デング熱対策：効果的な治療のための注意点

はじめに

蚊を媒介とする感染症のひとつとして知られるデング熱（Sốt xuất huyết Dengue）は、以前から世界各地で報告されており、日本を含めたアジア諸国や熱帯・亜熱帯地域でも大きな公衆衛生上の課題とされています。感染を予防する取り組みが進められている一方で、実際にどのような症状が現れ、どのように対処し、さらに家族や周囲の人たちにうつさないように気をつければよいのか、十分に理解していない方も多いと思われます。

免責事項

当サイトの情報は、Hello Bacsi ベトナム版を基に編集されたものであり、一般的な情報提供を目的としています。本情報は医療専門家のアドバイスに代わるものではなく、参考としてご利用ください。詳しい内容や個別の症状については、必ず医師にご相談ください。

デング熱は、主に蚊（ネッタイシマカやヒトスジシマカなど）に刺されることによってデングウイルスが体内に入り発症する感染症です。初期症状は風邪やインフルエンザに似ており、高熱や頭痛、関節痛などが現れる場合があります。ただし、この病気には特効薬が確立されていないため、感染した場合には症状の管理・重症化予防・合併症対策が重要です。特に高熱が続き、さらに血小板数の減少や出血傾向が認められる「重症型」に至ると、入院管理を要するほど危険性が高まります。

本稿では、デング熱の原因や症状、注意すべき合併症のポイントなどを包括的に解説するとともに、家庭や地域でできる予防対策についても詳しくお伝えします。さらに、症状が疑われるときに押さえるべき生活上の注意点や、専門家の受診の目安、治療や回復期のケアなど、多角的な視点で情報を整理しています。感染を予防し、もし感染してしまった場合にも重症化を防ぎ、安全に回復へ向かうための参考にしていただければ幸いです。

専門家への相談

本記事で取り上げる情報は、世界保健機関（WHO）や各国の公衆衛生機関、医学誌に掲載されている研究をもとにまとめています。とくに、WHOや米国疾病予防管理センター（CDC）が公開しているデング熱に関するファクトシートや、医学専門サイトのemedicinehealth、Healthline、Mayo Clinicなど信頼性の高い情報源の内容を参照しています。ただし、記事内の情報はあくまでも一般的な知識の提供を目的としたものであり、日本の医師・医療機関による公式な診断・治療方針を代替するものではありません。

すでに高熱や出血傾向、あるいは強い倦怠感などがある場合や、自分ではデング熱かどうか判定が難しい場合は、速やかに医師の診察を受け、必要に応じて血液検査などを行うようにしてください。デング熱は重症化すると致死的なリスクを伴うこともあり、早期診断と適切な経過観察が非常に重要です。

デング熱とは何か

デング熱は、デングウイルスに感染して発症する急性熱性疾患です。発熱、発疹、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状を伴う場合が多く、特に熱帯・亜熱帯地域で広範囲に流行しています。
ウイルスを媒介する蚊（主にネッタイシマカやヒトスジシマカ）は、感染者の血液を吸ったあと、別の人を刺すことでウイルスを拡散させます。人から人への直接感染は基本的にありません。

主な症状

デング熱は大きく3つの段階に分けて説明されます。

第1段階（発熱期）：蚊に刺されてから4～10日後に発症するのが一般的で、39～40℃の高熱が続きます。頭痛、眼窩（がんか）周辺の痛み、発疹、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが特徴です。食欲不振や吐き気を伴うこともあり、実際にはインフルエンザとよく似た症状が出るため、自己判断が難しいことがあります。
第2段階（危険期）：発熱が持続またはやや下がってきた頃（発症3～7日目）に注意が必要です。この時期に突然血液の成分が血管外に漏れ出る「血漿漏出（血管透過性の亢進）」が起こると、胸や腹腔、胸膜の間に体液が溜まり（胸水や腹水）、血圧低下、ショックに至る恐れがあります。出血傾向が見られる「重症型デング熱」のリスクが最も高い時期です。
第3段階（回復期）：危険期を乗り切り、体温が安定して回復に向かい始めると、食欲が戻る、排尿量が増えるなどの症状改善がみられます。ただし、この時期も油断は禁物で、身体の疲労が大きい状態で無理をすると合併症や再燃を引き起こす場合があります。

日本国内でも蚊の生息環境や旅行の増加などにより、輸入症例を含め sporadic（散発）的に感染が報告されています。早期の段階で医療機関を受診して正しい診断と適切な管理を受けることが大切です。

重症化した場合のリスク

いわゆる重症型のデング熱に陥った場合、以下のような深刻な合併症状が見られることがあります。

出血傾向：皮下出血や粘膜出血（歯肉からの出血、鼻出血）に加え、内臓出血が起きることもあるため、注意が必要です。
循環不全（ショック）：急激な血漿漏出や脱水、血圧の著しい低下によりショック状態に陥る場合があります。特に持続的な嘔吐や下痢などを伴うときは、入院治療が望ましいケースも多いです。
多臓器不全：まれに肝障害、心筋障害、脳症などを引き起こす例も報告されています。

