妊娠中の甲状腺機能障害:日本の妊婦のための完全ガイド
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妊娠中の甲状腺機能障害:日本の妊婦のための完全ガイド

妊娠中の甲状腺疾患は、適切に管理されない場合、母体と胎児の両方に悪影響を及ぼす可能性のある重要な医学的問題です1。甲状腺ホルモンは、胎児の成長、特に神経系の発達に不可欠な役割を果たします2。したがって、母親の正常な甲状腺機能を維持することは、健康な妊娠と子供の最適な発育を確保するために極めて重要です3。甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症を含む甲状腺機能障害は、流産、早産、妊娠高血圧腎症、子供の神経発達上の問題などの産科的合併症と関連する可能性があります4。これらのリスクは母子双方に及ぶため、包括的な管理アプローチが求められ、母親の健康と胎児の発育との間の密接な関連性が強調されます5。本稿では、JAPANESEHEALTH.ORG編集部として、日本の妊婦さんやご家族が妊娠中の甲状腺の問題を理解し、適切に対処できるよう、科学的根拠に基づいた詳細かつ実践的な情報を提供します。

要点まとめ

  • 妊娠中の甲状腺ホルモンの需要は25%から50%増加し、特に胎児の脳の発達に不可欠です。妊娠初期(18-20週まで)の胎児は、母親の甲状腺ホルモンに完全に依存しています26
  • 日本の妊婦のヨウ素摂取量は一般的に十分ですが、昆布(こんぶ)のような特定の海藻からの過剰摂取は、特に妊娠後期において、新生児の一時的な甲状腺機能低下症を引き起こす可能性があるため注意が必要です78
  • 甲状腺機能低下症の最も一般的な原因は橋本病であり、治療にはレボチロキシン(商品名:チラーヂンS®)が用いられます。妊娠が確認されたら、自己判断で服用を中止せず、直ちに医師の指示に従って用量を調整することが極めて重要です69
  • 甲状腺機能亢進症の主な原因はバセドウ病です。治療薬は胎盤を通過する可能性があるため、胎児への影響を最小限に抑えつつ母体の状態を管理するため、専門医による慎重な用量管理が不可欠です10
  • 甲状腺疾患の診断には、妊娠周期ごとに特化した基準値(特に日本人妊婦のデータに基づくもの)を用いることが非常に重要です。国際的な基準を画一的に適用すると、不必要な診断や治療につながる可能性があります11
  • 出産後も「産後甲状腺炎」を発症するリスクがあり、特に自己免疫性甲状腺疾患の既往がある場合は注意が必要です。産後も甲状腺機能の継続的なモニタリングが推奨されます12

1. 基礎知識:甲状腺と妊娠

妊娠は、母親の甲状腺機能に大きく複雑な変化を引き起こします1。これらの変化と、甲状腺ホルモンが胎児、特にその神経発達に果たす重要な役割を理解することは、健康な妊娠期間を過ごすための第一歩です。

1.1. 正常な妊娠における甲状腺機能の生理的変化

妊娠中、甲状腺ホルモンの需要は著しく増大し、通常、妊娠前のレベルと比較して25%から50%増加します2。この増加は、母体自身の代謝需要の増加と、成長する胎児の需要の両方を満たすために必要です13
妊娠第一トリメスター(妊娠初期)には、血清中の甲状腺刺激ホルモン(TSH)の濃度がしばしば低下します14。このTSHの最も顕著な低下は、高濃度のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)ホルモンによって引き起こされます15。hCGはTSHと構造的に類似しており、甲状腺上のTSH受容体を刺激することができます。これにより甲状腺ホルモンの産生が増加し、フィードバック機構を介してTSHの分泌が抑制されるのです16。さらに、エストロゲンによるサイロキシン結合グロブリン(TBG)の増加や、胎盤における脱ヨード酵素の活性も、全体的な甲状腺ホルモン需要の増加に寄与します16
これらの生理的変化を理解することは、妊娠中の甲状腺機能検査の結果を正確に解釈し、なぜ基準範囲を妊娠周期ごとに調整する必要があるのか、そしてなぜ既存の甲状腺疾患の治療薬の用量調整が必要になるのかを認識するために不可欠です17。体が自然に甲状腺ホルモンの産生を増やそうと適応する様は、このホルモンが妊娠の成功にとっていかに重要であるかを示しています18。この適応メカニズムが機能不全に陥ったり、不十分であったりする場合(甲状腺機能低下症の場合など)、問題が生じます19。したがって、治療的介入は、不自然な介入と見なされるべきではなく、むしろ体が十分なホルモンを供給しようとする自然な努力を、困難な状況下で支援する手段と見なすことができます20

