断目的は、不妊症の原因となりうる一連の異常を特定することです。これらの病状には以下が含まれます:
- 卵管の病変:卵管閉塞、卵管狭窄、および卵管水腫(卵管が閉塞し、内部に液体が溜まった状態)4。
- 子宮の病変:先天性異常(例:中隔子宮、双角子宮)、子宮腔癒着(アッシャーマン症候群)、および粘膜下子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどの腔内占拠性病変4。
- 卵管周囲の癒着:腹腔内に流入した後の造影剤の拡散パターンは、卵管周囲の癒着帯の存在を示唆することがあります5。
数十年にわたり、HSGは不妊症精査の基本的な構成要素であり続けています8。その結果が後続の治療計画を大きく左右する可能性があるため、診断プロセスの最初のステップの一つとなることがよくあります9。興味深いことに、HSGの役割は診断に留まりません。主として診断検査であるにもかかわらず、HSG手技自体が妊孕性を向上させる可能性があるという長年の観察と増え続ける証拠があり、この現象は「卵管フラッシング効果」として知られています1。一部の資料では、これを「大切な検査」と呼んでおり、その理由の一部として「この検査の後自然に妊娠することもすくなくない」ためです11。これは、精査と介入の境界線を曖昧にし、HSGの重要性が提供する情報だけでなく、手技の物理的な影響そのものにもあることを示唆しています。
第2節:不妊症精査におけるHSGの臨床的要請
卵管因子は女性不妊の主要な原因の一つであり、全症例の約25~40%を占めます4。この高い有病率は、診断プロセスの早い段階で卵管を評価するための信頼できる方法の必要性を強調しています。その結果、HSGは世界中の主要な生殖医療学会の臨床実践ガイドラインに緊密に統合されています。
- 日本産科婦人科学会(JSOG):JSOGのガイドラインは、HSGを重要な検査として位置づけています。CQ318では、これを不妊症精査における基本的な検査として特定しています14。特に、CQ322はHSGの結果が異常であった場合の具体的な管理経路を概説しており、治療プロトコルにおける重要な決定点としての役割を示しています13。
- 米国家生殖医療学会(ASRM):ASRMのガイドラインは、HSGを「卵管通過性を評価するための標準的な初期検査」と定義しています3。彼らの実践文書は、HSGが不妊の一般的な原因を検出するための低侵襲な方法である、体系的で費用対効果の高い評価プロセスを強調しています16。
- 欧州ヒト生殖医学会(ESHRE):ESHREのガイドラインは、男性パートナーの精液検査が正常であることを確認した後、不妊症精査の核心部分として卵管通過性評価検査(HSGまたはHyCoSy)の実施を推奨しています17。これらのガイドラインは、このより侵襲的な検査に進む前に、男性因子と排卵因子を除外することを優先しています18。
これらのガイドライン間でのコンセンサスは、HSGが不可欠で費用対効果の高い初期のスクリーニングおよびトリアージ(選別)ツールとして機能することを示しています。しかし、HSGの価値はその完璧さにあるのではなく、臨床的な選別メカニズムとしての有効性にあります。ガイドラインはHSGを絶対確実な検査として提示しているわけではありません。実際、卵管攣縮による偽陽性3や腹腔鏡検査と比較して低い感受性・特異性13など、その限界を強調しています。では、なぜ完全に正確ではない検査が普遍的に第一選択とされるのでしょうか。答えは要素のバランスにあります。それは(手術と比較して)低侵襲であり、費用対効果が高く、大多数の患者にとって次の臨床的決定を下すのに十分な情報を提供します。その主な役割は、すべての症例で最終診断を下すことではなく、患者を「おそらく正常であり、経過観察または子宮内授精(IUI)に進むことができる」、「異常であり、腹腔鏡などの追加調査が必要(CQ322による)」、または「重度の異常であり、直接体外受精(IVF)に進む必要があるかもしれない」というグループに効率的に分類することです。この「分類」機能こそが、臨床ワークフローにおけるその核心的な重要性なのです。
