神経芽腫(小児がん)完全ガイド:診断、最新治療法、予後、家族のためのサポート情報
脳と神経系の病気

神経芽腫(小児がん)完全ガイド:診断、最新治療法、予後、家族のためのサポート情報

神経芽腫は、主に乳幼児期のお子様に見られる特有のがんであり、その診断はお子様とご家族にとって大きな衝撃と不安をもたらします。この包括的なガイドは、JAPANESEHEALTH.ORG編集部が、神経芽腫に関する正確で最新の情報を提供し、ご家族が病気への理解を深め、治療の道のりを歩む上での一助となることを目指しています。

要点まとめ

  • 神経芽腫の基本:神経芽腫は、胎児期の未熟な神経細胞から発生する小児特有のがんです1。主に副腎や交感神経節から発生し、5歳以下、特に乳児期に多く診断されます17。原因は多くの場合不明で、ご両親の行動が原因となることはほとんどありません5
  • 診断の重要性:正確な診断には、画像検査(CT, MRI, MIBGシンチグラフィー)、生検による病理・遺伝子検査(MYCN増幅、ALK変異など)、尿・血液検査が不可欠です12。これらの結果を統合し、病気の広がり(病期)と腫瘍の生物学的特徴を評価します。
  • リスク分類に基づく治療:神経芽腫の治療は、「低・中間・高リスク」の3つの群に分類し、それぞれに最適な治療法を選択します1。低リスクでは手術や経過観察、中間リスクでは化学療法と手術、高リスクでは大量化学療法、造血幹細胞移植、放射線治療、免疫療法(抗GD2抗体薬)などを組み合わせた集学的治療が行われます19
  • 最新治療の進歩:抗GD2抗体薬(ジヌツキシマブ)の国内承認や、ALK阻害薬、131I-MIBG治療などの新しい治療法の開発により、特に高リスク群の治療成績は改善しつつあります202
  • 長期的なケアとサポート:治療後も再発や晩期合併症(成長障害、聴力障害、妊孕性の問題など)に対応するため、長期フォローアップが重要です34。また、医療費助成制度や患者会など、ご家族を支える様々なサポートが存在します5055

1. はじめに:神経芽腫とは? – お子様とご家族が知っておくべきこと

神経芽腫は、胎児期に神経細胞へと発達するはずの未熟な細胞(神経堤細胞)から発生する悪性腫瘍です1。これは、小児期に発生する固形腫瘍の中で、脳腫瘍に次いで多いものの一つとされています1。主な発生部位としては、腎臓の上にある副腎の髄質や、首、胸部、腹部、骨盤など体幹の交感神経節が挙げられます2

重要な点として、神経芽腫は基本的に小児特有のがんであり、成人に発生することは極めて稀です5。この事実は、お子様が「大人の病気」にかかったのではなく、小児期特有の疾患と向き合っていることを理解する上で重要です。この年齢特性は、後の予後因子や治療方針にも関連してきます。

発症年齢と日本での発生頻度

神経芽腫は、特に5歳以下のお子様に多く発症し、診断時年齢の中央値は約17~18ヶ月と報告されています1。日本国内のデータによると、0歳から4歳までに診断されることがほとんどで、この年齢層における発生率は10万人あたり約2人であり、特に0歳児での発生が最も多いとされています7。国立がん研究センターの統計では、0歳から1歳未満の小児がんのうち神経芽腫が占める割合は10.5%、また神経芽腫全体の症例のうち1歳から5歳未満が52.4%を占めるなど、乳幼児期に集中していることが示されています8

乳児期、特に生後1歳未満での発症が多いという事実は、ご両親にとって大きな不安材料となるでしょう。しかしながら、興味深いことに、この年齢層の神経芽腫は、進行した病期(例えばステージMSと呼ばれる特殊な転移形式)であっても、年長児に比べて良好な予後を示すことがあり、中には自然に退縮(腫瘍が自然に小さくなる、あるいは消えること)するケースも報告されています2。この「乳児期発症のパラドックス」とも言える現象は、神経芽腫の複雑な性質の一端を示しており、診断時の年齢が治療方針や予後予測において非常に重要な要素であることを物語っています。

考えられる原因とリスク因子

多くの場合、神経芽腫の正確な原因は不明です5。ほとんどの症例は散発性、つまり偶然に発生すると考えられています。ごく一部(1~2%程度)に、家族内で発生しやすい遺伝的素因が関与している可能性が指摘されていますが、これは稀なケースです3。お子様が重い病気と診断された際、ご両親が原因を探し、自責の念に駆られることは少なくありません。しかし、神経芽腫の発生に関して、ご両親の行動や環境が直接的な原因となることはほとんどないという点が、専門家の間での共通認識です。この点を明確に理解することは、ご両親の精神的な負担を軽減する上で非常に重要です。

