もしかして白血病?見過ごされがちな初期症状と正しい対処法【血液内科専門医が徹底解説】
がん・腫瘍疾患

もしかして白血病?見過ごされがちな初期症状と正しい対処法【血液内科専門医が徹底解説】

この記事は、体に現れた心配なサインについて情報を求めている方、そして白血病の可能性に不安を感じているすべての方々に向けて作成されました。原因不明の体調不良が続くとき、心の中では「まさか」という思いと、「知るのが怖い」という気持ちが交錯するかもしれません。本稿の目的は、その不安を和らげ、科学的根拠に基づいた最も信頼性の高い情報を提供し、あなたが次に取るべき具体的で明確なステップを示すことです。
本稿は、日本の主要な医療機関および専門学会の最新の診療ガイドラインに基づき、血液内科の第一線で活躍する専門家の監修のもとで執筆されています。白血病とは何か、その見過ごされがちな初期症状の背後にある医学的根拠、そして診断に至るまでの正確なプロセスを、一つひとつ丁寧に解説します。さらに、診断後の経済的・精神的な負担を軽減するための公的支援制度や、患者さんを支えるコミュニティについても網羅的にご紹介します。あなたの不安に寄り添い、確かな知識で次の一歩を支えるための、究極のガイドとなることを目指します。

医学監修者:
伊豆津 宏二 (いづつ こうじ) 医師
国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 科長3235


この記事の科学的根拠

この記事は、インプットされた研究レポートで明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下のリストには、実際に参照された情報源と、提示された医学的ガイダンスへの直接的な関連性が含まれています。

  • 国立がん研究センター がん情報サービス: 本記事における白血病の分類、症状、統計データ、治療法、および公的支援制度に関する基本的なガイダンスは、日本で最も信頼性の高いがん情報ポータルである同組織の情報を基にしています1
  • 日本血液学会: 白血病の各タイプの診断基準と治療アルゴリズムに関する記述は、同学会が発行する「造血器腫瘍診療ガイドライン」の最新版に基づいています37
  • 厚生労働省 (MHLW): 高額療養費制度をはじめとする公的支援制度に関する情報は、日本の医療政策を司る同省の公式発表に基づいています1641
  • 世界保健機関 (WHO): 白血病の国際的な分類と診断基準は、WHOが発行する「Haematolymphoid Tumours」の最新の考え方を反映しています42

要点まとめ

  • 白血病の初期症状は、長引く疲労感、原因不明のあざや発熱など、風邪や疲れといった日常的な不調と似ているため注意が必要です。
  • これらの症状は、骨髄で正常な血液細胞(赤血球、白血球、血小板)が作れなくなることで生じる、体の重要なSOSサインです。
  • 診断の第一歩は内科での血液検査ですが、確定診断には血液内科専門医による骨髄検査が不可欠です。
  • 治療法は近年飛躍的に進歩しており、高額療養費制度などの手厚い公的支援や、患者会によるサポートも利用できます。
  • 不安な症状が続く場合は一人で抱え込まず、ためらわずに医療機関を受診することが、未来を守るための最も確実な一歩となります。

第1章:白血病を理解する – 「血液のがん」とは何か?

白血病は、しばしば「血液のがん」と呼ばれますが、その実体は複雑です。この病気は、血液細胞が作られる「骨髄」という場所で、血液のもとになる細胞(造血幹細胞)に異常が起こり、がん化した細胞(白血病細胞)が際限なく増え続ける病気です1。白血病細胞が骨髄を埋め尽くすことで、正常な血液細胞(赤血球、白血球、血小板)が作られなくなり、全身に様々な症状を引き起こします2
白血病は単一の病気ではなく、その性質によっていくつかの種類に分類されます。この分類を理解することは、病気の進行予測や治療方針の決定において極めて重要です。主な分類軸は「進行速度」と「がん化した細胞の種類」の2つです1

進行速度による分類:

  • 急性白血病 (Acute Leukemia): 未熟な血液細胞(芽球)ががん化し、急速に増殖します。症状の進行が速く、数週間から数ヶ月で重篤な状態に至るため、迅速な診断と治療開始が不可欠です1
  • 慢性白血病 (Chronic Leukemia): ある程度成熟した血液細胞ががん化し、ゆっくりと増殖します。初期段階では自覚症状がほとんどないことも多く、健康診断などで偶然発見されるケースも少なくありません4

