自宅でできる!外耳炎の簡単セルフケア7選
耳鼻咽喉科疾患

自宅でできる!外耳炎の簡単セルフケア7選

はじめに

皆さん、こんにちは!JHO編集部です。耳の健康、特に外耳炎の症状や治療法に関心はありませんか?外耳炎はときに強い痛みや不快感を伴い、日常生活の質を大きく損なうことがあります。とくに初期段階で適切に対処できないと長引くケースもあるため、早期発見とケアがとても大切です。本記事では、自宅で比較的かんたんに実践できる対処法を中心に、外耳炎に関する基本的な情報を詳しく紹介します。中には「これも役に立つの?」と思われるような方法も含まれていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

免責事項

当サイトの情報は、Hello Bacsi ベトナム版を基に編集されたものであり、一般的な情報提供を目的としています。本情報は医療専門家のアドバイスに代わるものではなく、参考としてご利用ください。詳しい内容や個別の症状については、必ず医師にご相談ください。

専門家への相談

この記事では、外耳炎の治療に関する情報をできるだけ正確にお届けするために、Tai – Mũi – Họng · Bệnh viện Nhân dân 115のVũ Hải Long医師による監修を受けています。ただし、ここで紹介する情報はあくまで一般的な内容であり、最終的な診断や治療方針の決定は医師の診察が不可欠です。自己判断でケアを進めず、疑問点や痛みが強い場合は専門家に相談してください。

外耳炎にはどんな症状があるのか?

外耳炎とは、耳の外側(耳介や外耳道)の皮膚が炎症を起こす状態を指します。耳内部ではなく、外耳道付近の皮膚組織が感染や炎症の影響を受けるため、痛みやかゆみを強く感じやすい特徴があります。以下に代表的な症状を挙げます。

  • 耳の中や耳の入り口付近に「鈍い痛み」や「圧迫感」があり、耳のひだを引っ張ったり押したりすると痛みが増す
  • 耳の奥がむずむずして異物感があり、何かが詰まっているように感じる
  • 耳鳴りが起こる
  • 軽度の発熱を伴うことがある
  • 耳の中に小さな吹き出物ができ、触れると痛む
  • 耳から分泌液や膿が出る場合がある
  • 炎症が強いと聴力が低下して聞こえにくくなることがある
  • 耳周辺の皮膚が赤くなる
  • 首や耳周辺のリンパ節が腫れる場合がある

これらの症状が軽度でも、「何かおかしい」と感じたら早めの対策が重要です。痛みや炎症が長引くと、睡眠不足や集中力低下を招きやすくなり、日常生活に影響を及ぼします。症状を放置した結果、感染が広がる恐れもあるため注意が必要です。

外耳炎の5つの原因

外耳炎は、耳の外側の皮膚が何らかの刺激や感染によって炎症を起こす病気です。その原因は多岐にわたりますが、特に水や異物、外部刺激によって皮膚バリアが破壊されることが多く報告されています。主な原因を以下にまとめます。

  1. 水の侵入
    汚れた水が耳の中に入り、そのまま放置されると細菌や真菌などが繁殖しやすくなります。水泳やダイビングを頻繁に行う方は特に注意が必要です。近年の研究では、プールや海水に含まれる雑菌や真菌が外耳炎発症のリスクを高めることが示唆されています。
  2. ヘアスプレーや染毛剤などの化学刺激
    ヘアスプレーや染毛剤などを使用する際、誤って耳周辺の皮膚に付着すると、炎症を引き起こす場合があります。揮発性の化学成分は皮膚を乾燥させたり刺激したりするので、外耳道の皮膚バリアを弱めてしまうことが指摘されています。
  3. 耳掃除のやり方の問題
    耳垢には本来、外耳道を保護する役割があります。綿棒を深く入れすぎたり、硬い耳かきで強くこすったりしてしまうと、必要な耳垢まですべて除去してしまい、外耳道の皮膚がむき出しになることがあります。その結果、感染を防ぐバリア機能が損なわれやすくなるのです。
  4. 異物の侵入や清潔でないヘッドホンの使用
    小さな粒や虫が偶然耳の中に入り、炎症を引き起こすケースがあります。また、長時間清潔でないイヤホンやヘッドホンを使うことによって、外耳道に細菌や真菌が増殖しやすくなるリスクも指摘されています。
  5. 皮膚疾患の影響
    アトピー性皮膚炎や乾癬といった慢性的な皮膚疾患を抱えている方は、耳の外側の皮膚も炎症を起こしやすい傾向があります。こうした基礎疾患を持つ方は特に注意が必要です。

