この記事の科学的根拠
この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下のリストには、実際に参照された情報源と、提示された医学的指導との直接的な関連性のみが含まれています。
- 厚生労働省の研究報告書: 日本における避妊法の実態と課題に関する記述は、この公的機関の調査に基づいています1。
- 米国疾病予防管理センター(CDC): IUD装着時の疼痛管理や骨盤内炎症性疾患(PID)のリスクに関する最新の医学的見解は、同センターの2024年米国避妊法使用選択基準(U.S. SPR)に基づいています1934。
- 米国産科婦人科学会(ACOG): 出産直後のIUD装着の推奨や、若年層・未経産婦へのIUD使用に関する指針は、同学会の診療実践広報や委員会見解を根拠としています617。
- コクランライブラリーのシステマティックレビュー: 装着時の疼痛緩和策に関する有効性の評価は、この信頼性の高いレビューに基づいています20。
- ミレーナ52mg医薬品添付文書: 日本国内におけるホルモン付加型IUDの副作用、頻度、禁忌事項に関する具体的なデータは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公開する公式文書に基づいています12。
要点まとめ
- 避妊リングには、ホルモンを放出する「IUS(ミレーナなど)」と、銅を付加した「IUD」の2種類があり、作用と副作用が大きく異なります。
- IUSは月経血量を劇的に減少させ、月経痛を緩和する効果がありますが、装着初期に不正出血が起こりやすいです。一方、IUDは月経血量を増加させ、月経痛を強める傾向があります。
- 装着や除去の際には一時的な痛みや出血を伴うことがありますが、通常は軽度です。迷走神経反射によるめまい等が起こる可能性もあります。
- 子宮穿孔や骨盤内炎症性疾患(PID)といった重篤な合併症は非常に稀(1000分の1程度)です。PIDのリスクは装着後20日以内に限定され、器具自体が原因ではありません。
- IUD/IUSは妊娠自体を強力に防ぐため、子宮外妊娠の「絶対的リスク」は大幅に減少します。
- 日本では、IUSは「過多月経」「月経困難症」の治療目的であれば保険適用となり、自己負担額が抑えられます。避妊目的の場合は全額自費診療となります。
IUDタイプの比較:ホルモン付加型(IUS) vs. 銅付加型(IUD)
避妊リングを検討する上で最も重要な第一歩は、2つの主要なタイプの違いを理解することです。以下の表は、ホルモン付加型IUD(IUS)と銅付加型IUDの主な特徴を比較したものです。この違いを把握することで、後述する副作用の解説をより深く理解することができます。
特徴 | ホルモン付加型IUD(IUS) 例:ミレーナ |
銅付加型IUD 例:FD-1 |
---|---|---|
主な製品名 | ミレーナ52mg | FD-1, ノバT380 |
作用機序 | 子宮内で黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を放出し、子宮頸管粘液を濃くして精子の侵入を防ぎ、子宮内膜を薄くして受精卵の着床を阻害する4。 | 銅イオンを放出し、子宮内に精子や卵子にとって毒性のある無菌性の炎症反応を引き起こし、受精を妨げる6。 |
有効期間 | 最長5年間(製品によっては最長8年のものも海外には存在する)9。 | 最長5年程度での交換が推奨される11。 |
月経への影響 | 装着初期に不正出血が見られるが、長期的には経血量が大幅に減少し、月経痛も軽減する。無月経になることもある9。 | 経血量が増加し、月経期間が延長する傾向がある。月経痛が強まることもある7。 |
主な副作用 | 不正出血、卵巣のう胞、頭痛、腹痛など12。 | 過多月経、月経痛の増悪、不正出血など7。 |
避妊以外の効果 | 過多月経、月経困難症の治療効果がある9。 | なし。 |
