【科学的根拠に基づく】更年期の腟の乾燥(GSM)全解説:原因から最新治療、市販薬、セルフケアまで専門家が徹底ガイド
女性の健康

【科学的根拠に基づく】更年期の腟の乾燥(GSM)全解説:原因から最新治療、市販薬、セルフケアまで専門家が徹底ガイド

「デリケートゾーンが乾燥する、ヒリヒリする」「性交時に痛みを感じるようになった」。これは、更年期を迎える多くの女性が経験する、非常に一般的でありながら、誰にも相談しにくい悩みです。一人で抱え込み、これは年齢のせいだから仕方がないと諦めていませんか?この症状は、単なる「加齢のサイン」として我慢すべきものではありません。これは「閉経関連泌尿生殖器症候群(Genitourinary Syndrome of Menopause: GSM)」という、明確な医学的名称を持つ治療可能な状態です。しかし、NTTデータ経営研究所が実施した調査では、更年期症状を抱える女性の60.3%が誰にも相談したことがないと回答しており1、また別の調査では、更年期症状で婦人科を受診した経験がある女性はわずか37.3%に留まっています2。この沈黙が、多くの女性が適切な情報や治療から遠ざかっている現状を生み出しています。この記事は、そうした悩みを抱える日本のすべての女性のために、最新の医学的知見と国内外の診療ガイドラインに基づいた、最も信頼できる包括的な情報源となることを目指しています。GSMの根本的な原因から、今日から自宅で始められるセルフケア、薬局で手に入る市販薬の賢い選び方、そして婦人科で受けられる専門的な治療法まで、段階的に、そして具体的に解説していきます。あなたの生活の質(QOL)を取り戻すための第一歩を、ここから踏み出しましょう。


この記事の科学的根拠

この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている、最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下は、参照された実際の情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性を示したリストです。

  • 日本女性医学学会、北米閉経学会(NAMS)、国際閉経学会(IMS)など: 本記事における閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)の定義、症状、および標準治療法(局所ホルモン療法など)に関する指針は、これらの主要な医学会の公式見解および診療ガイドラインに基づいています571452
  • 日本における閉経関連泌roxu生殖器症候群の疫学調査(GENJA study): 日本人女性におけるGSMの有病率(全体で11.6%、性生活のある女性で31.7%)に関する記述は、寺内公一医師も関わったこの大規模調査の結果に基づいています21
  • 世界保健機関(WHO): デリケートゾーン用製品の浸透圧に関する推奨事項は、WHOの勧告に基づいています32
  • 米国泌尿器科学会(AUA): GSMが泌尿器症状と密接に関連している点、およびレーザー治療などの先進治療がまだ実験的段階にあるとの見解は、AUAのガイドラインに基づいています9

要点まとめ

  • 更年期の腟の乾燥や痛みは「閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)」という治療可能な医学的状態で、放置すると悪化する可能性があります。
  • 根本原因は女性ホルモン「エストロゲン」の減少であり、これにより腟壁の萎縮や自浄作用の低下が起こります。
  • 日本人女性の11.6%がGSMを経験しており、性の悩みがある女性では31.7%に上りますが、多くは誰にも相談していません21
  • 対策の基本は、専用ソープでの優しい洗浄と、日常的な「保湿剤」、性交時用の「潤滑剤」の正しい使い分けです。
  • 症状が改善しない場合、最も推奨される標準治療は、安全で効果的な局所ホルモン療法(腟錠)です。
  • 自己判断でカンジダ用の市販薬を使用するのは危険です。まずは信頼できる婦人科医に相談することが最も重要です。

あなたの体の変化を理解する:腟の乾燥、その「なぜ?」

更年期におけるデリケートゾーンの変化を正しく理解することは、適切な対策を講じるための第一歩です。ここでは、なぜ乾燥や痛みが起こるのか、その医学的な背景を深く掘り下げていきます。

それは単なる「乾燥」ではない:閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)とは

これまで「萎縮性腟炎(いしゅくせいちつえん)」と呼ばれてきた症状は、近年、より包括的で正確な医学用語として「閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)」と呼ばれるようになりました3。この新しい名称は、症状が腟だけに留まらず、外陰部や泌尿器系にも及ぶという事実を正確に反映しています5。北米閉経学会や国際閉経学会などの国際的な学会によって定義されたGSMは、主に以下の3つのカテゴリーの症状を含みます7

  • 外陰・腟の症状:乾燥感3、ヒリヒリするような灼熱感3、かゆみや刺激感3など。
  • 性の悩みに関する症状:性交時の痛み3、潤い不足7、性交後の軽い出血3など。
  • 泌尿器の症状:急に強い尿意を感じる尿意切迫感5、排尿時の痛み10、膀胱炎を繰り返す5(再発性尿路感染症)など。

特筆すべきは、泌尿器症状との関連性です。多くの女性が、頻尿や繰り返す膀胱炎に悩み、泌尿器科を受診しても根本的な改善が見られないケースがあります11。GSMの概念は、これらの泌尿器症状が、実は更年期のホルモン低下による腟や外陰部の変化と密接に関連していることを示しています。実際に、米国の泌尿器科学会(AUA)もGSMの診療ガイドライン作成に参加しており9、この問題が婦人科と泌尿器科の境界領域にあることを物語っています。もしあなたが原因不明の泌尿器症状に悩んでいるなら、その背景にGSMが隠れている可能性を考えることが重要です。

エストロゲンの役割:体の中で何が起きているのか?

