心血管疾患と歯周病の関連性とは | 健康を守るために知っておくべきこと
口腔の健康

心血管疾患と歯周病の関連性とは | 健康を守るために知っておくべきこと

はじめに

歯や歯ぐき(歯周組織)の健康は、体全体の健康状態とも密接に関わっているといわれています。なかでも、歯周病(一般に「歯肉炎」や「歯周炎」を含む)は非常に多くの日本人が経験する疾患でありながら、痛みが出にくい初期段階では見過ごされがちです。しかし近年の研究によって、歯周病が心臓をはじめとする重要な臓器の疾患と関連する可能性が示唆されています。特に、心血管系の病気(狭心症や心筋梗塞、不整脈、心不全など)と歯周病のあいだには、共通のリスクファクターや炎症メカニズムが存在することが明らかになりつつあります。

免責事項

当サイトの情報は、Hello Bacsi ベトナム版を基に編集されたものであり、一般的な情報提供を目的としています。本情報は医療専門家のアドバイスに代わるものではなく、参考としてご利用ください。詳しい内容や個別の症状については、必ず医師にご相談ください。

本記事では、歯周病と心血管疾患の関係について、具体的な研究報告やメカニズムを踏まえて解説するとともに、歯周病が引き起こす可能性のあるほかの疾患や、その症状・予防法についても詳しくご紹介します。また、歯周病と心血管疾患のリスク低減を目指すには日常的なオーラルケアが重要であることから、そのポイントについても解説します。

記事の最後には、あらためて健康管理のために専門家へ相談する必要性について述べ、参考文献を示します。なお、本記事は研究や医療機関などの文献・情報を参考に作成しておりますが、あくまでも一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療を行うものではありません。

専門家への相談

本記事は、歯科および心臓疾患の関連に関する学術研究や医療情報を参考にまとめています。とくに、歯科医師や内科医、循環器内科医をはじめとする専門家が発信している知見に基づき、歯周病と心血管疾患の相関についての現時点での情報を整理しました。医療現場では、歯周病専門医や循環器専門医が患者を診察し、複合的な要因を考慮しながらケアプランを立てています。

もし、歯肉に出血や腫れ、歯のぐらつきなど歯周病が疑われる症状や、胸部の圧迫感や動悸など心臓にまつわる気になる兆候がある場合には、歯科医師と内科医の双方に相談し、必要に応じた検査や治療を受けることが望ましいでしょう。また、歯周病と心血管疾患の関連に関しては、アメリカ心臓協会(AHA)やアメリカ歯科医師会(ADA)などが共同声明を出すなど、世界的にも関心が高まっています。日本国内でも学術団体が研究を進めているため、最新の知見を得るには専門家への受診が重要です。

歯周病(歯肉炎・歯周炎)と心血管疾患の関係

歯周病とは何か

歯周病は、歯肉炎(歯ぐきの炎症)から歯周炎(歯を支える組織や骨にまで達する炎症)に進行する病気の総称です。歯ぐきが腫れたり出血したりする初期段階の歯肉炎を放置すると、やがて歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が起こり、最終的には歯が抜ける可能性もあります。主な原因として、歯垢(プラーク)や歯石の蓄積による細菌感染が挙げられますが、喫煙や糖尿病、ストレス、口腔内の清掃不十分など多様な要因がリスクを高めます。

日本では、歯周病は成人の8割以上が何らかの段階でかかっているともいわれる非常に身近な疾患です。しかし、痛みや自覚症状が少ないために放置されやすく、気づいたときにはかなり進行しているケースも少なくありません。

歯周病が心血管系に影響を与えると考えられる背景

炎症と動脈硬化

歯周病の原因となる歯周病菌によって歯ぐきや歯周ポケット内が慢性的に炎症を起こしていると、その炎症性物質が血流を介して全身へ広がり、動脈硬化を促進する可能性があります。動脈硬化とは、動脈の内壁にプラーク(脂質や炎症細胞の塊)が蓄積し、血管が狭く硬くなる状態です。この動脈硬化が心臓の冠状動脈で進行すれば狭心症や心筋梗塞、脳の血管に生じれば脳梗塞などを引き起こします。

