子どもの「目の動き」気になりますか?|正常な発達と注意すべきサイン【小児眼科医による完全ガイド】
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子どもの「目の動き」気になりますか?|正常な発達と注意すべきサイン【小児眼科医による完全ガイド】

「うちの子、なんだか視線が合わない気がする」「目がキョロキョロと落ち着きなく動くのはなぜ?」「もしかして、寄り目(斜視)かもしれない…」。大切なお子様の目の動きに、ふとした瞬間に不安を感じる保護者の方は少なくありません1。インターネットで検索すれば情報は溢れていますが、断片的であったり、過度に不安を煽る内容であったりすることも多く、かえって混乱してしまうこともあるでしょう。この記事は、そのような保護者の皆様が抱える不安や疑問に、小児眼科医の立場から的確にお答えするために執筆されました。日本国内および世界の最新の医学的エビデンスに基づき、お子様の視覚がどのように発達していくのか、正常な発達の範囲内の動きと注意すべき警告サインの違いは何か、そして「おかしいな?」と感じたときに、いつ、どこで、どのように行動すればよいのかを、一つの記事で包括的に、そして分かりやすく解説します。子どもの視覚機能は、生まれてからすぐに完成しているわけではありません。まるで歩くことや話すことを学ぶように、目と脳が連携して「見る」という能力を時間をかけて習得していきます3。特に、生まれてから6歳から8歳頃までは、視力や両眼で物を見る力(両眼視機能)が発達する上で非常に重要な「感受性期(クリティカル・ウィンドウ)」と呼ばれています5。この大切な時期に、もし何らかの問題があっても、早期に発見し適切な対応を始めることで、お子様の一生涯の視力、ひいては健やかな発達を守ることができます。この記事を通じて、保護者の皆様が日々の観察で得た「気づき」の価値を理解し、それを確かな知識と結びつけ、自信を持って次のステップに進むための一助となることを心から願っています。保護者の皆様は、お子様の健康を守る医療チームの最も重要な一員です。その観察力こそが、早期発見への第一歩となるのです。

本記事の科学的根拠

本記事は、引用されている信頼性の高い医学的エビデンスに完全に基づいています。以下に示すのは、本記事で参照された主要な情報源とその医学的指導における関連性です。

  • 日本眼科学会 (Japanese Ophthalmological Society): 日本の眼科領域における最高位の学術団体であり、本記事における小児の眼鏡処方や視力発達に関する基準は、同学会の策定した手引きやガイドラインに基づいています831
  • 日本眼科医会 (Japan Ophthalmologists Association): 全国の臨床眼科医で構成され、国民の目の健康を守るための公衆衛生活動を推進しています。本記事で解説している3歳児健診の重要性や弱視・斜視に関する情報は、同学会が提供する健康情報と密接に関連しています51133
  • 日本小児眼科学会 (Japanese Association of Pediatric Ophthalmology): 子どもの目の病気を専門とする本学会の知見は、本記事の核心部分を形成しています。子どもの目の発達段階や年齢ごとの異常所見に関する解説は、同学会が示す専門的見解に基づいています735
  • 厚生労働省 (Ministry of Health, Labour and Welfare, Japan): 日本の乳幼児健康診査制度を管轄する国の機関です。本記事における健診の役割やその活用の重要性に関する記述は、同省の示す方針や研究報告に基づいています2338

要点まとめ

  • 子どもの「見る力」は生まれつきではなく、目と脳が協力して学習するスキルであり、月齢ごとに段階的に発達します3
  • 生後4ヶ月を過ぎても続く目のずれ(斜視)や目の揺れ(眼振)、フラッシュ写真で瞳が白く光る(白色瞳孔)などのサインは、専門医の診察が必要です112
  • 斜視について「成長すれば自然に治る」というのは危険な誤解です。放置すると弱視など生涯にわたる視機能の問題につながる可能性があります12
  • 日本の3歳児健診は、治療可能な視力障害である「弱視」を発見するための極めて重要な機会です5
  • 「おかしいな?」と感じたら、「様子見」はせず、気になる症状をスマートフォンで撮影し、かかりつけ医や眼科専門医に相談することが、お子様の未来の視力を守る最善策です1

【月齢別】正常な視力と目の動きの発達タイムライン

赤ちゃんの「見る力」は、生まれたその日から劇的なスピードで発達していきます。しかし、それは一直線に進むわけではなく、月齢ごとに特徴的な段階を踏んでいきます。この正常な発達のタイムラインを理解することは、何が正常で、何が注意を要するサインなのかを見極めるための基礎となります。
重要なのは、視覚は生まれつき備わっている能力ではなく、目と脳が協力して使い方を学んでいく「学習されたスキル」であるという点です3。この学習プロセスには、運動発達も密接に関わっています。例えば、ハイハイをすることで、目と手、足、そして体全体の協調運動が促され、空間認識能力や両目を上手に使う能力が育まれていきます6。運動発達を促す遊びや関わりが、実は視覚の発達にも良い影響を与えるのです。
以下に、月齢ごとの視力と目の動きの主な発達段階を示します。ただし、発達には個人差があることを心に留めておいてください。

