女性の健康

子宮内膜増殖症の全貌:最新のWHO分類に基づく原因、がんリスク、および日本における治療選択肢の徹底解説

子宮内膜増殖症は、子宮の内側を覆う組織である「子宮内膜」が異常に厚くなる状態を指します。クリーブランド・クリニックによると、これは子宮体がんそのものではありませんが、特に特定のタイプではがんの前段階(前がん病変)となりうるため、正確な診断と適切な管理が非常に重要です1。この状態の根本的なメカニズムは、子宮内膜の腺組織が、それを支える間質組織に比べて過剰に増殖することにあり3、主に女性ホルモンのバランスの乱れによって引き起こされると、複数の研究で指摘されています2

この記事の科学的根拠

本記事は、日本の公的機関・学会ガイドラインおよび査読済み論文を含む高品質の情報源に基づき、出典は本文のクリック可能な上付き番号で示しています。

  • 日本の診療ガイドライン:日本産科婦人科学会が2023年に発行した「産婦人科診療ガイドライン」は、国内の診断基準や治療方針の基盤となっています15
  • 国際的な診療ガイドライン:英国王立産婦人科医会(RCOG)による2016年のガイドラインは、世界標準の管理方法に関する包括的なエビデンスを提供しています11

要点まとめ

  • 子宮内膜増殖症は、ホルモンバランスの乱れで子宮内膜が厚くなる状態で、不正出血が主な症状です14
  • 最新のWHO分類では、がん化リスクに基づき「異型のない増殖症」と「子宮内膜異型増殖症(EIN)」の2つに大別されます9
  • 「異型のない」タイプのがん化リスクは低いですが、「異型増殖症(EIN)」は前がん病変であり、診断時に最大60%でがんが併存している可能性があります12
  • 肥満は最大のリスク因子であり、リスクを2~4倍高めることが報告されています。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)も重要な原因です1314
  • 治療法は「異型の有無」と「妊娠希望の有無」で決まります。異型増殖症の標準治療は子宮全摘出術ですが、条件を満たせば妊孕性温存療法も選択肢となります1820
  • 日本の公的医療保険が適用され、高額療養費制度により経済的負担は軽減されます。いかなる不正出血も自己判断せず、婦人科受診が最も重要です26

第1章:子宮内膜増殖症を理解する:基本の知識

「最近、不正出血があるけれど、これは何かの病気?」「更年期だから仕方ないのかな…」など、予期せぬ出血は不安なものですよね。特に年齢の変わり目は、体のサインを見過ごしがちです。その気持ち、とてもよく分かります。その症状の背景には、多くの場合、女性ホルモンのバランスの変化が深く関わっています。

科学的には、子宮内膜増殖症の主な原因は、プロゲステロンというホルモンの抑制作用がないまま、エストロゲンというホルモンが長期間にわたって子宮内膜を刺激し続ける「拮抗されないエストロゲン」の状態です24。この状態は、アクセルは踏み続けているのにブレーキが効かない車のようなものです。エストロゲンの「増殖せよ」という指令だけが延々と続き、子宮内膜が予定以上に厚くなってしまうのです。だからこそ、まずはこの基本的なメカニズムを知ることが、ご自身の状態を理解し、不安を和らげるための大切な第一歩となります。

子宮内膜増殖症は、女性10万人あたり約133人が罹患すると報告されており、決して珍しい状態ではありません。特に閉経への移行期(更年期)や閉経後の50代から60代の女性に多く見られます。「Cleveland Clinic」1。最も一般的で重要な症状は不正子宮出血で、これには過多月経、月経不順、月経期間外の出血、そして特に注意が必要な閉経後の出血が含まれます。長期にわたる出血は、鉄欠乏性貧血(めまい、動悸、倦怠感など)を引き起こすこともあります。

