【やめたいのにやめられない】性依存症(強迫的性行動症)とは?ICD-11に基づく症状と回復ガイド
精神・心理疾患

【やめたいのにやめられない】性依存症(強迫的性行動症)とは?ICD-11に基づく症状と回復ガイド

「やめなければいけないと分かっているのに、どうしてもやめられない」「行為の後、激しい自己嫌悪に襲われる」——。

もしあなたが、性的な行動やインターネット上のコンテンツへの没頭によって、日常生活や人間関係に支障をきたし、誰にも言えない苦しみを抱えているなら、それは単なる「意志の弱さ」や「性格の問題」ではないかもしれません。

近年、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類(ICD-11)において、「強迫的性行動症(Compulsive Sexual Behaviour Disorder:CSBD)」という概念が正式に定義されました。一般的に「性依存症(セックス依存症)」と呼ばれるこの状態は、脳の報酬系機能の障害などが関わるメンタルヘルスの問題であり、適切な知識とサポートがあれば回復が可能です。

この記事では、Japanese Health(JHO)編集部が、厚生労働省やWHO、国際的な医学ガイドラインの信頼できるデータに基づき、この病態の正体と、日本で実践できる具体的な回復へのステップを徹底的に解説します。一人で悩み続けるのをやめ、今日からできる一歩を一緒に探していきましょう。

Japanese Health(JHO)編集部とこの記事の根拠について

Japanese Health(JHO)は、健康と美容に関する情報を提供するオンラインプラットフォームです。膨大な医学文献や公的ガイドラインを整理し、日常生活で活用しやすい形でお届けすることを目指しています。

本記事の内容は、以下のような一次情報源に基づいて、JHO編集部がAIツールのサポートを受けつつ、最終的には人の目で一つひとつ確認しながら作成しています。

  • 世界保健機関(WHO)・厚生労働省:ICD-11(国際疾病分類)の診断基準、日本の依存症対策に関する公式資料などを参照しています。
  • 国際的な医学ガイドライン・研究論文:世界生物学的精神医学会連合(WFSBP)のガイドライン、PubMed等に掲載された査読付きシステマティックレビューをもとに要点を整理しています。
  • 国内の専門機関・自助グループ情報:国立精神・神経医療研究センター(NCNP)や、日本国内の自助グループ(SA、S-Anon等)の公開情報を参考にしています。

AIツールは、文献の要約や構成案作成の「アシスタント」として活用していますが、公開前には必ずJHO編集部が原著資料と照合し、重要な記述を一つひとつ確認しながら、事実関係・数値・URLの妥当性を検証しています。

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この記事の要点まとめ

  • 意志の問題ではありません:性依存症(強迫的性行動症/CSBD)は、脳のブレーキ機能が効きにくくなるメンタルヘルスの課題であり、ICD-11にも分類されています。
  • 「性欲が強い」とは別物です:単に行為が多いだけでなく、「コントロール不能」「生活への悪影響」「強い苦痛」が6ヶ月以上続くことが診断の鍵となります。
  • 日本でも相談可能です:精神科・心療内科の依存症専門外来や、全国の精神保健福祉センター、自助グループなど、回復のための社会資源が存在します。
  • 完治より「回復」を目指します:特効薬ですぐに治るものではありませんが、認知行動療法(CBT)や環境調整、仲間とのつながりを通じて、健康的な生活を取り戻すことができます。
  • まずはセルフチェックから:記事内の「PATHOS」チェックリストなどを使い、客観的に自分の状態を知ることが第一歩です。

第1部:性依存症(強迫的性行動症)の正体 — ICD-11の定義

長らく「性依存症(セックス依存症)」という言葉はメディアなどで俗語として使われてきましたが、医学的な定義は曖昧でした。しかし、2019年に承認されたWHOの国際疾病分類第11回改訂版(ICD-11)において、「強迫的性行動症」として正式に位置づけられました。