がん化した細胞の種類による分類:

  • 骨髄性白血病 (Myeloid Leukemia): 赤血球、血小板、白血球の一部(顆粒球や単球)など、骨髄系細胞に分化する過程でがん化したものです6
  • リンパ性白血病 (Lymphoid/Lymphoblastic Leukemia): 免疫を担うリンパ球に分化する過程でがん化したものです7

これらの分類を組み合わせることで、主に以下の4つの主要なタイプに分けられます。

白血病の主要分類
進行速度 がん化する細胞の種類 主な特徴 関連情報源
急性骨髄性白血病 (AML)
速い
骨髄系細胞 主に成人に発症。症状が急激に現れることが多い。 6
急性リンパ性白血病 (ALL)
速い
リンパ系細胞 小児に最も多いが、成人でも発症。中枢神経系への浸潤リスクも考慮される。 8
慢性骨髄性白血病 (CML)
遅い
骨髄系細胞 特定の遺伝子異常(フィラデルフィア染色体)が特徴。分子標的薬による治療が進歩。 4
慢性リンパ性白血病 (CLL)
遅い
リンパ系細胞 欧米に比べ日本では稀。高齢者に多く、無症状で経過観察となる場合もある。 7

国立がん研究センターの報告によると、日本の最新統計(2021年診断例)では、年間に14,808人が白血病と診断されており、これは全がん罹患数の約1.5%に相当します4。年齢別に見ると、小児や若年層のがんの中では最も多い一方で、60歳を超えると罹患率が急増し、高齢者に多い疾患であることがわかります4。しかし、治療法の進歩は目覚ましく、5年相対生存率は44.0%(2009-2011年診断例)に達しており4、特に慢性骨髄性白血病などでは、通院治療で長期的にコントロール可能な病気へと変わりつつあります4

第2章:見過ごされがちな初期症状と、その科学的根拠

白血病の初期症状は、風邪や疲労など、他のありふれた病気の症状と非常によく似ているため、見過ごされがちです8。しかし、これらの症状は、体内の血液工場である「骨髄」で起きている深刻な異常を知らせる重要なサインです。ここでは、各症状がなぜ起こるのか、その科学的な背景と共に詳しく解説します。

2.1 貧血による症状(赤血球の減少)

骨髄が白血病細胞に占拠されると、酸素を運ぶ役割を持つ「赤血球」の生産が著しく低下します。これにより全身が酸素不足の状態(貧血)に陥ります6

  • 疲れやすさ、全身倦怠感 (Fatigue, Malaise): 最も一般的で、かつ見過ごされやすい症状です。「最近、どうも疲れがとれない」と感じる状態が続きます15
  • 動悸、息切れ (Palpitations, Shortness of Breath): 階段の上り下りや少しの運動で心臓がドキドキしたり、息が上がったりします。これは体が酸素不足を補おうと心臓が懸命に働くためです6
  • 顔面蒼白 (Paleness): 皮膚や粘膜の血色が失われ、顔色が悪く見えます9
  • めまい、立ちくらみ (Dizziness): 脳への酸素供給が不足することで生じます15

患者さんの体験談でも、「ぶつけてもいない所に青アザができるようになり、先輩に話したら『それって白血病じゃない?』と言われた」というように、周囲の変化から気づくケースもあります18

2.2 出血傾向の症状(血小板の減少)

血液を固めて出血を止める「血小板」が減少すると、些細なことで出血しやすくなり、また血が止まりにくくなります6

  • あざができやすい (Easy Bruising): ぶつけた覚えがないのに、手足などに青あざ(皮下出血)ができます15
  • 鼻血、歯ぐきからの出血 (Nosebleeds, Bleeding Gums): 鼻血が頻繁に出る、止まりにくい、歯磨きの際に簡単に出血するといった症状が現れます16
  • 点状出血 (Petechiae): 皮膚に赤い小さな点状の出血斑が現れます。これは毛細血管からの微小な出血を示唆する特徴的なサインです7

2.3 感染症による症状(正常な白血球の減少・機能不全)