新生児期 (0~1ヶ月) – 世界は白と黒、そして光の輪郭

生まれたばかりの赤ちゃんの視力は、明るいか暗いかがぼんやりわかる程度で、数値にすると0.01から0.02ほどです7。見える世界はまだ白黒に近く、はっきりとした形や色は認識できません4。この時期の赤ちゃんにとって、最もピントが合いやすい距離は顔から20~30cm。これはちょうど、お母さんやお父さんが授乳したり抱っこしたりするときの顔までの距離です3。この距離で顔を見せ、優しく話しかけることが、親子の絆を深めると同時に、赤ちゃんの視覚を刺激する最初のステップとなります。目の動きはまだ安定しておらず、両目が別々の方向に動いているように見えたり(目が寄ったり離れたり)、キョロキョロとさまよったりすることがよくあります。これは、両目を協調させて動かす能力がまだ未熟なためで、ほとんどの場合は正常な発達過程の一環です1。この時期に「視線が合わない」と感じても、それは視覚以外の、例えば音や匂いに反応しているだけのことも多いのです9

乳児期前期 (2~4ヶ月) – ピントが合い始め、動くものを追いかける

生後2ヶ月頃になると、赤ちゃんの視覚世界に大きな変化が訪れます。人の顔、特に目や口といったパーツを認識し始め、じっと見つめる「固視(こし)」ができるようになります。そして、授乳中などに保護者の方と視線が合う瞬間が増えてくるでしょう2。これは、視覚を通じたコミュニケーションの始まりです。生後3~4ヶ月になると、動くおもちゃなどを目で追う「追視(ついし)」がはっきりと見られるようになります10。視力も0.05程度まで発達し、少し離れた場所にも興味を示すようになります8。この時期までに、ばらばらに動いていた両目の動きは次第に協調性を持ち始め、安定してきます。もし生後4ヶ月を過ぎても、常にどちらかの目が内側や外側を向いている状態(斜視)が続くようであれば、一度専門家に相談することを検討すべき時期と言えます2

乳児期中期 (5~8ヶ月) – 3Dの世界へようこそ

生後5ヶ月頃、赤ちゃんの視覚に革命的な出来事が起こります。それは、両目で見た情報を脳で一つに統合し、奥行きや距離感を捉える「両眼視機能(立体視)」が発達し始めることです3。これにより、世界は平面から立体(3D)へと変わり、物の距離を測れるようになります。この能力の発達に伴い、手を伸ばして物を掴む動作がより正確になります。また、色の識別能力も向上し、大人に近い豊かな色彩の世界が見えるようになります3。生後8ヶ月頃に多くの赤ちゃんがハイハイを始めますが、これは視覚発達にとって非常に重要なマイルストーンです。自分の意思で移動しながら、目と手、足、体全体の動きを連動させることで、視空間認知能力、つまり自分と物との距離感や位置関係を把握する力が飛躍的に向上するのです6

乳児期後期 (9~12ヶ月) – 距離を測り、指先で掴む

1歳になる頃には、視力は0.2から0.3程度まで発達します8。つかまり立ちを始め、より高い視点から世界を見るようになり、距離感の把握はさらに正確になります。この時期の特筆すべき発達は、親指と人差し指で小さなものをつまむ「指先での把握(pincer grasp)」ができるようになることです3。これは、精緻な視覚情報と手の動きを連動させる高度な能力の現れです。特に1歳から2歳にかけては、視力の発達が最も著しい時期の一つです8。この時期に多様な視覚体験をさせてあげることが、その後の視機能の土台を強固なものにします。

幼児期 (1~3歳以降) – 大人の視力へ向かって

2歳になると視力は0.4程度、そして3歳児健診の頃には多くの子どもが1.0の視力に達します8。両眼視機能も成熟を続け、6歳頃までにはほとんどの子どもが大人と同等の視機能を獲得します5。以下のチェックリストは、お子様の目の発達を観察する際の目安としてご活用ください。遊びを通して、楽しみながら視覚の発達を促してあげましょう。

