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スポーツと運動 26分で読める 280回

健康寿命を延ばす4種の運動法:厚労省・WHO推奨の完全ガイド

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健康寿命を延ばす運動は、①有酸素運動②筋力トレーニング③バランス運動④柔軟運動という4本柱をバランス良く積み重ねることが基本です。厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」は成人(18~64歳)に1日約8,000歩(うち息が弾む運動を週60分以上)、高齢者(65歳以上)に1日約6,000歩を推奨しています[2]。

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厚生労働省のガイドは、筋力トレーニングは週2~3回、高齢者は転倒予防のためバランス運動を週3日以上行うことを強く推奨しています[2][10]。胸の痛みや異常な息切れなど普段と違う症状があれば、すぐに運動を中止し医療機関に相談してください。

JHO編集部が作図。厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」[2]とWHOガイドライン[3]をもとに4本柱を作成。

要点まとめ

  • 科学的根拠に基づく4本柱: 健康な身体は「有酸素運動」「筋力トレーニング」「バランス運動」「柔軟運動」の4つの柱で支えられており、厚生労働省の指針もこの4分類を踏まえています[2]。
  • 日本の公式目標は「歩数」で: 厚生労働省は、成人(18~64歳)に「1日8,000歩以上」、高齢者(65歳以上)に「1日6,000歩以上」の歩行を推奨しています[2]。健康日本21(第三次)も同水準の歩数目標を国民全体の目安として掲げています[11]。
  • 「息が弾み、汗をかく」運動を週60分: 厚生労働省のガイドでは、日常の身体活動に加え、ウォーキングやジョギングなど、やや強度の高い運動を週に60分以上行うことが推奨されています[2]。
  • 筋力トレーニングは週2~3回: 厚生労働省のガイドは、年齢とともに衰える筋肉と骨を維持するため、全身の主要な筋肉群を対象とした筋力トレーニングを週に2~3回実施することを推奨しています[2]。
  • 高齢者は特にバランス運動を重視: e-ヘルスネットの高齢者向け推奨シートは、筋力・バランス・柔軟性など多要素な運動を週3日以上行うことを推奨しています[10]。転倒は高齢者の健康寿命を脅かす大きな要因の一つと考えられています[8]。

編集方針: この記事はJHO編集部がAIツールの支援を受けつつ、厚生労働省・世界保健機関(WHO)・米国スポーツ医学会(ACSM)などの公的機関・学会ガイドラインと照合して作成しました。最終確認は人の目で行っています。この記事は医師による個別診断の代わりにはなりません。数値・分類はガイドライン改定により変わることがあります(2026年7月時点の公表情報に基づく)。本ガイドラインの策定には、宮地元彦氏(早稲田大学、国立健康・栄養研究所)をはじめとする国内の専門家が関与していると報告されています[5]。本文の内容に誤りや古い情報を見つけた場合は、ページ下部の参考文献からお気づきの点をご連絡ください。

あなたの運動量セルフチェック(厚労省ガイド2023準拠)

  • 今週、息が弾み汗をかく運動を合計60分以上できましたか?(成人の目安)[2]
  • 今週、全身の筋肉群を鍛える筋力トレーニングを2~3回行いましたか?[2]
  • (65歳以上の方)e-ヘルスネットの推奨シートが示す、バランス運動を3日以上行いましたか?[10]
  • 週に2~3日、主要な筋肉群のストレッチを行いましたか?[14]

4項目のうち「できていない」が2つ以上ある場合は、次のセクションから該当する柱の実践ガイドラインを確認しましょう。

今の血圧・脈拍を確かめる

数値を入れると、日本高血圧学会の血圧値の分類と「次にすること」を表示します。記録はこの端末の中だけに保存され、登録は不要です。

身長と体重からBMIも調べる

これは診断ではありません。入力された数値を日本高血圧学会の血圧値の分類(高血圧の基準は診察室 140/90mmHg以上・家庭 135/85mmHg以上)に当てはめて「受診の目安」を機械的に示すもので、医師の診察に代わるものではありません。日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、降圧目標は年齢によらず診察室 130/80mmHg未満・家庭 125/75mmHg未満とされています。脈拍の目安は学会の分類ではなく一般的な参考範囲です。