1.1. ICD-11における「強迫的性行動症(CSBD)」とは

ICD-11では、強迫的性行動症(Compulsive Sexual Behaviour Disorder:CSBD、コード6C72)は、「衝動制御症群」というカテゴリに含まれています1。厚生労働省の資料や専門家の解説によると、単に性的な関心が高いことと病的な状態を分ける重要なポイントは以下の4点です。

  • コントロールの喪失:性的な衝動や行動を制御しようとしてもできない。やめようと思っても、気づけば繰り返している。
  • 生活の中心化:性行動が生活の中心となり、仕事、家庭、趣味、社交などの重要な活動がおろそかになっている。
  • 悪影響があっても継続:健康上の問題(性感染症など)、家族関係の破綻、経済的困窮、法的リスクなどの深刻な結果が生じているにもかかわらず、行動をやめられない。
  • 苦痛と機能障害:その行動パターンによって本人に著しい精神的苦痛がある、または社会生活に重大な支障が出ている。

これらの状態が6ヶ月以上続いている場合に、診断が検討されます1

1.2. 「ただ性欲が強いだけ」との決定的な違い

多くの人が「自分はただ性欲が人より強いだけではないか」と悩みます。しかし、医学的な観点からは「快感を得るため」というよりも、「不快な感情(ストレス、孤独、不安、怒り)から逃れるための対処行動(コーピング)」として性行動が行われている点が大きな違いです。

国立精神・神経医療研究センター(NCNP)などの解説によれば、依存症や強迫的行動においては、行為そのものの楽しさよりも「やらざるを得ない切迫感」や「やった後の一時的な安堵感、その後の激しい後悔」というサイクルが特徴的です3

1.3. 性嗜好障害や他の行動嗜癖との関係

よく混同されがちですが、「強迫的性行動症(CSBD)」と「性嗜好障害(パラフィリア症群)」は異なる概念です。

  • 強迫的性行動症(CSBD):ポルノ視聴、マスターベーション、同意のある性交渉などが過剰でコントロールできない状態。対象となる行為自体は一般的な範囲のことも多いですが、量や頻度、状況が逸脱しています。
  • 性嗜好障害(パラフィリア):露出、窃視(のぞき)、痴漢などの接触、小児性愛など、社会的に許容されない、あるいは違法な対象や行為に性的興奮を感じる障害です6

ただし、これらは併存することもあります。また、ギャンブル依存やゲーム障害と同じく「行動嗜癖(アディクション)」の一種として、脳の報酬系に類似のメカニズムが働いていると考えられています2

第2部:なぜ「やめたいのにやめられない」のか — 脳と心のメカニズム

「自分は意志が弱いダメな人間だ」と責めるのはやめましょう。最新の科学は、この問題が脳の機能変化や心理的な背景によって引き起こされていることを示しています。

2.1. 報酬系とドーパミンの暴走

アルコールや薬物と同様に、性的な刺激は脳内で快楽物質「ドーパミン」を放出させます。通常であれば適度な満足で終わりますが、過剰な刺激(特にインターネット上の無限のポルノなど)にさらされ続けると、脳の「報酬系」と呼ばれる回路が変化します4

  • 耐性(Tolerance):同じ刺激では満足できなくなり、より強い刺激、より過激なジャンル、より頻繁な行為を求めるようになります。
  • ブレーキの故障:理性や判断を司る「前頭前野」の機能が低下し、衝動を司る「線条体」の活動が優位になります。つまり、アクセルが踏みっぱなしでブレーキが効かない車のような状態になります。

2.2. ストレス・トラウマ・愛着の課題

多くの研究で、CSBDを持つ人には幼少期の逆境体験(ACEs)、トラウマ、あるいは愛着(アタッチメント)の不安定さが見られることが報告されています3,7。寂しさ、不安、怒りといったネガティブな感情を適切に処理するスキルが育まれていない場合、手っ取り早く脳を麻痺させてくれる「性的な興奮」が、心の痛み止めとして使われてしまうのです。