月齢別・目の発達チェックリスト
月齢 (Age) おおよその視力 (Approx. Vision) 目の動きと協調 (Eye Movement & Coordination) 保護者ができること (What Parents Can Do)
0~1ヶ月 0.01~0.027 ・光や影がわかる
・目の動きは不規則で、時にずれているように見える28
・20~30cmの距離で顔を見せ、優しく話しかける3
・白黒などコントラストのはっきりしたおもちゃを見せる
2~4ヶ月 0.05前後8 ・人の顔をじっと見つめる(固視)2
・動くものを目で追う(追視)10
・両目の動きが安定し始める
・「いないいないばあ」をする
・ゆっくり動くメリーなどを見せる
・授乳は左右交互に行い、両側からの視覚刺激を促す3
5~8ヶ月 0.1前後8 ・奥行きや距離感がわかるようになる(立体視)3
・色を豊かに認識する
・物に手を伸ばして掴む
・床の上で自由に遊ばせ、ハイハイを促す6
・様々な形や色のブロックなどで遊ばせる
・手遊び歌で、目と手の協調を助ける3
9~12ヶ月 0.2~0.38 ・距離感がより正確になる
・親指と人差し指で小さいものをつまむ3
・視覚的な記憶が発達する
・おもちゃを隠して探させる遊び(視覚記憶の発達)
・物に名前をつけて話しかける(言葉と物の結びつき)
・ハイハイを十分にさせる3
1~2歳 0.4以上8 ・手と目の協調、奥行き感がよく発達する
・絵本の中のものを認識する
・ボールを転がし合う遊び(追視能力の向上)
・積み木やパズルで遊ぶ(形を認識する力、細かい運動能力)
・絵本の読み聞かせ(視覚的な想像力を育む)3

注意すべき「目の動き」とサイン:これは受診の合図です

お子様の目の発達過程を理解した上で、次に重要なのは「注意すべきサイン」を知ることです。ほとんどの目の動きは正常な発達の一部ですが、中には病気の兆候である可能性があり、早期の対応が不可欠なものも含まれます。保護者の皆様に知っておいていただきたい最も重要なことは、「様子見」が危険な場合があるということです。特に、斜視に関しては「そのうち治るだろう」という誤解が広く存在しますが、これは時に深刻な結果を招きかねません12。これから挙げるサインに気づいたら、それは専門家への相談を促す重要な合図です。

視線が合わない・ずれている(斜視 – Strabismus)

斜視とは、物を見ようとするときに片方の目は目標物に向いているのに、もう片方の目が違う方向(内側、外側、上、下)を向いてしまう状態です。子どもの約2%に見られる比較的頻度の高い病気です1

偽斜視(ぎしゃし)との見分け方

まず、赤ちゃんでよく見られる「偽斜視」について理解することが大切です。特に「偽内斜視(ぎないしゃし)」は、赤ちゃんの鼻の付け根がまだ低く広いために、目頭の皮膚が白目の一部を覆ってしまい、あたかも目が内側に寄っているように見える状態です14。これは見かけ上の問題であり、実際には目の位置はずれていません。お子様の成長とともにお顔立ちがはっきりしてくると、自然に目立たなくなります1
本物の斜視と偽斜視を見分ける簡単な方法として、「フラッシュ写真テスト」があります。

【ご家庭でできるフラッシュ写真テスト】

  1. スマートフォンなどのカメラで、フラッシュをたいてお子様の顔を正面から撮影します。
  2. 撮影した写真で、両方の黒目(瞳孔)の中に映ったフラッシュの光の反射点を確認します。
  3. 光の反射が両目とも瞳孔の中心にあれば、目の位置はそろっている可能性が高いです(偽斜視の可能性)。
  4. 片方の目の反射が中心からずれている場合(例えば、黒目の内側や外側に光が映っている)、それは本物の斜視のサインかもしれません115

このテストでずれが疑われる場合は、その写真を眼科医に見せることが非常に有用な情報となります。

斜視に関する4つの危険な神話

斜視の発見を遅らせ、治療の機会を逃す原因となる、広く信じられている「神話」があります。これらは医学的根拠に乏しく、危険な誤解です。

  • 神話1:「子どもの目がずれるのはよくあることで、様子を見てよい」
    真実: 生後3~4ヶ月を過ぎても続く目のずれや、どの年齢であっても常に目がずれている状態は、決して正常ではありません12。斜視は、網膜芽細胞腫(目の癌)や先天白内障、脳神経系の病気といった、視力や生命に関わる重篤な病気の最初のサインである可能性があります127。評価を先延ばしにすることは、これらの病気の発見を遅らせるリスクを伴います。
  • 神話2:「成長すれば自然に治る」
    真実: これは偽斜視の場合のみ当てはまります。本物の斜視が自然に治ることは極めて稀です12。治療をせずに放置すると、ずれている方の目を使わなくなり、視力が発達しない「弱視(じゃくし)」や、両眼で物を見る立体感が育たないといった、生涯にわたる機能的な問題につながります。
  • 神話3:「少しのずれなら大したことはない」
    真実: ずれの角度が小さい「微小斜視」は、見た目には分かりにくいために見過ごされがちですが、かえって重度の弱視を引き起こすことがあります12。ずれが大きい場合は、子どもが左右の目を交互に使って物を見る(交代視)ことで両目の視力が保たれることがありますが、ずれが小さいと、脳は常に片方の目の情報だけを使い、もう片方の目を無視し続けるため、無視された側の目の視力発達が深刻に妨げられるのです。
  • 神話4:「斜視は見た目の問題(美容的な問題)だけ」
    真実: 斜視は美容的な問題にとどまらない、機能的な問題です。治療は美容整形ではなく、視機能を再建するための医療行為です1213。適切に治療することで、視力の発達を促し、失われた立体視を回復させ、さらには運動能力の発達や心理社会的な発達にも良い影響を与えることが分かっています6

