わが子の「はじめの一歩」を理解する:歩行の遅れに関する包括的分析と保護者のための行動計画
小児科

わが子の「はじめの一歩」を理解する:歩行の遅れに関する包括的分析と保護者のための行動計画

子どもの成長における一つひとつの節目は、保護者にとって大きな喜びです。しかし、その中でも「はじめの一歩」、すなわち自立歩行の開始は、特別な感動をもたらす節目と言えるでしょう。それゆえに、同年代の子どもが歩き始めているのに、わが子にその兆候が見られないとき、保護者が不安や焦りを感じるのはごく自然なことです1。インターネットで情報を検索し、他の子どもの成長と比べる中で、「うちの子は発達が遅れているのではないか」「何か問題があるのではないか」という心配が頭をよぎるかもしれません。

本稿は、こうした保護者の皆様が抱える不安に応えるために作成されました。目的は、子どもの歩行開始時期に関する医学的に正確で包括的な情報を提供し、いたずらに不安を煽ることなく、冷静かつ建設的な視点を持っていただくことです。子どもの発達には驚くほど大きな個人差があり、歩行の遅れが必ずしも問題を示すわけではありません。しかし同時に、注意深く観察し、必要であれば専門家の助けを求めるべき重要なサインも存在します。

本稿では、歩行に至るまでの正常な発達プロセス、歩行開始時期の「正常」とされる幅広い範囲、そしてその個人差を生む多様な要因について詳しく解説します。さらに、心配のいらないケースと、医学的な精査を検討すべき「赤信号」を明確に区別します。特に、日本の母子保健制度における重要な節目である「1歳6か月児健康診査」の位置づけと、そこで何が確認されるのかを具体的に説明します4

最終的な目標は、保護者の皆様が、わが子の成長を温かく見守るための「心の余裕」と、適切なタイミングで行動を起こすための「確かな知識」の両方を手に入れることです。この記事が、子どもの「はじめの一歩」というかけがえのない時期を、より深く理解し、自信を持って支援するための一助となることを願っています。

この記事の科学的根拠

この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。提示される医学的指針は、以下の参考文献に記載された実際の情報源に基づいています。

  • 小児科オンラインジャーナル5: 1歳6か月児健康診査の重要性、および医療機関への受診を検討すべき目安に関する指針は、この情報源に記載された専門家の見解に基づいています。
  • 吉田整形外科4: 歩行遅延の背景に考えられる医学的要因(脳性まひ、発達障害など)に関する専門的な解説や、発達段階における総合的な評価の視点は、この医療機関のコラムを参考にしています。
  • かなこどもクリニック11: シャフリングベビー(いざり児)の定義、特徴、およびその対応に関する詳細な記述は、この専門クリニックの見解に基づいています。
  • LITALICOジュニア6: 歩行に至るまでの具体的な発達段階(首すわりから伝い歩きまで)に関する解説は、この発達支援サービスの提供する情報に基づいています。

要点まとめ

  • 歩行開始時期には大きな個人差がある:赤ちゃんの歩き始めは生後9か月から18か月が正常範囲とされ、平均は12か月頃です。この時期の遅れが直ちに異常を意味するわけではありません3
  • 多くは個性や発達のバリエーション:歩行が遅れる理由の多くは、慎重な性格や、はいはいが上手な「ハイハイマスター」、お座り移動を好む「シャフリングベビー」など、病気ではない個性的な発達パターンによるものです1011
  • 1歳6か月健診が重要な節目:日本の母子保健制度における1歳6か月健診は、歩行だけでなく、言葉や社会性を含めた総合的な発達を確認する重要な機会です5
  • 受診を検討すべきサインを知る:歩行の遅れに加えて、他の発達領域(言葉、コミュニケーション、社会性など)でも複数の気になるサインが見られる場合は、一人で悩まず専門家への相談が推奨されます26
  • 環境づくりと温かい見守りが大切:保護者の役割は、歩行を強制することではなく、安全な環境を整え、子どもの「歩きたい」という意欲を自然に引き出すことです。できていることに目を向け、その子自身のペースを尊重しましょう3

第1章:赤ちゃんの「あんよ」の発達:正常な範囲と個人差

赤ちゃんの自立歩行は、ある日突然起こる魔法のような出来事ではありません。それは、生まれてから約1年かけて、一つひとつの運動能力を積み重ねてきた発達の集大成です。この連続的なプロセスを理解することは、わが子の現在の発達段階を正しく評価し、過度な心配を和らげるための第一歩となります。