受診の目安と注意すべきサイン

  • 閉経したはずなのに、再び出血が見られる。
  • 月経期間外の出血が2週間以上続く。
  • 月経痛がひどく、鎮痛剤を3日以上服用する必要がある。
  • 月経周期が常に短い(3週間など)、または常に長い(2ヶ月以上)。

第2章:分類とがんリスクとの重大な関連性

「子宮内膜増殖症と診断されたけれど、がんなの?」「『異型』って言われたけど、どういう意味?」診断名に『異型』という言葉が入っていると、がんへの心配が大きくなりますよね。しかし、すべての増殖症ががんになるわけではありません。リスクを正しく評価することが大切です。

その背景には、診断基準の進化があります。現在の臨床現場の標準となっているのは、2014年版の世界保健機関(WHO)分類です9。古い分類法は、いわば曇りガラス越しに組織を見ているようなもので、病理医によって見え方が少しずつ異なり、診断の再現性が低いという問題がありました。新しい分類は、そのガラスを磨き上げ、本当に危険なもの(がんの前段階)だけをはっきりと見分けるための、より高性能なレンズのようなものです。だからこそ、この新しい分類を理解することで、ご自身の状態ががん化のリスクが高いのか低いのかを明確に区別でき、今後の見通しと必要な対応が分かります。

異型のない子宮内膜増殖症:がんリスクの低い良性の状態

このカテゴリーは、子宮内膜の細胞が増殖しているものの、顕微鏡で見た細胞の形や核は正常な範囲内である状態を指します。これは良性の状態であり、多くの場合、原因となっているホルモンバランスの乱れが改善すると自然に正常な状態に戻ることが知られています。「RCOG」のガイドラインでも述べられている通り11、子宮体がんに進行するリスクは非常に低く、20年間で5%未満と報告されています12

子宮内膜異型増殖症(EIN):明確な前がん病変

このカテゴリーは、増殖した子宮内膜の細胞に、構造的な異常(異型)が見られる状態を指し、明確な「前がん病変」と位置づけられています1。これは、がんに特徴的な遺伝子変異が既に起き始めている段階であり、放置すると高い確率で子宮体がん(類内膜がん)に進行します。最も注意すべき点は、子宮内膜生検(組織を一部採取する検査)で「子宮内膜異型増殖症」と診断された女性の子宮を、手術で摘出して全体を詳しく調べたところ、診断時点ですでに子宮体がんが併存していたという報告が非常に多いことです。複数の研究をまとめた報告によると、その割合は最大で60%に達することもあります12。これは、この診断が、がんを予防するための積極的な治療介入を必要とする、という明確な警告なのです。

自分に合った選択をするために

異型のない子宮内膜増殖症: がんのリスクは低いため、主に症状のコントロールとリスク因子の管理(経過観察や薬物療法)が中心となります。

子宮内膜異型増殖症 (EIN): がんのリスクが非常に高いため、がんを予防するための積極的な治療(手術など)が標準的な選択肢となります。

第3章:原因とリスク因子:どのような人がなりやすいか?

「どうして私がこの病気になったんだろう?」「生活習慣も関係あるのかな?」ご自身の体質や生活を振り返り、原因を知りたいと思うのは自然なことです。実は、子宮内膜増殖症は、子宮という局所的な臓器に現れる症状でありながら、その根本原因はしばしば全身的な状態にあります。

科学的には、この疾患はしばしば「メタボリックシンドローム」という一つのクラスターとして相互に関連しています16。これは、庭の一部分にだけ雑草が茂っているように見えても、その根本原因は、庭全体の土壌(つまり、全身のホルモン環境や代謝状態)にある、というイメージです。例えば、2024年の「Diagnostics」誌に掲載されたレビューでは、肥満女性は正常体重の女性に比べて子宮内膜増殖症および子宮体がんに罹患するリスクが2~4倍高いと報告されています14。だからこそ、どのような方がなりやすいのか、具体的なリスク因子を一緒に確認していくことが、対策を考える上で重要になります。