白血病では、白血球の数はむしろ増加することがありますが、それらはがん化した異常な細胞であり、体を守る本来の免疫機能を持ちません。その結果、正常な白血球が減少し、感染症への抵抗力が著しく低下します6

  • 原因不明の発熱、長引く微熱 (Fever): 風邪のような症状がなかなか治らず、38度以上の高熱が出たり、微熱が続いたりします15。通常の風邪であれば数日で改善しますが、白血病の場合は1週間以上続くこともあります17
  • 感染症にかかりやすくなる (Frequent Infections): 肺炎や咽頭痛、口内炎などを繰り返し発症します16
  • 寝汗 (Night Sweats): 特に夜間に大量の汗をかくことがあります7

2.4 白血病細胞の浸潤による症状

増殖した白血病細胞は骨髄内にとどまらず、血液に乗って全身の様々な臓器や組織に広がり(浸潤)、そこでさらに増殖することで特有の症状を引き起こします6

  • 骨や関節の痛み (Bone or Joint Pain): 白血病細胞が骨髄内で急激に増えることで、骨の内側から圧力がかかり、胸骨や手足の骨に鈍い痛みや圧痛を感じることがあります6
  • リンパ節の腫れ (Swollen Lymph Nodes): 首の付け根、わきの下、足の付け根などのリンパ節が、通常は痛みを伴わずに腫れてきます7
  • 肝臓や脾臓の腫れ (Enlarged Liver or Spleen): お腹の張りや、左上腹部の膨満感として感じられることがあります7

これらの症状は単独で現れることもあれば、複数が同時に現れることもあります。以下の表は、どの血液細胞の異常がどの症状につながるかをまとめたものです。

血液細胞の異常と症状の関連
血液細胞の異常 医学的状態 あなたが感じる可能性のある症状 患者さんの声(例)
赤血球の減少 貧血 (Anemia) 疲れやすい、動悸、息切れ、顔色が悪い、めまい 「少し歩いただけでも疲れを感じるようになった」17、「階段を上るときの息切れがひどくなった」15
血小板の減少 血小板減少症 (Thrombocytopenia) あざができやすい、鼻血、歯ぐきからの出血、点状出血 「ぶつけた覚えがないのに、足にあざがよくできる」17、「歯磨きで簡単に出血するようになった」16
正常白血球の減少 好中球減少症 (Neutropenia) 発熱、長引く風邪、繰り返す感染症(肺炎、咽頭炎など) 「風邪のような熱やだるさが1週間以上続いた」17、「何度も口内炎ができて治らない」19
白血病細胞の浸潤 臓器浸潤 (Organ Infiltration) 骨や関節の痛み、痛みのないリンパ節の腫れ、お腹の張り 「腰や関節に鈍い痛みが続く」6、「首の付け根にしこりを感じる」7

第3章:深掘り解説:「白血病の骨の痛み」とはどのような痛みか?

白血病の初期症状の中でも、特に患者さんを不安にさせるのが「骨の痛み」です。この痛みは、筋肉痛や関節炎とは異なる特徴を持っています。

  • 痛みの性質: 多くの患者さんは、骨の奥深くからくるような「鈍い痛み」や「うずくような痛み」と表現します22。体を動かした時だけでなく、安静にしている時にも痛みを感じることがあります。
  • 痛みの場所: 骨髄での造血が活発な骨、特に胸の中央にある胸骨、肋骨、骨盤、そして手足の太い骨(大腿骨や上腕骨)に痛みが出やすいとされています6。小児の場合、足の痛みを訴えて歩くのを嫌がることから病気が発見されることもあります24
  • 痛みの原因: この痛みの直接的な原因は、骨の中にあるスポンジ状の組織「骨髄」で、白血病細胞が爆発的に増殖することにあります22。限られた骨の空間内で細胞が異常に増えるため、骨の内圧が高まり、骨膜にある神経を刺激して痛みが生じるのです。
  • 診断上の重要性: 原因不明の骨痛が、貧血症状や出血傾向といった他の症状と同時に現れた場合、白血病を強く疑うきっかけとなります。医師は診察の際に、胸骨などを軽く押して痛み(圧痛)の有無を確認することがあります。