GSMの根本的な原因は、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量が閉経期に減少することにあります3。エストロゲンは、女性の体を守るために非常に多くの重要な役割を担っており、その減少はデリケートゾーンの環境にドミノ倒しのような変化を引き起こします。

  • 腟壁の健康維持:エストロゲンは、腟の壁(腟壁)を厚く、潤いと弾力に富んだ状態に保つ働きがあります。コラーゲンやエラスチンの生成を促し、血流を豊かにすることで、腟壁は物理的な刺激に対する緩衝材の役割を果たします13。エストロゲンが減少すると、この腟壁が薄く、乾燥し、萎縮してしまいます。その結果、非常に脆弱になり、わずかな摩擦でも痛みや出血を引き起こしやすくなるのです16
  • 腟内フローラのバランス維持:健康な腟内には、デーデルライン桿菌(かんきん)と呼ばれる乳酸菌の一種が豊富に存在します16。エストロゲンは、腟壁の細胞にグリコーゲンという栄養素を蓄えさせる働きがあり、デーデルライン桿菌はこのグリコーゲンを栄養源にして増殖します16
  • 腟の自浄作用:デーデルライン桿菌は、グリコーゲンを分解して乳酸を作り出します。この乳酸によって、腟内はpH値が3.5~4.5の弱酸性に保たれます13。この酸性の環境が、病気の原因となる雑菌の侵入や繁殖を防ぐ「腟の自浄作用」の要となっています14
  • 環境の変化:更年期になりエストロゲンが減少すると、この一連の循環が崩壊します。グリコーゲンが不足し、デーデルライン桿菌が減少。その結果、乳酸の産生も減り、腟内のpHはアルカリ性に傾きます。自浄作用が失われた腟内では、雑菌が繁殖しやすくなり、不快な臭いやおりものの原因となる「細菌性腟症」などの感染症の危険性が高まるのです3

このように、GSMの症状は単なる表面的な乾燥ではなく、エストロゲンの減少によって引き起こされる、腟の生態系全体の深刻な変化なのです。

あなたは一人じゃない:日本におけるGSMの実態

この悩みを抱えているのは、決してあなた一人ではありません。日本国内の調査データは、GSMがいかに多くの女性にとって身近な問題であるかを示しています。
2022年に発表された「日本における閉経関連泌尿生殖器症候群の疫学調査(GENJA study)」によると、40歳から79歳の日本人女性のうち、全体の11.6%がGSMの症状を経験していることが明らかになりました21。さらに、性生活のある女性に限定すると、その割合は31.7%にまで上昇します21。これは、GSMが特に女性の性の健康やパートナーとの関係に深刻な影響を及ぼしていることを示唆しています。
別の1万人規模の調査では、40代以上の女性の44.9%が何らかのデリケートゾーンや泌尿器の症状を自覚しており、具体的な症状としては尿失禁(21.7%)や外陰部のかゆみ(16.5%)などが多く報告されています22
これらの数字が示す通り、GSMは非常にありふれた症状です。しかし、問題の深刻さは、その有病率の高さと、それについて語られることの少なさとの間の大きな隔たりにあります。前述のNTTデータ経営研究所の調査では、更年期症状のある女性の60.3%が「誰にも相談したことがない」と回答しています1。また、これらの症状が仕事の効率に影響を与えると答えた女性は51.1%にものぼり、個人の生活の質だけでなく、社会経済的な影響も無視できません1
ここで注意すべきは、年齢と症状の関係性です。GENJA studyでは、GSMの有病率は70代で全体的に低下する傾向が見られました21。しかしこれは、症状が自然に改善することを示すものではありません。むしろ、性生活のある70代の女性では、外陰部の痛みや乾燥の有病率が40代よりも有意に高くなるという逆のデータも示されています21。この一見矛盾したデータが示唆するのは、多くの女性が痛みによって性生活を諦めてしまい、その結果として最も顕著な症状である「性交痛」を自覚しなくなるため、統計上の有病率が下がって見えるという可能性です。GSMの根本原因である腟の萎縮は、治療しなければ進行し続ける慢性的な状態なのです14


今日から始められること:セルフケアと生活習慣

専門的な治療に踏み切る前に、あるいは治療と並行して、日々の生活の中で実践できることが数多くあります。ここでは、デリケートゾーンを健やかに保つためのセルフケアと生活習慣の改善策を具体的に紹介します。

「フェムケア」の新常識:デリケートゾーンの正しいお手入れ

近年注目されている「フェムケア」の基本は、デリケートゾーンを「洗いすぎず、優しく清潔に保つ」ことです。
正しい洗い方:

  • 専用ソープを使う:体を洗う一般的なボディソープは、洗浄力が強くアルカリ性のものが多いため、デリケートゾーンには刺激が強すぎることがあります。皮膚の潤いを奪い、乾燥を悪化させる原因にもなりかねません。健康な腟内のpHに近い「弱酸性」で、保湿成分が配合されたデリケートゾーン専用の洗浄剤を選びましょう25
  • 優しく手で洗う:ナイロンタオルなどでゴシゴシこするのは絶対に避けてください。たっぷりと泡立てたソープを使い、指の腹で優しく撫でるように洗いましょう19
  • 腟内は洗わない:腟の中まで洗ってしまうと、デーデルライン桿菌などの良い菌まで洗い流してしまい、自浄作用を損なう原因となります。洗浄は外陰部のみにとどめましょう19。同様に、トイレのビデ機能の使いすぎも乾燥を助長するため注意が必要です5

