妊娠糖尿病の検査費用はいくら?保険適用?公費助成や検査内容、リスクを専門家が徹底解説
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妊娠糖尿病の検査費用はいくら?保険適用?公費助成や検査内容、リスクを専門家が徹底解説

妊娠は喜ばしい出来事である一方、妊婦さんの身体には大きな変化が訪れます。その中でも、多くの妊婦さんが不安に感じるのが「妊娠糖尿病」です。特に、「検査費用はいくらかかるの?」「保険は使えるの?」といった金銭的な心配は、切実な問題でしょう。この記事では、妊娠糖尿病の検査費用に関する疑問に徹底的に答えるとともに、検査の具体的な流れ、診断基準、母体と赤ちゃんへのリスク、そして診断後の生活習慣の改善策まで、日本の主要な医学会が定める診療ガイドラインに基づき、専門家の視点から網羅的に解説します。この記事を読めば、妊娠糖尿病に関する正しい知識を得て、安心してマタニティライフを送るための準備ができます。

医学的レビュー担当者:
春日 義史 医師
慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室(産科)37


この記事の科学的根拠

この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下は、参照された実際の情報源と、提示された医学的ガイダンスとの直接的な関連性を示したリストです。

  • 日本産科婦人科学会 (JSOG)・日本糖尿病学会 (JDS)・日本糖尿病・妊娠学会 (JDPS): 本記事における妊娠糖尿病の診断基準1112、治療方針17、および産後のフォローアップ11に関する記述は、これらの学会が定める公式な診療ガイドラインに基づいています。
  • 厚生労働省 (MHLW): 妊婦健診の公費助成2や医療費控除2、日本の医療制度における保険適用の原則1に関する情報は、同省の公的資料を参考にしています。
  • 国際的な医学研究および機関 (ADA, FIGO, WHO): 妊娠糖尿病の病態生理15、母子へのリスク14、および国際的な管理基準18に関する知見は、世界保健機関(WHO)48、米国糖尿病学会(ADA)28、国際産婦人科連合(FIGO)45などの権威ある機関の報告や、査読付き学術論文に基づいています。

要点まとめ

  • 妊娠糖尿病の検査費用は、初期のスクリーニングは「自費(公費助成あり)」、精密検査(75gOGTT)は「保険適用」となるのが原則です。
  • 75gOGTTの精密検査では、空腹時、1時間後、2時間後の血糖値のうち1つでも基準値を超えると「妊娠糖尿病」と診断されます。
  • 管理されない妊娠糖尿病は、巨大児や新生児低血糖、将来のお母さんの2型糖尿病など、母子ともに様々なリスクを高めます。
  • 治療の基本は「食事療法」と「運動療法」であり、多くはこれで血糖値を良好に管理できます。インスリン注射が必要な場合も、赤ちゃんに安全で、出産後には不要になることがほとんどです。
  • 出産後も定期的な検診が重要であり、妊娠糖尿病の経験は、将来の健康を守るための対策を早期に始める「知識という贈り物」と捉えることができます。

第1部 妊娠糖尿病の検査費用 完全ガイド

妊娠糖尿病の検査費用については、「全額自己負担だった」「保険が適用された」など、様々な情報が飛び交い、混乱を招きがちです。このセクションでは、その費用の仕組みを解き明かし、具体的な金額の目安と、金銭的な負担を軽減するための知識を詳しく解説します。

1.1 なぜ混乱する?「自己負担」と「保険適用」の境界線

費用に関する混乱の根本的な原因は、妊娠糖尿病の検査プロセスが日本の医療制度における2つの異なる枠組み、すなわち「妊婦健診(予防医療)」と「診療(病気の治療)」にまたがって行われる点にあります1

原則1:妊婦健診は「自費診療」
妊娠は病気ではないという考え方に基づき、定期的に行われる妊婦健診は、原則として健康保険の適用外、つまり全額自己負担となります2。これには、多くの妊婦さんが受ける初期の血糖スクリーニング検査も含まれます。

原則2:妊娠糖尿病の「診断・治療」は「保険適用」
一方で、妊婦健診のスクリーニング検査で血糖値の異常が疑われたり、その他のリスク因子があったりする場合、医師は精密検査として「75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)」を指示します。この段階は、単なる健康チェックではなく、「妊娠糖尿病という病気の疑いに対する診断行為」と見なされるため、健康保険が適用されます1。保険が適用されれば、窓口での自己負担は原則3割となります。

