子どもの吃音(どもり)完全ガイド:原因から最新治療、親の対応まで専門家が徹底解説
小児科

子どもの吃音(どもり)完全ガイド:原因から最新治療、親の対応まで専門家が徹底解説

この記事にたどり着いたあなたは、お子さんの言葉の発達について、深いご心配と多くの疑問を抱えていらっしゃることでしょう。ある日突然始まった「ど、ど、どうしても…」という言葉の繰り返しに、心を痛め、どうすればよいのか、誰に相談すればよいのか、そして何よりも「自分の育て方が悪かったのだろうか」と、ご自身を責める気持ちさえあるかもしれません。JAPANESEHEALTH.ORG編集委員会は、小児神経科医と上級言語聴覚士からなる専門家チームとして、そのような保護者の皆様の不安な心に寄り添うために、本稿を執筆しました。この記事は、単なる情報の羅列ではありません。国内外の最新かつ最も信頼できる科学的エビデンスに基づき、子どもの吃音(どもり)に関するあらゆる疑問に答え、明日から実践できる具体的なサポート方法を提示する、あなたのための「完全ガイド」です。吃音の本当の原因から、日本で利用できる最新の治療法、そして何よりも大切なお子さんとの関わり方まで、この旅路を、私たちが専門家として最後まで伴走します。

要点まとめ

  • 吃音は、育て方や精神的トラウマが原因ではなく、脳の神経発達に関連する、強い生物学的要因を持つ状態です1, 2。保護者が罪悪感を持つ必要は一切ありません。
  • 吃音には「連発」「伸発」「ブロック」という中核症状があり、これらが6ヶ月以上続く、身体的な緊張を伴うなどの場合は専門家への相談が推奨されます3, 4
  • 日本の「幼児吃音臨床ガイドライン」では、保護者主導で行う「リッカム・プログラム」がグレードAで推奨されるなど、エビデンスに基づいた有効な治療法が存在します5, 6
  • 治療の目標は「完治」だけでなく、子どもが話すことに自信を持ち、効果的にコミュニケーションが取れるようになることです。保護者の温かく、急かさない関わり方が非常に重要になります7
  • 日本には「ことばの教室」7や地域の専門機関、当事者団体など、多様なサポート体制が整っています。一人で抱え込まず、これらのリソースを活用することが大切です。

第1部:吃音(どもり)を正しく理解する

1.1. はじめに:お子さんの「どもり」に悩む保護者の皆様へ

お子さんの話し方が少し変わったことに気づいた時、多くの保護者の方が最初に感じるのは、深い戸惑いと不安です。「昨日までは普通に話していたのに、どうして?」「これは一時的なもの、それともずっと続くの?」といった疑問が頭をよぎり、インターネットで情報を検索するものの、断片的な情報や古い見解に振り回され、さらに混乱してしまうことも少なくありません。中には、ご自身の育て方や家庭環境に原因があるのではないかと、自分を責めてしまう方もいらっしゃいます1。私たちはまず、あなたにお伝えしたいことがあります。それは、あなたが一人ではないこと、そして、その不安や罪悪感は決してあなたのせいではない、ということです。このガイドは、そのような暗闇の中にいるあなたのために、一筋の光を灯すことを目指しています。日本吃音・流暢性障害学会(JSSFD)1や米国国立聴覚・伝達障害研究所(NIDCD)2といった、国内外の主要な専門機関から得られた最新の科学的エビデンスに基づき、吃音に関する正確な知識と、希望につながる具体的な道筋を、分かりやすく、そして丁寧にお伝えします。

1.2. 吃音(どもり)とは何か?医学的な定義

吃音(きつおん)、一般に「どもり」とも呼ばれるこの状態は、国際的な診断基準であるICD-11(国際疾病分類第11版)やDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)において、「小児期発症流暢症」として定義される、神経発達障害の一つです8, 9。これは、話すときの流れ、リズム、滑らかさ(これらを総称して「流暢性」と言います)が、年齢や言語能力にそぐわない形で乱れる状態を指します。吃音の中核的な症状は、主に以下の3つのタイプに分類されます3, 10

