はじめに
近年、胃の不調や胃潰瘍などの背景にあるとされる「ヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)」の検査を受ける方が増えてきました。日本国内においても、胃の痛みや食欲不振、胸やけなどで消化器内科を受診した際に「ピロリ菌の検査が必要なのか」と悩まれるケースは少なくありません。本記事では、ピロリ菌とは何か、どのようなタイミングで検査が必要になるのか、さらに検査方法や費用、そして検査前に気をつけたい点について詳しく解説していきます。胃の不調が続く方、もしくは将来的なリスクを抑えたい方にとって、ピロリ菌の正しい知識を身につけることは大切です。
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専門家への相談
本記事では、消化器領域の信頼性の高い情報源をもとに内容をまとめています。さらに、医療機関で実際に消化器内科や内視鏡検査を担当している医師からの解説や、いくつかの研究結果・ガイドライン(後述の参考文献をご参照)の情報を反映しています。とくに内科・内視鏡検査の経験が豊富で、日々ピロリ菌感染症や胃・十二指腸潰瘍を診療している医師(例:消化器内科医)からは、「症状がはっきりしない場合でも、リスク因子があれば積極的に検査を検討してもよい」というアドバイスが見られます。気になる症状がある場合や、家族歴(身内に胃がん患者がいるなど)がある方は、一度医療機関に相談するのが安心です。
以下では、ピロリ菌の概要や検査法などを、なるべく詳しく解説してまいります。
ピロリ菌とは?
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の大きな要因
ピロリ菌は正式名称をHelicobacter pyloriといい、胃の強い酸性環境(pH値が非常に低い)でも生きていける数少ない細菌として知られています。世界的にも非常に多くの人が感染していることが報告されており、日本国内でも「少なくとも6~7割の人がピロリ菌を保有している」と推定されています。ただし、感染していても必ず症状が出るわけではありません。長期間にわたって特に問題なく暮らしている方も珍しくないのです。
しかし、消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)の約9割がピロリ菌感染と関連するとされており、放置すれば胃痛や胸やけなどを繰り返すばかりか、胃がんリスクが高まる場合もあることがわかっています。特に、日本人は食生活や遺伝背景などの影響もあって、感染が長期化しやすいといわれるため、早期に自分がピロリ菌に感染しているかどうかを知り、必要があれば適切に除菌治療を受けることが勧められています。
感染経路と主なリスク因子
多くの日本人がピロリ菌に感染していると推定される理由のひとつに、家庭内や幼少期の集団生活での経口感染が挙げられます。ピロリ菌は口→口、もしくは糞口感染(便から口に入る形)などで移るとされ、衛生状態が整わなかった時代に広く感染が広がったとも考えられています。
もっとも、感染者全員が胃潰瘍などを発症するわけではなく、以下のような要素が重なると症状が出やすくなります。
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長期的に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を服用
例:イブプロフェン、ナプロキセン、ジクロフェナク、アスピリン など
痛み止めや抗炎症剤として使われることが多いNSAIDsは、胃の粘膜を守る成分を減少させ、ピロリ菌によるダメージを助長しやすいといわれています。 -
喫煙習慣や過度の飲酒
いずれも粘膜にダメージを与え、胃を弱らせる要因となります。 -
ストレス
精神的ストレスが慢性化すると胃酸の分泌量や胃の運動機能が乱れ、粘膜が傷つきやすくなると考えられています。 -
不規則な食生活や栄養バランスの乱れ
空腹状態が長く続いたり、塩分の過剰摂取などで胃への負担が増す場合も、ピロリ菌が悪さをしやすくなります。 -
遺伝的な体質
特定の遺伝子多型がある人は、ピロリ菌に対する免疫応答が弱くなる可能性が指摘されています。
こうしたリスク因子が積み重なることで、もともと胃にすみついていたピロリ菌が活性化し、胃粘膜表面を守っている粘液層を破壊。結果的に胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらには発がん性リスクの高い状態を引き起こすとされます。
なぜピロリ菌検査が必要なのか?
