帯状疱疹(たいじょうほうしん)のすべて:症状・治療・予防法を専門医が徹底解説
脳と神経系の病気

帯状疱疹(たいじょうほうしん)のすべて:症状・治療・予防法を専門医が徹底解説

帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、多くの人が一度は耳にしたことのある病気かもしれません。しかし、その実態は「高齢者がかかる稀な病気」というイメージとは大きく異なります。日本の疫学研究によれば、80歳になるまでに約3人に1人が発症すると推計されており、決して他人事ではない、すべての成人にとって身近な疾患です1。この病気の本質は、多くの患者が経験する激烈な痛みにあります。その痛みは「ピリピリ」「ズキズキ」といった表現にとどまらず、夜も眠れないほどの激痛となって日常生活を著しく脅かし、回復後も数ヶ月、時には数年にもわたって後遺症として残ることがあります2。この記事は、帯状疱疹に関するあらゆる疑問に答え、最新かつ最も信頼性の高い情報を提供することを目的としています。その内容は、日本の医療現場における最高レベルの指針である日本皮膚科学会「帯状疱疹診療ガイドライン2025」をはじめ、厚生労働省や国立感染症研究所の公式データ、日本の実態を明らかにした画期的な疫学調査「宮崎スタディ」、そしてCochrane Reviewsに代表される国際的な科学的根拠に基づいています3。読者の皆様が、ご自身や大切なご家族を帯状疱疹から守るための一助となるよう、その原因から最新の予防法まで、専門的な知見をわかりやすく、そして深く解説します。

医学監修者:
渡辺 大輔 (わたなべ だいすけ) 教授、医学博士
愛知医科大学医学部 皮膚科学講座


本記事の科学的根拠

本記事は、下記に示す最高品質の医学的根拠に完全に基づき作成されています。提示される医学的指導は、すべてこれらの引用元資料に由来するものです。

  • 日本皮膚科学会: 本記事における診断、治療、合併症管理に関する指針は、日本皮膚科学会が策定した「帯状疱疹診療ガイドライン2025」に基づいています3
  • 国立感染症研究所 & 厚生労働省: ワクチンの有効性、安全性、および公的接種に関する情報は、これらの公的機関が公開する最新のファクトシートおよび審議会資料に準拠しています45
  • 宮崎スタディ(日本の疫学研究): 日本における帯状疱疹の発症率、年齢分布、再発率などの実態に関する記述は、宮崎県で実施された大規模疫学調査の結果を基にしています6
  • Cochrane Reviews: ワクチンの有効性や治療法の評価に関する国際的な科学的根拠は、信頼性の高いシステマティックレビューであるコクラン・レビューの分析結果を引用しています7

要点まとめ

  • 帯状疱疹は80歳までに約3人に1人が経験する身近な病気で、原因は子供の頃にかかった「水ぼうそう」のウイルス(VZV)です18
  • 加齢やストレスで免疫力が低下するとウイルスが再活性化し、体の片側に神経痛と帯状の発疹を引き起こします。発疹出現後72時間以内の抗ウイルス薬治療が鍵です9
  • 最も重い後遺症は「帯状疱疹後神経痛(PHN)」で、50歳以上の約2割が移行します。衣服が触れるだけで痛むなど、生活の質を著しく低下させます10
  • 予防にはワクチンが最も効果的です。特に不活化ワクチン「シングリックス」は予防効果が90%以上と非常に高く、免疫が低下した方にも接種可能です7
  • 2025年4月から65歳などを対象に定期接種が開始されます。対象外でも多くの自治体で費用助成があり、確認と活用が推奨されます11

帯状疱疹の正体 – なぜ突然、痛みを伴う発疹が現れるのか

帯状疱疹の突然の痛みに驚き、不安を感じる方は少なくありません。しかし、その原因と仕組みを正しく理解することが、適切な対処への第一歩となります。

原因は「水ぼうそう」のウイルス

帯状疱疹を引き起こす直接の原因は、「水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster Virus: VZV)」です。このウイルスは、多くの人が子供の頃にかかる「水ぼうそう(水痘)」の原因ウイルスと全く同じものです8。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内から完全に消え去るわけではありません。日本の成人の90%以上が、過去の水ぼうそう感染により、このウイルスを体内に持っているとされています12。つまり、水ぼうそうにかかったことのある人であれば、誰もが帯状疱疹を発症する可能性を秘めているのです。

