この記事の科学的根拠
この記事は、入力された研究報告書で明示的に引用されている最高品質の医学的根拠にのみ基づいています。以下のリストには、実際に参照された情報源と、提示された医学的ガイダンスとの直接的な関連性のみが含まれています。
- 国際栄養精神医学研究学会(ISNPR): この記事における精神栄養学の概念、腸脳相関、および健康的な食生活の一部としての発酵食品の推奨に関するガイダンスは、ISNPRが公表した複数のコンセンサス・ステートメントや研究に基づいています11852。
- 米国国立衛生研究所(NIH): オメガ3脂肪酸、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB群などの必須栄養素に関する基本的な科学的情報、機能、および健康への役割についての記述は、NIHの栄養補助食品局(Office of Dietary Supplements)が提供するファクトシートを重要な情報源としています43941。
- JAMA Network Open掲載のメタアナリシス: オメガ3サプリメントの摂取が臨床的な不安症状の軽減と関連しているという記述は、19の臨床試験を含む2018年の大規模なメタアナリシス研究に基づいています7。
- 厚生労働省(MHLW): 日本人成人向けのマグネシウム、亜鉛、ビタミンB群、葉酸の具体的な推奨摂取量(RDA)と耐容上限量(UL)に関するデータは、厚生労働省が発行する「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を典拠としています13。また、日本人の栄養摂取状況に関するデータも同省の国民健康・栄養調査報告書を参照しています31。
- 文部科学省(MEXT): 日本で一般的に消費される食品(サバ、納豆、海苔など)の具体的な栄養成分含有量に関するすべてのデータは、文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」から直接引用しています21。
要点まとめ
- 精神栄養学の視点: 食事は心の健康に影響を与える重要な要素であり、「精神栄養学」は栄養と精神疾患の関連を科学的に研究する分野です1。
- 科学的根拠に基づく5つの食品群: 本記事では、不安緩和効果が研究されている「青魚」「ナッツ・種子・豆類」「濃い葉物野菜・海藻」「発酵食品」「マグネシウム豊富なホールフード」を厳選して紹介します。
- 日本の食文化への応用: 紹介する食品は、サバ缶、納豆、味噌汁、海苔など、日本の食卓に手軽に取り入れられるものばかりです。具体的なデータと共に実践的な方法を解説します11。
- 栄養素の重要性: オメガ3脂肪酸、トリプトファン、マグネシウム、亜鉛、プロバイオティクスなどが、神経伝達物質の生成や腸内環境の改善を通じて、心の安定に寄与する可能性が示唆されています7533。
- 食事は補助的役割: これらの食品はあくまで健康維持の一環であり、不安障害などの専門的な医学的治療の代わりにはなりません。不調が続く場合は必ず専門医に相談してください2。
1. 青魚(サバ、イワシ、サーモン):オメガ3脂肪酸の力
サバ、イワシ、サンマ、サーモンといった脂肪分の多い魚(青魚)は、不安を和らげる食事を考える上で最も重要な食品群の一つです。これらの魚には、私たちの脳と心の健康に不可欠な栄養素が豊富に含まれています。
メカニズム:なぜ青魚が心に良いのか?
青魚が注目される最大の理由は、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)という種類のオメガ3系多価不飽和脂肪酸が非常に豊富であることです。これらは体内で効率的に作ることができない必須脂肪酸であり、食事から摂取する必要があります41。米国国立衛生研究所(NIH)によると、これらの脂肪酸は脳細胞の膜の重要な構成要素であり、強力な抗炎症作用を持つことが知られています41。さらに、近年の研究では、オメガ3脂肪酸が気分の調節に関わる神経伝達物質であるドーパミンの働きを正常化するのを助ける可能性も示唆されています7。
科学的根拠:研究は何を示しているか?
