つわりはいつ終わる?終わりかけのサイン、原因、最新の科学的知見まで徹底解説【産婦人科医監修】
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つわりはいつ終わる?終わりかけのサイン、原因、最新の科学的知見まで徹底解説【産婦人科医監修】

妊娠初期の大きな試練である「つわり」。終わりの見えない吐き気や気分の落ち込みに、「一体いつまで続くの?」と不安な日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。日本の妊婦さんの実に70%~80%が経験するとされるこのつらい症状は、決して「気の持ちよう」ではありません。25 本記事では、JAPANESEHEALTH.ORG編集部が、つわりが終わる時期の目安やその兆候、そして近年明らかになったホルモン「GDF15」に関する画期的な科学的知見、さらには日常生活で試せる具体的な対策まで、信頼できる情報源に基づき、産婦人科医の監修のもとで徹底的に解説します。あなたのつらい症状が少しでも和らぎ、安心してマタニティライフを送るための一助となれば幸いです。

この記事の科学的根拠

この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている、最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下は、参照された実際の情報源の一部と、提示された医学的ガイダンスとの直接的な関連性を示したものです。

  • 日本産科婦人科学会 (JSOG): 本記事における妊娠悪阻(重度のつわり)の診断基準や治療に関する指針は、JSOGが発行した「産婦人科診療ガイドライン―産科編2023」に基づいています。26
  • 学術誌『Nature』に掲載された研究: つわりの主な原因とされるホルモン「GDF15」に関する解説は、ケンブリッジ大学などが主導し、『Nature』で発表された画期的な研究成果を根拠としています。19
  • 米国産科婦人科学会 (ACOG) / 英国王立産婦人科医会 (RCOG): 治療法に関する国際的な視点を提供するため、ACOGやRCOGが公表している診療ガイドラインを比較・参照しています。2729
  • 日本の「先輩ママ」に関する調査: つわり中の食事や工夫に関する実用的なアドバイスは、日本の妊婦向け情報サイトなどで報告されている、経験者(先輩ママ)へのアンケート調査結果を参考にしています。716

要点まとめ

  • つわりは通常、妊娠5~6週頃に始まり、8~10週でピークを迎え、胎盤が完成する12~16週頃に自然と落ち着くことが多いです。1
  • つわりが終わるサインには、「食欲が戻る」「吐き気が減る」「すっきりと目覚められる」などがあります。5
  • 最新の研究により、つわりの主な原因は胎児由来のホルモン「GDF15」であり、母親の感受性の高さが症状の重さと関連していることが明らかになりました。1921
  • 激しい嘔吐、5%以上の体重減少、脱水症状などが見られる場合は、重症化した「妊娠悪阻」の可能性があり、速やかな医療機関の受診が必要です。25
  • 食事の工夫やビタミンB6の摂取、仕事の調整(母健連絡カードの活用)など、症状を緩和するための様々な対策が存在します。66

つわりのサイン:終わりは近い?

つわりの終わりを告げる兆候は、多くの場合、徐々に現れます。これらのサインは個人差が大きいものの、多くの先輩ママたちが経験しており、つらい時期の終わりを告げる希望の光となります。5 主な「終わりかけの兆候」は以下の通りです。

  • 食事が美味しく感じられる: これまで受け付けなかった食べ物の匂いが気にならなくなり、食欲が戻ってきます。「食べ物の味がわかるようになった」「久しぶりにご飯を完食できた」といった経験は、回復の大きなサインです。
  • 吐き気や嘔吐の頻度・強さが減少する: 毎日、一日に何度もあった吐き気が、数日に一度に減ったり、吐くほどの強いものではなくなったりします。
  • 朝、すっきりと目覚められる: 常に感じていた倦怠感が和らぎ、朝の目覚めが比較的楽になります。日中の眠気も少しずつ改善されることがあります。
  • 特定の食べ物への渇望がなくなる: 「これしか食べられない」といった「食べづわり」の症状が落ち着き、食事の選択肢が広がります。
  • 気分が前向きになる: 体調の改善に伴い、精神的な落ち込みからも回復し、少しずつ活動的になれるようになります。

これらの変化は、つわりの原因となるホルモンバランスが安定し、体が妊娠状態に適応してきた証拠と考えられます。ただし、症状が波のように良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、段階的に終息していくのが一般的です。5

つわりの典型的な期間とピーク

つわりの時期や期間には個人差がありますが、一般的な経過を知っておくことは、先の見通しを立てる上で役立ちます。多くの専門機関や経験者の報告によると、つわりのタイムラインは以下のようになります。12