1.1. 歩行に至るまでの発達段階

自立歩行は、体幹の筋力、均衡感覚、そして四肢の協調運動が統合されて初めて可能になる高度な運動です。その土台は、生後数ヶ月から着実に築かれていきます。一般的に、赤ちゃんは以下の順序で粗大運動能力を獲得していきます6

  • 首すわり(生後約3か月頃): 自分の意志で頭を支えられるようになり、視界が安定します。これは、その後のすべての運動発達の基礎となります7
  • 寝返り(生後約4~7か月頃): 仰向けからうつ伏せへ、またその逆へと体幹を使って体を回転させる能力です。これにより、移動への第一歩が始まります7
  • おすわり(生後約6~8か月頃): 支えなしで座れるようになると、両手が自由になり、周囲の物への興味や操作の機会が格段に増えます。体幹の筋力と均衡感覚がさらに強化されます6
  • はいはい(ずりばいを含む、生後約8~10か月頃): 四つ這いでの移動は、手足の協調運動、左右の交互運動を学習する上で非常に重要です。目的地に向かって自力で移動する経験は、探求心を育み、歩行への意欲につながります6
  • つかまり立ち(生後約9~11か月頃): 家具などにつかまって自分の力で立ち上がる動作です。これにより、脚の筋力が本格的に鍛えられ、重力に抗して体を支える感覚を学びます6
  • 伝い歩き(生後約9~12か月頃): 家具から家具へと手を伸ばし、横方向に移動します。これは、体重移動の練習であり、歩行の最終準備段階と言えます6

これらの各段階は、次の段階へ進むための身体的な準備を整えるという重要な役割を担っています。例えば、しっかりとしたおすわりができないと、安定したはいはいは難しく、十分なはいはいやつかまり立ちの経験がなければ、歩行に必要な脚力や均衡感覚は育ちません7。したがって、ある段階の発達がゆっくりであれば、その後の段階の開始時期も自然と後ろにずれることになります。重要なのは、この一連の順序を順調に進んでいるかどうかであり、歩行という最終目標だけに固執しないことです11

1.2. 歩行開始の「正常」な幅:いつからが「遅い」のか?

保護者が最も気になるのは、「いつまでに歩けば正常なのか」という問いでしょう。この問いに対する答えは、一つの特定の月齢ではなく、「幅のある範囲」として理解することが極めて重要です。

  • 平均的な開始時期: 多くの研究や育児情報では、生後12か月(1歳)前後が歩行開始の平均的な目安とされています3
  • 幅広い正常範囲: しかし、実際には個人差が非常に大きく、早い子では生後9か月頃から、ゆっくりな子では生後18か月(1歳6か月)頃に歩き始めることも全く珍しくありません。この生後9か月から18か月というのが、国際的に見ても正常な発達の範囲と広く認識されています3。中には、1歳9か月頃までに歩き始めれば心配ないとする見解もあります15
  • 日本の「チェックポイント」としての1歳6か月: 日本の母子保健制度では、1歳6か月児健康診査が法律で定められており、この時期が発達の重要なスクリーニング拠点となっています5。統計的には、この月齢までに90%以上、資料によっては99%の子どもが自立歩行を達成するとされています5。このため、「1歳6か月」は、多くの保護者や医療者にとって一つの基準となります。しかし、これはあくまで「大多数が達成する時期」であり、この時点で歩いていないことが即座に「異常」を意味するわけではありません。むしろ、「この時点で歩行が見られない場合は、その理由を専門家と一緒に注意深く確認しましょう」という安全網としての意味合いが強いのです。

以下の表は、歩行に至るまでの発達段階を時系列でまとめたものです。わが子が今どの段階にいるのかを客観的に把握し、着実な成長を実感するためにお役立てください。

表1:歩行までの運動発達段階の目安
月齢 粗大運動の段階 要点 関連資料
3-4か月 首がすわる 抱っこした時に頭がぐらつかなくなる。うつ伏せで頭を持ち上げる。 7
4-7か月 寝返り 仰向けからうつ伏せなど、自分で体の向きを変える。 7
6-8か月 ひとり座り 支えなしで安定して座り、両手が自由に使えるようになる。 6
8-10か月 はいはい 手と膝を使って前に進む。全身の筋力と協調性を養う。 6
9-11か月 つかまり立ち 家具などにつかまって立ち上がる。脚の筋力が大きく発達する。 6
9-12か月 伝い歩き 家具に沿って横歩きをする。均衡を取りながら体重移動を学ぶ。 6
9-18か月 はじめの一歩 支えなしで数歩歩く。歩行開始時期には大きな個人差がある。 8
18-24か月 安定した歩行 よちよち歩きから安定した歩きへ。小走りや方向転換も可能になる。 17

