日本において、生活習慣の重要性はかつてないほど高まっています。国立がん研究センターのデータによると、2021年に女性で98,782人が新たに診断され、乳がんは女性で最も一般的ながんです1。注目すべきは、罹患率が40代から60代の女性で頂点に達する点であり、この時期は彼女たちが家庭や社会で中心的な役割を担っている時期です2。懸念される事実として、欧米諸国では1990年代から乳がんによる死亡率が減少傾向にあるのに対し、日本ではこの傾向が依然として続いており、近年ようやく鈍化し始めたに過ぎません3。
この増加は偶然ではありません。研究では、日本人女性における乳がん罹患率の上昇と生活習慣の変化、特に「食事の欧米化」との関連が指摘されています4。調査によれば、若い世代の野菜摂取不足という憂慮すべき実態5や、中高年女性における肥満率の増加が明らかになっています6。肥満はがん発症の危険因子であるだけでなく、再発予防可能な最大の危険因子の一つとしても特定されています9。
これらの要因―高い罹患率、死亡率の未だ有意な減少が見られないこと、そして否定的な生活習慣の傾向―が交錯することで、積極的かつ主体性を重んじるアプローチが求められる特異な状況が生まれています。本稿は、世界がん研究基金(WCRF)、米国がん研究協会(AICR)、米国がん協会(ACS)といった世界トップクラスの保健機関、および日本の臨床ガイドラインから得られた確固たる科学的根拠に基づき、包括的な指針を提供することを明確な目的としています。その目的は、日本の乳がん患者様が、食事と運動を強力な味方とするために必要な知識と手段を身につけることです。これらの変化は、医学的治療の効果を高めるだけでなく、再発の危険性を低減し、生活の質(Quality of Life – QoL)を向上させ、そして何よりも、がんの後に、より充実した健康的な人生を送る一助となるでしょう12。
この記事の科学的根拠
この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下の一覧には、実際に参照された情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性のみが含まれています。
- 世界がん研究基金(WCRF)/米国がん研究協会(AICR)、米国がん協会(ACS): この記事における食事、運動、体重管理に関する中核的な推奨事項は、これらの国際的権威機関が発行した包括的なガイドラインに基づいています。
- 米国臨床腫瘍学会(ASCO): 治療中および治療後の運動、栄養、体重管理に関する具体的な臨床ガイドラインは、ASCOの推奨事項を反映しています。
- 国立がん研究センター(日本): 日本における乳がんの疫学データ、罹患率、死亡率の動向、およびリンパ浮腫のセルフケアに関する情報は、同センターの公開情報を典拠としています。
- 日本乳癌学会: 日本の文脈における食事因子(特に大豆製品)と乳がん発症危険性に関する見解は、同学会の診療ガイドラインを参照しています。
- 学術論文(PubMed等で公開): 炎症、免疫、ホルモンバランス、腸内環境といった作用機序、および術前・術中・術後の各段階における生活様式の介入効果に関する詳細な科学的知見は、報告書に引用された査読済み学術論文に基づいています。
要点まとめ
- 科学的根拠に基づく生活習慣の重要性: 食事と運動は、炎症の抑制、免疫力の強化、ホルモンバランスの調整を通じて、がんの治療効果を高め、再発の危険性を低減する上で不可欠な役割を果たします。
- 植物中心の食事を推奨: 野菜、果物、全粒穀物、豆類を豊富に含む食事を基本とし、赤肉、加工肉、加糖飲料、高度に加工された食品、アルコールの摂取は制限することが、世界的なガイドラインで一貫して推奨されています。
- 日本の食文化の利点: 味噌汁や豆腐などの伝統的な大豆製品の適度な摂取は、日本の研究で乳がんの危険性を低減する可能性が示唆されており、安全かつ有益です。
- 運動は強力な「処方箋」: 週に150~300分の中強度の有酸素運動と、週2回の筋力トレーニングを組み合わせることで、再発および死亡の危険性を最大40%低減し、治療による倦怠感や精神的な苦痛を和らげることができます。
- 個別化と専門家との連携: 最適な計画は、治療段階(術前、化学療法・放射線療法中、術後、長期サバイバーシップ)や個々の状態(リンパ浮腫など)によって異なります。常に主治医や専門家と相談し、安全で個人に合った計画を立てることが極めて重要です。
科学的治癒:食事と運動があなたの体をどのように支えるか