日本の健康課題:運動不足という静かなる危機

日本の社会が直面している重要な課題の一つに、国民の運動不足があります。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、特に働き盛りの世代において、運動習慣のある人の割合は依然として低い水準にあると報告されています[1]。多忙な日常、デスクワーク中心の労働環境などが、人々から運動の機会を奪っていると考えられています。この運動不足は、肥満、2型糖尿病、高血圧、心血管疾患、さらには一部のがんといった、多くの非感染性疾患(NCDs)の主要なリスク因子であることが、大規模な追跡研究によって示されています[7]。

運動の4本柱:バランスの取れたアプローチの全体像

米国国立衛生研究所(NIH)系のMedlinePlusなどが提唱するアプローチに基づき、健康を支える運動は、以下の4つの基本的な要素に分類できると整理されています[8]。これらはそれぞれ異なる役割を持ち、一つだけを重点的に行うのではなく、すべてをバランス良く組み合わせることが、身体機能の全体的な向上と維持につながると考えられています。

  1. 有酸素運動(持久力): 心臓と肺の健康の基盤。
  2. 筋力トレーニング: 身体を支え、代謝を高めるための土台。
  3. バランス運動: 転倒を防ぎ、安定性を高める鍵。
  4. 柔軟運動: 関節の可動域を保ち、しなやかな動きを維持する要素。

以下の各セクションで、それぞれの運動の「なぜ重要なのか」「どれくらい行うべきか」「どのように行うか」、そして「安全に行うための注意点」を、日本の状況に合わせて具体的に解説していきます。

4本柱の頻度・時間の一覧表

4本柱ごとの推奨頻度・時間(厚労省2023・ACSM準拠)
運動の柱 頻度 時間・量の目安 出典
有酸素運動 ほぼ毎日 成人:週150~300分の中強度(1日約8,000歩相当)/高齢者:1日40分以上(約6,000歩相当) [2][3]
筋力トレーニング 週2~3回 8~15回繰り返せる負荷で1~2セットから、同部位は48時間以上あける [2][14]
バランス運動 高齢者は週3日以上 片足立ち10~30秒など、転倒予防を目的とした多要素運動 [10]
柔軟運動 週2~3日 各ストレッチ10~30秒×2~4回 [14]

出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」[2]/WHO身体活動ガイドライン[3]/e-ヘルスネット高齢者版推奨シート[10]/ACSM運動処方ガイドライン[4]

第一の柱:有酸素運動(持久力) – 心血管の健康の礎

定義と科学的に証明された効果

有酸素運動(エアロビクス運動)とは、心拍数と呼吸数を一定時間維持して増加させるあらゆる活動を指すとされています[8]。この運動は、心臓、肺、循環器系を効率的に働かせ、全身に酸素を送り届ける能力を高めます。科学的に報告されている主な効果は以下の通りです。

  • 心血管疾患のリスク低減: 米国保健福祉省のガイドラインでは、心機能と血液循環を改善し、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中のリスクを低減する可能性があると報告されています[9]。
  • 体重管理: 健康長寿ネットによれば、身体の脂肪を主なエネルギー源として利用するため、体脂肪の減少と肥満の予防に効果的とされています[7]。
  • 生活習慣病の予防: 血糖値のコントロールを改善し、2型糖尿病の発症リスクを下げる傾向があることが数多くの研究で示されています[9]。
  • 精神的な健康の向上: 不安や抑うつの症状を軽減し、睡眠の質を高め、全体的な気分を向上させる効果が報告されています[9]。