免疫応答と血管内皮障害

慢性的な炎症状態では、体内でサイトカインや炎症性メディエーター(インターロイキンやTNF-αなど)が産生され、全身的に免疫バランスが乱れやすくなります。さらに、細菌やその産生物質(内毒素など)が血管内皮を障害することで、血栓ができやすい状態になるとも指摘されています。歯周病菌として知られるポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)などが血中から検出される事例もあり、こうした菌が血管壁に付着すると心筋梗塞のリスク増加に関与するとの報告も見られます。

研究報告

  • 一部の研究では、歯周病に対するケアをきちんと受けた患者群のほうが、心拍リズムが安定したり、心血管イベント(心筋梗塞など)の発症率が低下したりする可能性が示唆されています。
  • ある臨床研究では、歯周ポケットの深さなど歯周炎の重症度が高い人ほど心臓病リスクが上昇する傾向があるとの解析結果が示されました。
  • アメリカ歯科医師会やアメリカ心臓協会は、歯周病と心血管疾患の間に確かな関連性があると述べつつも、因果関係を完全には断定しきれていない面もあると報告しています。しかし、歯周病が見られる人で心血管疾患リスクが高まることは、多くの研究が示唆している事実です。

実際に、2020年にJournal of Clinical Periodontologyに掲載された研究では、歯周炎がある患者は心血管疾患を併発する確率がそうでない患者より高いと報告されました(Sanz Mら, 2020, doi:10.1111/jcpe.13189)。また、2021年にFrontiers in Cardiovascular Medicineで発表された分子レベルの検討では、歯周病菌が血管内皮の炎症や免疫反応を増幅させるメカニズムが改めて示され、歯周病と心血管疾患との関連性が再認識されています(Teixeira FBら, 2021, doi:10.3389/fcvm.2021.689927)。

このように、歯周病と心血管疾患の関連は、炎症の慢性化や血管内皮の障害を通じて説明されるケースが多いですが、生活習慣や遺伝的要因も絡むため、個人差が大きい点も考慮が必要です。

歯周病が関連すると考えられるほかの疾患

歯周病は、心血管疾患以外にもさまざまな全身疾患との関連が指摘されています。以下に代表的な例を挙げます。

  • 骨粗しょう症
    エストロゲン低下などにより骨量が減少すると、歯槽骨ももろくなり、歯周病が進行しやすくなるという見方があります。逆に、歯周病の慢性炎症が骨代謝に影響を与える可能性も報告されています。
  • 呼吸器疾患
    口腔内に増殖した細菌が気管や肺に入り込むと、肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクを高める可能性が指摘されています。特に高齢者は誤嚥性肺炎のリスクが高まるので、口腔ケアはより重要です。
  • がん(腎臓がん、膵臓がん、白血病など)
    一部の研究では、重度の歯周病患者の中に、特定のがんリスクが高まるとの報告があります。ただし、歯周病が直接的にがんを引き起こすのか、あるいは共通する生活習慣や遺伝要因が影響しているのかについては、十分な臨床的エビデンスがまだ不足している部分もあります。
  • リウマチ(関節リウマチ)
    歯周病菌が関節リウマチの発症や増悪に関わる可能性が示唆されており、実際にリウマチ専門医が口腔内環境を確認したうえで治療方針を調整することもあります。

さらに、糖尿病患者では免疫力や創傷治癒力が低下し、歯周病リスクが高まります。歯周病があると炎症性サイトカインの増加などによりインスリン抵抗性が増し、糖尿病が悪化しやすいとの説もあります。こうした慢性疾患同士の悪循環を防ぐためにも、歯周病予防や治療が不可欠となっています。