生活習慣の変更に真剣に取り組むためには、なぜこれらの変更が効果的なのかを理解することが重要です。食事と運動は単なる良い習慣ではありません。それらは体内の複雑な生物学的プロセスに直接作用し、がんの増殖や再発にとって好ましくない環境を作り出します。これらの仕組みを理解することで、患者様は受動的な遵守者から、自らの治療の旅における知識あるパートナーへと変わることができるのです。これらの仕組みは独立して機能するのではなく、相互に作用し合う好循環を形成し、一つ一つの小さな改善が他の利益を促進し、自己強化的な治癒のサイクルを生み出します。
炎症の抑制と免疫システムの強化
慢性的な微弱炎症は、乳がんを含む多くの種類のがんの増殖を促進する要因の一つとして認識されています16。加工食品や飽和脂肪が豊富な不健康な食事は、この炎症状態を助長する可能性があります。対照的に、地中海食のような植物中心の食事は、エキストラバージンオリーブオイル、野菜、果物、全粒穀物に含まれるポリフェノールなどの天然の抗炎症化合物が豊富です17。研究により、この食事パターンを遵守することで、体内の炎症マーカーが減少することが示されています18。
食事と並行して、定期的な身体活動もまた強力な抗炎症ツールです。運動は体の免疫反応を調節し、炎症誘発性サイトカインの濃度を低下させます16。さらに、運動はナチュラルキラー(NK)細胞などの免疫細胞の機能を高め、体ががん細胞をより効果的に認識し、破壊するのを助けます19。
ホルモンバランスの調整と健康的な体重の維持
乳がんの大部分はホルモン受容体陽性であり、その増殖はエストロゲンというホルモンによって促進されます。健康的な体重を維持することは、このホルモンのレベルを管理するための最も重要な戦略の一つです。脂肪組織、特に閉経後は、エストロゲンの主要な産生源となります。したがって、肥満や過体重は血中の循環エストロゲン濃度を上昇させ、ホルモン感受性のがん細胞の増殖を促進する可能性があります19。日本および国際的なエビデンスは、肥満が乳がん再発の重大な危険因子であることを強調しています9。
運動と食事は、体重管理において二重の役割を果たします。カロリーを管理した食事、特に低脂肪食は、体重減少を通じて再発リスクの低下と関連することが示されています22。メタアナリシスによると、運動とカロリー制限を組み合わせた介入が、脂肪量を減らす上で最も効果的な方法です23。運動はカロリーを消費するだけでなく、インスリン感受性を改善します。高いインスリンレベル(インスリン抵抗性)はしばしば肥満と関連し、がん細胞の増殖を刺激する可能性があります。インスリン感受性を改善することにより、運動はこのホルモンのレベルを制御下に保ち、がんにとって好ましくない生物学的環境の創出に貢献します19。
腸-乳房軸:腸内微生物叢の新たな役割
新しく魅力的な研究分野として「腸-乳房軸」があり、これは腸内微生物叢(腸内環境)の健康が乳がんのリスクや進行に影響を与える可能性を示しています24。腸内微生物叢は消化だけでなく、免疫系の調節やエストロゲンを含むホルモンの代謝においても重要な役割を果たしています。
多様な善玉菌が存在する健康な腸内微生物叢は、体内のエストロゲンレベルを調節するのに役立ちます。逆に、細菌のバランスが崩れる(ディスバイオーシス)と、エストロゲンが循環系に再吸収され、そのホルモン濃度が上昇する可能性があります。食事は微生物叢を形成する主要な要因です。野菜、果物、全粒穀物からの食物繊維が豊富な食事、そして味噌、納豆、キムチなどの発酵食品の摂取は、善玉菌を育てます24。対照的に、いくつかの動物実験では、腸内毒素産生性バクテロイデス・フラジリス(ETBF)のような特定の有害な腸内細菌が、乳がん細胞の増殖と転移を促進する可能性があることが示されています26。
健康の好循環
これらのメカニズムは単独で働くのではなく、自己強化的な好循環を形成します。例えば、ある患者様が食事改善、例えば野菜や発酵食品を増やすことから始めるとします。これにより腸内微生物叢が改善されます24。より健康な微生物叢は、全身の炎症を軽減し、免疫機能を高めるのに役立ちます18。炎症が減少すると、がん治療の最も一般的で衰弱させる副作用の一つである倦怠感が軽減される可能性があります12。倦怠感が減ると、患者様は運動プログラムを開始するためのより多くのエネルギーと意欲を持つようになります。そして運動は、さらに炎症を軽減し、免疫機能を改善し、体重管理を助けます16。より良い体重管理は、エストロゲンやインスリンのようなホルモンバランスを整え、がんの再発にとってより好ましくない生物学的環境を作り出します19。このようにして、食事における一つの小さな、管理可能な変更が、生物学的な利益の連鎖を開始させ、より大きな生活習慣の変更をより容易で持続可能なものにするのです。