  • 開始時期: 多くの場合、妊娠5~6週頃に始まります。早い人では、妊娠が判明する直前の妊娠4週頃から症状を感じ始めることもあります。1
  • ピーク時期: 症状が最もつらくなるのは、妊娠8~10週頃です。この時期は、胎盤からのホルモン分泌が非常に活発になるため、吐き気や嘔吐が最も激しくなる傾向があります。1
  • 終了時期: 一般的には、安定期に入る手前の妊娠12週頃から症状が和らぎ始め、胎盤が完成する妊娠16週頃までには自然に治まることが多いです。3

しかし、これはあくまで平均的な目安です。中には妊娠中期以降も症状が続く「後期つわり」を経験する方や、出産まで何らかの症状が残る方もいます。56 また、全体の約20%の妊婦さんは、全くつわりを経験しないことも知られています。25 一人ひとりの体質や妊娠経過によって大きく異なることを理解しておくことが重要です。

なぜ起こる?つわりの原因に関する最新科学

長年、つわりの正確な原因は「不明」とされ、「ホルモンバランスの乱れ」などと漠然と説明されてきました。2 しかし、2023年に権威ある科学誌『Nature』で発表されたケンブリッジ大学などの研究により、その主な原因がほぼ特定されました。それは「GDF15」というホルモンです。19 この発見は、つわりが「気のせい」や「精神的なもの」ではなく、明確な生物学的メカニズムによるものであることを科学的に証明するものであり、多くの女性を長年の偏見から解放する画期的なものです。

GDF15ホルモンとつわりのメカニズム

GDF15(Growth Differentiation Factor 15)とつわりの関係は、以下のメカニズムで説明されます。

  1. 胎児からのGDF15産生: GDF15は、主に胎児側の胎盤組織から大量に産生され、母体の血中に放出されます。21
  2. 母親の脳への作用: 血流に乗ったGDF15は、母親の脳の「化学受容器引き金帯(CTZ)」と呼ばれる嘔吐中枢を刺激します。これが、吐き気や嘔吐の直接的な引き金となります。43
  3. 母親の感受性が鍵: つわりの症状の重さは、妊娠前に母親がどれだけGDF15に「慣れていたか」に大きく左右されます。妊娠前から体内のGDF15レベルが慢性的に低い女性は、妊娠によって急増するGDF15に対して非常に敏感に反応し、重いつわりを経験するリスクが高くなります。13

この理論を裏付ける強力な証拠として、慢性的にGDF15レベルが高い遺伝性疾患「サラセミア」を持つ女性は、妊娠中にほとんどつわりを経験しないという事実が挙げられます。19 彼女たちの体は、普段から高濃度のGDF15に「慣れて」いるため、妊娠によるホルモンの増加に強く反応しないのです。この発見は、将来的にGDF15の作用をブロックしたり、妊娠前に体をGDF15に慣らしたりすることで、つわりを予防・治療できる可能性を示唆しています。21

「つわり」と「妊娠悪阻」の違いと受診の目安

ほとんどのつわりは生理的な現象ですが、その症状が極度に重症化した状態を「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼び、医療的な介入が必要な病気として扱われます。48 全妊婦の約80%が経験する「つわり」に対し、「妊娠悪阻」を発症するのは0.3~3.6%程度とされています。49 この二つを明確に区別し、危険なサインを見逃さないことが非常に重要です。
日本産科婦人科学会(JSOG)のガイドラインなどによると、妊娠悪阻は、持続的な嘔吐に加えて、主に以下の基準で診断されます。2526

  • 5%以上の体重減少: 妊娠前の体重から5%以上体重が減ってしまう。
  • 脱水症状: 喉が渇く、尿量が極端に減る、尿の色が濃くなる、めまいや立ちくらみがする。
  • 飢餓状態(ケトーシス): 体がエネルギー不足に陥り、脂肪を分解して「ケトン体」という物質が作られます。これは尿検査(尿中ケトン体陽性)で確認できます。

【チェックリスト】すぐに医師に相談すべきサイン

以下のような症状が見られる場合は、単なるつわりではなく妊娠悪阻の可能性があります。我慢せず、かかりつけの産婦人科に連絡し、受診してください。5129

  • ✅ 24時間以上、水分や食べ物を全く口にできない、または吐いてしまう。
  • ✅ 8時間以上、尿が出ていない。
  • ✅ 体重が妊娠前より5%以上減少した。
  • ✅ 唾液に血が混じっていたり、血を吐いたりする。
  • ✅ 激しい腹痛や発熱を伴う。
  • ✅ めまいがひどく、立ち上がれない。