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療や再発予防のため
ピロリ菌に感染している方の中には、何年も症状がなく過ごす人も多いです。しかし、一度でも胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症すると、その原因としてピロリ菌が疑われます。潰瘍の治療には、単に胃酸を抑制する薬や制酸薬を服用するだけでは根本的に治りきらないケースがあり、ピロリ菌自体を除去(除菌)して再発リスクを下げることが重要です。
さらに、過去に何度も消化性潰瘍を繰り返している方は、診断のためにピロリ菌検査を受け、陽性であれば除菌治療による再発予防が勧められます。
胃がんリスクの低減
ピロリ菌に感染していることと胃がんリスクの上昇との関連性は、世界各国の研究で示唆されています。日本人においても同様の知見が得られ、胃がん予防としての観点からも、感染の有無をチェックし、必要に応じて早期に除菌治療を行うことが効果的とされています(特に、家族に胃がん患者がいる場合や、過去に自分自身が早期胃がんの治療を受けた経験がある人など)。
もっとも、ピロリ菌を除菌すれば絶対に胃がんを発症しないわけではありません。遺伝や生活習慣、ピロリ菌の種類など複数の要素が関わるため、「除菌=完全予防」にはならない点には注意が必要です。それでも、除菌することで少なくとも胃における慢性的な炎症リスクを大幅に低減できると報告されています。実際に近年の日本でも、除菌治療後の胃がん発症リスクが有意に減少したことを示唆するデータが出ています。
新たな感染リスクが気になる場合
自分がピロリ菌に感染しているのかどうか、一度チェックしておきたいと考える方も増えています。ピロリ菌は幼少期の集団感染が主たる原因とはいえ、大人になってからも何らかの形で口から取り込んで感染に至る可能性はゼロではありません。とくに胃の不調を抱えていたり、身近な家族がピロリ菌感染と診断されたりした場合、自分もピロリ菌検査を検討する価値はあります。
ピロリ菌検査の種類と特徴
日本の医療機関で実施される代表的なピロリ菌検査は、大きく「非侵襲的検査(体を切開・穿刺などせずに検体を採取する)」と「内視鏡による侵襲的検査」の2つに分けられます。それぞれの特徴を見てみましょう。
非侵襲的検査
1. 便中抗原検査
便の中にピロリ菌由来のタンパク質(抗原)が含まれているかどうかを調べる検査です。本人が自宅または医療機関で便を採取し、分析する方法で、費用は比較的安価でありながら精度も高いとされています。
ただし、便を採取する手間や衛生面での配慮が必要になるため、患者の負担や医療スタッフの負担を考えて、現在は他の検査を優先する施設も少なくありません。
2. 血中抗体検査
過去または現在ピロリ菌に感染していると、血液中にピロリ菌に対する抗体が残ります。その抗体の有無を調べる検査が血中抗体検査です。検体採取が血液の採取のみなので手軽ですが、ピロリ菌感染がすでに治っていても抗体が一定期間(半年以上)残る場合があり、「今まさに感染しているかどうか」を正確に判断するには限界があります。
そのため、治療経過の確認(除菌後にまだ菌が残っているか)を目的とした検査には不向きとされています。
3. 尿素呼気試験(呼気検査)
「尿素呼気試験」とも呼ばれ、現在もっとも広く使われるピロリ菌の非侵襲的検査です。患者は薬剤(尿素に同位体で標識した炭素C-13などを含む)を服用し、しばらくしてから呼気を採取。もし胃の中にピロリ菌が存在していれば、菌がその薬剤を分解し、標識された炭素が体外に排出されます。呼気を専用装置で解析して、標識炭素(C-13など)が検出されれば陽性というわけです。
費用は血中抗体検査などよりやや高いですが、正確性が高く、検査時間も短めです。また、子どもから高齢者まで負担が少ない手法として広く利用されています。ただし、内視鏡による直接的な胃の状態の確認や、菌の薬剤耐性の詳細分析はできません。
内視鏡を用いた検査
内視鏡検査+迅速ウレアーゼ試験、培養検査など
より詳しい情報を得たい場合や、すでに胃潰瘍・十二指腸潰瘍を疑うような症状がある場合には、内視鏡(胃カメラ)検査が行われることが多いです。内視鏡で胃や十二指腸を直接観察し、必要に応じて粘膜の一部を採取します。採取した組織を使って、迅速ウレアーゼ試験でピロリ菌の存在を確かめたり、培養して薬剤耐性を調べたりできます。
