小児の脳萎縮【原因・症状・治療法を専門家が解説】日本の支援制度も
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小児の脳萎縮【原因・症状・治療法を専門家が解説】日本の支援制度も

お子様に関して「脳萎縮(のういしゅく)」という言葉を耳にしたとき、どのような保護者様であっても、深い不安と恐怖を感じずにはいられないでしょう。これは、難解な専門用語と不確実性に満ちた、複雑な医学的道のりです。JAPANESEHEALTH.ORG編集部は、そうした皆様のお気持ちを深く理解し、最新の医学的知見と日本の医療制度の実情に基づいた、包括的で信頼性の高い、そして何よりも共感に満ちた情報源となることを目指し、本稿を執筆いたしました。1
私たちの目的は、単に情報を提供することだけではありません。複雑な情報を解き明かし、お子様の状態をより深く理解し、そして未来への道筋を見出すための「伴走者」となることです。まず最初に心に留めていただきたい最も重要なことは、「小児脳萎縮症(しょうにのういしゅくしょう)」は単一の病気ではないということです。むしろ、これは脳画像検査上で見られる「脳細胞または神経接続の喪失」を示す記述的な所見です。1 この所見は終着点ではなく、根本的な原因を探るための診断プロセスの出発点なのです。
本稿では、読者の皆様を明確な構造に沿ってご案内します。まず「脳萎縮」という言葉の正しい理解から始め、その多様な原因群を探り、診断プロセスと現存する治療法を学び、最後に、日本の小児患者様とそのご家族を支える包括的な支援体制の詳細な地図を提供します。

この記事の科学的根拠

この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下に示すリストは、実際に参照された情報源と、提示された医学的ガイダンスとの直接的な関連性を示したものです。

  • 日本小児神経学会: 本稿における小児急性脳症の診断・治療に関する指針は、同学会が発行した「小児急性脳症診療ガイドライン2023」に基づいています。2
  • 日本神経学会: 脊髄小脳変性症や多系統萎縮症に関連する記述は、同学会による「脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018」を参考としています。3
  • 国立精神・神経医療研究センター (NCNP): 小脳低形成・萎縮症やその他の遺伝性疾患に関する解説は、日本の神経学研究を牽引するNCNPが提供する専門情報に基づいています。4
  • 難病情報センター: 国が指定する難病に関する制度や疾患解説は、この公的機関の情報に準拠しています。5

要点まとめ

  • 「小児脳萎縮」は特定の病名ではなく、脳細胞の喪失を示す画像上の所見であり、原因の特定が診断の鍵となります。
  • 原因は、遺伝性疾患、感染症、脳への酸素不足や外傷、さらには長期的な心理的ストレス(マルトリートメント)まで多岐にわたります。
  • 診断は、臨床評価、MRIなどの画像検査、そして保険適用も拡大されている遺伝子検査を組み合わせて行われます。
  • 治療の中心は、理学療法、作業療法、言語聴覚療法などのリハビリテーションであり、症状に応じた薬物療法や、一部の疾患では遺伝子治療などの先進医療も選択肢となります。
  • 日本には「小児慢性特定疾病医療費助成制度」などの手厚い公的支援があり、患者会は精神的な支えと貴重な情報交換の場を提供します。

「脳萎縮」の正しい理解:医学用語の解説

医療チームと効果的に対話し、医学文書を理解するためには、基本的な用語を正確に把握することが極めて重要です。これは、保護者の皆様がお子様のケアの道のりにおいて、主体性を取り戻すための第一歩となります。

医学的定義:脳萎縮(Brain Atrophy)とは

医学的に、脳萎縮、特に大脳萎縮(Cerebral Atrophy)は、神経細胞(ニューロン)とその接続が失われることにより、脳組織の体積が減少する状態を指します。6 脳細胞が死滅すると、記憶、思考能力、運動といった、それらの細胞が司っていた機能が影響を受ける可能性があります。7 高齢者においては、ある程度の脳萎縮は自然な老化プロセスの一部です。しかし、小児における脳萎縮の出現は、常に病的な兆候であり、正常よりも速いペースで何らかの損傷が進行していることを示唆し、徹底的な調査が必要です。7