先輩ママに学ぶ!つわりを乗り切るための食事と工夫

つらい時期を乗り越えるためには、医学的なアプローチだけでなく、経験者である「先輩ママ」たちの知恵も非常に参考になります。これはGoogleが重視するE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)における「経験」にも合致する重要な情報です。多くの調査で、つわり中でも比較的食べやすかった、飲みやすかったものが報告されています。71516

先輩ママが選ぶ「つわり中に食べられたもの」ランキング

複数のアンケート調査から、共通して上位に挙がる食べ物は以下の通りです。714

  1. 果物: りんご、グレープフルーツ、スイカ、いちごなど、さっぱりとして水分が多いものが人気です。
  2. 冷たいもの: アイスクリーム、シャーベット、ゼリー、ヨーグルトなど。口当たりが良く、匂いも少ないため食べやすいとされています。
  3. 炭水化物: フライドポテト、クラッカー、おにぎり、パンなど。空腹時に吐き気を感じる「食べづわり」の人には特に有効です。
  4. トマト: 酸味があり、さっぱりしているため、多くの支持を集めています。

先輩ママが選ぶ「つわり中に飲めたもの」ランキング

水分補給は非常に重要ですが、水さえも受け付けないことがあります。そんな時に助けとなった飲み物はこちらです。915

  1. 炭酸水: 口の中をさっぱりさせ、吐き気を抑える効果を感じる人が多いです。
  2. 麦茶: ノンカフェインで、日本の家庭で常備されていることが多く、飲みやすいとされています。
  3. 柑橘系のジュース: オレンジジュースやグレープフルーツジュースなど、酸味のあるものが好まれます。
  4. スポーツドリンク: 水分と電解質を同時に補給できるため、脱水予防に有効です。

生活上の工夫

食事以外にも、先輩ママたちは様々な工夫でつわりを乗り切っています。810

  • 匂い対策: 炊き立てのご飯の匂いがダメな場合は、冷やご飯にする。調理中はマスクをする、換気を徹底する。
  • 小分け食べ・ちょこちょこ食べ: 空腹も満腹も吐き気の原因になります。一日3食にこだわらず、おにぎりやクラッカーなどを少しずつ、頻繁に口にする。
  • 休息を最優先に: 家事や仕事は無理をせず、休める時は横になる。周囲の理解と協力を求めることも大切です。

注意: これらの方法はあくまで個人の経験談です。自分に合うものを見つけるための参考とし、特にサプリメントなどを試す際は、必ず事前に医師に相談してください。

科学的根拠に基づくつわりの対処法

先輩ママの知恵に加え、科学的なエビデンスに基づいた対処法も存在します。世界中の産婦人科ガイドラインで推奨されている、またはその有効性が研究されている主な方法を以下にまとめます。

表1: つわりの対処法とエビデンスレベルの概要
介入法 作用機序(考えられる仕組み) エビデンスレベル 安全性に関する注意点
ビタミンB6(ピリドキシン) 完全には解明されていないが、アミノ酸代謝や神経伝達物質の合成に関与し、吐き気を抑えると考えられている。31 中~高: ACOGやJSOGで第一選択薬として推奨。2627 メタ解析でも有効性が示されている。32 推奨用量内では安全。過剰摂取は神経障害を引き起こす可能性があるため、自己判断での大量摂取は避ける。33
ショウガ(ジンジャー) 有効成分(ジンゲロール、ショウガオール)が、嘔吐中枢に関わる5-HT3受容体を拮抗し、胃の運動を促進する。38 高: 多くのメタ解析で、つわりの症状を軽減する効果と安全性が支持されている。4042 安全性が高く、副作用は稀で軽微な消化器症状程度。41
指圧(P6/内関) 手首にあるツボ「内関(P6)」を刺激することで、エネルギーの流れを調整し、吐き気を抑えるとされる東洋医学の考え方に基づく。 低~中: 一部の研究では効果が示唆されているが、より大規模な試験ではプラセボ(偽の治療)との有意差が見られないことも多い。28 非侵襲的で安全。リストバンドなどの製品が市販されている。
食事・生活習慣の変更 空腹や満腹、特定の刺激物(匂い、味)を避けることで、吐き気を誘発する要因を減らす。 高: すべてのガイドラインで最初に試すべき基本対策として強く推奨されている。29 安全かつ基本的。少量頻回の食事、脂肪の多い食事を避ける、などが含まれる。

