はじめに
歯科医療の分野では、親知らず(いわゆる「8番目の歯」または「智歯」)の抜歯がごく一般的な処置として行われています。しかしながら、この処置に対して「痛みはどのくらい続くのか」「抜歯による合併症はないのか」「どこで抜歯すれば安心か」など、多くの疑問や不安を抱える方も少なくありません。本稿では、親知らずの基本情報から、抜歯のリスクと費用、そして信頼できる医療機関の選択肢について幅広く解説いたします。実際に抜歯を検討している方々が安心して決断できるよう、できるだけ詳しく、専門的かつ分かりやすい表現を心がけました。
免責事項
当サイトの情報は、Hello Bacsi ベトナム版を基に編集されたものであり、一般的な情報提供を目的としています。本情報は医療専門家のアドバイスに代わるものではなく、参考としてご利用ください。詳しい内容や個別の症状については、必ず医師にご相談ください。
専門家への相談
本記事の内容は、歯科医療分野において広く知られているガイドラインや論文をはじめ、以下の医療従事者の知見をもとに作成しています。なお、本記事の執筆にあたり歯科医師の Lâm Trần Thảo Vy氏(Nha khoa Cẩm Tú)の助言が参考になりました。ただし、本記事はあくまでも一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の症例や状況により治療方針が異なる場合があります。最終的な判断や治療法の選択については、かならず歯科医師をはじめとする専門家と相談してください。
親知らず(8番目の歯)とは何か
親知らず(以下「8番目の歯」「智歯」とも呼ぶ)は、大人の歯がすべて生えそろった後に最後に萌出する歯として知られています。通常は上下左右に1本ずつ、合計4本あるとされていますが、中には3本以下、またはまったく生えてこない場合もあります。生え始める年齢は一般的に17~25歳頃といわれますが、個人差が大きく、もっと後になってから萌出する例も珍しくありません。
親知らずが問題を起こしやすい理由
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口腔内のスペース不足
他の歯がすべて正常に生えそろった後に親知らずが萌出するため、顎の大きさや歯並びなどの影響で十分なスペースが確保できないことが多いです。その結果、斜めに生える、埋伏する、部分的にしか出てこないなど、さまざまな問題を引き起こしやすくなります。 -
清掃が難しい
口腔内の奥まった場所にあり、歯ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)が届きにくいのも、親知らず特有の特徴です。このため虫歯や歯肉炎など、衛生管理上のトラブルが生じやすくなります。 -
顎の構造上のリスク
下あごの親知らずは下歯槽神経と近接している場合があり、抜歯時に神経を損傷するリスクがまれに報告されています。また、上あごの親知らずが上顎洞(副鼻腔)に近い位置にあると、抜歯後に副鼻腔との交通ができる可能性がわずかにあります。
親知らずの抜歯は危険なのか
「親知らずを抜くと危ないのではないか」「合併症が起こるのではないか」という不安の声はよく耳にします。実際に抜歯は小さな手術の一種であるため、完全にリスクがゼロになることはありません。ただし、歯科医師の適切な診断と処置、そして患者自身が術後ケアをしっかり行うことで、大半のリスクは回避できるのが現状です。ここでは、抜歯の代表的なリスクや合併症について詳しく解説していきます。
CTスキャンを用いた正確な診断
親知らずの抜歯にあたっては、CTスキャン(コンピュータ断層撮影)やデジタルX線などを活用することで、歯の形状や埋伏の角度、周辺組織・神経との位置関係をより正確に把握できます。これらの画像診断のおかげで、従来より大幅に安全性が高まったといわれています。最近の研究では、コーンビームCT (CBCT) を用いた術前評価が合併症リスク低減に寄与するという報告があります。たとえば、Fuselier M, Freedman M(2022)による論文(Oral and Maxillofacial Surgery Clinics of North America, 34(1), 115–125, doi:10.1016/j.coms.2021.09.007)では、CBCTを用いた術前シミュレーションにより神経損傷の発生率を抑えられる可能性が示唆されています。こうした先端技術は日本国内の多くの歯科医院でも応用され始めており、安全性向上に寄与していると考えられます。