  • 音の繰り返し(連発 – Repetitions): 単語の一部、音、または音節を繰り返す。「ぼ、ぼ、ぼくは」のように、最初の音を繰り返すのが典型的です。
  • 引き伸ばし(伸発 – Prolongations): ある音を長く引き伸ばす。「ぼーーーくは」のように、声が伸びてしまう状態です。
  • 言葉の詰まり(ブロック – Blocks): 言葉を出そうとしても、喉や口が詰まったように声が出なくなる状態。「・・・ぼくは」のように、不自然な間が生じます。

これらの「中核症状」に加えて、話すことへの苦労から、顔をしかめたり、目を強く閉じたり、足を踏み鳴らしたりといった、身体的な動きが伴うこともあります。これらは「二次的行動(随伴症状)」と呼ばれ、吃音そのものではなく、吃音から抜け出そうとする無意識の努力の結果として現れることが多いのです11

1.3. 発達性吃音と「ことばの発達の一時的なつまずき」の見分け方

2歳から5歳頃の子どもは、言語能力が爆発的に発達する時期であり、言いたいことに言葉が追いつかず、一時的に話し方がぎこちなくなることがよくあります。これは「正常な非流暢性」または「発達上の一時的なつまずき」と呼ばれ、多くは自然に消失します。しかし、保護者にとって、これが一時的なものなのか、それとも吃音の始まりなのかを見分けるのは非常に難しいことです12。米国言語聴覚協会(ASHA)などの専門機関は、両者を区別するためのいくつかの指標を示しています。以下の比較表は、お子さんの状態を理解するための一つの目安としてご活用ください12

典型的な非流暢性と吃音様非流暢性の比較12
特徴 典型的な非流暢性(発達上の一時的なつまずき) 吃音の可能性を示唆する非流暢性
繰り返しの種類 単語全体(例:「ぼくは ぼくは…」)や句(例:「えーと えーと…」)の繰り返しが主。通常2回程度。 単語の一部(音や音節)の繰り返し(例:「ぼ、ぼ、ぼくは」)が主。繰り返しが3回以上になることが多い。
引き伸ばし(伸発) ほとんど見られない。 特定の音を引き伸ばす(例:「そーーーれから」)。
言葉の詰まり(ブロック) 見られない。 言葉を出そうとしているのに、声や息が出ない状態が見られる。
身体的な緊張 話すときに緊張や力みは見られない。リラックスしている。 顔、首、口の周りなどに力が入る、筋肉がこわばるなどの身体的な緊張を伴う。
声の高さ・大きさの変化 通常はない。 詰まった後などに、声の高さが不自然に上がることがある。
本人の反応・感情 自分の話し方を気にしていないように見える。言い直しも自然。 話すことに欲求不満を感じたり、恥ずかしがったり、話すことを避けようとしたりすることがある。

この表はあくまで一般的な目安です。お子さんの状態がどちらに当てはまるか判断に迷う場合や、吃音の可能性を示唆する特徴が一つでも見られる場合は、専門家へ相談することが重要です。早期の正しい理解と対応が、不必要な不安を軽減し、お子さんにとって最善のサポートにつながります。

第2部:吃音の科学的真実:原因とメカニズム

2.1. 【最重要】吃音は親のせいではありません

JAPANESEHEALTH.ORG編集委員会が、この記事を通して最も強く、そして繰り返しお伝えしたいメッセージは、「吃音は、決して親のしつけや育て方、愛情不足、あるいは精神的なトラウマが原因で起こるものではない」ということです1, 13。かつて、吃音の原因は「診断起因説」のように、親が子どもの正常な非流暢性を過度に指摘することが原因で発症するという、誤った理論が信じられていた時代がありました14。しかし、今日では、この説は数多くの科学的研究によって明確に否定されています。もしあなたが、お子さんの吃音に対して「あの時、もっと優しく接していれば」「厳しく叱りすぎたからだろうか」といった罪悪感や後悔の念に苛まれているとしたら、どうかその重荷を今すぐ降ろしてください。あなたは何も悪くありません。この科学的真実を理解することは、保護者自身の精神的な負担を和らげ、前向きなサポートを始めるための最も重要な第一歩なのです。