この表からわかるように、子どもは多くの段階を経て歩行能力を獲得します。たとえ「はじめの一歩」がまだでも、つかまり立ちや伝い歩きが上手になっていれば、それは順調に発達が進んでいる証拠です。その進歩を認め、称賛することが、子どもの自信と次への意欲を育む上で大切です。

1.3. 「個人差」を生む要因の分析

「発達には個人差がある」という言葉はよく聞かれますが、その「個人差」が具体的に何によって生まれるのかを理解することで、より深くわが子の発達を見守ることができます。歩行開始時期のばらつきは、主に以下の要因が複雑に絡み合って生じます。

  • 性格: 赤ちゃんにも個性があります。好奇心旺盛で挑戦意欲が強い子は、転ぶことを恐れずに早めに歩き始める傾向があります。一方で、慎重で観察好きな子は、自分の均衡能力に十分な自信が持てるまで、じっくりと準備を整えるため、歩き始めがゆっくりになることがあります3。これは「遅れ」ではなく、その子の「学習様式」なのです。
  • 身体的特徴: 生まれ持った体格も影響します。一般的に、がっしりとした体格で筋力が強い子は、体を支えやすいため早く歩き始める傾向があります。逆に、小柄で華奢な子や、体重が重めの子は、均衡を取るのにより多くの筋力と時間を要するため、歩行開始がゆっくりになることがあります2
  • 家庭環境と関わり方
    • 物理的環境: 家具が多くて歩く空間がなかったり、床が滑りやすかったりすると、赤ちゃんは歩く練習をしにくくなります。安全で広々とした空間を確保することは、歩行を促す上で重要です3
    • 刺激と機会: ずっと抱っこされていたり、ベビーサークルや歩行器の中にいる時間が長すぎたりすると、自分で体を動かして筋力や均衡感覚を養う機会が減ってしまいます20。他の子どもたちが歩いているのを見ることも、良い刺激となり得ます13
    • 保護者の姿勢: 「早く歩いてほしい」という保護者の過度な期待や圧迫は、子どもにとって負担になることがあります21
  • 興味・関心: 歩行能力の発達において、見過ごされがちですが非常に重要なのが、子ども自身の「歩きたい」という内的な動機です10。物理的に歩く準備が整っていても、向こうにあるおもちゃ、大好きな保護者のところへ行きたいという強い「欲求」がなければ、赤ちゃんは安全な伝い歩きやはいはいを続けます。この「興味」が「転ぶことへの恐怖」を上回った瞬間こそが、「はじめの一歩」が踏み出される時なのです19

これらの要因が示すように、歩行の開始は、身体的な準備(筋力、均衡感覚)と心理的な準備(意欲、自信)が交差する点で起こります。保護者の役割は、無理に歩かせることではなく、子どもが安心して挑戦でき、かつ「歩いてみたい」と思えるような、安全で魅力的な環境を整えてあげることにあると言えるでしょう。


第2章:歩行が遅れる一般的な理由:心配いらないケース

わが子の歩行が他の子より少し遅いと感じたとき、多くの保護者は医学的な問題を心配します。しかし、実際には、病的な背景がなく、子どもの個性や発達の多様性として説明できるケースが大多数を占めます。ここでは、そうした「心配のいらない」代表的な理由について詳しく解説します。

2.1. シャフリングベビー(いざり児)の詳説

「シャフリングベビー(shuffling baby)」または「いざり児」は、歩行の遅れを心配して小児科を受診する際によく聞かれる言葉の一つです。これは病名ではなく、赤ちゃんの移動方法の一つの種類を指すものです。

