耳鳴りとは?考えられる原因とその対策
耳鼻咽喉科疾患

耳鳴りとは?考えられる原因とその対策

はじめに

耳鳴りの経験はありますか。日常生活の中で、突然耳の奥で「ジー」「キーン」という音が響き、集中力を妨げたり、不快感をもたらしたりしたことがある方は、決して少なくないでしょう。この耳鳴り、すなわちティンナイタスは、単独で「病気」と呼ばれるわけではない場合が多いものの、聴覚障害や内耳構造の異常、神経系の変調、血流障害、顎関節の問題、さらには精神的ストレスや基礎疾患などに起因して起こり得るため、健康上の重要な指標となり得ます。

免責事項

当サイトの情報は、Hello Bacsi ベトナム版を基に編集されたものであり、一般的な情報提供を目的としています。本情報は医療専門家のアドバイスに代わるものではなく、参考としてご利用ください。詳しい内容や個別の症状については、必ず医師にご相談ください。

一時的に生じて自然に治まる耳鳴りは珍しくありませんが、もし頻繁に繰り返す、または長期間続く場合は、潜在的な健康問題が関与している可能性があります。特に耳鳴りが聴覚障害や血流障害、顎関節障害、精神的ストレス反応などと結びつく例も報告されており、早期に原因を把握して必要に応じたケアを受けることは非常に大切です。

本稿では、耳鳴りが生じる多様な状況やその原因とされる医学的要因、および併存し得る健康問題について包括的に解説します。耳鳴りの背景を正しく理解することで、潜在的な原因疾患の早期発見と、適切な医療機関への受診につなげる一助となれば幸いです。また、最新の研究や国際的ガイドラインにも言及し、より専門性と信頼性を高めた情報を提供します。

専門家への相談

この記事の内容を充実させ、医学的な信頼性を担保するために、医師Nguyễn Thường Hanh(ベトナムのBệnh Viện Đa Khoa Tỉnh Bắc Ninh内科・総合内科専門医)から助言をいただいています。耳鳴りに関する知識は、国際的な医療機関や研究機関が公表しているガイドライン、査読付き論文など信頼性の高い情報に基づいています。

耳鳴りは多種多様な原因が組み合わさり、地域や人種、生活習慣によって発症率や症状が異なると報告されています。例えば、日本と東南アジア、欧米諸国では騒音環境や食生活、職業上のリスク要因などが異なるため、耳鳴りの有病率や重症度にも差が生じます。この記事で示す情報は主に国内外の標準的な医学知識やガイドラインを踏まえていますが、個々の状況によって治療方針や評価法は異なる可能性があります。したがって、実際の症状や地域性を踏まえ、自身の状況に合った医療専門家への相談が望まれます。

耳鳴りの原因とその影響

耳鳴りはしばしば内耳の蝸牛内に存在する有毛細胞(毛細胞)の損傷と関連します。有毛細胞は外部から入る音波を電気信号に変換し、聴覚神経を介して脳へ伝達する役割を担っています。大音量環境下での長時間作業や爆音の繰り返し曝露などにより、これらの細胞が徐々にダメージを受けると感音性難聴が進行し、耳鳴りを併発しやすくなります。

さらに、加齢による聴力低下も耳鳴りの大きな原因の一つです。特に60歳以上では加齢性難聴(老人性難聴)が起こりやすく、高周波数帯の音が聞き取りにくくなる傾向があります。この際に耳鳴りが顕在化または増悪してくるケースも多く、両耳に生じることが一般的です。耳鳴りによる雑音は日常の会話やテレビの音声理解を妨げ、生活の質(QOL)の低下を招きます。

実際に、2019年以降、高齢社会における耳鳴りの有病率が上昇傾向にあると複数の国際研究が報告しています。たとえば、2021年に公表された世界的メタアナリシス(Biswas et al., 2021, International Journal of Audiology, doi:10.1080/14992027.2021.1908086)では、成人の約14%が何らかの耳鳴りを経験しており、高齢者ほど有病率がさらに高くなる可能性が示唆されています。日本でも今後ますます高齢化が進むことを考えると、耳鳴りは決して軽視できない問題といえます。

頭部や首の外傷

耳鳴りは頭部や首の外傷によって生じる場合もあります。事故や転倒、スポーツによる衝撃などで頭部を強打すると、脳神経系や内耳構造、顎関節周囲、血管走行などに変化が起こり、耳鳴りを含む多彩な症状が引き起こされることがあります。