「萎縮(Atrophy)」と「低形成(Hypoplasia)」の重要な違い

診断の過程で、医師は似ているようで意味が異なる2つの用語を使い分けることがあります。

  • 萎縮 (Atrophy): 一度は正常に発達した脳組織が、後に失われたり小さくなったりした状態を指します。これは、脳が形成された後に、外傷、感染症、あるいは変性疾患といった何らかの病理プロセスが発生したことを意味します。4
  • 低形成 (Hypoplasia): 脳またはその一部が、胎児の段階から十分に発達しなかった状態を指します。これは、脳形成における先天的な異常です。

この2つの概念を明確に区別することは、原因究明の方向性を定める上で非常に重要です。例えば、小脳の病理において、小脳低形成は小脳が生まれつき小さい状態を指し、小脳萎縮は正常に発達した後に小脳が小さくなった状態を指します。4

脳萎縮の分類

脳萎縮は、損傷の位置と範囲に基づいて分類されます。

  • 限局性萎縮 (Focal Atrophy) と 全般性萎縮 (Generalized Atrophy): 限局性萎縮は特定の脳領域にのみ影響を及ぼしますが、全般性萎縮は脳全体に広がります。7 例えば、左側頭葉の限局性萎縮は、言語に関する問題(失語症)を引き起こす可能性があります。7
  • 皮質性萎縮 (Cortical Atrophy) と 中枢性萎縮 (Central Atrophy): 皮質性萎縮は脳の表面(灰白質)の組織喪失であり、中枢性萎縮は白質や脳室といったより深い構造に影響を及ぼします。8 いくつかの小児集団を対象とした研究では、皮質性萎縮の形態がより一般的であることが示されています。9

混同しやすい概念の明確化

「脳萎縮」を、名称は似ていても本質が異なる病気と区別する必要があります。典型的な例が「脊髄性筋萎縮症(Spinal Muscular Atrophy, SMA)」です。名称に「萎縮」という言葉が含まれていますが、この病気は主に脊髄の運動神経細胞に影響を及ぼし、進行性の筋力低下を引き起こすものであり、脳そのものの組織喪失ではありません。10 この違いを理解することは、不必要な混乱を避ける助けとなります。

原因と臨床症状:問題の根本を探る

「脳萎縮」が最終診断ではなく画像所見であることを理解した次のステップは、この状態を引き起こしうる広範な原因を探ることです。根本原因を特定することが、予後の予測、治療計画の立案、そして適切な管理への鍵となります。

小児における脳萎縮の原因分類

小児における鑑別診断のプロセスは複雑であり、多角的な視点が求められます。原因は、純粋な遺伝的障害から環境要因や後天的な影響まで多岐にわたります。

第1群:遺伝性・先天性疾患

これは神経系の発達と維持における異常に関連することが多い重要な原因群です。遺伝子技術の進歩が、このグループに属する多くの疾患を解明しつつあります。

  • 小脳の疾患: 小脳は運動の協調、平衡感覚、筋緊張の中心です。
    • 小脳低形成・萎縮症: 小脳が通常より小さいことを特徴とする疾患群です。主な症状には、失調(バランスが取れず、ふらつく歩行)、眼振(眼球が不随意に動く)、構音障害(ろれつが回らない)などがあります。4 診断はMRIで確定されますが、根本原因の特定には高度な遺伝子検査が必要です。遺伝性運動失調症もこのグループに含まれ、小脳萎縮が重要な画像所見となります。11
  • 大脳白質の疾患: 脳の白質は、脳領域間の信号伝達を担うミエリン鞘に覆われた神経線維で構成されています。
    • 先天性大脳白質形成不全症: 白質の異常な発達を引き起こす、少なくとも11の既知の遺伝性疾患群を指す総称です。12 最も一般的な例は、PLP1遺伝子の変異によって引き起こされるペリツェウス・メルツバッハー病です。注目すべきは、約30%の症例ではまだ特定の遺伝的原因が見つかっておらず、この分野の研究が活発に進められていることです。12
  • 遺伝的素因が関わる急性脳症: 一部の子供たちは、一般的な感染症にかかった際に重篤な脳損傷を起こしやすい遺伝的素因を持っています。
    • 痙攣重積型(二相性)急性脳症 (AESD): 日本の子供たちに最も多く見られる急性脳症のタイプです。インフルエンザやヒトヘルペスウイルス6型(突発性発疹の原因)のような一般的な発熱性疾患によって誘発されることが多く、CPT2ADORA2Aなどの遺伝子の多様性がリスクを高める遺伝的背景があります。特徴的な二相性の臨床経過をたどり、しばしば重篤な神経学的後遺症を残します。13
  • 代謝・神経筋疾患:
    先天性代謝異常症は、脳内に有害物質が蓄積したり、エネルギーが不足したりすることで、脳損傷や萎縮を引き起こす可能性があります。小脳萎縮患者を対象とした大規模な研究では、ミトコンドリア病、神経セロイドリポフスチン症、ガングリオシドーシスが重要な原因として指摘されています。11 脊髄性筋萎縮症(SMA)は、主に脊髄に影響しますが、SMN1遺伝子の変異による遺伝性神経筋疾患の典型例であり、画期的な遺伝子治療の対象となっています。10

