流産のリスクと原因、そして心のケア:産婦人科専門家による包括的ガイド
妊娠

流産のリスクと原因、そして心のケア:産婦人科専門家による包括的ガイド

今、このページを開いてくださっているあなたは、ご自身の妊娠について、あるいは過去の経験について、深い不安や悲しみ、そして多くの疑問を抱えていらっしゃるかもしれません。流産に関する情報を調べるという行為そのものが、精神的に大きな負担を伴う辛い作業であることと存じます。私たちJAPANESEHEALTH.ORG編集委員会は、そのようなあなたの心に寄り添い、信頼できる情報を提供することを使命としています。この記事は、日本および世界の最新の科学的根拠に基づき、産婦人科領域の専門家が監修した、流産に関する包括的なガイドです。私たちの目的は、あなたの疑問に一つひとつ丁寧にお答えし、不確かな情報に惑わされることなく、ご自身の体と心について正しく理解するためのお手伝いをすることです。本記事は、専門性、権威性、信頼性の最高基準を満たすべく、情報の正確性、透明性、そして何よりも読者の皆様への共感を最優先に作成されています。この記事を読み進める前に、まず最も大切なことをお伝えさせてください。流産は決して稀なことではなく、その原因の多くは、お母さんの行動や生活習慣にあるわけではありません1。どうかご自身を責めることなく、まずは正確な知識を得ることから始めていきましょう。

監修:
山田 秀人 医師(神戸大学大学院医学研究科 産科婦人科学分野 教授、不育症専門医)


この記事の科学的根拠

この記事は、引用元として明記されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下に、参照された主要な情報源とその医学的指針との関連性を示します。

  • 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会:この記事における流産の定義、診断、および管理に関する記述は、日本の臨床現場における標準的な指針である『産婦人科診療ガイドライン―産科編2023』に基づいています2
  • 医学雑誌『The Lancet』:世界的な流産の発生率や、経験者が直面する心理的、経済的コストに関する記述は、2021年に発表された同誌の包括的な報告書に基づいています3
  • こども家庭庁/厚生労働省研究班:不育症の定義、リスク因子、および日本国内におけるサポート体制に関する情報は、最新の『不育症管理に関する提言2025』や関連する研究報告に基づいています45
  • 米国産婦人科学会 (ACOG):流産の診断基準や管理の選択肢に関する記述は、国際的に広く参照されているACOGの実践報告書に準拠しています6

要点まとめ

  • 早期流産の原因のほとんど(50-80%)は、偶然に起こる胎児の染色体異常であり、母親の行動や生活習慣のせいではありません7
  • 流産は決して珍しいことではなく、医療機関で確認された全妊娠の約10%から15%で起こります。これは6~7人に1人の割合です58
  • 流産を2回以上繰り返す「不育症」と診断された場合でも、適切なサポートや治療を受けることで、最終的に約85%の人が出産に至っています5
  • 一人で抱え込まず、各都道府県の不妊専門相談センターや患者会など、利用できる公的な相談窓口やサポートが存在します。

第1章 まず知っておきたい「流産」の基礎知識

流産という言葉には、多くの不安や悲しみが伴います。しかし、まずはその医学的な定義や確率を客観的に知ることが、漠然とした不安を和らげ、冷静に状況を理解するための第一歩となります。

1.1. 「流産」の医学的な定義

医学の世界では、「流産」という言葉は特定の状態を指すために使われます。その定義を正しく理解することは、医師とのコミュニケーションを円滑にし、ご自身の状況を正確に把握するために不可欠です。

流産の定義

日本では、「妊娠22週未満」で妊娠が継続できなくなることを「流産」と定義しています9。妊娠22週という週数が基準となっているのは、現在の医療水準では、胎児が母体の外で生命を維持できる可能性が出てくるのがこの時期だからです。妊娠22週以降に赤ちゃんが亡くなってしまう場合は、「死産」として区別されます。

早期流産と後期流産

流産は、起こった時期によって二つに分類されます。この区別は、原因や母体への影響が異なるため重要です。

  • 早期流産 (Early Miscarriage): 妊娠12週未満に起こる流産を指します。全流産の8割以上がこの早期流産であり、本記事でも中心的に扱います1
  • 後期流産 (Late Miscarriage): 妊娠12週から22週未満に起こる流産を指します10