目が揺れている(眼振 – Nystagmus)

眼振(がんしん)とは、本人の意思とは関係なく、眼球がリズミカルに揺れたり、けいれんしたりする状態を指します30。新生児期や乳児期早期に気づかれることが多いです。眼振は単なる「目の揺れ」ではなく、その背後にある原因を探るための重要な診断の手がかりとなります。国際的な研究では、乳児期の眼振の原因として、眼皮膚白皮症(アルビニズム)や先天的な網膜の病気(網膜ジストロフィー)が非常に多いことが示されています17。したがって、眼振に気づいた場合、それは「なぜ目が揺れているのか」を調べるための精密検査が必要であるというサインです。
保護者の方に観察していただきたいポイントは以下の通りです。

  • 揺れの方向は?:揺れは水平(左右)ですか? 垂直(上下)ですか? それとも回転するような動きですか?18 一般的に、水平の揺れが多く見られますが、垂直の揺れは神経学的な病気との関連がより疑われることがあります。
  • 頭を傾けたり回したりして物を見ていないか?:特定の方向を向くと目の揺れが少なくなる「静止位(null point)」というものがあり、子どもは無意識にその位置に目を向けようとして、特徴的な頭の傾きや回旋(頭位異常)を示すことがあります16。これは、少しでも見やすい状態を作り出そうとする脳の適応反応です。
  • 他に気になる症状はないか?:極端に光をまぶしがる(羞明)、頻繁に目をこする・押すといった行動も、眼振の原因となる病気(例:アルビニズム、網膜の病気)のサインである可能性があります20

その他の重要な警告サイン

目の動き以外にも、お子様の一生の視力を左右する、あるいは生命に関わる病気の可能性を示す重要なサインがあります。これらは「緊急事態」のサインと認識し、直ちに専門医の診察を受ける必要があります。

  • 瞳が白く光る(白色瞳孔 – Leukocoria)
    フラッシュ撮影をした写真で、片方または両方の瞳が赤くならず、白や黄色っぽく光って見える状態です。これは、網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)という目の癌や、先天白内障など、緊急の治療を要する病気の極めて重要なサインです。見つけたら、迷わずすぐに眼科を受診してください1
  • 極端にまぶしがる、涙が多い(羞明・流涙)
    明るい場所で異常に目を細めたり、常に涙目であったり、涙が多かったりする場合、先天緑内障の可能性があります5。これは眼圧が異常に高くなる病気で、視神経に回復不能なダメージを与え、失明に至る危険性があります。早期の診断と治療が不可欠です。
  • まぶたが下がっている(眼瞼下垂 – Ptosis)
    片方または両方のまぶたが通常より下がっており、瞳孔の一部が隠れてしまっている状態です。下がったまぶたが視線を遮ることで、視力の発達が妨げられ弱視の原因となります(形態覚遮断弱視)。また、神経系の病気の一症状として現れることもあります22
  • 黒目の大きさに左右差がある(瞳孔不同・角膜径不同)
    左右の瞳孔の大きさが明らかに違う場合や、黒目全体(角膜)の大きさが左右で違う場合も注意が必要です。特に、片方の黒目が異常に大きく見える場合(牛眼 – buphthalmos)は、先天緑内障によって眼球が引き伸ばされているサインかもしれません5