2.2. 脳の神経発達との関連

現代の科学では、吃音は「神経発達症」の一つとして理解されています9。これは、言葉を滑らかに話すために必要な、呼吸、発声、調音といった非常に複雑な運動を、脳が計画し、調整し、実行するプロセスに、何らかの体質的な非効率性が存在することを示唆しています。米国国立聴覚・伝達障害研究所(NIDCD)やその他の研究機関によるfMRI(機能的磁気共鳴画像法)やPET(陽電子放出断層撮影)などの脳画像研究では、吃音のある人とない人の間で、脳の構造や機能に微妙な違いがあることが示されています2。特に、言語処理や運動制御に関わる左脳の特定の領域の活動が低かったり、右脳が過剰に活動したりする傾向が報告されています。これは、脳が話すための運動指令を出す回路で、わずかな「交通渋滞」や「配線の違い」が起きているようなものとイメージすると分かりやすいかもしれません。重要なのは、これが脳の病気や損傷ではなく、あくまで脳機能の「個人差」の範囲内であるということです。

2.3. 遺伝的要因:吃音は家族内で起こりやすい

吃音の強い生物学的基盤を裏付けるもう一つの強力な証拠が、遺伝的要因です。吃音は家族内で集積する傾向があることは古くから知られており、吃音のある人の約60%には、同じく吃音のある家族がいると報告されています2。双生児研究では、一卵性双生児(遺伝子が100%同じ)が二卵性双生児(遺伝子が約50%同じ)よりも、両方とも吃音を発症する確率がはるかに高いことが示されており、遺伝子の関与を強く示唆しています。近年、NIDCDの研究者たちはさらに一歩進んで、吃音に関連する4つの特定の遺伝子変異(GNPTAB, GNPTG, NAGPA, AP4E1)を特定しました2。これらの遺伝子は、細胞内での物質輸送を担う「ライソゾーム」という小器官の働きに関わっており、この機能のわずかな変化が、脳の神経細胞の発達や機能に影響を与え、吃音の素因を生み出す可能性があると考えられています。これらの発見は、吃音が心理的な問題ではなく、明確な生物学的基盤を持つ状態であることを決定的に証明するものです。

2.4. 最新の疫学データ:日本の子供たちの実態

お子さんの吃音がどのくらい珍しいことなのか、また、これからどうなるのかを考える上で、客観的なデータを知ることは大きな助けとなります。以下に、日本国内および国際的な信頼できる情報源からの主要な統計データをまとめました。

  • 発症年齢: 吃音は、典型的には言語能力が急速に発達する2歳から4歳の間に始まります3
  • 日本での有症率と発症率: 日本の国立障害者リハビリテーションセンターの調査によると、3歳児時点での有症率(その時点で吃音のある子の割合)は6.5%3歳までの累積発症率(それまでに一度でも吃音を経験した子の割合)は8.9%と報告されています3。これは、決して稀な状態ではないことを示しています。
  • 世界的な生涯罹患率: 世界的に見ると、生涯で一度でも吃音を経験する人の割合は、人口の約5%から10%と推定されています2
  • 男女比: 吃音は男児に多く見られ、成人期まで吃音が持続する割合は、男児が女児の3~4倍高いとされています3
  • 自然回復: 最も希望の持てるデータの一つは、吃音を発症した子どものうち、約75%から80%が自然に、あるいは最小限の介入で回復することです。多くの場合、この回復は就学前に起こります2。これは、多くの子どもの脳が、成長とともに発話の非効率性を補い、乗り越えていく力を持っていることを示しています。

第3部:専門家への相談:いつ、どこで、何をすべきか

3.1. 受診を考えるべきサイン

多くの子どもが一時的な非流暢性を経験するため、いつ専門家に相談すべきかを見極めるのは難しい問題です。しかし、日本の厚生労働省10や日本吃音・流暢性障害学会(JSSFD)4などのガイドラインでは、保護者が介入を検討すべきいくつかの明確なサインが示されています。以下は、単なる「発達上の一時的なつまずき」以上の可能性を示唆する、行動を起こすためのチェックリストです。

