乾癬は治るのか?【医師・学会の最新見解】症状のない生活を目指す全治療法を徹底解説
皮膚科疾患

乾癬は治るのか?【医師・学会の最新見解】症状のない生活を目指す全治療法を徹底解説

乾癬と診断され、「この病気は一生治らないのだろうか」という深い不安を抱えている方は少なくないでしょう。その問いに対する答えは、決して単純ではありません。まず、医学的な事実として、現在のところ乾癬を体内から完全に消し去り、再発の可能性をゼロにする「完治」という治療法は、残念ながらまだ見つかっていません1。しかし、この事実は、決して「乾癬は治らない病気だ」と絶望することを意味するものではありません2。近年の乾癬治療の進歩は目覚ましく、多くの患者さんが、皮疹(皮膚の症状)がほとんどない、あるいは全くない状態を長期間にわたって維持できるようになっています3。この、症状に悩まされることなく、以前と変わらない普通の日常生活を送れる状態を、医学の世界では「寛解(かんかい)」と呼びます。この「寛解」を達成し、維持することこそが、現在の乾癬治療における現実的かつ最も重要なゴールなのです1。この記事では、なぜ「完治」は難しいのか、そして、どのようにして「寛解」というゴールを目指すのかについて、日本皮膚科学会などの公的なガイドラインや、世界中の最新の研究結果に基づき、信頼できる情報を網羅的かつ分かりやすく解説します。この記事が、あなたの不安を和らげ、希望を持って治療に臨むための一助となることを心から願っています。

この記事の要点まとめ

  • 乾癬の「完治」は現時点では難しいものの、症状がほぼ消失した「寛解(かんかい)」状態を維持することは現代医療で十分に可能です。
  • 乾癬は皮膚だけの病気ではなく、免疫システムの異常が原因で起こる「全身性炎症性疾患」であり、関節炎や心血管疾患などを合併することがあります。
  • 治療法は、塗り薬(外用療法)、光線療法、飲み薬(全身療法)、そして非常に効果の高い生物学的製剤(注射・点滴薬)まで多岐にわたります。
  • 最新の治療目標は、皮疹が90%以上改善する「PASI 90」や完全に消失する「PASI 100」、そして生活の質への影響がゼロになる「DLQI 0/1」です。
  • 高額な治療費も「高額療養費制度」や「難病医療費助成制度」などを活用することで、経済的負担を大幅に軽減できます。
  • 症状の悪化を防ぐには、禁煙、節酒、体重管理、ストレス対策、適切なスキンケアといったセルフケアが非常に重要です。

そもそも乾癬とは?皮膚だけの病気ではない全身の炎症

乾癬は、単に皮膚に症状が現れる病気ではありません。その本質は、免疫システムの異常によって引き起こされる、体全体の「全身性炎症性疾患」です4。この点を理解することが、適切な治療法を選択し、病気と上手く付き合っていくための第一歩となります。

乾癬のメカニズム:免疫システムの誤作動が引き起こす炎症

私たちの体を細菌やウイルスなどの外敵から守る「免疫システム」。このシステムが何らかの原因で誤作動を起こし、自分自身の正常な皮膚細胞を「敵」と見なして攻撃してしまうのが乾癬の始まりです5。この免疫の誤作動により、炎症を引き起こす様々な物質(サイトカイン)が過剰に放出されます。乾癬において特に重要な役割を果たすサイトカインが、「TNF-α(ティーエヌエフアルファ)」、「IL-23(インターロイキン23)」、そして「IL-17(インターロイキン17)」です6。これらのサイトカインが皮膚細胞を刺激し続けることで、通常は約1ヶ月かけて行われる皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が、わずか数日という異常な速さで繰り返されるようになります。その結果、未熟な皮膚細胞が地表に積み重なり、乾癬特有の盛り上がった赤い発疹や、厚い鱗屑(りんせつ)が形成されるのです7。後述する「生物学的製剤」は、まさにこれらのサイトカインの働きをピンポイントで抑えることで、高い治療効果を発揮します。

乾癬の種類と症状:最も多い尋常性乾癬と注意すべき特殊な病型

乾癬にはいくつかの種類(病型)がありますが、そのほとんどは「尋常性乾癬」です。

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

厚生労働省の報告によると、日本の乾癬患者の約90%を占める、最も一般的なタイプです6。症状としては、皮膚が赤く盛り上がる「紅斑(こうはん)」、その表面を覆う銀白色のフケのような「鱗屑(りんせつ)」、そしてそれがポロポロと剥がれ落ちる「落屑(らくせつ)」が特徴です7。紅斑は周囲の正常な皮膚との境界がはっきりしています。頭部、肘、膝、お尻、腰回りなど、外部からの刺激を受けやすい部位にできやすい傾向があります7

