妊娠中の鶏肉摂取と男児胎児の発育への影響:科学的根拠に基づく徹底解説
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妊娠中の鶏肉摂取と男児胎児の発育への影響:科学的根拠に基づく徹底解説

妊娠は、女性の人生において最も喜びに満ちた時期の一つであると同時に、多くの不安や疑問が伴う時期でもあります。特に、お腹の赤ちゃんの健やかな成長を願うからこそ、日々の食事に関する情報には敏感になるものです。インターネットやSNSには情報が溢れていますが、その中には科学的根拠が不明確なものや、いたずらに不安を煽るものも少なくありません。「妊娠中に鶏肉を食べると、男の子の赤ちゃんの発育に影響が出るのではないか?」このような特定の食品と胎児の発育を結びつける噂を耳にし、心配になっている方もいらっしゃるかもしれません。この種の主張は、しばしば「科学的研究によると」という言葉を伴うため、一見すると信頼性が高いように感じられ、妊婦さんの心に大きな不安の影を落とすことがあります。本稿の目的は、この疑問に対して、世界の科学的研究と日本の公的機関の見解を統合し、明確かつ信頼できる答えを提供することです。産婦人科医や管理栄養士といった専門家の知見1を参照しつつ、複雑な科学的知見を分かりやすく解説し、噂の真相を徹底的に解明します。このような不安が生じる背景には、専門的な科学(例えば、内分泌学や毒性学)と一般の方々の知識との間に存在する「情報の空白地帯」があります。この空白を、単純で感情に訴えかける、しかし科学的には不正確な物語が埋めてしまうのです。本稿は、単に噂を否定するだけでなく、その空白を正確でアクセスしやすい科学的情報で丁寧に埋めることで、読者の皆様が抱える不安の根本原因を解消することを目指します。最終的に、本稿が、妊娠中の女性とそのご家族が、恐怖ではなく事実に基づいた理解によって、自信を持って健康的な食生活を送るための一助となることを願っています。

この記事の科学的根拠

この記事は、引用元として明示された質の高い医学的エビデンスのみに基づいています。以下は、参照された情報源と、それが本記事の医学的指針にどのように関連しているかの概要です。

  • PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)による主張の分析:本記事における「鶏肉と男児の発育」に関する噂の出所と論理的問題点の指摘は、PETAが発表したプレスリリースや書簡、およびそれらを検証した第三者機関の報告に基づいています34
  • シャンナ・スワン博士らによる環境疫学研究:フタル酸エステル類の胎内曝露と男児の生殖発達(特に肛門性器間距離)との関連性に関する解説は、「未来の家族のための研究(SFF)」や「乳児の発達と環境に関する研究(TIDES)」など、スワン博士らが主導した主要な科学論文に基づいています811
  • 日本の公的機関による調査報告:日本国内の食品におけるフタル酸エステル汚染の実態や対策に関する記述は、主に厚生労働省の科学研究費で行われた国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)などの公式報告書に基づいています2227
  • 厚生労働省による妊産婦向けガイドライン:妊娠中に本当に注意すべきリスク(食中毒、栄養素の過剰摂取)や、推奨される食生活に関する記述は、厚生労働省が公表している「妊産婦のための食事バランスガイド」や関連通知に基づいています303436

要点まとめ

  • 「妊娠中の鶏肉摂取が男児の性器サイズに影響する」という噂は、特定の団体によるキャンペーンに端を発したもので、科学的根拠はありません。根拠とされた研究論文に鶏肉に関する記述は一切存在しません。
  • 科学的な懸念の対象は「鶏肉」ではなく、プラスチック製品などに広く使われる化学物質「フタル酸エステル類」です。高濃度の胎内曝露が男児の生殖発達に影響する可能性が研究で示されています。
  • フタル酸エステル類の主な曝露源は、食品の加工・包装過程(例:古いタイプのプラスチック手袋や容器)であり、鶏肉自体が原因ではありません。
  • 妊娠中に本当に注意すべきは、食中毒(カンピロバクター、サルモネラ、リステリア菌など)と特定の栄養素の過剰摂取(鶏レバーなどに含まれるビタミンA)です。鶏肉は中心部まで十分に加熱すれば安全なタンパク源です。
  • フタル酸エステル類への曝露を減らすには、新鮮な食材を選び、プラスチック容器での加熱を避けるなど、日常生活での工夫が有効です。