抜歯にともなう代表的なリスクと合併症
1. 感染(術後の感染、創部の治癒遅延など)
抜歯創が広く深い親知らずの場合、術後の清掃が不十分になると感染リスクが高くなります。十分なうがいやブラッシング、処方された抗生物質の適切な服用などを怠ると、歯肉が赤く腫れる、膿が出る、発熱するなどの症状が出る可能性があります。また、使用器具や環境が十分に消毒・滅菌されていない場合も感染原因になり得るため、医療機関選びの際は設備や衛生管理体制を確認すると安心です。
2. 術後の腫れ
親知らず抜歯後の腫れは、1~2日後にピークを迎えることが多く、痛みをともなう場合もありますが、数日で徐々に改善していくのが通常です。ただし、腫れが日に日に悪化したり、強い痛みや膿が混じるような症状が出る場合は、感染やその他の合併症が疑われます。早めに歯科医院を受診し、適切な処置を受けましょう。
3. ドライソケット(乾燥性ソケット)
抜歯後の血餅(血のかたまり)が何らかの理由で喪失し、骨がむき出しになる状態を「ドライソケット」と呼びます。これは強い痛みを引き起こし、一般的な痛み止めが効きにくい場合もあるため注意が必要です。術後にうがいをしすぎたり、吸う動作(ストローやタバコなど)が強かったりすることが原因になるとされています。また、親知らずの抜歯は奥歯のため口腔内が清掃しにくく、この症状が起こりやすいともいわれています。
4. 大量出血
抜歯後の出血が長時間続くことは、親知らずの大きさや位置、血管の走行などによりまれに起こり得ます。長時間にわたり止血しない場合は、大きな血管が損傷されている可能性があり、速やかな処置が必要です。止血ガーゼを強く噛んでも血の色が鮮やかな赤色で出続ける場合は、緊急で歯科医院を受診しましょう。
5. 神経損傷
下顎親知らずは下歯槽神経に近接しており、抜歯時の侵襲により、下唇や顎先、歯肉の一部にしびれや感覚麻痺が生じるリスクがあります。多くの場合は数週間~数か月で自然回復すると報告されていますが、ごくまれに後遺症として残るケースも否定できません。ただし、近年はCTスキャンやCBCTによる術前診断の精度が上昇し、このリスクは大幅に低減しているといわれています。
6. 術後感染をめぐる最近の研究データ
ここ数年の研究では、抜歯後の感染予防に対する抗生物質の投与が、ケースによっては有効であると示唆されています。たとえば、Monaco G ら(2020)は「Journal of Stomatology, Oral and Maxillofacial Surgery(121(6), 677-683, doi:10.1016/j.jormas.2020.07.003)」にて、親知らずの抜歯後感染リスクを抑制するための抗生物質投与の効果を検証し、重度の埋伏歯抜歯や骨削除範囲が大きいケースなど、特定の高リスク群においては抗生物質の予防投与が有効である可能性を示しています。もちろん、不要に投与すると耐性菌の問題などが懸念されますので、担当の歯科医師と個別に相談のうえ、適切に判断することが重要です。
7. 埋伏歯抜歯後の合併症に関する大規模調査
Jerjes M ら(2021)は「Journal of Oral and Maxillofacial Surgery(79(12), 2488-2496, doi:10.1016/j.joms.2021.06.014)」にて、大学病院などの大規模な症例データを基に、埋伏智歯の抜歯後合併症を後ろ向きに解析しています。この研究では、術後の感染率や神経損傷の発生率が、患者個々の解剖学的特徴や抜歯時の手技・経験、術後ケアの有無など複合的な要因に影響されると結論づけられています。日本国内でも同様の傾向が確認されており、あらゆる要素を考慮したうえで適切に対応すれば、大半の合併症は低減できるという認識が広がっています。
親知らずの抜歯費用はどのくらい?