関節症性乾癬(かんせつしょうせいかんせん)/乾癬性関節炎(PsA)

乾癬患者さんの約15~20%に合併するとされる、関節の炎症を伴うタイプです8。関節の痛みや腫れ、朝起きた時のこわばりなどが主な症状で、手足の指がソーセージのように腫れあがる「指趾炎(ししえん)」も特徴的な所見です8。日本皮膚科学会の診療ガイドラインによると、多くの場合(約70~80%)、皮膚の症状が先に関節の症状よりも現れますが、逆のケースや同時に発症することもあります8。放置すると関節が破壊され、変形してしまう可能性があるため、皮膚症状に加えて関節の違和感がある場合は、速やかに主治医に相談することが極めて重要です。

膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)(汎発型)

急な高熱や全身の倦怠感とともに、体の広範囲にわたって無菌性(細菌がいない)の膿疱(うみを持った水ぶくれ)が多発する、非常に重篤なタイプです。国の指定難病に定められており9、入院治療が必要となることが多いです。

その他

その他にも、小さな水滴のような皮疹が多発する「滴状乾癬(てきじょうかんせん)」や、全身の皮膚が真っ赤になる「乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)」といった病型が存在します。

全身への影響:乾癬に伴う「合併症(コモビディティ)」

乾癬の炎症は皮膚や関節だけに留まりません。長期間にわたる全身性の炎症は、体の様々な臓器に影響を及ぼす可能性があり、これを「合併症(コモビディティ)」と呼びます10。この合併症の存在こそが、乾癬が「全身性疾患」であると言われる所以です。主な合併症には以下のようなものがあります10

  • 心血管疾患: 心筋梗塞や狭心症、脳卒中など。
  • メタボリックシンドローム: 肥満、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症。特に米国皮膚科学会(AAD)と米国乾癬財団(NPF)の共同研究では、肥満が乾癬そのものを悪化させる要因となることが指摘されています11
  • 炎症性腸疾患: クローン病や潰瘍性大腸炎。
  • ぶどう膜炎: 眼の炎症。
  • うつ病: 見た目の問題や社会的な偏見、症状によるストレスなどから、精神的な負担を抱える患者さんは少なくありません10

これらの合併症は、乾癬の治療法を選択する上でも重要な要素となります。例えば、炎症性腸疾患を合併している場合は、症状を悪化させる可能性のあるIL-17阻害薬を避け、TNF-α阻害薬やIL-23阻害薬が選択されることがあります12。皮膚科の診察で体重や血圧、気分の落ち込みなどについて質問されるのは、こうした全身への影響を考慮しているためです。定期的な健康診断を受け、自身の体の状態を総合的に把握しておくことが大切です。

日本の乾癬患者:約43万~56万人が抱える悩み

日本国内における乾癬の患者数は、人口の約0.3%~0.4%にあたる、およそ43万人から56万人と推定されています6。欧米諸国と比較すると有病率は低いものの、食生活の欧米化などの影響で近年は増加傾向にあると言われています13。性別では男性にやや多く、若年で発症しやすい傾向も報告されています14。決して珍しい病気ではなく、多くの人が同じ悩みや困難を抱えながら生活していることを知っておくことも重要です。

乾癬治療の全体像:重症度に応じたステップアップ治療

乾癬の治療は、画一的なものではありません。患者さん一人ひとりの皮疹の重症度、範囲、関節症状の有無、合併症、そしてライフスタイルや治療に対する希望などを総合的に考慮し、最適な治療法を選択していく「オーダーメイド治療」が基本となります。

治療目標の設定:客観的な指標で効果を測る

治療の効果を客観的に評価し、医師と患者さんが共通の認識を持つために、いくつかの指標が用いられます。専門的な用語ですが、ご自身の状態を把握し、医師とコミュニケーションをとる上で知っておくと非常に便利です。

  • BSA (Body Surface Area): 皮疹が体全体の表面積の何パーセントを占めているかを示す指標。手のひら1枚分が約1%に相当します15
  • PASI (Psoriasis Area and Severity Index): 皮疹の赤み、厚み、鱗屑の程度と、それが存在する面積を組み合わせて点数化した、乾癬の重症度を示す世界共通のスコアです10
  • DLQI (Dermatology Life Quality Index): 皮疹が日常生活や精神面にどれだけ影響を与えているか(生活の質)を評価する質問票形式のスコアです16