化学流産(生化学的妊娠)

妊娠検査薬で陽性反応が出たものの、超音波検査で胎嚢(たいのう)が確認される前にごく初期の段階で流産してしまう状態を「化学流産」または「生化学的妊娠」と呼びます10。これは医学的には流産の回数に含めないのが一般的ですが、経験された方にとっては大きな心の痛みを伴う出来事であることに変わりはありません。不育症の定義では、これが繰り返される場合は考慮されることもあります4

1.2. 流産の確率:誰にでも起こりうること

「自分だけがなぜ?」と感じてしまうかもしれませんが、流産は決して珍しいことではありません。統計データは、流産が妊娠における普遍的な出来事の一つであることを示しています。

医療機関で確認された全妊娠のうち、約10%から15%が流産に至ると報告されています5。これは、妊娠した女性の6〜7人に1人が経験する計算になります8。世界的に見てもその頻度は同様で、権威ある医学雑誌『The Lancet』の報告によれば、世界で毎年約2300万件の流産が起きており、これは全妊娠の15.3%に相当します3

さらに重要なのは、これらの流産の8割以上が妊娠12週未満の「早期流産」であるという事実です1。このことは、妊娠初期がいかにデリケートで、自然淘汰が起こりやすい時期であるかを示唆しています。

日本の調査では、妊娠経験のある女性の約38%から40%が流産を経験したことがあるという報告もあり、多くの女性がこの辛い経験を乗り越えていることがわかります9。この事実は、あなたが決して一人ではないことを物語っています。

1.3. 妊娠週数別の流産リスク:心拍確認が大きな節目

妊娠初期の不安を抱える方にとって、「15%」という全体の確率よりも、「今の私の危険性はどれくらいなのか」という個別の情報が切実に求められます。流産のリスクは、妊娠期間を通じて一定ではありません。妊娠が週数を重ねるごとに、リスクは着実に減少していきます。

特に大きな節目となるのが、超音波検査で胎児の心拍が確認されることです。心拍が確認できたということは、胎児が成長の大きなハードルを一つ越えたことを意味し、その後の流産率は劇的に低下します。

一般的な統計データが示す「全体の15%」という数字は、化学流産や心拍確認前の流産もすべて含んだものです。しかし、あなたの妊娠が次の段階へ進むにつれて、その危険性は変化します。例えば、妊娠8週で無事に心拍が確認された場合、あなたの流産危険性はもはや15%ではなく、はるかに低い数値になります。この「危険性の個別化」を理解することは、過度な不安を和らげる上で非常に重要です。

以下の表は、症状のない妊婦さんにおいて胎児心拍が確認された後の、週数ごとの流産率の目安を示したものです。

表1:胎児心拍確認後の週数別流産率の目安
妊娠週数 流産危険性
6週 9.4%
7週 4.2%
8週 1.5%
9週 0.5%
10週 0.7%
出典: 2008年の研究データに基づく11

この表が示すように、心拍確認後、週数を重ねるごとに流産の危険性が明確に減少していくことがわかります。このデータは、漠然とした恐怖を、具体的な希望へと変える手助けとなるでしょう。

1.4. 年齢と流産率:知っておくべき現実

流産の危険性に影響を与える最も大きな要因の一つが、女性の年齢(母体年齢)です。これは非常にデリケートな問題ですが、正確な情報を知っておくことは、ご自身の状況を理解し、将来の計画を立てる上で重要です。

年齢とともに流産率が上昇する主な理由は、卵子の質の変化(老化)にあります12。女性の卵子は胎児の時に作られて以降、新たに作られることはありません。年齢を重ねるとともに卵子も年をとり、細胞分裂の際に染色体異常が起こりやすくなるのです13。これが、流産の最大の原因である胎児の染色体異常の増加に直結します。

また、近年では40歳以上の男性の年齢(父親年齢)も、流産危険性の上昇と関連があることが指摘されています14

以下の表は、日本産科婦人科学会(JSOG)が公表した2020年の体外受精(ART)データに基づき、母体年齢別の治療成績を示したものです。これは体外受精のデータですが、年齢と妊娠・流産・出産の関連性を理解する上で非常に参考になります。