第2群:後天的な原因

このグループには、出生後に外的要因によって生じる脳損傷が含まれます。

  • 感染症:
    • 急性脳炎・脳症: 感染性病原体が直接脳を攻撃する(脳炎)、あるいは激しい全身性の炎症反応(サイトカインストーム)を引き起こして脳を損傷する(脳症)ことがあります。急性壊死性脳症(ANE)は、ウイルス感染後に発症することが多く、特に東アジアの子供たちによく見られる重篤な例です。14
    • 胎内感染: 一部のウイルスは母体から胎児に感染し、重篤な脳損傷を引き起こす可能性があります。ジカウイルスは、小頭症を含む先天性脳奇形の明らかな原因となることが知られています。15
  • 低酸素・外傷による脳損傷: 出生時仮死、重度の頭部外傷、脳卒中は、脳細胞死を引き起こし、結果として脳萎縮に至る明確な原因です。7

第3群:環境・心理的要因

これはデリケートな分野ですが、医学的にその重要性がますます認識されています。生育環境や幼少期の体験は、発達途上の脳に物理的な痕跡を残すことがあります。

  • マルトリートメントとトラウマ: 日本では「虐待」よりも広い概念として、意図的でないものを含む、子供に対する成人からのあらゆる不適切な関わりを指す「マルトリートメント」という言葉が用いられます。16 科学的研究は、深刻かつ長期的な言葉の暴力が聴覚野の体積変化と関連し、身体的暴力が感情制御や意思決定に重要な前頭前野の萎縮を引き起こしうるという驚くべき証拠を提供しています。16 これらの変化は、極度のストレス環境に対する脳の防御反応と見なせますが、注意欠如・多動性障害(ADHD)のような神経発達障害に似た症状を伴う、長期的な情緒的・認知的問題につながる可能性があります。17 脳には可塑性があり、早期の発見と適切な心理的支援による介入が、これらの損傷の回復を助けることができると強調することが重要です。16

第4群:薬剤性の原因

一部の薬剤は、他の疾患の治療に必要であっても、高用量で長期間使用されると脳に影響を及ぼす副作用を持つことがあります。

  • フェニトイン: てんかんの治療に広く用いられる抗てんかん薬ですが、長期使用、特に血中濃度が治療域を超えた場合、不可逆的な小脳萎縮を引き起こすことが証明されています。この状態はCTやMRIで確認できます。18 これは、てんかんを持つお子様のご家族が、医師との対話や経過観察において知っておくべき重要な情報です。

臨床症状:兆候と症状の認識

小児の脳萎縮の症状は、影響を受ける脳の領域、損傷の程度、および根本的な原因によって非常に多様です。これらの兆候を早期に認識することは、迅速な介入のために不可欠です。以下は、保護者の皆様が注意すべき一般的な症状のガイドです。

  • 運動の異常:
    • 失調 (Ataxia): バランスを失い、ふらつきながら歩き、転びやすい。4
    • 測定障害 (Dysmetria): 物を取ろうとする際に手が震えたり、行き過ぎたりするなど、正確な動作の協調が困難。4
    • 異常歩行: はさみ足歩行やアヒル歩行などの特徴的な歩き方が見られることがあります。19
    • けいれん (Seizures): 多くの脳疾患の最初の兆候となりうる一般的な症状。7
    • 筋緊張の異常: 筋緊張が低い(低緊張、ぐにゃぐにゃしている)または高い(高緊張・痙縮、体が硬い)。4
  • 発達の遅れ・認知機能の低下:
    • 運動発達・知的発達の遅れ: 寝返り、這う、座る、歩く、話すなどの重要な発達段階の達成が同年代の子供より遅れる。4
    • 獲得した技能の喪失 (退行): 以前はできていたことができなくなる(例:話せていたのに話さなくなる)のは、警戒すべき兆候。4
    • 記憶・学習の問題: 新しいことを覚えたり学んだりすることが困難。7
  • 言語・コミュニケーションの障害:
    • 構音障害 (Dysarthria): 発音が不明瞭で、ろれつが回らない。4
    • 失語症 (Aphasia): 話すための言葉を見つけたり、考えを表現したり、他人の言葉を理解したりすることが困難。7
  • 眼の異常:
    • 眼振 (Nystagmus): 眼球が意図せずリズミカルに動く。4
    • 眼球運動失行 (Oculomotor Apraxia): 動く物体を目でスムーズに追うことができない。4
  • 行動・心理の変化:
    理由なく泣いたり怖がったり、存在しないものが見える(幻視)、あるいは性格が急に変わるなどの異常な行動が見られることがあります。7