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迅速ウレアーゼ試験
ピロリ菌はウレアーゼという酵素を持ち、尿素を分解してアンモニアをつくります。この特徴を利用し、採取した粘膜を尿素を含む培地に入れ、pHの変化が起こるかどうかで判定します。短時間で結果が出るうえ、精度が高い方法として知られています。 -
培養検査
採取した菌を培養して、どの抗生物質に耐性があるかなどを詳細に調べられます。これにより、除菌治療に最適な薬剤選択が可能になります。ただし、培養には時間と手間がかかるため、通常は迅速ウレアーゼ試験と合わせて必要に応じて行われます。
内視鏡検査は侵襲的な方法ではありますが、胃粘膜の直接観察による病変の発見や、ほかの疾患(胃がんなど)の早期発見にもつながるという大きな利点があります。とくに重度の胃痛・吐血・タール便などが見られる方や、慢性的な胃潰瘍を繰り返している方、家族歴がある方は、早期に内視鏡検査を受ける意義が高いでしょう。
検査前に気をつけること
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抗生物質の服用状況
ピロリ菌除菌治療でも使われる抗生物質(もしくはサリチル酸ビスマスなど)を服用している場合、菌の検出が難しくなることがあります。除菌治療後の検査であれば、治療終了後4週間以上経過してからの検査が望ましいといわれています。 -
プロトンポンプ阻害薬(PPI)の服用中断
胃酸の分泌を抑えるPPIを服用していると、検査結果に影響することがあります。医師と相談し、1~2週間ほど服用を中断してから検査を受けるケースが一般的です。 -
H2受容体拮抗薬や制酸薬
これらは尿素呼気試験などにおいてはあまり影響がないとされていますが、念のため服用状況を医師に伝え、注意点を確認しましょう。
検査費用の目安
検査費用は、医療機関や検査方法、保険の適用状況などによって変わります。以下は大まかな目安です(あくまで検査単体の場合の参考価格)。
- 便中抗原検査:約1,500円前後~
- 血中抗体検査:約1,500円前後~
- 尿素呼気試験(呼気検査):約4,000円前後~
- 内視鏡検査(+迅速ウレアーゼ試験など):自己負担額が数千円~1万円以上になる場合もあり、鎮静剤や追加検査などで変動
なお、上記はあくまで目安であり、受診する医療機関や、検査以外の診察費などが加算されることもあります。また、保険適用になる条件(胃の不調や炎症・潰瘍が認められるなど)を満たすかどうかでも自己負担は変わります。詳しくは受診先の医療機関や健康保険組合、あるいは市区町村の制度などを確認してください。
どんな症状があれば検査を考えるべきか
胃・十二指腸潰瘍が疑われる症状
以下のような症状が長期または慢性的に続く場合、消化性潰瘍を疑い、医師がピロリ菌検査を勧めることがあります。
- 空腹時に胃がシクシク痛む、食後に胃の不快感
- 胸やけ、げっぷ、腹部の張り
- 吐き気や嘔吐を繰り返す
- 食欲不振、体重減少
- コーヒー残渣様吐血や黒色便(タール便)
こうした症状がある場合、胃酸を抑える薬のみで対症療法を行っても潰瘍が繰り返し再発しがちです。診断や根治のために、胃カメラなどで状態を把握し、ピロリ菌がいるかどうかを確認することが大切です。
リスクが高いと考えられるケース
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NSAIDsの長期服用
リウマチや慢性頭痛などで長期間NSAIDsを使っている方は、胃腸障害のリスクが高まります。ピロリ菌と組み合わさるとさらに消化性潰瘍のリスクが高まるため、検査の適応になるケースが多いです。 -
家族内に胃がん患者がいる
胃がんには遺伝的要因も関係しうるほか、ピロリ菌への感受性の高さが家族間で似ている場合もあります。家族歴がある方は検査を早めに検討するメリットがあります。 -
過去に胃がん治療を受けた、またはリンパ腫などのリスク要因がある
胃がんの手術後にピロリ菌感染が残存すると、二次がんのリスクが高まることも報告されています。そのため、除菌治療によって再発リスクを低減する取り組みが進められています。 -
ピロリ菌感染を単純にチェックしたい場合
明確な症状はないものの、自分の感染状況を知りたいと思う方もいます。実際、早期に感染を把握しておくことで、症状が出る前に除菌できる可能性があり、将来的なリスクを下げる一助となります。
ピロリ菌陽性が判明したらどうする?