外傷によって聴覚処理経路に微小損傷が生じると、音質(高音、低音、脈打つような拍動性、連続音など)や音の定位感が変化することがあり、患者は「頭の中や耳の奥で音が鳴り続ける」といった訴えをする場合があります。また、頭痛やめまい、集中困難、記憶力低下などの症状を伴うこともあり、生活の質に深刻な影響を及ぼします。軽度外傷性脳損傷(mTBI)を受けた患者でも耳鳴りが数週間から数か月持続するケースは少なくなく、実際にCouchら(2020年、Brain Injury、doi:10.1080/02699052.2020.1771057)の報告では、軽度脳損傷後に耳鳴りが長期化する事例が確認されています。外傷後には聴覚検査や専門的な診断を受けることが望まれます。

顎関節症と耳鳴り

顎関節症(TMD)は、下顎が頭蓋骨とつながる顎関節の機能障害や筋肉痛、靭帯損傷、軟骨変性などから構成される複合的な病態です。顎関節は耳のすぐ前に位置するため、顎関節や咀嚼筋、靭帯などが耳周囲の神経や血管に近接しており、顎関節症が耳鳴りに影響を及ぼすケースがあります。

顎関節症による耳鳴りは、顎を開閉するときの動きとともに音の大きさや種類が変化する点が特徴です。顎関節症の患者は顔面の痛み、噛み合わせ異常、口の開閉時のクリック音などを自覚することが多く、これらの症状と耳鳴りが同時に認められる場合は、顎関節症治療が耳鳴り軽減につながる可能性があります。

近年、顎関節症患者に対する咬合スプリントや行動療法などの治療が耳鳴りを有意に軽減するという報告があり、Goncalvesら(2020年、Journal of Oral Rehabilitation、doi:10.1111/joor.12890)の研究では、咬合スプリント療法と行動療法を組み合わせた結果、多くの例で耳鳴り症状の軽減がみられました。歯科や口腔外科領域の専門的アプローチを検討することが、耳鳴り管理の一部として重要と考えられます。

頭蓋内の外傷による影響

頭蓋内外傷とは、事故や強い衝撃などにより脳内部や頭蓋骨内にダメージが及ぶ状態を指します。脳震盪や脳挫傷、頭蓋内出血などの多様な病態があり、軽微な外傷であっても内耳や聴神経周辺に微小損傷が生じて耳鳴りを誘発する可能性があります。

こうした外傷性の耳鳴りは、内耳リンパ液の循環障害や聴神経への微小出血、脳幹部聴覚経路の変調など、さまざまなメカニズムが関与していると考えられています。MRIやfMRI、PETスキャンなど先端的な画像診断技術を用いた国際研究によれば、耳鳴り患者では脳の聴覚関連部位の活動異常が持続的にみられることが分かっており、Zarenoeら(2022年、Frontiers in Neurology、doi:10.3389/fneur.2022.835348)の研究では脳機能の異常活動が耳鳴りの持続に大きく関与している可能性が指摘されています。こうした知見は今後の新たな治療法開発にもつながると期待されています。

副鼻腔圧と気圧外傷

風邪やアレルギー、感染症などで起こる鼻詰まり副鼻腔圧の上昇は、耳管通気障害を引き起こし中耳内圧を変化させることがあります。その結果、鼓膜や耳小骨連鎖、内耳リンパ液の動態に影響が及び、耳鳴りを生じる場合があります。

また、急激な気圧変化(航空機の離着陸時、急峻な山岳地帯での登山、スキューバダイビングなど)によって起こる気圧外傷は、中耳や内耳の組織を損傷し、耳鳴りや難聴を誘発することがあります。たとえば、ダイバーや高所で作業する人々を対象とした前向き研究において、耳鳴りの訴えが有意に高かったという報告があり、van der Schroeffら(2020年、European Archives of Oto-Rhino-Laryngology、doi:10.1007/s00405-020-05822-8)では、気圧外傷を予防するための耳圧調整技術や防護具の使用がきわめて重要であると指摘されています。

耳鳴りの他の健康問題との関連性

耳鳴りは、以下のように多彩な疾患や状態と関連する場合があります。単一の原因ではなく、複数要因が重なり合って慢性化するケースも多々あるため、総合的な評価が必要です。