オメガ3脂肪酸と不安の関係については、数多くの質の高い研究が行われています。特筆すべきは、医学雑誌『JAMA Network Open』に2018年に発表された、19のランダム化比較試験(合計2,240人が参加)を対象としたメタアナリシスです。この分析によると、オメガ3サプリメントの摂取は、臨床的に意義のある不安症状の軽減と有意に関連していました7。特に、1日に2,000mg以上の高用量を摂取した被験者群で、より顕著な効果が見られました。ただし、他のレビューでは、有望な証拠はあるものの確実性はまだ低いとし、さらなる研究が必要であるとも指摘されており、科学的な議論が続いている分野でもあります34。
日本での実践的な応用
幸いなことに、日本では高品質な青魚を手軽に食生活に取り入れることができます。高価なサプリメントに頼らずとも、日常の食事で十分な量のオメガ3を摂取することが可能です。
具体的な栄養価:文部科学省の「日本食品標準成分表」によると、一般的なサバの水煮缶100g(固形量)には、DHAが約1,300mg、EPAが約930mg含まれており、合計で2,230mgのオメガ3脂肪酸を摂取できます21。これは、前述のメタアナリシスで効果が示された2,000mg/日を超える量であり、サバ缶一つで強力な摂取が可能であることを示しています。国際栄養精神医学研究学会(ISNPR)は、うつ病に対する食事療法ガイドラインの中で、1日に1,000〜2,000mgのEPA摂取を推奨しており、これは1日1食の魚料理で十分に達成できる目標です18。
2. ナッツ・種子・豆類(納豆、豆腐、くるみ):穏やかな心のための基盤
ナッツ、種子、そして日本の食文化に深く根付いている豆製品は、心の安定に寄与する多様な栄養素の宝庫です。これらは単一の栄養素だけでなく、複数の成分が複合的に作用することで、私たちのメンタルヘルスを支えてくれます。
メカニズム:多様な栄養素の相乗効果
この食品群が心に良いとされる理由は、主に以下の3つの重要な栄養素にあります。
- トリプトファン: 「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの前駆体(材料)となる必須アミノ酸です1058。セロトニンは気分を安定させ、リラックス効果をもたらす重要な神経伝達物質ですが、体内でトリプトファンから合成されるため、食事からの摂取が不可欠です43。
- マグネシウム: 「抗ストレスミネラル」とも呼ばれ、神経系の興奮を鎮め、筋肉の弛緩を助ける働きがあります5。マグネシウム不足は、不安症状やイライラと関連することが多くの研究で示唆されています。
- 亜鉛: 免疫機能や神経伝達物質の調節に不可欠なミネラルです。血清中の亜鉛濃度が低いと、不安レベルが高まるという逆相関の関係が報告されています33。
科学的根拠:確立された関連性と最新の知見
トリプトファンとセロトニンの関係は、生化学的に広く確立されています43。マグネシウムについては、2017年に学術誌『Nutrients』に掲載された系統的レビューが、主観的な不安に対するマグネシウム補給の有益な効果を示唆するエビデンスを発見しました5。ただし、レビューの著者らは、現存する研究の質はまだ低いとし、さらなる質の高い研究が必要であると慎重な見解も示しています。亜鉛に関しては、2023年の系統的レビューが、不安の治療における「亜鉛の積極的な役割を示す合理的なエビデンスがある」と結論付けており、注目が高まっています33。
日本での実践的な応用
この食品群は、日本の伝統的な食事に非常に簡単に組み込むことができます。
- 伝統的な日本のスーパーフード: 納豆、豆腐、味噌は、トリプトファンやその他のミネラルの優れた供給源です10。特に納豆は、後述するプロバイオティクスも豊富で、一石二鳥の食品です。
- 間食の選択肢: 間食には、オメガ3脂肪酸も豊富な「くるみ」や、マグネシウムが豊富な「アーモンド」が最適です26。
具体的な栄養価と日本の現状:文部科学省のデータによれば、一般的な糸引き納豆1パック(約50g)で、約50mgのマグネシウムと約1mgの亜鉛を摂取できます21。これは日々の必要量に大きく貢献します。ここで重要なのは、厚生労働省の「令和5年国民健康・栄養調査」によると、日本人成人はマグネシウムと亜鉛の摂取量が推奨量を下回っている傾向にあるという事実です31。特に30-49歳の男性では、マグネシウムの平均摂取量は約251mg/日であり、推奨量である370mg/日に達していません1331。亜鉛についても同様の傾向が見られます29。この事実は、これらの栄養素を意識的に摂取することが、多くの日本人にとって特に重要である可能性を示唆しています。