ウイルス潜伏と再活性化の仕組み

水ぼうそうが治癒すると、VZVは体の免疫システムから逃れるように、背骨に沿った神経の根元にある「後根神経節(こうこんしんけいせつ)」や頭部の神経節に潜り込み、数十年にわたって静かに潜伏します4。この潜伏期間中は、ウイルスは活動せず、症状もありません。しかし、加齢、過労、ストレス、あるいは病気などによって、このウイルスを抑え込んでいた体の免疫力(特に細胞性免疫)が低下すると、潜んでいたウイルスが「再活性化」します。目を覚ましたウイルスは、潜伏していた神経節から神経を伝って皮膚へと移動し、そこで増殖することで、帯状疱疹特有の痛みと発疹を引き起こすのです8

よくある誤解を徹底解明

帯状疱疹に関しては、感染経路や再発について多くの誤解が見られます。ここでは、科学的根拠に基づき、それらの疑問を一つひとつ解消していきます。

誤解1:「帯状疱疹は、帯状疱疹として他人にうつる?」

答えは「いいえ、うつりません」。帯状疱疹は、他人から感染して発症する病気ではありません。あくまで自分自身の体内に潜伏していたVZVが再活性化することで起こります8。ただし、注意点があります。帯状疱疹の患者の水ぶくれ(水疱)の中には、生きたVZVが含まれています。このウイルスが、まだ水ぼうそうにかかったことがない人や、水痘ワクチンを接種していない人(特に乳幼児など)に接触感染すると、その人は「水ぼうそう」として初めてVZVに感染します。帯状疱疹として発症するわけではありません8。したがって、帯状疱疹を発症した場合は、すべての水ぶくれが乾いてかさぶた(痂皮化)になるまでは、患部をガーゼなどでしっかりと覆い、特に水ぼうそうの免疫がない可能性のある乳幼児、妊婦、免疫機能が低下している人との接触を避けることが推奨されます3

誤解2:「一度かかったら、もう二度と発症しない?」

答えは「いいえ、再発する可能性があります」。一度帯状疱疹にかかると、VZVに対する免疫が再び強化されるため、多くの人は生涯に一度しか発症しません。しかし、その後に再び免疫力が著しく低下すると、ウイルスが再々活性化し、帯状疱疹が再発することがあります13。日本の大規模疫学調査「宮崎スタディ」では、帯状疱疹の再発率は約6.4%であったと報告されています14。ただし、発症後1年以内の再発は極めて稀とされています15

誤解3:「水ぼうそうの人から帯状疱疹がうつる?」

答えは「いいえ、うつりません」。むしろ逆の現象が考えられています。水ぼうそうにかかっている子供と接触するなどして、外部からVZVに暴露されると、体内のVZVに対する免疫が自然に強化されることがあります。これを「ブースター効果(追加免疫効果)」と呼び、この効果によって帯状疱疹の発症がむしろ抑制されたり、発症が先延ばしになったりする可能性が指摘されています6

あなたは大丈夫?日本の帯状疱疹リスクと疫学データ

帯状疱疹は誰にでも起こりうる病気ですが、その危険性は均一ではありません。日本の詳細な疫学データは、どのような人が、いつ、発症しやすいのかを明らかにしています。

日本における発症状況:「宮崎スタディ」が示す実態

日本の帯状疱疹に関する最も貴重な情報源の一つが、宮崎県で長期間にわたり行われた大規模疫学調査「宮崎スタディ」です。この調査により、日本の実態が詳細に明らかになりました6

  • 発症率の増加傾向: 調査期間中、宮崎県の人口は減少していたにもかかわらず、帯状疱疹の発症者数は増加し続けていることが確認されました6。これは、日本全体で高齢化が進んでいることと関連していると考えられます。
  • 年齢分布: 発症率は50歳代から急激に上昇し、70歳代で頂点を迎えます。これは、加齢に伴う免疫力の低下が直接的な原因であることを示しています12
  • 性差: 全体として、女性の方が男性よりも発症率が高い傾向にあります。特に40代から60代にかけて、その差は顕著です6

最大のリスク因子:加齢と免疫力の低下

帯状疱疹の引き金となるのは、VZVに対する免疫力の低下です。その主な要因は以下の通りです。

  • 加齢: 年齢を重ねることによる自然な免疫機能の低下(免疫老化)が、帯状疱疹の最大の危険因子です4
  • 免疫機能の低下: 年齢に関わらず、以下のような要因も免疫力を低下させ、発症のきっかけとなります。
    • 過労や精神的ストレス8
    • がん(特に白血病や悪性リンパ腫などの血液がん)、HIV感染症、全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患8
    • 臓器移植後やがん治療(化学療法、放射線治療)などで使用される免疫抑制薬8

【深掘り解説】なぜ若年層でも帯状疱疹が増えているのか?

