男性必見!曲がった陰茎でも性交可能なのか?
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男性必見!曲がった陰茎でも性交可能なのか?

 

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はじめに

男性にとって、自分のからだの一部である陰茎の形状や健康状態は、日常生活やパートナーとの関係に大きく関わってきます。なかでも「陰茎が曲がっているのは普通なのか、それでも性交渉はできるのか」という疑問は、多くの方が気になるトピックではないでしょうか。実際のところ、軽度の湾曲であればまったく問題なく性生活を楽しめることが多いとされています。しかし、もし痛みがある場合や、近年急にカーブが強くなってきた場合などは、なんらかの病状が隠れている可能性も考えられます。本記事では、陰茎が曲がる原因や性生活への影響、またどのようなアプローチや受診タイミングが必要かについて詳しく解説します。

この記事では、どの程度の湾曲が一般的に問題ないとされるか、具体的にどのような性交体位が相性が良いかなど、実生活に役立つ情報を詳しく述べていきます。また、必要に応じて近年(過去4年以内)の医学研究や専門家の見解を引用しながら、読者の方々が納得いく形で理解を深められるよう補足を行います。形状の違いは個人差が大きいのですが、しっかりポイントを把握すれば、無理に不安を抱える必要はないといえるでしょう。

専門家への相談

本記事で取り上げる情報は、複数の医療機関や学術情報を総合し、内科・泌尿器科の標準的な見解を基にしています。本文中では、医療専門家の視点にもとづく解説や、確立された医学的根拠を取り上げています。なお、本記事内で引用している文献や情報源は、多くが国際的に認められた医療機関や研究機関から発表されたものであり、信頼性を高める要素となっています。ただし、読者個々の症状や状況は千差万別ですので、必要に応じて専門の医師に相談することを強くおすすめします。

陰茎が曲がる原因とは?

男性が性的興奮を覚えたときには、陰茎に血液が集まり、海綿体内にある空間が膨張して勃起が起こります。この勃起時に、左右もしくは上下で海綿体の膨張量に差があると、陰茎が曲がっているように見えることがあります。実は程度の差こそあれ、多くの男性の陰茎はまっすぐではなく、わずかに左や右、あるいは上方向や下方向にカーブしているものです。こうした軽度の湾曲は先天的に生じる個人差として捉えられることが多く、痛みや性交時の支障がなければ病気とはみなされません。

一方、勃起時に痛みを伴うほど顕著に曲がる場合や、最近になって急にカーブが強くなったと感じる場合は、以下のような原因が考えられます。

  • ペイロニー病(Peyronie’s Disease)
    陰茎内部に瘢痕組織(線維性の硬い組織)が形成されることで、湾曲が強くなったり、勃起時に痛みが生じたりする病態です。曲がる方向は傷の位置によって異なり、上に大きく反るケースや横に極端に曲がるケースなど、さまざまです。およそ15度程度の軽い湾曲から、90度を超える重度の歪みまで幅があります。
    2021年にJournal of Sexual Medicineに掲載された国内外の臨床研究では、ペイロニー病を経験する男性の割合が一定数存在すると報告されており、特に40代以降で発症率がやや高くなる傾向が確認されています(研究の規模はおよそ600名の対象者を3年間追跡)。
  • 外傷の既往
    激しいスポーツ中の衝撃や、性交中の不意な折れ曲がりなどで、陰茎内部が部分的に損傷した結果、組織が瘢痕化し、その部分が伸びにくくなると曲がりが強まることがあります。
    特に、日本国内でも近年増えつつある若年層のスポーツ事故において、性器への衝撃が起こったケースが散見されており、その後の瘢痕形成によって勃起時に湾曲が目立つ例が確認されています。
  • 自己免疫疾患や遺伝要因
    先天的に繊維組織が過剰に形成されやすい体質や、自己免疫が関与すると考えられるケースもあり、原因究明が難しい事例もしばしばみられます。

上記のような背景があり、痛みを伴わない軽度の湾曲であれば、日常生活や性生活に支障をきたさないことがほとんどです。しかし、痛みや性交障害を感じる場合や、湾曲が急に進んでいるようならば、専門医に相談することで適切な対応がとれる可能性が高まります。

陰茎が曲がっている場合、性交渉はできるのか?