1.2. 胎児の神経発達における母体甲状腺ホルモンの重要な役割

母親の甲状腺ホルモンは、胎児の脳の発達に極めて重要な役割を果たします6。妊娠初期の約18〜20週間、胎児は自身の甲状腺がホルモンを産生できるようになるまで、母親からの甲状腺ホルモンの供給に完全に依存しています6。この期間は、重要な神経構造の形成と発達にとって決定的な時期です21
母親の重度の甲状腺機能低下症が未治療のままであると、赤ちゃんの脳の発達に深刻な障害を引き起こす可能性があります22。軽度の甲状腺機能低下症であっても、妊娠中に未治療の場合、子供の脳の発達に軽微な異常と関連する可能性があります6。研究によると、母親の顕性甲状腺機能低下症は、おそらく妊娠初期に胎盤を介したホルモン供給が不十分であるため、胎児の知的発達の障害と関連していることが示されています2
この「脆弱な窓」の時期、すなわち胎児の脳発達が完全に母親の甲状腺ホルモンに依存している妊娠初期の数週間は、妊娠前のケアと、特にリスクの高い女性に対する妊娠初期の甲状腺スクリーニング・管理の緊急性を浮き彫りにします23。この期間中のいかなるホルモン不足も、胎児自身によって補うことはできません24。したがって、妊娠を計画する前に甲状腺の健康を最適化し、妊娠が確認されたらすぐに医療相談を求めることは、問題が後から発見されて対処するよりもはるかに大きな影響をもたらす積極的な行動です25

1.3. 妊娠中のヨウ素:世界的な推奨と日本人への特別な注意

ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に不可欠な微量栄養素です26。そのため、妊娠中に十分なヨウ素を確保することは非常に重要です27。世界保健機関(WHO)は、妊娠期間中、1日あたり約250マイクログラム(µg)のヨウ素摂取を推奨しています6。米国甲状腺学会(ATA)は、妊娠を計画している、妊娠中、または授乳中の米国の女性に対し、毎日150µgのヨウ素をサプリメントで補給するよう勧めています6。妊婦および授乳中の女性でヨウ素需要が増加することは広く認識されています2
しかし、日本の状況を考慮すると、ヨウ素の問題はより複雑になります28。日本人妊婦を対象としたある研究では、尿中ヨウ素濃度(UIC)の中央値が201µg/Lであり、ヨウ素摂取量がおおむね十分であることが示されました11。日本の伝統的な食事は、海藻や魚介類などの供給源からヨウ素が豊富に含まれていることがよくあります29。これは、日本の妊婦にとってのヨウ素に関する主な懸念が、多くの他の集団のように欠乏症の予防ではなく、特定の食品源からの過剰摂取のリスク管理である可能性を意味します30
特筆すべき警告として、妊婦、特に妊娠後期において、昆布(こんぶ)のようなヨウ素を非常に多く含む食品を過剰に摂取すると、新生児に一過性の甲状腺機能低下症を引き起こす可能性があることが指摘されています8。日本甲状腺学会(JTA)も、日本人のヨウ素栄養状態と甲状腺疾患との関連に関する全国調査に関与しており31、これが日本の医学界で積極的に関心を持たれ、研究されている分野であることを示唆しています。
したがって、米国ATAのガイドラインのような画一的なヨウ素サプリメントの推奨は、一部の日本人妊婦には不適切であるか、あるいは有害でさえある可能性があります32。その代わりに、よりバランスの取れたアプローチが必要です33。以下に、日本の読者向けに妊娠中のヨウ素に関する考慮事項をまとめた表を示します。

項目 推奨・情報 参考文献
1日の推奨ヨウ素摂取量 約250 µg/日(WHOによる) 6
日本における一般的なヨウ素状況 日本人の食事は通常、十分なヨウ素を供給している。 11
日本の食事における一般的なヨウ素源 海藻(例:のり、わかめ、昆布)、魚、魚介類、乳製品。  
昆布に関する特別な注意 昆布(特にヨウ素が豊富)の過剰摂取は、特に妊娠後期において、新生児に一時的な甲状腺の問題を引き起こす可能性がある。適切な摂取量については医師と相談すること。 8
一般的なアドバイス バランスの取れた食事を心がけること。ヨウ素摂取量に懸念がある場合や、特定の種類の海藻を定期的に多く食べる場合は、医師または管理栄養士に相談すること。  