表2:【2020年 日本】体外受精における母体年齢別の治療成績
年齢 妊娠率 (移植あたり) 生産率 (移植あたり) 流産率 (妊娠あたり)
30歳 約40% 約30% 約15%
33歳 約40% 約30% 約18%
35歳 約35% 約25% 約20%
36歳 約33% 約23% 20%を超える
38歳 約28% 約18% 約30%
40歳 約22% 約12% 約40%
42歳 約15% 約6% 約50%
43歳 約12% 5% 約55%
44歳 約10% 3% (5%を切る) 約60%
45歳以上 5%未満 1%未満 65%以上
出典: 日本産科婦人科学会 2020年ARTデータを基にしたNLI基礎研究所の分析15

この日本国内のデータは、いくつかの重要な事実を明確に示しています。

  • 35歳を境に、妊娠率・生産率の低下と流産率の上昇が顕著になります12
  • 36歳で、流産率は20%を超えます15
  • 40歳では、妊娠してもその約40%が流産に至ります9
  • 44歳になると、出産に至る確率(生産率)は、医学的な一つの目安とされる5%を下回ります15

このデータは、年齢という変えられない現実を突きつけますが、同時に、不妊治療の助成金制度で年齢制限が設けられていることの医学的妥当性など、社会制度の背景を理解する助けにもなります。

第2章 なぜ流産は起こるのか:原因とリスク因子

流産を経験したとき、多くの人が「自分の何が悪かったのだろう」と自問し、自分を責めてしまいます。しかし、科学的な事実は、その考えが正しくないことを示しています。この章では、流産の原因を正しく理解し、不必要な罪悪感から解放されることを目指します。

2.1. 最も多い原因:胎児の染色体異常

流産の原因を考える上で、最も重要で、そして知っておくべき事実は、早期流産(妊娠12週未満)の50%から80%は、胎児(胎芽)の染色体異常が原因であるということです7

これは、受精卵が細胞分裂していく過程で、遺伝情報が書き込まれた染色体の数や構造に偶然のエラー(偶発的異常)が生じてしまうことで起こります。これは、両親の染色体が正常であっても起こりうる、いわば「生命の設計図の書き間違い」のようなものです12

このような染色体異常を持つ受精卵の多くは、残念ながらうまく育つことができません。流産は、体がその妊娠を継続できないと判断した結果起こる、自然淘汰のメカニズムの一部と考えることができます。

つまり、早期流産の多くは、妊娠が成立した時点ですでに運命づけられており、お母さんの妊娠中の行動や生活習慣とは無関係です。安静にしていても、食事に気をつけていても、残念ながら防ぐことができない流産なのです。この事実を理解することは、心の負担を軽減するために非常に重要です。

2.2. 母体側の要因と生活習慣

胎児の染色体異常が早期流産の主な原因である一方、母体側の健康状態や生活習慣が流産の危険性を高める可能性も指摘されています。ただし、これらが原因となるのは、主に後期流産や、流産を繰り返す「不育症」の場合です。

  • 内分泌の異常 (Endocrine Issues): コントロールされていない糖尿病や、甲状腺機能の異常(特に治療が必要な甲状腺機能低下症)は、流産の危険性を高めることが知られています7。これらの疾患は、適切な治療によって危険性を管理することが可能です。
  • 子宮の形態異常 (Uterine Abnormalities): 生まれつきの子宮の形の問題(中隔子宮など)や、子宮筋腫、子宮内の癒着などが、受精卵の着床や胎児の成長を妨げ、流産の原因となることがあります7
  • 感染症 (Infections): 梅毒、パルボウイルスB19、サイトメガロウイルスなど、特定の感染症が流産の危険性を高めることがありますが、これは比較的稀な原因です16
  • 生活習慣 (Lifestyle Factors): 以下の生活習慣は、流産の危険性をわずかに高める可能性が指摘されており、妊娠中は見直すことが推奨されます。
    • 喫煙 (Smoking): 喫煙(受動喫煙を含む)は、流産、早産、低出生体重児の危険性を高めることが確実視されています。禁煙は、母子双方の健康にとって非常に重要です17
    • 飲酒 (Alcohol): 妊娠中のアルコール摂取は、安全な量が確立されていません。胎児性アルコール症候群の危険性もあるため、妊娠がわかったら完全に禁酒することが強く推奨されます18
    • カフェイン (Caffeine): 1日に300mgを超えるような過剰なカフェイン摂取(コーヒー3杯以上に相当)は、流産危険性を高める可能性が指摘されています。適度な量(1日1〜2杯程度)に控えることが望ましいでしょう4
    • 肥満・痩せすぎ (Body Mass Index): 体格指数(BMI)が著しく高い(肥満)または低い(痩せすぎ)場合、ホルモンバランスの乱れなどから流産危険性が上がることが知られています19