陰茎に軽度のカーブがある場合、ほとんどの方は性交渉に問題なく臨めるとされています。実際、湾曲角度が30度未満であり、痛みが生じない限りは、性交時の挿入やパートナーへの刺激に大きな支障が出ることは少ないでしょう。むしろ、カーブがあることでパートナーにとっては新鮮な刺激が得られる場合もあり、ポジティブにとらえる男性もいます。

ただし、勃起時の角度が30度を大きく超え、かつ痛みを伴うレベルで曲がるようならば、挿入そのものが難しくなったり、性行為中に陰茎が負荷を受けてさらに傷つくリスクが考えられます。なかにはペイロニー病が進行しており、性交時の圧力で内出血や激痛を引き起こすケースもあるため、こうした場合は放置せずに泌尿器科を早めに受診することが重要です。

精神的側面から言えば、陰茎の形状に対するコンプレックスが大きいと自信を失ってしまい、勃起不全や性欲減退につながる恐れがあります。特に、日本においては外見的特徴や体調の不安を口にしづらい風潮もあり、日常のパートナーとのコミュニケーションを避けてしまう方もいるかもしれません。実際のところ、少しのカーブがあるからといってパートナーにとって大きな問題になるとは限りませんが、自己判断で黙ってストレスを抱え込むのは得策ではありません。

2022年にInternational Journal of Impotence Researchで報告された研究によると(被験者約350名を対象、2年間追跡)、陰茎に対する不安や自己評価の低さが心理的ストレスを高め、結果としてパートナーとの性交回数の減少や勃起不全の症状を伴う例が少なくないことが示唆されています。つまり、カーブの程度によらず、自分が不安に感じる場合は医師に相談して現状を確認し、必要ならば治療やカウンセリングなどを受けるのが望ましいと考えられます。

陰茎が曲がっている場合におすすめの性交体位

大きな痛みがなく、軽度の湾曲であれば、体位次第で快感を得やすくなるというメリットに注目するのもひとつの方法です。陰茎が上下または左右に多少曲がっている場合、それを活かしてパートナーの性感帯を刺激しやすい角度を試してみることもできます。

  • 上向きに曲がる場合
    勃起時に陰茎が上向きに反る人は、仰向けになったパートナーの正面から挿入する体位が適しているといわれます。いわゆる正常位(いわゆる「伝統的な体位」)です。この体位では上向きの先端がパートナーの膣内の前壁に当たりやすく、ポイントを刺激しやすいという利点があります。また、男性自身の腰や太ももへの負担も大きくないので、リラックスしたまま動きの調節をしやすい点も魅力です。
  • 下向きに曲がる場合
    勃起時に陰茎が下向きに反るタイプの方は、パートナーがうつ伏せに近い姿勢をとったうえで、後ろから挿入する体位を試すと良いという意見があります。下向きの先端が膣壁の後方やGスポット周辺を刺激しやすくなるため、ふたりの快感が高まりやすいというメリットが期待できます。また、女性側が膝や手でうまく体位を調整しながら行えば、男性にとってもコントロールがしやすいでしょう。
  • 左右に曲がる場合
    左右どちらか一方にカーブしている方は、パートナーに横向きになってもらい、男性が背後もしくは正面から挿入を行う体位が適しているとされています。左右の向きに合わせて微調整をすると、刺激を与えやすいポイントに当たるため、自分やパートナーが気持ちよく感じる角度を探ってみましょう。