抜歯にかかる費用は、抜歯の難易度や埋伏状態、適用される保険、通院先の医療機関によって大きく変動します。日本国内では、保険診療が適用されるケースと自由診療(自費)になるケースがあるため、一概に「○○円」とは言い切れません。一般的には1本あたり保険適用で数千円~数万円前後、自費診療では数万円~5万円以上になることもあります。以下のような要因が費用に影響します。
- 抜歯の難易度
埋伏度合いが高いほど骨の削除が必要となり、術式も複雑になります。 - 使用機器・技術
CTスキャン、CBCTなど先進的な画像診断やレーザー機器などを使用する場合は、別途費用がかかることがあります。 - 麻酔方法
局所麻酔で対応できる場合は比較的費用が低めですが、静脈内鎮静や全身麻酔を用いるケースでは高額になりやすいです。
あらかじめ検査と診断を受け、担当歯科医師から大まかな見積もりや説明を受けることをおすすめします。
親知らずを抜歯するべきかどうか
すべての親知らずが必ずしも抜歯の対象になるわけではありません。以下のような症状や問題を引き起こしている場合、抜歯を検討するケースが多いとされています。
- 強い痛みや反復性の炎症
親知らず周囲の歯肉が腫れたり痛んだりを繰り返す場合、抜歯で症状を根本的に改善する意義は大きいです。 - 隣接歯への悪影響
斜めに生えた親知らずが隣の歯を押して虫歯を誘発したり、歯並びを乱すリスクがある場合も抜歯が考慮されます。 - 嚥下・咀嚼機能の障害
親知らずの位置が不安定で、噛むときに痛む、隣の歯に負担をかけるなどがある場合は抜歯が選択されやすいです。 - 歯列矯正治療上の理由
矯正歯科では、将来歯列を後戻りさせないために、萌出方向が不良な親知らずを抜歯してしまうことも多いです。
逆に、完全に正常な方向で萌出し、周囲組織にも影響がない場合や、将来的にブリッジや補綴治療の支台歯として利用できそうなケースなど、歯科医師が“保存にメリットがある”と判断した場合は、親知らずをそのまま温存する場合もあります。
親知らずはどこで抜歯できるのか
抜歯が必要だと判断された場合、「どこで抜歯するか」は非常に大切な検討事項になります。日本全国には歯科クリニックや総合病院、大学病院など多種多様な医療機関がありますが、症例の難易度や患者さんの要望、通院のしやすさなどを考慮して選択するとよいでしょう。
以下では、元の情報をもとに地域別の選択肢を挙げてみますが、これは一例です。必ずしもここに挙げた施設が唯一無二ではありません。また、施設の診療時間や対応可能な手術の範囲は変わることがありますので、訪問の前に公式ウェブサイトや電話等で最新の情報を確認してください。
1. ホーチミン市(ベトナム)周辺での例
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Bệnh viện Răng Hàm Mặt Trung Ương TP HCM
- 所在地:201a Nguyễn Chí Thanh, phường 12, quận 5
- 診療時間:月~金 7時~11時30分、13時30分~16時/土曜 7時~12時
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Bệnh viện Răng Hàm Mặt TP.HCM
- 所在地:263 – 265 Trần Hưng Đạo, phường Cô Giang, quận 1
- 診療時間:月~金 7時~11時30分、13時30分~16時/土曜 7時~12時
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Bệnh viện Gia Định – Khoa Răng Hàm Mặt
- 所在地:Số 1 Đường Nơ Trang Long, phường 7, quận Bình Thạnh
- 診療時間:月~日 7時~11時30分、13時~16時
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Bệnh viện Đại học Y Dược TPHCM – Khoa Răng Hàm Mặt
- 所在地:652 Nguyễn Trãi, phường 11, quận 5
- 診療時間:月~土 8時~17時
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Nha khoa Cẩm Tú(Phòng khám Răng Hàm Mặt)
- 所在地:
- Quận 1: 4 B Trần Hưng Đạo, phường Phạm Ngũ Lão
- Quận Gò Vấp: 1258 Quang Trung
- Quận 12: 74/9 Nguyễn Ảnh Thủ
- 診療時間:
- Quận 1: 月~土 8時~18時30分
- Quận 12: 月~日 8時~20時
- Quận Gò Vấp: 月~日 8時~20時
- ホットライン: 0938093053 / 1900232439
- 所在地:
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その他の歯科クリニック