つまり、検査を受ける「きっかけ」が、費用負担の仕組みを分けるのです。多くの妊婦さんが受ける最初のスクリーニングは自費の「健診」の範囲内ですが、そこで異常が見つかった後の精密検査は保険適用の「診療」へと移行します。この移行点を理解することが、費用の仕組みを正確に把握する鍵となります。

1.2 公費助成の役割:「補助券(受診票)」を理解する

自己負担となる妊婦健診の費用を軽減するため、日本の多くの自治体では、母子健康手帳の交付と同時に「妊婦健康診査受診票(補助券)」を配布しています2

この補助券は、妊婦健診の費用を助成してくれる非常に重要な制度ですが、いくつか注意点があります。

  • 「無料」になるわけではない: 補助券は、定められた検査項目に対して一定額を助成するものであり、健診費用が必ずしも無料になるわけではありません。医療機関の料金設定や検査内容によっては、補助券を使用しても自己負担金(不足分)が発生することが一般的です1
  • 助成額は自治体によって異なる: 補助券で助成される金額や回数は、お住まいの自治体によって大きく異なります4
  • 対象外の検査もある: 補助券は、基本的な健診項目を対象としています。医療機関が独自に実施する追加の検査や、補助券の対象外とされている検査については、別途自費での支払いが必要になります1

妊娠糖尿病の初期スクリーニング検査は、多くの場合、この補助券の対象となる基本的な検査項目に含まれています。しかし、最終的な自己負担額については、事前に医療機関に確認することが賢明です。

1.3 実践的な費用内訳:スクリーニングから診断まで

それでは、実際にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。研究から得られた様々な数値を統合し、目安となる費用を以下の表にまとめました。

表1:妊娠糖尿病の検査費用 目安
検査・段階 典型的な総医療費 支払い方法 患者の自己負担額(目安) 関連情報
初期血糖スクリーニング(妊婦健診の一環として) 健診費用の一部(1回 5,000円~20,000円) 自費診療(自治体の補助券で一部助成) クリニックや補助券の額により大きく変動(例:0円~5,000円以上) 2
75gOGTT(精密検査) 約3,000円~7,000円 保険適用(医学的に必要な場合) 約900円~2,100円(3割負担) 16
診断後の管理・フォローアップ 治療内容による 保険適用 診察、検査、治療費の3割 1
入院(必要な場合) 1週間で10万円を超えることも 保険適用 3割負担(高額療養費制度の対象となる可能性あり) 6

注:上記の金額はあくまで目安です。医療機関によって料金は異なりますので、必ず受診前にご確認ください。

この表からわかるように、妊娠期間中の健診費用全体では10万円から15万円程度かかる可能性がありますが2、妊娠糖尿病の精密検査自体は保険適用となるため、自己負担額は比較的手頃な範囲に収まることが多いです。

1.4 金銭的な不安を解消するためのアドバイス

予期せぬ出費を避け、安心して検査を受けるために、以下の点を心掛けてください。

  • 事前に受付で確認する: 妊婦健診を受ける際には、受付で「今日の健診費用は、補助券を使って自己負担はいくらになりますか?」「追加の検査がある場合、費用は別途かかりますか?」など、具体的に質問することが最も確実です1
  • 母子手帳は早めに受け取る: 補助券は母子手帳と一緒に交付されます。産婦人科に通い始めたら、医師にいつ頃母子手帳を取りに行くべきか確認し、早めに手続きを済ませましょう。手続きが遅れると、その間の健診費用が全額自己負担になってしまいます4
  • 医療費控除を忘れずに: 妊娠や出産にかかった費用(妊婦健診の自己負担分、交通費なども含む)は、確定申告で医療費控除の対象となります。還付金が戻ってくる可能性があるため、領収書は必ず保管しておきましょう2

第2部 妊娠糖尿病の検査とは?具体的な流れをステップ解説

「どんな検査をするの?」「痛いのかな?」といった検査自体への不安も大きいものです。ここでは、検査の具体的な流れと、診断に使われる日本の公式な基準について、分かりやすく解説します。