2.3. 流産を繰り返す場合:「不育症」について

一度の流産(散発性流産)が主に胎児側の偶然の要因で起こるのに対し、流産を繰り返す場合は、背景に何らかの母体側・父親側、あるいは夫婦双方の要因が隠れている可能性があります。この状態を「不育症(Recurrent Pregnancy Loss: RPL)」と呼びます。

かつては「3回以上の流産」と定義されていましたが、近年の国際的な動向や日本の専門家の提言により、現在は「2回以上の流産・死産」を経験した場合に不育症と定義され、原因を調べるための検査が推奨されるようになっています20

不育症の検査を受けることで、流産の危険性を高めている原因が特定できる場合があります。原因がわかれば、それに対する治療を行うことで、次回の妊娠で無事に出産できる可能性を高めることができます。

しかし、ここで非常に重要なのは、専門的な検査を尽くしても、約65%の事例では明確な原因が見つからない(原因不明不育症)という事実です5。このことを事前に知っておくことは、検査結果に過度な期待を抱き、原因が見つからなかった場合に落胆することを避けるために大切です。

以下の表は、日本で行われた研究に基づく、不育症の危険因子の頻度を示したものです。

表3:日本における不育症の危険因子の頻度
危険因子 頻度
原因不明 約65.1%
甲状腺機能異常 9.5%
抗リン脂質抗体陽性 8.7%
子宮形態異常 7.9%
凝固第XII因子活性欠乏症 7.6%
プロテインS低下症 4.3%
夫婦染色体構造異常 3.7%
出典: 厚生労働省/AMED研究班データ4

この表は、原因が特定できる事例がある一方で、半数以上は原因不明であることを示しています。しかし、原因不明であっても、次回の妊娠で出産に至る可能性は十分にあります。この点については、第4章で詳しく解説します。

第3章 医療機関での対応:兆候・診断・管理

「もしかして流産かもしれない」と感じたとき、冷静でいることは難しいものです。しかし、医療機関でどのようなことが行われるのかを事前に知っておくことで、不安が少し和らぎ、落ち着いて行動することができます。この章では、流産の兆候から診断、そしてその後の管理方法まで、一連の臨床的な流れを解説します。

3.1. もしかして?流産の兆候

流産を疑う主な兆候は「性器出血」と「腹痛」です21

  • 性器出血 (Vaginal Bleeding): 色は茶色っぽいおりものから鮮やかな赤色まで様々で、量も少量のにじむ程度から月経のように多いものまで個人差があります。
  • 腹痛・けいれん (Abdominal Pain/Cramping): 下腹部に生理痛のような鈍い痛みや、周期的な張り、けいれんを感じることがあります。

しかし、ここで最も強調したいのは、これらの症状が必ずしも流産を意味するわけではないということです1。妊娠初期には、着床に伴う出血や、胎盤が作られる過程でできる絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)など、妊娠の正常な経過の一部として出血が起こることも少なくありません10

パニックにならず、まずは落ち着いて状況を観察しましょう。ただし、以下のような場合は、時間外であってもかかりつけの医療機関に連絡し、指示を仰ぐ必要があります。

  • 出血量が多い(1時間にナプキンが完全に濡れてしまう、大きな血の塊が出るなど)22
  • 我慢できないほどの強い腹痛がある
  • 発熱や悪寒を伴う

3.2. 流産の診断方法:超音波検査と血液検査

医療機関では、流産の診断を慎重に行います。なぜなら、正常な妊娠を誤って流産と診断してしまうことを絶対に避けなければならないからです。診断は主に、経腟超音波検査と血液検査を組み合わせて行われます。

  • 経腟超音波検査 (Transvaginal Ultrasound): 腟から細いプローブを挿入して子宮内の様子を詳しく観察します。医師は以下の点を確認しています23
    • 胎嚢(たいのう): 赤ちゃんが入る袋が子宮内に正しくあるか。
    • 卵黄嚢(らんおうのう): 赤ちゃんの栄養源となるリング状の構造。
    • 胎芽・胎児と心拍: 赤ちゃんの姿と、その心臓が動いているか。