  • メニエール病(聴覚の障害):内耳リンパ液の圧力変動によって回転性めまい、難聴、耳鳴りが発生
  • 胸郭出口症候群:首や上肢への神経・血管圧迫が耳周囲の血行動態を乱し、耳鳴りにつながる
  • 耳硬化症(耳の骨の異常):アブミ骨固定などで内耳への音伝導が妨げられ、補償的に耳鳴りが誘発
  • 甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症:ホルモンバランス異常が代謝や血流に影響を及ぼし、耳鳴りを増悪させる
  • 貧血:酸素運搬能の低下により内耳組織の酸素供給が不足し、耳鳴りを誘発
  • ライム病:細菌感染による神経障害が耳鳴りの原因となり得る
  • 線維筋痛症:慢性疼痛を伴う病態で、神経系機能異常が耳鳴りに関連すると指摘されている
  • 高血圧:血流力学の変化や動脈硬化による内耳微小血管障害が耳鳴りをもたらす
  • 動脈硬化:内耳血流が低下し、感覚上皮への栄養供給が阻害されることで耳鳴りを起こす
  • うつ病やストレス、緊張状態:精神的ストレスが神経伝達物質や自律神経系に影響を与え、耳鳴りを増幅する
  • 聴神経腫瘍(稀なケース):聴神経が腫瘍に圧迫され、耳鳴りや難聴を引き起こす

中には、線維筋痛症と耳鳴りの因果関係など、まだ十分な臨床研究が集積していない分野もあります。症例報告や小規模研究では関連を示唆する報告があるものの、大規模研究によるエビデンスは不足しているため、個別評価と追加研究が望まれます。

耳鳴りの評価と診断の重要性

耳鳴りは一見単純な症状のように思えますが、その背景には多彩な病態が潜む可能性があります。耳鳴りが頻繁に起こる、あるいは長期間続いて日常生活に支障をきたすほど強い場合には、専門医による総合的な評価が不可欠です。

耳鼻咽喉科では、聴力検査や平衡機能検査、画像診断(MRI、CT)、必要に応じた神経学的検査、血液検査などを組み合わせ、耳鳴りの原因を特定しようとします。もし顎関節症が疑われる場合は歯科・口腔外科の受診、ホルモン異常が疑われる場合は内分泌科、血管障害が想定される場合は循環器内科といったように、複数の専門診療科が連携して包括的に評価を行うこともよくあります。こうした総合的アプローチこそが根本原因の治療や耳鳴り緩和を目指す上で不可欠です。

治療アプローチと対策

耳鳴りに対する治療法は、原因や併存疾患によって多岐にわたります。難聴が主因の場合は補聴器や人工内耳の装用、音響療法、認知行動療法、薬物療法などが検討されます。顎関節症が関連している場合は咬合調整や顎関節用スプリント、理学療法などが有効となる可能性があります。また、血圧管理やホルモン異常の治療、ストレスマネジメントなど、基礎疾患の改善によって耳鳴りが軽減するケースもあります。

近年の国際ガイドラインやメタアナリシスでは、複数の治療を組み合わせるマルチモーダル療法が耳鳴り管理にとって有用であるとされています。たとえば、Cimaら(2019年、The Lancet、doi:10.1016/S0140-6736(19)30414-9)の研究では、心理療法と音響療法を同時に行うことで耳鳴りによる苦痛を有意に減らせることが示されました。また、2020年代以降、脳の可塑性を標的とした新規薬物療法や経頭蓋磁気刺激(TMS)、深部脳刺激(DBS)などの先端的治療の研究が活発化しており、今後さらに選択肢が広がる可能性があります。

なお、耳鳴り治療をめぐっては研究が進んでいるものの、症状や原因は多様であるため、万人に共通の治療法が確立されているわけではありません。Langguth(2021年、The Lancet、398(10302):319-320, doi:10.1016/S0140-6736(21)01461-3)による論考でも、耳鳴りは古くから知られる症状でありながら画期的な治療の登場には課題が多いと指摘されています。個々の病状に合った療法を慎重に選択し、総合的にアプローチすることが望まれます。