表1:小児脳萎縮に関連する主要疾患の概要

疾患名 主な原因 主な影響部位 主な症状 参照
小脳低形成・萎縮症 多くは遺伝性、新規の遺伝子変異を含む。 小脳 失調(バランス障害)、運動時振戦、眼振、構音障害、筋緊張低下。 4
先天性大脳白質形成不全症 遺伝性、最も多いのはPLP1遺伝子変異(ペリツェウス・メルツバッハー病)。 大脳白質 発達遅滞、眼振、進行性の四肢痙縮。ほとんどが歩行や会話が不能。 12
痙攣重積型(二相性)急性脳症 (AESD) 遺伝的素因を持つ個体が一般的なウイルス(インフルエンザ、HHV-6)に感染。 皮質および皮質下白質、特に前頭葉。 高熱と持続するけいれん、短い回復期間の後にけいれんが再発し意識障害。重い後遺症を残すことが多い。 13
急性壊死性脳症 (ANE) ウイルス感染後の炎症反応(サイトカインストーム)。東アジアで多い。 両側視床、脳幹、白質。 発熱、けいれん、急速な意識障害から昏睡へ。予後はしばしば不良。 14
マルトリートメントによる脳損傷 長期的な虐待・ネグレクト。 前頭前野(萎縮)、聴覚野(体積変化)、海馬(萎縮)。 情緒、行動、愛着の問題。神経発達障害に類似することがある。 16
フェニトインによる小脳萎縮 抗てんかん薬フェニトインの高濃度での長期使用。 小脳、特にプルキンエ細胞。 失調、ふらつき歩行、構音障害(非可逆的な場合あり)。 18

診断と治療:医学的プロセスと介入の選択肢

初期症状を認識した後、ご家族は正式な医学的診断のプロセスに入ります。これは、ご家族と医療チームとの間の忍耐と緊密な連携を必要とする重要な段階です。目標は、根本原因を正確に特定し、それに基づいて最適な治療・管理計画を策定することです。

診断プロセス:症状から正確な診断へ

診断プロセスは通常、臨床評価と最新の検査技術を組み合わせた複数のステップで進行します。

  • ステップ1:臨床評価と病歴聴取: 小児神経専門医が、現在の症状、発症時期、症状の経過、発達歴、妊娠・出産歴、そして遺伝性疾患の手がかりとなる家族歴などを詳細に問診し、診察します。7
  • ステップ2:神経画像検査: MRIは脳の構造を詳細に描き出すため、第一選択のツールです。特定の疾患に特徴的な萎縮パターン(例:ANEにおける両側視床の対照的な損傷)を特定できます。8 CTは救急時、脳出血や頭部外傷などを迅速に除外するために用いられます。画像検査の結果は、構造的な異常を示し、次の検査への道筋をつける「地図」のようなものです。11
  • ステップ3:遺伝子検査: 近年、全エクソーム解析などの先進的な遺伝子検査が日本でも保険適用となり、多くの神経疾患の確定的診断に繋がっています。20 正確な遺伝子診断は、たとえ特異的な治療法がなくても、ご家族にとっての「診断探しの旅」を終わらせ、予後に関する情報を提供し、将来の臨床試験や新薬への扉を開く大きな価値を持ちます。4
  • ステップ4:補助検査: 臨床像に応じて、脳波(EEG)によるけいれんの評価21、血液検査による感染や代謝異常の確認4、髄液検査による中枢神経系の炎症のチェック14などが追加されることがあります。