噂の真相:「鶏肉と男児の性器サイズ」説の徹底解剖

この章では、妊娠中の鶏肉摂取が男児の性器サイズに影響を与えるという説の出所を特定し、その主張の論理的な問題点を明らかにします。結論から言えば、この説は科学的根拠を欠いた、誤解を招く情報です。

噂の発生源と論理の飛躍

この説の主な発信源は、動物の権利を主張する団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」によるキャンペーンです3。PETAは、米国のチキンウィングフェスティバルの主催者などに送った書簡やプレスリリースを通じて、「妊娠中に鶏肉を食べると、その息子はペニスが小さくなる可能性が高い」という主張を展開しました4
彼らの主張は、一見科学的な根拠に基づいているかのように見えますが、その論理構成には重大な飛躍があります。科学評論家によって指摘されているように、その論理は以下のような三段論法の誤りに基づいています3

  • 前提A: 胎児期のフタル酸エステル類への曝露は、男児の発育に影響を与える可能性がある。(これは科学的に支持されている知見です)
  • 前提B: 鶏肉には、他の多くの食品と同様に、フタル酸エステル類が含まれている。(これも事実です)
  • 誤った結論C: したがって、鶏肉を食べることが、これらの発育への影響を引き起こす。(これは、摂取量、汚染経路、他の食品源などを無視した、根拠のない飛躍です)

このような単純化は、複雑な問題を一つの「犯人」に帰結させる「単一犯人説の誤謬」の典型例です。一般的に、人々は複雑な問題に対して単純な説明を求める傾向があり、PETAの主張はこの心理を巧みに利用しました。「鶏肉」という特定の食品を名指しすることで、分かりやすい敵と単純な(しかし間違った)行動指針(鶏肉を食べない)を提示したのです。しかし、科学的な真実はもっと複雑です。問題の本質は「鶏肉」という食品そのものではなく、現代の環境やフードサプライチェーンに広く存在する「システム的な汚染物質」にあります。この点を理解することが、問題の本質を捉え、より効果的な対策を考える上で極めて重要です。

決定的証拠:根拠とされた研究の実際

PETAがその主張の主たる根拠として引用したのが、「未来の家族のための研究(Study for Future Families)」という名称の科学的研究です6。しかし、ここが最も重要な点ですが、この研究論文の中では、鶏肉や家禽類の摂取については一切言及されていません3。この事実は、PETAの主張の中心的な前提を根底から覆すものです。彼らは、フタル酸エステル類に関する正当な科学的研究結果を、自らの目的のために文脈から切り離し、鶏肉と直接関連付けることで、本来の研究にはない結論を導き出しました。この手法は、複数の科学者やメディアから「ジャンクサイエンス(疑似科学)」であり、研究の悪質な誤用であると厳しく批判されています3
以上の分析から、妊娠中の鶏肉摂取と男児のペニスサイズを関連付けるセンセーショナルな主張は、科学を歪曲したものであると断定できます。この主張は、根拠とされた科学論文の中に直接的な証拠を何ら持たない、根拠のないものです。妊婦さんがこの種の噂に惑わされ、栄養価の高いタンパク源である鶏肉を不必要に避けることは、かえってバランスの取れた食事を妨げる可能性があります。

根本にある科学:フタル酸エステル類の胎内曝露と男児の発育

前の章では、鶏肉と男児の発育に関する噂が科学的根拠を欠いていることを明らかにしました。では、なぜこのような噂が生まれたのでしょうか。その背景には、「フタル酸エステル類」という化学物質に関する正当な科学的研究が存在します。この章では、噂の元となった本物の科学について、正確かつ詳細に解説します。