第II部:HSGのプロセス:段階的な臨床プロトコル
第3節:術前準備と患者のスクリーニング
HSG実施前の準備プロセスは、医原性の害を防ぐことに焦点を当てたリスク最小化戦略です。広範なスクリーニング手順は、画質の向上だけでなく、主に患者の安全を確保することを目的としています。初期胚へのX線照射、骨盤内炎症性疾患の誘発、または重篤なアレルギー反応の活性化は、すべて医原性の害の形態です。したがって、HSG前のチェックリストは、手技のリスクが診断上の利益を上回る患者を特定し除外するための、慎重に構築された安全プロトコルです。
- 最適なタイミング:HSGは月経周期の卵胞期、具体的には月経が完全に終了した後で排卵前に実施されなければなりません4。このタイミングは二つの重要な目的を果たします:
- 潜在的な初期胚へのX線照射を避けるため4。
- 子宮内膜が薄い状態を確保し、子宮腔のより鮮明な観察を可能にするため。
- 必須の避妊措置:患者は、HSGを実施する周期において、月経開始から検査完了まで信頼できる避妊法を使用しなければなりません4。
- 感染症のスクリーニングと予防:
- クラミジア:クラミジア・トラコマティスの術前スクリーニングは必須です。クラミジアは卵管障害の一般的な原因であり、子宮頸部に潜伏している可能性があります。感染している患者にHSGを実施すると、感染を上部生殖路に広げる(骨盤内炎症性疾患を引き起こす)危険があります4。検査が陽性の場合、HSGを予定する前に感染症を抗生物質で治療しなければなりません4。
- その他の感染症:一部のプロトコルでは、梅毒、B型/C型肝炎、HIVなど他の性感染症のスクリーニングも要求されます4。
- 予防的抗生物質:多くのクリニックでは、スクリーニング結果が陰性の患者であっても、術後の感染リスクを最小限に抑えるために、術後2~3日間、予防的抗生物質を投与します4。
- 禁忌と既存の病状:
- 妊娠:妊娠が疑われる場合、この手技は絶対禁忌です19。
- ヨードアレルギー:ヨードまたはヨード含有造影剤に対するアレルギー歴は主要な禁忌です。患者は甲殻類アレルギーを含む、そのようなアレルギーを報告しなければなりません1。
- 甲状腺疾患:重度の甲状腺疾患は禁忌です。造影剤中のヨードが甲状腺機能に影響を与える可能性があるためです20。
- メトホルミンの使用:メトホルミン(一般的な糖尿病治療薬)を服用している患者は、一時的に薬を中止するよう求められることがあります。まれなケースでヨード含有造影剤との組み合わせが腎臓の合併症を引き起こす可能性があるためです20。
- 最近のバリウム造影:最近のバリウムを使用した消化管検査はX線画像を妨害する可能性があるため、HSGは延期されるべきです19。
第4節:検査の実施過程:カテーテルから画像まで
HSGのプロセスは、標準化された機械的な手順ではなく、手作業の技術です。実施者の技術は、診断の質と患者の経験の両方に影響を与える、記録されない重要な変数です。熟練した実施者が、穏やかな技術、遅い注入速度20、そして適切なカテーテルの留置21を用いることで、痛みが少ないだけでなく、卵管攣縮を引き起こす可能性も低くなります。これは、偽陽性の結果を減らすことによって、検査の診断精度を直接的に向上させます3。したがって、より痛みの少ない検査は、より正確な検査でもあるのです。
- 患者の体位と初期診察:
- カテーテルの留置:
- 造影剤の注入と蛍光透視撮影:
- 卵管通過性と腹腔内拡散の評価:
- 遅延撮影(KUBフィルム):