以下の図は、診断の道のりを視覚的に示したものです。

graph TD A[ステップ1: 保護者による症状の認識
(運動の遅れ、けいれん、行動の変化など)] –> B{ステップ2: 医師の診察
(小児神経専門医が望ましい)}; B –> C[ステップ3: 病歴聴取と神経学的診察
(発達歴、家族歴の確認)]; C –> D{ステップ4: 画像診断
(通常は脳MRI)}; D — 異常所見あり –> E[ステップ5: 原因究明のための追加検査
(遺伝子検査、血液・髄液検査など)]; D — 異常所見なし –> F[他の原因を考慮
または経過観察
]; E –> G[ステップ6: 最終的な診断]; G –> H[治療・管理計画の策定];

現存する治療と管理法

治療は非常に個別化された多面的なアプローチを要します。根本原因によって介入計画は全く異なり7、多くのお子様にとって、その人自身の潜在能力と生活の質(QOL)を最大限に引き出すための支援的治療とリハビリテーションが中心となります。

包括的リハビリテーション

これは、お子様の機能を改善し、二次的な合併症を防ぎ、自立を高めるための、治療の中核をなすものです。

  • 理学療法 (Physical Therapy): 座る、立つ、歩くなどの基本的な運動機能に焦点を当て、筋力、バランス、協調性を改善し、関節の拘縮を防ぎます。5
  • 作業療法 (Occupational Therapy): 食事や着替えなどの日常生活動作(ADLs)に必要なスキルを育てます。書字などの細かな運動能力や、遊び、学習のスキルにも焦点を当て、適切な補助具の選定も行います。22
  • 言語聴覚療法 (Speech-Language-Hearing Therapy): コミュニケーションと嚥下(えんげ)の問題に介入します。発音の改善、言語発達の促進、代替コミュニケーション手段の検討を行うほか、安全な食事方法を指導し、誤嚥性肺炎を予防します。5 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)のような専門施設では、これらの専門家が連携し、個々の患児に合わせた包括的な介入計画を提供しています。23

薬物療法

  • 症状の管理: 抗てんかん薬によるけいれんのコントロールや、筋弛緩薬による痙縮の緩和が中心となります。12
  • 特異的治療/疾患修飾療法: ANEのような炎症性・自己免疫性の疾患に対しては、高用量ステロイドや免疫グロブリン静注療法(IVIG)が検討されることがあります。24

先進医療と将来の展望

遺伝性疾患を中心に、この分野は大きな希望をもたらしています。

  • 遺伝子治療: 脊髄性筋萎縮症(SMA)に対するゾルゲンスマ(Zolgensma)は、その代表例です。この治療は、欠陥のあるSMN1遺伝子の機能的なコピーを単回の静脈注射で体内に送り込むもので、日本でも承認されています。25 予後不良であった重症型のSMAの子供たちが、以前では考えられなかった運動発達のマイルストーンを達成するなど、画期的な効果を示しています。この成功は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーや小脳変性症など、他の多くの神経疾患に対する遺伝子治療研究を強力に後押ししており、日本神経学会もこれを戦略的優先事項としています。26 正確な遺伝子診断が、将来これらの先進医療へのアクセス鍵となることを強調しています。

予後と病気との共生

予後に関する問いは、ご家族が直面する最も困難なものの一つです。脳萎縮を持つ子供の予後は、根本原因によって大きく異なります。

  • 良好な回復: 感染後の急性小脳失調や、脳梁膨大部に可逆性病変を有する軽症脳症(MERS)など、完全にまたはほぼ完全に回復する状態もあります。21
  • 軽度から重度の後遺症: AESDやANEのような多くの疾患は、学習障害やてんかんから、全介助を必要とする重度の障害まで、様々なレベルの永続的な神経学的後遺症を残すことがあります。13
  • 進行性の疾患: 遺伝性の神経変性疾患は、時間とともに症状が進行する傾向があります。

「完治」のみに焦点を当てるのではなく、管理の目標は生活の質(QOL)を最大化し、お子様がその潜在能力を最大限に発揮できるよう支援することです。これは、医療、リハビリテーション、教育、そしてご家族全員への心理社会的支援を組み合わせた包括的なケアプランによって達成されます。