保険適用(日本) | 「過多月経」「月経困難症」の診断があれば保険適用となる。避妊目的の場合は自費診療15。 | 避妊目的のみのため、保険適用外(自費診療)14。 |
第1節:装着・除去に伴う身体的変化
IUD/IUSの装着を検討する多くの女性が最初に抱く懸念は、処置に伴う痛みや身体的違和感です。ここでは、装着および除去のプロセスで生じる可能性のある身体的変化について、医学的見地から解説します。これらの感覚は一時的なものである場合がほとんどですが、事前に知っておくことで不安を軽減できます。
1.1 装着時の痛みと出血
IUD/IUSの装着は、通常、産婦人科の外来で5分から10分程度で完了する処置です9。処置の流れは、内診台で腟鏡を挿入し、子宮頸管を消毒後、ゾンデと呼ばれる細い器具で子宮の長さ(子宮腔長)を測定し、その後、専用の挿入器を用いてIUD/IUSを子宮内に留置します。
この過程で、特に子宮の入り口(頸管)を器具で把持する際や、IUD/IUSが子宮頸管を通過する際に、月経痛のような鈍い痛みや、チクッとした鋭い痛みを感じることが予想されます7。痛みの感じ方には個人差が大きく、特にT出産経験のない女性(未経産婦)では痛みを強く感じることがあると報告されています17。しかし、強い痛みを感じる時間は通常、数秒から数十秒とごく短時間です9。
また、処置に伴い少量の出血が見られることも一般的です12。さらに、一部の女性では、処置の刺激が引き金となり「迷走神経反射」と呼ばれる自律神経の一時的な反応が起こることがあります。これにより、血圧低下や心拍数の減少(徐脈)が生じ、めまい、ふらつき、吐き気、冷や汗、場合によっては失神に至ることもあります11。これは身体の正常な生理反応であり、医療スタッフはこのような事態に備えて対応します。
近年、国際的にはIUD装着時の疼痛管理に関する議論が活発化しています。米国疾病予防管理センター(CDC)の最新指針(2024年)やコクランレビューなどの系統的レビューでは、様々な疼痛緩和法の有効性が検証されています18。例えば、一般的に使用されることがある2%リドカインジェルや、子宮頸管を軟化させる目的で使われるミソプロストールは、装着時の痛みを軽減する効果が限定的であるか、むしろ腹部の痙攣を増加させる可能性が示唆されています20。一方で、10%リドカインスプレーや子宮頸管周囲ブロックといった他の方法が有効である可能性が示されており、疼痛管理はまだ発展途上の分野です19。日本の標準的な診療では積極的な疼痛管理が必ずしも行われるわけではありませんが、痛みに強い不安がある場合は、どのような選択肢があるか事前に医師と十分に相談することが重要です。
1.2 除去時の痛みと出血
IUD/IUSの除去は、通常、装着時よりも迅速かつ痛みが少ない処置です。内診台で腟鏡を挿入し、子宮口から出ている除去糸を鉗子でつかみ、ゆっくりと引き抜くことで完了します21。
除去時にも、装着時と同様に軽度の痛みや出血を伴うことがありますが、その程度は一般的に軽いものです12。迷走神経反射が起こる可能性もゼロではありませんが、装着時よりは頻度が低いとされています12。
非常に稀な合併症として、除去時に器具を強く引っ張りすぎた場合に、器具が破損する可能性が報告されています12。このような事態を避けるためにも、除去は必ず医療機関で専門の医師によって行われる必要があります。ホルモン付加型IUD(ミレーナ)の場合、除去後約1週間以内にホルモンの影響がなくなることによる消退出血が起こることがあります12。
1.3 装着後の初期症状
IUD/IUSを装着した後、数日間から数週間にわたって、身体が子宮内の器具に慣れるまでの適応期間があります。この期間には、以下のような症状が現れることが一般的です。
これらの症状は、子宮が異物に反応して収縮したり、器具が子宮内膜に接触したりすることで生じます。ほとんどの場合、時間とともに自然に軽快していきますが、痛みが非常に強い場合や、出血が月経のように多い状態が続く場合は、器具の位置異常なども考えられるため、装着した医療機関に相談することが推奨されます7。
第2節:月経パターンの変化