2. 神経芽腫の症状:早期発見のために注意すべきサイン

神経芽腫の症状は、発生部位や進行度によって多岐にわたります。早期発見が必ずしも予後改善に直結するわけではないという報告もありますが10、お子様の体調変化に気づき、適切な時期に医療機関を受診することは重要です。

一般的な初期症状と進行時の症状

神経芽腫の初期段階では、ほとんど症状が現れないことが多いとされています4。症状が出現する場合でも、発熱、不機嫌、食欲不振など、他の一般的な小児疾患と区別がつきにくいことがあります。腫瘍が大きくなったり、他の部位に転移したりすると、より特有な症状が現れ始めます。

  • 腹部原発の場合: 最も一般的な発生部位であり、お腹の張りやしこり(硬い塊として触れることがある)、食欲不振、腹痛などが見られます5
  • 胸部・頸部原発の場合: 咳、呼吸困難、顔や首の腫れなどが生じることがあります5
  • 骨への転移: 原因不明の骨の痛み、歩行を嫌がる、手足の腫れなどが現れます5
  • 骨髄への転移: 正常な血液細胞の産生が阻害され、貧血による顔面蒼白や倦怠感、血小板減少によるあざや点状出血、白血球減少による感染症への罹患しやすさなどが見られます5
  • 皮膚への転移: 特に乳児では、青みがかった硬いしこりが皮膚の下に見られることがあります(ブルーベリーマフィン疹と呼ばれることもあります)12
  • 脊髄への圧迫: 腫瘍が脊柱管内に進展し脊髄を圧迫すると、手足の麻痺、筋力低下、排尿・排便障害などが生じることがあります4
  • 眼の周囲の症状: 眼瞼(まぶた)の腫れや皮下出血(「パンダの目」と呼ばれる特徴的な外観)が見られることがあります11

これらの症状は、他の多くの小児疾患でも見られる可能性があります。しかし、複数の症状が重なったり、長引いたり、急速に悪化したりする場合には、ご両親がお子様の普段の様子と「何かが違う」と感じた直感を大切にし、医療機関に相談することが勧められます。

特異的な症状(例:眼球クローヌス・ミオクロヌス症候群、ホルネル症候群)

稀ではありますが、神経芽腫に比較的特異的な症状群も存在します。

  • 眼球クローヌス・ミオクロヌス症候群(OMS): 眼球が不規則に素早く動いたり(眼球クローヌス)、手足や体幹の筋肉がピクピクと不随意に収縮したり(ミオクロヌス)する症状群です4。これは腫瘍随伴症候群の一つと考えられており、神経芽腫の存在を示唆する重要な手がかりとなることがあります。
  • ホルネル症候群: 頸部の腫瘍が顔面への交感神経を圧迫することによって生じ、片側のまぶたが垂れ下がる(眼瞼下垂)、瞳孔が小さくなる(縮瞳)、顔の発汗が低下するといった症状が現れます5
  • カテコラミン過剰産生による症状: 神経芽腫細胞の多くはカテコラミンというホルモンを産生します。これにより、頻脈、高血圧、多汗、いらいら感、あるいは難治性の水様性下痢(VIP産生腫瘍の場合)などが引き起こされることがあります5

受診の目安

以下のような症状がお子様に見られる場合、あるいは複数の症状が続く場合には、小児科医にご相談ください12。原因不明の腹部のしこりや腫れ、原因不明の骨の痛み、歩行困難、眼球の突出、目の周りのあざ、乳児における痛みを伴わない青みがかった皮膚のしこり、手足の筋力低下や麻痺、原因不明の長期にわたる発熱、体重減少、不機嫌などです。特に日本では、国立成育医療研究センター(NCCHD)のように、医療機関ごとの受診ルールが定められている場合がありますので、事前に確認することが推奨されます1。ご両親の「何かがおかしい」という直感は非常に重要です。症状が改善しない、あるいは悪化するようであれば、ためらわずに再度受診し、必要であれば専門医への紹介を求めることも考慮しましょう。

3. 神経芽腫の診断:正確な診断に至るまでの道のり

神経芽腫の診断は、単一の検査で完了するものではなく、複数の検査結果を総合的に評価して行われます。このプロセスは、1) 神経芽腫細胞の性質を詳しく調べるための検査、2) 体のどこまで広がっているか(病期)を調べる検査、という2つの柱で進められます1。診断には、画像検査、尿・血液検査、そして腫瘍組織の一部を採取して調べる生検が中心となります6

主要な検査方法

画像検査 (CT, MRI, MIBGシンチグラフィー, PET検査)