これらのサインは、お子様からの重要なメッセージです。次の表を参考に、気になる点がないか確認してみてください。

要注意な目のサインと緊急度
サイン (Sign) 見た目の特徴 (What it Looks Like) 考えられる主な病気 (Potential Condition) 緊急度・対応 (Urgency/Action)
瞳が白く光る フラッシュ写真で瞳が白や黄色に光る 網膜芽細胞腫、先天白内障など ★★★★★ 緊急 – 直ちに眼科を受診
視線のずれ(斜視) 生後4ヶ月以降も目の位置がずれている、片目が常にずれている、光の反射が瞳孔の中心にない 斜視、弱視、その他全身疾患の可能性 ★★★★☆ 可及的速やかに – 小児科または眼科を受診
目の揺れ(眼振) 目が絶えず揺れている、頭を傾けて物を見る 眼振(アルビニズム、網膜疾患、神経疾患など) ★★★★☆ 可及的速やかに – 小児科または眼科を受診
極端なまぶしがり・流涙 明るい場所で目を開けられない、常に涙目 先天緑内障、角膜の異常など ★★★★★ 緊急 – 直ちに眼科を受診
まぶたが下がる 片方または両方のまぶたが瞳孔にかぶさっている 眼瞼下垂、神経疾患など ★★★☆☆ 早めに – 小児科または眼科を受診
黒目の大きさの左右差 片方の黒目が異常に大きい、または左右の瞳の大きさが違う 先天緑内障、神経疾患など ★★★★☆ 可及的速やかに – 小児科または眼科を受診

「おかしいな?」と思ったら:いつ、どこに相談すべきか

保護者の方が「何かおかしいな?」と感じたその直感は、非常に重要です。専門的な知識がなくても、毎日お子様を見ているからこその「気づき」には価値があります。その気づきを具体的な行動に移すためのステップを解説します。

Step 1: 行動を起こす – 「様子見」はしない

前章で挙げた「注意すべきサイン」、特に緊急度の高いサインに気づいた場合、最も重要な原則は「様子を見ない」ということです12。特に視機能の発達が著しい乳幼児期においては、数ヶ月の遅れがその後の視力に大きく影響することがあります。不安な気持ちはよく分かりますが、まずは行動を起こすことが、お子様の未来の視力を守るための最善策です。

Step 2: 記録する – 観察を客観的な証拠に

気になる症状が常に現れているとは限りません。特に斜視や眼振は、疲れているときや集中しているときだけ現れることもあります。そのため、短い診察時間内に医師がその症状を確認できない可能性も十分にあります。そこで有効なのが、スマートフォンなどで写真や動画を撮影しておくことです1

  • 目がずれていると感じた瞬間の顔写真(フラッシュ撮影が望ましい)
  • 目が揺れている様子がわかる短い動画
  • 頭を傾けてテレビを見ている様子

これらの記録は、医師にとって非常に貴重な客観的情報となります。言葉で説明するよりも正確に症状を伝えることができ、より迅速で的確な診断につながります。

Step 3: 日本の乳幼児健康診査を活用する

日本には、お子様の健やかな成長を見守るための優れた乳幼児健康診査(健診)の制度があります。これらを最大限に活用しましょう。健診には、母子保健法で定められた法定健診(1歳6か月児、3歳児)と、各市町村が任意で実施している任意健診(例:3~4か月、9~10か月など)があります23
特に目のスクリーニングにおいて重要なのは、以下の2つの健診です。

  • 3~4か月児健診:この時期には、医師が視線が合うか(固視)、動くものを目で追うか(追視)を確認します。また、目の外観や光への反応(レッドリフレックス)をチェックし、先天的な病気の兆候がないかを探します24
  • 3歳児健診:これは視機能のスクリーニングにおいて極めて重要な健診です。家庭での視力検査(ランドルト環というCの形をしたマークを使います)と、目の病気に関する問診票が含まれます5。この健診の最大の目的の一つは、治療可能な視力障害である「弱視」を見逃さずに発見することです5

ただし、この健診制度はセーフティネットではありますが、万能ではありません。健診の実施状況は自治体によって差があり23、またスクリーニング検査で異常が見逃される可能性もゼロではありません25。したがって、健診で「異常なし」と言われたとしても、保護者の方が依然として懸念を抱いている場合は、その直感を信じ、次のステップである専門家への相談に進むことが賢明です。保護者の方は、お子様にとっての最後の砦なのです。

Step 4: 専門家へ相談する

相談先としては、いくつかの選択肢があります。状況に応じて最適な場所を選びましょう。

  • かかりつけの小児科医:まず最初の相談窓口として適しています。全身的な発達との関連を見てくれたり、必要に応じて適切な専門医への紹介状を書いてくれたりします。
  • 眼科:前章で挙げた「緊急度の高いサイン」がある場合や、健診で精密検査を勧められた場合は、直接眼科を受診するのが最も早いでしょう。
  • 小児眼科:子ども、特に乳幼児の目の診察には特殊な技術と知識、そして子どもを怖がらせない工夫が必要です。小児眼科を専門とする医師は、そのためのトレーニングを積んでいます。もし近くに小児眼科があれば、そこが最も理想的な相談先です。
  • 視能訓練士(しのうくんれんし)のいる眼科:視能訓練士は、斜視や弱視の検査・訓練を専門とする国家資格を持つ医療技術者です。視能訓練士が在籍している眼科は、子どもの目の問題に積極的に取り組んでいる施設である一つの目安となります1