IUD/IUSの装着によって生じる最も一般的で、かつ使用者の満足度や継続意向に大きく影響する変化が、月経パターンの変動です。この変化の現れ方は、ホルモン付加型(IUS)と銅付加型(IUD)で正反対の傾向を示すため、どちらのタイプを選択するかの重要な判断材料となります。
2.1 ホルモン付加IUD(IUS)の場合
ホルモン付加IUD(ミレーナなど)は、子宮内膜に直接作用する黄体ホルモン(レボノルゲストレル)の働きにより、月経に特徴的な変化をもたらします。
初期段階:不正出血
装着後の最初の3ヶ月から6ヶ月間は、IUSの最も一般的な副作用である不正出血が起こりやすい時期です9。これは、ホルモンの作用によって子宮内膜が薄く、不安定な状態になる過程で生じる生理的な反応です。出血は、おりものに少量の血が混じる程度のスポッティングが断続的に続いたり、少量の出血がだらだらと続いたりと、予測が難しいパターンをとることがあります。
この初期の不正出血は、多くの使用者にとって懸念材料となり得ますが、これは器具が正常に機能し、子宮内膜が薄く安定した状態へと移行している証拠でもあります。この適応期間を過ぎると、出血は劇的に改善されることがほとんどです。この点を事前に十分に理解しておくことは、不安なくIUSを継続するために非常に重要です。この出血が「問題」なのではなく、「予測されるべき調整期間」であるという認識を持つことで、安心して使用を続けることができます。
長期的な影響:経血量減少と無月経
初期の調整期間を経ると、子宮内膜は非常に薄い状態で維持されるため、月経時の出血量は劇的に減少します12。多くの使用者は、月経が非常に軽くなることを実感し、月経痛(月経困難症)も大幅に緩和されます。この効果のため、IUSは避妊目的だけでなく、「過多月経」や「月経困難症」の治療薬として、日本では保険適用が認められています15。
さらに使用を続けると、装着後1年で約20%の女性が、月経が来なくなる「無月経」の状態になると報告されています12。この割合は使用期間が長くなるにつれて増加します。この無月経は、閉経とは全く異なる機序で起こります。卵巣の機能は正常に保たれ、排卵も通常通り起こっていますが、子宮内膜が剥がれ落ちるほど厚くならないために、月経血として排出されなくなるのです24。したがって、更年期障害のような全身的な症状(ほてり、動悸など)を引き起こすことはありません24。
2.2 銅付加IUDの場合
銅付加IUDはホルモンを使用しないため、IUSとは対照的な月経への影響が見られます。
経血量の増加と月経期間の延長
銅付加IUDの最も顕著な副作用は、月経血量の増加と月経期間の延長です7。これは、銅イオンが子宮内膜に無菌性の炎症反応を引き起こすことに関連しています7。この炎症反応が避妊効果の主たる機序ですが、同時に血管の拡張などを促し、出血量を増やす原因となります。また、月経痛が以前よりも強くなることもあります。
これらの症状は、装着後の最初の数回の月経で特に強く現れることがありますが、多くの場合は数ヶ月経つと徐々に落ち着いていきます7。しかし、一部の使用者では、使用期間中ずっと月経が重い状態が続くこともあり、これが原因で除去を選択するケースもあります。また、月経期間外に少量の不正出血(スポッティング)が見られることもあります8。
第3節:器具に関連する機械的トラブル
IUD/IUSは子宮内に留置される医療機器であるため、稀に物理的なトラブルが発生することがあります。これらは頻度の高いものではありませんが、避妊効果の低下や健康上の危険性に繋がる可能性があるため、正しく理解しておくことが重要です。
3.1 脱出(自然脱出・部分脱出)
脱出とは、IUD/IUSが意図せず子宮内から部分的に、あるいは完全に排出されてしまう現象です。これは主に装着後の最初の数ヶ月以内に起こりやすいとされています7。脱出が起こると、避妊効果は失われるか、著しく低下します7。脱出に気づかずに性交渉を持つと、意図しない妊娠に至る危険性があります。