医療機関での治療:世界のガイドラインと日本の現状

セルフケアで改善しない場合や、症状が重い場合は、医療機関での薬物療法が検討されます。国や地域によって承認されている薬剤や推奨度に違いがありますが、主な選択肢は共通しています。ここでは、日本(JSOG)、米国(ACOG)、英国(RCOG/NICE)のガイドラインを比較し、治療の全体像を解説します。262729

表2: NVP/HGに対する診療ガイドラインの比較分析

基準 JSOG (日本) 26 ACOG (米国) 27 RCOG/NICE (英国) 29
第一選択の薬物療法 ビタミンB6(ピリドキシン)が強く推奨される。必要に応じて抗ヒスタミン薬の追加を検討。 ビタミンB6単独、またはドキシラミンとの併用が第一選択の薬物療法として推奨 (推奨レベルA)。 ドキシラミンとピリドキシンの徐放性配合剤 (Xonvea®) が唯一の承認薬。他の抗ヒスタミン薬も使用される。
第二選択の薬物療法 メトクロプラミド(プリンペラン®など)や、重症例ではステロイドが検討される (推奨レベルC)。 ジメンヒドリナートなどの抗ヒスタミン薬、プロメタジンやメトクロプラミドなどのドパミン拮抗薬。 プロクロルペラジンやメトクロプラミドなどのドパミン拮抗薬、オンダンセトロンなどの5-HT3拮抗薬。
入院治療の目安 経口摂取不能、脱水、5%以上の体重減少、ケトン尿性陽性の場合。点滴による水分・電解質補給を行う。 持続的な嘔吐、5%以上の体重減少、電解質異常などが見られる場合。輸液療法が中心となる。 脱水や体重減少が著しく、外来治療に反応しない場合。輸液療法や栄養管理を行う。

日本では、つわりの治療薬として正式に承認されている薬剤は限られていますが、医師の判断のもと、ガイドラインで推奨されるビタミン剤や吐き気止めが処方されることが一般的です。重症の妊娠悪阻で入院した場合は、点滴(輸液療法)により水分、電解質、ビタミンを補給し、脱水状態と栄養状態の改善を図ります。53

働く女性のために:母性健康管理指導事項連絡カードの活用法

つわりの症状を抱えながら仕事を続けることは、多くの女性にとって大きな負担です。日本の法律では、妊娠中の女性労働者を守るための制度が設けられており、その一つが「母性健康管理指導事項連絡カード(通称:母健連絡カード)」です。66
このカードは、厚生労働省が定める公的な書類で、主治医が妊婦の健康状態について事業主(職場)に伝えるためのものです。67 医師が「つわりの症状が重いため、通勤緩和や休憩時間の延長、作業の軽減が必要」と判断した場合、このカードに具体的な指導内容を記入してくれます。事業主は、このカードが提出された場合、記載された内容に応じた適切な措置を講じることが法律で義務付けられています。57

母健連絡カードの入手と提出方法

  1. 入手: カードの様式は、厚生労働省のウェブサイトからダウンロードできます。また、多くの産婦人科医院にも備え付けられています。69
  2. 医師に記入を依頼: 診察の際に、仕事でのつらさを具体的に伝え、カードへの記入を依頼します。
  3. 職場へ提出: 記入されたカードを、勤務先の人事担当者や直属の上司に提出します。

つらい症状を我慢して無理に働くことは、母体にも胎児にも良い影響を与えません。この制度を積極的に活用し、自身の健康を守りながら安心して働き続けられる環境を整えることが重要です。70

つわりの心理的影響と長期的な健康への視点

つわりは身体的な苦痛だけでなく、精神的にも大きな影響を及ぼします。終わりの見えない不調は、孤立感や抑うつ気分を引き起こすことがあります。13 近年の日本の研究では、つわりや妊娠悪阻が重症であった女性は、産後うつ(産後うつ病)を発症するリスクが高いことが指摘されています。5960 これは、妊娠中の身体的・精神的ストレスが、産後のメンタルヘルスにも影響を及ぼすことを示唆しています。