健康に関する注意事項

  • 上記の表は、日本の食文化に根差した実践的な情報を提供するものです。国際的な一般的な推奨を超え、日本人の食生活に関連する特定の過剰摂取リスク(昆布由来)を強調しています34
  • 自己判断でヨウ素のサプリメントを摂取したり、特定の食品を極端に制限したりする前に、必ずかかりつけの産婦人科医や内分泌専門医にご相談ください。

2. 妊娠中の甲状腺機能低下症(甲状腺機能低下症 – Kōjōsen Kinō Teikashō)

甲状腺機能低下症は、甲状腺が必要な量の甲状腺ホルモンを産生できない状態です。妊娠中のこの状態は、母子双方の健康に重大な影響を及ぼす可能性があるため、正確な理解と適切な管理が不可欠です。

2.1. 原因(Etiology)

妊娠中の甲状腺機能低下症の最も一般的な原因は、橋本病(慢性甲状腺炎)です。これは自己免疫疾患であり、体の免疫系が誤って自身の甲状腺組織を攻撃し、ホルモン産生能力を低下させます6。また、妊娠前から存在する甲状腺機能低下症の治療が不十分である場合や、甲状腺機能亢進症の治療で抗甲状腺薬を過剰に使用した場合にも発生する可能性があります6。その他、甲状腺手術後や特定の薬剤の副作用として発症することもあります35
橋本病が一般的であるということは、妊娠中に甲状腺機能低下症を発症する女性のかなりの割合が、根底に自己免疫疾患を抱えている可能性があることを意味します36。これは重要な意味を持ちます。なぜなら、自己免疫は甲状腺に限定されず、他の自己免疫疾患のリスクとも関連しうるからです37。さらに、橋本病のマーカーである抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)の存在は、TSH値が境界域にあるだけであっても、妊娠の転帰に影響を与える可能性があります2。したがって、橋本病、TPOAb、そして医師がこれらの抗体検査を指示する理由との間の関連性を理解することは、単なるTSHの数値を超えた疾患管理に影響を与えるため、非常に重要です38

2.2. 臨床症状(症状)

妊娠中の甲状腺機能低下症の症状は多様で非特異的であることが多く、以下のようなものが含まれます:無気力、疲れやすさ(易疲労性)、まぶたのむくみ(眼瞼浮腫)、寒がり、体重増加、動作が鈍くなる(動作緩慢)、強い眠気(嗜眠)、記憶力の低下、便秘、声がかすれる(嗄声)1035
妊娠中の甲状腺機能低下症の診断における大きな課題は、その症状の多くが妊娠による通常の変化と非常によく似ていることです39。軽度の甲状腺機能低下症の女性の多くは、明確な症状がないか、あったとしてもそれらを妊娠によるものだと考えがちです6。実際、甲状腺機能障害を持つ妊婦のほとんどは無症状であり、甲状腺疾患の既往歴もありません4。このことは、症状のみに頼ったスクリーニングでは不十分である可能性を示唆しています40
多くの症状の非特異性と、妊娠の通常の兆候との重複は、症状のみに依存した場合のタイムリーな診断に対する大きな障壁となります41。これは、リスクのある集団における積極的なスクリーニングや、スクリーニング範囲の拡大を検討する論拠を強めるものです42。したがって、症状をリストアップすることは重要ですが、これらの症状は決定的ではなく、正確な診断には血液検査が必要であることを伝える注意喚起が伴うべきです43

妊娠中の甲状腺機能低下症の一般的な症状(および妊娠症状との重複の可能性)
症状(日本語、ふりがな、読み) 簡単な説明 妊娠症状との重複に関する注記
無気力 (むきりょく, Mukiryoku) やる気が起きず、活動への興味を失う。 ホルモンの変化や妊娠全般の疲労感により見られることがある。
疲れやすい (つかれやすい, Tsukareyasui) – 易疲労性 少ない活動でもすぐに疲労困憊する。 特に妊娠初期および後期に非常に一般的。
まぶたのむくみ (Mabuta no mukumi) – 眼瞼浮腫 特に朝、まぶたが腫れぼったい。 軽度のむくみは妊娠中に起こりうるが、顔の顕著なむくみは兆候の可能性がある。
寒がり (さむがり, Samugari) 同じ環境にいる他の人よりも寒く感じる。 暑がりになる妊婦もいるが、異常な寒がりは注意が必要。
体重増加 (たいじゅうぞうか, Taijū zōka) 食事や活動レベルに見合わない、説明のつかない体重増加。 体重増加は妊娠中に正常だが、過度または不相応な増加は検討が必要。
動作緩慢 (どうさかんまん, Dōsa kanman) 身体的な動きが普段より遅くなる。 妊娠による体の重さと混同されることがある。
強い眠気 (つよいねむけ, Tsuyoi nemuke) – 嗜眠 過度に眠気を感じ、覚醒しているのが難しい。 疲労と眠気は、特に妊娠初期に一般的。
記憶力低下 (きおくりょくていか, Kioku-ryoku teika) 集中するのが難しく、物忘れが多い。 「マタニティブレイン」は知られた現象だが、著しい低下は注意が必要。
便秘 (べんぴ, Benpi) 排便が困難、または頻度が少なくなる。 ホルモンの変化や子宮の圧迫により、妊娠中に非常に一般的。
かすれ声 (かすれごえ, Kasuregoe) – 嗄声 声がかすれたり、弱くなったりする。 単なる妊娠症状としては比較的まれ。