歯周病と心血管疾患に共通する症状例

歯周病の代表的な症状

  • 口臭の持続
    口腔内で細菌が増殖すると、特有のにおいが発生しやすくなります。歯周病が進行すると、口臭が強くなる場合があります。
  • 歯ぐきの腫れ・出血
    歯磨きのときに出血したり、歯ぐきが赤く腫れたりするのは典型的な歯周病のサインです。
  • 咀嚼時の痛み
    咀嚼や噛み合わせ時に違和感や痛みが出る場合、歯ぐきが炎症を起こしている可能性があります。
  • 歯の動揺(ぐらつき)
    歯周炎が進むと歯槽骨が吸収され、歯が安定を失いグラグラ動きやすくなります。
  • 軽度の発熱や歯ぐきのかゆみ
    痛みよりも「かゆい」「ムズムズする」という感覚が続く場合があります。

歯周病は初期段階では症状が軽度であるため、定期検診を受けたり歯科でのプロフェッショナルケアを受けたりして早期に発見することが重要です。歯科医師は歯周ポケットの深さや歯肉の状態、歯石の付着などをチェックし、必要ならX線検査も実施します。

心血管疾患の代表的な症状

  • 胸の圧迫感や痛み
    心筋梗塞や狭心症の典型的な症状で、階段の上り下りや歩行時に胸が苦しくなることもあります。
  • 息切れ(呼吸困難)
    動いたときに息が上がる、横になると息苦しいなどの症状が見られます。
  • めまい・意識障害
    血圧や心拍リズムが乱れた結果、脳への血流が不十分になることで起こる可能性があります。
  • 不整脈
    心臓の拍動が速すぎたり遅すぎたり、不規則になったりする状態です。
  • 倦怠感や疲労感
    ちょっとした動作でも疲れやすい場合、心臓のポンプ機能が低下している可能性があります。

こうした症状を訴える患者のなかに、歯周病が潜在的に存在しているケースもあると考えられます。歯周病の炎症が持続すると、血管内皮への負担や動脈硬化の進展につながり、結果的に心血管系にも影響を与えるリスクが高まるためです。

歯周病と心血管疾患の両方を早期に見極めるためのポイント

歯科受診の重要性

歯科受診による定期検診では、以下のような検査を受けられます。

  • 歯周ポケットの深さ測定
    ポケットの深さが3mm以内であれば健康な状態とされ、それを超えると歯肉炎や歯周炎が疑われます。
  • 歯肉の出血・炎症評価
    ブラッシングなどによる出血の有無や歯肉の色・形態を観察し、炎症の度合いを確認します。
  • 歯石の有無
    歯石が付着していると細菌が増殖しやすいため、専門的な器具で除去が必要です。
  • X線検査
    歯槽骨の吸収具合や隠れた歯石の位置などを把握します。

歯周病が軽度のうちに発見・治療すれば、進行を食い止めやすく、長期的にみて心血管疾患リスクを下げられる可能性も高まると考えられています。

内科・循環器科での検査

心血管疾患の疑いがある場合、医師による以下のような検査が行われます。

  • 血液検査
    コレステロール値や中性脂肪、炎症マーカー(CRPなど)を測定します。
  • 心電図検査
    安静時や運動負荷時の心拍リズム、異常波形の有無を調べます。
  • エコー(心エコー検査)
    心臓の構造や血流状態、弁の異常などを観察します。
  • 胸部X線検査
    心臓の大きさや血管の状態を把握します。
  • CTやMRIなどの画像診断
    必要に応じてより詳細な立体的画像を得て、血管の狭窄や動脈瘤などを確認します。

歯周病がある、あるいは疑いがあることを医師に正確に伝えることで、生活習慣や既往歴とあわせて総合的に評価を受けることが可能です。

歯周病の予防とコントロールが心血管疾患リスクを減らす可能性

日常ケアで歯周病リスクを下げる

歯周病と心血管疾患の関連性を考慮すると、オーラルケアの徹底は健康維持において大変重要です。以下の日常習慣を継続することで、歯周病になりにくい環境をつくり、ひいては心血管疾患リスクの軽減にもつながると期待されます。