2.3. 日本社会における「恥」と孤立

特に日本の文脈では、性に関する話題はタブー視されやすく、「恥(Shame)」の文化が根強くあります。これにより、「誰にも相談できない」という状況が強化され、孤立が深まります。孤立感は依存行動の強力なトリガー(引き金)となるため、秘密にすればするほど症状が悪化するという悪循環に陥りやすいのです11

第3部:もしかして自分も?セルフチェックと危険なサイン

ここでは、世界的に使用されているスクリーニングツールと、日常生活で現れやすい具体的なサインを紹介します。

3.1. PATHOSチェックリスト(スクリーニング)

CSBDの可能性を簡易的に評価するツールとして、「PATHOS(パトス)」質問票があります10。以下の6つの質問に対して、ご自身の過去6ヶ月〜1年の状態を振り返ってみてください。

  1. Preoccupied(没頭):性的な考えや空想に頻繁に没頭し、集中力が削がれていますか?
  2. Ashamed(恥):自分の性行動について、恥ずかしい、後ろめたいと感じていますか?
  3. Treatment(治療):自分の性行動について、専門家の助けが必要だと思ったこと、または実際に相談したことはありますか?
  4. Hurt(傷つける):あなたの性行動によって、周囲の人(パートナーや家族など)の感情を傷つけたことがありますか?
  5. Out of control(制御不能):性行動をやめようとしても、自分の意志ではコントロールできないと感じますか?
  6. Sad(悲しみ):性行動の後、悲しい気持ちや憂鬱な気分になりますか?

開発者のCarnesらの研究では、このうち2つ以上に該当する場合、性依存症(CSBD)の可能性が示唆され、さらなる専門的な評価が推奨されています。ただし、これは診断ではなくあくまで目安です10

3.2. 日常生活に現れる「危険信号(レッドフラグ)」

チェックリスト以外にも、以下のような状況がある場合は、速やかに専門機関への相談を検討すべき段階です。

  • 仕事や経済への破滅的な影響:勤務中にポルノを見て解雇される、風俗やホストクラブ、マッチングアプリへの課金で多額の借金(数百万円単位)がある。
  • リスクの高い行動:性感染症(HIV等)のリスクがあるにもかかわらず、予防策を講じずに行為を繰り返す。
  • 法的リスク:盗撮、痴漢、露出などの違法行為衝動があり、実行してしまいそうになる、あるいは既に実行してしまった6
  • 死にたい気持ち:行為がバレることへの恐怖や自己嫌悪から、「死んでリセットしたい」という希死念慮が生じている。

3.3. 疫学データ:どのくらいの人が悩んでいるのか

「自分だけがおかしいのではないか」と不安になるかもしれませんが、世界的な調査では、成人の約3〜6%程度がCSBDやそれに類する問題を抱えていると推計されています。最近の大規模な調査(2025年報告)でも、CSBDの傾向を持つ人は約10%に上るというデータもあります4,9

日本国内における正確な有病率はまだ明らかではありませんが7、インターネット環境の普及やコロナ禍での孤立により、相談件数は増加傾向にあると臨床現場では報告されています。また、男性に多いとされていますが、女性も8〜40%(調査による)を占めており、決して「男性だけの問題」ではありません3,5

第4部:今日から始める改善アクションプラン

医療機関を受診するハードルが高いと感じる場合でも、自分でできる対策はあります。依存症対策の基本は「意志の力で戦わない」こと、つまり「環境調整」と「行動変容」です。

4.1. 物理的な環境調整(Blocking & Filtering)