この表は参考情報です。気になる症状がある場合は、必ず医師にご相談ください。

– JAPANESEHEALTH.ORG 編集部

2.3. 診断方法

2.3.1. スクリーニング方針

現在、すべての妊婦に対して甲状腺機能低下症の普遍的スクリーニングを行うべきかについては、世界的にコンセンサスが得られていません1。米国甲状腺学会(ATA)は、甲状腺機能亢進症や低下症の治療歴、甲状腺疾患の家族歴、自己免疫疾患の既往歴、甲状腺腫を持つ女性など、甲状腺疾患のリスクが高い女性に対して、妊娠が確認されたらすぐにTSHを検査することを推奨しています6。米国内分泌学会(The Endocrine Society)も、リスクが増加した患者群におけるターゲットを絞った症例発見を支持しています1
日本においては、日本甲状腺学会(JTA)および米国生殖医学会(ASRM)のガイドライン(参考文献14で引用)では、適応がある場合のスクリーニングの第一選択としてTSH測定が推奨されています44。2024年のASRMの更新では、TSHとfT4の両方が示唆されています45。重要な点として、無症状でリスク因子のない女性における潜在性甲状腺機能低下症のルーチンスクリーニングは、妊娠の転帰や子供の神経認知機能の改善が証明されていないため、推奨されていません44。しかし、甲状腺疾患の既往歴、家族歴、1型糖尿病、または甲状腺疾患を疑う臨床的兆候がある女性には検査が推奨されます44。日本の厚生労働省も、甲状腺機能障害を妊娠中に管理が必要な慢性疾患と位置づけており46、日本の新生児スクリーニングプログラムには先天性甲状腺機能低下症が含まれています47
一部では、症状や病歴に基づくスクリーニングでは日本の全症例を発見するには不十分であり、スクリーニング対象の拡大を検討すべきとの意見もあります4。これは、普遍的スクリーニングに対する慎重なアプローチ(スクリーニングで発見された軽度の潜在性甲状腺機能低下症の治療による神経発達転帰の改善に関する明確なエビデンスの欠如による)と、ターゲットを絞ったスクリーニングでは無症状の症例を見逃す可能性があるという認識との間の緊張を反映しています4。日本のガイドライン44は、ターゲットを絞ったスクリーニングに傾倒しつつも、明確な適応を示しているようです。

2.3.2. 検査

妊娠中の甲状腺問題を診断・モニタリングするために用いられる主要な血液検査には以下のものがあります:

  • TSH (Thyroid Stimulating Hormone – 甲状腺刺激ホルモン): 下垂体が甲状腺にどれだけホルモン産生を「命令」しているかを測定します。通常、最初のスクリーニング検査として用いられます48
  • FT4 (Free Thyroxine – 遊離サイロキシン): 体の組織が利用できる、タンパク質に結合していないサイロキシン(T4)ホルモンの量を測定します49
  • TPOAb (Thyroid Peroxidase Antibodies – 抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体): 甲状腺のペルオキシダーゼ酵素を攻撃する抗体を検出します。これは橋本病のような自己免疫性甲状腺疾患の兆候です2

2.3.3. 妊娠周期別の基準範囲

甲状腺ホルモンの濃度は妊娠期間を通じて変動するため、妊娠周期に特化した基準範囲を使用することが非常に重要です50。2011年のATAガイドラインでは、TSHの上限を第一トリメスター(T1)で2.5 mU/L、第二(T2)・第三(T3)トリメスターで3.0 mU/Lと定めていました51。2017年のATAガイドラインでは、集団特異的な基準範囲がない場合、妊娠初期の上限を4.0 mU/Lに引き上げました16。治療目標は通常、TSH <2.5 µU/ml(T1)または<3 µU/ml(T2/T3)、あるいは妊娠周期特異的な正常TSH範囲内とされます2
日本の読者にとって極めて重要なのは、日本の研究が独自の基準範囲を設定していることです11。日本人妊婦(甲状腺抗体陰性)を対象としたある研究では、以下の基準範囲(2.5〜97.5パーセンタイル)が示されました11