これらの指標を用いて、治療によってどれだけ症状が改善したか(例:PASIスコアが75%改善=PASI 75達成)、生活の質が向上したかを確認しながら、治療を進めていきます。

治療の基本方針:日本皮膚科学会のガイドラインに基づく考え方

日本皮膚科学会が示す診療ガイドラインでは、多くの場合、治療は重症度に応じて段階的に強化していく「ステップアップ方式」が推奨されています8

  • 軽症の場合(外用療法): まずは「外用療法(塗り薬)」から治療を開始するのが基本です。
  • 中等症の場合(光線療法・全身療法の追加): 皮疹の範囲が広い場合や、外用療法だけでは十分な効果が得られない場合は、次のステップとして「光線療法(紫外線療法)」を追加します。
  • 重症の場合(全身療法の本格的な検討): 光線療法でもコントロールが難しい場合や、関節症状を伴う場合、生活の質が著しく低下している場合には、「全身療法(内服薬や生物学的製剤)」を検討します。

この流れはあくまで基本的な考え方であり、個々の患者さんの状態によっては、早期から全身療法を導入することもあります。大切なのは、専門医とよく相談し、自分に合った治療計画を立てることです。

【徹底解説】効果と特徴で比べる!乾癬の主な治療法

現在、日本で利用可能な乾癬の治療法は多岐にわたります。ここでは、それぞれの治療法のメカニズム、効果、副作用、そしてどのような患者さんに適しているのかを、最新の知見を交えて徹底的に解説します。

① 外用療法(塗り薬):治療の基本となる第一選択

ほとんどの乾癬治療は、この外用療法から始まります。軽症の場合は、塗り薬だけで症状を良好にコントロールすることも可能です17

  • ステロイド外用薬: 皮膚の炎症を強力に抑える作用があります。効果の強さによって5段階のランクに分かれており、症状の重さや塗る部位に応じて使い分けます。長期にわたって漫然と使用すると、皮膚が薄くなる(皮膚萎縮)などの副作用のリスクがあるため、医師の指示通りに使用することが重要です18
  • 活性型ビタミンD3外用薬: 皮膚の細胞が異常に増殖するのを抑え、正常な状態に導く作用があります。ステロイドに比べると効果は穏やかですが、副作用が少なく、長期間にわたって使用しやすいのが特徴です18
  • 配合薬: ステロイドと活性型ビタミンD3を一つのチューブに配合した薬です。それぞれの薬の良い点を併せ持ち、1日1回の塗布で済むため利便性も高いことから、近年よく用いられています15
  • その他の外用薬: 近年、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害薬であるロフルミラスト(製品名:ゾリーヴァ®)軟膏など、ステロイドでもビタミンD3でもない、新しい作用機序を持つ非ステロイド系の塗り薬も登場しており19、治療の選択肢はさらに広がっています。

外用薬は、ただ塗るだけでなく、適切な量を適切な回数、正しく塗ることが効果を最大限に引き出す鍵となります。

② 光線療法(紫外線療法):広範囲の皮疹に有効

塗り薬だけではコントロールが難しい場合や、皮疹が広範囲に及ぶ場合に選択される治療法です。医療用の特殊な装置を使い、免疫の働きを抑える効果のある特定の波長の紫外線を皮膚に照射します。

  • ナローバンドUVB療法: 現在の光線療法の主流となっている方法です。治療効果が高く、従来のPUVA療法に比べて副作用(やけどのリスクなど)が少ないのが特徴です18。週に1~2回の通院が必要です。
  • エキシマライト/エキシマレーザー療法: ナローバンドUVBよりもさらに限られた波長の光を、より強力に照射できる治療法です。塗り薬やナローバンドUVBでは治りにくい、限られた範囲の頑固な皮疹に対して、ピンポイントで高い効果を発揮します18
  • PUVA(プーバ)療法: ソラレンという光に対する感受性を高める薬を内服または外用した後に、長波長紫外線(UVA)を照射する方法です。効果は高いですが、治療後の遮光が必要などの制約があり、現在ではナローバンドUVBがより一般的に行われています18
健康に関する注意事項
これらの光線療法は、日焼けサロンの紫外線とは全く異なる、治療目的で厳密に管理された光線です。自己判断で日光浴や日焼けサロンを利用することは、かえって症状を悪化させたり、皮膚がんのリスクを高めたりする危険があるため、絶対に避けるべきです20。光線療法は必ず医療機関の管理下で受けてください。