2.1 患者さんの道のり:日常の健診から精密検査へ

妊娠糖尿病の発見は、通常、以下のようなステップで進められます。

  1. 妊娠初期・中期のスクリーニング検査: 多くの産科施設では、妊娠初期(初診時)と中期(妊娠24~28週頃)の妊婦健診で、「随時血糖検査」を行います9。これは、食事の時間に関係なく採血し、血糖値を測定する簡単な検査です。
  2. 精密検査へのきっかけ: この随時血糖検査で基準値(多くの施設で100mg/dLが目安)を超えた場合や、後述するリスク因子を持つ妊婦さんに対して、医師はより正確な診断を下すための精密検査を勧めます9
  3. 確定診断のための「75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)」: これが妊娠糖尿病の確定診断に用いられる検査です。検査は数時間を要し、以下のように行われます8
    • 前日夜から絶食: 検査前日の夜から食事を摂らず、空腹の状態で医療機関へ行きます。
    • 1回目の採血(空腹時): まず、空腹時の血糖値を測定するために採血します。
    • ブドウ糖液を飲む: 75gのブドウ糖が入った甘い炭酸水(トレーランGなど)を飲みます8。かなり甘いと感じる方が多いですが、診断のために重要なステップです。
    • 2回目・3回目の採血: ブドウ糖液を飲んだ1時間後と2時間後に、それぞれ採血を行い、血糖値の変動を調べます。

この検査は、身体が糖をどれだけうまく処理できるかを評価するためのものです。少し時間はかかりますが、母体と赤ちゃんの健康状態を正確に把握するために不可欠な検査です。

2.2 数字の意味を理解する:日本の公式な診断基準

75gOGTTの結果は、日本産科婦人科学会(JSOG)や日本糖尿病学会(JDS)といった日本の主要な医学会が定めた全国共通の基準で評価されます11

診断基準が非妊娠時の糖尿病よりも厳しく設定されているのは、妊娠中のわずかな高血糖でも、胎児の過剰な発育(巨大児)や新生児合併症のリスクを高めることが研究で明らかになっているためです14。胎児を最大限に守るという、日本の周産期医療の考え方が反映された基準と言えます。

そして最も重要な点は、以下の3つの基準のうち、1つでも満たした場合に「妊娠糖尿病」と診断されることです10。この「1つでも当てはまれば診断」という基準は、見逃しをなくし、早期の介入を可能にするためのものです。自覚症状がなくても、この基準に基づいて診断され、生活指導が開始されるのはこのためです。

表2:妊娠糖尿病の公式診断基準(75gOGTT)
採血のタイミング 妊娠糖尿病と診断される血糖値
空腹時 ≥92 mg/dL
負荷後1時間値 ≥180 mg/dL
負荷後2時間値 ≥153 mg/dL

出典:日本糖尿病学会/日本産科婦人科学会1112。上記基準のうち1項目以上を満たした場合に診断される。

2.3 重要な区別:「妊娠糖尿病」と「妊娠中の明らかな糖尿病」

専門的な話になりますが、医師は妊娠中の糖代謝異常を厳密に分類しています。もし最初の検査で血糖値が著しく高い場合(例:空腹時血糖値 ≥126 mg/dL、またはHbA1c ≥6.5%)、それは「妊娠糖尿病(GDM)」ではなく、「妊娠中の明らかな糖尿病(overt diabetes in pregnancy)」と診断されます11

これは、妊娠前から存在していたものの見逃されていた糖尿病の可能性を示唆し、より厳格な管理が必要となる状態です13。一方、「妊娠糖尿病」は、この「明らかな糖尿病」の基準には至らない、妊娠によって初めて顕在化した糖代謝異常と定義されています13。この区別を理解することは、ご自身の状態を正確に把握する上で役立ちます。


第3部 なぜこの検査が重要なのか:管理されない妊娠糖尿病のリスク

「なぜ検査を受けなければならないの?」その答えは、管理されない高血糖が母体と赤ちゃんの両方に及ぼす様々なリスクにあります。ここでは、その医学的な理由と具体的なリスクを、冷静かつ正確に解説します。