日本人妊婦のための妊娠周期別甲状腺ホルモン基準範囲
妊娠周期 TSH (mIU/L) (2.5–97.5パーセンタイル) FT4 (ng/dL) (2.5–97.5パーセンタイル)
第一トリメスター(例:〜12週) 0.04 – 6.06 1.10 – 1.87
第二トリメスター(例:13〜28週) 0.31 – 3.11 (この研究の要約ではT2のFT4データは不十分)
第三トリメスター(例:29週〜出産) 0.48 – 3.93 (この研究の要約ではT3のFT4データは不十分)

出典: 11のデータに基づく。

– JAPANESEHEALTH.ORG 編集部

注目すべきは、この研究が「2017年の米国甲状腺学会(ATA)ガイドラインで世界的に公表されたデータと比較して、我々の第一トリメスターにおけるTSHおよびFT4の基準範囲の上限と下限の両方が、他の国々よりも高かった」と指摘している点です11。日本の妊娠初期におけるTSH基準範囲が著しく高い(上限6.06 mIU/L)ことは、一般的に引用されるATAの上限(例:2.5または4.0 mIU/L)と比較して、日本における診断および治療の決定に重要な意味を持ちます52。国際的な閾値を使用すると、日本人女性において潜在性甲状腺機能低下症の過剰診断につながる可能性があります53。したがって、日本の基準範囲を優先し、解釈することが最も重要です54

健康に関する注意事項

  • これらの基準範囲は、入手可能な研究に基づいた日本人妊婦に特有のものであり、一般的な国際ガイドラインや、お近くの検査施設の基準範囲とは異なる場合があります55
  • ご自身の検査結果については、必ず医師と話し合ってください56

2.4. 母体と胎児へのリスク(未治療・不十分な治療の場合)

妊娠中に甲状腺機能低下症が未治療または不十分に治療された場合、母体と胎児の両方に深刻な結果をもたらす可能性があります57

  • 母体に対して: リスクの増加には、流産、母体の貧血、筋症(筋肉痛、筋力低下)、うっ血性心不全、妊娠高血圧腎症、胎盤異常、産後出血が含まれます6。潜在性甲状腺機能低下症でさえ、母体の有害な転帰と関連しています2。早産、常位胎盤早期剥離、産後甲状腺炎のリスクについても報告がありますが、妊娠高血圧腎症、妊娠高血圧、児の出生体重の問題、周産期死亡率との関連については相反する報告もあります58
  • 胎児・乳児に対して: 最も懸念される結果は、脳の発達障害です59。重度の未治療甲状腺機能低下症の母親から生まれた子供は、深刻な認知、神経、発達の異常を抱える可能性があります6。母親の軽度の未治療甲状腺機能低下症でさえ、子供の脳発達の軽微な異常と関連する可能性があります2。母親の顕性甲状腺機能低下症は、新生児のIQ低下と関連しています4。潜在性甲状腺機能低下症も、子供の精神運動発達の障害と関連すると考えられていますが460、一部の研究ではこれが確実には証明されていないとしつつも、治療が推奨されています2。さらに、母親の甲状腺機能低下症は、流産や早産の発生率も高めます1

子供の神経発達に対する長期的な影響の可能性は、たとえ軽度の甲状腺機能低下症(潜在性甲状腺機能低下症については議論の余地があるものの2)からであっても、問題の深刻度を即時の妊娠合併症を超えて高め、治療の予防的側面を強調します61。したがって、この情報を慎重に提示し、強力なエビデンスがある点(顕性甲状腺機能低下症)と、関連性または予防的な性質を持つ点(潜在性甲状腺機能低下症と神経発達)を認めながら、問題の重大さを伝えることが、信頼性を維持するために必要です62

2.5. 治療管理(Treatment)