3. 濃い葉物野菜と海藻(ほうれん草、小松菜、海苔):マグネシウムと葉酸の補給源
ほうれん草や小松菜といった色の濃い葉物野菜、そして海苔やわかめといった日本の食卓に欠かせない海藻類は、見過ごされがちながら、心の健康を支える重要な栄養素の優れた供給源です。
メカニズム:神経伝達物質の合成をサポート
この食品群の主な貢献は、マグネシウムと葉酸(ビタミンB9)の供給にあります。
- マグネシウム: 前述の通り、神経機能の調節と筋肉のリラクゼーションに不可欠なミネラルです26。ストレスを感じると体内での消費が増えるため、意識的な補給が推奨されます。
- 葉酸(ビタミンB9): セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンといった気分に関わる神経伝達物質の合成プロセスに深く関与する重要なビタミンB群の一員です148。葉酸が不足すると、これらの神経伝達物質の生産が滞り、気分の落ち込みや不安につながる可能性があります。
科学的根拠:直接的効果と間接的貢献
ビタミンB群の補給が不安に直接的な効果をもたらすかについては、結論はまだ出ていません。2019年のメタアナリシスでは、ビタミンBサプリメントが不安症状そのものを改善するという強力な証拠は見つかりませんでしたが、ストレスレベルの改善には有益であることが示されました37。一方で、葉酸欠乏がうつ病などの気分障害と関連していることは、多くの研究で指摘されています1。同様に、マグネシウム不足と不安症状の関連性も、前述の通り複数の研究で示唆されています5。これらのことから、葉物野菜や海藻は、直接的な「治療薬」というよりは、心の健康を維持するための「土台作り」に貢献すると考えられます。
日本での実践的な応用
日本の家庭料理は、これらの食材を自然に取り入れる絶好の機会を提供します。
- 日常の一品に: ほうれん草や小松菜のおひたし、味噌汁の具としてのわかめは、手軽で栄養価の高い選択肢です26。
- 驚くべき海苔の栄養価: 日本人にとって最も身近な食材の一つである「焼き海苔」は、実は栄養の宝庫です。
具体的な栄養価:文部科学省の食品成分データベースによると、全形サイズの焼き海苔わずか2枚(約6g)で、驚くべきことに114μg(マイクログラム)の葉酸を摂取できます。これは成人男性の1日の推奨摂取量(240μg/日)の約半分に相当します。さらに、同量で18mgのマグネシウムも補給できます23。おにぎりや麺類のトッピングに海苔を加えるだけで、手軽に重要な栄養素を摂取できるのです。
4. 発酵食品(ヨーグルト、味噌、納豆):腸から脳を元気にする
近年、医学界で最も注目されている分野の一つが「腸脳相関(Gut-Brain Axis)」です。これは、腸内環境が脳の機能や精神状態に密接に影響を与え合うという考え方で、その中心的な役割を担うのが発酵食品です。
メカニズム:腸内細菌が気分を左右する?
私たちの腸内には100兆個以上もの細菌が生息しており、この集合体は「腸内フローラ」または「腸内細菌叢」と呼ばれます。この腸内細菌は、私たちの気分に大きな影響を与えることが分かってきました1。その理由の一つは、幸福感に関わる神経伝達物質セロトニンの約90%が、脳ではなく腸で産生されるためです3。発酵食品には「プロバイオティクス」と呼ばれる生きた善玉菌が含まれており、これらを摂取することで腸内環境を改善し、健康な腸内フローラの維持を助けることができます1。
科学的根拠:新しいが有望な「サイコバイオティクス」
プロバイオティクスが精神衛生に与える影響を研究する分野は「サイコバイオティクス」と呼ばれ、まだ新しい領域ですが、有望な研究結果が報告され始めています。『Journal of Affective Disorders』に掲載された2023年のメタアナリシスでは、プロバイオティクスおよびシンバイオティクス(プロバイオティクスとその餌となるプレバイオティクスを組み合わせたもの)の摂取が、不安スコアを統計的に有意に減少させたと報告されましたが、その効果は小さいものでした36。他のメタアナリシスでは、結果に一貫性が見られないこともあり、効果は特定の菌株に依存する可能性が示唆されています35。現時点では結論は出ていませんが、国際栄養精神医学研究学会(ISNPR)は、健康な腸内細菌叢のための食事の一部として発酵食品を推奨しており、その重要性は広く認識されています1。
日本での実践的な応用
日本の伝統食は、世界でも有数の発酵食品の宝庫であり、この点において大きな文化的アドバンテージがあります。
- 日本の食卓の主役たち: ヨーグルトやキムチに加え、特に日本の食生活の中心である味噌、そして納豆は、プロバイオティクスの優れた供給源です10。