がんサバイバーのための食事法:抗がん食事療法の詳細ガイド
科学的根拠を理解した後、次のステップは、それらの原則を日々の食卓での具体的な食品選択に落とし込むことです。強調すべき重要な点は、単一の「スーパーフード」ががんを予防できるわけではないということです。むしろ、目標は健康的で持続可能な「食事パターン」を構築することにあります28。WCRFやACSのような最も権威ある組織からのガイドラインは、すべてが一つの核心的原則に集約されます。それは、主に植物由来の食品を優先し、ホールフード(未加工・未精製の食品)を豊富に摂り、高度に加工された食品を制限することです14。このパターンは、健康への多くの利点が証明されている地中海食と多くの類似点を持っています17。
積極的に摂りたい食品
乳がん治療を支える食事は、以下の食品群に焦点を当てるべきです。
- 野菜と果物: これらは健康的な食事の基盤です。ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、食物繊維を豊富に提供します。日本の厚生労働省は「1日350グラムの野菜」の摂取を目標として推奨しています30。ACSのような国際機関も「1日に5サービング以上の野菜と果物」を推奨しています31。この目標を達成するために、毎食に野菜を加え、デザートや間食には果物を選ぶように心がけましょう。色とりどりの種類を摂ることで、多様な植物栄養素(フィトニュートリエント)を確実に摂取できます。
- 全粒穀物と食物繊維豊富な豆類: 精製された穀物(白米、白パン)を、玄米、オートミール、キヌア、全粒粉パンなどの全粒穀物に置き換えましょう。全粒穀物や豆類(レンズ豆、ひよこ豆、黒豆)は、食物繊維の優れた供給源です。食物繊維は健康な消化器系を維持するだけでなく、有益な腸内微生物を養い、体重管理を助け、再発リスクを低減する可能性があります28。
- 日本の利点―大豆と発酵食品: これは日本の食文化にとって特に重要で適合した点です。長年、大豆に含まれるフィトエストロゲンがホルモン感受性乳がんに影響を与えるのではないかという懸念がありました。しかし、現在の科学的エビデンス、特にアジアでの大規模研究からは、その逆が示されています。日本の研究では、味噌汁や豆腐といった伝統的な大豆製品の摂取が、乳がんリスクの低下と関連していることが発見されています32。日本乳癌学会のガイドラインでは、大豆およびイソフラボンの保護的役割を「可能性あり(Limited-suggestive)」と評価しており、これは国際的な評価である「エビデンス不十分」よりも高いレベルです34。ただし、重要なのは、高用量のイソフラボンサプリメントからではなく、自然な食品源から適度な量の大豆を摂取すべきであるという点です。サプリメントの有益性は証明されておらず、安全でない可能性もあります11。
- 健康的な脂肪: すべての脂肪が悪いわけではありません。オリーブオイル、ナッツ類、アボカド、そして脂肪の多い魚(鮭、サバ、イワシなど)に含まれる一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸を優先しましょう。これらの脂肪は抗炎症作用があり、心血管の健康にも良い影響を与えます17。逆に、コーン油やサフラワー油のようなオメガ6脂肪酸が豊富な油は、過剰摂取がホルモン受容体陽性乳がんのリスクを高める可能性を示唆する研究があるため、摂取を控えるべきです32。
- ビタミンD: いくつかの観察研究では、診断時の血中ビタミンD濃度が高い女性の方が予後が良く、死亡リスクが低いことが示唆されています36。サプリメント摂取に関する公式な推奨を行うにはさらなる研究が必要ですが、安全な日光浴や食品(脂肪の多い魚、キノコ、強化食品など)から十分なビタミンDを確保することは、合理的な戦略です。
控えめにしたい食品
健康的な食品を積極的に摂ることと同様に、特定の食品を制限または避けることも重要です。
- 赤肉と加工肉: ACSやWCRFなどの主要な保健機関は、赤肉(牛肉、豚肉、羊肉)および特に加工肉(ソーセージ、ハム、ベーコン)の摂取を制限するよう強く推奨しています14。赤肉の摂取量が多いことを特徴とする「欧米型」食事は、乳がんリスクが32%増加することと関連しています32。