2.5.1. レボチロキシン(例:日本のチラーヂンS®)療法

妊婦の甲状腺機能低下症の治療目標は、甲状腺ホルモンを適切に補充することです9。合成サイロキシンホルモンであるレボチロキシン(LT4)が標準的な治療法です63。日本では、一般的な商品名の一つに「チラーヂンS®」があります64
理想的には、レボチロキシンの用量は妊娠前に最適化されるべきです2。妊娠前の目標TSHは≤2.5 µIU/mlが推奨されます2。妊娠中のレボチロキシン需要は通常25%から50%増加します2。そのため、重要な推奨事項として、レボチロキシンで甲状腺機能低下症を治療中の女性は、妊娠が確定したらすぐに、自動的に薬の用量を20%〜30%増量し(例:通常の1日量に加えて週に2錠余分に服用)、同時に医師に連絡して迅速な検査とさらなる評価を受けるべきです9。ある日本のクリニック(奈良甲状腺クリニック)では、用量を約1.3倍に増やすか、週に2回2倍量を服用し、妊娠確定後1ヶ月以内に受診するよう助言しています64
この患者による積極的な用量増量は、公式な医療相談までのギャップを埋めることができる、時間的に重要な介入であり、胎児が母親の甲状腺ホルモンに早期に依存しているという事実を直接的に解決します65。これは、甲状腺機能低下症の女性がこの必要な行動を認識できるよう、妊娠前のカウンセリングの重要性を強調するものです66
妊娠期間中、TSHは定期的に、妊娠前半は4週間ごと9、あるいは4〜6週間ごとにモニタリングする必要があります44。妊娠中のTSH目標は、通常、第一トリメスターで<2.5 µIU/ml、第二・第三トリメスターで<3.0 µIU/ml、あるいは日本の妊娠周期特異的な基準範囲に従います2。ある日本の情報源44によれば、TSHの目標は基準範囲の下限から2.5 mIU/Lの間に保つこととされています。出産後、母親は通常、妊娠前のレボチロキシン用量に戻ることができます9

2.5.2. 潜在性甲状腺機能低下症(SCH)の管理

潜在性甲状腺機能低下症(SCH)—TSHは軽度上昇しているがFT4は正常範囲内にある状態—の妊娠中の管理は、多くの議論があるテーマです67
ATAによると、SCHの治療は様々であり、TPOAbの状態に依存することがあります9。TSH >10 mIU/Lの場合は治療が推奨されます68。TSHが2.5-10 mIU/Lの場合:TPOAb陽性の場合はTSH >4 mIU/Lで治療が推奨され、TSHが2.5-4.0 mIU/Lの場合は検討されるべきです69。TPOAb陰性の場合は、TSHが2.5-10.0 mIU/Lで治療が「検討されうる」とされています9。2017年のATAガイドラインでは、妊娠特異的基準範囲を超えるTSHを持つTPOAb陽性女性、およびTSH >10 mIU/LのTPOAb陰性女性に対するLT4治療を強く推奨しています16。米国内分泌学会は、潜在的な利益が潜在的なリスクを上回ると主張し、SCHの女性へのT4補充を推奨しています2
日本の文脈では、一部の文献がLT4療法に関する過去のATA(2011年:TSH >2.5 + TPOAb+)および内分泌学会(2012年:T1でTSH >2.5 / T2/T3で >3.0、抗体に関わらず)の推奨に言及しています70。ある日本のクリニック(奈良甲状腺クリニック)は、妊娠を希望する、または妊娠中の女性でTSH >2.5 µIU/mLの場合に治療を検討します64。しかし、別の日本の情報源(亀田IVFクリニック幕張)は、以前にスクリーニングされていない女性におけるSCHの定期的スクリーニングと治療は推奨されないと述べています44。POSTAL、TABLET、T4LIFEなどの研究では、TPOAb陽性の正常甲状腺機能女性や反復流産歴のある女性へのLT4治療が、これらの特定の研究対象群において、生児出産率や流産率に混合した結果や有意な改善をもたらさなかったことが示されています71
SCHの治療決定は高度に個別化され、潜在的な利益(神経発達のようなすべての転帰で常に明確に証明されているわけではない)とLT4の最小限のリスクとの間でバランスを取ります72。TPOAbの状態と特定のTSHレベル(妊娠周期別、理想的には集団特異的な基準範囲と比較して)が重要な要素です73。日本の臨床医は、普遍的スクリーニングが支持されていない場合でも、妊娠を希望または妊娠している個々の患者(例:参考文献19によるTSH > 2.5 µIU/mL)に対して、治療開始の低いTSH閾値を適用することがあります74

2.5.3. 薬物相互作用

重要な実践上の注意点として、妊娠中のビタミン剤にはしばしば鉄やカルシウムが含まれており、これらは消化管からのレボチロキシンの吸収を低下させる可能性があります75。したがって、レボチロキシンと妊娠中のビタミン剤は同時に服用すべきではなく、少なくとも4時間の間隔をあける必要があります9