- 一部のプロトコル、特に油性造影剤を使用する場合、24時間後(または後日)に最終的な腹部および骨盤のX線写真(KUBフィルム)が撮影されます4。
- この遅延撮影は、骨盤腔内での造影剤の分散を評価します。広範で均一な分布は、卵管の通過性と重大な癒着がないことの信頼できる兆候です。
第5節:術後のケアと管理
術後ケアの指示は、単に快適さを目的とするものではありません。それらは安全プロトコルの重要な一部です。HSGの最も深刻なリスクは感染症であり1、このリスクは2~3日後に顕在化する可能性があります4。クリニックはこのリスク期間中、患者を継続的に監視することはできません。したがって、早期発見の責任は患者に委ねられます。発熱や激しい痛み4の監視に関する指示は、基本的に患者をケアチームの主要メンバーとして位置づけるものです。これにより、ケアシートは単なる「すべきこと・してはいけないこと」のリストから、患者のエンパワーメントと遠隔監視のための重要なツールへと再定義されます。
- 直後の段階:
- 一般的で予測可能な副作用:
- 活動と生活様式の制限:
- 警告サインと合併症:
- 再診:HSGの結果について話し合い、不妊治療計画の次のステップを決定するために、再診の予約が設定されます9。
第III部:臨床的側面と患者中心のケアに関する深掘り分析
第6節:患者の経験:痛みと不安への対処
HSGは多くの患者にとって痛みを伴う手技として知られています。この評判は、しばしば体験談を通じて広まり、重大な不安を引き起こし、一部の患者にはこの重要な検査を避けることさえさせる可能性があります20。不快感は、プロセス内のいくつかの異なるステップから生じます:
- 子宮頸部の操作とカテーテルの挿入:通常は軽微ですが、特に子宮頸部が狭いか屈曲している場合、カテーテルを子宮頸部から通す際に痛みを引き起こすことがあります21。
- 子宮の拡張:小さな子宮腔内でカテーテルのバルーンを膨らませることは、圧迫と痙攣痛を引き起こし、これがしばしば最も重大な痛みの原因となります21。
- 卵管と腹膜への刺激:造影剤が卵管を通り腹腔に流入することは、特に卵管が閉塞していて圧力が上昇する場合、刺激と痙攣痛を引き起こす可能性があります20。
HSGにおける痛みは多因子的な問題であり、技術的な改善が心理的な気晴らし法よりも効果的であることが示されており、患者の期待が逆説的に経験を悪化させる可能性があります。研究は、技術的解決策への明確な傾向を示しています。臨床医は、痛みの機械的な原因(子宮の拡張)に直接対処するために、具体的で測定可能な技術(例:バルーン注入量1.3mL)を発表しています2。対照的に、心理的介入である仮想現実(VR)に関する研究では、利益は示されませんでした22。これは分岐を生み出します。物理的な技術を洗練させる「ハードサイエンス」のアプローチは、気晴らしという「ソフトサイエンス」のアプローチよりも良い結果をもたらすようです。最も深い洞察は、痛みの軽減に対する高い期待が、実際にはより悪い痛みの感覚につながったというVR研究から得られました22。これは、患者の期待を管理することが、痛みそのものを管理することと同じくらい重要であることを示唆しています。
痛みを軽減するための戦略には以下が含まれます:
- 薬理学的アプローチ:イブプロフェンのような非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)による前投与は、痙攣痛を軽減するための一般的で推奨される実践です1。鎮痛剤の坐薬使用も選択肢の一つです10。
- 技術的・手技的改善:実施者の技術が最も重要です。
- 心理的・代替的アプローチ:
- 患者とのコミュニケーション:手技と何が起こるかを徹底的に説明することは、不安を軽減することができます。