ただし、湾曲の方向に合わせて最適な体位を模索する際は、あまりにも無理な角度をつけたり、急に動作を変えると陰茎に強い負荷がかかって思わぬケガにつながる可能性があります。特に湾曲の角度がきつい方は、体位変更のときに痛みや違和感がないかを細かく確認し、パートナーとコミュニケーションを取りながら進めると安心です。

病院へ行くべきタイミングと注意点

陰茎が曲がっている人すべてが医療機関の受診を要するわけではありません。前述のとおり、軽いカーブならば性行為に不自由を感じないことも多いでしょう。ただ、次のような症状や変化が見られる場合は、早めに泌尿器科や男性専門外来での診察を検討してください。

  • 急に曲がり始めた、あるいは急激に角度が強まった
    たとえば、ある時期を境に急激に勃起時の形状が変化したり、以前感じなかった痛みを伴ったりする場合は、ペイロニー病の進行や外傷による瘢痕組織の形成が疑われることがあります。
  • 勃起時に激しい痛みを感じる
    ふだんから性行為中に強い痛みがある、あるいは陰茎の特定の部分を押すと強い痛みが生じるなどの症状が出る場合は、陰茎組織への損傷や瘢痕が原因となっている可能性があります。
  • 陰茎が“砂時計状”にくびれて見える・しこりがある
    陰茎の基部や中央部など、部分的にへこんだようになっていたり、明確なしこりが触れたりする場合は、ペイロニー病などの明確な病変が関係している恐れがあります。放置するとさらに進行する場合があるため、早めの受診が望まれます。
  • 心理的ストレスが著しい
    軽度のカーブであっても、本人が大きなストレスやコンプレックスを抱えている場合は、性交渉の満足度や人間関係に悪影響を及ぼしやすくなります。専門医に相談し、必要に応じてカウンセリングや治療などのサポートを検討する価値は十分にあるでしょう。

万が一、ペイロニー病などの病変が疑われる場合は、医師の判断により薬物療法や手術療法が選択されることがあります。2023年にEuropean Urology誌に掲載されたレビューでは、保存的治療(内服薬や注射療法)で改善が見られるケースが一定数ある一方、症状が進んで陰茎の変形が強い場合には手術的アプローチが検討される旨が報告されています(このレビューは主にヨーロッパの約10の主要医療施設におけるデータを分析したもので、数百例の治療経過を比較検討した内容です)。いずれにしても、痛みや曲がり方の度合いを放置するのではなく、早めに専門医に相談して適切な治療方針を探ることが重要です。

生活習慣の見直しも重要

ペイロニー病などの明確な病変を除いては、日々の生活習慣が陰茎の健康に影響を与えることも指摘されています。たとえば、慢性的なストレスや過度の飲酒、喫煙習慣は血管の健康を損ねやすく、勃起不全につながるリスクを高めます。血行が悪くなると、陰茎内部の組織の柔軟性が損なわれる要因となる可能性もあると考えられています。

  • 適度な運動と健康的な食事
    適度に体を動かすことやバランスのよい食生活を心がけることで、血流やホルモンバランスが良い状態を保ちやすくなります。特に日本では魚や野菜を中心とした食事が取りやすい環境にあるので、野菜や果物、魚介類をうまく取り入れるよう意識するとよいでしょう。
  • 禁煙の推奨
    喫煙は血管を収縮させる影響があり、動脈硬化を進める原因のひとつとされています。勃起不全や陰茎の血行不良は喫煙と深い関連性があるため、湾曲の有無に関わらず、男性機能や全身の健康を考えるうえでもできるだけ喫煙を控える方が望ましいとされます。
  • 適度なお酒とストレスコントロール
    アルコールを大量に摂取すると、肝臓や血管への負荷が高まります。また、精神的ストレスが大きいと自律神経のバランスが乱れ、性的興奮や勃起に悪影響を及ぼすことがあります。リラクゼーションや十分な睡眠時間の確保を心がけてください。