近年の疫学データは、これまでの常識を覆す新たな傾向を示しています。それは、高齢者だけでなく、比較的若い世代、特に30代から40代における帯状疱疹の発症率の上昇です6。この現象の背景には、日本の公衆衛生における大きな成功が逆説的に関わっています。かつての日本では、多くの子供たちが自然に水ぼうそうに感染していました。そのため、子育て世代である30代から40代の成人は、水ぼうそうにかかった自身の子供と接触する機会が頻繁にありました。この接触が、前述した「ブースター効果」として働き、成人のVZVに対する免疫力を知らず知らずのうちに再強化していたのです。この自然の「追加免疫」により、この世代の帯状疱疹発症率は低く抑えられていました6。しかし、日本では水痘ワクチンの定期接種が導入され、普及した結果、水ぼうそうにかかる子供の数が激減しました。これは公衆衛生上、非常に大きな成果です。その一方で、成人が日常生活の中でVZVに暴露される機会も大幅に減少しました。その結果、かつて存在した自然のブースター効果を得る機会が失われ、免疫力の低下がより早い年代で起こりやすくなったと考えられます。この変化は、帯状疱疹がもはや「高齢者だけの病気」ではないことを示唆しています。社会全体としてVZVに対する免疫を維持する手段が、自然感染による暴露から、ワクチンによる能動的な予防へと移行する必要性が高まっているのです。これは、国が50歳以上の成人に対する帯状疱疹ワクチンの接種を推奨し、2025年度から定期接種化に踏み切った重要な背景の一つと言えるでしょう1

症状の全経過 – 最初の予兆から治癒までを時系列で追う

帯状疱疹の症状は、多くの場合、特徴的な経過をたどります。その時間経過を理解しておくことで、早期発見と適切な対応が可能になります。

前駆症状期:発疹の前に現れる「痛みのサイン」

皮膚に目に見える変化が現れる数日前から1週間ほど前に、体の左右どちらか一方の、特定の神経が支配する領域(デルマトーム)に、以下のような前触れとも言える症状が出ることがあります4

  • 皮膚の違和感・痛み: 患者によって表現は様々ですが、「ピリピリ」「チクチク」「ズキズキ」「ジンジン」といった神経痛様の痛みや、かゆみ、しびれ感として感じられます16
  • 全身症状: 頭痛、リンパ節の腫れ、微熱、体のだるさ(倦怠感)などを伴うこともあります9

この段階では皮膚に発疹がないため、筋肉痛や内臓の病気などと間違われることも少なくありません。

急性期(発疹期):特徴的な皮膚症状の進行

前駆症状の後、いよいよ皮膚に症状が現れます。まず、痛みや違和感があった場所に、少し盛り上がった赤い発疹(紅斑)ができます3。その後、発疹の上に小さな水ぶくれ(水疱)が多発します。これらが神経に沿って帯状に広がるのが、帯状疱疹の最も特徴的な所見です3。新しい水ぶくれは3日から5日間ほど出続けます4。この時期に痛みは頂点に達することが多く、焼けるような、あるいは刺すような激しい痛みになる場合があります。

回復期:かさぶたになり、治癒へ

発疹が出始めてから1週間から2週間ほど経つと、水ぶくれは膿を持つようになり(膿疱)、やがて破れて乾き、黒っぽいかさぶた(痂皮)へと変化していきます4。このかさぶたが自然に剥がれ落ち、皮膚の状態が正常に戻るまでには、全体で約3週間から1ヶ月程度を要します9。ただし、炎症が強かった場合には、皮膚にあと(瘢痕)や色素沈着が残ることもあります17

症状が現れる部位と特有のリスク

帯状疱疹は神経のある場所ならどこにでも発症する可能性がありますが、好発部位と、特に注意が必要な部位があります。

  • 好発部位: 胸から背中、腹部、腕など、上半身に最も多く見られます17
  • 特に注意が必要な部位:
    • 顔・頭部: 三叉神経領域に発症すると、角膜炎や結膜炎といった目の合併症(眼部帯状疱疹)を引き起こし、視力障害に至る危険性があります。また、耳の周囲に発症すると、顔面神経麻痺や難聴、めまいなどを伴う「ラムゼイ・ハント症候群」という重篤な合併症につながることがあります3
    • 腕・首: 運動神経に障害が及ぶと、腕が上がらないなどの運動麻痺を引き起こすことがあります16
    • 下半身(お尻や陰部周辺): 仙骨神経領域に発症すると、排尿や排便の障害(尿閉、便秘)をきたすことがあります3
帯状疱疹の症状経過の概要
時期 期間 主な症状
前駆期 発疹出現の数日~1週間前 体の片側のピリピリ、ズキズキとした痛み、かゆみ、違和感。頭痛、発熱、倦怠感を伴うことも。
急性期 発疹出現後 約1~2週間 痛みのあった部位に赤い発疹、続いて水ぶくれが帯状に出現。痛みはしばしば激しくなる。
回復期 発疹出現後 約2~4週間 水ぶくれが膿疱となり、乾いてかさぶた(痂皮)になる。かさぶたが剥がれ落ちて治癒する。