画像検査は、腫瘍の存在、大きさ、位置、周囲の臓器との関係、そして転移の有無を評価するために不可欠です。

  • CTおよびMRI: これらの検査は、原発巣やリンパ節転移の状況を詳細に把握するために用いられます1。特にMRIは、腫瘍が脊髄に近接している場合に詳細な情報を提供します6
  • MIBG(メタヨードベンジルグアニジン)シンチグラフィー: 神経芽腫の診断において非常に重要な検査です1。MIBGは神経芽腫細胞に取り込まれやすい性質を持つ放射性物質で、これを注射することで全身の神経芽腫細胞の分布を画像化します。約90%以上の神経芽腫はこのMIBGを取り込むため3、原発巣だけでなく骨や骨髄などへの微小な転移も検出できます。日本の診療ガイドラインでも、MIBGシンチグラフィーはPET検査よりも神経芽腫の検出感度が高い場合が多いと指摘されています2
  • PET検査: MIBGシンチグラフィーで集積が見られない稀なタイプの神経芽腫の場合や、他の目的で病気の広がりを評価するために行われることがあります6
  • 骨シンチグラフィーや超音波(エコー)検査: MIBGシンチグラフィーを補完する目的や、初期のスクリーニング検査として行われます115

生検と病理診断

画像検査で腫瘍が疑われた場合、診断を確定し、腫瘍の性質を詳細に調べるためには、腫瘍組織の一部を採取する生検が不可欠です1。採取された組織は病理医によって顕微鏡で詳細に観察され、神経芽腫であるかどうかの確定診断と、悪性度の分類(組織学的分類)が行われます1。この生検で得られた組織は、後述する遺伝子検査など、治療方針を決定するための重要な分子生物学的検査にも用いられるため、日本のガイドラインでは、組織の一部を凍結保存しておくことが必須であると強調されています2。生検は、お子様一人ひとりに合わせた最適な治療法を選択するための「鍵」となる検査です。

遺伝子・分子生物学的検査 (MYCN遺伝子増幅、ALK遺伝子変異など)

生検で採取された腫瘍組織を用いて、がん細胞の遺伝子や染色体の異常を調べる検査が行われます。これらの情報は、リスク分類や予後予測、治療法の選択において極めて重要です。

  • MYCN遺伝子増幅: 神経芽腫において最も重要な遺伝子異常の一つです。この遺伝子に増幅(コピー数が増加している状態)が見られる場合、腫瘍はより攻撃的で進行が速く、予後不良因子とされています2
  • ALK遺伝子変異・増幅: 神経芽腫患者さんの約10%に見られ、特に高リスク群では予後不良と関連しています6。特定の分子標的薬(ALK阻害薬)の効果が期待できる可能性を示唆します。
  • 染色体異常(11番染色体長腕欠失など): 11番染色体長腕(11q)の欠失などの特定の染色体構造異常(セグメンタル染色体異常、SCA)も、予後と関連することが知られています6
  • DNA異数性(倍数性): 特に乳児では、染色体数が多い「過剰二倍体」の腫瘍は、比較的予後が良い傾向があります3

尿・血液検査 (カテコラミン代謝物)

神経芽腫細胞の多くは、カテコラミンというホルモンの代謝物であるバニリルマンデル酸(VMA)やホモバニリン酸(HVA)を過剰に産生し、これらが尿中や血液中に増加します4。これらの物質の濃度を測定することは、診断の補助や、治療効果のモニタリング、再発の早期発見に役立ちます。約90%の患者さんでこれらのマーカーが上昇すると言われています6

病期分類 (INRG分類など)

病期(ステージ)とは、がんが体のどの範囲まで広がっているかを示す分類です1。国際的には、画像所見に基づくINRGSS(INRG Staging System)が広く用いられています2

  • L1: 原発巣に限局し、画像上定義されるリスク因子(IDRFs: 手術の際に重要な血管等への浸潤の可能性を示す所見)がないもの。
  • L2: 原発巣に限局するが、IDRFsが1つ以上あるもの。
  • M: 遠隔転移(骨、骨髄、肝臓など)があるもの。
  • MS: 生後18ヶ月未満で発症し、転移が皮膚、肝臓、骨髄のいずれかに限局し、骨皮質への転移がない特殊な病態。

特に「MS」という病期は乳児に特有で、同じ「転移あり」でも年長児のステージMとは異なり、比較的良好な予後を示すことが多いという特徴があります。病期は、年齢や腫瘍の生物学的特徴と合わせて、次のリスク分類を決定するための重要な要素の一つです。

4. 神経芽腫のリスク分類と治療方針の決定

神経芽腫は非常に多様な性質を持つため、診断後、お子様の神経芽腫がどの程度の「危険度」を持つのかを評価する「リスク分類」が行われます。このリスク分類は、治療方針を決定する上で最も重要なステップであり、現代の神経芽腫治療の根幹をなすものです1