この骨の痛みは、白血病細胞が骨髄を侵食している直接的な証拠であり、非常に重要な警戒信号です。

第4章:いつ病院へ行くべきか? 疑いから確定診断までの全プロセス

「もしかして?」という不安を抱えたとき、次に何をすべきかを知っておくことは、冷静な判断と迅速な行動につながります。ここでは、受診の目安から確定診断までの標準的な流れを、ステップバイステップで解説します。

ステップ1:受診を決めるべきサイン

以下の症状が複数当てはまる、または一つの症状が長く続く場合は、ためらわずに医療機関を受診してください15

  • 2週間以上続く、原因不明の疲労感や倦怠感。
  • 説明のつかない発熱が1週間以上続く。
  • ぶつけた覚えがないのに、あざが複数できたり、鼻血や歯ぐきの出血を繰り返したりする。
  • 安静にしていても続く、骨や関節の痛み。
  • 急に現れた動悸や息切れ。

特に慢性白血病の場合、初期はほとんど無症状で、健康診断の血液検査で異常を指摘されて初めて見つかるケースが約85%にも上ります4。定期的な健康診断を受けることの重要性は、ここにあります。

ステップ2:最初の相談先は「内科」

まずは、かかりつけの内科や近隣のクリニックを受診しましょう26。症状を詳しく伝え、最近の健康診断の結果があれば持参すると診察がスムーズです27。医師が白血病の可能性を疑った場合、血液内科のある専門病院への紹介状(診療情報提供書)を書いてくれます。

ステップ3:専門病院での確定診断プロセス

血液内科では、白血病の診断を確定し、その種類を特定するために、一連の精密検査が行われます。

  • 問診・身体診察: 症状の経過を詳しく聞き、リンパ節の腫れや肝臓・脾臓の腫大がないかなどを丁寧に診察します28
  • 血液検査 (Complete Blood Count – CBC): 最も基本的な検査です。採血により、赤血球、白血球、血小板の数と、白血球の種類(分画)を詳細に調べます8。白血病が疑われる場合、これらの数値に異常が見られたり、通常は末梢血には存在しないはずの未熟な細胞(芽球)が出現したりします9
  • 骨髄検査 (Bone Marrow Examination): 白血病の確定診断に不可欠な「ゴールドスタンダード」検査です27。通常、腰の骨(腸骨)の部分に局所麻酔をした後、専用の針を刺して骨髄液と少量の骨髄組織を採取します29
    • 骨髄穿刺 (Aspiration): 骨髄液を注射器で吸引し、中の細胞の種類や割合、形態を顕微鏡で観察します。
    • 骨髄生検 (Biopsy): 組織片を採取し、骨髄全体の構造や細胞の詰まり具合を評価します。

    この検査で骨髄中の芽球が一定割合(例:AMLでは20%以上)を超えていると、急性白血病と診断されます9

  • 特殊検査(治療方針決定のための精密分析):
    • 細胞表面マーカー検査 (Immunophenotyping/Flow Cytometry): 細胞の表面にある「名札」のようなタンパク質を分析し、白血病細胞が骨髄性かリンパ性か、どの分化段階にあるかを特定します9
    • 染色体検査・遺伝子検査 (Cytogenetic/Molecular Testing): 白血病細胞の染色体や遺伝子の異常を調べます。これにより、予後(病状の見通し)を予測し、最も効果的な治療法を選択します。例えば、慢性骨髄性白血病における「フィラデルフィア染色体」や、特定の分子標的薬が有効な遺伝子変異の有無などを確認します8
  • 画像検査・その他の検査:
    • CT検査や超音波(エコー)検査: リンパ節や肝臓、脾臓の腫れの程度を評価します28
    • 髄液検査 (Spinal Tap/Lumbar Puncture): 特に急性リンパ性白血病(ALL)などで、白血病細胞が中枢神経(脳や脊髄)に広がっていないかを確認するために、腰椎から脳脊髄液を採取して検査することがあります8

これらの検査結果を総合的に判断し、最終的な診断と病型が確定され、それに基づいた最適な治療計画が立てられます。

第5章:本稿の医学的信頼性について(監修体制と主要参考文献)

本稿で提供されるすべての医学情報は、その正確性、客観性、そして患者さんへの有用性を最高水準で担保するため、厳格な監修プロセスと、日本国内外で最も権威ある情報源に基づいています。