生活習慣の見直し:

  • 下着の選択:通気性が良く、肌に優しい綿素材の下着を選び、体を締め付けるきつい服装は避けましょう。これにより、摩擦による刺激や蒸れを防ぐことができます26
  • 禁煙:喫煙はエストロゲンの代謝を早め、全身の血流を悪化させるため、GSMの症状を悪化させる一因となります。禁煙はデリケートゾーンの健康にとっても重要です7
  • 適度な性生活:パートナーとの性交渉やセルフプレジャーは、腟への血流を促し、組織の潤いや伸縮性を保つのに役立ちます。もちろん、痛みを我慢する必要はありません。後述する潤滑剤などをうまく活用しましょう7

最初の砦:保湿剤と潤滑剤、その違いと選び方

セルフケアの要となるのが「保湿剤」と「潤滑剤」です。この二つは目的が異なるため、正しく使い分けることが非常に重要です。

  • 保湿剤 (Moisturizers):
    • 目的:日常的に使用し、腟および外陰部の組織に水分を与え、潤いを保つためのものです。顔のスキンケアで保湿クリームを毎日塗るのと同じ考え方です32
    • 使い方:お風呂上がりの清潔な肌に、毎日または週に数回、定期的に塗布します。
    • 選び方:ヒアルロン酸、グリセリン、コラーゲンなどの保湿成分が豊富なものを選びましょう26。香料やアルコールなど、刺激となる成分が含まれていない製品が望ましいです。シンプルな成分の白色ワセリンや、人の皮脂に近い成分でできた高品質なホホバオイルを外陰部の保湿に使うことも有効です25
  • 潤滑剤 (Lubricants):
    • 目的:性交時の摩擦を軽減し、痛みを和らげるために、行為の直前に使用するものです。一時的な潤滑が目的であり、組織自体を保湿する効果は限定的です32
    • 使い方:性交の直前に、必要な量を外陰部や腟口、あるいはパートナーの陰茎に塗布します。
    • 選び方:水溶性(ウォーターベース)のものが一般的で、洗い流しやすく、コンドームの品質に影響を与えにくいとされています。油性のものはコンドームを劣化させる可能性があるため、避妊や性感染症予防が必要な場合は注意が必要です34

世界保健機関(WHO)は、デリケートゾーンに使う製品の浸透圧が自然な腟分泌液に近いこと(1200 mOsm/kg未満を推奨)を勧告しています。浸透圧が高すぎる製品は、かえって組織から水分を奪い、刺激や細胞障害を引き起こす可能性があるためです32。製品を選ぶ際の一つの参考にすると良いでしょう。

日本で人気のデリケートゾーン用保湿剤・潤滑剤
カテゴリ 製品名 主な特徴 主な用途 入手場所
保湿剤 メノケアモイストゼリー37 産婦人科医の提案で開発、ゼリータイプ 日常の保湿、乾燥によるかゆみ・痛みの予防 薬局、オンライン、婦人科
保湿剤/洗浄料 iroha INTIMATE CAREシリーズ39 弱酸性、美容保湿成分配合、豊富なラインナップ デリケートゾーンの洗浄と保湿 ドラッグストア、オンライン
潤滑剤 リューブゼリー41 日本初の水溶性潤滑ゼリー、産婦人科医推奨 性交時の痛み緩和 薬局、ドラッグストア、オンライン
潤滑剤 ウェットトラストプロ43 使い切り注入タイプで衛生的、無味無臭 性交時の痛み緩和、気づかれにくい オンライン、ドラッグストア
保湿剤 YES インティメイト・モイスチャージェル VM44 オーガニック認証、pH調整済み、パラベンフリー 日常の保湿、乾燥による不快感のケア オンライン

内側から鍛える:骨盤底筋トレーニングとサプリメント

外側からのケアに加え、体の内側からコンディションを整えるアプローチも有効です。

  • 骨盤底筋トレーニング:骨盤の底でハンモックのように内臓を支えている「骨盤底筋群」を鍛える運動(ケーゲル体操など)は、デリケートゾーン周辺の血行を促進し、筋肉の弾力性を高める効果が期待できます26。尿漏れの改善だけでなく、GSMの症状緩和にも繋がると考えられています。簡単なやり方として、仰向けに寝て膝を立て、排尿を途中で止めるような感覚で、腟と肛門をきゅっと締めます。数秒保持してから、ゆっくりと力を抜きます。この動作を1日数回繰り返すことから始めてみましょう45
  • サプリメント:
    • エクオール:大豆イソフラボンが特定の腸内細菌によって代謝されることで作られる成分で、エストロゲンと似た働きをすることが知られています。日本人女性の約半数は、体内でエクオールを作れないと言われています。サプリメントで補うことで、更年期の様々な症状の緩和が期待できるという研究があり、特に「エクエル」などの製品は臨床データが豊富です46
    • 乳酸菌:腟内環境を整えるデーデルライン桿菌を、サプリメントとして経口摂取することで支援しようという考え方です。特定の菌株(GR-1、RC-14など)が腟内フローラの改善に寄与するというデータも出てきています35