妊娠中の甲状腺機能低下症の主な管理原則
側面 推奨 主要参考文献
妊娠前のTSH目標 TSH ≤2.5 µIU/mLを目指す。 2
妊娠確定時の行動(LT4服用中の女性) 直ちにLT4の1日量を20-30%増量し(例:週に2錠追加)、かつ直ちに医師に報告する。(日本のクリニック19:1.3倍に増量または週2回2倍量、1ヶ月以内に受診) 9
TSHモニタリング頻度 妊娠前半は4週間ごと、または4〜6週間ごと。 9
妊娠中のTSH目標(一般) TSH <2.5 µIU/mL (T1), <3.0 µIU/mL (T2/T3) または日本の妊娠周期特異的基準範囲を使用する。(日本のクリニック14:目標TSHは基準範囲下限から2.5 mIU/L) 2
潜在性甲状腺機能低下症(SCH)の治療 医師と相談。決定はTSHレベル、TPOAbの状態、個人的要因に基づく。(日本の基準範囲を参照) 9
服薬タイミング レボチロキシン(例:チラーヂンS®)と妊娠中のビタミン剤(鉄/カルシウム含有)は少なくとも4時間あける。 9

3. 妊娠中の甲状腺機能亢進症(甲状腺機能亢進症 – Kōjōsen Kinō Kōshinshō)

甲状腺機能亢進症は、甲状腺がホルモンを過剰に産生する状態です。妊娠中のこの状態は、その原因の大部分が自己免疫疾患であるバセドウ病であり、母体と胎児の両方に特有のリスクをもたらすため、専門的な管理が求められます。

3.1. 原因(Etiology)

妊娠中の甲状腺機能亢進症の主な原因はバセドウ病です。これは自己免疫疾患であり、免疫系が甲状腺を過剰に刺激してホルモンを産生させる抗体(TRAbまたはTSAb)を産生します10

3.2. 臨床症状(症状)

妊娠中の甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の臨床症状には、頻脈、体重減少(食欲は増進することがあるにもかかわらず)、手指の震え、多汗、びまん性甲状腺腫(甲状腺が均一に腫れる)、眼球突出などがあります10。日本語の専門用語には、情緒不安定、手指振戦(しゅししんせん)、動悸(どうき)、頻脈(ひんみゃく)、甲状腺腫(こうじょうせんしゅ)、眼球突出(がんきゅうとっしゅつ)、多汗(たかん)、暑がり、体重減少、皮膚湿潤(ひふしつじゅん)などがあります35。頻脈や疲労感などの一部の症状は、妊娠の通常の症状と重複することがありますが、眼球突出、明らかな甲状腺腫、または食事量が増えているにもかかわらず著しく体重が減少するなどの兆候は、甲状腺機能亢進症に特異的であることが多いです76

妊娠中の甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の一般的な症状
症状(日本語、ふりがな、読み) 簡単な説明
情緒不安定 (じょうちょふあんてい, Jōcho fuantei) イライラしやすく、不安になったり、気分が変わりやすかったりする。
手指振戦 (しゅししんせん, Shushi shinsen) 特に手を伸ばした時に、指先がかすかに震える。
動悸 (どうき, Dōki) 心臓がドキドキしたり、速く打ったり、不規則に感じたりする。
頻脈 (ひんみゃく, Hinmyaku) 安静時の心拍数が通常より高い。
甲状腺腫 (こうじょうせんしゅ, Kōjōsenshu) 首にある甲状腺が腫れ、見たり触ったりしてわかることがある。
眼球突出 (がんきゅうとっしゅつ, Gankyū tosshutsu) 目が飛び出しているように見え、凝視しているような印象を与える。(バセドウ病に特徴的)
多汗 (たかん, Takan) 運動していなくても、涼しい環境にいても、普段より多くの汗をかく。
暑がり (あつがり, Atsugari) 暑く感じ、他の人よりも高温に耐えられない。
体重減少 (たいじゅうげんしょう, Taijū genshō) 意図せず体重が減少する、食欲が増していても起こることがある。(妊娠中、体重が増えないか減少するのは異常)
皮膚湿潤 (ひふしつじゅん, Hifu shitsujun) 皮膚が常に湿っぽく、温かく感じる。