- 飽和脂肪、高度加工食品、加糖飲料: これらの食品は高カロリーでありながら栄養価が低い(「エンプティカロリー」)ことが多く、体重増加、肥満、炎症の一因となります。これらはすべて乳がん再発の危険因子です28。ファストフード、菓子パン、クッキー、ポテトチップス、炭酸飲料などが含まれます14。
- アルコール: 乳がんのリスクと再発に対するアルコールの害に関するエビデンスは非常に強力で一貫しています。アルコールはエストロゲンや他のホルモンの濃度を上昇させる可能性があり、また細胞のDNAに直接損傷を与えることもあります。ガイドラインではアルコールを避けること、もし飲む場合は最小限に留めることを推奨しています29。治療中は、アルコールが薬物と相互作用したり、口内炎などの副作用を悪化させたりする可能性があるため、禁酒が特に重要です40。
実践的な応用
読者がこれらの原則を容易に適用できるよう、視覚的で実践的なツールを提供することが不可欠です。
積極的に摂りたい食品 | 控えめにしたい食品 |
---|---|
野菜:葉物野菜(ほうれん草、ケール)、アブラナ科野菜(ブロッコリー、キャベツ)、赤・オレンジ色の野菜(人参、パプリカ、トマト)、豆類14。 | 赤肉・加工肉:牛肉、豚肉、羊肉、ソーセージ、ハム、ベーコン、コンビーフ14。 |
果物:季節の果物を多様に。ジュースではなく丸ごと食べることを優先14。 | 加糖飲料:炭酸飲料、市販のフルーツジュース、糖分の多いスポーツドリンク14。 |
全粒穀物:玄米、オートミール、キヌア、全粒粉パン、蕎麦28。 | 高度加工食品・精製穀物:ファストフード、菓子パン、クッキー、白パン、白米14。 |
植物性タンパク質源:豆腐、納豆、枝豆、レンズ豆、その他の豆類32。 | 飽和脂肪・トランス脂肪酸:バター、クリーム、高脂肪チーズ、動物性脂肪、揚げ物22。 |
発酵食品:味噌汁、納豆、キムチ、塩分控えめの漬物24。 | アルコール:ビール、ワイン、日本酒、蒸留酒、その他のアルコール飲料29。 |
健康的な脂肪:脂肪の多い魚(鮭、サバ)、エキストラバージンオリーブオイル、アボカド、ナッツ類、種子類(亜麻仁、チアシード)17。 | 塩分の多い食品:加工済み食品、缶詰のスープやソース、塩味の濃いスナック菓子30。 |
曜日 | 朝食 | 昼食 | 夕食 | 間食 |
---|---|---|---|---|
月曜日 | 玄米ご飯、わかめと豆腐の味噌汁、鯖の塩焼き、きゅうりとわかめの酢の物 | 冷やし蕎麦(大根おろし、ネギ、つゆ)、枝豆 | 鶏肉とブロッコリー、パプリカ、椎茸の炒め物、野菜スープ、少量の漬物 | リンゴ1個とアーモンド一掴み |
火曜日 | 豆乳で炊いたオートミール、ベリー類とくるみをトッピング | 玄米おにぎり(鮭、梅干し)、ひじきの煮物、味噌汁 | 野菜たっぷり麻婆豆腐、玄米ご飯、卵とトマトのスープ | 無糖ヨーグルトと新鮮な果物 |
水曜日 | 玄米混ぜご飯、だし巻き卵、納豆(ネギ入り)、味噌汁 | 野菜カレー(じゃがいも、人参、玉ねぎ、かぼちゃなど)、キャベツサラダ | 鮭の生姜蒸し、ほうれん草のおひたし、玄米ご飯 | オレンジ1個 |
木曜日 | 全粒粉パンのトーストにアボカドとトマト、ゆで卵、豆乳1杯 | 野菜焼きうどん(キャベツ、人参、もやし)、油と醤油は控えめに | 豚の生姜焼き(千切りキャベツたっぷり)、玄米ご飯、味噌汁 | 新鮮なパイナップル数切れ |
金曜日 | 玄米ご飯、けんちん汁、厚揚げのグリル | 手作り弁当:玄米ご飯、鶏つくね、茹でブロッコリー、人参の飾り切り、だし巻き卵 | 紙鍋(きのこ、青菜、豆腐、白身魚)、ポン酢で | バナナ1本 |
土曜日 | 健康的な洋朝食:ほうれん草入りスクランブルエッグ、全粒粉トースト1枚、アボカド数切れ | キヌアサラダ(ひよこ豆、きゅうり、トマト)、レモンとオリーブオイルのドレッシング | 手巻き寿司(玄米、きゅうり、アボカド、マグロ、サーモン、納豆) | 蒸し枝豆 |
日曜日 | オートミール粉のパンケーキ、新鮮な果物と少量の純粋なメープルシロップを添えて | 玄米チャーハン(卵、グリーンピース、人参、ネギ)、油は控えめに | 柔軟な夕食:週の残りの野菜やタンパク質で炒め物やスープを作る | 緑茶と小さなダークチョコレート(カカオ70%以上) |
運動という名の処方箋:効果的な運動ガイド