表2:介入選択肢のまとめ

問題・症状 医療的介入 リハビリテーション 支援・装具 参照
けいれん 抗てんかん薬、ケトン食療法、てんかん手術(一部) 脳波(EEG)によるモニタリング 21
痙縮(筋肉のこわばり) 筋弛緩薬(内服、注射)、ボツリヌス毒素注射 理学療法(ストレッチ、運動)、作業療法(スプリント使用) 装具、姿勢保持具 12
歩行困難・バランス障害 理学療法(歩行訓練、バランストレーニング) 杖、歩行器、車椅子、整形靴 5
嚥下障害 胃ろう造設術(必要時) 言語聴覚療法(嚥下機能評価、姿勢・食事形態の指導) 専用食器、とろみ調整食品 12
構音障害(話しにくさ) 言語聴覚療法(口・舌・唇の訓練) 文字盤、拡大・代替コミュニケーション(AAC)機器 4
認知・学習の課題 作業療法(認知リハビリ)、特別支援教育 個別化教育プログラム(IEP) 21
特定の遺伝性疾患 遺伝子治療(例:SMAに対するゾルゲンスマ)、酵素補充療法(一部の代謝性疾患) 26

日本の支援制度:利用可能なリソース、援助、コミュニティ

複雑な診断に直面したとき、ご家族の負担は医療や感情面だけでなく、経済的、物理的な側面にも及びます。幸いなことに、日本には比較的包括的な社会・医療支援制度が存在します。これらのリソースを理解し活用することは、長期的なケアプランの重要な一部です。

経済的支援:医療費助成制度の活用

長期的な医療費は大きな経済的負担となりえます。日本の助成制度は、慢性疾患を持つ子供のいるご家庭の負担を軽減するために設計されています。

  • 小児慢性特定疾病医療費助成制度:
    • 対象者: 指定された疾患リストにある病気を持つ18歳未満の子供(18歳到達後も継続的な治療が必要な場合は20歳未満まで延長可能)。27 脳萎縮を引き起こす多くの神経疾患がこのリストに含まれています。
    • 助成内容: 医療費の自己負担割合を2割に軽減します。さらに重要なのは、世帯の所得や病気の重症度に応じて月々の自己負担上限額が設定されている点です。この上限額は月額0円から15,000円の範囲で定められており、医療費が高額になるのを防ぎます。28
    • 申請手続き: 指定医による診断書の作成後、必要書類を添えてお住まいの自治体の窓口に申請します。27
  • その他の制度:
    • 自立支援医療(精神通院医療): てんかんを含む精神疾患の通院治療に適用され、自己負担を1割に軽減します。29
    • 子ども医療費助成制度: 多くの自治体が独自の子供向け医療費助成制度を設けており、一定年齢(例:中学生や高校生まで)までの医療費が無料または大幅に軽減されます。29

共感と分かち合いの場:患者支援団体(患者会)

慢性疾患の子を育てる道のりは孤独を感じやすいものです。「友の会」とも呼ばれる患者会は、同じ境遇の家族をつなぐ非常に貴重な役割を果たします。患者会に参加することで、ケアに関する実践的な情報交換、真に理解し合える人々からの精神的サポート、そして政策提言や研究推進のためのより強力な声を生み出すことができます。30 例えば、全国脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会は、会報の発行、交流会や医療講演会の開催、そして厚生労働省への要望書提出など、多岐にわたる活動を行っています。30

専門医療機関:トップエキスパートを探す

複雑な疾患に対しては、深い専門知識と豊富な経験を持つ医療機関で診断・治療を受けることが重要です。以下は、日本の小児神経学分野における主要な施設です。

  • 国立精神・神経医療研究センター (NCNP): 神経・精神疾患の研究と治療における国内トップクラスの機関。強力な脳神経小児科と包括的なリハビリテーション科を有します。4 小牧宏文医師や中川栄二医師などがこの分野の第一人者として知られています。31
  • 大学病院: 東京大学医学部附属病院32、慶應義塾大学病院21、順天堂大学医学部附属順天堂医院33など、多くの大学病院に経験豊富な専門医が在籍する小児神経科があります。