  • 吃音が6ヶ月から12ヶ月以上続いている15 一時的なものであれば、数週間から数ヶ月で軽快することが多いです。半年以上続く場合は、持続する可能性が高まります。
  • 3歳半以降に吃音が始まった16 比較的遅い年齢で発症した場合、持続しやすい傾向があります。
  • 家族に、成人になっても吃音が続いた人がいる16 遺伝的要因が関与している可能性があり、持続リスクの一因となります。
  • 子ども自身が話すことに身体的な緊張や苦闘を示している10 顔をしかめる、口元がこわばるなど、明らかに努力している様子が見られる場合。
  • 子どもが話すことに対して欲求不満や恥ずかしさを表明したり、話すこと自体を避け始めたりする4 吃音が子どものコミュニケーション意欲や感情面に影響を及ぼし始めているサインです。
  • 連発(繰り返し)や伸発(引き伸ばし)の頻度が増えている。

これらのサインが一つでも当てはまる場合は、専門家への相談を積極的に検討する時期と言えるでしょう。早期に相談することで、正確な情報を得て、保護者の不安を軽減し、必要であれば適切な支援を早期に開始することができます。

3.2. 日本の医療・療育システム活用ガイド

いざ相談しようと決めても、「どこに行けばいいの?」と迷われるかもしれません。日本における一般的な相談ルートは以下の通りです。このステップ・バイ・ステップのガイドは、保護者の方が具体的な行動を起こすためのロードマップです17

  1. ステップ1:最初の相談窓口
    まず最も身近な相談先は、お住まいの市区町村が運営する地域の保健センター(保健福祉センター)や、かかりつけの小児科医、または耳鼻咽喉科医です。乳幼児健診の際に相談するのも良いでしょう。ここでは、一般的な発達に関するアドバイスを受けたり、必要に応じて次の専門機関を紹介してもらったりすることができます。
  2. ステップ2:専門家への紹介
    最初の相談窓口で、より専門的な評価が必要だと判断された場合、言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist, ST)が在籍する専門機関への紹介状を書いてもらうことになります。言語聴覚士は、言葉や聞こえの問題に関する国家資格を持つ専門家です。紹介先は、大学病院、総合病院の耳鼻咽喉科やリハビリテーション科、あるいは小児専門のクリニックなど多岐にわたります。
  3. ステップ3:言語聴覚士による包括的な評価
    紹介された専門機関で、言語聴覚士による詳細な評価を受けます。これは診断を下すだけでなく、お子さんの吃音の特性や、それが生活にどのような影響を与えているかを総合的に理解し、最適な支援計画を立てるために行われます。

3.3. 初回相談で何が行われるか?

専門家による初回相談では、何が行われるのか分からず不安に思うかもしれません。日本吃音・流暢性障害学会(JSSFD)の臨床手引きなどによると、評価は通常、以下の要素を組み合わせて行われます4

  • 保護者への詳細な問診: いつ吃音が始まったか、どのような状況で増減するか、家族歴、お子さんが自分の話し方をどう思っているか、保護者がどのように感じ、対応しているかなど、非常に詳しく話を聞かれます。これは、吃音の全体像を把握するために不可欠です。
  • 子どもの発話の観察: 言語聴覚士が、保護者や子ども自身と話したり、一緒に遊んだりする中で、子どもの自然な発話を観察します。どのような種類の吃音(連発、伸発、ブロック)が、どのくらいの頻度で、どのような状況で現れるかを評価します。
  • 標準化された評価ツールの使用: 必要に応じて、「吃音重症度検査(SSI)」などの標準化された検査を用いて、吃音の重症度を客観的に評価することがあります。
  • その他の言語・発達検査: 吃音だけでなく、全体的な言語発達やその他の発達面に遅れがないかを確認するための簡単な検査を行うこともあります。

この包括的な評価を通して、言語聴覚士は「介入が必要か(治療の対象となるか)」「介入するとすれば、どのようなアプローチが最適か」「あるいは、現時点では経過観察が適切か」といった専門的な判断を下します。このプロセスは、お子さんとご家族にとって、オーダーメイドの支援計画を作成するための重要な出発点となります。

第4部:エビデンスに基づく吃音の治療法

4.1. 治療の目標:流暢性の改善と「話す自信」

吃音の治療について考えるとき、多くの保護者が「完璧に治ること」を期待するかもしれません。しかし、現代の吃音治療における最も重要な目標は、単に吃音をゼロにすること(=完治)だけではありません。日本吃音・流暢性障害学会(JSSFD)などが示す現代的なアプローチの究極のゴールは、「吃音の悪影響を最小限に抑え、子どもが流暢性に関わらず、話したいことを、話したいときに、自信を持って話せるようになること」です7。これは、吃音症状そのものを軽減することと同時に、吃音に伴う不安や恐怖、コミュニケーションからの回避といった二次的な問題を予防・軽減し、子どもの自己肯定感を育むことを意味します。治療は、流暢性を改善するための技術的な支援と、子どもが「話すことって楽しい」と思えるような心理的な支援の両輪で行われるのです。