環境ホルモン「フタル酸エステル」とは

フタル酸エステル類とは、主にプラスチックを柔らかくしなやかにするために使用される化学物質(可塑剤)の一群です8。ポリ塩化ビニル(PVC)製品をはじめ、食品の包装材、医療機器、化粧品、塗料、おもちゃなど、私たちの身の回りの非常に多くの製品に使用されています3。これらの化学物質が公衆衛生上の懸念となっているのは、その一部が「内分泌かく乱物質(通称:環境ホルモン)」として作用する可能性があるためです。特に、男性ホルモンであるアンドロゲンの働きを阻害する「抗アンドロゲン作用」が問題視されています8。胎児期、特に男児の生殖器が形成される重要な時期に、母親がフタル酸エステル類に曝露されると、胎児のテストステロンなどのアンドロゲンの正常な産生や作用が妨げられる可能性があります。これにより、男性生殖器の正常な発達が阻害されるのではないか、という懸念が科学的な研究の出発点となりました9

科学が示す関連性:主要なヒト研究の知見

この分野の研究を牽引してきたのが、米国の環境疫学者であるシャンナ・スワン博士らの研究グループです。彼女らが主導した「未来の家族のための研究(Study for Future Families, SFF)」や、より大規模で精密な「乳児の発達と環境に関する研究(The Infant Development and the Environment Study, TIDES)」は、この問題に関する画期的な知見を提供しました11
これらの研究で中心的な指標となったのが「肛門性器間距離(Anogenital Distance, AGD)」です。AGDは、肛門から生殖器の付け根までの距離を指し、多くの哺乳類においてオスの方がメスよりも50~100%長いという性的二型性を示します8。このAGDの長さは、胎児期のアンドロゲン作用を反映する敏感なマーカーとされています。つまり、男児においてAGDが正常な長さであることは、胎児期にアンドロゲンが適切に作用したことを示す指標となり、逆にAGDが短いことは、抗アンドロゲン作用を持つ化学物質への曝露など、何らかの発達阻害があった可能性を示唆します8
スワン博士らによる主要な研究結果は、以下の通りです。

  • 妊娠中の母親の尿から検出された特定のフタル酸エステル代謝物(特にDEHPやDBPの代謝物)の濃度が高いほど、その母親から生まれた男児のAGDが統計的に有意に短くなるという関連性が示されました8
  • 一部の研究では、フタル酸エステル類への曝露と陰茎の幅(penile width)の減少との間に関連性が見られましたが、陰茎の「長さ」との関連性は弱いか、認められませんでした3
  • 重要なことに、これらの影響が見られた曝露レベルは、米国の一般人口のかなりの割合(例えば4分の1)で認められるレベルであり、これは一部の特殊な集団の問題ではなく、広範な公衆衛生上の課題であることを示唆しています11

さらに、最近の研究では、胎児期のフタル酸エステル類曝露が、成人後の精巣機能の低下17や、男児の遊び方の傾向(より女性的な遊びを好むなど)10といった、長期的な影響を及ぼす可能性も示唆され始めています。これらの科学的知見は、「胎児期のフタル酸エステル類曝露が男児の生殖発達に影響を及ぼす可能性がある」という仮説を支持するものであり、非常に重要です。しかし、これらの研究はあくまで「フタル酸エステル類」という化学物質と発達指標との関連を調査したものであり、「特定の食品(鶏肉)」が原因であると結論付けたものでは決してありません。

表1: 胎児期フタル酸エステル類曝露と男児の生殖発達に関する主要な国際研究の概要

以下の表は、この分野における主要な科学的研究の概要をまとめたものです。この表は、科学的な懸念が「フタル酸エステル類」という化学物質に焦点を当てていること、そしてどの研究においても「鶏肉」が原因として特定されていないことを明確に示しています。