実践ガイドライン:日本の公式推奨

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、具体的な目標が示されています[2]。

  • 成人(18~64歳): 歩行またはそれと同等の身体活動を毎日合計60分以上。これは、1日あたり約8,000歩に相当します。その中で、息が弾み汗をかく程度の運動を週に60分以上含めることが推奨されます。
  • 高齢者(65歳以上): 強度を問わず、身体活動を毎日40分以上。これは、1日あたり約6,000歩に相当します。

米国立衛生研究所(NIH)のMedlinePlusによれば、強度の簡単な目安として「トークテスト」が有効です。会話はできるが歌うことはできない程度が「中強度」、数語話すのがやっとの程度が「高強度」と判断できるとされています[8]。

文化に合わせた具体例

特別な器具や場所がなくても、日常生活の中で有酸素運動を取り入れることは可能です。

  • 低~中強度: 健康長寿ネットが挙げる例では、ウォーキング、ラジオ体操、積極的な家事、庭仕事(家庭菜園)、社交ダンス、太極拳、サイクリング[7]。
  • 中~高強度: 早歩き(速歩)、ジョギング、水泳、エアロビクス、テニスやサッカーなどのスポーツ[7]。

安全のための注意点

日本陸上競技連盟の安全10か条によれば、運動前には5~10分のウォーミングアップ(軽い歩行など)を、運動後にはクールダウンを行うことが重要とされています[12]。胸の痛み、めまい、異常な息切れなど、普段と違う症状を感じた場合は、直ちに運動を中止し、必要であれば医療機関に相談してください[12]。

第二の柱:筋力トレーニング – 揺るぎない土台の構築

定義と科学的に証明された効果

米国立衛生研究所(NIH)のMedlinePlusの定義によれば、筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)とは、自重や器具の抵抗に逆らって筋肉を収縮させる運動です[8]。加齢による身体機能の低下を防ぐために不可欠な要素と考えられています。

  • サルコペニアと骨粗鬆症の予防: 健康長寿ネットによれば、加齢による筋肉量の減少(サルコペニア)を抑制し、骨密度を高めることで骨粗鬆症のリスクを低減する可能性があるとされています[7]。
  • 基礎代謝の向上: 筋肉は脂肪よりも多くのカロリーを消費するため、筋肉量を増やすことは安静時のエネルギー消費量(基礎代謝)を高める傾向があると報告されています[13]。
  • 日常生活動作の改善: 椅子から立ち上がる、階段を上る、重い荷物を持つといった日常の動作が楽になり、高齢になっても自立した生活を維持するのに役立つと考えられています[13]。

実践ガイドライン:頻度と負荷

  • 頻度: 厚生労働省のガイドは、全身の主要な筋肉群(胸、背中、肩、腕、腹部、脚)を対象に、週2~3回行うことを推奨しています[2]。ACSMのガイドラインでは、同じ部位のトレーニングは、筋肉の回復のために少なくとも48時間の間隔を空けることが勧められています[14]。
  • 負荷設定: ACSMのガイドラインでは、各エクササイズにおいて、8~15回繰り返すのがやっとの重さで、1~2セットから始めるのが初心者にとって適切とされています[14]。正しいフォームを習得することを最優先し、慣れてきたら徐々に負荷を増やします。

自宅でできる具体例

  • スクワット: 太もも、お尻、体幹を鍛える王道のエクササイズ。
  • 腕立て伏せ: 胸、肩、腕の筋肉を強化。膝をついて行うことで負荷を調整できます。
  • プランク: 腹部、背中、腰回りといった体幹全体を安定させます。
  • ランジ: 脚全体の筋力とバランス能力を同時に高めます。

安全のための注意点

ACSMのガイドラインでは、正しいフォームが最も重要とされています。間違ったフォームは効果がないだけでなく、怪我の原因となる可能性があるとされています[14]。初めは信頼できる指導動画を参考にするか、専門家の指導を受けることを検討してください。米国立衛生研究所(NIH)のMedlinePlusによれば、呼吸は力を入れるときに息を吐き、緩めるときに吸うのが基本です。決して息を止めないでください[8]。