食事と並び、運動は乳がんサバイバーにとって強力な「処方箋」と見なされています。科学的根拠は議論の余地がなく、定期的な身体活動は生活の質を大幅に改善するだけでなく、再発および死亡のリスクを低減します。いくつかの研究では、運動習慣のある人は全死亡リスクが最大40%、乳がんによる死亡リスクが35%も減少するなど、目覚ましい数値が報告されています42。さらに、運動は倦怠感、不安、うつ、身体機能の低下といった治療の副作用を管理するための効果的なツールでもあります9。
あなたのトレーニング計画を立てる
包括的で効果的なトレーニングプログラムは、3つの主要な運動タイプの組み合わせで構成されるべきです。最も重要なことは、安全性と個々の健康状態への適合性を確保するために、運動プログラムを開始または変更する前に、常に主治医やリハビリテーションの専門家に相談することです44。
- 有酸素運動: これはあらゆる運動プログラムの基盤であり、心血管、肺の健康、持久力を向上させます。
- 目標: 米国がん協会(ACS)および米国臨床腫瘍学会(ASCO)のガイドラインでは、成人は週に150~300分の中強度の活動、または75~150分の高強度の活動、あるいはその両方の組み合わせを行うことを推奨しています14。上限(300分)に達することが理想的とされています。
- 強度: 中強度は、会話はできるが歌うことはできない状態(例:早歩き)と定義されます。高強度は、一度に数語しか話せない状態(例:ジョギング)です。
- 具体例: ウォーキングは、特に日本の高齢者に人気があり、アクセスしやすく、最も愛好されている運動形式です45。その他、軽いジョギング、水泳、サイクリング、ダンス、ヨガなども素晴らしい選択肢です42。
- 筋力トレーニング: がん治療は筋肉量の減少につながり、衰弱や代謝への影響を引き起こす可能性があるため、筋肉量を維持・構築することは極めて重要です。
- 柔軟性とバランス: これらの運動は、関節の可動域を維持・改善し、こわばりを軽減し(特に手術後には重要)、転倒を予防するのに役立ちます。
- 具体例: ヨガやストレッチは素晴らしい選択肢です。これらは毎日行うことができ、心身をリラックスさせ、姿勢を改善するのに役立ちます46。
障壁を乗り越える
運動習慣を開始し、維持することは、特に倦怠感、痛み、吐き気、あるいは心理的な問題といった治療の副作用に直面しているときには、困難な場合があります51。以下は、これらの障壁を乗り越えるためのいくつかの戦略です。
- ゆっくりと始め、自分の体に耳を傾ける: すぐに150分の目標を達成しようとする必要はありません。毎日10~15分のウォーキングから始め、体調が良くなるにつれて時間と強度を徐々に増やしていきましょう44。疲れている日には、軽いストレッチをするだけでも何もしないよりは良いです。
- 好きな活動を見つける: 心から楽しめる活動であれば、継続する可能性が高まります。それはダンス、ガーデニング、軽いハイキング、あるいはヨガ教室への参加かもしれません。
- スケジュールを立て、習慣にする: 運動を自分自身との重要な約束と見なし、カレンダーに書き込んで守るように努めましょう。
- 仲間を見つける: 友人や家族と一緒に運動することは、モチベーションと継続への意欲を高めるのに役立ちます。
- 専門家に相談する: 適切な運動の種類、強度、時間について、常に主治医と話し合ってください。医師はあなたの健康状態、治療段階、そしてリンパ浮腫などの制限事項に基づいて、具体的なアドバイスを提供してくれます44。
実践的な応用
読者が運動計画を具体的にイメージし、実行できるよう、以下のガイドラインとスケジュール例が役立ちます。
項目 | ACS/ASCOの推奨14 | WCRF/AICRの推奨33 | 日本での推奨42 |
---|---|---|---|
有酸素運動 | 時間:150-300分/週(中強度)または75-150分/週(高強度)。強度:中~高。 | 時間:最低150分/週(中強度)。強度:中~高。 | 時間:毎日30分以上のウォーキング。週75分の軽いジョギング。強度:軽~中。 |
筋力トレーニング | 頻度:週2日以上。対象:全ての主要筋群。 | 頻度:週2日以上。対象:全ての主要筋群。 | 頻度:有酸素運動と組み合わせ週3回。最低週1回でも効果あり。 |
具体例 | ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳、ダンス。ウェイトやレジスタンスバンドを使ったエクササイズ。 | ウォーキング、ガーデニング、サイクリング。自重トレーニング。 | 早歩き、軽いジョギング、階段昇降。スクワット、腕立て伏せ、肩や腕のエクササイズ。 |