正しい診断のために – いつ、何科を受診すべきか

帯状疱疹の治療は、時間との戦いです。適切なタイミングで適切な医療機関を受診することが、その後の経過を大きく左右します。

「発疹後72時間以内」が勝負

帯状疱疹治療の成否を分ける最も重要な点は、皮膚に発疹が現れてから72時間(3日)以内に抗ウイルス薬の投与を開始することです18。この「黄金の72時間」を守ることで、ウイルスの増殖を効果的に抑えることができ、急性期の症状(痛みや発疹の重症度)を軽減し、最も厄介な後遺症である帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行リスクを大幅に下げることが期待できます。実際には、発疹に気づいてから2日以内に医療機関を受診する患者は少ないというデータもあり、このメッセージの重要性は計り知れません19

受診すべき診療科

「これって帯状疱疹かも?」と思ったら、以下の診療科への受診を検討してください。

  • 第一選択:皮膚科
    痛みを伴う発疹や水ぶくれといった典型的な皮膚症状がある場合、最も専門的な診断と治療が受けられるのは皮膚科です16
  • その他の選択肢:
    • 内科: 発疹はまだ出ていないが、体の片側の痛みや全身倦怠感などがある場合、まずはかかりつけの内科に相談するのも一つの方法です16
    • ペインクリニック: 発疹はないものの、耐えがたい神経痛が主な症状である場合(無疱疹性帯状疱疹の可能性も含む)、痛みの専門家であるペインクリニックが適切な場合があります3

診断方法:臨床診断から精密検査まで

帯状疱疹の診断は、多くの場合、医師の視診によって行われます。

  • 臨床診断: 体の片側に、神経の走行に沿って帯状に分布する特徴的な発疹と水ぶくれ、そして痛みの病歴があれば、ほとんどのケースで臨床的に診断が確定します3
  • 検査による確定診断: 診断が難しい非典型的なケースや、発疹のない「無疱疹性帯状疱疹」が疑われる場合、あるいは合併症の確認のために、以下のような検査が行われます。これらは日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨されています3
    • Tzanck(ツァンク)試験: 水ぶくれの底から細胞を採取し、顕微鏡でウイルスに感染して特徴的に変化した細胞(多核巨細胞)を確認する、迅速で古典的な検査法です3
    • 迅速抗原キット: 水ぶくれの内容液などを用いて、VZVの抗原を検出するキットです。イムノクロマト法を用いたものが普及しており、約15分程度で結果がわかります18
    • PCR検査: ウイルスの遺伝子(DNA)を増幅して検出する、最も感度の高い検査です。水ぶくれの内容液のほか、髄液などからも検出可能で、無疱疹性帯状疱疹や脳髄膜炎といった中枢神経合併症の確定診断に極めて有用です18

帯状疱疹の急性期治療 – ウイルスを抑え、痛みを和らげる

帯状疱疹と診断された場合、治療は「ウイルスの増殖を抑えること」と「痛みを制御すること」の二本柱で進められます。

治療の2大目標

日本皮膚科学会のガイドラインでは、急性期治療の目標として以下の2点が明確に掲げられています3

  1. 皮膚病変を速やかに治癒に導き、なるべく瘢痕(あと)を残さないこと。
  2. 急性期の疼痛を軽減し、なるべく帯状疱疹後神経痛(PHN)を残存させないこと。

これらの目標を達成するため、早期に薬物療法を開始することが極めて重要です。

抗ウイルス薬:治療の根幹

帯状疱疹治療の基本となるのが、VZVの増殖を直接抑制する抗ウイルス薬です。これらの薬剤は、ウイルスのDNA複製を阻害することで、体内でのウイルス増加を食い止めます20。日本で標準的に使用される経口抗ウイルス薬は以下の3種類です9

  • アシクロビル(Acyclovir)
  • バラシクロビル(Valacyclovir)
  • ファムシクロビル(Famciclovir)