外耳炎の原因となりうる病原体としては、細菌ウイルス真菌が挙げられます。綿棒や耳かきを共有すると、真菌をはじめとした微生物が直接人から人へ感染してしまうリスクがあるため、道具の共有は避けるのが望ましいとされています。実際、特に夏場や湿度の高い季節には真菌性外耳炎が増加する傾向があることが多くの報告から示唆されています。

自宅でできる7つの外耳炎の治療法

症状が軽度な外耳炎であれば、医療機関を受診する前に自宅でケアを試してみるのも選択肢の一つです。ここでは、比較的簡単に行える7つの対処法を紹介します。なお、これらの方法で症状が改善しない、あるいは強い痛みや発熱、聴力障害などが続く場合は、必ず医師の診察を受けてください。

1. ハーブで治療:タマネギ

タマネギは古くから感染症に対する自然療法として用いられてきた食材です。タマネギに含まれるクエルセチン(フラボノイドの一種)には抗炎症作用があると考えられており、さらに抗菌作用も期待できます。外耳炎に対しては以下の方法で利用できます。

  • 方法1
    タマネギを半分に切り、電子レンジで軽く温めます。やや温かい状態になったら清潔な布やガーゼで包み、痛む耳に20分ほどあててみてください。熱による血行促進効果とタマネギ成分による抗炎症・抗菌作用が得られる可能性があります。
  • 方法2
    タマネギを細かく刻んでジュースを作り、搾りかすをしっかり取り除きます。痛みのある耳を上向きにして2~3滴ほど垂らし、しばらく横になったままにします。使用後は冷蔵庫で保存しても構いませんが、細菌やカビの繁殖を避けるため早めに使い切りましょう。

2. ガーリックを使用

大蒜(にんにく)は抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用があることが古くから知られており、近年の研究でも一定の免疫調節効果が示されています。外耳炎の軽度症状にはガーリックオイルを使ったケアが一部で推奨されることがあります。

  • 新鮮な大蒜を数片つぶしてボトルに入れ、エクストラバージンオリーブオイルを注いで一晩置く
  • 大蒜を取り除いて油を濾し、異物のない透明な液体にする
  • 耳を上向きにして寝転び、ガーリックオイルを数滴たらす
  • 10〜15分後に耳を傾けて余分な油を出す
  • 1日2回程度繰り返しながら、炎症が軽減するか確認する

この方法は刺激が強い場合もあるため、痛みが増すようなら中止し、医師の診断を受けることをおすすめします。

3. ココナッツオイルの効果

ココナッツオイルにも自然の抗菌・抗真菌作用があるといわれています。とくにオイルに含まれるラウリン酸は細菌や真菌に対する抑制効果が期待されるため、外耳炎の症状緩和を補助する可能性があります。使い方はガーリックオイルと似ていますが、にんにくの刺激を避けたい人にはココナッツオイルのほうがやさしい選択肢になるでしょう。

4. リンゴ酢の使用

リンゴ酢に含まれる酢酸には、細菌の増殖を抑えるはたらきがあるとされています。医療機関で処方される点耳薬にも酢酸成分が含まれるものがありますが、リンゴ酢を応急的に利用する場合は以下の点に注意してください。