3日以上の基準 — バランス運動と転倒予防

定義と科学的に証明された効果

米国立衛生研究所(NIH)のMedlinePlusによれば、バランス運動は、静止時または動作中における身体の位置を制御し、安定させる能力を向上させるエクササイズです[8]。

高齢者のバランス運動 推奨頻度
対象 推奨頻度 主な目的
65歳以上(標準) 週3日以上 転倒予防・多要素な運動の一部として[10]
65歳以上(体力に余裕がある場合) 毎日の活動に組み込む 体幹の安定性向上、姿勢改善[2]

出典:e-ヘルスネット「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」推奨シート(高齢者版)[10]

  • 転倒予防: 特に高齢者にとって最も重要な効果です。米国立衛生研究所(NIH)のMedlinePlusによれば、転倒は骨折などの重大な怪我につながり、自立した生活を失う最大の原因の一つと考えられています[15]。厚生労働省とe-ヘルスネットのガイドラインは、高齢者に対するバランス運動の重要性を特に強調しています[2][10]。
  • 体幹の安定性向上: 脊椎や骨盤周りの筋肉を強化し、良い姿勢を保ち、腰痛のリスクを軽減するのに役立つとされています。

いつでもできる具体例

  • 片足立ち: 壁や椅子の近くに立ち、片足を床から上げて10~30秒間バランスを保ちます。反対の足でも同様に行います[8]。
  • かかとからつま先歩き: 一直線上を、片足のかかとをもう一方の足のつま先のすぐ前に置くようにして歩きます[8]。
  • 太極拳: 「動きのある瞑想」とも呼ばれ、バランス能力の向上に効果的である可能性が報告されています[7]。
  • 手を使わずに椅子から立ち座りする。

すぐに受診が必要なサイン(受診の目安)

  • 片足立ちが数秒も保てない、めまいを伴う場合[15]
  • 過去1年以内に転倒を経験した場合(特に骨折を伴った場合)[15]
  • バランス運動中に胸の痛みや強い動悸を感じる場合

安全のための注意点

米国立衛生研究所(NIH)のMedlinePlusによれば、初めのうちは、壁や安定した椅子、カウンターなど、すぐにつかまることができる場所で行ってください[8]。視線を前方の動かない一点に集中させると、バランスを保ちやすくなるとされています。

第四の柱:柔軟運動 – しなやかな動きの維持

定義と科学的に証明された効果

米国立衛生研究所(NIH)のMedlinePlusによれば、柔軟運動(ストレッチング)は、筋肉の柔軟性を維持・向上させ、関節の可動域を広げるための活動です[8]。

  • 日常生活の質の向上: 米国立衛生研究所(NIH)のMedlinePlusによれば、靴紐を結ぶ、高い棚の物を取る、振り向くといった日常的な動作がスムーズに行えるようになるとされています[8]。
  • 怪我のリスク低減と筋肉痛の緩和: 健康長寿ネットによれば、柔軟な筋肉は肉離れなどを起こしにくくなる傾向があるとされています。運動後のストレッチは、筋肉の疲労回復を助け、筋肉痛を和らげる効果が報告されています[7]。
  • 血行促進とリラクゼーション: 穏やかなストレッチは筋肉への血流を促し、心身のリラックス効果をもたらすと考えられています[7]。

実践ガイドライン:いつ、どのくらい行うか

  • 頻度: ACSMのガイドラインでは、少なくとも週に2~3日、主要な筋肉群を対象にストレッチを行うことが推奨されています[14]。
  • 実施方法: 各ストレッチは、痛みを感じない、心地よい伸びを感じる程度まで伸ばし、10~30秒間保持します。これを各部位で2~4回繰り返します[7]。呼吸は止めずに、深くゆっくりと行いましょう。