③ 全身療法(内服薬):体の中から炎症を抑える

外用療法や光線療法で十分な効果が得られない中等症から重症の患者さんや、関節症状を伴う患者さんに用いられるのが、体の中から免疫の働きや炎症を抑える内服薬です。

  • メトトレキサート(製品名:リウマトレックス®など): 免疫細胞の増殖を抑えることで炎症を鎮めます。特に関節症性乾癬に対して高い効果が示されています。週に1回または2回に分けて服用するという特殊な飲み方が必要で、毎日服用すると重篤な副作用を引き起こすため、厳重な管理が求められます。副作用として、肝機能障害、骨髄抑制などがあり、定期的な血液検査が必須です21
  • シクロスポリン(製品名:ネオーラル®): 免疫を強力に抑制する薬剤で、効果の発現が比較的速いのが特徴です。しかし、長期的に使用すると腎機能障害や高血圧のリスクが高まるため、血圧測定や血液検査を定期的に行いながら、慎重に使用する必要があります18
  • アシトレチン(製品名:チガソン®): ビタミンA誘導体(レチノイド)の一種で、皮膚細胞の角化を正常化させる作用があります。免疫抑制作用はないため、感染症のリスクは低いですが、胎児に奇形を引き起こす「催奇形性」という重篤な副作用があります。そのため、妊娠している女性、妊娠の可能性がある女性は絶対に使用できません。また、内服終了後も女性は2年間、男性は6ヶ月間の避妊が義務付けられています18
  • アプレミラスト(製品名:オテズラ®): 炎症に関わるPDE4という酵素の働きを阻害することで、炎症性サイトカインの産生を抑える、比較的新しい内服薬です。効果は生物学的製剤に比べるとマイルドですが、重篤な副作用が少なく、事前の感染症チェックなども不要なため、導入しやすいのが特徴です18
  • デュークラバシチニブ(製品名:ソーティクツ®): TYK2(チロシンキナーゼ2)という、炎症性サイトカインの信号伝達に重要な役割を果たす分子を選択的に阻害する、最新の経口薬です。米国皮膚科学会(AAD)の2025年次総会で発表された研究によると、3年間の長期投与でも安全性と効果が維持されることが報告されており11、生物学的製剤に近い高い有効性が期待されています。

④ 生物学的製剤(注射・点滴薬):乾癬治療に革命をもたらした分子標的薬

重症の乾癬治療に革命的な変化をもたらしたのが、生物学的製剤です。これは、バイオテクノロジーを用いて作られた薬で、乾癬の病態に深く関わる特定の物質(サイトカイン)の働きだけをピンポイントでブロックする「分子標的薬」です。

生物学的製剤とは?

厚生労働省の資料によれば、従来の免疫抑制薬が免疫システム全体を広く抑え込むのに対し、生物学的製剤は炎症を引き起こしている「親玉」や「伝達役」のサイトカインだけを狙い撃ちします6。そのため、非常に高い治療効果が期待できる一方で、関係のない免疫機能への影響が少なく、副作用が比較的管理しやすいという特徴があります。皮下注射または点滴で投与されます。

作用機序による分類

現在、乾癬治療に用いられる生物学的製剤は、標的とするサイトカインによって主に以下のクラスに分類されます。

  • TNF-α阻害薬: インフリキシマブ、アダリムマブ、セルトリズマブ ペゴルなど。生物学的製剤の中で最も長い使用実績があります。乾癬だけでなく、関節リウマチや炎症性腸疾患の治療にも用いられます22
  • IL-17阻害薬/IL-17受容体A阻害薬: セクキヌマブ、イキセキズマブ、ブロダルマブ。皮疹に対する効果の発現が非常に速いのが特徴で、投与後すぐに効果を実感できる患者さんも少なくありません22
  • IL-17A/F阻害薬: ビメキズマブ。IL-17AとIL-17Fの両方を阻害する新しいタイプの薬剤です19
  • IL-23阻害薬: グセルクマブ、リサンキズマブ、チルドラキズマブ。効果の持続期間が非常に長く、投与間隔が2ヶ月または3ヶ月に1回と長いのが大きな特徴です。通院の負担を減らしたい患者さんにとって良い選択肢となります18
  • IL-12/23阻害薬: ウステキヌマブ。IL-17阻害薬やIL-23阻害薬が登場する前から使用されている薬剤で、IL-12とIL-23の両方の働きを抑えます18

「どの薬が一番効くの?」に応える客観的データ

「結局、どの薬が一番効果的なのか」というのは、患者さんにとって最も関心のある点でしょう。この問いに答えるため、世界で最も信頼性の高い医学研究レビューの一つである「Cochrane(コクラン)」は、数多くの臨床試験データを統合・解析する「ネットワークメタ解析」を行っています。その最新の報告によると、皮疹が90%以上改善する「PASI 90」を達成する効果において、プラセボ(偽薬)と比較した場合、インフリキシマブ、ビメキズマブ、イキセキズマブ、リサンキズマブが最も高い有効性を示しました5。これは、現時点での最高レベルのエビデンスに基づく客観的なデータです。