  • 1日2回以上の歯磨き
    フッ素配合の歯磨き剤を利用し、歯ぐきとの境目や歯間部も丁寧にブラッシングしましょう。
  • 舌の清掃
    舌苔(ぜったい)には多くの細菌が付着しやすいため、舌ブラシなどを用いて定期的に清掃します。
  • デンタルフロスや歯間ブラシの活用
    歯と歯のあいだの汚れはブラッシングだけでは不十分なことが多いので、フロスや歯間ブラシを使って補完します。
  • マウスウォッシュでのすすぎ
    抗菌作用やプラーク除去を補助する薬用マウスウォッシュを利用して、口臭予防や歯周病対策を強化します。
  • 定期検診(半年に1回程度)
    プロによる歯石除去やブラッシング指導を受けると、自己ケアでは気づかない問題点を早期に把握できます。
  • 禁煙
    喫煙は歯周病だけでなく、心筋梗塞や動脈硬化など心血管疾患の主要なリスクファクターでもあります。
  • 砂糖・甘いものの摂取制限
    血糖値の急上昇を避け、歯の表面に歯垢が付着しにくい食生活を心がけます。
  • バランスのよい食事
    ビタミンCやカルシウム、たんぱく質などをバランスよく取り入れるとともに、食物繊維の豊富な野菜・果物を摂取することで咀嚼回数が増え、口腔内の自浄作用も高められます。

糖尿病との関連に着目したケアの重要性

歯周病と糖尿病には相互関係があることが知られています。糖尿病があると血糖コントロールが不良のときに歯周病リスクが高まる一方、歯周病がひどいと炎症性物質の放出によってインスリン抵抗性が高まり、血糖値が悪化しやすくなるという報告があります。このため、糖尿病の方は歯科と内科の連携のもとで定期的にチェックを受けることが勧められています。

心血管疾患の早期発見と歯周病対策

歯周病と心血管疾患は、どちらも生活習慣や慢性的な炎症が深くかかわる病気です。特に以下のリスク要因を複数抱えている場合、相乗効果で発症リスクがさらに高まるおそれがあります。

  • 高血圧
  • 高コレステロール血症
  • 糖尿病(血糖コントロール不良)
  • 肥満
  • 喫煙
  • ストレス過多
  • 加齢や家族歴

こうした要因を持つ方が歯ぐきの出血や歯のぐらつきなど歯周病の兆候を感じたら、できるだけ早く歯科を受診し、必要に応じて内科や循環器専門医への受診も検討するのが望ましいでしょう。

心臓の不調を感じたら

胸の痛み、息切れ、めまい、急激な疲労感など心不全や狭心症を疑わせる症状がある場合は、速やかに内科・循環器科を受診しましょう。特に歯周病の既往がある方や、糖尿病を抱えている方は、心血管系リスクの管理がより重要となります。

妊娠中の歯周病と心血管疾患リスク

妊娠中はホルモンバランスの変化や血流量の増加により歯肉が腫れやすくなるため、「妊娠性歯肉炎」を発症することがあります。加えて、歯周病による炎症反応が高いままだと、母体の負担が増す可能性も否定できません。近年の報告では、妊娠期の重度歯周病が低体重児出産や早産リスクとの関連を示唆する研究もあります。

さらに、妊娠中の母体が高血圧や心臓に負担を抱えると、妊娠高血圧症候群などを経て母子ともに健康を損ねるリスクがあります。歯周病による全身炎症が高まると、循環動態にも悪影響を及ぼす可能性があるため、妊婦の方は妊娠初期から歯科受診を行い、プロによるチェックとケアを受けることが勧められています。

歯周病予防と心血管疾患リスク軽減のための具体的アプローチ

運動習慣とストレス管理

歯周病も心血管疾患も、適度な運動やストレスコントロールによってリスクを下げられることが報告されています。ウォーキングや軽いジョギングなど、有酸素運動を習慣化することで血行が促進され、免疫力の向上も期待できます。ストレス過多な状態では免疫バランスが崩れ、炎症を抑えにくくなるため、十分な睡眠やリラクゼーション法を取り入れるのも有効です。