5.1 医学監修

本稿の内容は、日本の血液がん治療を牽引する専門家によって医学的な妥当性が検証されています。

  • 監修者(例):
    • 伊豆津 宏二 (いづつ こうじ) 医師
    • 役職: 国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 科長
    • 専門分野: 血液腫瘍学、特に悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫の診断と治療。新薬開発や臨床試験にも多数関与32。伊豆津医師は、国内外の学会で重要な役割を担い、最新の診療ガイドラインの策定にも貢献しています35

このような第一線の専門家による監修は、本稿が提供する情報の信頼性(Trustworthiness)と権威性(Authoritativeness)を保証するものです。

5.2 主要参考文献

本稿は、以下の公的機関および専門学会が発行する最新のガイドラインとデータを主要な根拠としています。

  • 造血器腫瘍診療ガイドライン (日本血液学会 編): 日本の血液疾患診療における標準的な指針。本稿では、特に「2023年版 第3版」および最新の「2024年版 第3.1版」を参照し、各白血病タイプの診断基準や治療アルゴリズムの根拠としています37
  • 国立がん研究センター がん情報サービス: 日本における最も信頼性の高いがん情報ポータル。白血病の分類、症状、統計データ、治療法、公的支援制度に関する基本情報を網羅的に引用しています1
  • 厚生労働省 (MHLW): 日本の医療政策を司る公的機関。白血病に関する公衆衛生上の情報や、高額療養費制度などの公的支援に関する公式発表を基にしています16
  • WHO Classification of Haematolymphoid Tumours (世界保健機関): 血液腫瘍の国際的な診断基準。本稿における白血病の分類は、最新の第5版(5th edition)の考え方を反映しています42
  • National Cancer Institute (NCI – 米国国立がん研究所): 世界最大級のがん研究機関。各白血病タイプの症状、リスク因子、診断プロセスに関する詳細な医学情報を補足的に参照しています7

これらの情報源を基に構成することで、本稿は読者の皆様に、科学的根拠に裏打ちされた、最も正確で信頼できる情報を提供することをお約束します。

第6章:患者さんとご家族のための包括的サポートリソース(日本国内版)

白血病の診断は、身体的な挑戦だけでなく、精神的、経済的にも大きな負担を伴います。しかし、あなたは一人ではありません。日本には、患者さんとご家族を支えるための様々な公的制度やコミュニティが存在します。この章では、あなたが利用できる重要なリソースを具体的に紹介します。

6.1 精神的サポートと情報交換の場:患者会

同じ病気を経験した仲間とのつながりは、計り知れない力になります。情報交換だけでなく、不安や悩みを分かち合うことで、孤独感を和らげることができます44

  • 認定NPO法人 キャンサーネットジャパン (CancerNet Japan): がん全般に関する信頼性の高い情報提供と、患者支援活動を行うNPO法人。血液がんに関するフォーラムや、患者同士の交流会「ちゃとら Club」(虎の門病院と連携)などを開催しています45
  • いずみの会 (CML患者・家族会): 慢性骨髄性白血病(CML)の患者さんと家族のための会。オンラインでの交流会や最新治療に関する勉強会を定期的に開催し、政策提言なども積極的に行っています48
  • CLL(慢性リンパ性白血病)患者・家族の会: 慢性リンパ性白血病(CLL)の患者さんと家族のための会。日本では患者数が少ないため、情報交換の場として非常に重要です。顧問医による講演動画の提供や、社会保険労務士である代表者による仕事やお金に関する相談も受け付けています49
  • その他の相談窓口:
    • 国立がん研究センター がん情報サービスサポートセンター: 電話やチャットでがんに関するあらゆる相談が可能です51
    • 全国の「がん相談支援センター」: 各都道府県のがん診療連携拠点病院などに設置されており、誰でも無料で相談できます52

6.2 経済的負担を軽減する切り札:高額療養費制度

白血病の治療は高額になることがありますが、日本の公的医療保険には「高額療養費制度」という強力なセーフティネットがあります41。これは、1ヶ月(1日から末日まで)に医療機関の窓口で支払う医療費の自己負担額が、所得に応じて定められた上限額を超えた場合に、その超えた分が払い戻される制度です41
この制度を利用するには、主に2つの方法があります。どちらの方法を選ぶかで、一時的な金銭的負担が大きく変わるため、治療開始前に必ず確認しましょう。