リスク分類(低・中間・高リスク)の重要性

リスク分類は、神経芽腫を大きく「低リスク群」「中間リスク群」「高リスク群」の3つに分け、それぞれの群に応じた最適な治療強度を選択するために行われます1。低リスク群であれば過剰な治療を避けて副作用を最小限に抑え、高リスク群であれば治癒を目指して強力な治療を確実に届ける、というように、お子様一人ひとりに合わせた「オーダーメイド」の治療計画を立てるための基盤となります。

リスク分類を決定する要因(年齢、病期、腫瘍の生物学的特徴)

リスク分類は、単一の要素で決まるわけではなく、以下のようないくつかの重要な情報を組み合わせて総合的に判断されます1

  • 診断時年齢(例:18ヶ月未満)
  • 病期(INRG分類)(L1, L2, M, MS)
  • 腫瘍の組織学的特徴(INPC分類)(予後良好群か予後不良群か)
  • MYCN遺伝子の状態(増幅ありかなしか)
  • DNA異数性(倍数性)(特に乳児)
  • その他の遺伝子・染色体異常(11q欠失の有無など)

これらの情報は、それぞれがパズルのピースのように組み合わさり、お子様の神経芽腫が持つ総合的なリスクレベルを明らかにします。例えば、乳児でステージMS、MYCN遺伝子増幅なしの場合は低リスクや中間リスクに分類されることが多いのに対し、年長児で限局性の腫瘍であってもMYCN遺伝子増幅があれば高リスクと判断される、といった具合です。

表1:神経芽腫のリスク分類における主要な評価因子
評価因子 予後良好を示唆する特徴 予後不良を示唆する特徴 リスク評価への影響の概要
診断時年齢 18ヶ月未満 (特に12ヶ月未満) 18ヶ月以上 低年齢ほど予後が良い傾向。特に乳児のMS期は予後良好なことが多い。
INRG病期 L1, MS M L1は限局性で切除しやすい。MSは乳児の特殊な転移型で予後良好なことが多い。Mは遠隔転移があり、一般に予後不良。L2はIDRFの有無でリスクが変わる。
MYCN遺伝子状態 増幅なし 増幅あり MYCN増幅は強力な予後不良因子。増幅がある場合は高リスク群に分類されることが多い。
組織学的分類 (INPC) 予後良好群 予後不良群 腫瘍細胞の分化度や核の形態などに基づく分類。予後良好群は悪性度が低いとされる。
DNA異数性 過剰二倍体 (特に乳児) 二倍体 腫瘍細胞の染色体量。乳児では過剰二倍体が予後良好と関連することが多い。
11番染色体長腕状態 欠失なし 欠失あり 11q欠失は予後不良因子の一つとされ、特にMYCN非増幅例での意義が注目される。
ALK遺伝子状態 活性化変異・増幅なし 活性化変異・増幅あり ALK遺伝子異常は一部の症例で見られ、予後不良や特定の分子標的薬の効果と関連する。

注:上記は一般的な傾向であり、実際のリスク分類はこれらの因子を総合的に評価し、各治療グループ(例:日本の小児血液・がん学会、米国のChildren’s Oncology Group (COG)など)の定める基準に基づいて行われます。

5. 神経芽腫の治療法:最新の選択肢と日本の医療現場

神経芽腫の治療はリスク分類に基づいて決定され、多くの場合、複数の治療法を組み合わせた集学的治療が行われます。治療には、小児腫瘍医、小児外科医、放射線治療医など多くの専門家からなるチームがあたり16、経験豊富な専門医療機関(小児がん拠点病院など)で行われることが推奨されます20

リスク群別の標準治療

  • 低リスク群の治療: 多くの場合、手術による腫瘍の完全摘出が第一選択となります1。完全に摘出できれば、追加治療なしで経過観察となることも少なくありません。手術が困難な場合は、副作用の少ない化学療法を短期間行い、腫瘍を小さくしてから手術することもあります1。症状のない乳児のステージMSでは、治療を行わずに自然退縮を待つこともあります9
  • 中間リスク群の治療: まず生検で診断を確定した後、中程度の強さの化学療法を4~8コース行い、腫瘍を縮小させてから手術で摘出するという流れが一般的です1。放射線治療は限定的に行われます1
  • 高リスク群の治療: 最も強力な集学的治療が必要となり、治療は大きく3段階に分けられます1
    1. 寛解導入療法: 強力な化学療法と手術で、がんを可能な限り減らします2
    2. 地固め療法: 大量化学療法と自家造血幹細胞移植、さらに放射線治療で、残存する微小ながん細胞の根絶を目指します19
    3. 維持療法: レチノイド製剤の内服や、免疫療法薬である抗GD2抗体(ジヌツキシマブなど)の投与で再発を予防します2