4.2. 間接法:環境調整と親子相互交流療法

特に発症して間もない幼児期の子どもに対しては、子ども本人に直接的な発話訓練を行うのではなく、子どもの周囲の環境を調整することで、話しやすい状況を作り出す「間接法」が選択されることがよくあります7, 17。このアプローチの根底には、子どもの発話能力と、その子に課せられる言語的・時間的な要求とのバランスを取るという考え方があります。

  • 環境調整: 具体的には、家庭内でリラックスした、急かされないコミュニケーション環境を作ることが推奨されます17。例えば、家族全員が少しゆっくり話す、子どもが話しているときはテレビを消して静かに聞く、複雑な質問ではなく簡単な質問をする、といった工夫が挙げられます。
  • 親子相互交流療法(PCI) / 要求-能力モデル(DCM): これらは間接法の代表的なプログラムです7。言語聴覚士の指導のもと、保護者がビデオなどで自身のコミュニケーションスタイルを客観的に振り返り、子どもの発話能力(Capacity)と、子どもにかかる周囲からの要求(Demands)のバランスを調整する方法を学びます。具体的には、保護者が自身の話す速度を少し落としたり、より単純な文構造で話したり、質問の数を減らして子どもの発話機会を増やしたりする練習を行います。これにより、子どもは話すことへのプレッシャーが減り、持てる能力を最大限に発揮して、より流暢に話せるようになることを目指します。

4.3. 直接法:エビデンスが示す有効なアプローチ

間接法だけでは改善が難しい場合や、ある程度の年齢に達した子どもには、発話そのものに働きかける「直接法」が用いられます。現代では、その有効性が科学的研究によって示された、エビデンスに基づくアプローチが主流となっています。

リッカム・プログラム(Lidcombe Program)6, 18

概要: リッカム・プログラムは、主に6歳未満の未就学児を対象とした、保護者が治療の主体となる行動療法です。オーストラリアで開発され、その高い有効性から世界中に広まっています。

方法論: このプログラムでは、言語聴覚士が「コーチ」となり、保護者に具体的な方法を指導します。保護者は、日常生活の中で、子どもが流暢に話せた(どもらなかった)時に、具体的かつ肯定的に「今の言い方、滑らかだったね!」などと優しく褒めてフィードバックを与えます。一方で、どもってしまった時には、ごく稀に、中立的なトーンで「今の言葉、ちょっと詰まったね」と指摘し、言い直しを促します。また、保護者は毎日10段階で吃音の重症度を記録し、週に一度、言語聴覚士との面談で進捗を確認し、次のステップについて話し合います18

エビデンス: リッカム・プログラムは、治療法の有効性を評価する上で最も信頼性の高い研究とされるコクランレビューにおいて、有効性が示された数少ないアプローチの一つです19。さらに決定的に重要なのは、日本医療研究開発機構(AMED)と日本吃音・流暢性障害学会(JSSFD)が共同で作成した「幼児吃音臨床ガイドライン」において、推奨度「A」(強く推奨する)の評価を受けている唯一の就学前吃音治療プログラムである点です5, 20

日本での利用: このプログラムは専門的な訓練を受けた言語聴覚士による定期的な指導が必要なため、日本ではまだ広く普及しているとは言えませんが、近年、オンライン診療や遠隔医療を通じてリッカム・プログラムを提供する専門的なサービスが増加しており、利用しやすくなってきています21

  • 流暢性形成法(Fluency Shaping): これは、どもらない新しい、より滑らかな話し方を身につけるためのテクニックを教えるアプローチです。例えば、「ソフトな発声(息をそっと吐きながら話し始める)」「音の連結(単語と単語を滑らかにつなげる)」などの技術を練習します。学齢期以降の子どもや大人によく用いられます。