文化に合わせた具体例

  • ヨガ、ピラティス: これらのメソッドは、柔軟性、筋力、バランスを効果的に組み合わせた運動とされています[7]。
  • ラジオ体操: 日本で広く親しまれているラジオ体操には、全身の筋肉や関節を動かすストレッチ要素が多く含まれています。
  • 部位別ストレッチ:
    • ハムストリング(太もも裏): 床に座り、片足を伸ばし、もう片方の足は曲げて、ゆっくりと体を前に倒す。
    • 大腿四頭筋(太もも前): 壁などに手をついて立ち、片足のかかとをお尻に引き寄せる。
    • 肩と胸: 背中の後ろで両手を組み、ゆっくりと腕を上げる。

安全のための注意点

米国立衛生研究所(NIH)のMedlinePlusによれば、ストレッチに最適なタイミングは、ウォーキングなどの有酸素運動や筋力トレーニングで筋肉が温まった後です[8]。筋肉が冷えた状態での急なストレッチは、逆に怪我のリスクを高める可能性があると報告されています。

日本とWHOのガイドライン比較

成人の有酸素運動:日本と国際基準の比較
項目 日本(厚生労働省2023) WHO(2020)
成人の中強度有酸素運動 歩行等を毎日60分以上(週60分以上は「息が弾む」強度)[2] 週150~300分の中強度、または週75~150分の高強度[3]
数値の示し方 1日あたりの歩数目標(成人8,000歩/高齢者6,000歩)で提示[2] 週あたりの分数で提示、歩数換算は明示せず[3]
高齢者バランス運動 e-ヘルスネットの推奨シートで週3日以上と明記[10] 転倒リスクのある高齢者に多要素な機能的バランス運動を週3日以上と提言[3]

日本の指針は「歩数」という日常生活に落とし込みやすい単位を採用しているのに対し、WHOは「週あたりの運動時間」で国際比較しやすい形で示している点が大きな違いです。中強度活動を重視する点は共通していますが、歩数換算の有無という提示方法の違いは、記事単体では見落とされがちなポイントです。

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実践的な運動計画の立て方:モデルプラン

理論を実践に移すために、具体的な週間計画の例を示します。これはあくまで一例であり、ご自身の体力やライフスタイルに合わせて調整することが重要です。「少しの運動でもやらないよりはまし」というWHOの原則を心に留めておきましょう[3]。JAMA Internal Medicine誌に掲載された大規模追跡調査でも、推奨される最低限の運動レベルを達成するだけで、寿命に対する利益の大部分が得られる可能性が報告されています[6]。

初心者向け週間運動計画(モデル)
曜日 運動の種類 具体的な活動 時間
月曜日 有酸素運動 近所を早歩き 30分
火曜日 筋力トレーニング 自宅で自重トレーニング(スクワット、膝つき腕立て伏せ、プランク) 20分
水曜日 柔軟運動 / 回復 全身の軽いストレッチ、またはラジオ体操 15分
木曜日 有酸素運動 速歩または固定自転車 30分
金曜日 筋力トレーニング 自宅で自重トレーニング(ランジ、体幹トレーニング) 20分
土曜日 有酸素運動 & バランス 公園を散歩、途中で片足立ちの練習 40分
日曜日 柔軟運動 & バランス 初心者向けのヨガやピラティスのクラスに参加、またはオンライン動画を視聴 45-60分

運動を始める前に医師に相談する際のチェックリスト(印刷してお使いください)

  • 現在治療中の病気・持病(高血圧、心疾患、糖尿病、整形外科的な問題など)
  • 現在服用中の薬(血圧・血糖・血液をサラサラにする薬など)
  • 最近感じている症状(胸の痛み、動悸、めまい、関節の痛みなど)
  • 始めたい運動の種類と強度(例:週3回30分の早歩き、週2回の自重筋トレ)
  • 医師に聞きたいこと(運動負荷試験は必要か、避けるべき動きはあるか)

個々の持病(心疾患・整形外科的な問題など)がある場合に、どの運動をどの強度から始めるべきかという個別の運動処方(運動負荷試験の要否を含む)については、今回参照した厚生労働省・WHO・ACSMの一般向けガイドラインには詳細な記載が見当たりませんでした。持病がある方は、この記事の内容を目安としつつ、必ず主治医に相談したうえでメニューを決めてください。