- 仮想現実(VR):最近のランダム化比較試験では、HSG実施中の気晴らしとしてVRの使用が検討されました。痛みのスコアにおいて統計的に有意な減少は示されませんでしたが、非薬理学的な支援方法への絶え間ない探求を示しています22。
第7節:造影剤:油性と水溶性の比較分析
この節では、HSGに使用される2種類の造影剤について深く掘り下げ、その診断的および治療的有効性に関するエビデンス、特に画期的なH2Oil試験に焦点を当てます。
- 造影剤の種類:
- 治療的フラッシング仮説:数十年にわたり、造影剤が卵管を通過する行為、すなわち「洗い流し」が、粘液プラグや軽微な癒着帯を剥がし、それによって妊孕性を改善する可能性があると仮説が立てられてきました12。
- H2Oil試験 (N Engl J Med, 2017):オランダで行われたこの大規模多施設共同ランダム化比較試験は、このテーマに関してこれまでで最も強力なエビデンスを提供しました。
- 支持的エビデンスと批判:
- メタアナリシス:その後のメタアナリシスはH2Oilの発見を支持し、OBCMでより高い妊娠率と生児出産率の可能性を示唆しました8。
- H2Oilへの批判:H2Oil研究に対する一つの重要な批判は、使用されたWSCMの選択です。この研究では、もはや現在の標準治療ではない、高浸透圧の旧世代のイオン性水溶性造影剤が使用されました。批判者たちは、現代の非イオン性で等浸透圧のWSCMは卵管上皮への刺激が少なく、OBCMの優位性は、劣ったWSCMと比較されたことによって誇張された可能性があると主張しています2728。
- OBCMに関連するリスク:油性造影剤に関する主な懸念は、静脈またはリンパ管への侵入リスクであり、これが油塞栓症(例:肺または脳)を引き起こす可能性があります。絶対リスクは低い(HSG症例の推定0.1%)ものの、これは潜在的に深刻な合併症です8。
特徴 | 油性造影剤 (OBCM) | 水溶性造影剤 (WSCM) |
---|---|---|
成分 | ヨウ素化ケシ油(例:リピオドール) | ヨウ素化合物の水溶液 |
吸収 | 非常に遅い;骨盤内に数ヶ月間残留5 | 速やかな吸収と腎臓からの排泄5 |
生児出産率 (H2Oil) | 38.8% 23 | 28.1% 23 |
治療効果 | 妊孕性向上の強力なエビデンス(「卵管フラッシング」)12 | 治療効果のエビデンスはほとんどないか、まったくない |
主なリスク | 血管内侵入が起きた場合の油塞栓症(まれだが重篤)8 | アレルギー反応、重篤な塞栓症リスクは低い |
画質 | しばしば卵管粘膜のよりシャープで詳細な画像を提供 | シャープさに欠ける可能性;速やかな吸収が微細な詳細を不明瞭にすることがある |
遅延撮影 | 腹腔内拡散を評価するために必要(24時間後KUB) | 造影剤が速やかに吸収されるため通常は実施されない |
臨床的考慮事項 | 治療効果を期待する原因不明不妊に優先される。血管内侵入を避けるための慎重な技術が必要。 | 主な目的が診断のみの場合、または血管内侵入リスクが高い場合(例:最近の子宮手術)にしばしば使用される。 |
第8節:診断精度、限界、および臨床的解釈
「異常」なHSG結果の解釈は診断ではなく、確率の表明であり、より具体的な診断的または治療的行動を要求します。異常なHSGの結果は、物語の終わりではなく、新しい章の始まりです。近位卵管閉塞に対する偽陽性率が高い(最大60%)というデータは非常に注目に値します3。これは、「両側近位卵管閉塞」と記録された報告書を額面通りに受け入れることはできないことを意味します。臨床医の次の思考は「卵管が閉塞している」ではなく、「卵管攣縮の可能性が高い、これを除外しなくてはならない」であるべきです。JSOGガイドラインCQ32213は、この状況に対する正確な臨床アルゴリズムを提供します。それは「卵管閉塞を治療せよ」とは言わず、「さらなる検査を実施せよ」(選択的卵管造影、腹腔鏡検査)または卵管を迂回する代替治療(IVF)を検討せよ、と述べています。したがって、HSG報告書は最終的な判決ではありません。それはリスク層別化ツールなのです。