脳のブレーキが壊れている状態で、誘惑(ポルノやアプリ)を目の前にして我慢するのは不可能です。物理的にアクセスできない環境を作りましょう。

  • フィルタリングソフトの導入:PCやスマホに、ポルノサイトをブロックするアプリ(有料のものが解除しにくく効果的です)を入れましょう。パスワードは信頼できる友人に設定してもらうのが理想です。
  • デバイスの隔離:夜間のスリップ(再発)が多い場合、スマホやPCを寝室に持ち込まないルールを徹底します。玄関やリビングで充電し、目覚まし時計を別に買ってください。
  • クレジットカードの解約・制限:風俗や課金が問題の場合、カードをハサミで切る、限度額を最低にする、家族に管理してもらうなどの物理的な制限が有効です。

4.2. トリガー(引き金)の特定と「HALT」の法則

自分がどのような時に行為に走るのか、パターンを記録しましょう。多くの依存症回復プログラムで使われる「HALT」の法則が役立ちます。

  • H (Hungry):空腹時、または身体的に満たされていない時。
  • A (Angry):怒りやイライラを感じている時。
  • L (Lonely):孤独を感じている時、誰ともつながっていない時。
  • T (Tired):疲れている時。

これらの状態にあると気づいたら、性行動以外の方法(食事をとる、深呼吸する、誰かに電話する、早く寝る)でケアすることで、衝動の波をやり過ごせる確率が高まります。

4.3. スリップ(再発)した時の対処法

回復の過程で、つい元の行動をしてしまうこと(スリップ)はよくあります。重要なのは、そこで「もうダメだ、自分は終わっている」と全てを投げ出さないことです(これを「どうにでもなれ効果」と呼びます)。

スリップしたら、「なぜ起きたのか(トリガーは何か)」「次はどう対策するか」を冷静に分析し、すぐに元の回復軌道に戻ることが重要です。スリップは失敗ではなく、学習の機会です7

第5部:専門家への相談 — 日本での治療とサポート

セルフケアだけで改善しない場合や、日常生活への支障が大きい場合は、専門家の力を借りることが不可欠です。日本で利用できる主なリソースを紹介します。

5.1. 医療機関(精神科・心療内科)での治療

まずは「依存症専門外来」を持つ精神科や心療内科を探しましょう。一般的な精神科でも対応できることがありますが、専門性が求められる分野です。

  • 診断と評価:問診や生育歴の聴取、併存する精神疾患(うつ病、ADHD、発達障害など)の有無を評価します。
  • 認知行動療法(CBT):現在、CSBDに対して最も推奨されている心理療法です2,8。自分の思考の癖(認知の歪み)に気づき、衝動に対する具体的な対処行動を学習します。個人カウンセリングや集団療法(デイケアなど)の形で行われます。
  • 薬物療法:CSBDそのものを適応症として承認された薬はまだありませんが、医師の判断により、衝動性を抑えるためにSSRI(抗うつ薬)やナルトレキソン(抗酒薬として知られるオピオイド拮抗薬)などが処方されることがあります。これらは「特効薬」ではなく、心理療法の補助として用いられます2,7

5.2. 自助グループ(12ステップ・プログラム)

回復において極めて強力なのが、「同じ悩みを持つ仲間」の存在です。日本では以下のような自助グループが活動しています。

  • SA(Sexaholics Anonymous):日本各地にミーティングがあります。匿名性が厳守され、言いっ放し・聞きっ放しの形式で経験を分かち合います11
  • SAA(Sex Addicts Anonymous):SAと同様に12ステッププログラムを用いた回復グループです。

これらは宗教団体ではありません。参加費も献金程度で、専門家の治療と並行して通うことが推奨されています。

5.3. 家族・パートナーへの支援

性依存症者のパートナーは、裏切りによる深い心の傷(カサンドラ症候群やPTSDに似た状態)を負うことが多くあります。また、本人の尻拭いをしてしまう「共依存」の関係に陥ることもあります。

家族向けの自助グループとしてS-Anon(エスアノン)などがあります。家族が自分自身の健康と境界線を取り戻すことが、結果として本人の回復にもつながります11

5.4. 公的な相談窓口

いきなり病院に行くのが怖い場合は、お住まいの地域の「精神保健福祉センター」「保健所」に相談してみてください。依存症相談員が配置されていることが多く、守秘義務のもとで適切な医療機関やグループを紹介してくれます2

よくある質問

Q1: 性依存症は完治しますか?