受診する際は、Step 2で記録した写真や動画、母子健康手帳、健診の結果などを忘れずに持参しましょう。

眼科での診察:何が行われるのか

眼科、特に小児眼科での診察は、大人とは少し異なります。お子様が怖がったり飽きたりしないように、様々な工夫を凝らしながら、必要な情報を手際よく集めていきます。診察の流れを知っておくことで、保護者の方の不安も和らぎ、よりスムーズに検査を受けることができます。

問診と視診(最初の評価)

まず、医師は保護者の方から詳しくお話を聞きます(問診)。

  • いつ、どのような症状に気づいたか
  • 妊娠中や出産の状況
  • お子様の発達の様子
  • ご家族に目の病気の方がいるか(遺伝的な要因の確認)20

次に、お子様が診察室に入ってきた瞬間から観察は始まっています。リラックスした状態で、不自然な頭の傾きがないか、光をまぶしがる様子はないか、目の動きはどうかなどを注意深く見ています20

基本的な検査(多くの場合、診察室内で行われます)

お子様の年齢や協力度に応じて、以下のような検査を組み合わせて行います。

  • 視力検査 (Visual Acuity Test):言葉を話せない乳児の場合は、縞模様のパネルを見せてどちらを好んで見るか(PL法)などで、おおよその視力を推定します。3歳頃になれば、ランドルト環(Cのマーク)や絵指標を使って、片目ずつの視力を測定します5
  • 角膜反射法 (Corneal Light Reflex Test):ペンライトの光を目に当て、その反射が瞳孔のどの位置にあるかを見ることで、斜視の有無や角度を大まかに調べます24
  • 遮閉試験 (Cover Test):片目を隠したときに、もう片方の目が動くかどうかを観察します。これは斜視を検出するための最も基本的で重要な検査です24
  • レッドリフレックス検査 (Red Reflex Test):検眼鏡という器具を使って、瞳孔の奥から返ってくる赤い光の反射(レッドリフレックス)を調べます。正常であれば均一な赤い反射が見えますが、白っぽかったり、暗かったり、一部が欠けていたりする場合は、先天白内障や網膜芽細胞腫などの病気が疑われます22

精密検査(必要に応じて行われます)

基本的な検査で異常が疑われた場合、より詳しく調べるために以下のような精密検査が行われます。

  • 調節麻痺下屈折検査 (Cycloplegic Refraction):子どもの目はピントを合わせる力(調節力)が非常に強いため、そのままでは正確な屈折度数(遠視・近視・乱視)を測ることができません。そこで、目の調節力を一時的に麻痺させる目薬(アトロピンなど)を使った上で検査を行います。これは、子どもの正確な目の状態を知るために不可欠な検査です12
  • 眼底検査 (Fundus Examination):瞳孔を開く目薬(散瞳薬)を使い、網膜や視神経の状態を詳しく観察します。
  • 網膜電図 (ERG – Electroretinography):網膜に光を当てたときに発生する微弱な電気信号を記録する検査です。眼振の原因となりうる網膜ジストロフィーなどの診断に極めて有用です17
  • 光干渉断層計 (OCT – Optical Coherence Tomography):網膜の断面をミクロのレベルで撮影できる検査です。眼振の原因となる黄斑部(網膜の中心)の形成不全などを詳細に観察できます16
  • 頭部MRI (Brain MRI):目の揺れ(眼振)があると、脳の病気を心配される保護者の方は多いかもしれません。しかし、他に神経学的な異常(発達の遅れなど)がなく、目の揺れ方が典型的な乳児眼振のものである場合、MRIが最初の検査として選択されることは稀です。研究によれば、このようなケースでのMRIの診断的価値は非常に低く(ある研究では0%)、むしろERGやOCTといった目の精密検査の方がはるかに多くの情報をもたらすことが分かっています17。MRIは、お子様に全身麻酔が必要となる場合もあり、負担の大きい検査です。医師は、最も可能性の高い原因を効率的かつ低侵襲に調べるために、適切な検査を計画します。MRIは、脳腫瘍や神経の異常が強く疑われる場合にのみ実施されるのが一般的です。
  • 遺伝子検査 (Genetic Testing):近年、眼振や網膜の病気の多くで原因遺伝子が特定されており、診断を確定するために遺伝子検査が行われることが増えています16

主な目の病気の解説と治療法

検査によって診断が確定すると、次はその病気に対する治療が始まります。子どもの目の病気の治療は、時間との戦いであると同時に、長い目で見た根気強い取り組みが求められます。治療は、お子様、保護者、そして医療チームが三位一体となって進めていく「マラソン」のようなものです。ここでは、代表的な病気とその治療法について解説します。

弱視 (Amblyopia – “Lazy Eye”)