  • 定義と特徴: シャフリングベビーは、一般的な赤ちゃんのように四つ這いで「はいはい」をする代わりに、お尻を床につけたまま、両手や両足を使って「いざる」ようにズリズリと移動します11。この移動形式を選ぶ赤ちゃんは、歩き始めが平均よりも遅くなる傾向があり、1歳半から2歳頃に歩き始めることが多いです11。しかし、これは発達の正常な多様性の一つと考えられており、一度歩き始めれば、その後の発達は他の子どもと変わらないことがほとんどです11
  • 原因: なぜシャフリングを選ぶのか、その原因は完全には解明されていませんが、有力な説として「手のひらや足の裏の感覚過敏」が挙げられています11。これらの赤ちゃんは、手のひらや足の裏が床に触れる感触を不快に感じることがあります。そのため、手を床につける必要がある「はいはい」や、足の裏を全面的に床につける「立つ」ことを嫌がる傾向があります。結果として、お尻で移動する方法が、彼らにとって最も不快感の少ない効率的な移動手段となるのです。無理に立たせようとすると、足を曲げて床につかないように抵抗することもあります11
  • 対応と注意点: シャフリングベビーであること自体は、治療の対象にはなりません。しかし、保護者が自己判断で「うちの子はシャフリングベビーだから大丈夫」と決めつけるのは避けるべきです11。歩行が遅い背景に、ごく稀に神経や整形外科の病気が隠れている可能性も否定できないため、一度は小児科医に相談し、他の発達上の問題がないかを確認してもらうことが重要です。特に、後述する「受診を検討すべきサイン」が見られないかどうかの確認は欠かせません。医師からシャフリングベビーであり、他に懸念点はないと診断された場合は、焦らずにその子のペースを見守ってあげましょう。

2.2. ハイハイが好きな子、慎重な子

シャフリングベビー以外にも、歩行開始がゆっくりになる個性的な理由があります。

  • 熟練したハイハイ名人: 赤ちゃんの中には、はいはいが非常に上手で、素早く効率的に移動できる子もいます。そのような子にとって、不安定で速度の遅い「よちよち歩き」は、必ずしも魅力的な移動手段ではありません。目的地に早くたどり着けるはいはいを好み、歩行への移行がゆっくりになることがあります10。これは、運動能力が低いのではなく、むしろ合理的で効率的な選択をしている結果と言えます。
  • 石橋を叩いて渡る慎重派: 前章でも触れたように、性格も歩行開始時期に大きく影響します10。転倒の危険を冒して新しい技能に挑戦するよりも、まずは安定した伝い歩きを極め、十分に自信がついてからでないと手を離さない、という慎重な性格の子もいます。こうした子は、成功体験を重んじるため、支えなしで立てるという経験を何度も繰り返すことで、徐々に恐怖心よりも自信が上回っていきます19。このようなケースでは、保護者が焦らず、子どものペースを尊重し、安心感を与えながら見守ることが何よりも大切です。

2.3. 家庭でできる「はじめの一歩」を促す環境づくり

子どもの「歩きたい」という意欲を自然に引き出し、安全に挑戦できる環境を整えることは、保護者にできる最も効果的な支援の一つです。以下に、圧迫をかけずに歩行を促すための具体的な方法を挙げます。

  • 安全で歩きやすい空間の確保: まずは、赤ちゃんが自由に動き回れる安全な空間を作りましょう。床に散らかったおもちゃや、角の尖った家具などを片付け、歩行の妨げになるものを取り除きます3。居間の中央に広い空間を確保するだけでも、赤ちゃんの行動範囲は大きく変わります。
  • 魅力的な「目標」の設定: 子どもの興味を引くおもちゃや、大好きな絵本などを、はいはいや伝い歩きでは少し届きにくい距離に置いてみましょう3。子ども自身の「あれが欲しい」という欲求が、手を離して一歩踏み出すための強い動機付けとなります。
  • 適切な服装と素足の推奨: 動きを妨げるような硬い生地のズボンや、裾が長すぎる服は避け、伸縮性のある動きやすい服装を選びましょう15。室内では、靴下を履かせず素足で過ごさせるのがおすすめです。素足は滑りにくく、足裏全体で床の感触を確かめることができるため、均衡感覚や足指の力を養うのに役立ちます3
  • 遊びを通じた支援
    • 手つなぎあんよ: 保護者が両手を持って、一緒に歩く練習をするのは、定番ですが効果的な遊びです。歌を歌いながら楽しく行うと良いでしょう1
    • 手押しぐるま(カタカタ)の活用: 昔ながらの手押しぐるまは、赤ちゃんが自分の力で均衡を取りながら前進する感覚を学ぶのに役立ちます。屋外で使うと、気分転換にもなり、歩行距離が伸びるきっかけになることもあります2
    • 安心感の提供: 子どもが家具につかまって立っているとき、保護者が少し離れた場所から笑顔で呼びかけるだけでも、「ママのところまで行きたい」という気持ちを引き出せます。最初は指一本だけでも触れさせてあげると、子どもは安心感から自分で均衡を取る練習を始めやすくなります19
  • 歩行器の使用に関する注意: 歩行器は、一時的に子どもの視線を高くし、移動の喜びを教えるかもしれませんが、長時間の使用は推奨されません。歩行器に頼りすぎると、自分で均衡を取る能力や、正しい体重移動を学ぶ機会が損なわれる可能性があると指摘されています2。使用する場合は、時間を区切るなどの配慮が必要です。