研究名/主著者 (発表年) 調査対象のフタル酸エステル類 主な結果(男児における関連性) 引用元
Swan et al. (2005) / SFF MEP, MBP, MBzP, MiBPなど 母親の尿中フタル酸代謝物濃度の上昇と、AGI(肛門性器指数)の短縮との間に有意な逆相関。 11
Swan (2008) / SFF DEHP代謝物 母親の尿中DEHP代謝物濃度の上昇と、AGDの短縮、陰茎幅の減少、停留精巣との関連性。 14
Swan et al. (2015) / TIDES DEHP代謝物など 妊娠第一トリメスターの母親の尿中DEHP代謝物濃度の上昇と、新生男児のAGD短縮との間に有意な逆相関。 8
Ferguson et al. (2016) DEHP代謝物 妊娠第一トリメスターの母親の尿中DEHP代謝物濃度の上昇と、新生男児の精巣水瘤のリスク増加との関連性。 19
Hart et al. (2021) DEHP, DiNP代謝物など 母親の出生前フタル酸代謝物濃度と、20歳時点での息子の精巣容積の減少との間に負の相関。 18
Jepsen et al. (2023) 34種のフタル酸代謝物 母親の妊娠中のフタル酸代謝物濃度の上昇と、18-20歳時点での息子の精巣ライディッヒ細胞機能の低下(テストステロン/LH比の低下)との関連性。 17

食品汚染の経路と日本の現状

フタル酸エステル類が男児の発育に影響を及ぼす可能性があることは科学的に示されていますが、その曝露源は「鶏肉」という単一の食品ではありません。では、これらの化学物質はどのようにして私たちの食べ物に入り込むのでしょうか。この章では、食品汚染の主な経路と、特に日本の食生活における現状について、国内の調査報告を基に解説します。

なぜ食品にフタル酸エステルが?主な汚染経路

食品中のフタル酸エステル類汚染の主な原因は、食品そのものではなく、生産から消費に至るまでの過程で使用される「食品接触材料(Food Contact Materials, FCMs)」からの移行です20。フタル酸エステル類はプラスチック製品に化学的に結合しているわけではないため、接触している食品、特に脂肪分の多い食品に溶け出しやすい性質があります20
具体的な汚染経路としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 加工・製造工程: 牛乳や液体食品を移送するためのポリ塩化ビニル(PVC)製チューブ、食品工場で使われるコンベアベルトなど20
  • 調理・取り扱い: 飲食店や食品工場、スーパーのバックヤードなどで使用されるPVC製の使い捨て手袋21
  • 包装・容器: 食品を包むプラスチックラップ、瓶の蓋の密閉性を高めるためのパッキン(ガスケット)など22

特に、DEHPのような分子量の大きいフタル酸エステル類は親油性(脂肪に溶けやすい性質)が高いため、肉類、乳製品、油脂類といった脂肪を多く含む食品で、より高い濃度で検出される傾向があります20。つまり、鶏肉に限らず、脂肪を含むあらゆる食品が、その加工・包装過程でフタル酸エステル類に汚染される可能性があるのです。

日本の食卓とフタル酸エステル:国内の調査報告から

この問題は海外だけのものではありません。日本の研究機関も国内の食品汚染について調査を行い、重要な報告をしています。特に、厚生労働省(MHLW)の科学研究費で行われた国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)などの調査は、日本の状況を理解する上で非常に有益です22
その中でも象徴的なのが「市販弁当のDEHP汚染事例」です。2000年前後の調査で、コンビニエンスストアなどで販売されている市販の弁当から、比較的高濃度のDEHPが検出されました26。研究者たちが汚染源を追跡した結果、弁当を箱詰めする際に使用されていたPVC製の手袋からDEHPが食品へ移行していることが突き止められました27
この発見は、大きな公衆衛生上のインパクトをもたらしました。事態を重く見た厚生省(当時)は、2000年6月に食品業界に対し、DEHPを含むPVC製手袋の使用自粛を求める通知を出しました27。その結果は劇的でした。通知後に行われた追跡調査では、市販弁当中のDEHP濃度は、規制前の平均値の約22分の1にまで激減したのです22
この「弁当箱ケーススタディ」は、以下の重要な事実を教えてくれます。

  • 食品のフタル酸エステル汚染は、日本でも現実に起きていた問題であること。
  • その主な原因は、食品そのものではなく、加工段階での資材(手袋)であったこと。
  • 科学的な調査に基づき、行政が適切な指導を行い、業界がそれに対応することで、リスクは効果的に管理・低減できること。