各治療法の詳細

手術 (Surgery)

手術は、診断のための生検と、原発巣の摘出を目的として行われます1。化学療法で腫瘍を小さくした後に行うことが多く、重要な血管や臓器への損傷を避けつつ、可能な限り腫瘍を摘出することを目指します2。近年では腹腔鏡などを用いた低侵襲手術も行われています20

化学療法 (Chemotherapy)

化学療法は、抗がん剤を用いてがん細胞を破壊する治療法です12。複数の薬剤(シスプラチン、シクロホスファミド、ドキソルビシンなど)を組み合わせて使用します2。主に点滴で投与され、数日間の投与と数週間の休薬期間を1コースとして繰り返されます10

放射線治療 (Radiation therapy)

高エネルギーのX線などを腫瘍に照射し、がん細胞を破壊する治療法です12。主に高リスク群の地固め療法の一環として、大量化学療法の後、原発巣があった部位などに行われます1

造血幹細胞移植 (Hematopoietic stem cell transplantation)

自家造血幹細胞移植は、高リスク群の地固め療法の中心となる治療法です1。強力な大量化学療法を行うために、あらかじめ患者さん自身の造血幹細胞(血液の元になる細胞)を採取・保存しておき、化学療法の後に体内に戻して骨髄機能を回復させます10。欧米では、2回連続で移植を行う「タンデム移植」が標準治療の一つとなっています2

免疫療法 (抗GD2抗体薬など – 日本での承認状況を含む)

神経芽腫細胞の表面に高頻度に発現するGD2という分子を標的とした抗GD2抗体薬が、高リスク群の治療成績向上に大きく貢献しています2ジヌツキシマブ(商品名:ユニツキシン®)は、高リスク神経芽腫の維持療法などに対して、日本でも2021年に医師主導治験を経て承認されました2023。これは日本の小児がん領域で画期的な出来事でした。

分子標的治療 (ALK阻害薬など – 日本での承認状況を含む)

がん細胞の増殖に関わる特定の分子を標的とする治療法です。神経芽腫患者さんの約10%に見られるALK遺伝子の異常に対して、ロルラチニブ(商品名:ローブレナ®)などのALK阻害薬が有効である可能性が示されています629。日本ではまだ神経芽腫への適応は承認されていませんが27、臨床試験などで使用される可能性があります。

131I-MIBG治療 (日本での実施状況)

診断に使うMIBGに、より強力な放射線を放出するヨウ素131(131I)を結合させ、神経芽腫細胞に集中的に放射線を照射する治療法です12。主に再発・難治例に対して行われます。日本ではまだ保険承認されておらず25、一部の医療機関で先進医療などとして実施されています2

日本の臨床試験情報

新しい治療法の開発を目指して、日本国内でも多くの臨床試験が実施されています1。国立がん研究センターがん情報サービス4や臨床研究情報ポータルサイト(jRCT)30などで情報を検索できます。担当医と相談の上、臨床試験への参加を検討することも一つの選択肢です。

表5:神経芽腫治療における主な新薬・注目薬(日本での状況を中心に)
薬剤名 作用機序(簡易) 対象となる患者群 日本での承認状況と保険適用(神経芽腫に対して) 主な臨床試験結果の概要 主な副作用
ジヌツキシマブ (ユニツキシン®) 抗GD2抗体。神経芽腫細胞表面のGD2に結合し免疫細胞を誘導して攻撃。 高リスク神経芽腫の維持療法、再発・難治例。 2021年承認、保険適用あり2024 高リスク群の無イベント生存率・全生存率を改善2 疼痛、末梢神経障害、毛細血管漏出症候群、低血圧、発熱など。
ロルラチニブ (ローブレナ®) ALKチロシンキナーゼ阻害剤。ALK融合遺伝子陽性腫瘍の増殖を抑制。 ALK遺伝子変異/増幅陽性の神経芽腫(研究段階)。 適応未承認(ALK陽性肺癌には承認27)。臨床試験等での使用の可能性。 ALK陽性神経芽腫の臨床試験で有望な奏効率29 高コレステロール血症、浮腫、末梢神経障害、中枢神経系への影響など。
131I-MIBG 放射性同位元素治療。MIBGが集積する細胞に内部から放射線を照射。 再発・難治性の高リスク神経芽腫。 適応未承認(褐色細胞腫等には承認25)。一部施設で先進医療/自費診療22 再発・難治例で30-40%程度の奏効率2 骨髄抑制、粘膜炎、腎機能障害、甲状腺機能低下(長期)。
イソトレチノイン 分化誘導療法。神経芽腫細胞の分化を促し増殖を抑制。 高リスク神経芽腫の地固め療法後の維持療法。 適応未承認2 大量化学療法後の無イベント生存率を改善する可能性2 皮膚乾燥、口唇炎、肝機能障害、高脂血症、催奇形性。