- 日々の習慣に: 一日を温かい味噌汁で始めること、朝食に納豆を一品加えることは、手軽に腸活を実践し、心の健康をサポートする素晴らしい習慣です。
5. マグネシウム豊富なホールフード(ダークチョコレート、アボカド、玄米):自然のリラクゼーション剤
最後のカテゴリーは、特にマグネシウムを豊富に含む自然食品(ホールフード)です。これらは「抗ストレスミネラル」であるマグネシウムを補給するだけでなく、心身をリラックスさせる可能性のある他の有益な化合物も提供してくれます。
メカニズム:マグネシウムとその他のリラックス成分
この食品群の主な役割は、ストレスによって消耗しがちなマグネシウムの補給です26。さらに、このカテゴリーに含まれる食品には、以下のような特徴的な成分も含まれています。
- ポリフェノール(ダークチョコレート): カカオに含まれるポリフェノールは強力な抗酸化物質であり、ストレスによる酸化ダメージから体を守る働きがあります。また、リラックス効果をもたらす可能性も研究されています10。
- GABA(玄米): 玄米に含まれるGABA(ギャバ、γ-アミノ酪酸)は、脳内の主要な抑制性の神経伝達物質です。神経の過剰な興奮を抑え、心を落ち着かせる効果があることで知られています10。
- トリプトファン(バナナ): バナナは、マグネシウムとセロトニンの材料であるトリプトファンを同時に摂取できる優れた食品です10。
科学的根拠:確立された役割と新たな可能性
前述の通り、マグネシウムと不安の強い関連性は多くの研究で示唆されています5。チョコレートに関しては、日本の研究で、チョコレートの摂取がリラックス状態に関連する脳波であるアルファ波を増加させることが一部の参加者で見られたと報告されています10。GABAが神経細胞の興奮を抑制する役割を持つことは、神経科学の基本的な事実として確立されています。
日本での実践的な応用
- 賢い間食: 間食には、カカオ含有量70%以上のダークチョコレートを少量摂ることが推奨されます11。
- 日々の食事に: アボカドをトーストに乗せたり、サラダに加えたりするのも良いでしょう43。主食を白米から玄米に切り替えることは、GABAとマグネシウムの両方を摂取できる効果的な方法です10。
注意:不安を強める可能性のある食べ物・飲み物
心を落ち着かせる食品がある一方で、精神的な安定を乱す可能性のある食品や習慣も存在します。バランスの取れた食生活のためには、これらの摂取を控えることも重要です。
- 過剰な砂糖と精製された炭水化物: 菓子パン、清涼飲料水、白米などの精製された炭水化物は、血糖値を急激に上昇させた後、急降下させます。この血糖値の乱高下は、イライラ、気分の落ち込み、不安感を引き起こす可能性があります11。加工食品の多い「西洋型」の食事が、うつ病や不安症の高いリスクと関連していることも研究で示されています260。
- カフェイン: コーヒーやお茶に含まれるカフェインは、適量であれば集中力を高める効果がありますが、過剰に摂取すると交感神経を刺激し、心拍数の増加、落ち着きのなさ、不安感を引き起こすことがあります。特に不安を感じやすい人は、摂取量や時間帯に注意が必要です11。
- アルコール: アルコールは一時的にリラックスした気分にさせることがありますが、その効果は長続きしません。代謝される過程で、睡眠の質を低下させたり、翌日に不安感や焦燥感を増大させたりすることがあります11。
食事は心と体の健康の土台
本記事で紹介した食品は、科学的な研究に基づいて不安を和らげる可能性が示唆されていますが、これらは万能薬ではありません。食事は、私たちの心と体の健康を支える大きなパズルの一つのピースに過ぎません。これらの食事の変更は、不安障害に対する専門的な医学的治療の代替となるものではないことを、改めて強調します2。規則正しい食事時間、十分な水分補給、質の良い睡眠、そして適度な運動といった他の生活習慣も、心の健康には不可欠です43。バランスの取れたアプローチこそが、持続的な心の安定につながる鍵となります。
よくある質問
これらの食品を食べ始めれば、すぐに不安はなくなりますか?
いいえ、すぐにはなくなりません。食事による心身への影響は、薬のように即効性があるわけではなく、時間をかけて穏やかに現れるものです。これらの食品を日々の食生活に継続的に取り入れることで、心の健康を支える土台を築くことが目的です。数週間から数ヶ月単位で、長期的な視点で取り組むことが重要です。また、効果には個人差があります10。
サプリメントでこれらの栄養素を摂るのと、食事で摂るのとではどちらが良いですか?