これらの薬剤は、前述の通り、発疹出現後72時間以内に内服を開始することが強く推奨されます。症状が重篤な場合や、免疫機能が著しく低下している患者では、入院の上で抗ウイルス薬の点滴静注治療が必要となることがあります18

痛みに対する治療(対症療法)

抗ウイルス薬と並行して、つらい痛みに対する治療も行われます。痛みの強さに応じて、段階的に薬剤が選択されます。

  • 軽度~中等度の痛み: まずは、アセトアミノフェンや、ロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が用いられます20
  • 中等度~重度の痛み: 上記の薬剤で効果が不十分な場合、トラマドールなどの弱オピオイド鎮痛薬や、痛みが極めて強い場合にはモルヒネ、オキシコドンといった強オピオイド鎮痛薬が短期間、慎重に処方されることもあります21

急性期の痛みをしっかりと制御することが、患者のQOL(生活の質)を保つだけでなく、PHNへの移行リスクを低減させる可能性も示唆されています。

ステロイド薬の役割と限界

一部の症例、特に50歳以上で痛みが強い患者に対して、禁忌がなければ、抗ウイルス薬と併用して経口ステロイド薬(プレドニゾロンなど)が処方されることがあります21。期待される効果は、ステロイドの強力な抗炎症作用により、急性期の神経の炎症と痛みを和らげ、皮膚症状の治癒を早めることです20。しかし、ここで非常に重要な点は、ステロイド薬の併用が、帯状疱疹後神経痛(PHN)の発症を予防するという明確な科学的根拠はないということです。複数の臨床試験やCochrane Reviewの解析でも、PHNの発生率において、ステロイド併用群と非併用群との間に有意な差は認められていません20。この事実は、患者の過度な期待を避け、治療方針を正しく理解する上で重要です。

最も恐れられる合併症 – 帯状疱疹後神経痛(PHN)との闘い

帯状疱疹の急性期の症状が治まっても、一部の患者は長く続く痛みに苦しめられます。それが、この病気で最も恐れられている合併症、「帯状疱疹後神経痛(Postherpetic Neuralgia: PHN)」です。

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは何か?

  • 定義: PHNは、帯状疱疹の皮疹が治癒した後も、3ヶ月以上にわたって発疹のあった領域に持続する神経性の痛みと定義されます9
  • 頻度とリスク: 最も頻度の高い合併症であり、50歳以上の患者の約2割がPHNに移行すると報告されています10。危険因子としては、高齢であること、急性期の皮疹が重症であったこと、急性期の痛みが激しかったことなどが挙げられます22
  • 原因: PHNの痛みは、急性期の炎症が残っているわけではありません。VZVの攻撃によって神経そのものが損傷・変性してしまったことが原因です10。傷ついた神経が異常な興奮を起こし、脳に痛みの信号を送り続けることで、難治性の痛みが生じます(末梢性・中枢性感作)22
  • 痛みの特徴: PHNの痛みは一様ではなく、複数の性質の痛みが混在します。
    • 持続性の痛み: 「焼けるような」「ズキズキする」「締め付けられるような」痛みが絶え間なく続く。
    • 発作性の痛み: 「電気が走るような」「刺すような」鋭い痛みが突発的に起こる。
    • アロディニア: 本来は痛みを感じないような軽い刺激(衣服が擦れる、風が当たるなど)で激しい痛みを感じる。これはPHNに非常に特徴的な症状です23

PHNの治療戦略:国際標準の薬物療法

PHNは神経障害性疼痛であり、通常の鎮痛薬(NSAIDsなど)はほとんど効果がありません。そのため、神経の異常な興奮を抑える特殊な薬剤を用いた治療が必要となります。治療は、国際的なガイドラインに基づき、段階的に行われます。

  • 第一選択薬 (First-line Therapies): まず最初に試されるべき、有効性と安全性の科学的根拠が豊富な薬剤群です。
    • 三環系抗うつ薬 (TCAs): アミトリプチリン、ノルトリプチリンなど。うつ病の治療薬ですが、少量で神経の痛みを伝える経路を調整し、鎮痛効果を発揮します22
    • カルシウムチャネルα2δリガンド(ガバペンチノイド): プレガバリン(商品名:リリカ)、ガバペンチン。過剰に興奮した神経を鎮める作用があります21
    • リドカイン5%貼付剤: 局所麻酔薬リドカインを含む貼り薬。痛む部位に直接貼ることで、皮膚表面からの痛みの信号を遮断します。全身への影響が少ないため、特に高齢者や副作用が心配な患者のアロディニアに対して有用です21
  • 第二選択薬 (Second-line Therapies): 第一選択薬で効果が不十分な場合や、副作用で使用できない場合に検討されます。
    • オピオイド鎮痛薬: トラマドール、オキシコドン、モルヒネなど。重度の痛みに対して有効ですが、眠気、便秘などの副作用や依存性の危険性があるため、専門医による慎重な管理が必要です21
    • カプサイシン製剤: 唐辛子の辛味成分であるカプサイシンを有効成分とします。低濃度のクリームと、医療機関でのみ使用される高濃度パッチ(キューテンザ)があります。知覚神経を脱感作させることで効果を発揮しますが、塗布初期に強い灼熱感を伴うことがあります21