これらのセルフケアは、症状が軽い場合の緩和や、専門的な治療の効果を高める上で非常に有効です。しかし、症状が改善しない、あるいは悪化する場合は、自己判断を続けずに次のステップに進むことが重要です。


医療の選択肢を知る:市販薬と婦人科での治療

セルフケアだけでは改善が難しい場合、医療の力を借りることが次のステップとなります。日本のドラッグストアで手に入る市販薬から、婦人科で処方される専門的な治療薬まで、選択肢は多岐にわたります。

ドラッグストア徹底活用術:日本の市販薬(OTC)ガイド

【重要】自己判断による市販薬の使用には注意が必要です
デリケートゾーンのかゆみや不快感の原因は一つではありません。更年期のGSM(萎縮性腟炎)と、カンジダ菌という真菌(カビ)の増殖によって起こる「腟カンジダ症」は、どちらもかゆみを引き起こしますが、原因も治療法も全く異なります。自己判断でカンジダ用の抗真菌薬をGSMに使用しても効果がないばかりか、かえって刺激となり症状を悪化させる危険性があります18。持続的な症状がある場合は、まず婦人科を受診し、正しい診断を受けることが最も安全で確実な方法です。

この注意点を踏まえた上で、日本で入手可能な市販薬の種類と役割を解説します。

  • 腟カンジダ症の再発治療薬(第1類医薬品):「メンソレータム フレディCC」「メディトリート」「エンペシドL」など47。これらは過去に医師から腟カンジダ症と診断・治療されたことがある人の再発に限られます。有効成分がカンジダ菌を殺菌しますが、GSMによるかゆみには効果がありません。
  • デリケートゾーンのかゆみ止め・炎症止め(第2類医薬品など):「フェミニーナ軟膏S」「デリナースクール」など48。下着の擦れやかぶれなどによる一時的なかゆみを対象とし、抗ヒスタミン成分や局所麻酔成分がかゆみを一時的に鎮めます。根本原因である萎縮を治療するものではないため、あくまで対症療法です34
  • 女性ホルモン配合軟膏(指定第2類医薬品):「ヒメロス」50。微量の女性ホルモン(エストラジオール、エチニルエストラジオール)を配合しており、皮膚に塗布することで女性ホルモンの不足による症状の改善を図ります。指定第2類医薬品であり、使用には薬剤師または登録販売者への相談が必要です。

市販薬は手軽ですが、根本治療には繋がりにくいのが実情です。特にGSMが疑われる場合は、婦人科での相談が最善の選択肢となります。

世界標準の治療法:局所ホルモン療法(腟錠)

中等度から重度のGSM症状に対して、国内外の診療ガイドラインが最も効果的で安全な第一選択の治療法として推奨しているのが「局所エストロゲン療法」、具体的には「腟錠」です12。日本の「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020」のCQ418でも、この治療法が推奨されています51
日本で処方される主な腟錠には「エストリール腟錠 0.5mg」20や「ホーリンV腟錠 1mg」25があります。これらの腟錠には「エストリオール」という、作用が穏やかな女性ホルモンが含まれています。腟内に直接挿入することで、薬剤が局所的に作用し、薄くなった腟壁を厚くし、潤いや弾力性を取り戻し、腟内環境を健康な状態(弱酸性)へと改善します13
通常、治療開始後の1~2週間は毎日1錠を就寝前に腟内に挿入し(初期投与)、症状が改善した後は週に2回程度(例:3日に1回)の頻度で継続します(維持投与)25。局所的に作用する低用量のホルモン剤であるため、飲み薬や貼り薬といった全身投与のホルモン補充療法(HRT)と比べて、体内に吸収されるホルモン量はごくわずかです。そのため、全身的な副作用(例えば血栓症など)の危険性が極めて低く、子宮体がんの危険性を上昇させないため、子宮がある人でも黄体ホルモンを併用する必要がないとされています20。この高い安全性から、多くの女性にとって第一に検討されるべき治療法です。

全身へのアプローチ:ホルモン補充療法(HRT)とその他の処方薬

GSMの症状に加えて、ホットフラッシュや気分の落ち込みといった他の更年期症状も強く出ている場合には、全身に作用する治療法が選択されることがあります。

  • 全身的ホルモン補充療法 (HRT):飲み薬(経口剤)、貼り薬(貼付剤)、塗り薬(ジェル剤)などの形でエストロゲンを全身に補充する治療法です25。腟に薬を入れることに抵抗がある方にも適しています。全身に作用するため、骨粗しょう症の予防など、GSM以外の更年期に関連する問題にも効果が期待できます。ただし、定期的な婦人科検診や血液検査が必要となり、血栓症や乳がんなどの既往歴がある場合は使用できないことがあります25
  • その他の処方薬:
    • DHEA(プラステロン):腟内でエストロゲンとアンドロゲン(男性ホルモン)に変換されるホルモンの前駆物質です。腟坐剤として使用され、性交痛の改善に効果があるとされています12。日本ではサプリメントや一部の自費診療クリニックで扱われている場合があります10
    • オスペミフェン (Ospemifene):エストロゲンではありませんが、腟の組織に対してエストロゲンと似た作用を示す経口薬(飲み薬)です。選択的エストロゲン受容体修飾薬(SERM)に分類され、特に性交痛の治療薬として米国食品医薬品局(FDA)に承認されています4
    • 漢方薬:日本の一部のクリニックでは、体質や症状に合わせて漢方薬が処方されることもあります。「八味地黄丸(はちみじおうがん)」などが萎縮性腟炎に用いられることがあります20