これらの取り組みは、子どもに歩行を強制するのではなく、子どもが自ら「歩きたい」と思い、安全にその一歩を踏み出すための「土台」を整えることを目的としています。


第3章:受診を検討すべきサイン:見逃したくない「赤信号」

子どもの発達における個人差を理解し、温かく見守る姿勢は非常に重要です。しかし、その一方で、専門家による評価が必要な可能性を示すサインを見逃さないことも、同様に重要です。この章では、どのような場合に医療機関への相談を検討すべきか、その具体的な基準と確認リストを提示します。

3.1. 1歳6か月健診の重要性:日本の安全網

日本では、母子保健法に基づき、すべての市町村で1歳6か月児を対象とした健康診査(1歳6か月健診)の実施が義務付けられています5。この健診は、単に身体測定を行うだけでなく、子どもの心身の発達全般を多角的に確認するための、国が定めた重要な安全網です。

この健診が「歩行」に関して特に重要視されるのは、前述の通り、この月齢までに90%以上の子どもが自立歩行を獲得するという統計的背景があるためです5。したがって、この時点での未歩行は、発達の遅れをスクリーニングする上での一つの重要な指標となります4

しかし、この健診を「合格・不合格を決める試験」と捉える必要は全くありません。むしろ、保護者が日頃から感じている育児の悩みや発達に関する不安を、小児科医、歯科医師、保健師、栄養士、心理相談員といった様々な専門家に直接相談できる貴重な機会と考えるべきです1

健診の評価は、歩行だけに限定されません。専門家は、子どもの発達を全体像として捉えようとします。具体的には、以下のような項目が総合的に確認されます。

  • 粗大運動: ひとりで上手に歩けるか24
  • 微細運動: 指で小さな物をつまめるか、積み木を積めるか16
  • 言語発達: 意味のある単語(ワンワン、ママなど)をいくつか話せるか4
  • 認知・理解: 簡単な指示(「〇〇ちょうだい」)を理解できるか26
  • 社会性・コミュニケーション: 要求や共感の指差しをするか、大人の模倣をするか16

ここで重要なのは、専門家が「様式」を見ているという点です。例えば、歩行がまだでも、言葉の理解が良く、指差しで活発にコミュニケーションをとり、手先も器用であれば、「運動発達が少しゆっくりな個性」と判断される可能性が高いです26。逆に、歩行の遅れに加えて、言葉の遅れ、他者への関心の薄さ、模倣の欠如など、複数の領域にわたる発達の遅れが見られる場合は、より慎重な評価が必要と判断されます。このように、孤立した一つの症状ではなく、発達全体の均衡を見ることが、的確な評価の鍵となるのです。