特定の食品アレルギーがある場合はどうすればよいですか?
アレルギーがある場合は、その食品を無理に摂取しないでください。本記事では「食品群」として紹介していますので、例えばナッツアレルギーがある場合は、同じカテゴリーの豆類(納豆や豆腐など)や種子類から栄養を摂るなど、代替案を検討してください。重要なのは、特定の「スーパーフード」にこだわることではなく、多様な食品からバランス良く栄養素を摂取することです。不明な点があれば、必ず医師や管理栄養士にご相談ください。
日本人の食事で、特に意識すべき栄養素はありますか?
結論
不安という感情は、誰にでも起こりうる自然な反応ですが、それが日常生活に支障をきたす場合は、適切な対処が必要です。精神栄養学の観点から見ると、私たちの食卓に並ぶ日々の食べ物が、心の安定を保つための強力な味方になり得ることが科学的にも示されつつあります。サバ缶や納豆、海苔といった日本の身近な食材に豊富に含まれるオメガ3脂肪酸、トリプトファン、マグネシウム、プロバイオティクスなどは、神経伝達物質のバランスを整え、腸内環境を改善することで、私たちの心を穏やかにする可能性があります。重要なのは、特定の食品だけを食べるのではなく、多様な食品を組み合わせたバランスの良い食事を、楽しみながら継続することです。本記事で紹介した情報を参考に、ご自身の食生活を見直し、心と体の両方からセルフケアを始めてみてはいかがでしょうか。もし不安が強く、日常生活に影響が出ている場合は、ためらわずに医療機関や専門家にご相談ください。
参考文献
- What is Nutritional Psychiatry? – News-Medical.Net. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.news-medical.net/health/What-is-Nutritional-Psychiatry.aspx
- Nutrition and Psychiatry | American Journal of Psychiatry. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://psychiatryonline.org/doi/10.1176/appi.ajp.2009.09121746
- Nutritional Psychiatry: How Your Diet Affects Your Mental Health. [インターネット]. Public Health Museum. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.publichealthmuseum.org/outbreak-blogs-student-final-projects/nutritional-psychiatry-how-your-diet-affects-your-mental-health
- Vitamin B6 – Health Professional Fact Sheet. [インターネット]. NIH Office of Dietary Supplements. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminB6-HealthProfessional/
- Boyle N, Lawton C, Dye L. The Effects of Magnesium Supplementation on Subjective Anxiety and Stress—A Systematic Review. Nutrients. 2017;9(5):429. doi:10.3390/nu9050429. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5452159/
- The Effects of Magnesium Supplementation on Subjective Anxiety … [インターネット]. PubMed. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28445426/
- Su K, Tseng P, Lin P, et al. Association of Use of Omega-3 Polyunsaturated Fatty Acids With Changes in Severity of Anxiety Symptoms: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Netw Open. 2018;1(5):e185052. doi:10.1001/jamanetworkopen.2018.5052. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6324500/
- Botanical Supplement Fact Sheets. [インターネット]. NIH Office of Dietary Supplements. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://ods.od.nih.gov/factsheets/list-Botanicals/
- Office of Dietary Supplements (ODS). [インターネット]. National Institutes of Health (NIH). [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://ods.od.nih.gov/
- ストレス軽減におすすめの食べ物を紹介!精神を落ち着かせるには何を食べるべき?. [インターネット]. あすか製薬. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.aska-pharma.co.jp/media_men/column/stress-food/
- うつ病と食事|気分を安定させる食べ物&避けるべき食べ物. [インターネット]. ひだまりこころクリニック. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://nagoya-meieki-hidamarikokoro.jp/blog/depression-and-diet/
- 【管理栄養士監修】ストレスは万病のもと!おいしく食べてストレス解消. [インターネット]. おいしい健康. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://oishi-kenko.com/articles/condition_stress
- 日本人の食事摂取基準(2020 年版). [インターネット]. 厚生労働省. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
- 日本人の食事摂取基準(2020年版). [インターネット]. 越谷市. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.city.koshigaya.saitama.jp/kurashi_shisei/fukushi/hokenjo/eiyou/koshigaya_shokujisesshukijun_files_eiyousonadomeyasu.pdf
- 日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント. [インターネット]. 厚生労働省. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001396865.pdf
- ストレスとは?原因や症状、職場でできるストレスの予防対策と解消法. [インターネット]. 村田製作所. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://medical.murata.com/products/fatigue/fatigue-stress-column/stress
- 休養・こころの健康. [インターネット]. e-ヘルスネット(厚生労働省). [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart
- 1 「食事」を楽しむ(食う):ストレス対処法としての生活習慣. [インターネット]. こころの耳 – 厚生労働省. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://kokoro.mhlw.go.jp/lifestyles/lf01/
- NCNP・メルボルン大学合同シンポジウム_精神疾患と栄養. [インターネット]. YouTube. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.youtube.com/watch?v=SgEnkErQCoY