デング熱はまだ特異的な治療薬（抗ウイルス薬など）が確立されておらず、症状を緩和しながら合併症を防ぐ「支持療法」が中心になります。このため「重症化させないこと」「早めに医療機関で対処すること」が鍵となります。

注意すべきポイント

ここでは、実際にデング熱に感染した場合に気をつけたい生活上のポイントや、病状管理について整理していきます。

1. 高熱への対処：解熱剤の使用は慎重に

デング熱では高熱が典型的な症状として現れます。特に39～40℃の熱が続くことが多く、頭痛や全身の痛みを緩和するために解熱鎮痛薬を用いるケースもあるでしょう。しかし、アセチルサリチル酸（アスピリン）やイブプロフェンなど、一部の薬剤は出血を助長するリスクがあります。出血傾向が強まるデング熱には禁忌または使用注意とされている場合があるため、服用の際は必ず医師の指示を受けましょう。

一方でアセトアミノフェン（パラセタモール）は、通常推奨量内であれば比較的安全に使用されることが多いとされていますが、自己判断せず受診時に相談するのが安心です。また、解熱薬に頼りすぎず、薄着や室温調整、温かいタオルで身体を拭くなどの物理的な方法で体温を下げる工夫も大切です。

2. 自己判断での輸液・点滴は避ける

高熱や食欲不振で体力が落ちているとき、早く回復したい気持ちから自己判断での点滴（輸液）を希望する方がいるかもしれません。しかし過剰な輸液は、デング熱特有の血漿漏出期において循環動態を複雑にし、肺水腫などのリスクを高める可能性があります。必ず医療機関で医師が患者の状態を評価したうえで、必要な量の点滴を行うことが望ましいです。無闇に「早く治すためにたくさん点滴をする」という考え方は危険です。

3. 食事内容と水分補給のポイント

高熱や出血傾向をともなうデング熱では、食生活にも注意が必要です。特に以下の点を心がけることで、回復を早め合併症リスクを下げられる可能性があります。

刺激物・脂っこい食事の回避：胃腸への負担を減らすため、揚げ物や脂っこいスープ、辛い料理などは控えめにしましょう。内臓の炎症や出血リスクを増大させる可能性があるため注意が必要です。
発熱時の食事：卵や高タンパク食が悪いわけではありませんが、大量に摂取すると熱産生が増してさらに体温が上がる恐れがあります。消化がよく、栄養バランスに配慮した食事を少量ずつこまめに摂るのが理想的です。
着色の濃い食品の注意：たとえば濃い赤色や黒色の飲食物（赤ワイン、黒ゴマ製品、黒豆、イカ墨など）は、便や嘔吐物に含まれる血液との区別がつきにくくなる可能性があります。とくに消化器出血が疑われる段階では避けたほうが無難です。
十分な水分・電解質補給：高熱や発汗、下痢・嘔吐により脱水が進みやすいため、水分や経口補水液などをこまめに摂取しましょう。砂糖の多い清涼飲料水や炭酸飲料は大量に飲むと逆に免疫の働きを鈍らせることが懸念されるので、できるだけ控えめにします。

4. 蚊に刺されない工夫

デング熱は蚊の刺咬によってウイルスが媒介されます。既に感染している患者さんが再び蚊に刺され、それがほかの人を刺すと二次感染が広がる可能性もあります。自分だけでなく周囲の家族や地域社会を守るためにも、以下の対策を徹底しましょう。

長袖・長ズボンの着用：屋内でもできるだけ肌を露出しない服装を心がけることで、蚊に刺されるリスクを下げられます。
寝るときの蚊帳（網）使用：昼間の短時間の休息時にも使用するとさらに効果的です。
室内環境の整備：窓やドアに防虫網を設置し、発生源となる水たまりや植木鉢の受け皿などを定期的に清掃する。
防虫グッズの活用：蚊取り線香や電気蚊取り器、虫よけスプレーなどを使用し、蚊の活動を抑制する。特にデング熱の媒介蚊は昼間も活動する場合が多く、日中の対策も忘れずに行います。

5. 体を冷やしすぎない、外出時や入浴の注意

高熱期間や出血傾向のある期間は、なるべく外出を控え、安静に過ごすことが望ましいです。脱水が起こりやすいため、暑い環境下での活動や冷房の強すぎる場所での長時間滞在は避け、身体が極端な温度変化にさらされないようにしましょう。