  • 耳を上に向けて寝転び、リンゴ酢を2~3滴ほど滴下する
  • 15分ほどそのまま静置する
  • その後、液をやさしく拭き取る

酢酸の濃度が高すぎると皮膚を刺激する可能性があるため、痛みを感じた場合は使用を中止してください。

5. アルコールと酢の混合液

アルコールと酢を1:1の割合で混ぜた液を数滴耳に垂らす方法も知られています。酢には細菌や真菌の増殖を抑制する作用が、アルコールには消毒と乾燥作用があると考えられています。プールのあとや入浴後に耳をよく乾かす目的でも取り入れる方がいますが、皮膚にしみるような強い刺激を感じた場合はすぐに中止し、専門家に相談してください。

6. オキシドールの活用

消毒薬として家庭に常備されていることも多いオキシドール(過酸化水素水)を3%程度に薄めて使用する方法です。以下の手順で行います。

  • 約3%濃度のオキシドールを水でさらに希釈する
  • 数滴耳に垂らし、30秒ほど置いてからやさしく拭き取る
  • オキシドールの発泡作用によって汚れや細菌を物理的に取り除く効果が期待できる

ただし、皮膚が炎症を起こしているときは刺激を強く感じることがあり、症状が悪化する場合もあります。

7. ドライヤーを使った方法

外耳炎は湿気の多い環境で悪化しやすいとされています。入浴後やプール後にドライヤーの弱い温風を、ある程度の距離を保ちながら耳にあてて乾燥させる方法は、皮膚をふやけたまま放置しないための対策として一部で推奨されています。ドライヤーを近づけすぎると低温やけどや強い刺激につながる恐れがあるため、適切な距離で短時間にとどめることが大切です。

症状が続くなら病院へ行こう

上記の自宅療法を試してみても症状が改善しない場合や、痛みや発熱が増してきた場合、また耳が聞こえにくい状態が続くようなときは、早めに医療機関を受診してください。特に細菌や真菌による感染が強いと判断されたときは、抗生物質や外用薬が必要になることがあります。適切な投薬と処置により、再発防止と治癒の促進が期待できますので、症状が長引く場合は自己判断を避け、医師の指示に従ってください。

なお、最近の研究では「水泳後に適切に耳を乾かす習慣」が外耳炎の再発率を下げるのに有効だと示唆されています(Mayo Clinicなどの公的医療機関ウェブサイトでも同様の注意喚起あり)。海外だけでなく日本国内でも、夏場やスポーツクラブのプール利用者を対象にした調査で同様の結果が得られています。

まとめと注意点

  • 自宅療法はあくまで軽症の場合や応急的な対応として行うもので、強い痛みや発熱、耳漏が続く場合は専門医の診察が不可欠です。
  • 化学物質や異物、水分の侵入など、身近な刺激でも外耳道の皮膚バリアを損なうことがあります。特に水泳などで頻繁に耳が濡れる方は、終了後に耳をやさしく乾かす習慣を身につけましょう。
  • 道具の共有や、不衛生なイヤホン・ヘッドホンの使用は避けることで、感染のリスクを抑えられます。
  • アトピーや乾癬など皮膚疾患をもつ方は、外耳炎のリスクが上がることがあるため、早めに皮膚科や耳鼻咽喉科で相談することが重要です。
  • 自宅で行う対処法は、人によっては刺激が強かったりアレルギー反応を起こしたりする可能性があります。症状が悪化したり痛みが強まったりした場合はただちに使用を中止し、専門医の指導を受けてください。

最後に、ここで紹介した方法や情報はあくまで参考としての性格を持ち、確実な効果や安全性を保証するものではありません。ご自身の症状や健康状態に合わせ、必ず医師の診断・治療方針に従って適切な処置を受けてください。

参考文献

本記事の内容はあくまで一般的な情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスに代わるものではありません。特に痛みが強い、発熱がある、あるいは症状が長引く場合は、早めに専門の医療機関を受診し、医師の判断を仰いでください。適切な治療を受けることで、外耳炎の悪化や再発を防ぎ、耳の健康をしっかりと守ることができます。どうぞお大事にお過ごしください。

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