- 栄養管理室. [インターネット]. NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/sd/eiyou.html
- 豆類/だいず/[納豆類]/糸引き納豆. [インターネット]. 食品成分データベース – 文部科学省. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04046_7
- 食品成分データベース. [インターネット]. 文部科学省. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://fooddb.mext.go.jp/
- 藻類/あまのり/焼きのり. [インターネット]. 食品成分データベース – 文部科学省. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=9_09004_7
- 令和7年度 日本栄養·食糧学会トピックス賞受賞演題のお知らせ. [インターネット]. 日本栄養・食糧学会. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.jsnfs.or.jp/news/news_20250602.html
- 日本栄養・食糧学会誌. [インターネット]. J-Stage. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsnfs/list/-char/ja
- 不安障害と食事「心を落ち着ける食べ物とは?」. [インターネット]. ひだまりこころクリニック名駅エスカ院. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://nagoya-hidamarikokoro.jp/blog/anxiety-disorders-and-diet/
- 外来診療における食生活管理. [インターネット]. 日本精神神経学会. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1260030202.pdf
- 食からメンタルヘルスを考える. [インターネット]. 日本精神神経学会. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1180120880.pdf
- 亜鉛不足の原因や症状・摂取量の目安について【食べ物や治療薬も】. [インターネット]. ひまわり医院(内科・皮膚科). [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/zinc-deficiency/
- 亜鉛. [インターネット]. 「健康食品」の安全性・有効性情報. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://hfnet.nibn.go.jp/mineral/detail672/
- 令和5年国民健康・栄養調査報告. [インターネット]. 厚生労働省. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mhlw.go.jp/content/001435384.pdf
- マグネシウムとは 「摂取基準と食品表示について」. [インターネット]. 太陽化学. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.taiyokagaku.com/lab/mineral_story2/02/
- Vela G, Stark P, Socha M, et al. A systematic review of the association between zinc and anxiety. Gen Hosp Psychiatry. 2023;84:14-22. doi:10.1016/j.genhosppsych.2023.05.006. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37364014/
- Zhang Y, Chen Y, Lu H, et al. Efficacy and safety of omega-3 fatty acids supplementation for anxiety symptoms: a systematic review and dose-response meta-analysis of randomized controlled trials. Nutr Rev. 2024;82(6):715-728. doi:10.1093/nutrit/nuad080. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38890670/
- Irfan M, Cheng W, Wang T, et al. Strain-specific effects of probiotics on depression and anxiety: a meta-analysis. J Affect Disord. 2024;364:18-28. doi:10.1016/j.jad.2024.08.069. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39245752
- Bai S, Liu C, Wang J, et al. Effectiveness of probiotic/prebiotic/synbiotic treatments on anxiety: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. J Affect Disord. 2023;342:124-135. doi:10.1016/j.jad.2023.09.020. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37734624/
- Young LM, Pipingas A, White DJ, et al. A Systematic Review and Meta-Analysis of B Vitamin Supplementation on Depressive Symptoms, Anxiety, and Stress: Effects on Healthy and ‘At-Risk’ Individuals. Nutrients. 2019;11(9):2232. doi:10.3390/nu11092232. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6770181/
- A Systematic Review and Meta-Analysis of B Vitamin … [インターネット]. PubMed. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31527485/
- Magnesium – Health Professional Fact Sheet. [インターネット]. NIH Office of Dietary Supplements. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://ods.od.nih.gov/factsheets/Magnesium-HealthProfessional/
- Zinc – Consumer. [インターネット]. NIH Office of Dietary Supplements. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://ods.od.nih.gov/factsheets/Zinc-Consumer/
- Omega-3 Fatty Acids – Health Professional Fact Sheet. [インターネット]. NIH Office of Dietary Supplements. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://ods.od.nih.gov/factsheets/Omega3FattyAcids-HealthProfessional/
- ISNPR – International Society for Nutritional Psychiatry Research. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.isnpr.org/
- Nutrition and Anxiety. [インターネット]. Centre for Family and Child Psychology. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.cfcs.org.uk/app/uploads/2023/11/Nutrition_and_Anxiety.pdf