3.1 妊娠糖尿病の「なぜ?」:胎盤ホルモンとインスリン抵抗性

妊娠糖尿病のメカニズムは、決して妊婦さんの食生活や努力不足だけが原因ではありません。

妊娠すると、胎盤から赤ちゃんの発育に不可欠な様々なホルモンが分泌されます。しかし、これらのホルモンの一部には、血糖値を下げる唯一のホルモンである「インスリン」の働きを妨げる作用があります。これを「インスリン抵抗性」と呼びます20

インスリンが効きにくくなると、身体は普段より多くのインスリンを分泌して血糖値を正常に保とうとします。ほとんどの妊婦さんはこの変化に対応できますが、もともとの体質などにより、必要な量のインスリンを十分に分泌できない場合、血糖値が上昇し、妊娠糖尿病を発症します。

重要なのは、これは妊娠に伴う生理的な変化であり、妊娠前は全く健康だった人にも起こりうることです24。実際、日本の妊婦さんのおよそ8人に1人が妊娠糖尿病と診断されており、決して稀な状態ではありません25。自分を責める必要は全くありません。

3.2 母体へのリスク

管理されない高血糖は、お母さん自身の身体にも負担をかけます。

  • 妊娠中の合併症: 巨大児による難産や帝王切開率の上昇26、肩甲難産(分娩時に赤ちゃんの肩が引っかかってしまう状態)23、妊娠高血圧症候群24、羊水過多症23などのリスクが高まります。
  • 長期的な最大のリスク:将来の2型糖尿病: 妊娠糖尿病の経験は、単なる妊娠中の一時的な問題では終わりません。これは、お母さんの身体が将来糖尿病を発症しやすい体質を持っていることを示す「代謝のストレステスト」のようなものです。妊娠糖尿病を経験した女性は、経験しなかった女性に比べて、将来2型糖尿病を発症するリスクが7倍以上も高くなるという報告があります16。多くは出産後5~10年以内に発症するとされ20、この事実を知ることは、産後の健康管理がいかに重要であるかを物語っています。

3.3 赤ちゃん(胎児・新生児)へのリスク

お母さんの血液中のブドウ糖は、胎盤を通じて直接赤ちゃんに送られます。しかし、インスリンは胎盤を通過できません14。そのため、お母さんの血糖値が高いと、赤ちゃんの血液も高血糖状態になります。

すると、赤ちゃんのすい臓は、高い血糖値を下げようと大量のインスリンを分泌し始めます。この過剰なインスリンが、赤ちゃんに様々な影響を及ぼします。

  • 巨大児(Macrosomia): インスリンには成長促進作用があるため、赤ちゃんが必要以上に大きく育ってしまうことがあります(出生体重4000g以上が目安)14。これが難産の原因となります。
  • 新生児低血糖: お腹の中にいる間、大量のインスリンを出すことに慣れてしまった赤ちゃんのすい臓は、生まれた後もインスリンを過剰に分泌し続けます。その結果、出生直後に血糖値が急激に下がり、危険な低血糖状態に陥ることがあります22
  • その他の新生児合併症: 出生後の呼吸障害、黄疸、多血症(赤血球が過剰に作られる状態)などのリスクも高まります24
  • まれな重篤な合併症: 管理が極めて不良な場合には、先天奇形や子宮内胎児死亡のリスクも指摘されています22
  • 将来への影響: お腹の中で高血糖にさらされた赤ちゃんは、将来、肥満や2型糖尿病を発症するリスクが高まることが報告されており、健康問題が世代を超えて連鎖する可能性も示唆されています10

3.4 ポジティブなメッセージ:早期発見と適切な管理が未来を守る

これらのリスクを読むと不安になるかもしれませんが、最も伝えたいことは、「妊娠糖尿病は、早期に発見し、適切に管理すれば、これらのリスクを大幅に減らすことができる」という事実です20

検査を受けることは、これらのリスクからお母さん自身と大切な赤ちゃんを守るための、最も重要で効果的な第一歩なのです。


第4部 妊娠糖尿病と診断された後のアクションプラン

もし妊娠糖尿病と診断されても、過度に心配する必要はありません。ほとんどの場合、生活習慣の改善によって良好な血糖コントロールが可能です。ここでは、日本の診療ガイドラインに基づいた具体的なアクションプランを解説します。