重要事項 | 座りがちな行動(座る、横になる時間)を制限する。開始前に医師に相談する。 | 身体活動を日常生活の一部として維持する。 | ゆっくり始め、自分の体に耳を傾ける。主治医に相談する。 |
曜日 | 活動 | 時間 | 強度 | 備考 |
---|---|---|---|---|
月曜日 | 早歩き(ウォーキング) | 30分 | 中程度 | 一定のペースを保つことを意識する。 |
火曜日 | 自宅での筋力トレーニング | 20-30分 | 中程度 | スクワット、壁立て伏せ、プランク、背中と肩のためのレジスタンスバンドエクササイズ。 |
水曜日 | エアロバイクまたは屋外サイクリング | 30分 | 中程度 | 疲れている場合は強度を下げても良い。 |
木曜日 | 自宅での筋力トレーニング | 20-30分 | 中程度 | 火曜日のエクササイズを繰り返すか、他の筋群のための新しいエクササイズを試す。 |
金曜日 | 好きな活動 | 45-60分 | 様々 | 喜びをもたらす活動を選ぶ:ヨガクラス、ダンス、水泳、ガーデニングなど。 |
土曜日 | 軽いハイキング | 60分 | 低 | 屋外の空気を楽しむ。速度は気にしない。 |
日曜日 | 休息&ストレッチ | 15分 | 非常に軽い | 回復のために全身の軽いストレッチを行う。 |
治療の各段階に応じたライフスタイルの統合
食事と運動に関するアドバイスは、すべての人に適用される固定的な処方箋ではありません。それは、がんとの旅の各段階における特定の生理学的および心理的ニーズに合わせて、賢明に調整されるべき動的な戦略です。各段階での生活習慣介入の目的を理解することは、患者様がそれらを安全かつ効果的に、そして自信を持って適用するのに役立ちます。
治療前(術前リハビリテーション – Prehabilitation)
「術前リハビリテーション(Prehabilitation)」という概念は、治療を開始する前に患者様の体調を整え、最適化することに焦点を当てた、急速に発展している分野です。その目的は病気を治すことではなく、手術、化学療法、放射線療法といったストレスに対して体がより良く耐えられるように、持久力と回復力を構築することです。
システマティックレビューによると、術前に運動プログラムに参加することは、多くの顕著な利益をもたらすことが示されています。術前リハビリテーションを行った患者様は、術後の肩の機能や腕の可動域が改善し、術後の痛みが軽減され、身体的な回復が早いと感じることがあります55。この段階での運動は、心肺機能を向上させるための穏やかな有酸素運動や、肩と腕の回復に備えるための上半身に特化した運動に焦点を当てることが多いです56。栄養面では、来るべき手術に備えて体が十分な栄養素を確保できるよう、健康的な食習慣を確立する時期です。
化学療法・放射線療法中
積極的な治療段階は、しばしば倦怠感、吐き気、生活の質の低下といった衰弱させる副作用を伴います。多くの患者様は完全に休息すべきだと感じるかもしれませんが、現代の科学的根拠はその逆を示唆しています。ASCOの臨床ガイドラインは、可能であれば治療中も定期的な身体活動を維持することを強く推奨しています54。
この段階での運動の目的は、準備から、機能の維持と副作用の軽減へと変化します。有酸素運動と筋力トレーニングを含む運動は、がん関連倦怠感に対抗する最も効果的な介入の一つであることが証明されており、同時に筋力、身体機能、生活の質、気分を改善します48。食事に関しては、体が治療に耐え、望ましくない体重減少を防ぐために、バランスの取れた十分な栄養を維持することが中心となります59。「好中球減少食」に関する誤解を解くことが重要です。ASCOの現在のガイドラインでは、感染予防のためにこの食事を推奨していません。その有効性に関する十分な証拠がないためです54。
有望な新しい研究分野として、高強度インターバルトレーニング(HIIT)があります。臨床試験によると、高強度の運動と回復期間を交互に行うHIITは、心肺機能を改善するための時間効率の良い方法であり、一部の化学療法薬による心毒性を軽減するのに役立つ可能性さえあります60。
手術後(術後リハビリテーション – Rehabilitation)
手術直後、運動の目的は再び変化し、機能回復へと移行します。主な焦点は、手術した側の肩と腕のための穏やかで的を絞ったリハビリテーション運動です。手術後早期にこれらの運動を開始することは、可動域を取り戻し、関節のこわばり(凍結肩)を防ぎ、長期的な問題の発生リスクを減らすために非常に重要です53。