- HSG 対 腹腔鏡検査(ゴールドスタンダード):色素通水法を伴う腹腔鏡検査は、卵管通過性を評価するためのゴールドスタンダードと見なされています。
- 主要な診断上の限界:卵管攣縮と偽陽性:
- HSGの最も重大な限界は、卵管の近位部(子宮に近い部分)の真の機械的閉塞と、しばしば痛みや圧力によって引き起こされる卵管筋の機能的で一時的な閉鎖(卵管角部攣縮)を確実に区別できないことです。
- 研究によると、初回のHSGフィルムで近位卵管閉塞を示した症例の最大60%が、その後のHSGの繰り返しや腹腔鏡検査で卵管が通過していることが判明しています3。この高い偽陽性率は、大きな臨床的課題です。
- 異常所見の解釈(JSOG CQ322):JSOGガイドラインは、HSGの所見に基づいた行動の枠組みを提供しています13:
- 近位卵管閉塞:機能的な攣縮を除外するためにさらなる調査が必要です。選択肢には、HSGの繰り返し、または選択的卵管造影(卵管への直接カテーテル挿入)や卵管鏡下卵管形成術(FT)の実施が含まれます。両側の近位卵管閉塞が確認された場合、IVFが主要な治療選択肢です13。
- 遠位卵管閉塞/卵管水腫:卵管の遠位端が閉塞し、しばしば腫脹(卵管水腫)している場合、卵管を修復(卵管采開口術)または切除(卵管切除術)するための外科的介入(腹腔鏡検査)が推奨されます。特にIVFの前には、卵管水腫からの液体が胚に有害であり着床率を低下させるため、これが重要です5。
- 卵管周囲癒着:造影剤の拡散パターンが癒着を示唆する場合、癒着帯を診断し、可能であれば治療(癒着剥離)するために腹腔鏡検査が推奨されます13。
- 他の状態の評価における限界:HSGは、子宮内膜症の診断や卵巣の評価のために設計されたものではありません1。それは子宮腔や卵管内腔を変形させる異常を視覚化することしかできません。
第IV部:より広い文脈と今後の方向性
第9節:代替および補完的な診断法
卵管通過性評価検査の選択は、侵襲性、費用、および診断範囲の間の臨床的なトレードオフを表しています。すべての状況に対して単一の「最良」の検査は存在しません。検査のスペクトラムがあります:HSG(X線、オフィスベース)、HyCoSy(超音波、オフィスベース)、および腹腔鏡検査(手術、手術室ベース)。HSGは中間的な選択肢です:HyCoSyよりも鮮明(ASRMによる1)ですが、腹腔鏡検査よりもはるかに侵襲性が低く、安価です。腹腔鏡検査の利点は、その広範な診断および治療能力です3。したがって、臨床的決定は最適化問題です。他の症状のない低リスクの患者にとっては、十分な情報を提供する最も侵襲性が低く費用対効果の高い検査(HSG)が合理的な出発点です。激しい骨盤痛があり、子宮内膜症を示唆する病歴を持つ患者にとっては、直接腹腔鏡検査に進む方が効率的かもしれません。
- 超音波子宮卵管造影(HyCoSy/HyFoSy):
- 色素通水法を伴う腹腔鏡検査:
- 手技:腹部にカメラを挿入する低侵襲な外科手技。子宮頸部から色素を注入し、外科医が卵管采から色素が流出するかを直接観察します。
- 利点:卵管通過性を評価するための「ゴールドスタンダード」です3。子宮内膜症や癒着の確定診断を可能にし、「見て治療する」(診断と同時に外科的に問題を修正する)能力を提供します。
- 欠点:全身麻酔を必要とする外科手技であり、オフィスベースの検査よりも高いリスクと費用を伴います。通常、HSGで結論が出ない場合や、骨盤内病変の疑いが強い場合に留保されます。
- 卵管鏡検査(Falloposcopy/Salpingoscopy):