これらの治療法は、医師が患者一人ひとりの症状、健康状態、生活様式を総合的に判断して最適なものを選択します。


先進治療と専門家への相談

標準的な治療法に加えて、近年では新しい技術を用いた治療法も登場しています。また、どの治療法を選ぶにせよ、専門家との相談が不可欠です。

クリニックでの先進治療:レーザー、高周波(RF)、磁気刺激

ホルモン剤の使用に抵抗がある方や、使用できない方向けの選択肢として、エネルギーを利用した治療法が一部のクリニックで提供されています。これらの治療は、腟壁に熱エネルギーなどを照射することで、コラーゲンの再生を促し、組織の血流や潤いを改善することを目的としています28

  • 主な種類:炭酸ガスフラクショナルレーザー(「モナリザタッチ」として知られる)28、YAGレーザー5、高周波(RF)5、高強度テスラ磁気刺激58などがあります。
  • エビデンスと注意点:これらの先進治療は、一部の患者で症状改善が報告されている一方で、その有効性と安全性に関する科学的根拠はまだ十分とは言えません。北米閉経学会(NAMS)や米国泌尿器科学会(AUA)などの主要な国際的医学会は、質の高い比較試験が不足していることから、現時点ではこれらの治療を「実験的」なものと位置づけ、標準治療として推奨するには至っていません7。また、これらの治療は日本の公的医療保険が適用されない自費診療であり、1回あたり数万円(例:55,000円)と高額になることが一般的です10。治療を検討する際は、その不確かな効果と高額な費用、そして潜在的な危険性について、担当医と十分に話し合うことが極めて重要です。

更年期だけではない:若年層やがんサバイバーの悩み

GSMと同様の症状は、更年期以外のエストロゲンが低下する状況でも起こり得ます。

  • 若年層:低用量ピルの長期服用や、産後の授乳期間中は、一時的にエストロゲン水準が低下し、乾燥や不快感を感じることがあります3
  • がんサバイバー:乳がんの治療でホルモン療法(アロマターゼ阻害薬など)を受けている方や、化学療法を受けた方は、治療の副作用として重度のGSM症状に悩まされることが少なくありません17

これらのケースでは、特に非ホルモン性のケア(保湿剤や潤滑剤)が中心となりますが、治療方針については、婦人科医だけでなく、乳腺外科医や腫瘍内科医との連携が不可欠です。

専門家を見つける:医師への相談方法と日本のクリニック情報

適切なケアへの第一歩は、勇気を出して専門家に相談することです。
医師への相談のコツ:

  • 症状を記録する:いつから、どのような症状(乾燥、かゆみ、痛み、排尿時の問題など)があるか、具体的にメモしておくとスムーズに伝えられます。
  • 試したことを伝える:これまでに使用した市販薬やセルフケア用品があれば、その名前と効果の有無を伝えましょう。
  • 正直に話す:性生活に関する悩みなど、話しにくいことかもしれませんが、正確な診断と治療のためには正直に伝えることが大切です。

診察では通常、問診で詳しく症状を聞いた後、内診台で外陰部と腟の状態を視診します。必要に応じて、感染症の有無を調べるために、おりものを少量採取して検査することもあります20。お近くの婦人科を探す際に、「婦人科 更年期外来」や「女性ヘルスケア外来」といったキーワードで検索すると、更年期医療に力を入れているクリニックが見つかりやすいでしょう。

日本におけるGSM/更年期治療の相談ができる医療機関(例)
クリニック名 所在地(エリア) 特徴的な治療法 専門性
元住吉駅前こころみクリニック20 神奈川県川崎市 各種ホルモン療法、漢方処方あり、抗菌薬治療 婦人科、心療内科など多科連携
神谷町WGレディースクリニック5 東京都港区 保湿指導、ホルモン剤、超音波治療(腟ハイフ、自費) GSM、婦人科一般
二宮レディースクリニック10 東京都港区 ホルモン補充療法、レーザー治療(モナリザタッチ、自費) 婦人科、女性泌尿器科