これらの薬物療法でも制御が難しい難治性の痛みに対しては、ペインクリニックで神経ブロック注射などの専門的な治療が行われることもあります3

帯状疱疹後神経痛(PHN)の主な薬物療法
治療段階 薬剤クラス 主な薬剤名(商品名例) 作用機序の簡単な説明 主な副作用・注意点
第一選択薬 三環系抗うつ薬 (TCA) アミトリプチリン, ノルトリプチリン 脳内の痛みを伝える神経の働きを調整する 口の渇き, 眠気, 便秘, ふらつき。特に高齢者では慎重投与が必要。
ガバペンチノイド プレガバリン (リリカ), ガバペンチン 過剰に興奮した神経を鎮静化させる 眠気, めまい, ふらつき, 体重増加。急な中止は避ける。
局所麻酔薬 リドカイン5%貼付剤 (リドカインテープ) 皮膚表面の痛みの信号を遮断する 貼り付け部位の皮膚炎。全身性の副作用は少ない。
第二選択薬 オピオイド鎮痛薬 トラマドール, オキシコドン, モルヒネ 中枢神経に作用し強力に痛みを抑制する 眠気, 吐き気, 便秘, 依存性の危険性。専門医の厳格な管理が必要。
外用薬 カプサイシン (クリーム, 8%パッチ) 痛みを伝える神経終末を脱感作させる 塗布部位の灼熱感, 痛み。特に高濃度パッチは医療機関で施術。

その他の重篤な合併症

PHN以外にも、発症部位によっては生活に大きな影響を及ぼす重篤な合併症があります。

  • 眼部帯状疱疹(Herpes Zoster Ophthalmicus):
    顔面の三叉神経第一枝(眼神経)領域に帯状疱疹が発症した場合、目の角膜、結膜、ぶどう膜などに炎症が及び、視力低下や失明に至る危険性があります。鼻の先に発疹が出る「ハッチンソン徴候」は、眼合併症の危険性が高いサインとされています24。目の周りに帯状疱疹ができた場合は、症状の軽重に関わらず、直ちに眼科専門医の診察を受けることが必須です3
  • ラムゼイ・ハント症候群(Ramsay Hunt Syndrome):
    耳の近くにある顔面神経にウイルスが感染することで発症します。「片側の顔面神経麻痺」「耳の痛み」「耳の中や口の中の水ぶくれ」を3主徴とします3。しばしば、難聴、耳鳴り、めまいといった内耳の症状を伴います。顔面麻痺が後遺症として残る可能性があり、耳鼻咽喉科専門医による緊急の治療が必要です3

最善の策は「予防」- 帯状疱疹ワクチン完全ガイド

帯状疱疹のつらい症状や後遺症を避けるための最も確実で効果的な方法は、発症そのものを「予防」することです。その中心となるのが、帯状疱疹ワクチンです。

日本で接種可能な2種類のワクチンを徹底比較

現在、日本で接種できる帯状疱疹ワクチンには、性質の異なる2つの種類があります。それぞれの特徴を正しく理解し、医師と相談の上で選択することが重要です25

項目 シングリックス® (Shingrix) 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」 (Biken)
ワクチンの種類 不活化ワクチン(組換えサブユニットワクチン)7 生ワクチン(弱毒化生ワクチン)25
接種回数と方法 2回・筋肉内注射26 1回・皮下注射26
帯状疱疹の予防効果 97% (50歳以上), 90% (70歳以上)24 約51% (60歳以上)25
PHNの予防効果 91% (50歳以上), 89% (70歳以上)7 約67%7
効果の持続期間 10年以上持続するデータあり27 約5年で効果が減弱する可能性あり28
主な副反応 注射部位の痛み・腫れ、筋肉痛、倦怠感、頭痛など(一過性だが頻度は高い)7 注射部位の赤み・腫れなど(シングリックスより軽度で頻度も低い)7
接種費用(任意接種) 1回 20,000円~、合計 40,000~50,000円程度28 1回 6,000~13,000円程度28
免疫不全者への接種 接種可能26 原則として接種できない(禁忌)26