この一連の流れは、問題が発覚し、原因が究明され、対策が講じられ、そして解決に向かうという、機能的な公衆衛生システムの好例です。これは、見えない化学物質に対する漠然とした不安を、「適切な管理によって解決可能な産業衛生上の課題」へと転換させる、非常に心強い事実と言えるでしょう。その他にも、日本の調査では、2000年以前に製造されたベビーフードから高濃度のDEHPが検出された事例(これも手袋が原因と推定)や、スーパーの惣菜から別のフタル酸エステル(DINA)が検出され、包装用ラップフィルムが汚染源と考えられた事例などが報告されています22

表2: 日本の食品におけるフタル酸エステル(DEHP)汚染レベルの調査事例と対策

以下の表は、日本の食品におけるフタル酸エステル汚染の具体的な調査事例と、それに対して取られた対策をまとめたものです。これは、問題が身近な食品で起きていたこと、そして日本の関係機関が問題を監視し、有効な対策を講じてきたことを示しています。

食品カテゴリー 検出物質 調査結果・濃度(DEHP) 推定汚染源 対策と結果 引用元
市販弁当 DEHP 規制前(平成11年度): 平均4,420 ng/gと高濃度。TDIを超える可能性のある検体も存在。 DEHPを含むPVC製調理用手袋からの移行。 2000年6月、厚生省が使用自粛を通知。規制後(平成12年度): 平均198 ng/gへと激減(約95%減)。 22
ベビーフード DEHP 2000年5月製造の1検体: 4,250 ng/gと高濃度。乳児のTDIに抵触する可能性。 DEHPを含むPVC製手袋が製造に使用されていた時期の汚染と推定。 手袋使用自粛通知後のロットでは痕跡量~低レベルに。 製造業者は手袋の使用を中止。 22
惣菜 DINA (DEHPではない) 惣菜3検体: 比較的高濃度のDINAを検出(最高20.2 µg/g)。 発泡スチロール製トレーにかけられた、DINAを含むラップフィルムからの移行。 DINAにはTDIが設定されていないが、EUのDEHAのTDIと比較して13%以下。継続的な監視が重要。 22

これらの事例は、フタル酸エステル類のリスクが、特定の食品を「食べるか、食べないか」という単純な二者択一の問題ではなく、フードサプライチェーン全体における化学物質管理の問題であることを明確に示しています。そして、その問題は、科学と規制によって管理可能であることも示唆しています。

妊娠中に本当に注意すべきリスク:日本の専門機関からの提言

これまでの章で、「鶏肉摂取が男児の発育に影響する」という噂が科学的根拠に乏しいことを明らかにし、その背景にあるフタル酸エステル類の問題について解説しました。この章では、話題を転換し、妊娠中に本当に注意すべき、科学的に証明された食に関するリスクについて、日本の厚生労働省や専門家の提言に基づいて解説します。

リスクの再評価:噂から事実へ

根拠のない噂に不安を感じるエネルギーを、確かな知識に基づいた実践的な対策へと振り向けることは、母子双方の健康にとって非常に有益です。専門家は、フタル酸エステル類のような環境化学物質のリスクをゼロにすることは難しいとしながらも、より現実的で回避可能なリスクに注意を払うことの重要性を強調しています。その代表格が「食中毒」と「特定の栄養素の過剰摂取」です。この「リスクの再評価」は、不確かな情報に振り回されることなく、母子の健康を守るために本当に重要なことに集中するための第一歩です。

食中毒:最大の注意を払うべき現実的リスク

妊娠中は免疫機能が変化するため、通常時よりも食中毒にかかりやすくなるだけでなく、重症化しやすい傾向があります。食中毒は、胎児に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、最大限の注意が必要です。

鶏肉に特有のリスク:カンピロバクターとサルモネラ菌

鶏肉を安全に食べる上で最も重要なのは、食中毒菌への対策です。生の鶏肉や加熱が不十分な鶏肉には、カンピロバクターやサルモネラ菌といった細菌が存在する可能性があります28