よくある質問

Q1: 腟の乾燥やかゆみは、すべて更年期が原因ですか?
いいえ、必ずしもそうとは限りません。本記事で解説したように、デリケートゾーンのかゆみの原因には、GSM(萎縮性腟炎)の他に「腟カンジダ症」などがあります。両者は症状が似ていますが、原因が全く異なるため治療法も違います。カンジダ症は真菌(カビ)の増殖が原因であり、抗真菌薬で治療します18。一方、GSMはエストロゲンの減少が原因であり、ホルモン補充や保湿が中心となります。自己判断で市販薬を使用すると症状を悪化させる危険性があるため、持続的な症状がある場合はまず婦人科を受診し、正しい診断を受けることが重要です。
Q2: 局所ホルモン療法(腟錠)は、長期間使っても安全ですか?
はい、局所ホルモン療法は長期使用における安全性が高い治療法とされています。腟錠に含まれるエストロゲンは作用が穏やかで、主に局所的に作用するため、全身の血中に吸収されるホルモン量はごくわずかです20。そのため、飲み薬や貼り薬などの全身的ホルモン補充療法(HRT)で懸念されることがある血栓症や子宮体がんなどの危険性を上昇させないとされています20。GSMは治療を止めると症状が再発する慢性的な状態であるため、多くの女性が長期的に、週に数回といった維持療法を安全に続けています25。もちろん、定期的に婦人科医の診察を受けることが前提となります。
Q3: 保湿剤と潤滑剤はどちらを使えば良いですか?
保湿剤と潤滑剤は目的が異なるため、正しく使い分けることが大切です。保湿剤は、顔に保湿クリームを塗るように、日常的にデリケートゾーンの組織自体の潤いを保つために使います。お風呂上がりなどに定期的に使用することで、乾燥による不快感を和らげます32。一方、潤滑剤は、性交時の摩擦を減らして痛みを防ぐために、行為の直前に使用するものです。一時的な潤滑が目的であり、組織を保湿する効果は限定的です32。GSMのケアとしては、日常的に保湿剤を使用し、必要に応じて性交時に潤滑剤を併用するのが効果的です。
Q4: レーザー治療はホルモン療法より効果がありますか?
現時点では、レーザー治療がホルモン療法より優れているという質の高い科学的根拠は確立されていません。北米閉経学会(NAMS)や米国泌尿器科学会(AUA)などの主要な医学会は、レーザー治療や高周波治療をまだ「実験的」な治療と位置づけています7。これは、長期的な有効性や安全性に関する大規模な比較試験のデータが不足しているためです。ホルモン剤が使えない、あるいは抵抗がある方にとっては選択肢の一つとなり得ますが、公的医療保険が適用されない自費診療であり、高額な費用がかかります10。治療を検討する際は、その利点と不確実な点を担当医と十分に話し合うことが不可欠です。

結論

更年期における腟の乾燥、痛み、そして関連する泌尿器の症状、すなわち「閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)」は、単に「年だから」と片付けられるべき問題ではありません。それは、エストロゲンの減少という明確な医学的根拠に基づいた、治療可能な状態です。本稿で詳述したように、その対策は多岐にわたります。日々の生活における正しいデリケートゾーンケアや保湿剤・潤滑剤の活用といったセルフケアから、骨盤底筋トレーニング、そしてサプリメントによる内側からのアプローチ。さらに、医療機関では、世界的な標準治療である安全で効果的な局所ホルモン療法(腟錠)をはじめ、個々の症状や健康状態に応じた全身的HRTやその他の処方薬、そして選択肢の一つとしての先進治療が存在します。最も重要なメッセージは、あなたが一人で悩み続ける必要はないということです。日本の調査では、多くの女性がこの問題を抱えながらも、誰にも相談できずにいます1。しかし、GSMは治療をしなければ時間と共に進行していく慢性的な状態です4。不快な症状を我慢することは、あなたの生活の質を著しく損ない、パートナーとの関係にも影響を及ぼしかねません。あなたの生活の質を諦めないでください。この包括的なガイドが、あなたの体の変化を理解し、次の一歩を踏み出すための知識と勇気を与えることを願っています。まずは信頼できる婦人科医に相談することから始めましょう。それは、より快適で自分らしい毎日を取り戻すための、最も確実な第一歩です。

免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、専門的な医学的助言を提供するものではありません。健康に関する問題や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