この表は参考情報です。気になる症状がある場合は、必ず医師にご相談ください。

– JAPANESEHEALTH.ORG 編集部

3.3. 診断方法

妊娠中の甲状腺機能亢進症の診断は、主に血液検査に基づきます77。日本甲状腺学会(JTA)によるバセドウ病の診断ガイドラインには、臨床症状(甲状腺中毒症の症状、甲状腺腫、眼球突出)と、以下のような臨床検査所見が含まれます:FT4および/またはFT3濃度の上昇78、TSHの抑制(通常<0.1 μU/ml)79、TSH受容体抗体(TRAbまたはTBII)または甲状腺刺激抗体(TSAb)の陽性80、そして甲状腺における放射性ヨウ素摂取率(RAIU)の上昇です10
しかし、極めて重要な注意点として、放射性ヨウ素(RAIU)の使用は、胎児への害のリスクがあるため、妊娠中および授乳中は絶対禁忌です1。したがって、JTAの一般的なバセドウ病診断ガイドラインにはRAIUが含まれていますが、妊婦においてはこ`のステップは省略されます81。妊婦の診断は、主に臨床症状、TSH、FT4、FT3の濃度、およびTRAb/TSAb抗体の存在に基づいて行われます82。日本における妊娠中の甲状腺機能亢進症の管理の文脈では、抗甲状腺薬の用量調整の一環としてfT4濃度のモニタリングが言及されています44

3.4. 母体と胎児へのリスク

母体の甲状腺機能亢進症およびその治療は、胎児の甲状腺機能における同時発生的な問題と関連することがあります1。母体の甲状腺機能亢進症が十分に管理されない場合、妊娠高血圧腎症、心不全、早産のリスクが高まる可能性があります83。特別なリスクとして、母親のTRAb抗体が胎盤を通過し、胎児または新生児に甲状腺機能亢進症(新生児バセドウ病)を引き起こすことがあります。これは、胎児頻脈、胎児甲状腺腫、子宮内発育遅延として現れることがあります84

3.5. 治療管理

妊娠中の甲状腺機能亢進症の治療には、通常、プロピルチオウラシル(PTU)やメチマゾール(MMI)などの抗甲状腺薬(ATDs)が使用されます85。目標は、胎児への薬剤曝露を最小限に抑えるために、可能な限り低い用量のATDで母体の甲状腺機能亢進症をコントロールすることです86
治療における重要な側面は、ホルモン濃度の目標設定です87。日本の情報源によると、妊婦の甲状腺機能亢進症を治療する際には、fT4濃度をモニタリングし、妊娠中の正常基準範囲の上限にfT4を維持するように抗甲状腺薬の用量を調整する必要があります44。この目標は、非妊娠者の治療目標(fT4を正常範囲の中間あたりに保つことがある)とは異なります88
母体のfT4を正常範囲の上限に維持することは、母体の疾患を管理しつつ、胎児への薬剤曝露を最小限に抑え、抗甲状腺薬の過剰投与による胎児の甲状腺機能低下症を避けるという、慎重なバランスを反映しています89。これは、最小有効量の薬剤を使用する戦略です90

4. 産後の甲状腺機能障害

出産という大きなイベントの後も、甲状腺の健康には引き続き注意が必要です。特に自己免疫性の甲状腺疾患を持つ女性では、「産後甲状腺炎」という特有の状態が起こることがあります。

4.1. 産後甲状腺炎(PPT)の概要

産後甲状腺炎(Postpartum Thyroiditis – PPT)は、出産後1年以内に発生する可能性のある甲状腺の炎症状態です91。自己免疫性甲状腺疾患は、産後甲状腺炎と関連しています1。PPTの頻度は、甲状腺機能低下症の既往がある女性で増加することも報告されています58。PPTは通常、甲状腺機能が変動するいくつかのフェーズを特徴とします:最初は一過性の甲状腺機能亢進症、次に甲状腺機能低下症、そして最終的に正常な甲状腺機能への回復です92。しかし、一部の女性は一相のみを経験するか、甲状腺機能低下症が永続することもあります93
この状態は、抗TPO抗体が陽性の女性でより一般的です94。妊娠中に甲状腺の問題(特に橋本病やバセドウ病のような自己免疫疾患)があった女性や、抗TPO抗体が陽性であった女性は、PPTを発症するリスクが高くなります95。これは、彼女たちの甲状腺機能のモニタリングが出産直後で終わるべきではないことを意味します96。産後期は、これらの女性にとって甲状腺機能が不安定になる可能性のあるもう一つの「窓」の時期なのです97

4.2. 既存の病状に対する産後の薬剤調整

妊娠期間中、レボチロキシンで治療を受けていた甲状腺機能低下症の女性の場合、出産直後にレボチロキシンの用量を妊娠前の用量に戻すことが通常可能です9。しかし、この調整は医師の指導のもと、産後の甲状腺機能検査の結果に基づいて行われる必要があります98

免責事項
この記事は医学的アドバイスに代わるものではなく、症状がある場合は専門家にご相談ください。

参考文献

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