また、出血しやすい状態でのシャワーや入浴も注意が必要です。特に体力が大きく消耗しているときは、長湯や急激な温度変化が血管を収縮・拡張させ、ショックを引き起こすリスクがあります。基本的には体を温かいタオルで拭き取る程度にとどめ、医師の許可が得られるまでは控えることをおすすめします。

家庭での感染予防策：周囲への拡大を防ぐ

暑い季節や雨季には蚊が爆発的に増えます。デング熱に限らず、蚊を媒介とするほかの感染症（日本脳炎など）のリスクも高まるため、家族全員で以下の点を実行しましょう。

水の溜まる場所の定期清掃：バケツやプランター受け皿、古タイヤなどに水が溜まると蚊の繁殖地となります。週1回以上はこまめに捨てるか、ひっくり返しておくことが重要です。
換気と室内の整理整頓：湿気のこもった場所に蚊が潜みやすいので、こまめな換気、空気の巡回を行い、暗い隙間も整理整頓する。
家庭菜園や庭の管理：植木や花壇なども含めて水はけを良くし、雑草を刈って蚊が隠れる場所を減らす。

WHOの報告によると、デング熱の大規模な流行を防ぐには、地域住民が一丸となって蚊の発生源を断ち切る取り組みが特に有効であるとされています。これは日本国内の公衆衛生活動にも共通する考え方で、家屋周辺の衛生管理が感染症の抑制に貢献します。

研究事例と新しい知見

デング熱については、さまざまな研究が世界中で進められており、ワクチン開発や治療薬の研究も活発です。以下では、ここ数年で報告された主な研究や情報を簡潔にご紹介します。

ワクチン開発の進展
近年、デング熱の予防ワクチンに関する臨床試験が世界規模で行われています。たとえば2021年に発表された研究では、複数のデングウイルス型に対応する候補ワクチンの効果と安全性が議論されましたが、免疫応答の個人差やウイルス型の地域差などが課題とされています。日本国内での一般的な導入には至っていませんが、今後さらに知見が蓄積されれば承認に向けた動きが活性化する可能性があります。
蚊の生態と地理的分布の変化
地球温暖化や都市化の影響で、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの分布域が広がる可能性が指摘されています。Soares, R. E. ら（2021）の研究（The Lancet Infectious Diseases 21巻5号）では、特に熱帯気候だけでなく温帯地域へも拡散するリスクが示唆されており、日本においても油断できない状況です。
対症療法の最適化に関する研究
高熱に対する解熱薬の選択基準や、血漿漏出のコントロール手法についても報告が増えていますが、病態が複雑で個人差が大きいため、ガイドラインの作成にはもう少し時間がかかると考えられています。2019年以降、数多くの臨床研究が実施されており、より安全かつ効果的な治療体系が模索されています。

回復期における注意点

デング熱で発熱期や危険期を乗り越えたあとの回復期は、見た目は「熱が下がって体調が戻った」ように見えても、まだ体内の炎症や血液成分の乱れが完全には回復しきっていないことがあります。

倦怠感や疲労：長引く場合があり、少し動いただけで息切れしたり、めまいを感じることがあります。
脈拍や血圧の乱れ：徐脈や不整脈など、一時的な心電図変化がみられることも報告されています。
再感染のリスク：異なるウイルス型のデングウイルスに感染すると、重症化しやすいとの報告があります。回復期でも蚊対策は引き続き徹底しましょう。

職場復帰や学校への登校など、日常生活に戻る時期は医師の指示に従い、無理せず徐々に活動量を増やすようにしてください。また、水分補給や栄養バランスに気を配ることで、体力の回復を助けることができます。

よくある疑問：「外出しちゃいけないの？」

発熱が続いている間や、出血傾向が強い期間は外出を控えるのが望ましいですが、どうしても外出しなければならない場合は、下記の点に留意してください。

防蚊対策の徹底：外出前に肌の露出を最小限に抑える服装を着用し、蚊よけスプレーをしっかり使う。
人混みを避ける：体力が落ちている状態での長時間の移動や多人数の場に行くと、疲労が増すとともに他の感染症にかかるリスクも高まります。
こまめな休憩・水分補給：移動途中でこまめに休憩をとり、喉が渇く前に少しずつ水分と塩分を補給する。

症状の重さや病期によっては、医師から外出を控えるよう指示される場合もあります。その場合は指示に従い、回復を最優先に考えましょう。

医療機関を受診すべきタイミング

デング熱は、適切な管理が行われないまま重症化すると致命的になり得ます。特に以下のような症状が見られた場合、直ちに医療機関を受診してください。

激しい腹痛や継続する嘔吐
明らかな出血（鼻血、歯肉出血、便や尿への血液混入）
呼吸困難や息切れ
著しい倦怠感や意識レベルの低下
血圧低下や脈の速さ・弱さ

また、もともと糖尿病や高血圧などの基礎疾患がある方、妊娠中の方、免疫力が低い方は重症化リスクが高いので、軽度の症状でも早めの受診が望ましいです。

予防と対策：家族全員で取り組むべきこと

デング熱から身を守るためには、個人レベルの工夫と、家庭やコミュニティ全体での共同作業が大切です。特に日本では気候の変動や海外旅行の増加により、輸入感染症としてのリスクが年々意識されるようになっています。