脱出の頻度は、古いデータでは1~2%と報告されていますが11、より近年の研究では全体で2~10%とされています6。脱出の危険性を高める要因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 出産経験の有無: 従来、出産経験のない女性(未経産婦)は脱出の危険性が高いとされてきましたが、現代のIUDは未経産婦にも安全に使用できると多くの指針で推奨されており、絶対的な危険因子とは見なされなくなっています12。
- 子宮の形状: 子宮筋腫や子宮の奇形など、子宮腔が変形している場合、脱出の危険性が高まる可能性があります11。
- 装着時期: 出産直後の装着は、子宮がまだ大きく元の大きさに戻っていないため、数週間後に行う装着に比べて脱出率が高くなることが知られています6。
特に、出産直後のIUD装着については、臨床的な判断において重要な視点が含まれています。米国の産科婦人科学会(ACOG)やCDCの指針では、出産直後のIUD装着が強く推奨されています6。これは、脱出率が10~27%と高くなることを認識した上での推奨です6。この背景には、産後の女性が6週間後の検診に必ずしも来院するとは限らず、その機会を逃すと次の避妊法を開始する機会を失い、意図しない短期間での次の妊娠の危険性が高まるという公衆衛生上の懸念があります6。したがって、脱出の危険性を受け入れてでも、退院前に確実な避妊法を提供することの利益が大きいと判断されているのです。これは、危険性と便益を比較衡量した、現実的な医療戦略の一例と言えます。
脱出に気づくために、月に一度、月経後に自分で腟内に指を入れ、子宮口から出ている除去用の糸が触れるかを確認することが推奨される場合があります7。
3.2 子宮穿孔
子宮穿孔は、IUD/IUSが装着時に子宮の壁を貫通してしまう、非常に稀ですが重篤な合併症です12。発生頻度は、約1,000回の装着あたり1回程度と非常に低いと報告されています。
穿孔は、ほとんどが装着の瞬間に起こります。子宮が極端に後屈または前屈している場合や、授乳中で子宮壁が柔らかくなっている場合、また施術者の経験が浅い場合などに危険性が高まると考えられています。穿孔が起こると、器具が腹腔内に移動してしまう可能性があります。
症状は、装着時の激しい痛みや持続する出血として現れることもあれば、全く症状がないまま後日の検診で発覚することもあります。穿孔が疑われた場合は、超音波検査やX線検査で器具の位置を正確に特定し、速やかに除去する必要があります。腹腔内に移動してしまった場合は、腹腔鏡手術など外科的な処置が必要になることもあります12。
第4節:重大な副作用と危険性
IUD/IUSは全体として非常に安全性の高い避妊法ですが、ごく稀に医学的な緊急対応を要する重篤な副作用が発生する可能性があります。これらの危険性は頻度が低いものの、万が一の場合に備えて症状や対処法を知っておくことが不可欠です。
4.1 骨盤内炎症性疾患(PID)
骨盤内炎症性疾患(PID)は、子宮、卵管、卵巣といった骨盤内の臓器に細菌が感染して炎症を起こす病気です。主な症状として、下腹部痛、発熱、おりものの異常(量や匂いの変化)などが挙げられます12。
ここで極めて重要なのは、PIDの危険性に関する現代の医学的見解です。かつて、古いタイプのIUD(特にダリコン・シールド)が原因でPIDや不妊の危険性が高まるという問題があり、IUDそのものが感染症を引き起こすという誤解が広まりました。しかし、現在のIUD/IUSに関する大規模な研究から、この認識は正しくないことが証明されています17。
現代の医学的合意は以下の通りです。
- PIDの危険性が上昇するのは、装着後20日間以内に限定されます17。
- この危険性は、IUD/IUSという器具自体が原因なのではなく、装着の際に腟や子宮頸管に常在する細菌が子宮内に持ち込まれることによって引き起こされます17。
- 装着後20日を過ぎると、PIDの危険性はIUD/IUSを使用していない一般の女性と変わらないレベルに戻ります。