  • カンピロバクター: 比較的少ない菌数でも食中毒を引き起こし、下痢、腹痛、発熱などの症状が現れます。まれに、胎盤を通じて胎児に感染し、新生児髄膜炎などを引き起こす可能性も指摘されています28
  • サルモネラ菌: 吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などを引き起こします。妊娠中に感染すると、子宮収縮を誘発し、切迫流産や早産のリスクを高めることがあります28

これらのリスクを避けるための対策は明確です。厚生労働省や専門家は、以下の点を徹底するよう呼びかけています。

  • 中心部まで十分に加熱する: 鶏肉を調理する際は、中心部の色がピンク色から完全に変わるまで、しっかりと加熱することが最も重要です。
  • 二次汚染を防ぐ: 生の鶏肉を扱った手や調理器具(包丁、まな板など)は、他の食材に触れる前に必ず洗浄・消毒しましょう。生の肉のドリップ(肉汁)が他の食品にかからないよう、冷蔵庫内での保管場所にも注意が必要です。

妊娠中に特に注意すべきリステリア菌

鶏肉以外にも、妊娠中に注意すべき食中毒菌としてリステリア菌が挙げられます。リステリア菌は、冷蔵庫のような4℃以下の低温でも増殖できるという特徴があります30。妊婦が感染すると、本人には軽いインフルエンザ様の症状しか出ない場合でも、胎盤を通じて胎児に感染し、流産、早産、死産、あるいは新生児に重篤な影響(リステリア症)を及ぼすことがあります30
厚生労働省は、リステリア菌の感染リスクを避けるため、妊娠中は以下の食品を避けるか、食べる前に十分に加熱するよう注意喚起しています32

  • ナチュラルチーズ(加熱殺菌されていないもの)
  • 肉や魚のパテ
  • 生ハム
  • スモークサーモン

栄養素の過剰摂取:鶏レバーとビタミンA

健康に良いとされる食品でも、特定の栄養素を過剰に摂取すると、かえって健康を害することがあります。妊娠中に特に注意が必要なのがビタミンA(レチノール)です。ビタミンAは、目や皮膚の健康を保つために不可欠な栄養素ですが、妊娠初期(妊娠3か月頃まで)に過剰摂取すると、お腹の赤ちゃんの形態異常(先天奇形)のリスクが高まることが知られています34
ビタミンAを特に多く含む食品の代表例が、鶏レバー、豚レバー、牛レバー、そしてうなぎです34。日本の食事摂取基準では、妊娠初期の女性のビタミンA耐容上限量(これ以上摂取すると健康障害のリスクが高まるとされる量)を1日あたり2,700µgRAEと設定しています34。鶏レバーは非常にビタミンAが豊富で、例えば焼き鳥1本(約30g)でもこの上限量を超えることがあります。したがって、貧血予防などの目的でレバーを食べる場合でも、妊娠初期は特に、頻度と量に十分注意し、継続的に大量摂取することは避けるべきです。なお、にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換されるため、過剰摂取の心配はありません35
このように、科学的根拠に基づけば、妊娠中に注意すべきは「鶏肉を食べること」自体ではなく、「鶏肉を安全に調理して食べること」そして「鶏レバーのような特定の部位を食べ過ぎないこと」であることが分かります。

健康な妊娠のために:フタル酸エステル類曝露を減らす実践的アドバイス

フタル酸エステル類への曝露は、特定の食品を避けるだけでは解決しない、より広範な環境問題です。しかし、日常生活の中で少し工夫をすることで、曝露量を減らすことは可能です。この章では、食生活やライフスタイル全体でできる、科学的根拠に基づいた実践的なアドバイスを紹介します。