この比較からわかるように、不活化ワクチンである「シングリックス」は、費用が高く接種回数も2回必要ですが、帯状疱疹およびPHNに対する予防効果が非常に高く、その効果も長期間持続します。また、免疫機能が低下している人にも接種できるという大きな利点があります。一方、生ワクチン「ビケン」は、費用が安く1回の接種で済みますが、予防効果や持続期間の点でシングリックスに劣り、免疫不全者には使用できません。

日本におけるワクチン接種:費用と公費助成の最新情報

帯状疱疹ワクチンの接種費用は高額ですが、公的な助成制度を利用することで負担を軽減できます。制度は大きく分けて2つあります。

2025年4月からの定期接種化

日本の予防接種行政における大きな転換点として、2025年4月1日から、帯状疱疹ワクチンが予防接種法に基づく「定期接種(B類疾病)」に位置づけられます1

  • 定期接種の対象者:
    • 当該年度に65歳になる方5
    • 経過措置(2025年度から5年間): 当該年度に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上になる方1
    • 特例対象者: 60~64歳で、HIV感染による免疫機能障害で身体障害者手帳1級相当の方29
  • 費用: 定期接種の対象者は、一部自己負担または無料で接種が受けられるようになります。自己負担額は居住する市区町村によって異なります28

任意接種と自治体独自の助成制度

上記の定期接種の対象年齢でない方(主に50歳から64歳の方)が接種を希望する場合、「任意接種」となり、原則として費用は全額自己負担です1。しかし、近年、帯状疱疹の疾病負担の大きさが認識され、多くの市区町村が独自に費用助成制度を設けています29。この助成の有無や助成額は、自治体によって大きく異なるため、接種を検討する際には、必ずお住まいの市区町村のウェブサイト等で最新の情報を確認することが重要です。検索する際は、「[お住まいの市区町村名] 帯状疱疹ワクチン 助成」といったキーワードで調べると、関連情報が見つかりやすいでしょう。製薬会社が提供する検索サイトで調べることも可能です1

自治体による帯状疱疹ワクチン費用助成の例
自治体名 対象ワクチン 助成額の例 自己負担額の例(医療機関の費用による)
東京都 渋谷区30 シングリックス 1回あたり 10,000円 (2回まで) 1回 12,000円 (接種費用が22,000円の場合)
ビケン 4,000円 (1回) 2,000円~9,000円程度
横浜市31 シングリックス 1回あたり 10,000円 (2回まで) 1回 10,000円~
ビケン 4,000円 (1回) 2,000円~
名古屋市29 シングリックス 1回あたり 10,800円の自己負担 1回 10,800円
ビケン 4,200円の自己負担 1回 4,200円
千葉県 旭市32 シングリックス 接種費用の1/2 (上限 10,000円/回) 接種費用による
ビケン 接種費用の1/2 (上限 4,000円/回) 接種費用による

患者さんの声と日常生活の工夫

帯状疱疹の経験は、統計データだけでは伝わらない、深い身体的・精神的苦痛を伴います。ここでは、経験者の声と、症状を乗り切るための日常のヒントを紹介します。

経験者が語る帯状疱疹の痛みと回復

多くの患者が、その痛みを「経験したことのない激痛」と表現します33。ある人は「背中から何かが突き刺さるような痛み」、またある人は「ジリジリ、ピリピリとした痛みが波のように襲ってくる」と語ります。その痛みは夜も眠れないほどで、日常生活を根底から揺るがします。さらに深刻なのは、皮疹が治った後も続くPHNの苦しみです。数ヶ月、数年にわたり痛みが続くことで、鎮痛薬への依存や、眠気・だるさといった副作用に悩まされ、仕事や生活に支障をきたすケースも少なくありません34。終わりの見えない痛みは、うつ状態を引き起こすなど、精神的にも大きな負担となります。皮疹が消えて見た目には治ったように見えるため、「どうしてそんなに痛いの?」と周囲に理解されにくいことも、患者を孤立させる一因です35