  1. NTTデータ経営研究所が「働く男女の更年期症状に関する意識調査」を実施. 株式会社NTTデータ経営研究所. 2023 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.nttdata-strategy.com/knowledge/ncom-survey/231018/
  2. 更年期症状の実態調査2021. 特定非営利活動法人ちぇぶら. 2021 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.chebura.com/research2021/
  3. 萎縮性膣炎・ 閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM). 多和田レディースクリニック. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.yi-lc.com/atrophic-vaginitis/
  4. Kim HK, Kang SY, Chung YJ, Kim JH, Kim MR. The Recent Review of the Genitourinary Syndrome of Menopause. J Menopausal Med. 2015;21(2):65-71. doi:10.6118/jmm.2015.21.2.65. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4561742/
  5. GSM(閉経関連尿路性器症候群). 神谷町WGレディースクリニック. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://kwg-lc.com/medical08/
  6. Palma F, Della Vecchia E, Cagnacci A. Genitourinary Syndrome of Menopause: Epidemiology, Physiopathology, Clinical Manifestation and Diagnostic. Diagnostics (Basel). 2022;12(10):2510. doi:10.3390/diagnostics12102510. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9580828/
  7. Genitourinary Syndrome of Menopause (GSM). Brigham and Women’s Hospital. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.brighamandwomens.org/obgyn/urogynecology/genitourinary-syndrome-menopause
  8. Symptoms. The Menopause Society. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://menopause.org/patient-education/menopause-topics/symptoms
  9. Genitourinary Syndrome of Menopause: AUA/SUFU/AUGS Guideline (2025). American Urological Association. 2025 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.auanet.org/guidelines-and-quality/guidelines/genitourinary-syndrome-of-menopause
  10. 閉経関連尿路性器症候群 (GSM). 二宮レディースクリニック. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://ninomiya-lc.jp/disease/%E9%96%89%E7%B5%8C%E9%96%A2%E9%80%A3%E5%B0%BF%E8%B7%AF%E6%80%A7%E5%99%A8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4-%EF%BC%88gsm/
  11. GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群). レディースクリニックなみなみ. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://naminamicl.jp/service/gsm/
  12. New guideline outlines best practices for managing genitourinary syndrome of menopause. Contemporary OB/GYN. 2020 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.contemporaryobgyn.net/view/new-guideline-outlines-best-practices-for-managing-genitourinary-syndrome-of-menopause
  13. 【婦人科女医監修】更年期のデリケートゾーン(陰部)のかゆみの原因と正しい対処法、病院受診の目安も解説。. 海老根ウィメンズクリニック. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://ebine-womens-clinic.com/blog/9808
  14. Sturdee DW, Panay N; International Menopause Society Writing Group. Recommendations for the management of postmenopausal vaginal atrophy. Climacteric. 2010;13(6):509-22. doi:10.3109/13697137.2010.522875. Available from: https://www.imsociety.org/wp-content/uploads/2020/08/ims-recommendations-2010-10-english.pdf
  15. Nappi RE, Cagnacci A, Di Carlo C, et al. Genitourinary Syndrome of Menopause: A Narrative Review Focusing on Its Effects on the Sexual Health and Quality of Life of Women. J Clin Med. 2023;12(23):7441. doi:10.3390/jcm12237441. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10692865/
  16. 更年期以降に増えるデリケートゾーンのかゆみ. 輝きプロジェクト. 2024 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.kagayaki-project.jp/lifestyle/study/2024-0602/
  17. Johnston SL, Farrell SA, Bouchard C, et al. The detection and management of vaginal atrophy. J Obstet Gynaecol Can. 2004;26(5):503-515. doi:10.1016/s1701-2163(16)30634-7. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2800285/
  18. 更年期のフェムゾーン(デリケートゾーン)のかゆみはなぜ起きる?どうケアする?. 大正健康ナビ. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.taisho-kenko.com/column/122/
  19. 膣ケア・膣トレはデリケートゾーンの不調に効果的!初心者もできる基本方法. wakanote. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://wakamoto-pharm.co.jp/wakanote/delicate-zone/delicate-zone-care/
  20. 萎縮性腟炎の症状や治療法. 【公式】元住吉駅前こころみクリニック. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://cocoromi-cl.jp/knowledge/gynecology/gynecology-other/atrophic-vaginitis/
  21. Tomoe H, O-Uchi T, Yasui T, et al. Epidemiological study of genitourinary syndrome of menopause in Japan (GENJA study). Climacteric. 2023;26(2):170-177. doi:10.1080/13697137.2023.2165039. Available from: https://www.researchgate.net/profile/Hikaru-Tomoe/publication/367382071_Epidemiological_study_of_genitourinary_syndrome_of_menopause_in_Japan_GENJA_study/links/63eb4c864dcb750da75a044f/Epidemiological-study-of-genitourinary-syndrome-of-menopause-in-Japan-GENJA-study.pdf
  22. Online survey of genital and urinary symptoms among Japanese women aged between 40 and 90 years. 株式会社エムケア. 2020 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.amcare.co.jp/news/uploads/20200821.pdf
  23. (PDF) Epidemiological study of genitourinary syndrome of menopause in Japan (GENJA study). ResearchGate. 2023 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.researchgate.net/publication/367382071_Epidemiological_study_of_genitourinary_syndrome_of_menopause_in_Japan_GENJA_study
  24. Sturdee DW, Panay N. Recommendations for the management of postmenopausal vaginal atrophy. PubMed. 2010 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20883118/
  25. 腟乾燥かも?|更年期の腟の乾燥・かゆみの原因と対策を徹底解説. MyLily. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://mylily.jp/magazine/menopausal_care/143
  26. フェムケア(膣ケア)の方法と効果・やり方とは?デリケートゾーンを保湿しよう. ダイコクドラッグ. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://daikokudrug.com/column/fem_care/
  27. フェムケア(膣ケア)の効果とは?正しい方法で更年期の辛さも改善!. ダイコクドラッグ. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://daikokudrug.com/column/femcare/
  28. 萎縮性膣炎(老人性膣炎)の症状、原因、治療法を婦人科女医が丁寧に解説!. 海老根ウィメンズクリニック. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://ebine-womens-clinic.com/blog/5291