表2:受診を検討すべきサイン・確認リスト
カテゴリー 確認項目 関連資料
運動発達 □ 1歳6か月になっても、ひとり歩きの兆候が全くない(一歩も出ない)。 5
□ つかまり立ちや伝い歩きができない、または非常に不安定。 26
□ 手足の動きが活発でない、または左右で動きに明らかな差がある。 11
□ 体の緊張が極端に弱い(抱っこするとぐにゃぐにゃしている)または強い(常に突っ張っている、反り返りが強い)。 4
□ 首のすわり、寝返り、おすわりなど、これまでの運動発達も全体的に大幅に遅れていた。 11
言葉とコミュニケーション □ 意味のある単語(ママ、パパ、ワンワンなど)を一つも話さない。 4
□ 名前を呼んでも振り向かない、または反応が著しく乏しい。 28
□ 「ちょうだい」「バイバイして」などの簡単な言葉かけや仕草を理解していない様子。 26
□ 欲しいものを指で指し示す(要求の指差し)や、見つけたものを指差して共有しようとする(共感の指差し)ことがない。 26
社会性・認知 □ 保護者と視線が合いにくい。 28
□ 大人の真似(バイバイ、パチパチなど)をしようとしない。 16
□ 周囲の人や物事への興味・関心が極端に薄く、一人遊びに終始する。 22
全身状態 □ 身長や体重の増え方が悪く、母子健康手帳の成長曲線から大きく外れている。 11
□ ミルクや哺乳瓶の飲みが悪い、むせやすい、泣き声が弱々しい。 11
□ 1歳6か月を過ぎても、頭のてっぺんの大泉門が閉じずに大きく開いている。 26

この確認リストの活用法:
このリストは診断道具ではありません。あくまで、保護者が「専門家に相談すべきかどうか」を判断し、相談する際に「何を伝えればよいか」を整理するためのものです。いくつかの項目に当てはまるからといって、必ずしも深刻な病気があるわけではありません。しかし、複数のカテゴリーにわたって気になる点がある場合は、一人で悩まず、専門家の意見を求めることが賢明です。

3.2. 考えられる医学的背景(専門的解説)

歩行の遅れが、単なる個人差の範囲を超えていると判断された場合、その背景には様々な医学的要因が考えられます。ここでは、代表的なものをいくつか紹介しますが、これは保護者に不安を与えるためではなく、専門家がどのような可能性を念頭に置いて診察しているかを理解していただくためのものです。診断は必ず医師によって行われます。

  • 単純性運動発達遅滞: 最も多いケースです。特定の病気があるわけではなく、体質的に発達のペースがゆっくりなタイプです。多くの場合、他の発達領域(言語、認知など)は正常で、2歳頃までには自然に歩き始め、その後の成長に問題は見られません4
  • 神経・筋疾患
    • 脳性まひ: 出生前後の脳の損傷により、筋肉の麻痺やこわばり(筋緊張の異常)が生じる状態です。歩行の遅れだけでなく、姿勢の異常や手足の動かしにくさなどを伴うことが多いです4
    • 筋疾患(ミオパチー・筋ジストロフィーなど): 筋肉そのものに問題があり、筋力が低下する病気群です。筋ジストロフィーなどが含まれます。泣き声が弱い、哺乳力が弱い、体が柔らかすぎる(筋緊張低下)といったサインが早期から見られることもあります4
  • 発達障害
    • 自閉スペクトラム症(ASD): ASDの子どもで運動発達の遅れが見られることはありますが、歩行の遅れが唯一の症状であることは稀です。通常、対人関係の持ちにくさ、コミュニケーションの困難、強いこだわりといった、社会性に関連する特徴がより顕著に現れます28。1歳半の時点で歩行の遅れだけを理由にASDと診断することはまず不可能です4
  • 整形外科的な問題
    • 発育性股関節形成不全: 先天的に股関節のはまりが悪い状態で、左右の足の長さが違う、足の開きが悪いといったサインが見られることがあります。歩行の開始が遅れたり、特有の歩き方(跛行)の原因になったりします5
  • 遺伝性疾患・染色体異常症: ダウン症候群やアンジェルマン症候群など、特定の遺伝性疾患では、全身の筋緊張低下などを伴い、運動発達が全体的にゆっくり進むことが知られています29

これらの可能性を考慮し、専門家は丁寧な診察を通じて、適切な評価と必要な支援へと繋げていきます。次の章では、その具体的なプロセスについて解説します。


第4章:専門家への相談と診断プロセス

わが子の発達に気になる点を見つけたとき、次の一歩をどう踏み出せばよいのか、どこに相談すればよいのかを知っておくことは、保護者の不安を軽減し、適切な支援へ繋がるための鍵となります。この章では、日本国内における相談先から、実際の診察内容、そしてその後の流れまでを具体的に解説します。

