はじめに
鼻血は、日常的に経験することのある一般的な症状ですが、頻繁に起こると心配になることがあります。何度も繰り返す鼻血の原因は何でしょうか。また、簡単で安全に実践できる治療法はあるのでしょうか。この記事では、Hello Bacsiの情報をもとに鼻血の原因や安全な治療法についてご紹介し、どのように対処すればよいかを解説します。
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当サイトの情報は、Hello Bacsi ベトナム版を基に編集されたものであり、一般的な情報提供を目的としています。本情報は医療専門家のアドバイスに代わるものではなく、参考としてご利用ください。詳しい内容や個別の症状については、必ず医師にご相談ください。
鼻血とは何か?
鼻血とは、鼻の中で血が出る現象で、人生において一度は経験するケースが多いものです。実は人口の約60%が一度は経験しています。恐怖を感じることがありますが、多くの場合、鼻血が命に関わることはありません。鼻血が起こるのは、鼻の中には細かく多くの血管があり、これが損傷を受けやすいためです。鼻血には大きく分けて前鼻出血と後鼻出血の2種類があります。
- 前鼻出血:鼻の入り口付近にある小さな毛細血管が破裂することにより起こる鼻血で、通常、大量に血が流れ出ることはありません。
- 後鼻出血:血管がより大きいため、破裂すると大量に血が出て、喉の奥に流れ込むこともあり危険です。この場合は、すぐに医師の診察を受けることが必要です。
鼻血の主な原因
効果的な治療法を知る前に、まずは鼻血の一般的な原因について説明します。医療の専門家によれば、3歳から10歳の子供は、粘膜や血管が薄く、さらにしばしば鼻をいじるため、鼻血が出やすくなっています。また、妊娠中の女性は血管が拡張しやすく、高齢者は高血圧や抗血栓薬の副作用によって鼻血になりやすいです。ほとんどの鼻血は深刻なものではなく、以下の原因で起こります。
- 乾燥した気候やエアコンの使用
- 鼻をいじったり強くかんだりする
- 鼻づまりの治療薬を過剰に使用する
一方で、まれに鼻血が深刻な病状を示している場合もあり、その場合には以下の原因が考えられます。
- 鼻、顔、頭への外傷
- 鼻中隔の異常、腫瘍、ポリープ
- 血液障害、白血病などの血液に関連する病気
鼻血が出たとき、どう対処すれば良いか?
鼻血が出た際には、慌てずに冷静に対処することが重要です。血圧が上がり、出血が悪化するのを避けるために、以下の手順で応急処置を行ってください。
- 座った状態を保ち、横になったり前かがみにならないようにし、頭を心臓より高く保ちます。
- 親指と人差し指で鼻の両側をしっかり押さえ、5分以上続けて、出血が止まらない場合はさらに10分続けます。口で呼吸してください。
- 頭を少し前に傾け、血が喉に流れ込むのを防ぎます。
- 出血が止まった後は、数日間前かがみになったり、強く鼻をかんだりしないように注意してください。
鼻血を治療するために、鼻づまりの治療薬(例:オキシメタゾリン)を使用することもできますが、過度に使用すると粘膜が薄くなり、さらに鼻血が出やすくなります。以下のいずれかに該当する場合は、最寄りの医療機関で迅速かつ適切な治療を受ける必要があります。
- 200ml以上の大量出血
- 15~20分後も止まらない出血
- 顔や頭への衝撃直後の出血
- 呼吸困難
安全で簡単に試せる4つの鼻血止めの方法
鼻血の治療法や予防法として、簡単に試せる動画をいくつかご紹介します。これらの方法は、大人だけでなく子供にも安全です。
1. 外側からのアイシングによる鼻血止め
鼻血が出た際に、冷やすことで血を止めるのも効果的です。冷却パックや冷たいタオルを鼻にあてることで、温度の低下を皮膚に感じさせ、血管を収縮させます。ただし、冷たい氷を直接皮膚に当てないように注意が必要です。
2. 生理食塩水を使った鼻血予防
生理食塩水は、体内環境とバランスが取れているため、粘膜を安全に潤すことができます。また、洗浄効果で刺激や炎症を抑え、薬への依存を減らすことで鼻血を防ぐことができます。生理食塩水は、日常的に乾燥した環境下や粘膜が刺激を受けた際に2~3滴、鼻に点鼻する方法が効果的です。
3. 栄養バランスを整えるための食事取り入れ
鼻血の予防や治療には、温度を下げるという民間の知恵があります。たとえば、睡蓮、タマネギ、白い大根、パセリ、ゴーヤ、黒豆といった食材は体温を安定させる働きがあります。また、これらの野菜には包含されているビタミンやミネラル(特にビタミンCやK)が多く含まれています。
4. その他の鼻血止め方法
玉ねぎの切片を嗅ぐ、またはリンゴ酢を染み込ませたコットンを鼻にゆっくりと当てるのも効果的です。これらの方法は、玉ねぎやリンゴ酢の持つ軽い酸性が血管の凝固を促していると考えられます。
鼻血予防法は?
鼻血を予防したり、再発を防ぐためには、次のポイントに注意しましょう。
- 生理食塩水や、粘膜乾燥を防ぐクリームや軟膏を使用すること
- 鼻を手や硬い物でほじることを避ける
- 鼻を強くかむのではなく、くしゃみの際には口を開けてください
- 市販されている鼻づまり解消スプレーを過度に使わない
- 喫煙の禁止(受動喫煙を含む)
医療機関を受診する際は?
これまで紹介した治療法や予防法を試したにもかかわらず、鼻血が頻繁に発生する場合、以下の症状が見られる場合は、医師に相談してください。
- 貧血の症状(疲労感、冷え性、肌のくすみ、浅い呼吸)がある
- 予期されない青あざが体に出現する
- 2歳未満の子供が鼻血を出す
治療中の薬剤や病状が鼻血と関係している可能性がある場合、医師に相談し、必要な治療方法を見直してもらいましょう。以上の情報を参考に、適切に対処できるよう心がけてください。
参考文献
- Nosebleedsアクセス日:2023年4月10日
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- Nosebleed (Epistaxis)アクセス日:2022年3月18日
- Nosebleeds: First aidアクセス日:2022年3月18日
- Nosebleeds – epistaxis, treatments and preventionアクセス日:2022年3月18日
- Dietary supplement use and nosebleeds in hereditary haemorrhagic telangiectasia — an observational studyアクセス日:2022年3月18日
- Nosebleeds: When It’s Time to Get Medical Attentionアクセス日:2022年3月18日