この知見の転換は、臨床現場にも大きな変化をもたらしました。以前は予防的に抗生物質を投与することもありましたが、現在ではその有効性が否定され、ACOGなどの指針では推奨されていません6。代わりに、クラミジアや淋菌といった性感染症(STI)に感染しているとPIDの危険性が高まるため、危険性のある女性には装着時にSTIの検査を行い、もし陽性であった場合はIUD/IUSを装着したまま抗生物質で治療するという方針が標準となっています6。
日本の添付文書では、ホルモン付加IUD(ミレーナ)におけるPIDの発生頻度は0.2%未満と非常に低いことが報告されています12。
4.2 異所性妊娠(子宮外妊娠)
異所性妊娠(子宮外妊娠)は、受精卵が子宮内膜以外の場所(主に卵管)に着床してしまう状態で、放置すると卵管破裂などを引き起こす生命に関わる緊急事態です。
IUD/IUSと異所性妊娠の関係についても、正確な理解が不可欠です。しばしば「IUDは子宮外妊娠の危険性を高める」と誤解されがちですが、これは正しくありません。事実はその逆です。
- IUD/IUSは、子宮内での妊娠を極めて効果的に防ぐため、妊娠する確率そのものが劇的に低下します。
- その結果、避妊をしていない女性と比較して、IUD/IUS使用者が異所性妊娠を経験する絶対的な危険性は大幅に減少します。
ただし、IUD/IUSが持つ作用の特性上、もし妊娠してしまった場合(これは非常に稀な事例です)、その妊娠が異所性妊娠である相対的な割合が高くなります。これは、IUD/IUSが子宮内での着床を防ぐ効果は非常に高い一方で、卵管内での着床を防ぐ効果はそれよりはわずかに低いためです。ホルモン付加IUD(ミレーナ)の場合、装着中に妊娠した場合、その約半数が異所性妊娠であったと報告されています12。
したがって、IUD/IUSを使用中に月経が遅れる、妊娠検査薬で陽性反応が出るなどの妊娠兆候が見られた場合は、異所性妊娠の可能性を念頭に置き、直ちに医療機関を受診して超音波検査などで正常な妊娠か否かを確認する必要があります7。
第5節:ホルモン付加IUD(IUS)に特有の副作用
ホルモン付加IUD(IUS)は、放出される黄体ホルモン(レボノルゲストレル)の作用により、銅付加IUDには見られない特有の副作用を示すことがあります。これらは主にホルモンの影響によるもので、多くは軽度で一過性ですが、選択の際の重要な考慮点となります。
5.1 卵巣のう胞(卵巣嚢胞)
IUSを装着すると、卵巣に機能的な嚢胞(液体が溜まった袋状のもの)が形成されることがあります。これはIUSの副作用としては比較的頻度が高く、日本の臨床試験では約12%の使用者で認められたと報告されています12。
この現象は、IUSから放出されるホルモンが子宮局所に作用する過程で、卵巣での卵胞の発育周期に軽微な影響を与えるために起こると考えられています。しかし、形成される嚢胞のほとんどは良性で症状がなく、通常は数ヶ月以内に自然に消失します13。そのため、超音波検査などで偶然発見された場合も、多くは経過観察となります12。
ごく稀に、嚢胞が大きくなることで腹部の張りや痛みを感じたり、嚢胞が破裂して急な腹痛を引き起こしたりすることがあります。このような症状が現れた場合は、速やかな医学的評価が必要です12。
5.2 その他のホルモン様作用
IUSのホルモン作用は主に子宮内に限定されますが、ごく微量が血中に吸収され、全身に影響を及ぼす可能性があります。この血中濃度は非常に低いため、ほとんどの使用者では全身性の副作用は現れません。
しかし、ホルモンに対して感受性の高い一部の使用者では、経口避妊薬(ピル)でみられるような以下のような副作用を経験することがあります。
これらの副作用は、公式な添付文書では頻度が低い(5%未満)、あるいは頻度不明とされており、多くは装着後の時間経過とともに軽減する傾向にあります。しかし、症状が持続し、生活の質に影響を与える場合は、除去を検討する理由となることもあります。
副作用の概要と頻度(ミレーナ52mg添付文書より)