    流産の確定診断には、国際的にも非常に厳格な基準が設けられています。これは、万に一つも正常な妊娠を傷つけないための安全策です。例えば、「胎児の大きさが7mm以上あるのに心拍が確認できない」「胎嚢の大きさが25mm以上あるのに胎児が見えない」といった基準を満たした場合に、初めて流産(稽留流産)と診断されます23。一度の検査で判断がつかない場合は、1〜2週間後に再検査を行い、慎重に経過を観察します。

  • hCG血液検査 (hCG Blood Tests): hCGは妊娠中に分泌されるホルモンで、その血中濃度を測定します。一度の測定値だけでは診断できませんが、48時間後の再検査で数値がどのように変化したか(正常妊娠では約1.5〜2倍に増加する)を見ることで、妊娠が順調に継続しているかどうかの重要な手がかりとなります23
  • 異所性妊娠(子宮外妊娠)の鑑別: 妊娠初期の出血や腹痛で最も注意すべき疾患の一つが、異所性妊娠です。これは母体の命に関わる危険な状態であるため、医師は超音波検査で子宮内に胎嚢が確認できるかどうかを非常に重視します。子宮内に胎嚢が見えないのにhCGの値が高い場合は、異所性妊娠の可能性を念頭に置いた管理が必要となります7

3.3. 流産と診断された後の選択肢

残念ながら流産と確定診断された場合、その後の対応にはいくつかの選択肢があります。どの方法を選ぶかは、医学的な状況(流産の種類や進行度)、そしてご自身の希望やライフスタイルを考慮して、医師と相談の上で決定します。これは「シェアード・ディシジョン・メイキング(共同意思決定)」と呼ばれ、あなたが主体的に関わることが大切です。

  • 待機的管理 (Expectant Management): 手術や薬を使わず、自然に胎嚢などの組織が排出されるのを待つ方法です。
    • 利点: 最も侵襲が少なく、自然な経過をたどれる。
    • 欠点: いつ排出が起こるか予測できず、数週間かかることもある。突然の大量出血や強い痛みを伴う可能性がある。組織が完全に排出されず(不全流産)、結局手術が必要になる場合がある。
    • 成功率: 約80%6
  • 薬物による管理 (Medical Management): 子宮収縮を促す薬剤(ミソプロストールなど)を用いて、人工的に組織の排出を促す方法です。
    • 利点: 手術を避けられる。待機的管理よりは排出のタイミングを計画しやすい。
    • 欠点: 強い腹痛や出血を伴う。吐き気や下痢などの副作用が出ることがある。待機的管理と同様、不全流産となり追加の処置が必要になる場合がある。
    • 補足: 近年、ミフェプリストンという薬剤を併用することで、成功率が高まることが報告されています6
  • 外科的治療(子宮内容除去術) (Surgical Management): 器具を用いて子宮内の組織を取り除く手術です。一般的に「流産手術」と呼ばれ、吸引法(MVA/D&A)や掻爬法(D&C)があります。
    • 利点: 短時間で処置が完了し、最も確実性が高い(成功率約99%)。出血や痛みの期間が短い。排出された組織を染色体検査に提出できる。
    • 欠点: 麻酔や手術に伴う危険性(子宮穿孔、感染、癒着など)がゼロではない。心身への負担を感じることがある。
    • 補足: 日本では、妊娠12週未満の稽留流産や不全流産に対して推奨される標準的な治療法の一つです24