  29. Vaginal atrophy. International Menopause Society. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.imsociety.org/wp-content/uploads/2020/06/vaginal-atrophy-english.pdf
  30. Urogenital atrophy. British Menopause Society. 2024 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://thebms.org.uk/wp-content/uploads/2024/04/09-BMS-ConsensusStatement-Urogenital-atrophy-MARCH2024-A.pdf
  31. Cross-sectional study of the association between regular sexual activity and sexual function and genitourinary syndrome of menopause-related symptoms. The Menopause Society. 2024 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://menopause.org/wp-content/uploads/press-release/MENO-D-24-00431.pdf
  32. Goyal A, Kedia S. Genitourinary Syndrome of Menopause. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2024 Jan-. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/books/NBK559297/
  33. Kaump GR, Woroń J, Dziech E, et al. Modern management of genitourinary syndrome of menopause. Prz Menopauzalny. 2021;20(1):30-35. doi:10.5114/pm.2021.104435. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7946389/
  34. 萎縮性膣炎とは?更年期以降になりやすい原因や症状・治療法について解説!. wakanote. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://wakamoto-pharm.co.jp/wakanote/delicate-zone/atrophic-vaginitis/
  35. 安全ですぐにできる、膣の乾燥委縮ケアベスト4 老けないための「更年期から始めるシニアケア」. OurAge. 2024 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://ourage.jp/kounenki_no_chie/about-menopause-period/378450/
  36. Angelou K, Gkrozou F, Anagnostopoulos F, et al. Update on Genitourinary Syndrome of Menopause: A Scoping Review. J Pers Med. 2024;14(11):1504. doi:10.3390/jpm14111504. [リンク切れの可能性あり]
  37. デリケートゾーンの乾燥とメノケアモイストゼリー. 一般社団法人 日本家族計画協会. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.jfpa.or.jp/menocare/
  38. メノケアモイストゼリーとは. 一般社団法人 日本家族計画協会. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.jfpa.or.jp/menocare/moistjelly/
  39. 『デリケートゾーン 保湿』の通販. アットコスメショッピング. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.cosme.com/products/list.php?name=%E3%83%87%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3+%E4%BF%9D%E6%B9%BF
  40. デリケートゾーン用ソープ売れ筋人気ランキング. アットコスメショッピング. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.cosme.com/products/ranking.php?category_id=635
  41. リューブゼリーとは. 一般社団法人 日本家族計画協会. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.jfpa.or.jp/luve-jelly/products/
  42. 【楽天市場】日本製 潤滑ゼリーの通販. 楽天市場. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A3%BD+%E6%BD%A4%E6%BB%91%E3%82%BC%E3%83%AA%E3%83%BC/
  43. 潤滑剤 女性のおすすめ人気ランキングTOP100. Yahoo!ショッピング. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://shopping.yahoo.co.jp/ranking/keyword/?p=%E6%BD%A4%E6%BB%91%E5%89%A4+%E5%A5%B3%E6%80%A7
  44. 【楽天市場】膣萎縮の通販. 楽天市場. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E8%86%A3%E8%90%8E%E7%B8%AE/
  45. 正しい「膣ケア」洗浄・保湿・マッサージからトレーニングのやり方まで. ハルメク美と健康. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://halmek.co.jp/beauty/c/menopause/13315
  46. 萎縮性膣炎の症状、原因、治療法を産婦人科女医が丁寧に解説。. たかき医院. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://takakiiin.com/blog/post-526/
  47. 【2025年最新版】薬剤師が厳選!膣カンジダに効くドラッグストアで買えるおすすめの市販薬8選|選び方と注意点も解説. minette. 2025 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://store.mineiyakuhin.co.jp/blog/1121/
  48. 更年期に起こる陰部のかゆみに使える市販薬12選|かゆみの原因も解説. ミナカラ. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://minacolor.com/articles/8022
  49. 更年期の陰部の痒みに使える市販薬9選|症状に合わせた選び方や注意点も解説【薬剤師解説】. EPark. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/menopause-genital-itching
  50. 【楽天市場】膣 潤い 薬の通販. 楽天市場. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E8%86%A3+%E6%BD%A4%E3%81%84+%E8%96%AC/
  51. 萎縮性腟炎 | 症状、診断・治療方針まで. 今日の臨床サポート. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://clinicalsup.jp/jpoc/contentpage.aspx?diseaseid=1761
  52. The 2020 genitourinary syndrome of menopause position statement of The North American Menopause Society. PubMed. 2020 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32852449/
  53. GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群). ファミリークリニック. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.family-dr.jp/?symptoms=19812
  54. 閉経後女性の腟・外陰部の不快症状への対応. 冬城産婦人科医院. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.fuyukilc.or.jp/column/%E9%96%89%E7%B5%8C%E5%BE%8C%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E8%85%9F%E3%83%BB%E5%A4%96%E9%99%B0%E9%83%A8%E3%81%AE%E4%B8%8D%E5%BF%AB%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%BF%9C/
  55. 萎縮性腟炎に使用できる女性ホルモンの腟錠について. ミラザ新宿つるかめクリニック. 2022 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://mirrazatsurukamekai.jp/blog/20220318.html
  56. 绝经后阴道干涩症:怎么治疗?. 妙佑医疗国际 (Mayo Clinic). [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.mayoclinic.org/zh-hans/diseases-conditions/menopause/expert-answers/vaginal-dryness/faq-20115086
  57. FDA批准盐野义Osphena治疗绝经后妇女性交痛. 中国医药工业信息中心. 2013 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.phirda.com/about_1364.html
  58. 加齢・閉経による膣の乾燥やかゆみ、不快感(萎縮性腟炎)の新治療. 西島クリニック. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.nishijima-cl.net/lower-abdominal-discomfort/
  59. Genitourinary Syndrome of Menopause: A Systematic Review Executive Summary. Effective Health Care Program. 2024 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://effectivehealthcare.ahrq.gov/sites/default/files/related_files/cer-272-genitourinary-syndrome-executive-summary.pdf
  60. NAMS publishes the 2020 Genitourinary Syndrome Of Menopause Position Statement. News-Medical.Net. 2020 [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.news-medical.net/news/20200901/NAMS-publishes-the-2020-Genitourinary-Syndrome-Of-Menopause-Position-Statement.aspx
  61. 更年期のデリケートゾーン(陰部)のかきむしる程のかゆみの原因は?治療法や予防法を産婦人科女医が徹底解説!. たかき医院. [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://takakiiin.com/blog/post-751/
  62. 役員一覧:更年期障害. 日本女性医学学会(旧:日本更年期医学会). [引用日: 2025年7月10日]. Available from: https://www.jmwh.jp/n-gaiyo-yakuin.html
この記事はお役に立ちましたか?
はいいいえ