以下の表は、日本で承認されているホルモン付加IUD「ミレーナ52mg」の医薬品添付文書に記載されている副作用とその頻度をまとめたものです12。これは臨床試験に基づいた公的なデータであり、各副作用がどの程度の確率で起こりうるかを客観的に理解する上で非常に有用です。
重大な副作用 | ||
---|---|---|
副作用 | 頻度 | 主な症状・注意点 |
骨盤内炎症性疾患(PID) | 0.2%未満 | 発熱、下腹部痛、おりもの異常。性感染症があると危険性増。装着後20日以内に起こりやすい。 |
異所性妊娠 | 頻度不明 | 装着中に妊娠した場合、その約半数が異所性妊娠。下腹部痛や妊娠兆候があれば要受診。 |
穿孔 | 頻度不明 | 装着時に子宮壁を貫通する稀な合併症。激しい痛みや出血があれば直ちに考慮。 |
卵巣のう胞破裂 | 頻度不明 | 卵巣のう胞が形成され、稀に破裂することがある。持続する腹部膨満感や下腹部痛に注意。 |
その他の副作用 | ||
系統 | 5%以上 | 5%未満 |
生殖器 | 月経異常(過長月経、月経周期異常等)、月経中間期出血、除去後の消退出血、卵巣のう胞 | 無月経、月経困難症、過多月経、腟炎、外陰炎、白帯下、本剤の脱出、装着・除去時の疼痛・出血、子宮頸管炎、骨盤痛 |
精神神経系 | – | 頭痛、抑うつ、気分の変化、性欲減退、片頭痛、神経過敏 |
皮膚 | – | ざ瘡、湿疹、多毛、脱毛、そう痒 |
その他 | 腹痛 | 浮腫、体重増加、背部痛、悪心、乳房痛、血圧上昇 |
第6節:知っておくべき重要ポイント
これまでに解説した副作用の知識に加え、IUD/IUSを安全かつ効果的に使用するためには、いくつかの実用的なポイントを理解しておく必要があります。ここでは、装着が適さない場合、日本における費用と保険適用の実情、そして装着後の管理について解説します。
6.1 IUDが適さない場合(禁忌事項)
IUD/IUSは多くの女性にとって安全な選択肢ですが、特定の健康状態や既往歴がある場合には使用できない、あるいは慎重な判断が必要となります。これらは「禁忌」と呼ばれ、日本の医薬品添付文書や国際的な指針で定められています11。
絶対的な禁忌(使用してはならない場合):
- 妊娠している、または妊娠の可能性がある場合
- 原因不明の異常性器出血がある場合
- 子宮頸がん、子宮体がん、またはその疑いがある場合
- 現在、骨盤内炎症性疾患(PID)や性感染症(クラミジア、淋菌など)にかかっている場合11
- 子宮の形に著しい異常(先天奇形、大きな子宮筋腫による子宮腔の変形など)がある場合11
- 過去3ヶ月以内に感染を伴う流産(感染性流産)を経験した場合11
ホルモン付加IUD(IUS)に特有の禁忌:
相対的な禁忌(医師との相談の上で慎重に判断する場合):
- 出産経験の有無(未経産婦): 日本の添付文書では、未経産婦は第一選択としないよう記載があります12。これは脱出や疼痛の危険性が経産婦に比べて高いという報告に基づくものですが、ACOGなどの国際的な主要機関は、未経産婦や若年層にもIUDを安全かつ効果的な選択肢として日常的に提供することを推奨しており、この見解には差異があります17。
- 異所性妊娠の既往歴: かつては禁忌とされていましたが、現代の指針では、IUDが異所性妊娠の絶対的危険性を低下させることから、既往歴のある女性にも使用可能とされています26。
- 迷走神経反射の既往歴: 過去にIUD装着や子宮頸管の拡張時に失神などを起こしたことがある場合は、再発の可能性があるため注意が必要です11。
6.2 費用と保険適用
日本におけるIUD/IUSの費用は、装着の目的によって大きく異なります。この二重の価格体系は、避妊法の選択に大きな影響を与える実質的な要因です。
保険適用となる場合:
ホルモン付加IUD(ミレーナ)は、「過多月経」や「月経困難症」といった治療目的で使用する場合に限り、公的医療保険が適用されます15。この場合、医療費の3割負担の患者であれば、診察料や検査料を含めても、自己負担額は総額で10,000円から15,000円程度に収まることが一般的です15。治療効果と同時に高い避妊効果も得られるため、これらの症状に悩む女性にとっては非常に便益の大きい選択肢です。