4.1. どこに相談すればいい?日本の相談先案内

子どもの発達に関する相談窓口は、一つではありません。状況に応じて、以下の機関を段階的に、あるいは並行して利用することが可能です。

  • 第一の窓口:地域の保健センター(市町村保健センター): 最も身近でアクセスしやすい相談先です。特に、定期的に行われる乳幼児健診は、保健師と直接話せる絶好の機会です1。健診日以外でも、電話や訪問による育児相談に応じてくれる場合がほとんどです。保健師は、地域の子育て支援情報に精通しており、初期の助言や、必要に応じてより専門的な機関への橋渡し役を担ってくれます2
  • かかりつけの小児科医: 病気の時だけでなく、子どもの成長・発達全般を継続的に見てくれる「かかりつけ医」を持つことは非常に心強いです。かかりつけ医は、その子の出生時からの成長記録や健康状態を把握しているため、発達の経過を踏まえた的確な判断が期待できます2。診察の結果、より専門的な評価が必要と判断されれば、適切な専門機関への紹介状を書いてくれます5
  • 専門機関(小児科医からの紹介が一般的)
    • 小児神経科: 脳や神経系の疾患、てんかん、あるいは発達障害(自閉スペクトラム症など)が疑われる場合に受診します。運動発達だけでなく、言語や認知、社会性の発達も含めて総合的に評価します11
    • 整形外科: 骨や関節、筋肉の問題が疑われる場合に受診します。歩き方がおかしい、足の形が気になる、股関節の開きが悪いといった、主に身体構造に関する懸念に対応します11
    • リハビリテーション科(理学療法士・作業療法士): 診断に基づき、具体的な訓練や発達支援が必要な場合に紹介されます。理学療法士は、立つ、歩くといった基本的な運動機能の向上を、作業療法士は、遊びや日常生活の中での応用的な動作の向上を支援します26
    • 児童発達支援センターなど: 各自治体には、発達に遅れや偏りのある子どもとその家族を支援するための専門施設があります32。療育(発達支援)計画の提供や、様々な専門家による相談支援を行っています。

どこに相談すべきか迷った場合は、まずは保健センターかかかりつけの小児科医に連絡するのが最も円滑な第一歩です。

4.2. 診察では何が行われるか

専門機関での診察と聞くと、何か特別な検査をされるのではないかと緊張するかもしれませんが、基本的には丁寧な観察と対話が中心です。診察過程を事前に知っておくことで、安心して臨むことができます。

  • 詳細な問診: 医師は、保護者からの情報をもとに、問題の全体像を把握しようとします。以下のようなことを詳しく質問されます。
    • 現在の心配事:いつから、何が、どのように気になっているか。
    • 運動発達の経過:首すわり、寝返り、おすわり、はいはいなどの段階をいつ頃達成したか4
    • 周産期の情報:妊娠中や出産時の状況、出生体重など。
    • 既往歴・家族歴:これまでにかかった病気や、家族に同様の症状を持つ人がいるか。
    • 日常生活の様子:遊び方、食事、睡眠、コミュニケーションの取り方など。
  • 身体診察・神経学的診察
    • 観察: 診察室での子どもの自由な動きを観察します。おもちゃで遊ぶ様子、座り方、立ち上がり方、歩き方など、自然な状態での運動様式を見ます5。この時、自宅で撮影した動画(普段の様子がわかるもの)を持参すると、診察室では見られない自然な動きを伝えられるため、非常に有用な情報となります5
    • 筋緊張の評価: 医師が子どもの手足や体を動かし、筋肉の緊張が正常範囲内かを確認します。極端に柔らかい「低緊張」や、硬すぎる「高緊張」がないかを評価します4
    • 反射の確認: 年齢に応じた原始反射が消えているか、腱反射が正常かなどを確認し、神経系の発達を評価します。
    • 身体測定: 身長、体重、頭囲を測定し、成長曲線と照らし合わせて、発育が順調かどうかを確認します11
  • 発達検査:医師や心理士が、積み木を積ませたり、絵本の中の絵を指差しさせたりといった、簡単な課題を通して、微細運動、言語理解、認知能力などを評価します16。これは、運動発達の遅れが単独のものなのか、他の領域にも関連しているのかを見極めるために行われます。