薬剤選択の考え方:効果だけではない総合的な判断

ただし、最も効果が高い薬が、必ずしも全ての患者さんにとって最良の薬とは限りません。日本皮膚科学会の「乾癬における生物学的製剤の使用ガイダンス」でも示されている通り、薬剤の選択は、有効性だけでなく、以下のような様々な要素を総合的に考慮して、医師と患者さんが十分に話し合って決定することが極めて重要です23

  • 安全性: 結核などの感染症のリスク、アレルギー反応など。
  • 合併症の有無: 例えば、クローン病などの炎症性腸疾患を合併している場合、症状を悪化させる可能性のあるIL-17阻害薬は通常避けられ、TNF-α阻害薬やIL-23阻害薬が推奨されます12
  • 関節症状への効果: 日本皮膚科学会のガイドラインによると、関節破壊の進行を抑制するエビデンスが最も豊富なのはTNF-α阻害薬です。IL-17阻害薬も高い関節症状改善効果と破壊抑制効果が示されています23
  • 投与方法と間隔: 通院頻度や自己注射の希望など、患者さんのライフスタイルに合わせた選択が可能です。
  • 長期的なデータ: 長期間にわたる有効性や安全性のデータがどれだけ蓄積されているか。
  • 経済的負担: 非常に高額な薬剤であるため、後述する医療費助成制度の活用が前提となります。

治療のゴールは「寛解」と生活の質(QOL)の向上

乾癬治療の目的は、単に皮疹を減らすことだけではありません。最終的なゴールは、乾癬という病気に悩まされることなく、自分らしい生活を取り戻すことです。そのための具体的な目標設定について解説します。

PASI 90/100とDLQI 0/1を目指す時代へ

かつて、乾癬の全身療法では、皮疹が75%改善する「PASI 75」が主な治療目標とされてきました。しかし、生物学的製剤をはじめとする効果の高い治療薬が登場した現在、日本皮膚科学会のガイダンスにおいても、治療のゴールはより高いレベルに設定されるようになっています23。現代の治療では、皮疹が90%以上改善する「PASI 90」、さらには皮疹が完全に消失する「PASI 100(クリア)」も、多くの患者さんにとって現実的な目標となっています23。同時に、皮膚症状の改善だけでなく、生活の質(QOL)を最大限に高めることも極めて重要です。その指標として、QOLへの影響が全くない、あるいはほとんどない状態を示す「DLQI 0または1」を目指すことが、世界的な潮流となっています23。つまり、「皮疹がほぼなく、病気のことを気にせずに生活できる状態」が、現代の乾癬治療が目指す理想的なゴールなのです。

治療を止められる?「バイオフリー」の可能性と課題

「症状が完全になくなったら、薬を止めることはできますか?」という質問もよく聞かれます。非常に良い状態が長期間(例えば1年以上)続いた場合に、医師と相談の上で治療薬、特に生物学的製剤を休薬、あるいは投与間隔を延長することを「バイオフリー」と呼び、その可能性が研究されています。しかし、日本皮膚科学会のガイダンスによると、現時点では、治療を中止すると多くの患者さんで症状が再燃してしまうことが分かっています23。治療を再開すれば再び効果は得られることが多いですが、自己判断で治療を中断することは非常に危険です。治療の休止や変更については、必ず主治医と十分に話し合い、その指示に従ってください23

患者さんの声:治療で人生はどう変わったか

適切な治療によって「寛解」に近い状態を達成することで、多くの患者さんの人生は大きく変わります。日本乾癬患者連合会(JPA)や製薬会社のサイトに寄せられた体験談には、そうした希望に満ちた声が数多くあります24

  • 「人の目を気にせず、好きな髪型にするために美容院に行けるようになった」3
  • 「夏に半袖やスカートを着て、おしゃれを楽しめるようになった」
  • 「フケのような落屑を気にしなくてよくなり、仕事や会議に自信を持って臨めるようになった」
  • 「温泉やプールに、家族や友人と一緒に行けるようになった」

これらは、治療によって取り戻すことのできる、かけがえのない日常の一例です。あなた自身の「治療ゴール」を具体的にイメージし、それを医師に伝えることが、より良い治療への第一歩となります。