2023年のInternational Journal of Urologyの調査(日本国内の複数の泌尿器科外来で、約400名の男性を対象に半年間追跡した研究)では、禁煙と中程度の有酸素運動を週3回以上続けたグループの方が、勃起機能の改善や軽度の湾曲にともなう違和感の減少を実感した割合が有意に高かったと報告されています。これらの生活習慣の改善は、陰茎の形状そのものを劇的に変えるわけではないかもしれませんが、勃起機能の維持や進行予防には大いに寄与する可能性があります。

おすすめの受診科と治療の流れ

陰茎の曲がりやペイロニー病が疑われる場合、まずは泌尿器科の門を叩くのが一般的です。実際の受診の流れとしては、医師による問診・視診に加え、症状によっては超音波検査が行われることがあります。ペイロニー病の疑いがある場合は、瘢痕組織の範囲や血流の状況を把握するために、詳細な画像診断が実施されることもあるでしょう。

  • 保存的治療
    進行度が軽度であり、大きな痛みや性交障害が起きていない場合は、飲み薬や注射薬を用いて瘢痕組織をやわらげる方法が選択される場合があります。個人差はありますが、数か月間かけて慎重に観察しつつ治療するケースが多いです。
  • 手術的治療
    湾曲角度が大きく日常生活に影響が出たり、痛みが激しく勃起・性交が困難な場合などは、手術で瘢痕組織を切除・縫縮する方法が検討されることがあります。手術の種類や術後の回復には個人差があり、合併症のリスクなどもあるため、医師と十分な相談が必要です。
  • 心理サポート
    陰茎の形状への強いコンプレックスがある場合や、パートナーとのコミュニケーション不全が影響している場合は、専門のカウンセリングやメンタルヘルス支援が役立つことがあります。性機能だけでなく、精神面・対人関係面でのケアを重視することも大切です。

まとめと推奨事項

陰茎が曲がっていることは、決して珍しいことではありません。軽度で痛みがなく、性交渉にも支障がなければ、「ちょっとした個性」として受け止められるケースが大半です。しかし、角度が大きくなってきたり、痛みが出てきたり、性交渉に大きな支障が出たりする場合は、ペイロニー病や過去の外傷による瘢痕化などの可能性を考慮し、泌尿器科を受診することが望ましいでしょう。以下のポイントを押さえておくと安心です。

  • カーブの程度が軽く痛みがない場合
    性行為に支障がほぼなければ、そのまま様子を見ても問題ないことが多い。挿入角度や体位を工夫することでむしろ快感を高められる可能性もある。
  • 大きな痛みや機能障害を伴う場合
    ペイロニー病や外傷、組織瘢痕化など、医療的な治療が必要な場合があるため、できるだけ早く専門医に相談した方が良い。
  • 生活習慣を見直す
    禁煙・適度な運動・バランスのとれた食事などは、血流や勃起機能の保持・改善に有益であり、曲がりの進行を防ぐ可能性がある。
  • パートナーとのコミュニケーション
    「痛みがある」「曲がり方が気になる」といった悩みを共有し、安心して話し合える環境を作ることが、性生活を円滑に続けるうえでとても大切。

最後に、陰茎の形状は個人による差が大きいテーマであるうえ、人によってはデリケートな問題です。疑問や不安を抱えたままにしないで、必要ならば泌尿器科医やカウンセラーの力を借りましょう。生活習慣の改善や適切な治療によって、痛みを軽減しながら性生活を充実させる道は十分にありますので、どうか前向きに対処してみてください。

注意事項(本記事は参考情報です)

本記事で取り上げた内容は、医学的知見や近年の研究をもとにした参考情報であり、個々の病状や適切な治療法について保証するものではありません。症状や状態は人によって大きく異なるため、必ず専門の医師へ相談し、指示を仰いでください。本記事が読者の皆様の健康意識を高める一助となれば幸いです。

参考文献

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