自費診療となる場合:
純粋な避妊目的でIUD/IUSを装着する場合は、保険適用外となり、全額自己負担の自費診療となります15。費用は医療機関によって大きく異なりますが、器具代、挿入技術料、事前の検査費用などを合わせると、総額で40,000円から100,000円程度になることがあります28。銅付加IUDは、避妊目的のみの使用となるため、常に自費診療です。
この価格体系は、月経に関する悩みを持つ女性は安価にLARCへアクセスできる一方で、特に症状はないが確実な避妊を求める女性は高額な初期費用を負担しなければならないという、アクセスにおける格差を生み出しています。
6.3 定期検診と自己管理
IUD/IUSを装着した後は、器具が正しい位置にあるか、また何らかの異常が生じていないかを確認するために、定期的な検診を受けることが推奨されます。一般的な検診日程は、装着後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、その後は1年に1回です24。
検診では、問診で体調の変化や副作用の有無を確認するほか、内診で除去糸の状態を確認し、経腟超音波検査で子宮内での器具の正確な位置を評価します12。これにより、脱出や穿孔といった合併症を早期に発見することができます。
また、日々の自己管理として、月に一度、月経が終わった頃に、清潔な手で腟内に指を入れ、子宮口から出ている糸がいつも通りに触れるかを確認する方法があります7。糸が触れない、いつもより極端に短い、あるいは長いと感じる場合は、器具が移動または脱出している可能性があるため、速やかに医療機関に連絡する必要があります。
異常を感じた際の受診目安
以下の表は、装着後に何らかの異常を感じた際の、受診の緊急度を判断するための目安です。不安な症状があれば、自己判断せずに医療機関に相談することが基本です。
症状 | 考えられる原因 | 推奨される対応 |
---|---|---|
糸が触れない、またはいつもより短い/長い7 | 脱出、位置異常の可能性 | 速やかに受診し、位置を確認してもらう。確認できるまで他の避妊法を併用する。 |
下腹部の持続的な激しい痛み、発熱12 | PID、穿孔の可能性 | 緊急性が高い。直ちに医療機関に連絡し、指示を仰ぐ。 |
妊娠検査薬で陽性が出た7 | 妊娠、異所性妊娠の可能性 | 緊急性が高い。直ちに受診し、正常な妊娠か否かを確認する。 |
装着後数ヶ月経っても不正出血が続く、または急に始まった9 | 位置異常、脱出、その他婦人科疾患の可能性 | 予約の上で受診し、原因を調べてもらう。 |
パートナーが性交時に痛みを訴える12 | 除去糸が長すぎる、位置異常の可能性 | 受診して医師に相談する。糸の長さを調整できる場合がある。 |
6.4 他の避妊法との比較
IUD/IUSの利点と欠点をより明確にするため、他の主要な避妊法と比較します。
- 経口避妊薬(ピル)との比較: ピルは毎日決まった時間に服用する必要があり、飲み忘れなどによる人的な誤りで避妊効果が低下する可能性があります5。一方、IUD/IUSは一度装着すれば使用者側の努力は不要で、常に高い避妊効果を維持できるため、「典型的な使用」における失敗率はピルよりも格段に低くなります5。また、ホルモン付加IUSは作用が局所的であるため、ピルに比べて全身性のホルモン副作用(血栓症の危険性など)が少ないとされています4。
- コンドームとの比較: コンドームの典型的な使用における年間失敗率は10%以上と報告されており、IUD/IUSの失敗率(0.2~0.8%)とは大きな差があります5。しかし、IUD/IUSには性感染症(STI)を予防する効果は全くありません34。コンドームはSTI予防に極めて有効な唯一の方法です14。したがって、STIの危険性がある場合は、IUD/IUSで確実な避妊を行いつつ、コンドームを併用する「ダブルダッチ」が、妊娠と感染症の両方から身を守るための最も確実な方法となります。
よくある質問
装着はとても痛いのでしょうか?