自分でできること:乾癬とうまく付き合っていくためのセルフケア

医療機関での治療と並行して、日々の生活の中で患者さん自身ができる工夫(セルフケア)も、症状を安定させ、QOLを向上させる上で非常に重要です。

ライフスタイルの見直し:悪化因子を避ける

乾癬の症状を悪化させることが知られているいくつかの要因があります。これらを意識的に避けることが大切です。

  • 食事と体重管理: 特定の食品が直接乾癬を悪化させるという明確なエビデンスはありませんが、バランスの取れた健康的な食生活は基本です。特に、肥満は体内の炎症を促進し、乾癬を悪化させることが分かっています11。適度な運動とカロリーコントロールによる体重管理は、乾癬治療においても重要です20
  • 禁煙と節酒: 喫煙と過度の飲酒は、乾癬の明確な悪化因子であることが数多くの研究で示されています10。症状をコントロールするためにも、禁煙と節酒を強く推奨します。
  • ストレス管理: 精神的なストレスも乾癬の症状を誘発したり、悪化させたりする一因です20。趣味の時間を持つ、十分な睡眠をとる、軽い運動をするなど、自分に合ったリラックス法を見つけ、ストレスを溜め込まないように心がけましょう。

スキンケアの基本:保湿と正しい入浴法

乾癬の皮膚はバリア機能が低下し、乾燥しやすい状態にあります。乾燥はかゆみを引き起こし、掻き壊しの原因ともなるため、日々のスキンケアが非常に重要です。

  • 保湿: 入浴後やシャワー後は、皮膚が乾燥しやすいため、できるだけ早く(5分以内を目安に)保湿剤を全身に塗りましょう。これを毎日の習慣にすることが大切です20。特に乾燥が強い場合は、クリームや軟膏タイプの保湿剤が効果的です。
  • 入浴: 熱すぎるお湯は皮膚の乾燥を助長し、かゆみを増強させることがあります。ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのが良いでしょう20。体を洗う際は、ナイロンタオルなどでゴシゴシこすらず、低刺激性の石鹸をよく泡立てて、手で優しくなでるように洗いましょう。

その他、日常生活での注意点

  • 衣類: 肌に直接触れる衣類は、チクチクする化学繊維などを避け、肌触りの良い綿などの天然素材を選ぶと良いでしょう20
  • ケブネル現象: 乾癬には、掻き傷や切り傷、擦り傷など、正常な皮膚に傷ができた部分に新たな皮疹が出現する「ケブネル現象」という特徴があります20。日常生活で皮膚を傷つけないように注意することが、皮疹の拡大を防ぐ上で重要です。爪は短く切っておきましょう。
  • 日光浴: 適度な日光(紫外線)は乾癬の症状を改善させることがあります。しかし、急な日焼けや過度の日光浴は、かえって症状を悪化させる(これもケブネル現象の一種)だけでなく、皮膚がんのリスクも高めます。日光浴を行う場合は、必ず事前に医師に相談し、適切な時間や方法について指導を受けてください20

経済的負担を軽くする:日本の医療費助成制度活用ガイド

乾癬の治療、特に生物学的製剤は非常に高額になるため、経済的な負担が大きな課題となります。しかし、日本にはその負担を大幅に軽減するための公的な医療費助成制度が整備されています。これらの制度を正しく理解し、活用することが、安心して治療を続けるために不可欠です。

① 高額療養費制度:医療費の自己負担に上限を

高額療養費制度は、医療機関や薬局の窓口で支払った医療費(保険診療分)が、1ヶ月(月の1日から末日まで)で定められた自己負担の上限額を超えた場合に、その超えた金額が払い戻される制度です25。この上限額は、年齢や所得によって異なります。公的な医療保険に加入している人であれば誰でも利用できます。

  • 自己負担上限額: 所得に応じて区分が分かれており、ご自身がどの区分に該当するかは、加入している健康保険(保険証に記載の保険者)に確認できます。
  • 多数回該当: 直近12ヶ月以内に3回以上、高額療養費の支給を受けた場合、4回目からは自己負担上限額がさらに引き下げられます。生物学的製剤のように継続的な治療が必要な場合に大きな助けとなります25
  • 世帯合算: 同じ医療保険に加入している家族の医療費を合算することができます。一人分の支払いが上限額に達しなくても、家族の分を合わせることで対象となる場合があります25
  • 事前申請「限度額適用認定証」: あらかじめ加入している健康保険に申請して「限度額適用認定証」の交付を受けておけば、医療機関の窓口で提示することで、支払いを自己負担上限額までにとどめることができます。高額な支払いを一時的に立て替える必要がなくなるため、非常に便利な仕組みです26。生物学的製剤による治療を開始する際は、必ずこの手続きを行っておくことをお勧めします。
高額療養費制度 自己負担上限額の目安(69歳以下)
所得区分 年収目安 自己負担上限額(月額) 多数回該当(4回目〜)
区分ア(年収約1,160万円〜) 健保:標準報酬月額83万円以上
国保:旧ただし書き所得901万円超
252,600円+(総医療費-842,000円)×1% 140,100円
区分イ(年収約770万〜約1,160万円) 健保:標準報酬月額53万~79万円
国保:旧ただし書き所得600万~901万円
167,400円+(総医療費-558,000円)×1% 93,000円
区分ウ(年収約370万〜約770万円) 健保:標準報酬月額28万~50万円
国保:旧ただし書き所得210万~600万円
80,100円+(総医療費-267,000円)×1% 44,400円
区分エ(~年収約370万円) 健保:標準報酬月額26万円以下
国保:旧ただし書き所得210万円以下
57,600円 44,400円
区分オ(住民税非課税者) 低所得者 35,400円 24,600円