弱視とは、眼鏡やコンタクトレンズを使っても視力が1.0まで出ない状態を指します11。原因は、目そのものではなく、視力の発達期に脳が片方の目からの情報をうまく使わなかった(抑制した)ために、その目の「見る力」が育たなかったことにあります。これは脳の機能の問題です。

  • 原因:主に3つのタイプがあります。
    • 斜視弱視:斜視によって、ずれている方の目が使われなくなり発症します5
    • 不同視弱視:左右の目の屈折度数(遠視や乱視の強さ)に大きな差があり、ピントの合いにくい方の目が使われなくなり発症します。これは見た目には分かりにくいため、3歳児健診での発見が特に重要です5
    • 形態覚遮断弱視:先天白内障やまぶたが下がっている眼瞼下垂など、物理的に光が網膜に届くのが妨げられることで発症します。
  • 治療法:治療の基本は、「脳に弱視眼を強制的に使わせる」ことです。
    • 原因の除去:まず、眼鏡をかけて屈折異常を矯正したり、白内障の手術をしたりして、ピントの合った鮮明な像が網膜に映るようにします。
    • 健眼遮蔽(アイパッチ治療):視力の良い方の目(健眼)をアイパッチで隠し、弱視になっている方の目を集中的に使う訓練です1。治療の成功は、いかに感受性期の早い段階で始め、保護者の協力のもとで根気強く続けられるかにかかっています。

斜視 (Strabismus)

治療の目的は単に見た目をまっすぐにすることだけではありません。①両目の視線を合わせ、②両眼で物を見る機能(立体視)を育て、③弱視を予防・治療すること、が三つの大きな柱です29

  • 治療法:斜視の種類や角度、年齢によって治療法は異なります。
    • 眼鏡:強い遠視が原因で目が内側に寄る「調節性内斜視」の場合、遠視を矯正する眼鏡をかけることが治療の第一選択です。眼鏡をかけるだけで、目の位置が正常になることも少なくありません11
    • プリズム眼鏡:光を屈折させるプリズムを組み込んだ眼鏡で、両眼視機能を助けたり、物が二重に見えるのを防いだりする目的で使われることがあります1
    • 手術:目を動かす筋肉(外眼筋)の位置を付け替えたり、長さを調整したりして、目の位置をまっすぐにする手術です。生まれつきの乳児内斜視や、ずれの角度が大きい場合、眼鏡で矯正できない斜視などで行われます。一度だけでなく、成長の過程で複数回の手術が必要になることもあります1

眼振 (Nystagmus)

現在の医療では、眼振の揺れそのものを完全に止める「根治治療」は確立されていません30。そのため、治療の目的は、①少しでも視力を向上させること、②目の揺れを軽減させること、③頭を傾けて見るなどの異常な頭位を改善し、楽に物を見られるようにすること、に置かれます。

  • 治療法:
    • 眼鏡・コンタクトレンズ:眼振のある子どもは、近視、遠視、乱視を合併していることが多いため、まずはそれらを正確に矯正することが最も重要で基本的な治療です30
    • 手術:目の揺れが最も少なくなる「静止位」が正面から大きくずれている場合、その静止位を正面に移動させるための手術(眼筋手術)を行うことがあります。これにより、頭を不自然に傾けなくても、楽に物を見られるようになります16
    • 薬物療法:一部の特定のタイプの眼振に対して、ガバペンチンやバクロフェンといった薬が揺れを軽減させる効果があるという報告もありますが、これは専門医の判断のもとで慎重に行われる治療法です30

先天白内障、先天緑内障、網膜芽細胞腫

これらの病気は、発見され次第、緊急の専門的治療が必要となります。先天白内障や網膜芽細胞腫は手術が、先天緑内障は眼圧を下げるための手術や薬物治療が直ちに行われます。これらは視力だけでなく、時には生命を救うための治療です1

専門家情報と信頼できるリソース

お子様の目の健康に関する情報を得る際には、その情報源が信頼できるものであるかどうかが極めて重要です。ここでは、日本の眼科医療における基準作りや研究をリードしている主要な専門機関を紹介します。これらの機関は、本記事で解説した内容の根拠となる、日本の医療の礎を築いている存在です。

  • 公益財団法人 日本眼科学会 (Japanese Ophthalmological Society)
    日本の眼科領域における最高位の学術団体です。眼科医療に関する研究の推進や、診療ガイドラインの策定などを行っています3132
  • 公益社団法人 日本眼科医会 (Japan Ophthalmologists Association)
    臨床現場の眼科医で構成される職能団体です。国民の目の健康を守るための公衆衛生活動や、3歳児健診などの学校保健活動を推進しています3334
  • 日本小児眼科学会 (Japanese Association of Pediatric Ophthalmology)
    小児の目の病気を専門とする医師や視能訓練士が集う、この分野の中核となる学会です。小児眼科医療の進歩と普及を目的とした学術活動を行っています3536
  • 日本弱視斜視学会 (Japanese Association of Strabismus and Amblyopia)
    弱視と斜視という、子どもの目の病気の中で最も頻度の高い分野を専門とする学会です。診断や治療に関する最新の知見が集まります37