よくある質問

仕事が忙しくて、まとまった運動時間が取れません。どうすればよいですか?
まとまった時間が取れない場合でも、運動を生活に組み込む方法はあります。「ながら運動」を取り入れたり、短い時間を有効活用したりすることが効果的とされています。例えば、通勤時に一駅手前で降りて歩く、エレベーターの代わりに階段を使う、歯磨きをしながらかかとの上げ下げをする、テレビを見ながらストレッチをするなど、小さな活動を積み重ねることが重要です。厚生労働省のガイドラインも、10分程度の運動を数回に分けて行っても、合計の効果は同等であると示唆しています[2]。
運動は毎日しないと効果がありませんか?
毎日運動することが理想的ですが、必ずしも必須ではありません。特に筋力トレーニングは、筋肉が回復し成長するための休息日が必要です。ACSMのガイドラインでは、筋力トレーニングは週に2~3日が推奨されています[14]。有酸素運動についても、WHOのガイドラインが示す週150分以上の中強度運動という目標を、週3~5日に分けて達成することで十分な効果が得られるとされています[3]。重要なのは、無理なく継続できる習慣を築くことです。
どの運動から始めればよいかわかりません。
もし運動習慣が全くない場合は、最も手軽で安全な「ウォーキング」から始めることをお勧めします。特別な器具も必要なく、いつでもどこでも行えます。まずは1日10分程度のウォーキングから始め、徐々に時間と歩く速さを増やしていきましょう。身体が慣れてきたら、この記事で紹介した筋力トレーニングや柔軟運動を少しずつ加えていくと良いでしょう。
高齢者でも筋力トレーニングをして大丈夫ですか?
厚生労働省のガイドは、高齢者にも筋力トレーニングを推奨しています[2]。加齢によるサルコペニア(筋肉量の減少)や骨粗鬆症の予防に役立つと考えられています[7]。ただし、持病がある場合や運動習慣が全くなかった場合は、軽い負荷から始め、正しいフォームを優先することが重要です。不安がある場合は医師や理学療法士に相談してください。
1日8,000歩という目標は、まとめて歩かないといけませんか?
厚生労働省のガイドによれば、まとめて歩く必要はありません。1日の中で通勤・買い物・家事などで積み重ねた歩数の合計が目安の8,000歩(高齢者は6,000歩)に達すれば良いとされています[2]。e-ヘルスネットが伝える健康日本21(第三次)の目標も、1日の合計歩数として設定されています[11]。
筋力トレーニングと有酸素運動、どちらを先にやるべきですか?
明確な優劣が示されているわけではありませんが、目的によって順序を変えるとよいとされています。筋力アップを重視する場合は疲労が少ない筋トレを先に、持久力の向上を重視する場合は有酸素運動を先に行うという考え方が一般的です。両方を無理に同じ日に詰め込む必要はなく、曜日で分けても効果は十分に得られます。
運動中に息切れや胸の痛みを感じたらどうすればいいですか?
直ちに運動を中止してください。胸の痛み、強い動悸、めまい、普段感じたことのない異常な息切れは、心血管系の異常のサインである可能性があります[12]。症状が続く場合や繰り返す場合は、速やかに医療機関を受診してください。
ストレッチは運動の前と後、どちらにすべきですか?
筋肉が冷えた状態での強いストレッチは怪我のリスクを高める可能性があるため、米国立衛生研究所(NIH)のMedlinePlusによれば、静的ストレッチ(ゆっくり伸ばして保持するタイプ)は運動後、筋肉が温まった状態で行うことが勧められています[8]。運動前には、軽い動きを伴うウォーミングアップの方が適しているとされています[12]。