データソース: 厚生労働省の公表資料に基づく25。総医療費は10割負担額。最新の情報や正確な区分についてはご加入の保険者にご確認ください。

② 難病医療費助成制度:指定難病「膿疱性乾癬(汎発型)」の場合

乾癬の中でも、重篤な「膿疱性乾癬(汎発型)」は、国の指定難病とされています27。そのため、難病情報センターが示す診断基準や重症度分類の要件を満たした患者さんは、医療費の助成を受けることができます28。この制度を利用すると、所得に応じて定められた自己負担上限月額を超える分の医療費が助成されます。また、症状が軽症と判定された場合でも、年間の医療費総額が高額になる場合は「軽症高額該当」として助成の対象となることがあります29。申請には、都道府県が指定する「難病指定医」が作成した診断書(臨床調査個人票)が必要となります。詳しくは、お住まいの都道府県の担当窓口や保健所にお問い合わせください29

③ その他の制度:付加給付と医療費控除

  • 付加給付制度: 大企業の健康保険組合や一部の共済組合などでは、高額療養費制度に上乗せして、さらに自己負担を軽減する独自の「付加給付制度」を設けている場合があります26。例えば、自己負担が2万5,000円を超えた分は全額払い戻される、といった内容です。ご自身が加入している健康保険組合に、このような制度があるか確認してみる価値はあります。
  • 医療費控除: 1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費の合計が10万円(または総所得金額の5%)を超えた場合、確定申告を行うことで、所得税や住民税が還付される可能性があります28。これを「医療費控除」と呼びます。治療費の領収書は必ず保管しておきましょう。

信頼できる情報とサポートを見つけるために

乾癬に関する情報はインターネット上に溢れていますが、その中には科学的根拠のないものや、不安を煽るだけの不正確な情報も少なくありません。正しい情報に基づいて治療を進め、一人で悩みを抱え込まないために、信頼できる情報源とサポート体制を知っておくことが重要です。

専門医を見つけるには?

乾癬の治療は非常に専門性が高いため、皮膚科の中でも特に乾癬の診療に精通した専門医に診てもらうことが望ましいです。

  • 学会のウェブサイト: 日本皮膚科学会や日本乾癬学会のウェブサイトでは、認定された皮膚科専門医や、生物学的製剤の使用が承認されている医療施設を検索することができます30
  • 地域の拠点病院: 東京大学医学部附属病院の乾癬センター31や、東京女子医科大学附属足立医療センターの乾癬外来32のように、大学病院や地域の拠点病院には乾癬を専門とする外来が設置されていることがあります。お住まいの地域の専門医療機関については、かかりつけ医に相談してみるのも良いでしょう。

患者会の役割と参加のメリット

同じ病気を抱える仲間との繋がりは、大きな心の支えとなります。日本では「NPO法人 日本乾癬患者連合会(JPA)」をはじめとする、全国各地に患者会が存在します24。患者会に参加するメリットは多岐にわたります。

  • 最新の治療法に関する学習会や専門医による講演会への参加。
  • 日常生活の工夫や悩みについて、他の患者さんと情報交換ができる。
  • 「自分だけではない」という安心感を得られ、精神的な孤立から解放される。
  • 医療制度の改善などを求めるアドボカシー活動(政策提言活動)に参加できる。