- 手技:非常に細い柔軟な内視鏡を卵管自体に(子宮から、または腹腔鏡を介して)挿入し、内側の粘膜を直接観察する内視鏡手技です7。
- 利点:卵管の内部状態に関する最も詳細な情報を提供し、これは卵管形成術の成功を予測する上で重要になることがあります。
- 欠点:非常に専門的で、侵襲的であり、広く利用可能ではありません。
第10節:日本における医療の状況:保険適用と費用
2022年4月、日本の国民健康保険制度は、HSGのような基本的な検査や、IVFのような生殖補助医療(ART)を含む一連の不妊治療をカバーするように拡大されました29。
- HSGの保険適用範囲:
- 費用分析:
- 保険適用費用:保険適用の総費用は、特定の診療報酬点数に基づいて計算されます。HSGの場合、これには手技料、X線撮影料(E002 – 造影剤使用撮影)、造影剤、カテーテルが含まれます。患者の3割自己負担額は、手技全体で通常9,000円から12,000円の範囲です31。
- 自費診療:保険適用の対象外であるか、保険制度外で運営されているクリニックを選択した患者の場合、費用は大幅に高くなり、通常30,000円から33,000円以上になります3132。
- 高額療養費制度:1ヶ月に複数の保険適用治療や高額な治療を受けた患者のために、この制度は自己負担の医療費総額に上限を設け、さらなる経済的支援を提供します29。
2022年の保険改革は、アクセスを向上させる一方で、標準的な治療法の使用を奨励することにより、新たな臨床的ジレンマを生み出す可能性があります。これらの治療法は診断には十分ですが、非標準化された選択肢よりも効果が低い場合があります。例えば、H2Oil試験23は、OBCMがWSCMよりも優れた治療効果を持つという強力なエビデンスを提供しています。しかし、保険制度の厳しい利益率の中で運営されているクリニックは、すべての保険適用HSG手技に対して、より安価で標準的なWSCMを使用する経済的インセンティブを持つかもしれません。その結果、治療的に優れたOBCMは、自費の「オプション」としてのみ提供される可能性があります。これは、エビデンスに基づく医療(多くの患者にOBCMを支持するであろう)と、医療制度の経済的現実との間に潜在的な対立を生み出します。
費用項目 | 保険適用(3割負担) | 自費診療(10割負担) |
---|---|---|
HSG手技料 | 総額計算に含まれる | クリニックの総費用に含まれる |
X線撮影料・読影料 | 総額計算に含まれる | クリニックの総費用に含まれる |
造影剤・カテーテル代 | 総額計算に含まれる | 別途記載または含まれる可能性あり |
推定自己負担総額 | 約 9,000円 – 12,000円 31 | 約 30,000円 – 33,000円 32 |
備考 | 高額療養費制度が適用される場合あり。標準的な診療報酬点数に基づく。 | 価格はクリニックにより大きく異なる。保険適用外の選択肢を含む場合あり。 |
よくある質問
子宮卵管造影検査(HSG)は、なぜ不妊治療の初期に行われるのですか?
HSGが初期に行われる主な理由は、女性不妊の原因の約25~40%を占める「卵管因子」を効率的に評価するためです4。卵管は受精が起こる場所であり、ここが閉塞していると自然妊娠は困難です。HSGは、手術に比べて低侵襲かつ費用対効果が高く、卵管の通過性と子宮の形状という二つの重要な情報を一度に得られるため、米国家生殖医療学会(ASRM)などの主要なガイドラインで標準的な初期検査として推奨されています3。その結果によって、より侵襲的な検査に進むべきか、あるいは体外受精(IVF)のような治療を検討すべきかといった、その後の治療方針を決定するための重要な判断材料となります。
検査は痛いと聞きますが、痛みを和らげる方法はありますか?