リハビリテーションプログラムには、通常、「腕あげ」、「肘引き」、そして肩の領域をゆっくりと伸ばし強化するための「壁のぼり運動」などの簡単な運動が含まれます21。専門家はまた、着替え、髪をとかす、顔を洗うといった日常生活の動作でさえも、価値あるリハビリテーションの形態であると強調しています53。患者様は通常、手術翌日からこれらの運動を開始し、医療チームの指導に従って退院後も自宅で続けることができます64。
長期サバイバーシップ
積極的な治療期間が終了すると、健康的な生活習慣の目標は、予防と長期的な健康維持へと移行します。この段階では、持続可能な習慣を確立することが最も重要になります。焦点は、乳がんの再発リスクを低減し、他の慢性疾患(心臓病、糖尿病など)を予防し、生活の質を最適化することにあります。
長期的な研究では、健康的な生活習慣の遵守とより良い生存結果との間に明確な関連性が示されています。ある研究では、WCRF/AICRの推奨事項をより良く遵守した女性は、10年後の生存率が有意に高いことが示されました33。具体的には、毎日の食物繊維の摂取は生存の可能性を高め、一方で加糖飲料の摂取は全死亡リスクを増加させました33。この段階では、植物中心の食事と、有酸素運動および筋力トレーニングの両方を含む定期的な運動プログラムを組み合わせることが、がんの後に健康で力強い生活を送るための基盤戦略となります14。
特別焦点:リンパ浮腫の管理と心の健康の保護
乳がんサバイバーの旅は、腫瘍の治療だけで終わるわけではありません。特別の注意を要する長期的な身体的および心理的課題が存在します。その中でも、リンパ浮腫と心の健康は、最も重大で頻繁に見られる懸念事項の二つです。包括的なライフスタイル計画は、これらの問題に直接対処する必要があり、喜ばしいことに、食事と運動は、これら両方を管理するための強力なツールなのです。健康的なライフスタイルを実践することは、単一の効果をもたらすだけでなく、「再発リスクの低減」「リンパ浮腫管理の支援」「精神的健康の増進」という「一石三鳥」の利益をもたらします。
リンパ浮腫の理解と管理
リンパ浮腫は、通常、手術を受けた側の腕に発生する慢性の腫れです。これは、手術(特に腋窩リンパ節郭清時)や放射線治療によってリンパ系が損傷し、リンパ液が正常に流れずに滞留することで起こります65。誰もが発症するわけではありませんが、生活の質に深刻な影響を与える可能性のある合併症です。
予防と早期管理が鍵となります。以下の戦略が推奨されます。
- 丁寧なスキンケア: 影響を受ける腕と手の皮膚を常に清潔に保ち、十分に保湿して、皮膚の自然なバリア機能を維持します。皮膚が乾燥したり、ひび割れたりしないように注意してください67。
- 外傷と感染の回避: 影響を受ける部位の皮膚は感染しやすくなっています。切り傷、擦り傷、虫刺され、火傷を避けるように注意が必要です。庭仕事や家事をする際は、保護手袋を着用すべきです65。
- 圧迫の回避: 影響を受ける腕にきつい衣服や装飾品を身につけたり、血圧を測定したりすべきではありません。バッグを持つ際は、反対側の肩を使いましょう67。
- 健康的な体重の維持: 肥満はリンパ浮腫の発症および進行の確定的な危険因子です10。したがって、体重を管理するための食事と運動の原則に従うことは、リンパ浮腫を予防するための重要な戦略でもあります。
- 適切な運動: 穏やかで管理された運動は、リンパ液の流れを刺激するのに役立ちます。しかし、影響を受ける腕での過度の負担や反復的な活動は避ける必要があります。医師や理学療法士の指導を受けることが重要です68。国立がん研究センターは、セルフケアやリンパドレナージの運動に関する非常に有用な指導動画を提供しています69。
- 早期発見: 腕のサイズの変化、重さの感覚、衣服や指輪のフィット感を観察することによる定期的な自己チェックが非常に重要です。何らかの兆候を発見した場合は、直ちに医療チームに報告する必要があります。弾性着衣の着用などの早期管理は、状態が悪化するのを防ぐことができます67。
あなたの心を育む
乳がんの影響は身体だけに限定されません。心理的な負担は非常に大きいものです。日本で行われた研究を含め、多くの研究が、乳がんサバイバーは一般人口と比較して不安やうつ病のリスクが高いことを示しています9。彼女たちはまた、再発の恐怖、身体像の変化、そして長期にわたる倦怠感にも直面します。
ここでもまた、食事と運動は、精神的健康を保護するための強力でアクセスしやすい介入戦略として浮上します。