IUD/IUSを入れると骨盤内感染症(PID)になりやすくなりますか?
IUSで月経が来なくなっても、体に問題はありませんか?
はい、問題ありません。IUSによる無月経は、ホルモンの作用で子宮内膜が厚くならず、排出されるべき経血が存在しないために起こる現象です24。卵巣機能は正常に保たれており、排卵も通常通り起こっています。閉経や更年期障害とは全く異なるもので、身体に悪影響はありません。
出産したことがなくてもIUD/IUSは使えますか?
はい、使えます。日本の添付文書では慎重な使用が求められていますが、米国産科婦人科学会(ACOG)をはじめとする世界の主要な医療機関は、若年層や出産経験のない女性(未経産婦)に対してもIUD/IUSを安全で効果的な第一選択肢として推奨しています17。脱出や疼痛のリスクが経産婦よりわずかに高い可能性はありますが、現代の器具は未経産婦にも適合するように設計されています。
装着後、パートナーに違和感はありますか?
ほとんどの場合、パートナーがIUD/IUSの存在を感じることはありません。ごく稀に、性交時に除去用の糸の先端がパートナーに触れて違和感を与えることがあります。その場合は、受診して医師に相談すれば、糸の長さを調整したり、子宮頸管の周りに巻き込むようにしたりすることで解決できることがほとんどです12。
結論
避妊リング、すなわち子宮内避妊器具(IUD)および子宮内システム(IUS)は、現代において利用可能な可逆的避妊法の中で、最も効果が高く、安全で、利便性に優れた選択肢の一つです5。一度の装着で数年間にわたり、使用者の日々の努力を必要とせずに、ほぼ確実な避妊効果を提供します。
本稿で詳述したように、IUD/IUSには様々な副作用が存在しますが、その多くは予測可能であり、適切に管理することができます。最も一般的な副作用は月経パターンの変化であり、ホルモン付加型(IUS)では経血量が減少し、銅付加型(IUD)では増加するという正反対の特性を持ちます。装着初期の痛みや不正出血は多くの使用者でみられますが、これらは一時的な適応過程であることがほとんどです。子宮穿孔や骨盤内炎症性疾患といった重篤な合併症の危険性は非常に稀であり、その危険性に関する理解も、現代の医学的根拠に基づいて大きく進歩しています。
最終的に「最適な」避妊法は、個人の健康状態、生活設計、月経に関する悩み、そしてホルモンに対する考え方などによって異なります。ホルモンによる月経管理を望むか、ホルモンを避けたいかによって、IUSとIUDのどちらが適しているかは変わってきます。
本稿が提供する情報は、IUD/IUSに関する知識を深め、漠然とした不安を具体的な理解に変えるためのものです。しかし、これは決して専門的な医学的助言に代わるものではありません。最も重要な次の段階は、信頼できる産婦人科医のもとを訪れ、ご自身の身体の状態や懸念について十分に話し合い、専門家と共に自分にとって最善の選択肢を見つけることです。正しい情報に基づいた対話こそが、後悔のない選択への第一歩となります。
免責事項この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医学的助言を構成するものではありません。健康に関する懸念がある場合、またはご自身の健康や治療に関する決定を下す前には、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。
参考文献
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