4.1 治療の基本:食事と運動

治療の柱は、食事療法と運動療法です。多くの方は、この2つを実践するだけで血糖値を目標範囲内にコントロールできます20

食事療法

妊娠糖尿病の食事療法は、単にカロリーを制限したり、糖質を完全に抜いたりするものではありません。目標は、急激な血糖値の上昇(血糖値スパイク)を避けつつ、赤ちゃんの成長に必要な栄養をしっかり摂ることです9

  • 「分食」の実践: 一度にたくさん食べると血糖値が急上昇しやすいため、1日の食事を5~6回の小分けにして食べる「分食」が推奨されます9。これにより、血糖値の変動が緩やかになります。
  • バランスの取れた内容: 1日の総エネルギー量を守りつつ、炭水化物(50-60%)、タンパク質(15-20%)、脂質(20-25%)のバランスを意識します9。食物繊維の多い野菜や複合炭水化物(玄米、全粒粉パンなど)を選び、タンパク質や良質な脂質と一緒に摂ることで、糖の吸収が穏やかになります25
  • 間食の選び方: 間食には、無糖ヨーグルト、ナッツ、小魚など、血糖値を上げにくい食品がおすすめです9

運動療法

適度な運動は、インスリンの効きを良くし、血糖コントロールを助けます。

  • 食後のウォーキング: 特に効果的なのが、食後15~30分程度のウォーキングです25。食後の血糖値の上昇を抑えるのに非常に役立ちます。
  • 無理のない範囲で: 医師と相談の上、安全に行える範囲で、週に数回、30分程度の有酸素運動を取り入れることが推奨されます。

4.2 自宅での血糖値モニタリング

診断後は、自宅で血糖値を測定する「血糖自己測定(SMBG)」の方法を指導されます26。指先からごく少量の血液を採って、専用の測定器で血糖値を測ります。これにより、日々の食事や運動が血糖値にどう影響するかを自分で把握し、コントロールすることができます。

日本のガイドラインで推奨される血糖コントロールの目標値は、一般的に以下の通りです。

  • 食前(空腹時)血糖値: 100 mg/dL 未満7
  • 食後2時間血糖値: 120 mg/dL 未満7

4.3 薬が必要な場合:インスリン療法について

食事療法と運動療法だけでは血糖値の目標が達成できない場合、薬物療法が必要になります。

妊娠糖尿病の治療において、日本で第一選択とされる薬は「インスリン注射」です17

インスリン注射と聞くと、「重症なのでは?」と不安に思うかもしれませんが、全くそんなことはありません。

  • 赤ちゃんへの安全性: インスリンは胎盤を通過しないため、赤ちゃんに影響を与えることなく、お母さんの血糖値だけを安全に下げることができる、最も確立された治療法です14
  • 妊娠の進行に伴う自然な変化: 妊娠週数が進むにつれてインスリン抵抗性は強まるため、治療の途中でインスリンが必要になったり、量が増えたりするのは、ごく自然な経過です16。決して自己管理の失敗ではありません。
  • 出産後は不要になる: 最も重要な点として、妊娠糖尿病の場合、インスリン注射は出産後すぐに中止できることがほとんどです9。これは、インスリン抵抗性の原因であった胎盤が体外に出るためです。

第5部 出産後:あなたの長期的な健康のための重要な期間

出産を終えると、妊娠糖尿病はほとんどの場合改善します。しかし、物語はそこで終わりではありません。出産後は、将来の健康を守るための、非常に重要な「機会の窓」が開かれます。

5.1 産後のブドウ糖負荷試験:あなたの第一歩

日本の診療ガイドラインでは、妊娠糖尿病を経験したすべての女性に対し、出産後6~12週の時期に、再度75gOGTTを受けることを強く推奨しています11

これは、出産によって糖代謝が本当に正常に戻ったかを確認し、将来の糖尿病リスクを評価するための、極めて重要な検査です。この検査結果が、その後の健康管理計画の基礎となります。

5.2 2型糖尿病の予防:あなたの生涯にわたる健康戦略

産後の検査結果や、肥満などのリスク因子に応じて、長期的なフォローアップ計画が立てられます11。最も重要なのは、将来の2型糖尿病を予防するための生活習慣を継続することです。