4.3. 診断とその先へ

一通りの診察と評価を終えた後、医師から結果と今後の見通しについて説明があります。考えられる結果は、主に以下の通りです。

  • 経過観察: 最も多いケースです。診察の結果、明らかな病的な所見はなく、個人差の範囲内と判断された場合です。「心配ないでしょう。この子のペースですから、もう少し様子を見ましょう」という説明と共に、数ヶ月後に再診の予約を取ることがあります25。保護者の不安に寄り添い、安心感を与えることが主な目的です。
  • 療育・リハビリテーションの紹介: 筋緊張の低下や、特定の動きの苦手さなどが見られ、専門的な介入が発達を促す上で有効と判断された場合に、理学療法士や作業療法士のいる施設へ紹介されます26。家庭でできる関わり方について、具体的な助言を受けることもできます。
  • 精密検査の実施: 非常に稀ですが、診察だけでは判断が難しく、脳性まひや筋疾患、遺伝性疾患などが強く疑われる場合には、血液検査、頭部MRIなどの画像検査、筋電図検査といった、より詳細な検査が提案されることがあります5

どの結果になったとしても、それは「終わり」ではなく、わが子にとって最適な支援を見つけるための「始まり」です。一人で抱え込まず、専門家チームの一員として、前向きに関わっていくことが大切です。


よくある質問

Q1: 1歳6か月で歩かないのは、必ず医学的な問題があるということですか?

いいえ、必ずしもそうではありません。1歳6か月は発達を確認する重要な節目ですが、この時点で歩いていない子どもの多くは、病的な背景のない「単純性運動発達遅滞」や、慎重な性格、はいはいが上手などの個性によるものです410。ただし、歩行の遅れ以外にも、言葉の遅れやコミュニケーションの問題など、他の発達領域でも複数の気になるサインが見られる場合は、専門家への相談が推奨されます26。総合的な発達の様子を見ることが重要です。

Q2: 歩行を促すために、歩行器を使った方が良いですか?

歩行器の長時間の使用は一般的に推奨されていません。歩行器に頼りすぎると、子ども自身が均衡を取る能力や、正しい体重移動を学ぶ機会が損なわれる可能性があると指摘されています220。もし使用する場合は、必ず大人が見守る中で、短時間に限定するなどの配慮が必要です。それよりも、安全な床の上で自由に動き回り、つかまり立ちや伝い歩きを十分に練習できる環境を整える方が、発達には効果的です。

Q3: シャフリングベビー(いざり児)とは何ですか?病院に行くべきですか?

シャフリングベビーとは、はいはいの代わりに、座ったままお尻で移動する赤ちゃんのことを指す言葉です。これは病名ではなく、発達の正常な多様性の一つと考えられています11。これらの赤ちゃんは歩き始めが遅くなる傾向がありますが、多くは2歳頃までに歩き始め、その後の発達に問題はありません。ただし、自己判断はせず、一度は小児科医に相談し、他の神経学的な問題や整形外科的な問題がないかを確認してもらうことが重要です11。医師に問題がないと診断されたら、焦らずに見守りましょう。


結論

子どもの発達、特に歩行の遅れに関する心配は、保護者の心に重くのしかかります。医学的な情報を集め、専門家に相談する一方で、日々の生活の中で保護者自身が心の平穏を保ち、子どもと前向きに関わっていくための「心の持ち方」もまた、非常に重要です。

現代は情報過多の時代ですが、その情報の海で溺れないためには、公的機関や専門家からの信頼できる情報源を選ぶことが肝心です2。また、SNSなどで目にする他者との比較から距離を置き、わが子自身の成長の歩みに目を向けましょう。「まだ歩けない」という「できていないこと」ではなく、「上手な伝い歩きができるようになった」といった「今いる段階」を認め、祝福することが、子どもの自己肯定感を育みます28

本稿を通して見てきたように、歩行開始時期には大きな個人差があり、その多くは病的な意味合いを持たない正常な多様性です。大多数の子どもにとって、歩行は「できるか、できないか」の問題ではなく、「いつできるようになるか」という時間の問題に過ぎません。

保護者の役割は、子どもを無理に歩かせることではなく、子どもが安心して世界を探求し、自分のタイミングで一歩を踏み出すための「安全基地」でいることです3。専門家に相談することは、決して育児の失敗ではなく、わが子のことを深く考え、責任を持って行動している証です。相談することで、多くの場合、専門的な視点からの「大丈夫ですよ」という言葉に裏付けられた安心感を得ることができます2

子どもの中に秘められた成長する力を信じてください。保護者の温かい眼差しと、穏やかで揺るぎない支援こそが、子どもが自信を持って世界へと「はじめの一歩」を踏み出すための、何よりの力となるのです。その歴史的な瞬間は、きっともうすぐ訪れるはずです。

免責事項この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。健康上の懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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