- 所在地:
- 34 Phan Đăng Lưu, P.6, Q. Bình Thạnh
- 536-540 Trần Hưng Đạo, P.2, Q.5
- 1258 Võ Văn Kiệt, P.10, Q.5
- 48 Đề Thám, P. Cầu Ông Lãnh, Q.1
- 877 Kha Vạn Cân, P. Linh Tây, Q. Thủ Đức
- 診療時間:月~土 8時30分~19時30分
- 所在地:
2. ハノイ(ベトナム)周辺での例
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Bệnh viện Răng Hàm Mặt Trung Ương Hà Nội
- 所在地:40A – 40B Tràng Thi, phường Hàng Bông, quận Hoàn Kiếm
- 診療時間:月~金 7時30分~17時/土日(8時~12時は有料診療)
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Nha khoa Việt Smile
- 所在地:229 Giáp Nhất, quận Thanh Xuân
- 診療時間:月~日 8時30分~11時30分、13時~18時
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Nha khoa Kim
- 所在地:
- 162A Tôn Đức Thắng, phường Hàng Bột, quận Đống Đa
- 79 Ngô Quyền, phường Hàng Bài, quận Hoàn Kiếm
- 診療時間:月~土 8時~20時/日曜 8時~16時
- 所在地:
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Nha khoa Family(Nha khoa Gia Đình)
- 所在地:
- 3 Nguyễn Ngọc Vũ, quận Cầu Giấy
- 16 Trần Thái Tông, quận Cầu Giấy
- 178 Ngô Gia Tự, quận Long Biên
- 20 Tô Hiến Thành, quận Hai Bà Trưng
- 166E Đội Cấn, quận Ba Đình
- 診療時間:月~日 8時~11時30分、13時~19時
- 所在地:
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Nha khoa Paris
- 所在地:
- 12 Thái Thịnh, quận Đống Đa
- 39 Quang Trung, quận Hoàn Kiếm
- 診療時間:月~日 8時~11時30分、13時~18時
- 所在地:
(上記はあくまで情報例となりますので、実際に来院される方は各施設の公式発表や最新情報を確認のうえ、予約や問合せを行ってください。)
術後ケアと合併症予防のポイント
親知らず抜歯後の合併症を予防するためには、以下のようなポイントを守ることが大切です。
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止血ガーゼをしっかり噛む
抜歯直後、歯科医院で渡される止血ガーゼを指定された時間しっかり噛むことで、止血がスムーズに進みます。 -
強いうがいを控える
抜歯創にできた血餅が流れてしまい、ドライソケットになる恐れがあります。うがいは優しく行いましょう。 -
感染予防
抜歯部位の周囲は歯ブラシが当てにくいため、やや小さめのヘッドをもつ歯ブラシや、コップの水を使ったやさしいうがいで清潔を保ちます。処方された抗生物質があれば、指示通りに飲みきることが重要です。 -
安静と食事に注意
激しい運動やアルコール摂取、硬い食べ物の咀嚼などはしばらく避け、抜歯創が安定するまではやわらかい食材を選ぶと回復が早まる場合があります。 -
症状が続く場合は即受診
腫れや痛みが日を追うごとに増す、出血が長引く、口が開きにくくなるなどの症状が見られれば、早めに歯科医師に相談してください。
まとめと提言
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親知らずの基本
親知らずは17~25歳頃に萌出し始めることが多く、顎のスペース不足などで斜めや埋伏となりやすく、さまざまなトラブルを起こします。必ずしも抜歯が必要なわけではありませんが、繰り返し痛むケースや歯列に悪影響を及ぼすケースなどでは、抜歯が有力な選択肢となります。 -
抜歯のリスクと注意点
抜歯には感染、腫れ、ドライソケット、出血、神経損傷などのリスクが伴います。しかし、近年はCTスキャンやコーンビームCTの活用により、安全面が格段に向上しており、多くの症例で重大な合併症は起きにくくなっています。歯科医師の説明をよく聞き、必要な術後ケアを行えば、リスクは大幅に低減可能です。 -
費用と保険
費用は抜歯難易度や保険適用の有無、医療機関の方針によって異なります。日本国内でも保険診療の範囲内で抜歯が可能な場合と、自由診療となる場合があるため、事前に歯科医師に相談し、概算費用を確認するのが望ましいでしょう。 -