  • 生活習慣の継続: 妊娠中に身につけた健康的な食事や運動の習慣は、あなたの生涯の財産です。特に、適正な体重を維持することは、糖尿病予防に非常に効果的です11
  • 母乳育児の推奨: 母乳で赤ちゃんを育てることは、赤ちゃんの健康に良いだけでなく、お母さん自身の健康にも多くのメリットをもたらします。授乳はカロリーを消費し、産後の体重減少を助け、長期的に2型糖尿病の発症リスクを低下させることが多くの研究で示されています11。これは、費用もかからず、親子双方に有益な、素晴らしい予防策です。
  • 定期的な検診: 産後も1~3年ごとに定期的に血糖値のチェックを受け、ご自身の健康状態を把握し続けることが推奨されます11

妊娠糖尿病の診断は、決して悪い知らせだけではありません。それは、ご自身の体質を理解し、将来の大きな病気を予防するための対策を、他の誰よりも早く始めるきっかけを与えてくれる「知識という贈り物」なのです。この機会を活かし、ご自身とご家族の未来の健康を守るための、前向きな一歩を踏み出しましょう。


よくある質問

Q1: 妊娠糖尿病の検査は必ず受けなければいけませんか?

A1: はい、受けることを強く推奨します。妊娠糖尿病は自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、放置すると母子ともに様々な合併症のリスクが高まります24。検査は、これらのリスクを早期に発見し、適切な管理を行うことで、あなたと赤ちゃんを守るための非常に重要なステップです。

Q2: 甘いものが好きだと妊娠糖尿病になりやすいですか?

A2: 甘いものの食べ過ぎが直接の原因ではありません。妊娠糖尿病の主な原因は、妊娠中に胎盤から出るホルモンの影響でインスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」です20。ただし、肥満や妊娠中の急激な体重増加はリスクを高めるため、バランスの取れた食生活は重要です。

Q3: 診断されたら、もう好きなものは食べられませんか?

A3: いいえ、完全に食べてはいけないものはありません。重要なのは「量」と「食べ方」です。食事を小分けにする「分食」を基本とし、栄養士の指導のもとで、血糖値を急上昇させない工夫をしながら、バランス良く栄養を摂ることが目標です9。たまのご褒美も、タイミングや量を工夫することで可能です。

Q4: インスリン注射は一度始めたらやめられないのですか?

A4: 妊娠糖尿病の場合、インスリン注射は出産後、インスリン抵抗性の原因だった胎盤が体外に出ることで、ほとんどの場合中止できます9。妊娠中の赤ちゃんへの安全性を最優先した一時的な治療と考えてください。

Q5: 出産後、子どもが糖尿病になるリスクはありますか?

A5: 研究によると、お母さんが妊娠糖尿病だった場合、その子どもは将来的に肥満や2型糖尿病を発症するリスクがやや高まることが報告されています10。しかし、これは決定的なものではなく、子どもの頃からの健康的な生活習慣によってリスクを下げることが可能です。この知識は、親子で健康的な生活を送る良いきっかけになります。

結論

妊娠糖尿病の検査は、費用や内容について多くの妊婦さんが不安を感じるものです。しかし、本記事で解説したように、日本の医療制度には保険適用や公費助成といった負担を軽減する仕組みが整っています。検査のプロセスは、スクリーニングから精密検査へと段階的に進み、その診断は日本の主要な医学会が定める明確な基準に基づいて行われます。

妊娠糖尿病の診断は、決してあなた一人の責任ではありません。それは妊娠に伴う生理的な変化であり、早期に発見し、食事・運動療法を中心とした適切な管理を行うことで、母子ともに健やかな出産を迎えることが十分に可能です。そして、この経験は、出産後のあなたの長期的な健康、特に将来の2型糖尿病を予防するための貴重な機会を与えてくれます。

正しい知識は、不安を安心に変える力を持っています。この記事が、あなたが妊娠糖尿病について深く理解し、前向きに、そして自信を持ってマタニティライフを歩むための一助となることを、JHO編集委員会一同、心より願っています。

免責事項本記事は情報提供を目的としたものであり、専門的な医学的助言に代わるものではありません。健康に関する懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

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