除菌治療の基本
ピロリ菌に感染していると判明し、医師が治療を提案した場合は、多くの場合「二種類以上の抗生物質+プロトンポンプ阻害薬(PPI)」を組み合わせた除菌治療が行われます。日本では保険適用下で一定期間内に服用する標準治療が確立されており、おおむね7日間程度の内服で高い除菌率が期待できます。
ただし、菌の耐性や患者の服薬状況などによっては除菌に失敗することもあります。その場合は、培養検査などで薬剤耐性を詳しく調べてから別の種類の抗生物質を用いる「二次除菌」へと移行します。最終的に三次除菌まで行うケースもありますが、最新のガイドラインによれば、早期に適切な抗生物質の選択をすれば高確率で除菌が成功することが報告されています。
除菌後の再検査
除菌治療が完了してから4週間以上経過したタイミングで、再度ピロリ菌検査(とくに尿素呼気試験が多い)を行い、菌が完全にいなくなったかを確認します。ここで陰性が確認できれば除菌成功となり、今後の胃潰瘍の再発リスクを大幅に減らすことができます。ただし、除菌成功しても生活習慣が乱れると、将来的に胃粘膜の萎縮や別のがんリスクが高まる可能性は残るため、食事や禁煙などのセルフケアは続けましょう。
胃がんリスクと定期的な検診
ピロリ菌感染と胃がんリスクの関連については、国内外で多くの報告があります。感染を放置すれば発がんリスクが高まる一方、除菌後もゼロにはならないため、定期的な胃カメラ検診などが推奨されます。日本人においては塩分の高い食事や喫煙習慣など、複数の因子が相乗して胃がん発症を後押しする場合があります。
そのため、除菌を行っても油断せず、定期健診や胃カメラ検査を数年おきに受けるなどの対策が大切です。
最近の研究動向とガイドライン
日本では、厚生労働省が定める保険診療の範囲内で、ピロリ菌の検査および除菌治療が行われています。さらに2022年のヨーロッパのガイドラインとしては、Malfertheiner P, Megraud F, Rokkas T, Gisbert JP, Liou JM, Schulz C, Gasbarrini A, Hunt R (2022)「Management of Helicobacter pylori infection: the Maastricht VI/Florence consensus report」Gut, 71(9):1724–1762. doi:10.1136/gutjnl-2022-326027 で示されているように、患者ごとのリスク評価や耐性菌の増加を考慮した多剤併用療法の重要性が強調されています。
また、日本国内でも最新のガイドライン(たとえば、Sugano K.ら (2021)「Evidence-based clinical practice guidelines for Helicobacter pylori infection 2021」Journal of Gastroenterology, 56(10), 818–836. doi:10.1007/s00535-021-01813-3)が示すように、除菌治療の推奨対象が広がり、胃がん予防の観点から適切な検査と治療が推奨されています。
これらの研究やガイドラインが示すのは、ピロリ菌検査と除菌治療が多くの患者に有益である一方、「絶対にがんを防げる」などの過度な期待を持つべきではないということです。むしろ、感染状況や胃の状態に応じた柔軟な対応が重要だといえるでしょう。
胃の健康を保つためのポイント
除菌を考えるかどうかにかかわらず、日頃の生活習慣が胃の健康に大きく影響します。とくに、ピロリ菌感染の有無にかかわらず潰瘍や胃腸障害を防ぐために注意したいポイントを整理してみます。
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バランスのよい食生活と過度な塩分摂取の回避
塩分の摂りすぎは胃粘膜に負担をかけ、がんリスクを高める可能性があります。野菜や果物、発酵食品を上手に取り入れつつ、味の濃い食品の摂取を控えめにすることが望ましいです。 -
禁煙・節酒
タバコや過度のアルコールは胃へのダメージを直接的にも間接的にも大きくする要因です。潰瘍が治りづらくなるだけでなく、再発もしやすくなります。 -
ストレス対策