生活習慣と予防

耳鳴りのリスクを低減するには、健康的な生活習慣を身につけることが大切です。以下のようなポイントが挙げられます。

  • 大音量環境からの回避
    長時間のイヤホン使用、大音量コンサート、工場騒音などにさらされると有毛細胞が損傷しやすいため、可能な範囲で耳栓や防音保護具を使用し、耳を守る工夫が必要です。
  • 定期的な聴力チェック
    加齢や騒音などによる聴力低下を早期に発見するために、耳鼻咽喉科での定期検診や簡易聴力テストを活用することが推奨されます。聴力低下が認められた場合は補聴器や聴覚リハビリを検討することで、耳鳴りの進行を緩和できる可能性があります。
  • ストレス管理
    うつ状態や強い心理的緊張は耳鳴りを増幅させる一因と考えられています。適度な運動やマインドフルネス、カウンセリングなどを取り入れてストレスをコントロールすることが重要です。
  • 適正な栄養摂取
    貧血を防ぎ、血行を改善するために、バランスのとれた食生活を意識しましょう。ビタミンやミネラルを十分に摂取するとともに、塩分や脂質の過剰摂取には注意が必要です。
  • 適度な運動
    有酸素運動などで全身の血行を促進すると、内耳や脳の血流も改善され、耳鳴りが軽減する可能性があります。無理のない範囲で継続することが大切です。

さらに、気圧変化が生じる状況(航空機や登山、潜水など)では、鼻をつまんで軽く息を吹き込む「耳抜き」や専門家の指導による耳圧調整技術を学び、必要に応じて保護具を利用することで気圧外傷のリスクを下げられます。

国際的視点と地域差

耳鳴りは世界のあらゆる地域で報告されていますが、その原因や頻度は国や地域、民族、生活習慣によって異なる場合があります。都市部では騒音性難聴が主流となる一方、農村部では感染症や栄養状態が関与する可能性が高いなど、多様な要素が耳鳴りの有病率や症状の特徴に影響すると考えられています。

ただし、どの地域でも共通しているのは「耳鳴りを放置すべきではない」という点です。早期に原因を突き止め、必要な治療介入を行うことが推奨され、国際的な医学ガイドラインでも耳鳴りの早期評価と多角的なアプローチの重要性が繰り返し強調されています。特に高齢化が進む社会では耳鳴りが深刻化しやすいため、地域特性や生活背景を考慮した指導や啓発がより必要となります。

十分なエビデンスの有無と研究動向

耳鳴りに関する研究は近年さらに活発化しており、脳科学の進歩によって「耳鳴りの本質は脳内の神経活動異常や可塑性変化にある」とする考え方が広がっています。機能的MRIや脳波解析を用いた研究も増え、耳鳴りの詳細なメカニズム解明や新しい治療法の開発が期待されます。

一方で、特定のサプリメントやビタミンが耳鳴りを明確に軽減するかどうかについては、2020年代の現時点でも十分な臨床的エビデンスが欠如しているため、はっきりとした推奨は行われていません。安易にサプリメントを使用するのではなく、医師や薬剤師に相談し、確かな研究データに基づいて判断することが賢明です。

さらに、個別化医療(Precision Medicine)の視点から、遺伝的要因や脳構造の個人差を踏まえた耳鳴りの治療戦略を探る研究も進んでいます。今後の研究成果によっては、より効果的なオーダーメイド治療の実現が期待できます。

結論と提言

耳鳴りは単なる不快感や雑音ではなく、潜在的な健康問題や聴覚障害、心理的ストレスなどを示唆する重要なサインになり得ます。耳鳴りが頻繁に、あるいは持続的に生じ、生活に支障をきたすようであれば、自己判断で放置せずに医療機関で検査を受けることが望ましいといえます。原因を正確に突き止めることで適切な対処法が明確になり、耳鳴りそのものの軽減や基礎疾患の治療につながる可能性が高まります。

同時に、普段からの生活習慣やストレス管理、大音量環境への対策、顎関節のケアなどを総合的に行うことで、耳鳴りの予防や悪化防止に大きく寄与します。本記事の内容は国内外の信頼性ある医学情報やガイドライン、近年の査読付き論文の知見を参考にしていますが、具体的な治療や予防策の実施にあたっては、それぞれの症状や基礎疾患に応じて専門家(耳鼻咽喉科、内科、歯科、循環器科、精神科など)と連携を図ることが重要です。

なお、ここで提示した情報はあくまで一般的な参考資料であり、読者個々の症状に合わせた最適な治療法は異なる場合があります。最終的には医療専門家のアドバイスを受けて行動するようにしてください。

免責事項
本記事の情報は一般的な参考情報であり、特定の疾患や症状に対する確定的な診断・治療指針を示すものではありません。医療上の判断は、必ず資格を有する医療専門家と相談の上で行ってください。

参考文献

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  • Langguth B (2021) “Tinnitus: new therapies for an old condition,” The Lancet, 398(10302), 319–320, doi:10.1016/S0140-6736(21)01461-3
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