- A systematic review and meta-analysis examining the role of zinc supplementation in ameliorating physical and psychological manifestations of premenstrual syndrome in young females. [インターネット]. PubMed. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40435711/
- Zinc – Health Professional Fact Sheet. [インターネット]. NIH Office of Dietary Supplements. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://ods.od.nih.gov/factsheets/Zinc-HealthProfessional/
- 脳の構造と神経伝達物質の関係は?メンタルへの影響を分かりやすく解説. [インターネット]. うるおいクリニック. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://uruoi-clinic.jp/mental-column/mental-clinic/brain-structure/
- Efficacy of probiotics on anxiety-A meta-analysis of randomized controlled trials. [インターネット]. PubMed. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29995348/
- Folate – Health Professional Fact Sheet. [インターネット]. NIH Office of Dietary Supplements. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://ods.od.nih.gov/factsheets/Folate-HealthProfessional/
- Mental health and nutrition – thinking and feeling what we eat. [インターネット]. Well Being Trust. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://wellbeingtrust.org/blogs/mental-health-and-nutrition-thinking-and-feeling-what-we-eat/
- Eating for well-being. [インターネット]. Mental Health America. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://mhanational.org/resources/eating-well-being/
- 精神栄養学. [インターネット]. 銀座泰明クリニック. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ginzataimei.com/knowledge/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E6%A0%84%E9%A4%8A%E5%AD%A6/
- Sarris J, Logan AC, Akbaraly TN, et al. International Society for Nutritional Psychiatry Research consensus position statement: nutritional medicine in modern psychiatry. World Psychiatry. 2015;14(3):370-371. doi:10.1002/wps.20281. Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4592666/
- Coping with anxiety: Can diet make a difference?. [インターネット]. Mayo Clinic. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/generalized-anxiety-disorder/expert-answers/coping-with-anxiety/faq-20057987
- Omega-3 Fatty Acids – Consumer. [インターネット]. NIH Office of Dietary Supplements. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://ods.od.nih.gov/factsheets/Omega3FattyAcids-Consumer/
- メンタルヘルスと食べ物・食事の関連とは?効果的なケア方法を解説. [インターネット]. Edenred. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://edenred.jp/article/meal-support/7438/
- 大人気のサバ缶はなぜいいの?. [インターネット]. からだケアナビ. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.karadacare-navi.com/foods/10/
- 「サバ缶」. [インターネット]. からだケアナビ. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.karadacare-navi.com/foods/10/flyer.pdf
- 幸せホルモン「セロトニン」. [インターネット]. JA尾道総合病院. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://onomichi-gh.jp/upload/blog3/%E6%A0%84%E9%A4%8A%E3%81%A0%E3%82%88%E3%82%8A/Vol-84_%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%81%A3%E3%81%A6%20(1).pdf
- ストレス解消におすすめの食べ物13選!発散方法や注意点も解説. [インターネット]. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ktk.gr.jp/aequalis/stress-relief-foods/
- 「加工食品」と「心の健康」の関係 うつ病リスク増加との関連は?. [インターネット]. メンタルクリニック下北沢. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://shimokitamental.com/%E3%80%8C%E5%8A%A0%E5%B7%A5%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%80%8D%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E2%94%80%E2%94%80%E3%81%86%E3%81%A4%E7%97%85%E3%83%AA/
- 日本人の食事摂取基準(2020年版)の概要. [インターネット]. 南江堂. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.nankodo.co.jp/download/S9784524236053.pdf
- ビタミンB6. [インターネット]. 「健康食品」の安全性・有効性情報. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://hfnet.nibn.go.jp/vitamin/detail149/
- 葉酸. [インターネット]. 「健康食品」の安全性・有効性情報. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://hfnet.nibn.go.jp/vitamin/detail652/
- 栄養コラム. [インターネット]. NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター. [引用日: 2025年6月25日]. Available from: https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/nutrition_column.html