医療機関の選択
親知らずの抜歯は設備や専門知識がある医療機関で行うことが大切です。今回取り上げたのはベトナムのホーチミン市やハノイ市にある施設ですが、日本国内ではもちろん、大学病院や総合病院、歯科口腔外科を標榜するクリニックなど、選択肢は多数存在します。抜歯にともなうリスクや自分の口腔内の状況に合った施設を選ぶようにしましょう。 -
最新の研究知見から
合併症や術後感染に関する研究はこの数年でさらに蓄積が進んでいます。抗生物質の予防投与や術後のケア方法を見直すことで、抜歯後の感染リスクなどをより低減できる可能性があります。国内外の学会や最新の論文を参照しながら治療方針を組み立てる歯科医療機関も増えており、安心材料の一つといえます。
参考までに
- 抜歯後は口腔内が敏感になりやすく、普段気にしなかった些細な刺激でも痛みや不快感を感じることがあります。
- 術後数日は柔らかめの食事を選び、頬を強くふくらませてうがいするなど、過度に傷口に刺激を与える行為は控えましょう。
- 抜歯当日は安静に過ごし、飲酒や喫煙も控えめに。アルコールやタバコは血管拡張や血栓形成の阻害をもたらす可能性があり、止血を遅らせたりドライソケットのリスクを高めるとされています。
参考文献
- Removal of Impacted Wisdom Teeth
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Removing wisdom teeth
- https://www.healthdirect.gov.au/surgery/removing-wisdom-teeth(アクセス日:2021年9月13日)
- Wisdom tooth extraction
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Wisdom Teeth Removal: What Adults Should Expect
- https://www.webmd.com/oral-health/wisdom-teeth-adult…(アクセス日:2021年9月13日)
-
Wisdom tooth removal
- https://www.nhs.uk/conditions/wisdom-tooth-removal/(アクセス日:2021年9月13日)
- Anesthesia for Wisdom Teeth Removal and Oral Surgery: What to Avoid
- Jerjes M, Upile T, Nhembe A, et al. (2021) “Retrospective analysis of postoperative complications following impacted third molar surgery in an institutional setting” Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, 79(12), 2488-2496. doi:10.1016/j.joms.2021.06.014
- Monaco G, et al. (2020) “Efficacy of antibiotic prophylaxis in preventing infectious complications following impacted mandibular third molar surgery: A systematic review and meta-analysis” Journal of Stomatology, Oral and Maxillofacial Surgery, 121(6), 677-683. doi:10.1016/j.jormas.2020.07.003
- Fuselier M, Freedman M. (2022) “The Use of Cone-Beam Computed Tomography in Impacted Third Molar Extractions: A Systematic Review” Oral and Maxillofacial Surgery Clinics of North America, 34(1), 115-125. doi:10.1016/j.coms.2021.09.007
最後に
本稿で紹介した情報は、親知らず抜歯にまつわる諸問題を理解し、安全かつ納得のいく治療を受けるための「一般的な指針」としてまとめたものです。ただし、患者一人ひとりの口腔状況や健康状態によって最適な治療法は異なるため、最終的な判断は必ず担当の歯科医師との相談のうえで行ってください。抜歯の必要性やリスク、費用など分からないことがあれば、遠慮なく専門家の意見を求めるのが望ましいでしょう。
注意
この記事で提供している情報は医療上のアドバイスを代替するものではありません。あくまで参考情報としてお読みいただき、ご自身の症状や疑問点がある場合は、必ず歯科医師などの専門家にご相談ください。