結論

健康的な生活を送るための運動は、単一の方法に依存するのではなく、「有酸素運動」「筋力トレーニング」「バランス運動」「柔軟運動」という4つの柱をバランス良く生活に取り入れることが極めて重要です。厚生労働省が示す「1日8,000歩」といった具体的な目標から始め、自身の体力や生活様式に合わせて、週に数回の筋力トレーニングや日々のストレッチを組み込むことで、身体機能は総合的に向上すると考えられています。最も重要なのは、完璧を目指すことではなく、まずは小さな一歩を踏み出し、それを継続することです。この記事が、科学的根拠に基づいた正しい知識をもって、皆様がより健康で活動的な毎日を送るための一助となることを心から願っています。

免責事項この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスに代わるものではありません。健康に関する懸念がある場合、または健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。更新日:2026年7月19日。
利益相反本記事の作成にあたり、特定の企業・製品からの資金提供や便宜供与は一切受けていません。JHO編集部は広告主から独立して記事内容を編集しています。

参考文献

  1. 厚生労働省. (2024). 令和5年「国民健康・栄養調査」の結果. Available from: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45540.html
  2. 厚生労働省. (2024). 健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001171393.pdf
  3. World Health Organization. (2020). WHO guidelines on physical activity and sedentary behaviour. Geneva: World Health Organization. Available from: https://www.who.int/publications/i/item/9789240015128
  4. American College of Sports Medicine. (2021). ACSM’s Guidelines for Exercise Testing and Prescription (11th ed.). Wolters Kluwer.
  5. 宮地 元彦. (2023). 「身体活動の推進」の進め方. 独立行政法人国立健康・栄養研究所健康増進研究部. Available from: https://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/japan21/manual-pdf/7.pdf
  6. Arem H, Moore SC, Patel A, et al. Leisure time physical activity and mortality: a detailed pooled analysis of the dose-response relationship. JAMA Intern Med. 2015;175(6):959-967. doi:10.1001/jamainternmed.2015.0533. Available from: https://europepmc.org/article/MED/25844730
  7. Lee IM, Shiroma EJ, Lobelo F, et al. Effect of physical inactivity on major non-communicable diseases worldwide: an analysis of burden of disease and life expectancy. Lancet. 2012;380(9838):219-229. doi:10.1016/S0140-6736(12)61031-9. Available from: https://europepmc.org/article/MED/22818936
  8. MedlinePlus. (2023). Exercise and Physical Fitness. U.S. National Library of Medicine, National Institutes of Health (NIH).
  9. U.S. Department of Health and Human Services. (2018). Physical Activity Guidelines for Americans, 2nd edition. Washington, DC: U.S. Department of Health and Human Services.
  10. e-ヘルスネット(厚生労働省). (2024). 「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」推奨シート:高齢者版. Available from: https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-00-004.html
  11. e-ヘルスネット(厚生労働省). (2024). 健康日本21(第三次)における身体活動・運動の目標. Available from: https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-00-001.html
  12. 日本体力医学会ガイドライン検討委員会, 公益財団法人日本陸上競技連盟医事委員会. (2024). 「マラソンに取り組む市民ランナーの安全10か条」. Available from: https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/medical/marathon_article10_20250120.pdf
  13. 健康長寿ネット. (2024). 健康づくりのための運動の効果. 公益財団法人長寿科学振興財団. Available from: https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/kenkou-zoushin/undou-kouka.html
  14. American College of Sports Medicine. (n.d.). Physical Activity Guidelines / ACSM’s Guidelines for Exercise Testing and Prescription (11th ed.). Wolters Kluwer.
  15. MedlinePlus. (2023). Exercise for Older Adults. U.S. National Library of Medicine, National Institutes of Health (NIH).
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医療情報に関する重要なお知らせ

本記事はAI技術を活用し、厚生労働省・WHO等の公的医療機関の情報に基づいて作成されています。医療専門家による個別の監修は受けておりません。健康上の判断や治療については、必ず医師にご相談ください。詳しくは編集ポリシーをご覧ください。

Trinh Van Dieu

Trinh Van Dieu

ITエンジニア(17年)・Japanese Health 運営者

ベトナム在住のITエンジニア。17年の技術経験を活かし、日本の公的医療機関の情報をAI技術で整理・発信しています。

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