体内で生じるホルモンバランスの乱れが最も一般的な原因です。特に閉経後の肥満は最大のリスク因子の一つで、脂肪組織でエストロゲンが産生されるためです。また、排卵が定期的に起こらない慢性的な無排卵も、プロゲステロンが十分に分泌されないためリスクとなります。その代表的な疾患が多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)であり、これは若年女性における重要な原因です4。初経年齢が早い、閉経年齢が遅い、妊娠経験がない(未経産)ことも、生涯にわたってエストロゲンに曝露される期間が長くなるため、リスクを高めます。外部からの要因としては、乳がんの術後ホルモン療法で広く使用されるタモキシフェンが、子宮内膜を増殖させるためリスクを高めることが知られています。これは「日本産科婦人科学会」のガイドラインでも指摘されています15

このセクションの要点

  • 根本的な原因は、プロゲステロンの抑制がないままエストロゲンが過剰に作用する「拮抗されないエストロゲン」の状態です。
  • 肥満、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、糖尿病などの全身的な代謝状態が、ホルモン環境に影響を与え、最大のリスク因子となります。

第4章:日本における診断プロセス

「どんな検査をするの?痛いのかな?」「診断がつくまで、どれくらいかかるんだろう?」検査に対する不安や、診断までの道のりが気になりますよね。ご安心ください。日本の医療機関では、患者さんの負担を考慮しながら、段階的で丁寧な検査が行われます。

診断のプロセスは、探偵が事件を解決するのに少し似ています。まず、経腟超音波という「虫眼鏡」で現場(子宮内膜)を大まかに観察し、怪しい点(内膜の厚さ)を見つけます。日本産科婦人科学会のガイドラインでは、閉経後で不正出血がある女性は5mm以上、閉経前の女性は20mm以上を精密検査が推奨される基準としています15。そして最後に、子宮内膜組織検査という「指紋鑑定」で、細胞を直接調べることで決定的な証拠を掴むのです1。事前にこの流れを知っておくことで、きっと安心して検査に臨めるはずです。

確定診断のためには、子宮内膜の組織や細胞を直接採取し、病理医が顕微鏡で調べる「病理組織診断」が不可欠です。これにより、増殖症の確定、そして最も重要な「異型の有無」を判断します。日本で一般的に行われる方法には、細いブラシで細胞をこすり取る「子宮内膜細胞診」や、細い器具で組織を一部採取する「子宮内膜組織診(生検)」があります。より正確な診断が必要な際には、麻酔下で子宮内膜全体を掻き出す「子宮内膜全面掻爬(そうは)術」が行われることもあります15。また、細いカメラを子宮内に挿入し、直接観察しながら疑わしい部分の組織を採取する「子宮鏡検査」は、診断精度を高める上で非常に有用です11

このセクションの要点

  • 第一選択の検査は、子宮内膜の厚さを測定する「経腟超音波検査」です。
  • 確定診断には、内膜の組織を採取して顕微鏡で調べる「子宮内膜組織検査」が必須であり、これにより「異型の有無」が判断されます。

第5章:診断と患者の目標に合わせた治療戦略

「どんな治療法があるの?手術は必須?」「将来、妊娠はできるのかな…」治療法の選択は、将来のライフプランにも関わる大きな決断です。特に、妊娠のご希望がある場合は、どのような選択肢があるのか、気になるところだと思います。

治療法の選択は、目的地(健康の回復)へ向かう道の分岐点に立つようなものです。「異型の有無」と「妊娠の希望」という2つの大きな標識に従って、ご自身に最適なルート(手術やホルモン療法など)を選ぶことになります。例えば、がん化リスクが低い「異型のない」タイプであれば、経過観察や薬物療法が中心です11。一方で、前がん病変である「異型増殖症」であれば、標準治療は手術となります9。だからこそ、それぞれの選択肢のメリット・デメリットを詳しく知ることが、あなたに合った道筋を考える上でとても重要です。