- 自然な抗うつ剤としての運動: 無数のシステマティックレビューやメタアナリシスが、運動は乳がん患者の生活の質を改善し、倦怠感、不安、うつ症状を軽減するための効果的な介入であると結論付けています12。身体活動はエンドルフィン(「幸福」ホルモン)を放出し、睡眠を改善し、達成感と自己管理感をもたらし、これらすべてがより良い心理的健康に貢献します。
- 食事と気分: 私たちが食べるものと気分との間の関連性はますます認識されています。重要な栄養素が不足した不均衡な食事は、倦怠感や憂鬱な気分の原因となる可能性があります73。逆に、ホールフード、野菜、健康的な脂肪が豊富な食事は、脳が気分を調節する神経伝達物質を生成するために必要な「構成要素」を提供します。例えば、青年期の不健康な食事は、いらだちやうつ病などの感情的な問題と関連しています74。
食事と運動を、単に身体的健康のためのツールとしてだけでなく、心理的な回復力を築くための基盤戦略として提示することで、この記事は患者様をより包括的に力づけることができます。それは、自分の体をケアすることによって、同時に自分の心も積極的にケアしていることを示し、治癒と回復への統合的アプローチを生み出します。
よくある質問
治療中は食欲がありません。どうすればよいですか?
大豆製品はホルモン受容体陽性乳がんでも安全ですか?
疲れていて運動する気になれません。何かアドバイスはありますか?
リンパ浮腫のリスクがある場合、どのような運動を避けるべきですか?
結論
乳がんの診断後の道のりは、一人ひとり異なる個人的なものですが、誰も一人で歩む必要はありません。現代科学は、私たちが日々行う食事と運動に関する選択が、治療結果と長期的な生活の質に大きな違いをもたらしうることを示す、明確で希望に満ちた地図を提供してくれました。健康的な生活習慣を積極的に取り入れることは、治療に付け加えられる負担ではなく、自己の力を取り戻す強力な行動です。それは、患者様が自身の健康管理において積極的なパートナーとなり、より健康な未来を築くための一つの方法です13。
日本および世界中の科学的根拠から得られる核心的なメッセージは、一貫しており明確です。
- 食事について:植物中心の食事パターンを築きましょう。野菜、果物、全粒穀物、そして大豆のような植物性タンパク質源を優先してください。赤肉や加工肉、加糖飲料、高度に加工された食品、アルコールは最大限に制限してください。これは体重を管理し、炎症を抑え、がんにとって好ましくない生物学的環境を作り出すための最も効果的な戦略です。
- 運動について:運動を生活の不可欠な一部にしましょう。週に少なくとも150分の中強度の有酸素運動と2回の筋力トレーニングセッションを組み合わせることを目指してください。身体活動は再発と死亡のリスクを減らすだけでなく、倦怠感、不安、うつと戦うための精神にとって効果的な薬でもあります。
最も重要で最初のステップは、これらの戦略について、特に主治医を含む医療チームと話し合うことです44。彼らは、あなたが行うすべての変更が安全で、治療段階や特定の健康状態に適していることを保証する、個別化された計画を立てる手助けをしてくれます。
これらの推奨事項の信頼性は、日本の多くの第一線の専門家たちの研究によって裏付けられています。この報告書で参照された研究やガイドラインは、生活習慣ケアをがん診療に統合する最前線にいる、献身的な科学者や臨床医の努力を反映しています。その中には、聖路加国際病院ブレストセンター長であり、乳腺外科とサバイバーシップケアの第一人者として、患者のための包括的な支援プログラムを開拓してきた山内英子医師77がいます。また、自身の家族の経験から、乳がん患者に特化した科学的根拠に基づく運動プログラムの研究開発に生涯を捧げたスポーツ医学博士の奥松功基博士81もいます。
前途にはまだ多くの挑戦があるかもしれませんが、それはまた、強さ、回復力、そして生命力を再構築する機会に満ちています。食事と運動の力を活用することで、乳がんサバイバー一人ひとりが、より長く生きるだけでなく、より健康で充実した人生を送るために可能な限りのことをしているという自信を持って、その道を歩むことができるのです。
この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスを構成するものではありません。健康に関する懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。
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