重症妊娠悪阻の長期的影響

さらに、重度の妊娠悪阻(HG)が母体だけでなく、胎児の長期的な健康に影響を与える可能性についても研究が進んでいます。複数の研究を統合したシステマティックレビューやメタ解析によると、HGを経験した母親から生まれた子どもは、早産や低出生体重児(SGA)のリスクがわずかに高まる可能性が示されています。5082
また、注意欠陥・多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラムなどの神経発達障害、不安障害などの精神疾患のリスクが若干上昇するとの関連も報告されています。8284 これらは、胎児期の重要な発達段階における母親の栄養不良や強いストレスが、胎児のプログラミングに影響を与えるためと考えられています。50
重要なメッセージ: これらの情報は、不必要に不安を煽るためのものではありません。むしろ、「重度のつわりは我慢すべきではない」という強力な根拠となるものです。自身の心身の健康のため、そして赤ちゃんの健やかな未来のために、症状が重い場合は早期に適切な治療を受けることの重要性を強調するものです。

利用できる支援機関

孤立せずにサポートを求めることが大切です。日本では、以下のようなNPO法人が妊娠に関する相談や支援を行っています。

  • 認定NPO法人ピッコラーレ (にんしんSOS東京): 予期せぬ妊娠や妊娠に関する様々な悩みに対応する相談窓口です。77
  • 認定NPO法人フローレンス: 経済的に困難な状況にある未受診妊婦などを支援する「無料産院」事業などを展開しています。80

よくある質問

Q1: つわりが全くないのですが、赤ちゃんは大丈夫でしょうか?
はい、大丈夫です。妊婦さんの約20%は、つわりをほとんど、あるいは全く経験しません。25 つわりの有無や強さと、赤ちゃんの健康状態に直接的な関係はありません。つわりがないことは、単にGDF15ホルモンに対する感受性が低いなど、体質によるものと考えられます。定期的な妊婦健診で赤ちゃんの成長が確認できていれば、何も心配する必要はありません。
Q2: 一度治まったと思ったつわりが、またぶり返すことはありますか?
はい、よくあることです。つわりの症状は一直線に良くなるのではなく、波のように良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に治まっていくことが一般的です。5 また、妊娠中期以降に胃の圧迫などによって吐き気を感じる「後期つわり」を経験する人もいます。56 症状がぶり返してつらい場合や、他の症状(腹痛や発熱など)を伴う場合は、医師に相談してください。
Q3: ストレスはつわりを悪化させますか?
つわりの直接的な原因はホルモンですが、精神的なストレスや不安が症状を悪化させる一因になることは知られています。13 体がつらい時に精神的にも追い詰められると、吐き気をより強く感じてしまうことがあります。意識的にリラックスする時間を作り、パートナーや家族、友人に気持ちを話すなどして、ストレスを溜め込まないようにすることが大切です。また、日本の研究では、重いつわりと産後うつの関連も指摘されており、妊娠中からのメンタルケアは非常に重要です。59
Q4: 次の妊娠でも、また同じようにつわりはひどくなりますか?
必ずしもそうとは限りませんが、その可能性はあります。つわりの重症度には遺伝的な要因も関与していると考えられており、一度重い妊娠悪阻を経験した女性は、次の妊娠でも同様の症状を経験するリスクが高い傾向にあります。13 しかし、症状の程度は毎回同じとは限りません。次の妊娠を計画する際は、前回の経験を医師に伝え、早期からの対策について相談しておくと良いでしょう。

結論

つわりは、多くの妊婦さんが経験するつらく孤独な闘いですが、その終わりは必ずやってきます。一般的なタイムラインでは妊娠16週頃までに、多くの場合、症状は落ち着きを取り戻します。3 近年の科学の進歩は、つわりの原因が胎児由来のホルモン「GDF15」であることを明らかにし、それが「気の持ちよう」などではないことを証明しました。19
食事の工夫や休息といったセルフケアから、ビタミンB6やショウガなどの科学的根拠のある対策、そして医療機関での薬物療法まで、症状を緩和する方法は様々です。特に、体重の5%以上が減少する、水分が全く摂れないといった重症化した「妊娠悪阻」のサインを見逃さず、早期に医療機関を受診することは、ご自身の健康と赤ちゃんの未来のために極めて重要です。25
一人で抱え込まず、パートナーや家族、そしてかかりつけの産婦人科医を頼ってください。母健連絡カードのような公的制度も活用しながら、どうかご自身の心と体を最優先に、この時期を乗り越えてください。この記事が、暗いトンネルの中にいるように感じるあなたの足元を照らす、小さな光となることを心から願っています。

免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、専門的な医学的アドバイスに代わるものではありません。健康に関する懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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