はい、HSGに伴う痛みは多くの患者様の懸念事項ですが、軽減するための複数の戦略があります。最も一般的に推奨されるのは、検査前にイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を服用することです1。また、痛みの原因となる子宮の過度な拡張を防ぐため、カテーテルのバルーンを適切な量(例:1.2-1.3mL)でゆっくりと膨らませたり2、造影剤を穏やかに注入したりする20といった、実施者の技術的な配慮も痛みの軽減に大きく貢献します。経験豊富な医師による穏やかな手技は、不快感を最小限に抑えるだけでなく、痛みが原因で起こる卵管の攣縮(偽陽性の原因)を防ぎ、検査の精度を高めることにも繋がります。
油性の造影剤と水溶性の造影剤、どちらが良いのですか?
どちらの造影剤が良いかは、検査の目的によって異なります。診断精度だけを考えれば両者に大きな差はありませんが、治療効果を期待する場合は油性造影剤(OBCM)に利点があります。2017年に発表された大規模な臨床試験(H2Oil試験)では、油性造影剤を使用した群の方が、水溶性造影剤(WSCM)を使用した群に比べて、その後の生児出産率が有意に高かった(38.8% 対 28.1%)と報告されました23。これは油性造影剤による「卵管フラッシング(洗浄)効果」が、妊娠の可能性を高めるためと考えられています12。ただし、油性造影剤には、非常にまれですが血管内に入ると油塞栓症という重篤な合併症のリスクがあるため8、患者様の状態に応じて医師が最適な造影剤を選択します。
HSG検査後、いつから性交渉を再開できますか?また、妊娠しやすいというのは本当ですか?
一般的に、検査後の出血が完全に止まるまで、数日間は性交渉を控えることが推奨されます1。感染予防のため、浴槽での入浴も1~2日は避けるべきです5。HSG後に妊娠しやすくなる、いわゆる「ゴールデンタイム」については、特に油性造影剤を用いた場合に科学的根拠が示されています。H2Oil試験では、検査後6ヶ月以内の妊娠率が向上することが確認されました23。これは造影剤が卵管内を通過する際に、妊娠を妨げていた可能性のある粘液プラグや軽微な癒着を洗い流す「フラッシング効果」によるものと考えられており、一部では「検査自体が治療にもなりうる」と認識されています1112。
結論
子宮卵管造影検査(HSG)は、現代の生殖医療において、依然として不可欠かつ基礎的な診断ツールです。より高度な画像技術が登場したにもかかわらず、不妊症精査のワークフローにおける費用対効果の高い初期分類メカニズムとしてのHSGの役割は揺らいでいません。その価値は、診断上の完璧さにあるのではなく、大多数の患者を効率的に層別化し、その後の臨床的決定を合理的に導く能力にあります。
本分析は、HSGが多面的な手技であり、その有用性は多くの要因が組み合わさったときに最大化されることを明らかにしました。実施者の技術と繊細さは、患者の快適さを確保するだけでなく、卵管攣縮のような交絡因子を最小限に抑えることで診断の信頼性を高めるためにも、極めて重要です。薬理学的戦略と技術的改良の両方を通じて、痛みに対する患者の懸念に積極的に対処することは、良質な臨床実践の不可欠な要素です。
H2Oil試験からの説得力のあるエビデンスに後押しされた、油性造影剤と水溶性造影剤の間の議論は、HSGの二重の性質、すなわち診断ツールであり、潜在的な治療的介入でもあることを浮き彫りにしました。これは個別化されたアプローチを必要とし、造影剤の選択は患者の特定の臨床状況に合わせて調整され、潜在的な治療効果と安全性プロファイルのバランスを取ります。
最終的に、HSGの実践における適用は、日本の2022年の保険改革で見られたように、医療政策の文脈によって深く形成されます。この政策は経済的なアクセスを大幅に改善しましたが、同時に臨床的な選択に影響を与えうる複雑なインセンティブも生み出しました。
要約すると、HSGは永続的な価値を持つ古典的な手技です。その将来的な重要性は、医療界が技術を継続的に洗練させ、新たなエビデンスを統合し、画像診断、患者中心のケア、エビデンスに基づく医療、そして医療政策の交差点を巧みに航行する能力にかかっています。
本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスを構成するものではありません。健康上の懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。
参考文献
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