急性期のセルフケアと注意点

治療と並行して、急性期を少しでも楽に過ごすために、家庭でできる工夫があります。

  • 患部を清潔に保つ: 水ぶくれが破れた部分から細菌が感染する「二次感染」を防ぐため、患部は清潔に保ちましょう4
  • 水ぶくれは破らない: 水ぶくれを自分で潰すと、細菌感染の危険性が高まるだけでなく、あとが残りやすくなります。自然に乾いてかさぶたになるのを待ちましょう36
  • 衣服の工夫: 患部を刺激しないよう、ゆったりとした、肌触りの良い木綿などの素材の衣服を選びましょう。
  • 冷やさない: 痛みがあるとしばしば冷やしたくなりますが、帯状疱疹の神経痛は冷やすと悪化することがあります。むしろ、体を温めて血行を良くする方が痛みが和らぐことが多いです。入浴も問題ありませんが、患部は強くこすらないようにしましょう33
  • 安静と栄養: 免疫力を回復させるため、十分な休息と栄養バランスの取れた食事を心がけ、ストレスを避けることが大切です9

よくある質問

Q1: 帯状疱疹ワクチンは、水ぼうそうにかかったことがない人でも接種できますか?

A1: 50歳以上の方であれば、水ぼうそう(水痘)の既往歴が不明な場合や、かかったことがないと思っていても接種が推奨されます。日本の成人の90%以上は、症状が出ない不顕性感染も含め、知らないうちに水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に感染していると考えられているためです12。ワクチンは体内のVZVに対する免疫を高めることが目的ですので、接種する意義は十分にあります。

Q2: 帯状疱疹に一度かかりましたが、それでもワクチンを接種した方が良いですか?

A2: はい、接種を検討する価値はあります。帯状疱疹は再発することがあり、その率は約6.4%と報告されています14。特に、一度目の症状が重かった方や、高齢の方、免疫力が低下しやすい持病をお持ちの方は、再発予防のためにワクチン接種が推奨される場合があります。ただし、急性期治療が終わってから、少なくとも6ヶ月から1年程度の間隔をあけることが望ましいとされていますので、接種のタイミングについては医師にご相談ください。

Q3: ワクチンの副反応が心配です。特にシングリックスは痛みが強いと聞きました。

A3: シングリックスは、有効性が高い一方で、注射部位の痛み、筋肉痛、倦怠感といった副反応が比較的高い頻度で起こることが知られています7。しかし、これらの副反応の多くは一過性で、通常2~3日で自然に軽快します。これは、ワクチンが体内で強力な免疫反応を引き起こしている証拠とも言えます。副反応のつらさは、帯状疱疹が発症した際の激しい痛みや、長期間続く可能性のある後遺症(PHN)のリスクと比較衡量することが重要です。不安な点は、接種前に医師とよく話し合ってください。

Q4: 帯状疱疹の痛みはどのくらい続きますか?

A4: 急性期の痛みは、通常、皮疹が治癒するまでの約3週間から1ヶ月で治まります9。しかし、前述の通り、50歳以上の患者の約2割は、皮疹が治った後も3ヶ月以上痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」に移行します10。PHNの痛みは、数ヶ月から数年にわたって続くこともあり、生活の質に大きな影響を与えます。だからこそ、早期治療とワクチンによる予防が非常に重要なのです。

結論

帯状疱疹は、正しい知識と行動によって、その危険性を大幅に減らすことができる病気です。この記事の要点を、あなたの健康を守るための5つの行動指針としてまとめます。

  1. 予兆を見逃さない。
    体の片側に生じるピリピリとした痛みや皮膚の違和感は、帯状疱疹の最初のサインかもしれません。原因不明の痛みがあれば、この病気の可能性を念頭に置いてください。
  2. 早期受診・早期治療を徹底する。
    痛みの後に発疹が現れたら、迷わず、そして可能な限り72時間以内に皮膚科を受診してください。抗ウイルス薬による早期治療が、重症化と後遺症を防ぐ最も重要な鍵です。
  3. 痛みを我慢しない。
    急性期の激しい痛みも、後遺症であるPHNのつらい痛みも、我慢する必要はありません。現代の医療には、痛みを制御するための有効な治療選択肢が多数存在します。専門医とよく相談し、積極的に痛みの治療を受けましょう。
  4. 最強の防御はワクチンであると知る。
    50歳を過ぎたら、帯状疱疹を高い確率で予防できるワクチン接種を、かかりつけ医と相談してください。特に、予防効果が極めて高く、その効果が長期間持続する不活化ワクチン(シングリックス)は、費用はかかりますが、将来の苦痛を避けるための非常に価値のある選択肢です。
  5. 公費助成制度を確認し、活用する。
    2025年度から始まる定期接種の対象に該当するかを確認しましょう。対象外であっても、お住まいの市区町村が独自の費用助成制度を設けている可能性があります。接種前に必ず確認し、経済的負担を賢く軽減してください。
免責事項本記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的助言に代わるものではありません。健康に関する懸念や、ご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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