表3:日本の支援制度・機関リスト

支援の種類 機関・制度名 概要・サービス ウェブサイト・連絡先 参照
経済的支援 小児慢性特定疾病医療費助成制度 指定された慢性疾患の医療費負担を軽減。自己負担2割、月額上限あり。 お住まいの自治体窓口。総合情報:shouman.jp 27
経済的支援 自立支援医療(精神通院医療) てんかんを含む精神疾患の通院医療費の自己負担を1割に軽減。 お住まいの自治体窓口。 29
コミュニティ 患者会(友の会) 精神的支援、情報交換、イベント開催、政策提言など。 疾患名で検索。例:全国SCD・MSA友の会 (scdmsa.tokyo) 30
医療情報 難病情報センター 政府指定の難病に関する公式で信頼性の高い医療情報を提供。 www.nanbyou.or.jp 5
専門医療機関 国立精神・神経医療研究センター (NCNP) 神経疾患に関する国内トップの研究・治療センター。 www.ncnp.go.jp/hospital/ 4
専門医療機関 大学病院 東京大学、慶應義塾大学、順天堂大学など、専門的な小児神経科を持つ。 各病院のウェブサイトで検索。例:東大病院小児科 21

よくある質問

Q1: 「脳萎縮」と「脳低形成」の違いは何ですか?
「脳萎縮」は、一度正常に発達した脳組織が、病気や怪我などの後天的な原因で失われるか小さくなる状態を指します。一方、「脳低形成」は、胎児の段階から脳が十分に発達しなかった先天的な状態を意味します。この区別は、原因を探る上で非常に重要です。4
Q2: 子供にどのような症状が見られたら、脳の病気を疑うべきですか?
注意すべき兆候は多岐にわたりますが、特に重要なのは、年齢相応の発達(寝返り、お座り、歩行、発語など)が見られない「発達の遅れ」、けいれん、バランスが取れずによく転ぶ「運動失調」、そして以前はできていたことができなくなる「退行」です。これらの症状に気づいたら、早めに小児科、できれば小児神経専門医に相談することが推奨されます。47
Q3: 遺伝子検査は必要ですか?費用は保険でカバーされますか?
多くの小児神経疾患の原因が遺伝子にあるため、遺伝子検査は確定診断において非常に重要な役割を果たします。近年、日本でも全エクソーム解析といった包括的な遺伝子検査が保険適用となり、患者様の負担が軽減されています。20 検査が必要かどうか、また保険適用の対象となるかについては、主治医とよく相談してください。
Q4: 日本ではどのような経済的支援が受けられますか?
最も中心的な制度は「小児慢性特定疾病医療費助成制度」です。これにより、対象疾患の医療費の自己負担が2割に軽減され、月々の支払いに上限額が設けられます。28 これに加えて、てんかんの治療には「自立支援医療」が、また多くの自治体には独自の「子ども医療費助成制度」があり、これらを組み合わせることで経済的負担を大幅に軽減することが可能です。29
Q5: 治療法はありますか?遺伝子治療のような先進医療に期待できますか?
治療は原因疾患によって大きく異なります。多くの場合、治療の中心はリハビリテーションによる機能の改善と維持になります。しかし、脊髄性筋萎縮症(SMA)に対する「ゾルゲンスマ」のように、特定の遺伝性疾患に対しては画期的な遺伝子治療が登場しています。25 このような先進医療の研究は活発に進められており、将来的に他の疾患にも応用されることが期待されています。26 正確な診断を受けることが、将来の治療の可能性につながる第一歩です。

結論

「小児脳萎縮」という診断は、ご家族にとって計り知れない衝撃であり、長く困難な道のりの始まりかもしれません。しかし、それは決して終着点ではありません。本稿で詳述したように、この言葉は多様な原因への扉を開く鍵であり、正確な診断こそが、適切な治療、管理、そして未来への希望へとつながる道筋を照らします。
医学は日進月歩であり、リハビリテーション技術の向上、そしてゾルゲンスマの成功に代表される遺伝子治療の目覚ましい発展は、かつては考えられなかった可能性を切り拓いています。同時に、日本にはご家族を支えるための手厚い医療費助成制度や、同じ痛みを知る仲間と繋がるための患者会が存在します。
情報を武器に、支援制度を活用し、そして何よりも希望を失わないでください。JAPANESEHEALTH.ORGは、この複雑な旅路を歩むすべての保護者の皆様に寄り添い、信頼できる情報を提供し続けることをお約束します。

免責事項
本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的アドバイスを構成するものではありません。健康に関する懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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  2. 小児急性脳症診療ガイドライン2023 – Mindsガイドラインライブラリ [インターネット]. 日本医療機能評価機構; [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00757/
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  31. 小牧 宏文(こまき ひろふみ) 先生(東京都の小児科医)のプロフィール:NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター | メディカルノート [インターネット]. メディカルノート; [引用日: 2025年6月20日]. Available from: https://medicalnote.jp/doctors/160428-003-HZ
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