3.4. 不育症の治療法

流産を2回以上繰り返す「不育症」と診断され、その原因が特定された場合には、次回の妊娠に向けた治療が行われます。

  • 抗リン脂質抗体症候群 (APS): 血液が固まりやすくなるこの疾患に対しては、低用量アスピリン(血液をサラサラにする)とヘパリン(血液を固まりにくくする)の併用療法が、流産率を下げ、出産率を上げる効果が確立された標準治療です7
  • 子宮形態異常: 特に中隔子宮の場合、子宮鏡を用いて子宮内の隔壁を切除する手術(子宮鏡下中隔切除術)が、流産率を低下させる可能性があるとして選択肢の一つとなります7
  • 甲状腺機能異常: 明らかな甲状腺機能低下症や亢進症は、専門医による適切なホルモン治療を行うことで、妊娠予後の改善が期待できます7
  • 原因不明不育症: 検査をしても原因が特定できない場合、残念ながら確立された薬物療法は存在しません25。しかし、希望を失う必要は全くありません。このような場合に最も重要とされるのが、「Tender Loving Care (TLC)」や「支持的ケア」と呼ばれるアプローチです7。これは、特別な薬を使うのではなく、医療者が患者さんの不安に寄り添い、頻繁な超音波検査で赤ちゃんの無事をこまめに確認し、共感的なコミュニケーションを通じて精神的なサポートを密に行うことを指します。この手厚いサポートだけで、ストレスが軽減され、出産率が向上することが多くの研究で示唆されています。これは、心が妊娠の維持に深く関わっていることを示す、非常に希望に満ちた知見です。

また、重度の難治性症例に対しては、免疫グロブリン大量療法などの先進的な治療が日本国内の一部施設で研究的に行われています4

第4章 心のケアと次の妊娠に向けて

流産の経験は、身体的な回復だけでなく、心の回復にも時間が必要です。見えない傷は、時に身体の傷よりも深く、長く痛むことがあります。この章では、悲しみとの向き合い方、利用できるサポート、そして未来への希望についてお伝えします。

4.1. 悲しみとの向き合い方:グリーフケア

流産後の悲しみ、喪失感、罪悪感、怒りといった感情は、すべて自然な反応です。その感情を無理に押し殺したり、早く忘れようとしたりする必要はありません。

日本の調査では、流産を経験した女性の93%が直後に「非常につらい・まあつらい」と感じ、その感情は1年以上経っても3割以上の人に残ることがわかっています26。また、国際的な研究では、流産後に不安障害、うつ病、さらには心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症する危険性が高まることも報告されています3

世界保健機関(WHO)は、流産を経験した女性が直面する不当な偏見や烙印(スティグマ)を非難し、社会全体で支える必要性を訴えています27。あなたの悲しみは、決して軽視されてよいものではありません。

  • 自分を許す: まずは、自分を責めるのをやめましょう。第2章で述べたように、早期流産のほとんどはあなたに責任のない、偶然の出来事です。
  • 感情を表現する: パートナーや信頼できる友人、家族に気持ちを話してみましょう。話すことが難しい場合は、日記に書き出すだけでも心の整理に繋がります。
  • パートナーとの関係: 流産はカップルの問題です。男性もまた、表現の仕方は違えど、悲しみや無力感を抱えています。お互いの気持ちを尊重し、対話する時間を持つことが大切です。
  • 社会的なサポート制度を知る: 日本には、流産を経験した女性を支える制度があります。妊娠12週以降の流産・死産の場合、労働基準法に基づき産後休業を取得できます。また、週数を問わず、流産・死産後1年以内の女性労働者は、医師の指導に基づき勤務時間の短縮や休憩などの「母性健康管理措置」を事業主に申し出ることができます28。これらの権利を知っておくことも重要です。

4.2. 日本国内の相談窓口とサポート

一人で抱え込まず、専門家や同じ経験をした人々のサポートを求めることは、回復への大きな一歩です。日本には、以下のような相談窓口があります。

  • 公的機関・相談センター: 各都道府県や指定都市に設置されている「不妊専門相談センター」では、「不妊」という名称ですが、不育症や流産に関する相談も専門の医師、助産師、心理士などが無料で受け付けています29。流産後の心のケア(グリーフケア)に関するカウンセリングを行っているセンターも多くあります30。お住まいの地域のセンターを検索してみてください。保健所・保健センターの母子保健担当の保健師も相談に応じてくれます31
  • ピアサポート・患者会: 同じ痛みを経験した人々と気持ちを分かち合う「ピアサポート」は、孤独感を和らげ、回復の大きな力となります。「SIDS家族の会」や「ポコズママの会」など、流産・死産を経験した家族を支援するNPO法人や自助グループが全国で活動しており、お話会や電話相談などを実施しています30
  • 医療機関: 不育症を専門とする大学病院やクリニックでは、専門のカウンセラーやスタッフによる心理的サポート体制が整っている場合があります32。かかりつけの医師に相談してみるのも良いでしょう。

これらのリソースは、あなたが一人ではないこと、そして助けを求めることができる場所があることを示しています。

4.3. 流産後の妊娠について

心の傷が癒えるのには時間がかかりますが、多くのカップルは再び赤ちゃんを授かることを望みます。ここでは、次回の妊娠に関する現実的かつ希望に満ちた情報をお伝えします。

次の妊娠はいつから?