これらの学会のウェブサイトには、一般の方向けの情報や、専門医を探すためのリストが掲載されている場合があります。また、厚生労働省23や、小児医療のトップランナーである国立成育医療研究センター2439も、信頼できる情報源です。この記事で提供されている情報は、これら日本のトップレベルの専門機関のコンセンサス(専門家たちの一致した見解)を反映したものです。それは、個人の意見ではなく、日本の小児眼科医療のスタンダードに基づいた、信頼性の高い情報であることの証です。

よくある質問

生後間もない赤ちゃんの目が寄っているように見えます。すぐに受診すべきですか?
生後3~4ヶ月頃までは、両目を協調させて動かす能力が未熟なため、時々目がずれているように見えることは珍しくありません2。また、赤ちゃんの鼻の付け根が低く広いために、見た目だけが内斜視のように見える「偽斜視」の可能性も高いです14。ただし、常に目がずれている、あるいは生後4ヶ月を過ぎてもずれが続く場合は、専門家への相談をお勧めします。心配な場合は、スマートフォンのフラッシュ機能を使って赤ちゃんの顔を正面から撮影してみてください。両方の黒目の中心に光の反射が映っていれば、偽斜視の可能性が高いと言えます1
3歳児健診で「要精密検査」と言われました。どういうことでしょうか?
3歳児健診の視覚検査は、主に「弱視」を早期に発見することを目的としています5。弱視は、強い遠視や乱視、左右の視力差などによって、視力の発達が妨げられている状態です。見た目には分かりにくいため、この健診が発見の重要な機会となります。「要精密検査」と判定された場合は、必ず眼科を受診してください。精密検査では、調節力を麻痺させる目薬を使って正確な目の状態を調べ、もし弱視の原因となる屈折異常などが見つかれば、眼鏡による治療などを早期に開始することができます。感受性期にあるこの時期の対応が、お子様の一生の視力を左右します。
子どもがしきりに目をこすったり、まぶしがったりします。ただの癖でしょうか?
単なる癖の場合もありますが、目の病気のサインである可能性も考慮すべきです。特に、極端に光をまぶしがる(羞明)、涙が多いといった症状は、眼圧が高くなる先天緑内障の兆候である可能性があります5。また、目を頻繁にこすったり押したりする行動(眼指現象)は、視力が悪い子ども、特に眼振や網膜の病気を持つ子どもに見られることがあります20。これらの行動が続く場合は、一度小児科か眼科に相談することをお勧めします。
眼科の検査は痛いですか?子どもが怖がらないか心配です。
小児眼科の診察や検査は、お子様が怖がらないように様々な工夫がされています。検査の多くは、おもちゃを使ったりゲーム感覚で行われたりするため、痛みはありません。ただし、正確な屈折度数を調べるための「調節麻痺下屈折検査」や、眼底を詳しく見るための「眼底検査」では、瞳孔を開くための目薬を使用します。この目薬は少ししみることがありますが、検査自体に痛みはありません12。事前に診察の流れを説明し、保護者の方がリラックスして付き添うことが、お子様の安心につながります。

結論

この記事では、お子様の目の動きに関する保護者の皆様の不安にお答えするため、正常な発達の道のりから注意すべき病気のサイン、そして専門家による診断・治療のプロセスまでを包括的に解説してきました。
最後に、お子様の未来の視力を守るために、最も大切にしていただきたい3つのメッセージを改めてお伝えします。

  1. 正常な発達を知ること:月齢ごとの発達の目安を知ることで、日々の成長を喜びをもって見守ると同時に、逸脱したサインにも気づきやすくなります。
  2. 危険なサインを見逃さないこと:「視線のずれ」「目の揺れ」「白い瞳」といった警告サインは、お子様からの重要なメッセージです。これらのサインを見分ける知識が、早期発見の鍵となります。
  3. 早期に行動すること:「おかしいな?」と感じたら、決して「様子見」をせず、ご自身の直感を信じてください。記録を取り、健診を活用し、そして専門家に相談するという迅速な行動が、何よりも重要です。

子どもの目の病気の多くは、感受性期という限られた時間内に発見し、適切な治療を開始すれば、良好な視力を獲得し、生涯にわたってその恩恵を受け続けることができます。そのための最初の、そして最も重要な一歩は、日々お子様を愛情深く見守る保護者の皆様の「気づき」に他なりません。この記事が、その大切な一歩を、自信を持って踏み出すためのお力添えとなれば幸いです。

免責事項
本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスに代わるものではありません。健康上の懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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