A1: 依存症において「完治(二度と欲求が湧かなくなる状態)」という言葉はあまり使われません。代わりに「回復(一日一日、健康的な生活を積み重ねている状態)」を目指します。糖尿病や高血圧のように、適切な管理とケアを続ければ、症状をコントロールしながら充実した人生を送ることは十分に可能です2

Q2: 女性でも性依存症になりますか?男性との違いは?

A2: はい、女性も性依存症(CSBD)になります。男性はポルノ視聴や自慰行為が中心になる傾向がある一方、女性の場合は「恋愛依存」や「関係性依存」の側面が強く出ることがあり、マッチングアプリでの不特定多数との交際や、ホストクラブ、あるいは売春行為(金銭を得るためというより、承認欲求や寂しさを埋めるため)として現れるケースも報告されています13

Q3: 痴漢や盗撮などの犯罪行為も「病気」のせいにしてよいのですか?

A3: 非常に重要な点ですが、病気(障害)があるからといって、法的責任や道義的責任が免除されるわけではありません。しかし、再犯を防ぐためには、単なる処罰だけでなく、背景にある「性嗜好障害」や「強迫的性行動症」に対する専門的な治療プログラムを受けることが不可欠です。日本では一部の専門医療機関や更生支援プログラムで、加害者臨床が行われています6

Q4: 夫(パートナー)が性依存症かもしれません。どうすればいいですか?

A4: まずはあなた自身の心身の安全を確保してください。相手を責めたり、監視したりすることで行動を止めようとしても、多くの場合うまくいかず、あなたの心が消耗してしまいます。専門の相談機関やS-Anonなどの家族会につながり、「共依存」のパターンから抜け出すためのサポートを受けることを強くお勧めします。

Q5: 治療費はどのくらいかかりますか?

A5: 日本の健康保険が適用される診療(診察、標準的な検査、処方など)であれば、3割負担で済みます。ただし、一部の専門的なカウンセリングや集団療法は自費診療の場合もあります。また、自立支援医療(精神通院医療)制度を利用すれば、自己負担を1割に軽減できる場合があるので、受診先の医療機関や自治体の窓口で相談してください。

結論:この記事から持ち帰ってほしいこと

性依存症(強迫的性行動症)は、恥ずべき秘密ではなく、医学的なサポートが必要な健康上の課題です。脳のブレーキが故障している状態で、意志の力だけで立ち向かうのは困難です。

今日からできることとして、まずはPATHOSリストで現状を確認し、スマホやPCの環境を見直してみてください。そして、少しの勇気を出して専門の相談窓口や自助グループの情報を検索してみてください。「やめられない」という絶望感の中にいるのは、あなた一人ではありません。回復への道は、必ず開かれています。

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参考文献

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  2. 厚生労働省. 依存症についてもっと知りたい方へ. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html(参照日:2025-11-25)
  3. 国立精神・神経医療研究センター(NCNP). 依存症 – こころの情報サイト. https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=819yAWLAzXBx5XZ5(参照日:2025-11-25)
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  6. 厚生労働科学研究成果データベース. 性嗜好障害への対応と治療の国内外の実態とアプローチの現状と課題. 2024. https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/10080312-R5-23000921-soukatubuntan-pdf.pdf(参照日:2025-11-25)
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  15. 木田塔子. 新型コロナウイルス感染症拡大による依存症をもつ人への影響と看護支援のあり方. 日本精神保健看護学会誌. 2025. https://www.jstage.jst.go.jp/article/japmhn/34/1/34_34.24-019/_html(参照日:2025-11-25)
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