食生活でできること

フタル酸エステル類の主な曝露経路が食品の加工・包装過程にあることを踏まえると、食生活における対策は非常に有効です。

  • 新鮮な食材・加工度の低い食品を選ぶ: 研究によると、野菜や果物が豊富な食事をしている女性は、体内のフタル酸エステル濃度が低い傾向にあります12。できるだけ加工されていない、新鮮な食材を選び、自炊を心がけることが、曝露を減らすための最も基本的な戦略です。外食や加工済み食品、ファストフードへの依存度を下げることが推奨されます12
  • プラスチック容器での加熱を避ける: 特に、電子レンジで食品を温める際には、プラスチック製の容器の使用を避けましょう。熱によって化学物質が食品へ移行しやすくなる可能性があります13。食品を温める際は、陶器やガラス製の容器に移し替えることを習慣にしましょう。
  • 食品の保存方法を工夫する: 食品を保存する際も、可能な限りプラスチックとの接触を減らすことが望ましいです。ガラス製の保存容器や、フタル酸エステルを含まないことが明記されているラップや保存袋を選ぶとよいでしょう。

これらの対策は、フタル酸エステル類だけでなく、他の環境化学物質への曝露を減らす上でも役立ちます。

ライフスタイル全体での工夫

フタル酸エステル類の曝露源は食品だけに限りません。ライフスタイル全体を見直すことで、さらなるリスク低減が期待できます。

  • 香料を含む製品に注意する: フタル酸エステル類は、香りを長持ちさせるための安定剤として、化粧品、ローション、シャンプー、洗剤、芳香剤などの「香料(fragrance)」表示の中に隠れていることがよくあります8。妊娠中は、無香料(fragrance-free)のパーソナルケア製品や家庭用品を選ぶことを検討しましょう。
  • 室内環境を清潔に保つ: フタル酸エステル類は、塩化ビニル製の床材や壁紙、シャワーカーテンなどからも揮発し、室内のホコリに吸着してたまる性質があります8。定期的な換気や、掃除機がけ、濡れた布での拭き掃除をこまめに行い、ホコリを減らすことは、吸入による曝露を減らす上で効果的です。
  • レシートの取り扱いに注意する: 感熱紙タイプのレシートには、同じく内分泌かく乱物質であるビスフェノールA(BPA)などが含まれていることがあります。不必要に触ったり、財布の中に溜め込んだりしないようにしましょう13

信頼できる情報源を活用する

情報過多の現代において、何を信じるべきかを見極める力は不可欠です。妊娠中の食事や健康に関する情報は、必ず公的で信頼できる情報源から得るようにしましょう。

  • 厚生労働省のガイドラインを参考にする: 日本の妊産婦にとって最も信頼できる指針は、厚生労働省が策定した「妊産婦のための食事バランスガイド」です36。このガイドは、妊娠の各時期に必要な栄養素や食事の量を、具体的な料理の例を挙げて分かりやすく示しています37
  • かかりつけの医師や管理栄養士に相談する: インターネットの情報だけで判断せず、不安や疑問があれば、必ずかかりつけの産婦人科医や、栄養指導を行う管理栄養士に相談してください1。杉本充弘医師や星麻衣子管理栄養士のような専門家は、個々の体調や状況に合わせた、パーソナライズされたアドバイスを提供してくれます1