異型のない子宮内膜増殖症の管理

異型のないタイプはがん化のリスクが低いため、治療は主に症状のコントロールとリスク因子の管理に焦点を当てます。症状がない場合は、肥満の改善などを目指しながら経過を観察することが第一選択となります。不正出血などの症状が続く場合には、黄体ホルモン(プロゲスチン)療法が選択されます。これには経口薬のほか、黄体ホルモンを放出する小さな器具を子宮内に留置する「レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)」があります。日本では「過多月経」や「月経困難症」の治療薬として保険適用されており、これらの症状を伴う患者に広く使用されています。「女性の健康とメノポーズ協会」の情報にも詳しい解説があります21

子宮内膜異型増殖症(EIN)の管理

異型増殖症は前がん病変であり、がんが既に併存しているリスクも高いため、より積極的な治療が必要です。がんへの進行および潜在的ながんの存在リスクを根治的に取り除くため、子宮を摘出する「子宮全摘出術」が標準治療となります11

ただし、将来的に妊娠を強く希望する若年女性に対しては、厳格な基準と管理のもとで、子宮を温存する「妊孕性(にんようせい)温存療法」が選択肢となり得ます。これは、高用量の黄体ホルモン(MPAなど)を長期間内服する治療法です。日本の婦人科腫瘍学会のガイドラインによると、この治療法による病変の完全寛解率(組織学的に病変が消失する割合)は、異型増殖症で約82%と報告されています。しかし、治療中止後の再発率も38~57%と高く、根本的な治療ではないことを理解する必要があります20。寛解が得られた後は、速やかに不妊治療を開始することが推奨されます。

今日から始められること

  • 医師から診断結果と治療方針の説明をよく聞き、分からないことは質問しましょう。
  • もし妊娠の希望がある場合は、その意思をためらわずに、明確に医師に伝えることが非常に重要です。
  • 治療法の選択に迷う場合は、セカンドオピニオン(他の医師の意見を聞くこと)を検討するのも良い方法です。

第6章:日本の医療制度:費用と保険適用

「治療費はどのくらいかかるんだろう?」「保険は使えるの?」病気の治療には、経済的な心配もつきものです。費用の見通しが立たないと、安心して治療に専念できませんよね。そのお気持ち、よく分かります。

幸いなことに、日本には手厚い公的医療保険制度があります。子宮内膜増殖症に関連する標準的な検査や治療は、すべて保険適用の対象です。さらに、日本の高額療養費制度は、医療費という名の急な大雨に対する、頼もしい「傘」のようなものです。自己負担額という上限を超えた分の雨は、この傘がしっかりと防いでくれるため、経済的にずぶ濡れになるのを防いでくれます。「四谷メディカルキューブ」のウェブサイトでも解説されているように26、事前に「限度額適用認定証」を申請すれば、窓口での支払いを上限額までに抑えることも可能です。だからこそ、費用の心配をしすぎずに、まずは適切な医療を受けることを最優先に考えてみませんか。

日本の医療費は「1点=10円」で計算され、公的保険の加入者は、総医療費の1割から3割を自己負担します。一般的な3割負担の場合、子宮内膜組織採取は約1,110円(これに初再診料等が加算)、子宮全摘出術の自己負担額の目安は約12万円~24万円となります。しかし、前述の高額療養費制度を利用することで、高額な手術でも所得に応じた上限額以上の負担は生じません。

今日から始められること

  • ご自身が加入している健康保険(保険証に記載)の窓口に問い合わせ、高額療養費制度の申請方法を確認しましょう。
  • 入院や手術の予定が決まったら、事前に「限度額適用認定証」を申請・取得しておくことをお勧めします。

第7章:最新の研究と今後の展望

「もっと良い治療法はないの?」「今後の医療はどうなっていくの?」今ある治療法だけでなく、未来の可能性についても知りたいと思われることでしょう。医療は日々進歩しており、子宮内膜増殖症の管理と治療も、より効果的で、より負担の少ない方法を目指して世界中で研究が続けられています。