注:薬剤の適応、承認状況、保険適用については常に最新の情報をご確認ください。

6. 治療期間、副作用とその対策

各リスク群の標準的な治療期間

治療期間の目安は以下の通りですが、個々の患者さんの状態によって変動します。

  • 低リスク群: 手術のみで終了、または数ヶ月の化学療法10
  • 中間リスク群: おおむね5~8ヶ月程度の治療期間10
  • 高リスク群: 多段階の治療のため、入院期間だけでも9~12ヶ月、維持療法を含めると数年に及ぶこともあります109

一般的な副作用と家庭でのケア、支持療法

化学療法の主な副作用には、骨髄抑制(感染しやすさ、貧血、出血傾向)、消化器症状(吐き気、口内炎など)、脱毛などがあります10。これらに対しては、感染予防策、輸血、制吐剤の使用、食事の工夫、口腔ケアなどの支持療法が行われます。特に食事については、食欲不振時には少量ずつ回数を分けて食べる、口内炎には刺激が少なく柔らかいものを選ぶなどの工夫が有効です31

健康に関する注意事項

  • 化学療法中は免疫力が低下するため、手洗いやうがいを徹底し、人混みを避けるなど感染症予防が極めて重要です。発熱した場合は、速やかに医療機関に連絡してください。
  • 副作用の多くは一時的なものですが、聴力障害や心機能障害など、長期的な影響(晩期合併症)が残る可能性もあります。治療終了後も定期的なフォローアップが不可欠です。

緩和ケアの重要性

緩和ケアは、診断時から治療のあらゆる段階で、患者さんとご家族のQOL(生活の質)を高めることを目的としています20。痛み、吐き気、だるさ、不安といった身体的・精神的な苦痛を和らげるための専門的なケアであり、根治を目指す治療と並行して行われます。苦痛を我慢せず、積極的に緩和ケアのサポートを受けることが、治療を乗り越える上で大きな助けとなります。

7. 神経芽腫の予後と生存率:知っておきたいデータ

神経芽腫の予後(治癒の見込み)は、リスク分類を決定する因子(年齢、病期、MYCN遺伝子の状態など)によって大きく左右されます2

日本におけるリスク群別の生存率 (最新データ)

生存率はリスク群によって大きく異なり、あくまで統計的な平均値ですが、治療方針を理解する上での目安となります。

  • 低リスク群・中間リスク群: 5年生存率は一般的に90%以上と非常に良好です3
  • 高リスク群: かつては非常に厳しい予後でしたが、強力な集学的治療や免疫療法の導入により、現在では5年生存率は50%を超える程度まで改善しています3。しかし、依然として約半数のお子様が再発などにより命を落とす厳しい状況であり、さらなる治療開発が望まれています。日本国内の報告では、進行例で40%程度というデータもあります33
表6:神経芽腫の5年生存率の目安(リスク群別、日本および国際比較)
リスク群 日本における5年生存率の目安 国際的な5年生存率の目安 主な予後良好因子 注意点・補足
低リスク群 95%以上 (多くは治癒)35 >95% (e.g., COG)3 1歳半未満、限局性 (L1/MS)、MYCN非増幅など 治療は手術単独や経過観察の場合も多い。
中間リスク群 90%前後3 約90-95% (e.g., COG)3 MYCN非増幅、組織良好など。 標準治療は確立途上だが、予後は比較的良好。
高リスク群 40-50%程度32 約50-60% (e.g., COG)3 なし(高リスク定義自体が予後不良因子群)。 最も治療が難しい群。免疫療法などで改善傾向にあるが、依然厳しい。

注:上記の生存率はあくまで一般的な目安であり、個々の患者さんの状態や治療内容によって大きく異なります。

再発した場合の治療選択肢

残念ながら、特に高リスク群では再発することがあります。再発した場合、確立された標準的な救済療法はありませんが、初発時とは異なる化学療法、手術、放射線治療(131I-MIBG治療を含む)、2回目の造血幹細胞移植、免疫療法、あるいは臨床試験への参加などが選択肢として検討されます29。再発時の治療は、患者さんの状態やご家族の希望を十分に考慮し、担当医とよく話し合って方針を決定していくことが重要です。

8. 治療後の生活:長期フォローアップと社会復帰

長期フォローアップの重要性と内容

治療終了後も、再発の監視や、治療による晩期合併症(後遺症)の早期発見と対策のため、定期的な診察と検査(長期フォローアップ)が長期間にわたって必要となります34。日本の小児血液・がん学会は、小児がん経験者のための長期フォローアップガイドラインを作成しており、体系的なアプローチを推奨しています38