4.4. 認知行動療法(CBT)の役割

年長の学齢児や思春期の若者、大人になると、吃音症状そのものだけでなく、吃音を取り巻く否定的な感情や考え方が大きな問題となることがあります。「どもったらどうしよう」という発話への恐怖(発話恐怖)、人前で話すことへの不安、自分に対する否定的な自己認識などが、コミュニケーションをさらに困難にします。このような心理的な側面に対しては、認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy, CBT)が非常に有効です17, 22。CBTは、言語聴覚士や心理士の指導のもと、吃音に対する非合理的な考え方や信念(例:「どもることは恥ずかしいことだ」「どもったら、みんなに馬鹿にされる」)を、より現実的で建設的な考え方へと変えていく手助けをします。また、不安な状況に段階的に挑戦していく(曝露療法)ことで、話すことへの恐怖を克服し、回避行動を減らしていくことを目指します。

主要な治療アプローチの比較
アプローチ 主な対象年齢 方法論 保護者の役割 エビデンスレベル(日本/国際)
DCM/親子相互交流療法 (PCI) 幼児期 間接法。環境調整、保護者の話し方のモデル化により、子どもの発話能力と環境の要求とのバランスを取る7 非常に高い。治療の主体として、自身のコミュニケーションスタイルを学ぶ。 推奨されるアプローチの一つ(特に発症初期)。
リッカム・プログラム 未就学児(主に6歳未満) 直接法。保護者が子どもの流暢な発話に肯定的なフィードバックを与える行動療法18 非常に高い。言語聴覚士の指導のもと、家庭で治療を実践する。 最高レベル。日本のガイドラインでグレードA推奨5。コクランレビューで有効性支持19
認知行動療法 (CBT) 学齢期、思春期、成人 心理療法。吃音に伴う不安、恐怖、否定的な思考パターンを扱う22 支援的。子どもの挑戦を励まし、学んだことを家庭で般化する手助けをする。 高い。吃音の心理的影響を軽減するために広く推奨されている。

第5部:保護者のための実践ツールキット

専門家による支援と並行して、ご家庭での日々の関わり方が、お子さんのコミュニケーション意欲と自信を育む上で非常に大きな力となります。ここでは、明日からすぐに実践できる、具体的な「すべきこと」と「すべきでないこと」をご紹介します。

5.1. 「聞き方」の技術:話の内容に耳を傾ける

子どもが話しているとき、私たちはつい「話し方」に気を取られがちですが、最も大切なのは「話の内容」に集中することです。以下の点を心がけてみてください7

  • 【すべきこと】自然なアイコンタクトを保つ: 子どもが苦労していても、視線をそらさず、穏やかな表情で待ちましょう。これは「あなたの話をちゃんと聞いているよ」という強力なメッセージになります。
  • 【すべきこと】辛抱強く待つ: 子どもが言葉に詰まっても、最後まで辛抱強く待ちましょう。子どもには、自分のペースで話す時間が必要です。
  • 【すべきこと】話の内容に集中し、相槌を打つ: 「うん、うん」「それで?」と相槌を打ち、話し方ではなく、子どもが伝えようとしている内容そのものに興味を示しましょう。話し終えたら、内容について質問するのも良いでしょう。
  • 【すべきでないこと】話を遮る、言葉を先取りする: 子どもが言おうとしている言葉を推測して、代わりに言ってしまうのは避けましょう。これは子どもの話す機会を奪い、焦りやプレッシャーを与える可能性があります。
  • 【すべきでないこと】焦りやいら立ちを見せる: ため息をついたり、時計を見たり、イライラした表情を見せたりすることは、子どもを敏感に傷つけます。

5.2. 「話し方」のモデルになる

子どもに直接「ゆっくり話しなさい」や「落ち着いて」と指示することは、逆効果になることが多いです。これらの言葉は、子どもに「自分の話し方は悪いんだ」という意識を植え付け、さらなるプレッシャーを与えてしまいます23。代わりに、保護者自身が、少しゆっくりとした、穏やかで、急かさない話し方の「モデル」になることが、はるかに効果的です7。家族全体で会話のペースを少し落とすことで、子どもは自然とリラックスし、自分のペースで話しやすくなります。