今後の管理は、より個別化された医療へと向かうことが予想されます。例えば、分子遺伝学的なマーカーを用いて、異型増殖症の中でも特にがん化しやすいタイプを正確に予測し、治療の必要性をより精密に判断できるようになるかもしれません。また、この疾患が肥満や糖尿病といった全身の代謝状態と深く関連しているという理解が深まるにつれ、婦人科医だけでなく、内分泌内科医や栄養士などが連携し、体重管理や食事療法といった全身的なアプローチが、予防と治療においてますます重要な役割を担うことになるでしょう。

現在、日本では、妊孕性温存療法の再発症例に対する治療法の有効性や安全性を評価する臨床試験が進行中です。「jRCT(臨床研究等提出・公開システム)」で確認できます28。また、従来のホルモン療法に、糖尿病治療薬であるメトホルミンを併用する治療法の臨床試験も行われています19。メトホルミンは、疾患の根本的なリスク因子に働きかける可能性があるため、国際的にも注目されており、「コクラン・レビュー」でもその有効性を検証する必要性が指摘されています2

このセクションの要点

  • より効果的で副作用の少ない新しい薬物療法(メトホルミン併用など)の開発が、国内外で進められています。
  • 将来的には、遺伝子情報などに基づき、個々の患者さんのがん化リスクをより正確に予測し、治療法を最適化する「個別化医療」への移行が期待されます。

よくある質問

子宮内膜増殖症は、がんですか?

いいえ、子宮内膜増殖症そのものはがんではありません。しかし、「子宮内膜異型増殖症(EIN)」は、放置すると高い確率で子宮体がんに進行する「前がん病変」と位置づけられています。そのため、早期の診断と適切な管理が非常に重要です112

不正出血があれば、必ず病院に行くべきですか?

はい、いかなる年齢であっても、月経期間外の不正出血や、これまでと違うパターンの出血に気づいた場合は、自己判断せずに婦人科を受診することを強くお勧めします。特に閉経後の出血は、子宮内膜増殖症や子宮体がんの重要なサインである可能性があります。

この病気になると、妊娠はできなくなりますか?

子宮内膜増殖症は、不妊症の原因となることがあります。しかし、特に若年で将来的に妊娠を強く希望される方には、「妊孕性温存療法」という選択肢があります。これは、厳格な基準と管理のもとで、ホルモン剤を用いて子宮を温存する治療法です。この治療により、妊娠・出産が可能になるケースも多く報告されています20

治療には高額な費用がかかりますか?

日本においては、子宮内膜増殖症の診断や標準的な治療はすべて公的医療保険の適用対象です。手術などで一時的に医療費が高額になった場合でも、「高額療養費制度」を利用することで、所得に応じた自己負担上限額を超えることはありません。経済的な負担は大幅に軽減されるため、費用の心配をしすぎず、まずは医師に相談してください26

結論

子宮内膜増殖症は、女性ホルモンのバランスの乱れによって引き起こされる子宮内膜の異常な肥厚であり、その臨床的重要性はがん化のリスクにあります。最新のWHO分類では、このリスクに基づき「異型のない子宮内膜増殖症」と「子宮内膜異型増殖症(EIN)」の2つに大別され、それぞれ治療方針が大きく異なります。「子宮内膜異型増殖症(EIN)」は明確な前がん病変であり、子宮全摘出術が標準治療ですが、妊娠を希望する女性には妊孕性温存療法という選択肢も存在します20。日本においては、これらの診断・治療は公的医療保険の適用対象であり、経済的負担も軽減されます。不正出血は、この疾患や子宮体がんの重要なサインです。いかなる年齢であっても、異常な出血を認めた場合は、自己判断せずに速やかに婦人科を受診し、適切な診断を受けることが、ご自身の健康を守る上で最も重要です。

免責事項

本コンテンツは一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状や治療に関する意思決定の前に、必ず医療専門職にご相談ください。

参考文献

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