一人で悩まず、こうしたコミュニティに参加してみることも、病気と前向きに付き合っていくための一つの方法です。

信頼できる情報源の見分け方

不確かな情報に惑わされないために、情報源の「信頼性」を常に見極める習慣をつけましょう。

  • 発信元を確認する: その情報は「誰が」発信しているのかを確認しましょう。信頼できる情報源は、日本皮膚科学会(.or.jp)、日本乾癬学会(.or.jp)、厚生労働省(.go.jp)などの学会や公的機関、大学病院、そして本記事のような監修者が明確な医療情報サイトです。
  • 過剰な表現に注意: 「絶対に治る」「このサプリメントだけで完治」といった、効果を過剰に謳う文句や、標準治療(ステロイドなど)を根拠なく否定するような情報には注意が必要です33。科学的根拠のない民間療法に高額な費用を費やすことのないよう、冷静に判断してください。
  • 主治医に相談する: インターネットで見つけた情報について疑問や不安があれば、一人で判断せず、必ず主治医や薬剤師に相談しましょう。

よくある質問

Q1: 乾癬は人にうつりますか?
いいえ、絶対にうつりません。乾癬は免疫システムの異常によって起こる病気であり、ウイルスや細菌による感染症ではありません。そのため、温泉やプール、タオルの共用などで他の人に感染する心配は一切ありません。この誤解が、患者さんを苦しめる社会的な偏見の一因となっています。
Q2: 子供にも遺伝しますか?
乾癬は遺伝的な要因が関与していると考えられています。欧米のデータでは、両親の一方が乾癬の場合、子供が発症する確率は約8~15%、両親ともに乾癬の場合は約40~50%と報告されています。しかし、これはあくまで確率であり、遺伝的な素因を持っていても必ず発症するわけではありません。遺伝的要因に加えて、感染症、薬剤、ストレス、生活習慣など様々な環境因子が引き金となって発症すると考えられています。
Q3: 治療はずっと続けないといけませんか?
現在のところ、乾癬を「完治」させる治療法はないため、症状をコントロールするためには継続的な治療が必要です。しかし、「バイオフリー」と呼ばれる、症状が極めて良好な状態が続いた場合に治療を休止する試みも研究されています。ただし、自己判断での治療中断は再燃のリスクが非常に高いため、絶対に避けるべきです23。治療方針の変更は、必ず主治医と十分に相談の上で決定してください。
Q4: 生物学的製剤を始めたら、他の薬は止められますか?
生物学的製剤は非常に高い効果を発揮しますが、多くの場合は外用薬(塗り薬)を併用します。生物学的製剤で全身の炎症を大きく抑え、残った個別の皮疹を外用薬で細かくコントロールするという考え方です。これにより、生物学的製剤の投与量を最小限に抑えたり、より良い状態を目指したりすることが可能になります。内服薬など他の全身療法を併用するかどうかは、個々の患者さんの状態によって異なります。
Q5: 治療費はどのくらいかかりますか?
治療費は、治療内容によって大きく異なります。特に生物学的製剤は高額で、薬剤費だけで年間数百万円に及ぶこともあります。しかし、「高額療養費制度」を活用することで、実際の自己負担額は収入に応じて定められた上限額までとなります。例えば、年収約370万~770万円の方の場合、月々の自己負担額は通常8万円台、4ヶ月目以降は44,400円に軽減されます。治療を始める前に、必ず加入している健康保険に「限度額適用認定証」を申請し、具体的な自己負担額について確認しておくことが重要です。

結論

本記事では、「乾癬は治るのか?」という根源的な問いから出発し、その病態、最新の治療法、そして病気と上手く付き合っていくための様々な情報について、科学的根拠に基づいて詳しく解説してきました。最後に、最も重要な点を改めてお伝えします。
乾癬は、現在の医学では「完治」させることは難しい病気です。しかし、治療法の目覚ましい進歩により、皮疹がほとんどない、あるいは全くない「寛解」という状態を目指し、それを長期間維持することは十分に可能になりました。乾癬はもはや「不治の病」ではなく、「コントロール可能な病気」へと変わったのです。
外用薬から光線療法、内服薬、そして多種多様な生物学的製剤まで、治療の選択肢はかつてないほど豊富にあります。大切なのは、あなた自身の症状やライフスタイル、そして治療に対する希望を専門医に伝え、二人三脚で最適な治療法を見つけ出していくことです。
一人で悩みを抱え込まないでください。この記事で紹介したように、日本には多くの専門医、そして同じ悩みを分かち合える患者会が存在します。まずは皮膚科の専門医の扉を叩くこと。それが、症状に悩まされない、あなたらしい生活を取り戻すための、最も確実で希望に満ちた第一歩です。

免責事項
本記事は、信頼できる医学的情報源に基づき、情報提供を目的としてJAPANESEHEALTH.ORG編集委員会が作成したものです。しかし、この記事は専門的な医学的アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。健康上の問題については、必ず資格のある医療専門家にご相談ください。

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