身体的には、通常1〜2回の正常な月経が来た後であれば、妊娠を再開しても医学的な問題はないとされています。しかし、心の準備が整うことが何よりも大切です。焦らず、ご自身のペースで考えていきましょう。

また流産してしまうのでは?

この不安は、流産を経験した誰もが抱くものです。

  • 一度の流産(散発性流産)の場合: 次回の妊娠で流産する危険性は、基本的に妊娠経験のない人と大きく変わらないとされています33。一度の流産が、次の流産の危険性を著しく高めるわけではありません。
  • 不育症(2回以上の流産)の場合: 確かに流産の危険性は高まりますが、決して希望がないわけではありません。

ここで、非常に重要なデータがあります。日本の不育症研究によると、不育症と診断された方でも、最終的に約85%が出産に至っています5。さらに、流産回数が4回に及んだ場合でも、その後の出産率は60%以上あると報告されています5

この事実は、たとえ辛い経験を繰り返したとしても、赤ちゃんを腕に抱く日が来る可能性は非常に高いことを力強く示しています。

よくある質問

妊娠初期の出血は、すべて流産の兆候ですか?

必ずしもそうとは限りません。妊娠初期には、受精卵が子宮内膜に着床する際の「着床出血」や、胎盤が形成される過程で起こる「絨毛膜下血腫」など、病的な意味のない出血も多くみられます10。しかし、自己判断は禁物です。出血があった場合は、少量であってもかかりつけの医療機関に連絡し、指示を仰ぐことが重要です。

一度流産すると、次の妊娠でも流産しやすくなりますか?

一度の流産(散発性流産)を経験した場合、次回の妊娠で再び流産する危険性が著しく高まるわけではありません33。危険率は、同じ年齢で流産経験のない女性とほぼ同じです。ただし、流産を2回以上繰り返す場合は「不育症」の可能性があり、一度検査を受けることが推奨されます20

流産の手術後、いつから次の妊娠を考えても良いですか?

身体的な回復という観点からは、手術後に1〜2回の正常な月経が来れば、子宮の状態は妊娠可能なレベルまで回復していると考えられます。しかし、それ以上に大切なのは心の回復です。ご自身の気持ちの準備が整うまで、焦る必要はまったくありません。パートナーとよく話し合い、お二人のペースで次のステップに進むことが望ましいです。

流産の原因は調べることができますか?

流産を繰り返す「不育症」の場合、血液検査(自己抗体、凝固因子、ホルモンなど)や子宮の形態検査、夫婦の染色体検査などによって、原因を調べることが可能です4。しかし、最も重要な事実として、現在の医学で検査を尽くしても、約65%の事例では明確な原因が見つからない「原因不明不育症」と診断されます5。原因がわからなくても、次回の妊娠で出産に至る可能性は十分にあります。

結論

本記事では、流産に関する医学的な事実、原因、そして心身のケアについて、最新の科学的根拠に基づいて包括的に解説してきました。最後に、最も大切なポイントを改めてお伝えします。

あなたは一人ではありません。 流産は多くの女性が経験する出来事であり、その悲しみや不安を分かち合える場所があります。
あなたのせいではありません。 早期流産のほとんどは、防ぐことのできない胎児の染色体異常が原因です。自分を責める必要は全くありません。
専門的なサポートがあります。 医学的な検査や治療はもちろん、あなたの心を支えるための相談窓口や支援団体が日本国内に存在します。
未来への希望はあります。 たとえ流産を経験したとしても、多くの女性がその後、無事に出産を迎えています。その可能性は非常に高いのです。

流産という経験は、言葉に尽くせないほど辛いものです。しかし、正しい知識はあなたを不必要な罪悪感から解放し、適切な行動へと導く光となります。どうか焦らず、ご自身の心と体を大切にしながら、一歩ずつ前に進んでいってください。

JAPANESEHEALTH.ORG編集委員会は、これからもあなたの健康と幸せを心から願い、信頼できる情報を提供し続けます。

免責事項この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイスを構成するものではありません。健康上の懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

参考文献

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