5.3. 吃音についてオープンに話す

吃音を家庭内で「触れてはいけない話題」にしないことが重要です。子どもが自分の話しにくさについて何か言及した場合(例:「うまく言えない」)、それを否定したり、はぐらかしたりせず、オープンに話せる安全な場を提供しましょう7。これにより、子どもは自分の困難について恥や秘密を感じる必要がないことを学びます。例えば、「うん、時々言葉が出にくい時もあるよね。でも、ママ(パパ)はちゃんと最後まで聞いているから、大丈夫だよ」といったように、気持ちを受け止め、安心感を与える言葉をかけてあげましょう。

5.4. いじめやからかいへの対処法

残念ながら、学校などの集団生活の中で、話し方をからかわれたり、いじめの対象になったりする可能性は否定できません。このような状況に対しては、保護者が積極的に行動することが不可欠です7。まずは、担任の教師と連携し、状況を共有しましょう。教師からクラスメートに対して、多様性や他者への思いやりについて話してもらうなど、クラス全体で理解を深める環境を作ることが有効です。教師には、からかいを即座に止め、それが許されないことであると明確に示す役割を期待することを伝えましょう。また、子ども自身には、からかわれた時にどう対応するか(例:「そういう言い方はやめてほしいな」と言う、その場を離れて信頼できる大人に伝えるなど)を、事前に一緒に練習しておくことも、子どもの自信につながります。

第6部:日本のサポート体制:学校・地域・専門機関

日本には、吃音のある子どもと家族を支えるための、様々な公的・民間・地域のリソースが存在します。一人で抱え込まず、これらのサポート体制を積極的に活用しましょう。

6.1. 学校での支援:「ことばの教室」とは

学齢期の子どもにとって、最も重要でアクセスしやすい支援の一つが、「ことばの教室」(正式名称:通級による指導)です7。これは、多くの公立の小・中学校に設置されている特別支援教育の一環です。普段は在籍学級で授業を受けながら、週に1〜2時間程度、専門の教師がいる別の教室(リソースルーム)に通い、個別の指導を受けます。吃音のある子どもに対しては、言語聴覚士の資格を持つ教師や、専門的な研修を受けた教師が、発話訓練、コミュニケーションスキルの向上、心理的なサポートなど、一人ひとりのニーズに合わせた指導を行います。利用を希望する場合は、まずは学校の担任の先生や、スクールカウンセラー、市区町村の教育委員会に相談してみてください。

6.2. 専門機関と相談窓口

吃音に関する情報提供、研究、当事者支援を行っている主要な全国組織には、以下のようなものがあります。ウェブサイトには、保護者向けの有益な情報が豊富に掲載されています。

  • 日本吃音・流暢性障害学会 (JSSFD): 吃音に関する研究者や臨床家(言語聴覚士など)からなる日本の主要な学術団体です。保護者や一般向けの解説ページも充実しています1
  • 全国言友会連絡協議会 (全言連): 吃音のある当事者とその家族による、日本で最も大きな自助・支援団体(セルフヘルプグループ)です。各地の「言友会」では、例会や交流会が開催されており、同じ悩みを持つ仲間と出会い、情報交換をする貴重な場となっています1
  • 各都道府県の言語聴覚士会: お住まいの地域で、資格を持つ言語聴覚士や、相談できる医療機関を見つけるための情報を提供しています。ウェブサイトで検索することができます。

6.3. 専門家を探す:日本の医療機関リスト(例)

具体的な相談先を探している保護者のために、子どもの吃音治療で定評のある医療機関の例を以下に挙げます。これは網羅的なリストではありませんが、専門家を探す上での出発点として役立ちます24

  • 東京エリアの例:
    • 豊村医院
    • 新宿ボイスクリニック
    • こやま耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック25
    • 本郷耳鼻咽喉科クリニック26
  • オンライン診療の例:
    • オンライン吃音相談21

「Caloo」や「メディカルドック」24といった医療機関検索サイトで、「吃音」「どもり」といったキーワードでお住まいの地域のクリニックを検索することも有効です。

6.4. 法的支援:発達障害者支援法について

重要なこととして、発達性吃音は「発達障害者支援法」の支援対象に含まれる「発達障害」の一つとして位置づけられています7, 27。これは、吃音のある子どもが、教育やその他の社会生活の場面で、その困難さに応じた「合理的配慮」を受ける権利が法律で保障されていることを意味します。例えば、学校での発表の際に、発表原稿を読んだり、発表の順番を調整したりといった配慮を求めることができます。この法律の存在を知っておくことは、学校や社会に対して、お子さんのための支援を求める際の強力な後ろ盾となります。

第7部:よくある質問(FAQ)

Q1: 吃音はいつか必ず治りますか?