晩期合併症とその対策

化学療法や放射線治療の影響が後々まで残ることがあります。これを晩期合併症(レイトエフェクト)と呼びます。主なものに、成長・発達への影響、臓器機能障害(聴力、心臓、腎臓など)、妊孕性(妊娠する力)の低下、二次がんのリスク、神経認知機能への影響などがあります10。これらを早期に発見し、適切に対応することが、お子様の将来のQOLを維持する上で重要です。

妊孕性温存療法について

がん治療は将来の妊孕性に影響を与える可能性があるため34、治療開始前に妊孕性温存療法(精子凍結、卵子凍結、卵巣組織凍結など)について担当医と相談することが非常に重要です。日本癌治療学会は、患者さんやご家族、医療者のためのガイドラインを発行しています39

復園・復学支援

治療後のお子様が円滑に園や学校生活に戻るためには、医療機関、学校、ご家庭が連携し、お子様に合ったサポート体制(学習面、体力面、心理面など)を整えることが重要です41。文部科学省などから、小児がん患者の就学支援に関する資料も提供されています37。お子様のペースに合わせて、周囲が温かくサポートしていくことが大切です。

9. ご家族のためのサポート制度と情報源 (日本国内)

お子様の治療は、ご家族全体にとって大きな試練です。利用できるサポート制度や情報源を知っておくことは、ご家族の負担を軽減するために非常に重要です。

心理社会的サポート(患児、親、きょうだい)

患者さん本人だけでなく、ご両親やごきょうだいにも大きな心理的影響が及びます44。多くの小児がん拠点病院では、臨床心理士や医療ソーシャルワーカーが常駐し、心理的な相談に応じています46。近年では、病気のお子様のごきょうだいが抱える寂しさや不安をケアする「きょうだい支援」の重要性も認識され、様々な団体が交流の機会を提供しています48

医療費助成制度

小児がんの治療費負担を軽減するための様々な公的助成制度があります。

  • 小児慢性特定疾病医療費助成制度: 神経芽腫はこの制度の対象疾患です10。医療費の自己負担分が所得に応じて軽減されます50
  • 乳幼児医療費助成制度・子ども医療費助成制度: 各自治体が独自に設けている制度です50
  • 特別児童扶養手当、自立支援医療制度(育成医療): 治療による障害の状態などに応じて利用できる場合があります50

手続きが複雑な場合もあるため、病院の医療ソーシャルワーカーや自治体の窓口に相談しながら進めることをお勧めします。

日本の小児がん拠点病院と相談窓口

神経芽腫のような専門的な治療は、経験豊富な小児がん拠点病院で受けることが望ましいです。国立がん研究センターがん情報サービスのウェブサイトなどで全国の拠点病院を検索できます4。また、国立成育医療研究センターの「小児がん医療相談ホットライン」53(03-5494-8159)など、無料で相談できる窓口もあります。

患者会・家族会情報

同じ病気の子どもを持つ親同士や経験者と繋がることは、大きな心の支えとなります。日本には、「神経芽腫の会」という患者会があり、ウェブサイトやSNSを通じた情報発信、交流会の開催などを行っています55

治療中の食事と栄養に関するアドバイス

治療中は副作用で食事が思うように摂れなくなることがあります。しかし、治療を乗り越えるためには適切な栄養が非常に重要です。大阪市立総合医療センターなどが提供する資料31には、食欲不振時、味覚変化時、口内炎がある時など、状況に応じた日本の食文化に合わせた具体的なアドバイスが豊富に掲載されています。例えば、食欲がない時は少量ずつ回数を増やしたり、消化の良いものを選んだり、栄養補助食品を活用したりすることが勧められています。管理栄養士や看護師に相談しながら、お子様が少しでも食べやすく、栄養が摂れるように工夫していくことが大切です。

よくある質問

Q1. うちの子どもの神経芽腫はなぜ起きたのでしょうか?何か原因があったのでしょうか?

A1. 多くの神経芽腫では、残念ながら明確な原因はわかっていません5。ほとんどが偶然に発生する「散発性」であり、ご両親の生活習慣や妊娠中の出来事などが直接の原因となることはまずありません。ご自身を責める必要は全くありません。

Q2. MYCN(マイシーエヌ)遺伝子増幅とは何ですか?予後にどう影響しますか?

A2. MYCN遺伝子は、細胞の増殖に関わる遺伝子の一つです。神経芽腫細胞でこの遺伝子のコピー数が異常に増えている状態を「MYCN遺伝子増幅」と呼びます10。MYCN増幅がある神経芽腫は増殖が速く、治療にも抵抗しやすい傾向があり、一般的に予後不良因子とされています2。そのため、MYCN増幅の有無はリスク分類を決定する上で非常に重要な指標となります。

Q3. 治療の副作用はどの程度続きますか?髪の毛はまた生えてきますか?