食生活と栄養素

  • 野菜・果物の摂取
    ビタミンCや抗酸化物質を豊富に含む野菜・果物は、歯周組織や血管の健康維持に有用です。
  • たんぱく質の摂取
    肉・魚・大豆製品などの良質なたんぱく質は、歯や骨を支える組織の修復や、免疫機能にも必要です。
  • オメガ3脂肪酸
    青魚などに含まれるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は、動脈硬化を予防する効果が期待され、炎症を抑制するメカニズムの研究も進んでいます。
  • 過度な糖分・脂肪分の制限
    糖分の過剰摂取は血糖値の急上昇を招き、歯周病リスクや心血管リスクを高めます。揚げ物や動物性脂肪の多い食事も動脈硬化を促進しやすいため、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。

生活習慣全般の見直し

歯周病対策と心血管疾患対策は、たがいに似通った生活習慣改善が求められます。禁煙はもちろん、アルコールの過度な摂取を控えることも重要です。適切な体重管理と血圧管理を行うことで、口腔内環境だけでなく全身の血流や代謝を良好に保ちやすくなります。

また、定期的に歯科クリーニングを受けることは、歯周病を早期で抑えるのに非常に有効です。クリーニングやスケーリング(歯石除去)によって歯周病菌の数を減らし、炎症を軽減することができます。

ほかの合併症にも注意

歯周病と心血管疾患以外にも、先述したとおり骨粗しょう症、呼吸器疾患、リウマチ、糖尿病、妊娠高血圧症候群など多様な合併症が懸念されます。慢性的な炎症状態は、予想以上に全身に影響を及ぼしますので、特定の症状だけでなく総合的に身体状態をチェックすることが大切です。歯科と内科、必要に応じて専門医との連携診療を受けることで、複数のリスク因子を同時に管理できる可能性が高まります。

結論と提言

歯周病と心血管疾患の間には、炎症をキーワードとして深い関連性があると考えられます。歯周ポケット内に潜む歯周病菌が産生する毒素や炎症性物質が血流を介して血管内皮を傷つけ、動脈硬化や心筋梗塞などを促進する可能性は、すでに多くの研究で示唆されています。一方、日常的なオーラルケアを徹底し、歯科受診により歯周病を早期発見・治療することで、こうした心血管疾患リスクの一部を低減できる可能性があります。

また、歯周病は糖尿病や骨粗しょう症、リウマチ、妊娠高血圧症候群などのさまざまな慢性疾患とも相互に影響を及ぼし合います。複数の疾患リスクを抱える場合は、歯科・内科・循環器科が連携し、患者個人の背景に合わせたケアプランが求められます。生活習慣の改善、定期的な健診、早期発見・早期治療が、全身の健康維持において重要なポイントになります。

本記事でご紹介した情報は、健康づくりや疾患予防に役立つ一般的な内容であり、個別の病状や症状に対応する医療行為を行うものではありません。実際の診断・治療については、必ず医師や歯科医師などの専門家に相談してください。

参考文献

(専門家への相談例:内科医・循環器科医と歯科医師の連携診療など)


免責事項と受診のすすめ

本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の病状や治療法を示唆・推奨するものではありません。症状や病気の疑いがある場合は、必ず医師や歯科医師などの専門家に相談し、適切な検査・診断・治療を受けてください。本記事に示した研究や情報は信頼性の高い文献をもとにしておりますが、医学の知見は常に更新されるため、最新の治療指針や研究成果を踏まえたうえで主治医の判断を仰ぐことが大切です。常日頃から歯科健診や健康診断を受け、気になる症状があれば早期に専門家へ相談することで、心身の健康維持につながることを願っています。

以上の点を踏まえ、日々のブラッシングや定期的な歯科受診、バランスの取れた食生活や適度な運動などのライフスタイル改善を通じて、歯周病と心血管疾患のリスクをともに下げる努力をしてみてください。自分の体をよく知り、大切にケアしていくことが将来の健康を守るうえで重要となります。

(※本記事は日本国内の読者を念頭に、文化・生活習慣を考慮した形で作成しています)

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