A1: 「必ず治る」と断言することはできません。しかし、科学的なデータは非常に希望の持てるものです。吃音を発症した子どもの約75~80%は、自然に、あるいは早期の支援によって、就学前までに流暢に話せるようになります2。持続した場合でも、現代の適切な治療法やサポートによって、症状を効果的に管理し、コミュニケーションへの悪影響を最小限に抑え、自信を持って話せるようになることは十分に可能です。目標は「ゼロ」にすることだけでなく、吃音と上手につきあい、豊かに生きることです。

Q2: 薬で吃音は治せますか?

A2: 現在のところ、吃音そのものを治療するために承認された薬はありません。吃音は精神的な病気ではないため、抗不安薬や抗うつ薬が直接的に吃音を治すことはありません。ただし、吃音に伴う深刻な不安や社会恐怖がある年長児や成人に対して、医師の判断で補助的に薬が処方されるケースはありますが、これはあくまで二次的な問題への対処であり、子どもの吃音治療の第一選択肢ではありません19

Q3: 左利きを右利きに直したのが原因ですか?

A3: いいえ、全く関係ありません。これは科学的根拠のない、古い迷信の一つです。吃音の原因は、利き手の矯正のような外部からの干渉ではなく、これまで述べてきたように、脳機能の神経発達や遺伝的要因といった、本人の生物学的な体質にあると考えられています2

Q4: 兄弟げんかで興奮すると、どもりがひどくなります。これは関係ありますか?

A4: はい、非常によくあることです。興奮、緊張、喜び、疲れ、話さなければならないというプレッシャーなど、情緒的な高ぶりやストレスは、一時的に吃音の症状を悪化させることが知られています7。これは、感情の高ぶりが、脳の発話運動システムにさらに負荷をかけるためと考えられます。ただし、これはあくまで症状を「悪化させる誘因」であって、吃音の根本的な「原因」ではありません。

Q5: オンラインでの治療は効果がありますか?

A5: はい、効果は期待できます。特にリッカム・プログラムのような、保護者が主体となって行う治療法は、遠隔医療(オンライン診療)との親和性が高いことが示されています28。専門家が近くにいない地域にお住まいのご家族にとって、オンラインサービスは非常に有効な選択肢となり得ます。重要なのは、そのサービスを提供しているのが、適切な訓練を受けた有資格の言語聴覚士であるかを確認することです21

第8部:結論:自信を持ってコミュニケーションできる未来へ

お子さんの吃音という旅路は、時に先が見えず、不安に満ちたものに感じられるかもしれません。しかし、この「完全ガイド」を最後までお読みいただいたあなたは、もはや一人ではありません。あなたは今、吃音に関する正確な科学的知識と、具体的な行動計画、そして何よりも希望を手に入れたはずです。最後に、JAPANESEHEALTH.ORG編集委員会から、最も重要なメッセージを改めてお伝えします。

吃音は、誰のせいでもありません。それは、お子さんが生まれ持った、脳の働きの個性の一つです。保護者として、あなたは自分を責める必要は一切なく、これまで通り、お子さんに惜しみない愛情を注ぎ続けてください。そして、早期の正しい理解と支援は、大きな力になります。多くの子どもが成長とともに流暢になっていく力を持っていますし、たとえ吃音が続いたとしても、適切なサポートがあれば、その影響を乗り越えることができます。究極の目標は、完璧な流暢さを手に入れることだけではありません。お子さんが、吃音があってもなくても、自分の考えや感情を自由に表現できる、幸せで、自信に満ちたコミュニケーターとして成長していくことです。その未来を信じ、専門家や支援団体と手を取り合いながら、焦らず、一歩一歩、前向きに進んでいきましょう。あなたのその愛情深いサポートこそが、お子さんにとって何よりの力となるのです。

免責事項

この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスに代わるものではありません。健康上の問題や症状がある場合は、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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