A3. 副作用の期間や程度は治療法によりますが、化学療法による骨髄抑制や吐き気などは多くの場合一時的です10。脱毛も多くの抗がん剤で見られますが、治療が終了すれば数ヶ月で再び生え始めるのが一般的です。ただし、聴力低下など長期的な影響が残る可能性もありますので、担当医から詳しい説明を受けてください。

Q4. 大量化学療法とはどのような治療ですか?なぜ必要なのですか?

A4. 大量化学療法は、通常の化学療法よりもはるかに多くの量の抗がん剤を投与する治療法です10。これは主に高リスク群に対して、体内に残っている可能性のある微小ながん細胞を根絶すること(地固め)を目的として行われます。骨髄機能が完全に破壊されてしまうため、事前に採取した患者さん自身の造血幹細胞を移植して回復させます(自家造血幹細胞移植)10

Q5. 治療中、他の子どもと遊ばせても大丈夫ですか?感染症が心配です。

A5. 化学療法中は免疫力が低下するため、感染症に注意が必要です。特に白血球数が低い時期は人混みを避ける必要があります。ただし、お子様の状態や白血球数に応じて、担当医や看護師から日常生活での注意点について具体的な指示があります。医師と相談しながら、感染対策に配慮した上で、できる範囲での交流を保つことも大切です。

Q6. 治療が終われば、もう安心できますか?再発の可能性はありますか?

A6. 治療が無事に終了しても、残念ながら、特に高リスク群では再発の可能性はゼロではありません10。そのため、治療終了後も定期的な検査(長期フォローアップ)を継続し、万が一の再発を早期に発見できるように備えることが重要です。再発リスクは個々の状況で異なりますので、担当医から説明を受けてください。

Q7. セカンドオピニオンはどのように受けられますか?

A7. セカンドオピニオンは、現在の担当医以外の医師に意見を求めることで、患者さんやご家族が納得して治療を受けるための重要な権利です。希望する場合は、まず現在の担当医に伝え、紹介状や検査データを用意してもらう必要があります。国立成育医療研究センターの小児がん医療相談ホットラインなどでも相談が可能です53

Q8. 治療費はどのくらいかかりますか?利用できる助成制度はありますか?

A8. 日本には、小児慢性特定疾病医療費助成制度があり、神経芽腫はこの対象です10。この制度を利用すると医療費の自己負担分が所得に応じて軽減されます。その他にも、各自治体の医療費助成制度など、利用できる公的助成制度がいくつかあります50。病院の医療ソーシャルワーカーや自治体の窓口に詳しく相談してください。

Q9. 遺伝性の神経芽腫はありますか?次の子どもも発症する可能性はありますか?

A9. 神経芽腫のほとんどは偶然発生するものですが、全体の1~2%程度に家族性(遺伝性)の神経芽腫が存在すると言われています3。ご心配な場合は、遺伝カウンセリングを受けることをお勧めします。専門家が詳しいお話を聞き、遺伝的リスクや遺伝学的検査の必要性について説明してくれます。

Q10. 治療中の食事で気をつけることは何ですか?

A10. 基本的には、お子様が食べられるものを、食べられる時に、食べられるだけ与えることが大切です。消化が良く、栄養価の高いものを少量ずつ、回数を分けて与える工夫も有効です。具体的な食事の工夫については、本ガイドの「9. ご家族のためのサポート制度と情報源」の項31や、担当医、看護師、管理栄養士にご相談ください。

結論

神経芽腫という病名は、ご家族にとって計り知れない衝撃と不安をもたらすことでしょう。しかし、この病気は決して不治の病ではありません。医学の進歩により、診断技術や治療法は着実に向上しており、特に低リスク群や中間リスク群では多くのお子様が治癒し、元気に成長しています。高リスク群においても、新しい治療法の登場により、少しずつではありますが治療成績は改善しています。重要なことは、お子様一人ひとりの状態に応じた最適な治療戦略を、経験豊富な専門医チームと共に選択していくことです。そして、治療の道のりは長く険しいかもしれませんが、決して一人で抱え込む必要はありません。医療チームはもちろんのこと、患者会や様々なサポート制度が、お子様とご家族を支えるために存在します。本ガイドが、ご家族が希望をもって未来へ向かうための一助となれば幸いです。

免責事項この記事は医学的アドバイスに代わるものではなく、症状がある場合は専門家にご相談ください。JAPANESEHEALTH.ORGは、本情報に基づいて行われたいかなる行為についても責任を負うものではありません。

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