蚊の発生源対策：家庭の周囲で水が溜まる場所を取り除き、室内外を清潔に保つ。
家庭内での防蚊対策：窓やドアに蚊取り網をつける、エアコンや扇風機で室内の空気循環を行うなど。
知識の共有：学校や自治体の啓発資料を参考に、家族や地域コミュニティで予防意識を高める。

回復後のフォローアップ

デング熱から回復した後も、しばらくは疲労や体調不良が続く場合があります。とくに完全復調には数週間かかるケースもあり、二次感染や別の型のデングウイルスに再感染しないよう、引き続き蚊対策を行うことが大切です。

また、一度かかったからといって二度とかからないわけではなく、むしろ「再感染のほうが重症化しやすい」と指摘する研究もあります。基礎疾患がある方や高齢者、免疫力が低い方の場合は、主治医と相談しながら定期的に健康状態をチェックしておくと安心です。

結論と提言

デング熱は一度かかると高熱や激しい倦怠感、場合によっては出血傾向などを伴い、日常生活に大きな支障をきたす疾患です。とりわけ日本人にとっては、「海外旅行や留学・出張のときに感染する海外由来の感染症」というイメージが強いかもしれませんが、国内でも蚊が活動する季節や地域環境によっては感染例が散発しています。

本稿で紹介したように、発症初期はインフルエンザと見分けがつかない場合もあり、注意を怠ると重症化して入院管理が必要になるケースもあります。治療の中心は対症療法ですが、重症型のリスクを抑えるためにも、早期の医療機関受診、適切な水分補給、解熱剤の使い方の注意、そして蚊に刺されない環境づくりが欠かせません。

もしデング熱が疑われる症状（高熱、発疹、頭痛、目の奥の痛み、関節痛、極度の疲労など）が現れたら、自己判断せずできるだけ早く医療機関へ行きましょう。とくに血液検査や臨床所見に基づき、症状の重症度を評価することが重要です。また、家族や周囲の人へ感染を広げないためにも、発熱中は蚊に刺されないよう最大限の対策を行ってください。

さらに、回復した後の安静や十分な栄養摂取はもちろんのこと、体力が十分に戻るまでの期間は無理をせず、再度の感染予防を心がけましょう。日本においては、まだまだデング熱の流行規模は小さいものの、温暖化や海外との往来が活発になるにつれて、将来的に感染リスクが高まる可能性も否定できません。

今後さらにワクチン開発や治療薬の研究が進めば、感染症対策の幅は拡がるでしょう。とはいえ、根本的な予防として蚊の発生源対策や個人の防蚊ケアを徹底することが、現時点で最も確実な方法です。

本記事はあくまで情報提供を目的としたものであり、医療行為の代替とはなりません。症状が疑われる場合は、早めに医師に相談し、正確な診断と適切な治療を受けてください。

参考文献

Dengue Fever – emedicinehealth（アクセス日不定）
What Is the Best Treatment for Dengue Fever? – emedicinehealth（アクセス日不定）
A Guide to Viral Fevers – Healthline（アクセス日不定）
Dengue fever – Mayo Clinic（アクセス日不定）
Dengue and severe dengue – WHO（アクセス日不定）
Dengue – CDC（アクセス日不定）
Soares, R.E. et al. (2021) ‘Dengue in Bangladesh: Understanding the current situation and challenges for management and control’, The Lancet Infectious Diseases, 21(5), e117-e122. doi:10.1016/S1473-3099(20)30842-2

医師のアドバイスを受けましょう

本記事で紹介したデング熱の予防や対策、治療に関する情報は、世界保健機関や複数の医学誌など信頼できる情報源をもとにしていますが、個々の症状や体質、合併症の有無によって必要な対応は大きく異なります。また、デングウイルスの型や感染地域の特性によって重症化リスクや症状の現れ方が異なる場合もあります。自己流の判断だけでは、適切なタイミングを逃して重症化を招きかねません。

もし高熱や出血症状がある場合、あるいはデング熱が疑われるような症状が持続する場合は、必ず医師または医療専門家の診察を受けましょう。感染症の専門家によるアドバイスを受けることで、安全かつ的確な治療計画を立てることができます。

本稿で取り上げている一切の内容は、あくまでも参考としてご利用いただくためのものであり、医療上の最終的な判断は主治医の診断結果や個々の病状に基づいて行われるべきです。どうか誤解や独断によるリスクを避け、専門家の診察と指導を大切にしてください。