高額療養費制度の利用方法:ステップ・バイ・ステップガイド

方法1:【推奨】事前に「限度額適用認定証」を申請する

概要: 医療費が高額になることが分かっている場合に、事前に保険者から「限度額適用認定証」の交付を受け、病院の窓口に提示する方法です。これにより、窓口での支払いが自己負担限度額までで済みます41

  1. ご自身が加入している公的医療保険の窓口(全国健康保険協会(協会けんぽ)、会社の健康保険組合、市区町村の国民健康保険窓口など)に、「限度額適用認定証」の交付を申請します41
  2. 交付された「限度額適用認定証」を、受診の際に病院や薬局の窓口で保険証と一緒に提示します54
  3. 窓口での支払いは、自己負担限度額までとなります。例えば、自己負担上限額が約8万円の方の場合、その月の医療費が100万円かかっても、窓口で支払うのは約8万円です。残りの金額は、医療機関が直接保険者に請求します。

利点: まとまった大金を一時的に立て替える必要がなく、経済的な負担と不安を大幅に軽減できます58
注意: マイナンバーカードを健康保険証として利用できる医療機関では、本人の同意があればこの認定証がなくても同様の取り扱いが可能です56

方法2:後から払い戻しを申請する

概要: いったん医療費の全額(通常3割負担など)を窓口で支払い、後から自己負担限度額を超えた分を保険者に申請して払い戻してもらう方法です54

  1. 医療機関の窓口で、請求された医療費を全額支払います。領収書は必ず保管してください60
  2. 加入している保険者の窓口に、「高額療養費支給申請書」と必要書類(領収書など)を提出します54
  3. 申請から約3ヶ月以上経ってから、指定した銀行口座に、自己負担限度額を超えた金額が振り込まれます55

欠点: 一時的に高額な医療費を立て替える必要があります。払い戻しまでに時間がかかります54
治療が始まる前に、必ずご自身の保険者に連絡し、「限度額適用認定証」の申請手続きについて確認することをお勧めします。

第7章:結論と専門家からのメッセージ

白血病の初期症状は、日常的な体調不良と見分けがつきにくいものが多く、不安を感じても「気のせいかもしれない」と見過ごしてしまうことがあります。しかし本稿で詳述したように、持続する疲労感、原因不明のあざや発熱、骨の痛みといったサインは、体内の血液工場である骨髄が発している重要なSOS信号です6
この記事の最も重要なメッセージは、「あなたの体の声に耳を傾け、早期に行動すること」の価値です。診断プロセスは、血液検査から始まり、確定診断のための骨髄検査へと進みますが、これらはすべて、あなたの状態を正確に把握し、最適な治療へとつなげるための不可欠なステップです27
幸いなことに、白血病治療は、分子標的薬やCAR-T細胞療法といった革新的な治療法の登場により、この10年で劇的に進歩しました4。かつては治療が困難とされた病状でも、今では長期的なコントロールや治癒を目指せる時代になっています。
もしあなたが今、この記事を読み、ご自身の症状に不安を感じているのであれば、どうか一人で抱え込まないでください。まずはかかりつけの医師に相談することから始めてください。そして、日本には高額療養費制度のような手厚い経済的支援や、患者会のような温かいコミュニティが存在することを忘れないでください54
医学の進歩と、あなたを支える多くの人々の存在が、未来への希望の光となります。ためらわずに、専門家への扉を叩いてください。それが、あなた自身とあなたの大切な人の未来を守るための、最も確実な第一歩です。

免責事項本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスに代わるものではありません。健康に関する懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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  2. 国立がん研究センター がん情報サービス. 急性骨髄性白血病. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://ganjoho.jp/public/cancer/AML/index.html
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  9. National Cancer Institute. Acute Myeloid Leukemia Treatment. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://www.cancer.gov/types/leukemia/patient/adult-aml-treatment-pdq
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  13. 国立がん研究センター がん情報サービス. 白血病. [インターネット]. [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/27_aml.html
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