これらの実践的なアドバイスは、過度な心配をすることなく、賢明な選択を通じて、お母さんと赤ちゃんの健康を守るための具体的な手段となります。

よくある質問

結局、妊娠中に鶏肉を食べても安全なのですか?
はい、安全です。ただし、2つの重要な条件があります。第一に、カンピロバクターやサルモネラ菌などの食中毒を防ぐため、中心部まで完全に火を通すことが絶対条件です28。第二に、鶏肉の中でもレバーはビタミンAが非常に豊富なため、特に妊娠初期の過剰摂取は避けるべきです34。これらの点に注意すれば、鶏肉は良質なたんぱく源であり、妊娠中のバランスの取れた食事において有益な食材です。
フタル酸エステル類を完全に避けることはできますか?
現代の生活環境において、フタル酸エステル類への曝露を完全にゼロにすることは現実的ではありません。これらの化学物質は、食品包装、パーソナルケア製品、家庭用品など、あまりにも多くの製品に使用されているためです38。しかし、本稿で紹介したように、新鮮な食材を選び、加工食品を減らす、プラスチック容器での加熱を避ける、無香料の製品を選ぶといった対策を心がけることで、曝露量を大幅に減らすことは可能です。
鶏肉以外に、妊娠中に特に気をつけるべき食品はありますか?
はい、いくつかあります。厚生労働省は、食中毒のリスクから、リステリア菌に汚染される可能性のある食品(加熱殺菌されていないナチュラルチーズ、生ハム、肉や魚のパテ、スモークサーモンなど)を避けるよう呼びかけています32。また、食物連鎖を通じて水銀が蓄積されやすい大型の魚(マグロ、メカジキなど)の摂取量にも注意が必要です。詳細は必ずかかりつけの医師や厚生労働省のガイドラインで確認してください。
この情報の最も信頼できる情報源はどこですか?
妊娠中の食事に関する最も信頼できる情報源は、日本の公的機関が発表しているガイドラインです。特に、厚生労働省の「妊産婦のための食事バランスガイド」は、科学的根拠に基づいて作成されており、具体的な食事の例も示されているため非常に役立ちます3639。また、個別の健康状態に関する疑問や不安については、必ずかかりつけの産婦人科医や管理栄養士に相談することが最も重要です。

結論:正しい知識で、安心してマタニティライフを

本稿では、妊娠中の鶏肉摂取と男児胎児の発育に関する特定の噂について、科学的根拠を多角的に検証してきました。最後に、本稿の要点をまとめ、これから母親になる皆様へのメッセージをお伝えします。

本報告書の要点

本報告書で明らかになった重要なポイントは、以下の3点に集約されます。

  1. 「妊娠中に鶏肉を食べると男児の性器が小さくなる」という主張は、科学的根拠を欠くものです。 この噂は、特定の研究結果を誤って解釈し、文脈から切り離して利用したものであり、根拠とされた研究自体には鶏肉に関する言及は一切ありませんでした。
  2. 背景にある科学的懸念は正当なものです。 特定の化学物質である「フタル酸エステル類」への高い胎内曝露が、男児の生殖発達マーカーに影響を及ぼす可能性があることは、複数の質の高い研究によって示されています。これは重要な公衆衛生上の課題です。
  3. フタル酸エステル類の主な汚染源は、食品そのものではなく、加工・包装過程です。 この問題は、特定の食品を避けることで解決するものではなく、フードサプライチェーン全体での化学物質管理の課題です。日本においては、行政の指導と業界の対応により、かつて問題となった弁当の汚染が大幅に改善された成功事例もあります。

これからママになるあなたへ

妊娠中の食事に関する情報が溢れる中で、不安を感じるのは自然なことです。しかし、大切なのは、その不安を根拠のない噂ではなく、科学に基づいた前向きな行動へとつなげることです。本報告書を通じて、鶏肉に関する特定の噂は心配する必要がないこと、そして本当に注意すべきは、より現実的な食中毒のリスクや特定の栄養素の過剰摂取であることがお分かりいただけたかと思います。
お腹の赤ちゃんの健やかな成長のために、ぜひ以下の3つの基本を心がけてください。

  • バランス(Balance): 厚生労働省の「妊産婦のための食事バランスガイド」を参考に、主食、主菜、副菜をそろえた多様でバランスの取れた食事を楽しみましょう。鶏肉は、良質なたんぱく質や鉄分の供給源として、バランスの取れた食事の重要な一部です。
  • 安全性(Safety): 食中毒を防ぐため、鶏肉を含むすべての肉類は中心部まで十分に加熱し、生の肉を扱った後の手洗いや調理器具の洗浄を徹底しましょう。
  • 意識(Awareness): フタル酸エステル類への曝露を減らすために、過度に加工された食品やプラスチック容器での加熱を避け、新鮮な食材を中心とした食生活を意識しましょう。

正しい知識は、不安を取り除き、自信を与えてくれます。安心して、栄養豊かで安全な食事を楽しみ、素晴らしいマタニティライフをお送りください。食事に関して具体的な心配事がある場合は、いつでもかかりつけの医師や管理栄養士にご相談ください。

免責事項
本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスに代わるものではありません。健康に関する懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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