日常的にストレスが高い状況が続くと、胃酸の分泌や胃の運動が乱れ、ピロリ菌による影響を受けやすくなる可能性があります。適度な運動やリラックス法を取り入れてみましょう。 -
定期的な健診
症状がなくても、ピロリ菌の有無や胃の状態を知るために胃カメラ検査などを定期的に受けることが推奨されます。早期発見・早期治療によって、重症化や合併症リスクを下げることが可能です。
結論と提言
ピロリ菌の存在は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の発症リスクを高めるだけでなく、放置すると胃がんリスクに影響する可能性がある点が国内外の研究で示唆されています。とくに、潰瘍を繰り返している方や胃がんの家族歴がある方、NSAIDsを長期使用する方などは、早めの検査で感染状況をチェックする意義が大きいと考えられます。
一方で、ピロリ菌に感染していても全員が必ず症状を起こすわけではなく、また除菌治療を行っても胃がんリスクが完全にゼロになるわけではありません。大切なのは、検査や除菌治療について正しい知識を持ち、自分や家族のリスクを客観的に評価したうえで、医師と相談して最善の選択をすることです。
本記事で紹介した通り、検査方法にはさまざまな選択肢があり、目的や体の状態、費用面に応じて医師が最適な方法を提案してくれます。胃痛や胸やけ、食欲不振が続く、あるいは家族に胃がん経験者がいるなど気になる点があれば、早めに医療機関を受診し、適切な検査を受けることをおすすめします。
最後に、ピロリ菌の検査や除菌治療はあくまでも一つの手段であり、根本的な胃の健康は生活習慣や定期健診を含めた総合的なケアによって守られます。リスクを正しく理解し、長期的に胃の状態をフォローすることで、より安心して日々を過ごせるでしょう。
免責事項
本記事の内容は参考情報であり、医療行為の診断・処方を代替するものではありません。実際の検査や治療方針は、症状や状態、医師の判断によって異なります。気になる症状がある方、検査や治療を検討される方は必ず専門の医療機関にご相談ください。
参考文献
- Helicobacter pylori (H. pylori) infection – Mayo Clinic (アクセス日: 2022年4月26日)
- Helicobacter pylori in human health and disease: Mechanisms for local gastric and systemic effects – PMC (アクセス日: 2022年4月26日)
- Pylori (Helicobacter Pylori) Breath Test / Urea Breath Test – Cleveland Clinic (アクセス日: 2022年4月26日)
- Noninvasive Diagnostic Tests for Helicobacter pylori Infection – American Academy of Family Physicians (アクセス日: 2022年4月26日)
- Stomach ulcer – Diagnosis – NHS (アクセス日: 2022年4月26日)
- Malfertheiner P, Megraud F, Rokkas T, Gisbert JP, Liou JM, Schulz C, Gasbarrini A, Hunt R. (2022) “Management of Helicobacter pylori infection: the Maastricht VI/Florence consensus report.” Gut, 71(9):1724–1762. doi:10.1136/gutjnl-2022-326027
- Sugano K.ら (2021) “Evidence-based clinical practice guidelines for Helicobacter pylori infection 2021.” Journal of Gastroenterology, 56(10):818–836. doi:10.1007/s00535-021-01813-3
(※この記事はあくまでも情報提供を目的としたものであり、医師の診療や治療方針を代替するものではありません。体調に不安を感じる場合は、必ず医師などの専門家にご相談ください)